ハイドロカルチャーで育てると枯れることある?枯れないための対策

ハイドロカルチャーで育てると枯れることある?枯れないための対策
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目次

ハイドロカルチャーは、おしゃれな見た目と清潔感が人気の栽培方法です。虫が湧きにくく、インテリア映えもすることから、挑戦してみたい人も多いかと思います。 しかし、その反面「普通の土とは違うようだし栽培の難易度が高そう」「元気に育つか心配」と戸惑ってしまうこともあるかもしれません。 おしゃれで清潔感からおすすめのハイドロカルチャーですが、いつの間にか枯れてしまっていた…ということがあるのも事実です。 そこで今回は、
  • ハイドロカルチャーが枯れる時のサインは?
  • なんで枯れてしまうの?
  • 枯れないようにしたい!
  • ハイドロカルチャーにおすすめの観葉植物
をご紹介します。 「今ハイドロカルチャーの観葉植物が元気がなくてご心配な方」も「これからハイドロカルチャーに挑戦したいが不安な方」も、前もって枯らさないようなコツがわかれば安心してハイドロカルチャーに取り組むことができるでしょう。 前もって不安要素をなくし、ハイドロカルチャーのメリットを存分に引き出して楽しみましょう。ぜひ最後までご覧ください。

ハイドロカルチャーに植えた観葉植物が枯れた時のサイン

ハイドロカルチャーに植えた観葉植物が枯れた時のサイン
ハイドロカルチャーに限らず、観葉植物を育てるにあたり、「観察」は大切なポイントです。毎日植物の様子を見て、ちょっとした変化を何らかのサインとして受け止めましょう。

葉っぱが茶色に変色する

ハイドロカルチャーが枯れてくると葉が茶色に変色してきます。観葉植物の葉が茶色に変色するのは、水不足や、葉焼け、擦れなどが考えられます。ハイドロカルチャーにとって、置き場所や風通りがよくないことが考えられ、対処が必要です。

葉っぱがぐったりしている

ハイドロカルチャーの葉っぱがぐったりしているのは、サインとしては分かりやすいです。路地栽培であれば、「水を欲しがっているのかな」と分かりやすいですが、ハイドロカルチャーは水耕栽培ですから、水切れでなければ他になんらかの原因があると思われます。この後のコーナーで詳しく解説していきますね。

気根や根元の部分が黒くなり、ブヨブヨになっている

気根や根元が黒くなり、触るとブヨブヨになっていたら、植物からのかなり深刻なサインと受けとめましょう。こうなると根腐れの可能性が高く、再生も難しくなってきます。根腐れとは、水分が多すぎることで根っこが空気を吸収できず、根っことしての機能が停止し、腐っていくことです。初期のうちの根腐れならば復活できますので、これから紹介する対策に早めに手を打ち、ブヨブヨにならないようにするしかありません。

ハイドロカルチャーに植えた観葉植物が枯れる原因とは?

ハイドロカルチャーに植えた観葉植物が枯れる原因とは?
お伝えしてきたようなサインが出てくるのには、ちゃんとした理由があります。 ハイドロカルチャーとして植えた観葉植物が枯れる原因は、いくつかありますからみていきましょう。

ハイドロカルチャーの観葉植物が枯れる原因:【水のやり過ぎ】

ハイドロカルチャーでの観葉植物が枯れる原因の一つは「水のやり過ぎ」です。ハイドロカルチャーはハイドロ(水)カルチャー(栽培)という意味の通り、土を使わない栽培方法のことをいいます。ハイドロボールという植え込み材を使用し、穴が空いていない鉢を使用することが一般的です。 この鉢の中に入れる適切な水位を超えてしまうと、根っこが酸素不足のため根腐りを起こし、枯れる原因となってしまうのです。

ハイドロカルチャーの観葉植物が枯れる原因:【直射日光】

直射日光が当たると、ハイドロカルチャーは枯れてしまいます。ハイドロカルチャーの鉢はガラスなど透明なものが多く、直射日光が当たると、鉢の中の水分温度が急上昇して植物を痛めてしまうからです。また、日光が当たると、容器の表面に藻やカビが発生しやすくなります。

ハイドロカルチャーの観葉植物が枯れる原因:【ハイドロカルチャーに向いていない植物】

水に弱い植物は、水耕栽培であるハイドロカルチャーには向いていません。原産地が乾燥地帯の多肉植物などは、太陽の日差しと乾燥が大好きですから、ハイドロカルチャーに向いていない植物といえるでしょう。

ハイドロカルチャーに植えた観葉植物が枯れた時の復活方法

ハイドロカルチャーに植えた観葉植物が枯れた時の復活方法
ハイドロカルチャーの観葉植物が枯れてしまった時はどうしたら復活してくれるのでしょう。

葉っぱが茶色に変色した時の対処法:変色している葉っぱを剪定し、日陰に移動させる

葉っぱが茶色に変色しているサインを見つけたら、まず変色している葉っぱを取り除き、ハイドロカルチャーの置き場所を見直しましょう。葉焼けや乾燥をしている可能性が高いので、日陰に移動し、エアコンの風が直接当たっていないかもチェックをします。

葉っぱがぐったりしている時の対処法:水やりを正しくし、明るい日陰に置く

葉っぱがぐったりしている場合は、水やりの過不足はないか確認をします。水を入れ忘れ、鉢の中が「カラカラの状態になっていないか」反対に「適切な水位より上に水が上がってきていないか」みてみましょう。透明な鉢を使用していると目視できますが、中が見ない容器で栽培している場合は、ハイドロカルチャー専用の水位計の使用がおすすめです。

気根や根元の部分が黒くなり、ブヨブヨになっている時の対処法:乾くまで水やりを控える

気根や根元が黒く、ブヨブヨになっているのを発見したら直ちに乾くまでの間、水やりは控えましょう。直射日光を避けた半日陰に置き、水やりを控えなるべく風通りをよくして様子を見てください。改善しないようならば、よい株をよりわけ、植え替えをする必要があります。

ハイドロカルチャーに植えた観葉植物を枯れさせない対策

ハイドロカルチャーに植えた観葉植物を枯れさせない対策
これまでお伝えしてきたように、ハイドロカルチャーは、少し管理を間違えると枯れやすいデメリットがあります。ハイドロカルチャーで育てた植物を枯らさないための対策を知って正しく管理できるようにしましょう。

水やり:完全に乾いてから鉢の1/5まで水を入れる

ハイドロカルチャーで使用している植え込み材である「ハイドロボール」。このハイドロボールは、水分を吸水しやすいスポンジのような特徴があります。水分を含んでいる期間が長いため、、通常の栽培方法に比べ、水やりの頻度は少なくていいのがハイドロカルチャーのメリットでもあります。容器の中の水分がなくなってから水をあげますが、そのとき入れる水の量は、鉢の1/5程度で十分です。これ以上水を入れると、根っこが呼吸しにくくなり、根腐れを起こします。ハイドロカルチャーで1番注意したいポイントです。

夏の時期の水やり

夏の水やりで気をつけることは、ハイドロカルチャーの中の水温が上昇してしまうことです。日中締め切った状態で外出をすると、室内が高温になり、ハイドロカルチャーの水温はあっという間に上昇し、根が煮えてしまいます。それを防ぐために、日陰に置くことはもちろん、サーキュレーターを回すなどして空気を循環させ、高温にならないような配慮が必要です。

冬の時期の水やり

冬は多くの植物の成長が緩慢になり、根っこが水分を吸収する力も弱まります。近年立てられた建造物は密閉性が高く、数十年前に比べ、急激に室内の温度が下がることはなくなったとはいえ、やはり冬の室内の温度は下がっていますので、水やりの頻度も落ちてくることでしょう。ハイドロカルチャーの植物の様子を見て、根腐れを起こさないためにも、水をやり過ぎないように注意が必要です。

置き場所:日陰で明るい場所に置く

家の中の置き場所は、ハイドロカカルチャーの成長を大きく左右するといっていいでしょう。ガラスの容器を使用することが多いハイドロカルチャーは、外部からの光に敏感に反応するので、置き場所にはいっそう気をつけたいところです。

レースカーテン越しの明るい場所がおすすめ

ハイドロカルチャーの置き場所は、「半日陰」といわれている場所が最適です。「半日陰」とは、「レースのカーテン越しに日光がやわらかく当たる場所」や、「日当たりがいいすぐ横の日陰」などです。木漏れ日のようなイメージを持つとわかりやすいかもしれません。

冷暖房の風が当たるところは避ける

四季を通して注意したいことは、エアコンの風が当たる場所は避けるということです。ハイドロカルチャーに限らず、多くの観葉植物にとってエアコンの風は葉から必要以上の蒸散作用を促し、水分を奪い乾燥してしまいます。また、冷風や暖風が当たり続けると、植物にとってストレスとなり、葉が擦れて茶色になる原因にもなってしまうのです。

肥料:基本的には必要ない

ハイドロカルチャーで植物を育てる場合、「大きく育てる」を目標に置く人は少ないのではないでしょうか。そのため、「基本的には積極的に肥料を与える必要は無い」という考え方もあります。土で栽培しているケースでは、土壌にいる微生物が根からの老廃物を分解してくれますが、ハイドロカルチャーの場合は、分解する力を持っていません。その代わり市販のイオン交換樹脂材で補います。このイオン交換樹脂剤の中に栄養分が入っているものが販売されていますから、根腐れ防止剤と併用して使うことをおすすめします。

ハイドロカルチャーに向いている観葉植物

ハイドロカルチャーに向いている観葉植物
ハイドロカルチャーは土を使用しない特殊な栽培方法のため、それに適した観葉植物を植えることが大切です。ここで、ハイドロカルチャーに向いている観葉植物を9つご紹介します。

ガジュマル

精霊が宿る木」ともいわれ、人気が高いガジュマルです。高温多湿を好み、丈夫で育てやすいことから初心者向きでもあります。気根の形がユニークで愛らしい魅力でもあります。 ガジュマルの花言葉は「健康」です。風水的にもガジュマルの丸い葉っぱが、落ち着き効果やリラックス効果をもたらしてくれます。
商品名 ガジュマル
価格 2,980円
原産地 沖縄・東南アジア・ミクロネシア・台湾・オーストラリア
花言葉 健康
特徴 高温多湿を好み、生命力が強い

パキラ

別名「発財樹」と呼ばれ、お祝いや贈り物として人気が高いパキラです。風水的にも金運アップや商売繁盛に効果があるといわれています。 複数のパキラの幹をねじり合せたスタイルは、インテリアにも映え、市場に多く流通しています。 小さな子どもが手のひらを広げたような5枚の葉っぱは、見ているだけで元気をもらえます。
商品名 パキラ
価格 2,980円
原産地 ブラジル
花言葉 快活・勝利
特徴 5枚の艶やかな緑が美しい

サンスベリア(サンセベリア)

サンスベリアは真っ直ぐ上へ伸びる鋭い葉が特徴です。その姿が虎の尾に似ていることから別名「トラノオ」ともいわれています。原産地では、雨が少なく、乾燥するなど厳しい環境に耐えるため、肉厚の葉に水分を多く含んでいます。そのため、マイナスイオン効果があるといわれエコプラントとして人気です。
商品名 サンスベリア(ハニーボニー)
価格 2980円
原産地 アフリカ 乾燥地帯
花言葉 永久・不滅
特徴 耐陰性が強く、丈夫で初心者に育てやすい

コーヒーの木

コーヒーの木は葉っぱの表面がツヤツヤで濃い緑が美しい観葉植物です。甘い香りの白い花を咲かたあと、真っ赤な実をつけ、季節を通して植物の成長を楽しめます。この赤い実の中に入っている種子がコーヒー豆となるのです。熱帯が原産地ですが、直射日光には弱く、葉焼けを起こしやすいので注意が必要です。
商品名 コーヒーの木
価格 2,980円
原産地 エチオピア
花言葉 一緒に休みましょう
特徴 艶やかな濃い緑色の葉と白い花が咲いたあと、赤い実ができる

モンステラ

切り込みが深く入った、ユニークな葉の形が大人気のモンステラ。ジュエリーや雑貨のモチーフとしても、街のあちこちで目にするアイテムです。モンステラは水分を好むので、ハイドロカルチャー栽培に向いている観葉植物といえます。モンステラの葉が若いうちは、ハート型をしており、恋愛運アップに効果的ともいわれています。
商品名 モンステラ
価格 2,980円
原産地 熱帯アフリカ
花言葉 嬉しい便り・壮大な計画
特徴 耐陰性と耐暑性に優れ、初心者でも育てやすい

テーブルヤシ

テーブルヤシはスタイリッシュな葉が、風にサワサワと揺れ、涼しげな印象の観葉植物です。テーブルヤシは、名前にヤシとついているものの、暑さには弱い観葉植物です。また、成長のスピードが遅いため、インテリアに馴染みやすく、ハイドロカルチャーに向いています。
商品名 テーブルヤシ
価格 2,980円
原産地 中南米
花言葉 あなたを見守る
特徴 耐陰性があり、成長スピードが遅いためインテリア性が高い

ポトス

ポトスは長い間家庭の観葉植物として、広く親しまれてきた大定番の観葉植物です。耐陰性もあり、初心者でも育てやすく、比較的簡単に株を増やせます。ツル性という特徴から、ハンキングで下垂させたり、支柱に沿わせて栽培し、葉を大きくして楽しむ、など様々な方法で鑑賞できるのが魅力です。
商品名 ポトス
価格 2,090円
原産地 ソロモン諸島
花言葉 永遠の富・華やかな明るさ
特徴 繁殖力が強く、環境適応能力が高い

アイビー

アイビー(ヘデラ)の原産地は北アフリカ・ヨーロッパ・アジアと幅広く、大変剛健な観葉植物です。耐暑性・耐陰性・耐寒性すべてに強く、屋外で越冬できるほどです。ですからアイビーは、初心者でも育てやすく、根強い人気があります。ツル性のため、ハンキングで吊るして楽しむなど、インテリア性も高いです。
商品名 アイビー
価格 1,980円
原産地 北アフリカ・ヨーロッパ・アジア
花言葉 誠実・友情・永遠の愛
特徴 大変丈夫で日陰でも日当たりのいい場所でも育つ

スパティフィラム

スパティフィラムは、光沢のある葉が美しい観葉植物です。お祝いの花として有名なカラーのような真っ白な苞をつけ、艶めく緑と白のコントラストは空間を華やかに演出します。肥料を好み、正しく施すと、毎年白い苞をつけてくれます。寒さに弱いので室内で育てるのに向いています。
商品名 スパティフィラム
価格 2,680円〜
原産地 熱帯アメリカ
花言葉 上品な淑女・清らかな心
特徴 笹の葉にも似ている葉とサトイモ科の特徴である白い仏炎苞をつける

Q&A

Q&A
ハイドロカルチャーに関するよくある質問に答えてみました。

Q,ハイドロカルチャー専用の根腐れ防止剤は効果ありますか?

A,効果があるので、使用をおすすめします。 ハイドロカルチャーで最も気をつけたいことは、「根腐れ」です。根腐れ防止剤を使用せず、ハイドロカルチャーを栽培し続けていると、数ヶ月で根腐れしてきた、という声もあります。自ら植え替えをする際は、根腐れ防止剤を使用しましょう。 根腐れ防止剤にはゼオライトという多孔質の沸石を使用するのが一般的です。ゼオライトは、ミクロレベルの小さな穴が無数にあいていることから通気性に優れ、水中のアンモニアをろ過する役割があり、水質改善までしてくれるのです。100均で「根腐れ防止剤ゼオライト」が簡単に手に入りますから、ぜひ「根腐れ防止剤ゼオライト」を使用してくださいね。

Q,ハイドロカルチャーにゴキブリでますか?

A,植え込み材に有機質を使用していないので、寄ってこないでしょう よく「植物にゴキブリが出るのでは?」と心配する声を聞きます。ゴキブリは、植物によって来るのではなく、土や、肥料として与える有機物質に寄って来るのです。ハイドロカルチャーは粘土を高温で焼いたハイドロボールを使用していますから、無機質で菌もついていません。肥料についても、化成肥料か液体肥料を与えていますので、ゴキブリが発生する要素はないと思いますよ。安心してくださいね。

Q,根腐れになった時に、土に植え替えることは良いことですか?

A,栽培環境が変わるのは植物にとって大きなストレスとなり、おすすめはしません ハイドロカルチャーで栽培し、根腐れになっている時は、植物が弱っているということです。なんとか元気にしてあげたくて、土への植え替えを考えるかもしれません。しかし、ハイドロカルチャーで育った植物は根っこも水耕栽培用として育っているため、いきなり土へ植え替えると環境の変化に対応しきれず、ますます弱ることが考えられます。 根腐れしてしまった時の対処法は、容器をきれいに洗い、乾かしてから新たな根腐れ防止剤とハイドロボールを入れ、傷んだ根っこを切った植物を植え替えた方が復活してくれる可能性があります。もちろん水位に気をつけて管理することは忘れずに、様子を見てみましょう。

ハイドロカルチャーで育てると枯れることある?枯れないための対策のまとめ

ハイドロカルチャーが枯れたときの対処法や、枯れない方法を紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。最後におさらいをしておきましょう。
  • ハイドロカルチャーが枯れるときには、葉の変色や根元のブヨブヨなどのサインがあること。
  • 枯れる原因は主に水のやり過ぎ・直射日光に当たっている・ハイドロカルチャーに向いていない観葉植物を植えている、の理由が当てはまる。
  • 枯れた時は、水やりを控えたり、枯れた葉を剪定し、置き場所を変えて様子を見る。
  • 根腐れを防止するために、容器の1/5の水位を守る。夏と冬で水の減り方も違うので注意。
  • ハイドロカルチャーに向いている観葉植物9選
せっかくインテリアにも合い、見た目にも癒されるハイドロカルチャーの元気がないと、気になってしまいますよね。急なハプニングにあわててしまうかもしれません。そうならないためにも、事前に根腐れ防止剤の使用など出来る準備や、元気がないときはどう対処したらよいのかを把握しておいたら安心です。この記事を参考にしていただき、明るく楽しいハイドロカルチャー栽培をスタートさせましょう。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。