カポックの葉が落ちる原因とは?原因別の対処法や防ぐ方法を解説

カポックの葉が落ちる原因とは?原因別の対処法や防ぐ方法を解説
記事内に商品プロモーションを含む場合があります  #PR

目次

丈夫で育てやすい観葉植物として人気のカポック(シェフレラ)。初心者の方にもおすすめの観葉植物です。そんな丈夫で育てやすいカポックですが、育てていると葉が落ちることがあります。葉が落ちていることに気づくと「このまま枯れてしまうのでは」と心配になる方も多いのではないでしょうか。 この記事では、
  • カポックという植物の特徴
  • カポックの葉が落ちるのは枯れる前兆?
  • 葉が落ちる原因(①根詰まり、②根腐れ、③葉焼け、④寒さの影響、⑤害虫の被害)
  • 葉が落ちるのを未然に防ぐカポックの育て方
  • よくあるトラブルの原因と対処法
について詳しく丁寧に解説します。 葉が落ちる原因はいくつもありますが、この記事を参考に葉が落ちる原因をしっかりと見分けて、その原因に応じた対処を行いましょう。カポックの葉が落ちる原因とその対処法だけではなく、葉が落ちるのを未然に防ぐための育て方やよくあるトラブルの対処法まで解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

カポックってどんな観葉植物なの?

ここでは、カポックと呼ばれる観葉植物について解説します。カポックとはどんな植物なのでしょうか。

カポックは中国南部から台湾が原産の植物

カポックは、中国南部から台湾を原産とするウコギ科シェフレラ属の観葉植物です。主に、熱帯から温帯地域にかけて自生しており、暑さには強く、寒さにはあまり強くない植物です。

日本でカポックと呼ばれるのはシェフレラ・ホンコン

実は、本来「カポック」とはアオイ科セイバ属の落葉高木のことです。日本で「カポック」という名前で流通している観葉植物は、本来のカポックとは別の植物でシェフレラ・ホンコンのことを指します。そのため、「カポック(シェフレラ)」と表記されて販売されていることもあります。

順応性の高い植物で初心者でも育てやすい

カポックは、丈夫で育てやすいことから初心者にも人気の観葉植物です。環境に対する順応性が高く、耐陰性が高いため、室内でも屋外でも育てることができます。

カポックの葉が落ちるのは枯れる前兆?

ここでは、カポックの葉が落ちるのを放って置くとどうなるかについて解説します。「葉が落ちる」というカポックの発するサインには、どんな意味があるのでしょうか。

放って置くと枯れてしまう可能性が高い

カポックの葉が落ちる原因はいくつかありますが、いずれも健康な状態ではなく、植物全体が弱っています。そのまま放置すると、葉っぱだけではなく植物全体が枯れてしまう可能性が高い状態です。

適切に対処すれば、復活できる

葉が落ちる原因を放置するとカポックは枯れてしまう可能性が高いですが、葉が落ちたからといってすぐに枯れてしまうわけではありません。葉が落ちる原因はいくつかありますが、原因に応じて対処することによって、カポックを復活させることができます。早めに対処することが大切ですから、日頃からカポックをよく観察し「葉が落ちる」などのサインを見逃さないようにしましょう

カポックの葉が落ちる原因①:根詰まり

ここでは、カポックの葉が落ちる原因となる「根詰まり」について解説します。どのように「根詰まり」を見分けて、どのように対処したらよいのでしょうか。

カポックは生育旺盛な観葉植物

カポックは生育旺盛な観葉植物です。それほど手間をかけなくても、ぐんぐんと大きく成長します。長く育てていると、背丈を越すほど大きくなることもあります。生育旺盛でぐんぐん大きくなるということは、土の中で根がぐんぐんと伸びています。「根詰まり」とは植木鉢のなかに根が回っていっぱいになった状態のことですが、生育旺盛なカポックは「根詰まり」を起こしやすいです。

根詰まりの見分け方

カポックの葉が落ちる原因はいくつもありますから、「根詰まり」の状態にあることをどのように見分けたらよいでしょうか。

何年も植え替えをしていない

何年も植え替えをしていないという場合には「根詰まり」の可能性が高いです。カポックは生育旺盛ですから、定期的に植え替えを行わないと「根詰まり」を起こすことがあります。

鉢底から根が伸びている

鉢底から根が伸びている場合には、根がぐんぐんと伸びている証拠です。鉢底から根が伸びている段階では、植木鉢の中は根がいっぱい回っていることでしょう。

葉が落ちる他に葉っぱの変色が見られる

葉っぱが落ちる他に葉っぱの変色が見られる場合にも「根詰まり」の可能性があります。「根詰まり」が起こると水分や養分をうまく吸収できなくなりますが、葉っぱに水分や養分が不足すると変色して枯れ始めます。

対処法:一回り大きい鉢に植え替える

「根詰まり」が原因でカポックの葉が落ちる場合には、ひと回り大きい鉢に植え替えを行いましょう。ひと回り大きい鉢に植え替えることによって、根をのびのびと広げることができるようになり、水分や養分をうまく吸収できるようになります。

カポックの葉が落ちる原因②:根腐れ

ここでは、カポックの葉が落ちる原因となる「根腐れ」について解説します。どのように「根腐れ」を見分けて、どのように対処したらよいのでしょうか。

水のやりすぎで根腐れを起こすことが多い

「根腐れ」とは根が腐った状態のことで、根腐れを起こすと水分や養分をうまく吸収することができなくなります。土の中がジメジメと湿った状態が続くと「根腐れ」の原因になりますから、水を与えすぎて根腐れを起こすことが多いです。

根腐れの見分け方

カポックの葉が落ちる原因はいくつもありますから、「根腐れ」の状態にあることをどのように見分けたらよいでしょうか。

茎の根元がブヨブヨしている

茎の根元がブヨブヨしている場合には、「根腐れ」の可能性が高いです。根が腐ることによって、茎の根元も腐ってブヨブヨとした感触になります。

土から異臭がする

土から異臭がする場合には、「根腐れ」の可能性が高いです。根が腐ることによって、土から異臭が発生します。

対処法①:傷んだ根を取り除き新しい土に植え替える

「根腐れ」を起こした場合には土の状態がよくありませんから、新しい土に植え替えるようにしましょう。また、傷んだ根は復活しませんから、植え替える前にきれいに取り除きます。

対処法②:初期の段階であれば、風通しの良い場所で土を完全に乾かす

「根腐れ」を起こした場合には、新しい土に植え替えることが基本となります。しかし、初期の段階で発見することができて土の状態がよい場合には、風通しの良い場所で土を完全に乾かすことで対処することもできます。傷んだ根は周囲の土ごと取り除くようにしましょう。

カポックの葉が落ちる原因③:葉焼け

ここでは、カポックの葉が落ちる原因となる「葉焼け」について解説します。どのように「葉焼け」を見分けて、どのように対処したらよいのでしょうか。

夏の直射日光にあてたり、暗い場所から日向へと急に移動させた時に見られる

「葉焼け」は葉っぱが日焼けした状態です。カポックは暑さには強い観葉植物ですが、直射日光にはあまり強くないため夏の直射日光に当てると「葉焼け」を起こす可能性が高いです。また、暗い場所から日向への急に移動させた場合などにも「葉焼け」を起こすことがあります。

見分け方:葉が落ちる他、葉の一部が茶色く変色する

「葉焼け」を見分ける方法は、比較的簡単です。カポックの葉が落ちるだけではなく、葉の一部が茶色く変色するなど「葉焼け」していたら、「葉焼け」が原因の可能性が高いです。

対処法:直射日光を避けた日当たりの良い場所へ移動する

「葉焼け」が原因でカポックの葉が落ちる場合には、直射日光を避けることが大切です。カポックは日当たりの良い場所を好む植物ですが、直射日光の当たる場所は避けるようにしましょう。室内でも直射日光が当たる場合がありますから、室内でも直射日光を避けます。

葉焼けした葉っぱは元に戻らないので、取り除く

「葉焼け」は葉っぱが日焼けした状態ですが、人間の日焼けと異なり「葉焼け」が元に戻ることはありません。葉焼けした葉っぱを中途半端に残すと、見た目が悪いだけではなく、養分が取られて他の葉っぱに栄養が行き渡らなくなってしまう恐れがありますから、カットして取り除きましょう。

カポックの葉が落ちる原因④:寒さの影響

ここでは、カポックの葉が落ちる原因となる「寒さの影響」について解説します。どのように「寒さの影響」を見分けて、どのように対処したらよいのでしょうか。

見分け方:葉が落ちるほかに、弱々しくなる

「寒さの影響」を見分ける方法は、比較的簡単です。冬になり気温が10℃を下回るようになっていたら、「寒さの影響」を疑います。気温が10℃を下回る時期に、葉が落ちるだけではなく植物全体が弱々しくなっている場合には「寒さの影響」が原因である可能性が高いです。

対処法:室外で育てている場合は霜や寒さを防げる場所に移動させる

カポックは暖かい地域であれば屋外で冬越しすることができますが、霜が降りるような地域では屋外での冬越しは難しい植物です。屋外でカポックを育てている場合には、本格的な冬の寒さを迎える前に室内など霜や寒さを防げる場所に移動するようにしましょう。室内でも窓の近くなどは気温が下がりますから、窓の近くは避けます。

室外から室内にいきなり移動させてしまうと、環境変化で弱ってしまう

冬越しのために室内に移動させるときに、室外からいきなり室内に移動させると環境変化でカポックが弱ってしまうことがあります。屋外の日当たりの良い場所から日陰へ移して数日置いて、それから室内の日当たりの良い場所に移すとよいでしょう。

カポックの葉が落ちる原因⑤:害虫の被害

ここでは、カポックの葉が落ちる原因となる「害虫の被害」について解説します。どのように「害虫の被害」を見分けて、どのように対処したらよいのでしょうか。

見分け方

カポックの葉が落ちる原因はいくつもありますから、「害虫の被害」の状態にあることをどのように見分けたらよいでしょうか。

葉の裏や付け根に小さな粒々がついている

葉の裏や付け根に小さな粒々がついていたら、アブラムシの被害が疑われます。葉の裏などにアブラムシがたくさんついて吸汁を行うと、カポックの生育に著しい悪影響があります。

葉がベタベタする

葉の表面がベタベタしてきたら、カイガラムシの被害が疑われます。カイガラムシが付着すると吸汁を行うため、カポックの生育に悪影響があります。

葉の付け根に蜘蛛の巣のようなものが付着している

葉の付け根に蜘蛛の巣のようなものが付着していたら、ハダニの被害が疑われます。数が多くなり被害が進行すると、葉が落ちて枯れることもあります。

対処法:害虫は歯ブラシや殺虫剤などで駆除する

「害虫の被害」が原因でカポックの葉が落ちる場合には、害虫を速やかに駆除しましょう。放っておくと害虫の数が増えて被害が広がりますから、日頃からよくカポックを観察して害虫を見つけたらすぐに駆除します。水で洗い流すだけで駆除できる場合もありますが、歯ブラシで擦ったり、殺虫剤を使用するなどして、確実に駆除することが大切です。

葉が落ちるのを未然に防ぐカポックの育て方

ここでは、カポックの葉が落ちるのを未然に防ぐための育て方のコツについて解説します。ここまで解説してきた「カポックの葉が落ちる原因」を避けて育てることが基本となります。

季節ごとに適切な置き場所置く

カポックを健康で元気に育てることが、葉が落ちることにつながります。そのためには、季節ごとに適切な場所に置いて、カポックが好む環境で育てることが大切です。

春〜夏:直射日光を避けた日当たりと風通しの良い場所に置く

カポックは直射日光を避けた日当たりと風通しの良い場所に置いて育てることが基本となります。室内でも育てることができますが、日当たりの良い環境でより元気に育ちます。 ただし、直射日光は苦手ですから直射日光は避けましょう。カポックの葉が落ちる原因のひとつに「葉焼け」がありますが、直射日光を避けた場所に置くことによって「葉焼け」を未然に防ぐことができます。また、病害虫の予防などのため風通しの良い場所を選ぶことも大切です。

冬:寒くなり始めたら室内に移動し、10℃以上を保つ

カポックの葉が落ちる原因のひとつに「寒さの影響」がありますが、冬になって寒くなり始めたら室内に移動することによって「寒さの影響」を未然に防ぐことができます。元気にカポックを育てるためには、気温が10℃を下回る前に室内に移動して、10℃以上を保って管理するようにしましょう。

季節ごとに適切な水やりを行う

カポックの葉が落ちる原因のひとつに「根腐れ」がありますが、季節ごとに適切な水やりを行うことによって「根腐れ」を未然に防ぐことができます。

春〜夏土の表面が乾いたらたっぷりと与える

春から夏にかけてはカポックの生育期に当たります。たくさんの水を必要としますから、土の表面が乾いたら、鉢底から水が溢れ出るまでたっぷりと水を与えましょう。たっぷりと水を与えることによって、土の中の空気を入れ替える効果もあります。

冬:土の表面が乾いて3日程してから控えめな量を与える

冬はカポックはほとんど成長しません。あまり水を必要としない季節ですから、冬に水を与えすぎると「根腐れ」の原因となります。土の表面が乾いて3日ほどしてから控えめな量を与えるようにしましょう。

こまめに葉水をすることで、害虫予防にも繋がる

こまめに葉水をすることで、カポックは元気に育ちます。また、カポックの葉が落ちる原因のひとつに「害虫の被害」がありますが、こまめに葉水を行うことによって「害虫の被害」を未然に防ぐことができます。

定期的に植え替えを行う

カポックの葉が落ちる原因のひとつに「根詰まり」がありますが、定期的に植え替えを行うことによって「根詰まり」を未然に防ぐことができます。1〜2年に1回、ひと回り大きな鉢に植え替えを行うとよいでしょう。

カポックの良くあるトラブルの原因と対処法

ここでは、カポックによくあるトラブルの原因とその対処法について解説します。よくあるトラブルの原因と対処法をあらかじめ知っておくことによって、トラブルが発生したときに慌てずに対処をすることができます。

カポックがひょろひょろ

カポックがひょろひょろと伸びて、見た目が悪くなってしまうことがあります。この状態は見た目が悪いだけではなく、健康的ではない状態です。

原因:日光不足

カポックがひょろひょろとした状態を「徒長」といい、日光不足が原因です。不足する日光を求めて光のある方向へ伸びることによって、特徴的なひょろひょろとした姿になってしまいます。

対処法:日当たりの良い場所に移動

原因は日光不足ですから、日当たりの良い場所に移動して育てましょう。いきなり強い日光に晒すとカポックに負担がかかりますから、徐々に日光に慣らします。カポックは直射日光が苦手ですから、直射日光も避けましょう。

カポックの新芽が黒い

カポックの新芽が黒くなることがあります。新芽が黒くなるのは、新しい芽が育たずに枯れてしまっているためです。

原因:水切れを起こしている

カポックの新芽が黒くなる原因は、水切れを起こしているためと考えられます。水分が不足しているため、新しい芽に水分が行き渡らず枯れてしまっている状態です。

対処法:水やりを行う

原因は水分の不足ですから、水やりを適切に行いましょう。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

カポックの葉が垂れる

カポックは丸い葉を上向きにつけることが特徴ですが、葉っぱがぐったりと垂れてくることがあります。カポックの葉が垂れてきたときには、健康的ではない状態になっています。

原因:日光不足、水切れ

カポックの葉っぱがぐったりと垂れてくるときには、まずは日光不足や水切れを疑います。根詰まりや根腐れなど原因はほかにも考えられますが、葉っぱに水分や栄養が行き渡っていない状態です。

対処法:日当たりの良い場所に移動させる

日光不足が疑われる場合には、日当たりの良い場所に移動させてみましょう。カポックは日当たりを好む植物ですから、日当たりの良い場所でより元気に育ちます。

対処法:適切な水やりを行う

水切れが疑われる場合には、季節に応じて適切な水やりを行いましょう。適切な水やりを行なっても症状が改善しない場合には、根詰まりや根腐れにより葉っぱに水分や養分が行き渡っていないことも考えられます。

カポックの葉が落ちる原因とは?原因別の対処法や防ぐ方法を解説のまとめ

ここまで、カポックの葉が落ちる原因とその対処法から、葉が落ちることを未然に防ぐカポックの育て方、よくあるトラブルの原因と対処法まで詳しく解説してきましたがいかがだったでしょうか。 この記事のポイントは、
  • カポックは中国南部から台湾が原産の植物で、環境に対する順応性が高く初心者でも育てやすい
  • 葉が落ちるカポックを放置すると枯れてしまう可能性が高いが、適切に対処すれば復活できる
  • カポックの葉が落ちる原因は、①根詰まり、②根腐れ、③葉焼け、④冬の寒さ、⑤虫の被害など。原因を見分けて、その原因に応じて適切に対処することが大切
  • 葉が落ちるのを未然に防ぐためには、①季節ごとに適切な場所におく、②季節ごとに適切な水やりを行う、③定期的に植え替えを行うなどのポイントを押さえて育てるとよい
  • カポックがひょろひょろ、新芽が黒い、葉が垂れるなどのよくあるトラブルには、原因に応じた対処法がある
でした。 カポックの葉が落ちることがあっても、この記事で紹介した原因に応じた対処法を知っていれば、カポックを元気に復活させることができますね。ところで、カポックの葉が落ちることを未然に防ぐためには、カポックが健康的で元気に育つ環境を整えてあげることが大切です。元気で生き生きと育っているカポックは、見た目も美しくインテリアグリーンとしても映えますから、ぜひ健康的で元気なカポックと暮らす日々を楽しんでみてください。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。