目次
インテリアプランツとして人気の多肉植物。乾燥に強く、少ない水分でも元気に育つとても育てやすい植物です。そんな多肉植物ですが、庭に地植えをしてのびのびと育ててみたいと考えたことはありませんか。 この記事では、
- 多肉植物は地植えできる?
- 多肉植物を地植えするメリットとデメリット
- 地植えにおすすめの多肉植物(①セダム属の植物、②エケベリア属の植物、③その他)
- 多肉植物を地植えで育てるときの注意点(①水はけの良い土、②日当たりと風通し、③育て始める時期)
- 【基本】地植えした多肉植物の管理方法とは
- 地植えの仕方と準備するもの
- 地植え多肉植物を「夏越し」させるポイントと「冬越し」させるポイント
- 多肉植物を寄せ植えでおしゃれにアレンジする
について詳しく丁寧に解説します。 この記事を参考に、地植えに適した多肉植物を選んで、地植えで大きく育ててみましょう。地植えにおすすめの多肉植物から、地植えで育てるときの注意点や管理方法、寄せ植えによるおしゃれなアレンジまで幅広く解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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多肉植物は地植えできる?
ここでは、多肉植物の地植えについて解説します。インテリアプランツとして室内で栽培することの多い多肉植物ですが、地植えで育てることはできるのでしょうか。【地植えとは?】庭の花壇に直接植えること
鉢やプランターなどの容器に植物を植えて育てるのではなく、庭の花壇など地面に直接植物を植えて育てることを「地植え」と呼びます。容器という制限がないため、植物は根を広く深く地中に伸ばして大きく成長することができます。適切にケアをしてあげれば、多肉植物でも地植えできる!
インテリアプランツとして室内栽培するイメージの強い多肉植物ですが、地植えすることもできます。ただし、多湿な環境は苦手ですから放置していてはうまく育ちません。多肉植物の好む環境を整えてあげるなど適切にケアをすることが大切です。種類によっては管理が難しいため、居住地に合わせて選ぶのがポイント
室内で栽培する場合に比べて、地植えは温度や湿度を管理することが難しいものです。暑さに弱い、寒さに弱いなど多肉植物は種類によって性質が異なります。多肉種類の種類によっては暑すぎる地域や寒すぎる地域ではうまく育たないことがありますから、居住地の環境に合わせて多肉植物の種類を選ぶことがポイントです。地植えに適した多肉植物の条件
すべての多肉植物が地植えに適しているわけではありません。地植えに適した多肉植物の条件があります。地植えに適した多肉植物の条件とは、- 暑さに強い
- 寒さに強い
- 高い湿度に耐えられる
暑さに強い
地域にもよりますが、日本では夏の時期には気温が30℃を超えることも珍しくありません。地植えで多肉植物を育てるためには、多肉植物が暑さに強い種類であることが条件となります。寒さに強い
地域にもよりますが、日本では冬の時期には気温が0℃を下回ることも珍しくありません。地植えで多肉植物を育てるためには、多肉植物が寒さに強い種類であることが条件となります。湿度の高さ
日本は梅雨の時期など夏を中心に高温多湿な環境になります。多肉植物は高温多湿な環境は苦手ですが、日本の湿度の高い環境に耐えられる種類を選ぶことが大切です。多肉植物とは?
ここでは、多肉植物そのものについて解説します。多肉植物という植物の特徴を理解することによって、地植えで多肉植物を育てるためのポイントがわかります。乾燥地帯が原産で葉や根に水分を蓄える植物
多肉植物とは、乾燥地域を原産として葉っぱや茎、根に水分を蓄えるという性質を持った植物のことです。乾燥地帯に生息していますが、多肉植物も植物ですから水は必要不可欠です。内部に水を蓄えることによって、多肉植物は厳しい乾燥に耐えることができています。また、多肉植物は乾燥地帯を原産としているため、乾燥した環境が好きで多湿な環境は苦手という性質を持っています。多肉植物には3種類の生育タイプが存在
多肉植物には、成長する時期によって「春秋型」「夏型」「冬型」という3つの生育タイプに分けられます。多肉植物を地植えするためには、この3つの生育タイプを理解することが大切です。春秋型
「春秋型」の多肉植物は、10℃から25℃の気温でよく成長します。夏に向けて気温が25℃を超えると成長が緩慢になります。また、冬に向けて気温が10℃を下回ると休眠期に入りほとんど成長しません。夏型
「夏型」の多肉植物は、20℃から30℃の気温でよく成長します。気温が20℃を下回る春や秋の季節には成長が緩慢になり、冬に入ると休眠期に入りほとんど成長しません。冬型
「冬型」の多肉植物は、5℃から20℃の気温でよく成長します。気温が20℃を上回る春や秋の季節には成長が緩慢になり、夏に入ると休眠期に入りほとんど成長しません。多肉植物の地植えのメリット・デメリット
ここでは、多肉植物を地植えで育てることについてメリットとデメリットを解説します。多肉植物を鉢植えで育てる場合に比べて、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。メリット①:窮屈になることなく根が伸びるため、立派に成長する
多肉植物を地植えで育てることの最大のメリットは、地中に広く深く根を伸ばすことができるため、大きく立派に成長することができることです。植木鉢やプランターなど容器によって根の成長を妨げられることはありません。メリット②:水やりが楽になる
多肉植物は乾燥に強いため、他の植物に比べると水やりの手間がかからない植物です。しかし、鉢植えなど容器で栽培する場合には、生育期にはしっかり水やりする必要があります。地植えで多肉植物を育てる場合には地中から水分を吸収することができますから、鉢植えなどで栽培する場合に比べて水やりが楽になります。メリット③:自然に生育する姿を楽しめる
多肉植物は室内に飾ってインテリアグリーンとして楽しむことが多い植物です。しかし、庭に地植えをして、自然の中で多肉植物がのびのびと成長する姿を楽しむこともできます。また、庭のなかで他の植物と組み合わせて好きなように飾る楽しみもあります。デメリット①:葉焼けのするリスクが高い
地植えは屋外での栽培になりますから、室内で栽培する場合に比べて、直射日光に晒されるリスクが高くなります。暑さに強い多肉植物であっても、直射日光に晒すことで葉焼けしてしまうことがあります。デメリット②:種類によって梅雨時は根腐れを起こす可能性が高い
多肉植物は乾燥した環境を好み、多湿な環境は苦手な植物です。高温多湿な環境となる梅雨時には、種類によっては根腐れを起こす可能性が高くなります。デメリット③:土壌改良をする必要がある
多肉植物は乾燥した環境を好みますから、土の中が湿った状態ではうまく育ちません。水はけがよく、通気性に優れた土にするために土壌改良をする必要があります。土壌改良をするためには、土を入れ替えたり花壇を整備したりする手間がかかります。花壇はDIYで作ることもできます。地植えにおすすめな多肉植物①セダム属の植物
ここでは、地植えにおすすめな多肉植物として「セダム属」の植物をご紹介します。セダム属は「春秋型」の多肉植物で、日本の気候に馴染みやすく育てやすいため地植えに適しています。セダム属の中で、特におすすめなのは「虹の玉」「パリダム」「オーロラ」という品種です。セダム属 虹の玉
「虹の玉」という名前のとおり、寒い時期にぷっくりとした葉っぱが赤く色づきます。美しい赤い色がアクセントになるため、寄せ植えにも利用されることがあります。初心者でも簡単に育てることができます。セダム属 パリダム
淡いグリーンの細い葉っぱがたくさん茂る「パリダム」。繁殖力が強くて丈夫ですから、グリーンカバーとしてよく使われる多肉植物です。寄せ植えにも向いています。セダム属 オーロラ
「オーロラ」という名前のとおり、季節によって葉っぱの色が変わります。ぷっくりと丸い葉っぱの色合いが変わっていき、特に秋から冬にかけて美しく紅葉します。セダム属は繁殖力が高く成長期は沢山増えるのでグランドカバーとしても人気
地植えに適した「セダム属」は、丈夫で繁殖力が高く増える、という性質を持っています。成長期にはたくさん増えるため、グランドカバーとしても人気のある多肉植物です。地植えにおすすめな多肉植物②エケベリア属の植物
ここでは、地植えにおすすめな多肉植物として「エケベリア属」の植物をご紹介します。エケベリア属は「春秋型」の多肉植物で、ロゼット状の葉っぱが人気です。エケベリア属の中で、特におすすめなのは「七福神」「桃太郎」という品種です。エケベリア属 七福神
エケベリア属の特徴であるロゼット状の葉っぱが、丸くて大きい「七福神」。縁起のよい名前をもち、昔から日本で愛されています。手に入れやすく、育てやすいのも人気の理由です。エケベリア属 桃太郎
「桃太郎」の名前のとおり、ロゼット状の葉の先端が真っ赤に紅葉して、ぷっくりとした葉っぱが桃のように見える多肉植物です。かわいらしいため、エケベリア属でも人気のある品種です。エケベリア属は湿気には弱い傾向にあるため梅雨時期や台風シーズンには雨よけを行うのがおすすめ
地植えに適している「エケベリア属」ですが、湿気には弱い傾向にあります。雨ざらしにするとうまく育たない場合があるため、梅雨の時期や台風シーズンには雨よけを行い、雨ざらしにならないように管理するのがおすすめです。地植えにおすすめな多肉植物③:その他
ここでは、「セダム属」と「エケベリア属」以外の多肉植物の中からおすすめの多肉植物をご紹介します。特におすすめなのは「グラプトベリア属 白牡丹」「グラプトペタルム属 秋麗」「センペルビウム全般」です。グラプトベリア属 白牡丹
「白牡丹」の名前のとおり、ロゼッタ状の葉っぱの表面が白っぽい多肉植物です。暑さや寒さに比較的強く、丈夫で初心者にも簡単に育てられます。グラプトペタルム属 秋麗
「秋麗」の名前のとおり、秋になると赤い色に紅葉します。ぷっくりとした葉っぱが赤く染まる姿はとても美しいです。寒さにも強く、丈夫ですから育てやすい多肉植物です。センペルビウム全般
センペルビウムは「春秋型」の多肉植物ですが、耐寒性に優れているため地植えに適しています。ロゼッタ状の葉っぱをもつためエケベリアに似ていますが、エケベリアと異なり葉っぱは薄くて硬いです。華やかな見た目をしている品種が多いため、人気の多肉植物です。多肉植物を地植えで育てるときの注意点①:水はけの良い土を使う
ここでは、多肉植物を地植えで育てるときの注意点「水はけの良い土を使う」について解説します。乾燥地帯を原産とし乾燥した環境を好む多肉植物を地植えで育てるためにはどんなポイントに気を付けたらよいのでしょうか。雨ざらしの環境下では多肉植物は根腐れを起こしやすいため、排水性の高い土を使用することが重要
乾燥した環境を好む多肉植物は他の植物ほど水分を必要としませんから、土からたくさんの水分は吸い上げません。雨ざらしの環境下では吸い上げられずに残った水分が土の中に残りジメジメとした環境になり、根腐れを起こしやすくなります。排水性の高い土を使用することによって、土の中の水分をスムーズに排出することが大切です。市販の多肉植物専用の培養土を使用するのがおすすめ
多肉植物の栽培に適した排水性の高い土としておすすめするのは、市販の多肉植物専用の培養土です。多肉植物専用の培養土ですから多肉植物に栽培に最適化されており、排水性が高く通気性が良いだけではなく、適度な保水性もあります。また、市販の多肉植物専用の培養土は、手に入れやすく簡単に使用できることもメリットです。土を配合する場合は、赤玉土(小粒)3: 鹿沼土(小粒)3: 腐葉土4の割合がおすすめ
自分で土を配合することもできます。。おすすめの配合は、- 赤玉土(小粒) 3
- 鹿沼土(小粒) 3
- 腐葉土 4
多肉植物を地植えで育てるときの注意点②:日当たり・風通しが良い場所を選ぶ
ここでは、多肉植物を地植えで育てるときの注意点「日当たり・風通しが良い場所を選ぶ」について解説します。乾燥した環境を好み多湿な環境が苦手な多肉植物を地植えで育てるためにはどんなポイントに気を付けたらよいのでしょうか。日照時間が1日4〜5時間は確保できる場所が良い
日本では室内で栽培することの多い多肉植物ですが、多肉植物は日当たりが良い場所を好む植物です。日光が不足すると、ひょろひょろと細長く伸びて見た目が悪くなりうまく育ちません。一日を通して日照時間が4〜5時間は確保できる場所を選んで地植えするようにしましょう。※日陰を好む多肉植物もあるので、品種の特徴を調べて地植え場所を選ぶようにする
多肉植物は日当たりの良い場所を好みますが、中にはハオルチアのように日陰を好む多肉植物もあります。日陰を好むなど、それぞれの品種の特徴を調べて、品種の特徴に合わせて地植え場所を選ぶことによって、多肉植物は元気に大きく成長します。風通しが悪く、土の中に長時間水分があると株が弱ってしまう
多肉植物を育てるためには、風通しが良い場所を選ぶことも大切です。風通しが悪い場所で多肉植物を育てると、水分が土の中に長時間残ってしまいます。乾燥した環境を好む多肉植物ですから、土の中がジメジメと湿った環境になると株が弱って根腐れを起こす原因にもなります。多肉植物を地植えで育てるときの注意点③:育て始める時期は春にする
ここでは、多肉植物を地植えで育てるときの注意点「育て始める時期は春にする」について解説します。多肉植物を地植えで育てるときに、春に育て始めることにはどんなメリットがあるのでしょうか。多肉植物の多くが夏の湿気や冬の寒さに弱い
多肉植物の多くは夏の湿気や暑さに弱く、夏には成長が緩やかになります。また、冬の寒さに弱く、冬にはほとんど成長しなくなります。したがって、多肉植物を地植えで育てるときには、夏や冬の時期を避けて育て始めるようにします。地植えの適期の春に育て始めることで長くガーデニングを楽しめる
冬型を除きほとんどの多肉植物は、寒さの厳しい冬は休眠期にあたりほとんど成長しなくなります。冬の休眠期を終えて、地植えに適した「春」に育て始めることで、春から夏、夏から秋と長くガーデニングを楽しむことができます。【基本】地植えした多肉植物の管理方法
ここでは、地植えした多肉植物の管理方法について解説します。ちょっとしたコツを押さえれば、簡単に地植えした多肉植物を育てることができます。水やり
地植えした多肉植物に「水やり」をするときにはには、生育期と休眠期で水やりを変えることがポイントです。生育期:降雨だけでも十分。晴天が続き土が乾燥している状態が長くなるようであれば水やりを行う
地植えで多肉植物を育てるときには、鉢植えで育てる場合よりも水やりの手間はかかりません。基本的には、降雨だけでも十分ですから、定期的に水やりをする必要はありません。ただし、晴天が続いて土が乾燥している状態が長く続くようであれば、水やりをしましょう。休眠期:水やりは極力少なくして、月に1回程度で大丈夫
休眠期には多肉植物はほとんど成長しませんから、水分をあまり必要としません。月に1回程度水やりをすれば十分です。水を与え過ぎると根腐れの原因になりますから、水の与え過ぎには注意しましょう。肥料:植える時に肥料を混ぜる程度で基本的には追肥する必要はない
乾燥地帯という厳しい環境で育つ多肉植物は、多くの肥料を必要としません。多肉植物を植えるときに肥料を混ぜる程度で十分ですから、基本的には追肥は必要ありません。肥料を与え過ぎると上手に育ちませんから、肥料の与え過ぎには注意しましょう。剪定:風通しをよくするためにも、定期的に行うようにする
多肉植物を地植えで育てると、根を深く広く張ることができるため大きく育ちます。大きく育った多肉植物は定期的に剪定を行うようにしましょう。剪定を行うことによって、見栄えが良くなるだけではなく、風通しが良くなり元気に育つようになります。多肉植物の地植えの仕方と準備するもの
ここでは、多肉植物の地植えの仕方について解説します。あらかじめ準備が必要なものについても解説しています。準備するもの:水はけの良い土、スコップ
多肉植物の地植えのためには準備するものは、- 水はけの良い土
- スコップ
① 地植えする場所に、培養土を敷く
多肉植物を地植えするときに最初にやることは、地植えする場所に培養土を敷くことです。市販の多肉植物専用の土であればそのまま使えますが、土を自分で配合する場合にはあらかじめ土を配合しておきます。② 土の10%ほどの根腐れ防止剤を混ぜる
次に、土の10%ほどの根腐れ防止剤を混ぜます。なお、市販の多肉植物専用の土のなかには既に根腐れ防止剤が含まれているものがあります。根腐れ防止剤が含まれているか確認した上で、根腐れ防止剤が含まれていない場合に限り、根腐れ防止剤を混ぜるようにします。③ 苗を引き抜き、土に植えていく
土の準備ができたら、多肉植物を植えていきます。ポットなどから苗を丁寧に引き抜いて、土に植えていきましょう。抜けにくい場合には、ポットをトントンと軽く叩いてポットを傾けると引き抜きやすくなります。④ 水やりは植え替え後3日〜4日経ってから行う
ポットなどから土に植え替えた後は、すぐに水やりをしないことがポイントです。多肉植物が新しい環境に馴染むのを待って、植え替え後3日〜4日経ってから水やりを行うようにします。地植え多肉植物の夏越しさせるためのポイント
ここでは、地植えした多肉植物を「夏越し」させるためのポイントについて解説します。高温多湿な環境が苦手な多肉植物が夏の季節を乗り越えるためにはどんなポイントに気をつければよいのでしょうか。ポイント①30〜50%ほどの遮光シートやすだれなどで遮光してあげる
日当たりの良い場所を好む多肉植物ですが、実は直射日光は苦手です。直射日光を避けるために、遮光シートやすだれなどで遮光してあげましょう。遮光シートは30%〜50%ほど遮光するものを選びます。ポイント②サーキュレータや扇風機を使い風通しをよくする
高温多湿となる夏の季節には、湿気が高いと多肉植物が蒸れてしまうことがあります。湿気を飛ばすために、サーキュレータや扇風機を使って風通しを良くして育てましょう。ポイント③水やりは涼しい夕方にするように
昼間に水やりをすると日中の暑さで水分の温度が上がり、多肉植物が蒸れてしまうことがあります。多肉植物が蒸れてしまうのを避けるためには、気温が下がってから涼しい夕方に水やりを行うようにします。特に夏に強い多肉植物
地植えした多肉植物を夏越しさせるためには、夏に強い多肉植物を選ぶことも大切です。特に夏に強い多肉植物は、アガベ属、カランコエ属などです。アガベ属
観葉植物としても知られる「アガベ属」。葉っぱから「爪」と呼ばれるトゲを伸ばします。暑さにも寒さにも強く、地植えであれば広く深く根を張ることができるため、大きく育てることができます。カランコエ属
夏型の「カランコエ属」は、特に夏に強い多肉植物です。カランコエ属は、花がよく咲く多肉植物として知られており、冬から春にかけて美しい花を咲かせます。センペルビウム属全般
ロゼッタ状の葉っぱをもつためエケベリアに似ていますが、エケベリアと異なり葉っぱは薄くて硬いです。華やかな見た目をしている品種が多いため、人気の多肉植物です。地植え多肉植物の冬越しさせるためのポイント
ここでは、地植えした多肉植物を「冬越し」させるためのポイントについて解説します。地植えした多肉植物が日本の厳しい冬の寒さを乗り越えるためにはどんなポイントに気をつければよいのでしょうか。ポイント①梱包用ビニールシートや不織布を何枚か被せて霜や凍結を防ぐ
土の中の温度を保って霜や凍結を防ぐためには、梱包用ビニールシートや不織布を被せることが有効です。1枚だけではなく何枚か重ねることで空気の層ができて、効果が高まります。ポイント②最低気温が0℃いかになり始めたら水やりをやめて、耐寒性をあげる
水やりで与えた水分が凍ってしまうと多肉植物を弱らせてしまいます。最低気温が0℃以下になり始めたら、与えた水分が凍ってしまう恐れがありますから水やりをやめましょう。北海道などの寒冷地では屋外で冬越しできない可能性が高いので室内に移動するのが無難
北海道や東北などの寒冷地では、冬は非常に厳しい寒さや降雪にさらされます。梱包用ビニールシートや不織布を被せるなどの対策をしても冬越しできない可能性は高いですから、北海道や東北などの寒冷地では冬の時期は室内に移動するのが無難かもしれません。特に寒さに強い多肉植物
地植えした多肉植物を冬越しさせるためには、寒さに強い多肉植物を選ぶことも大切です。特に寒さに強い多肉植物は、白雪ミセバヤ、子持ち蓮華、タイトゴメ、ゴールデングロウです。白雪ミセバヤ
「白雪」の名前のとおり、淡い白色のぷっくりとした短い葉っぱが可愛らしい多肉植物です。秋には葉の先端が紅葉します。また、黄色い花を咲かせることがありますから、いろいろな楽しみ方ができます。子持ち蓮華
茎が横に這うように伸びることが特徴の「こもち蓮華」。ロゼッタ状の葉っぱが薔薇のように見えますが、繁殖力が強いためたくさん増やすこともできます。特に寒さに強い多肉植物です。タイトゴメ
日本原産の多肉植物「タイトゴメ(大糖米)」。名前のとおり「米粒」のようなかわいらしい葉っぱがたくさんついているのが特徴です。色鮮やかな黄色の花を咲かせるため、庭で栽培されることもあります。ゴールデングロウ
ロゼッタ状の葉っぱをつけるエケベリアの一種「ゴールデングロウ」は、紅葉の美しさで人気のある多肉植物です。キュッとしまった葉っぱが、可愛らしく紅葉する姿はとても魅力的です。寄せ植えでおしゃれにアレンジ
ここでは、多肉植物を寄せ植えでアレンジする方法について解説します。多肉植物同士を組み合わせる方法のほかにも、観葉植物や花とも寄せ植えすることができます。多肉植物×多肉植物
多肉植物だけでアレンジするためには、乾燥地帯をイメージしてアレンジをすることがコツです。多肉植物を植えすぎずに、地面には石や化粧砂利を見えるように配置してみましょう。背の高いサボテンと組み合わせると、奥行きが出て空間が引き締まります。多肉植物×観葉植物
多肉植物と観葉植物を組み合わせておしゃれにアレンジすることもできます。観葉植物はグリーンの色が多くなるため、多肉植物はセダム属 虹の玉のように色の鮮やかな種類と組み合わせることがコツです。多肉植物×花
多肉植物と花を組み合わせてアレンジすることもおすすめです。花を咲かせる多肉植物もありますが、さまざまな色合いや形状をもつ「花」と組み合わせることで、多肉植物のもつ魅力を十分に引き出すことができます。セダム属のようにグランドカバーに向いている植物もありますから、多肉植物をグランドカバーとして使うことも効果的です。【注意】雨が降ると土の中が蒸れて枯れる原因になるので風通しをよくすることを心がける
多肉植物は他の植物と同じように寄せ植えして楽しむことができますが、多湿な環境を苦手とする多肉植物を寄せ植えするためには気をつけるべきことがあります。雨が降ると土の中が蒸れて枯れる原因になりますから、風通しの良い場所を選んで地植えすることが大切です。また、多肉植物を寄せ植えする場合には、風通しを良くするために少し隙間を空けて植えることで元気に育ちます。多肉植物を地植えで育てよう!雨ざらしでも大丈夫な種類や注意点を紹介のまとめ
ここまで、地植えにおすすめの多肉植物から、地植えで育てるときの注意点や管理方法、寄せ植えによるおしゃれなアレンジまで幅広く解説してきましたが、いかがだったでしょうか。 この記事のポイントは、- 多肉植物は地植えで育てることができる。ただし、暑さ寒さに強く、高い湿度に耐えられる種類を選ぶことが大切
- 地植えにより根を広げて大きく成長できる、自然の中で育つ姿を楽しむことができるなどのメリットがある
- 地植えに適した多肉植物には、セダム属やエケベリア属などがある
- 多肉植物を地植えで育てるときの注意点としては、水はけの良い土を使って、日当たりと風通しの場所で、春に育て始めると良い
- 水やり、肥料、剪定などのちょっとしたコツを押さえれば、地植えした多肉植物を簡単に育てることができる
- 水はけのよい土とスコップを準備するだけで、簡単に地植えを行うことができる
- 地植え多肉植物を「夏越し」「冬越し」させるには知っておくべきポイントがある
- 多肉植物を寄せ植えでおしゃれにアレンジすることもおすすめ