オリヅルランが枯れる原因とは?対処法から未然に防ぐケアまで解説!

オリヅルランが枯れる原因とは?対処法から未然に防ぐケアまで解説!
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曲線を描いた細長い葉っぱを持つスタイリッシュな植物オリヅルラン。見た目がおしゃれなオリヅルランは丈夫で育てやすい植物のため、観葉植物としても人気のグリーンインテリアです。そんなオリヅルランでも育て方を間違うと枯れてしまいます。 今回はオリヅルランの枯れる原因や育て方のポイントなどを以下の通りまとめました。
  • オリヅルランの基本情報
  • オリヅルランが枯れる原因
  • オリヅルランが枯れても復活して育てることはできるのか
  • 枯れる原因のそれぞれの対処方法
  • オリヅルランを枯らさないための育て方のポイント
最後には水栽培やハイドロカルチャーなどの枯れるときの原因や対処法も解説していますのでぜひ参考にしてください。オリヅルランは育てやすく枯れてもしっかりと対処を行えば復活しやすい植物です。この記事を最後まで読めば購入したオリヅルランを枯らすことなく育てていくことができるでしょう。

そもそもオリヅルラン(折鶴蘭)ってどんな観葉植物なの?

オリヅルランは丈夫で育てやすい植物のため、おしゃれなグリーンインテリアとして人気の植物です。そんなオリヅルランのことについて紹介いたしますのでご覧ください。

南アフリカ原産の多年草で細長い葉っぱが放射状に茂るのが特徴

オリヅルランはアフリカやインドを中心とする南アフリカが原産の植物です。そのため暑さには強く寒さには弱いという特徴を持っています。また細長い葉っぱがカールしながら放射状に茂ることが特徴の植物で、葉っぱが硬い品種のオリヅルランは庭植えにも適している植物です。 オリヅルランは名前に蘭が入っていますがラン科の植物ではなく、キジカクシ科オリヅルラン科の多年草になります。空気をきれいにする効果もあり部屋のインテリアにはオススメの観葉植物です。

ランナーという細い茎が伸びその先端に子株をつける

オリヅルランには匍匐しながら伸びる細長い茎があり、匍匐する茎はランナーと呼ばれています。オリヅルランは生長するとランナーの先端に子株を生やしていく植物です。生長してランナーの先端に子株をぶら下げた姿から、折鶴をぶら下げた姿に連想され和名が「折鶴蘭となりました。

春から夏にかけてランナーの節から小さい白い花を咲かせる

オリヅルランは春から夏にかけて葉っぱだけでなく花も楽しめる植物です。開花時期は3月から9月になり、白くて小さな目立たない花を咲かします。オリヅルランの小さい花は茎が伸びて葉先につけるのはなく、ランナーの先端に花が咲き、咲き終わると花茎に子株ができる植物です。オリヅルランは葉っぱの色や成長を一年中楽しめて、春から夏にかけては小さくて可愛らしい花も楽しめる飽きることのない植物になります。

オリヅルランの花言葉は「集う幸福」「子孫繁栄」「祝賀」

オリヅルランの花言葉には「集う幸福」「子孫繁栄」「祝賀」の3つの花言葉があります。「集う幸福」「子孫繁栄」はランナーが伸び子株がどんどん増えることから、集まる・家族が増えるなどの連想がされこのような花言葉がつきました。「祝賀」の花言葉には和名の折鶴蘭からきています。折鶴蘭の「鶴」は縁起の良い鳥とされているため、「祝賀」の花言葉がつきました。オリヅルランにはポジティブな意味の花言葉が多いため、お祝い事などに花言葉の意味を添えて贈られることが多いです。

日本で人気のオリヅルランの品種

約150種類もの品種があるオリヅルラン。中でも日本で人気のオリヅルランの品種について紹介いたします。

オリヅルラン・ボニー

オリヅルラン・ボニーの特徴はカールする葉っぱです。葉先が内側に丸まり可愛らしく、葉っぱには中央に白いラインが入りストライプの見た目が美しい品種になります。室内に置いて鉢植えで育てることも良いですが、ハンギングで楽しんでもいいでしょう。またボニーには空気清浄効果が高いといわれており、見た目が可愛らしいだけではなく空気をきれいにするメリットもあるためグリーンインテリアとしてもおすすめです。

シャムオリヅルラン

シャムオリヅルランはランナーを出さないことが特徴のオリヅルランです。葉っぱの外側には白い斑が入りシュッとしたおしゃれな雰囲気を持つ品種になります。シャムオリヅルランは葉っぱが短く小さな株になるため狭い空間でも育てていきやすい植物です。シャムオリヅルランは葉っぱが薄く繊細で冬の寒さにも弱いことから10度以下の環境では育てないようにしてください。

ソフトオリヅルラン

ソフトオリヅルランはやや明るめの緑色の葉っぱに白い斑が外側に入る特徴があるオリヅルランです。他のオリヅルランの品種と比べると葉っぱがやや細くて長くなります。葉っぱは硬くパリッとした印象があり、生長も観葉植物を育てることが初めての初心者の方にも育てやすいおすすめのオリヅルランです。

ナカフヒロハオリヅルラン

ナカフヒロハオリヅルランは葉っぱの幅が広く美しい白い斑が中央に入る見た目が特徴的です。葉先は内側に丸まり葉っぱが下に垂れ下がるオリヅルランで、とても可愛らしい見た目になります。しかしナカフヒロハオリヅルランは寒さに弱い品種であるため、寒い地域では温度の管理がしやすい室内で育ててください。

オリヅルランが枯れる原因とは?

オリヅルランは丈夫で初心者でも育てやすい植物です。そんなオリヅルランでも間違った環境やお手入れ方法で枯れてしまうことがあります。オリヅルランが枯れる原因となるものを紹介していきますので、オリヅルランを育てるときに当てはまらないように注意しながら育てていきましょう。

①:5℃以下の寒さに晒されらことによる低温障害

オリヅルランの原産地は南アフリカなので暑さには強いですが、寒さには弱いです。5度から6度までなら耐えられますが、5度以下になると徐々に葉の色が悪くなり枯れる原因となります。気温が15度を下回るようになると徐々に生育が緩慢になり、土が乾きにくくなって枯れやすくなるため水やりには注意が必要です。耐寒性を高めるためには15度を下回る時期に水やりを控えめに行いましょう。

②:直射日光による葉焼け

オリヅルランは日光を好む植物ですが、直射日光に当たりすぎると葉焼けを起こしやすくなるため注意が必要です。葉焼けした部分は茶色く変色して元には戻りません。葉焼けした部分は光合成ができなくなり、株自体を弱らせます。特に夏場は葉焼けを起こしやすい時期になるため、直射日光が強く当たる場所は避けましょう。

③:水分不足の影響

オリヅルランが水分不足になっていると葉先から茶色く枯れていきます。水分不足の症状が出ていたら、すぐに水をたっぷりと与えてください。オリヅルランの根は太く水分をたくさん蓄えることができるため、乾燥には非常に強い植物です。しかし水を上げなさすぎると葉先から枯れだしてきます。水やりは植物自体も観察しながら土が乾いていたらたっぷりと与えましょう。

④:根詰まりを起こしている

オリヅルランは成長が早い植物です。そのため根の成長も早く、観葉植物の中でも根詰まりを起こしやすい植物とされています。またオリヅルランの根っこは芋のように太いことも根詰まりが起こりやすい原因の一つです。根詰まりを起こしたオリヅルランは水分や養分をスムーズに吸収されにくくなり、徐々に弱って枯れていきます。

⑤:根腐れを起こしている

オリヅルランは根腐れを起こしやすいです。しかし冬に根腐れに気付いてしまったらできるだけ暖かくなるまで待ちましょう。葉先が枯れるだけでなく株全体が弱ってきた場合のみできるだけ暖かい場所で植え替えを行います。

⑥:害虫病の被害を受けている

オリヅルランはお手入れの仕方だったり管理が甘かったりしたら、害虫病の被害は受けやすいです。害虫病は日頃のお手入れや管理がしっかりとされていることで防ぐことができます。きちんとしたお手入れ方法を守り、きれいなグリーンインテイリアとして飾ってください。

オリヅルランは枯れると復活できるの?

オリヅルランは丈夫で枯れにくい植物のため、ある部分が枯れてしまっても他の部分で成長できます。オリヅルランの枯れた後の対処はしっかりと行いましょう。

早めに対処することで復活できる可能性が高くなる

オリヅルランの枯れてしまったり、ダメージが大きい部分は復活することは難しいです。しかししっかり対処を行えば、ダメージをあまり受けていない部分を元気に育てていくことは可能になります。再発しないためにきちんとした対処を行いましょう。

今までの管理方法を振り返って原因に合わせた適切な対処を行う

葉っぱが黒くなったり葉焼けしたりして植物が弱っていたとしても、適切な対処を行うことで復活することができます。今までの管理方法を振り返り適切な対処方法を行ってください。また同じように弱らせないためにもしっかりとしたお手入れ方法で育てていきましょう。

オリヅルランが枯れた時の原因別の対処法

オリヅルランには6つの枯れる原因がありました。6つの枯れる原因についての対処法を解説していきます。

①:低温障害

オリヅルランは寒さに弱い植物のため、5度以下を下回る環境で育てていると低温障害が起こってしまいます。葉先が黒くなったり、葉が萎れていたら気温を確認してきちんとした対処を行いましょう。

最低でも10℃を保てる暖かい場所に移動させる

オリヅルランは寒さに弱い植物です。気温が5度以下になると枯れる可能性が高くなります。最低でも10度を保てる暖かい場所に移動して育てていきましょう。屋外で管理している場合は5度以下の寒さになるなら室内へ避難させてください。

葉先が黒く枯れることが多く枯れた場所はカットする

葉先が黒く枯れている部分が多い場所は復活することは難しいためカットしてください。葉先をカットして他の無事な部分を大切に育てていきましょう。

②:葉焼け

オリヅルランの葉焼けは葉先だけではなく葉のいたるところに茶色っぽいシミが現れます。特に色素が薄い白い部分が葉焼けが起こりやすいです。そんな葉焼けが起こった場合の対処法について解説いたします。

直射日光を避けた明るい日陰に移動させる

直射日光を受けて葉焼けがおきてしまったため、直射日光を避けた場所に移動させましょう。特に夏は日差しが強いため直射日光がよく当たらない場所を探してください。置く場所は屋外なら明るい日陰の場所で、室内ならレースカーテン越しに日が当たるような場所へ移動させましょう。

葉焼けした部分は元に戻らないのでカットする

葉焼けが起こった部分は完全には戻らないためカットしてください。カットして葉焼けをしてない部分にまで枯れないようにしっかり対処しましょう。

夏の直射日光や西日には注意

先ほども述べたように夏の日差しは強すぎるため、直射日光には気を付けておいてください。夏場は西日にも注意が必要です。しっかりと直射日光が当たらないように対策を行い、葉焼けを避けられるようにしましょう。

③:水分不足

オリヅルランは乾燥に強い植物です。しかし水を与えなさ過ぎたら枯れてしまいます。枯らさないためにちょうどいい水やりの頻度について解説します。

適切な水やりを行うようにする

オリヅルランの水やりは生育期と休眠期で水やりの頻度が変わります。よく成長する夏場はたっぷりと水を与え、冬場は乾燥気味に与える。水やりをきちんと行うことによって一年中きれいなオリヅルランを見ることができるでしょう。

生育期は土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにする

生育期はどんどん成長する時期のため、土の表面が乾いてから水をたっぷりと与えます。このときに受け皿にたまった水は捨ててください。生育期は水をどんどん必要とするため、土の表面が乾いてからたっぷり与えてもあげすぎにはなりません。

土の乾き具合がわかりにくい場合は水やりチェッカーが便利

土の乾き具合がわかりにくい場合は水やりチェッカーが便利です。水やりチェッカーを使用することで水の与えすぎ与えなすぎが一目でわかるようになります。冬場は特に水の頻度は難しいため水やりチェッカーを用いてちょうどいい水の量を与えていきましょう。

おすすめの水やりチェッカー【キャビノチェSUSTEE 水やりチェッカー Mサイズ ホワイト】

水やりチェッカーは電池を使わず鉢に挿すだけで使える植物用水分計になります。水が十分にあるときには目安のものが青色に、水が足りなくなると青色が白色に変化するため、一目で水やりの頻度がわかりやすい道具です。初心者でも使いやすい道具のため水を与える量が不安であれば、こういった道具を使って確認しながら水を与えることもいいかもしれません。
商品名 キャビノチェSUSTEE 水やりチェッカー Mサイズ ホワイト
値段 509円
商品説明 電池なしで使える植物用水分計

④:根詰まり

根詰まりのサインとして鉢底から根っこが出てきたら植え替えを行いましょう。根詰まりを起こすと見た目も悪くなるだけでなく、全体にダメージが広がっていくため必ず根詰まりのサインが出ていたら植え替えを行ってください

一回り大きい鉢に植え替えを行う

植え替えを行う際には必ず一回り大きな鉢に植え替えてください。鉢底は根詰まりの確認が取れやすいため穴の開いた鉢を用意しましょう。植え替えを行う際には冬場ではなく成長時期の春から秋の間に必ず行ってください。

植え替えに必要なもの

植え替えに必要なものを紹介いたします。
  • 現在使っている鉢よりも一回り大きな鉢
  • 鉢底石
  • 鉢底ネット
  • 水はけの良い用土
  • 割り箸

植え替えの手順

植え替えの手順を紹介いたします。
  1. 新しい鉢に鉢底ネット、鉢底石の順で入れ、用土を鉢の3分の1程度入れる
  2. オリヅルランを古い鉢から取り出し、土をある程度割り箸でつついて落とす
  3. 高さを調節しながら新しい鉢の中央に配置
  4. 根と鉢の間に用土を入れる(隙間ができないように割り箸で軽くつつきながら作業する)
  5. 最後にたっぷりと水を与えて完成

⑤:根腐れ

根腐れは水を多く与えすぎた時に起こります。水を与えすぎて根腐れを起こした時の対処法について解説いたしますのでご覧ください。

風通しの良い場所に置き土を乾燥させる

根腐れの原因は水の与えすぎで起こることが多く、根が湿っていることが多いです。そのためよく乾燥させることが大切で、風通しの良い場所へ移動させましょう。風通しの良い場所へ移動させたらしっかりと乾燥させて水が切れるのを待ってください。

傷んだ根を取り除き新しい土に植え替えを行う

十分に乾燥させたら鉢からオリヅルランを取り出し、傷んだ根を取り除いて新しい土に植え替えを行いましょう。十分に乾燥させてから植え替えを行うことによって植物のへのダメージは少ないです。必ず乾燥させてから新しい土に植え替えてください。

⑥:害虫病

オリヅルランを育ていると害虫や病気になることがあります。落ち着いて対処を行えば駆除や予防もできるため、病害虫の対処の仕方について解説いたします。

害虫がいる場合は歯ブラシや殺虫剤で駆除する

オリヅルランに害虫が発生していることを発見したら、ピンセットや歯ブラシで落としたり、殺虫剤で駆除を行いましょう。すぐに駆除することで被害を最小限にとどめることができます。必ず見つけたらすぐに歯ブラシやピンセット、殺虫剤で駆除しましょう。

カイガラムシやアブラムシは蕾や葉の裏に発生することが多い

オリヅルランの発生しやすい害虫はカイガラムシやアブラムシです。カイガラムシやアブラムシは蕾や葉の裏に発生することが多く、見つけたらすぐに駆除できるようによく観察しておきましょう。蕾や葉の裏は葉水を行う際に注意深く確認を行って害虫の発生を防げるようにしておいてください

病気の部分は取り除き殺菌剤を散布する

病気になっている部分は取り除いて、殺菌剤を散布してください。病気の進行は見えてないところにも進んでいるのかもしれないため、必ず取り除いたら殺菌剤を散布しましょう。

梅雨の時期に炭疽病にかかりやすいので注意

オリヅルランは梅雨の時期に炭疽病になりやすい植物です。炭疽病の原因はカビで、雨が続く梅雨の時期になりやすい病気になります。炭疽病になると葉が灰色や黒色に変色し枯らしてしまうこともあるため注意してください。

オリヅルランを枯らさないための育て方のポイント

オリヅルランの枯れた時の対処法について解説してきましたが、枯らさないためにも日頃のお手入れや管理が大切です。オリヅルランを枯らさないために育てるときのポイントを紹介いたします。

置き場所:日当たりが良く最低でも10℃以上を保てる場所で管理

オリヅルランは暑さに強く寒さには弱い植物です。気温は最低でも10度以上を保てる場所で管理を行えば植物が弱ることがないでしょう。夏場と冬場の置き場所について解説いたします。

夏の直射日光や西日は避ける

オリヅルランは日当たりのいい場所を好みますが、直射日光に当たりすぎると葉焼けを起こしやすく、夏は特に注意が必要です。夏は西日が当たっても葉焼けを起こすため、直射日光が当たらない半日陰のような場所に置きましょう。風通しの良い半日陰に置くことで伸び伸びと育ってくれます。

冬は室内の日当たりの良い場所で管理する

冬は日差しは夏より強くありませんが、寒さに弱いため室内で日当たりのいい場所に置きましょう。日当たりのいい場所がわからな良くてもレースカーテン越しに日光が当たる場所を探して置いてください。

水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと

水やりも置き場所と同じように夏場と冬場で頻度は変わります。夏場と冬場の水やりの仕方について解説いたしますのでご覧ください。

冬は土が乾いてから3〜4日後に控えめな量を与える

オリヅルランの水やりの冬場は土が乾いて3日から4日後に与えましょう。乾かし気味に水を与えることで耐寒性が高まり冬を越すことができます。また冬に入るとオリヅルランは成長が緩慢になるためあまり栄養も吸収しません。乾燥気味に水を与えることによって冬も元気に育つことができます。

根元に水が溜まると枯れることがあるので注意

オリヅルランの根は太く水を蓄えることができます。その根元に水が溜まっていると枯れてしまうことがあるため、根元に水がたまらないように水やりは行いましょう。水やりを行う際にはたっぷりの水を与え、受け皿に残った水をすぐに捨てることで根元に水はたまらなく枯れることもないです。

こまめに葉水を行うと害虫予防や綺麗な色合いを保つことができる

こまめに葉水を行うことによってオリヅルランの見た目をきれいにし、害虫なども予防ができます。葉水は葉っぱにあるほこりやごみなどを取り除くことができるため、オリヅルランのきれいな色合いを保つことが可能です。またこまめに葉水を行うことによって害虫を近寄らせない効果が期待できます。特に冬場は必ず行いましょう。

肥料:生育期に与え栄養を補給する

肥料も夏場と冬場で与える量が変わります。与える量が多すぎても少なすぎてもうまく育つことはできません。肥料の与える量について解説していきます。

緩効性肥料を2ヶ月に1回のペースで与える

オリヅルランの成長時期に緩効性肥料を2か月に1回のペースで与えてください。肥料を与えることで葉の色がより色鮮やかになり元気に育ちます。より大きく色鮮やかに育てたいのなら緩効性肥料を成長時期に与えましょう。

冬は休眠期のため肥料は与えない

冬場はオリヅルランの成長が緩慢になり休眠期に入るため、肥料は与えないようにしましょう。冬場に肥料を与えると与えすぎとなって枯れてしまう原因となるため、冬場に肥料は与えないようにしてください。

植え替え:1〜2年に1回は植え替えを行う

オリヅルランは根っこが太く生長が早い植物です。そのため植え替える頻度は1年から2年くらいの頻度で行いましょう。オリヅルランの植え替えについて解説いたします。

生育期の5月〜9月に行うようにする

オリヅルランを植え替えする時期は生育期の5月から9月の間に行いましょう。5月から9月の間に行うことで植物を弱らせることなく植え替えを行うことができるため、必ず5月から9月の間に行ってください。

植え替えと合わせて子株や株分けで増やすのもおすすめ

植え替えと合わせて子株を株分けして増やすこともおすすめです。オリヅルランは子株を株分けすることで簡単に増やすことができます。オリヅルランを増やすために購入するのではなく、子株を親株から株分けして増やして育てることを楽しんでみてはいかがでしょうか。

オリヅルランの水栽培やハイドロカルチャーで枯れた時の原因と対処法

オリヅルランは水栽培やハイドロカルチャーで育てることもできます。水栽培やハイドロカルチャーで育てた時に枯れた場合の原因や対処法は鉢で育てたやり方と少し違うため解説いたします。

水栽培やハイドロカルチャーで枯れる原因

まず水栽培やハイドロカルチャーで枯れる主な原因は3つあります。3つの主な枯れる原因について紹介いたします。

①:酸素不足

水栽培は土栽培と違い土から酸素を吸収することができないため酸素不足になりやすいです。特に夏場は水温が高くなり水中の酸素濃度が低くなります。夏場は特に酸素不足になりやすいため注意が必要です。

②:肥料の濃度

肥料の濃度は与えすぎても駄目ですし、与えすぎても枯れる原因となります。ちょうどいい頻度でちょうどいい量を守り肥料を与えましょう。

③:根腐れ

水栽培は水だけで行うため、根腐れが起こる可能性が高いです。容器が汚れていたり根が黒ずんでいたら腐りやすくなるため、容器や根っこもきれいで清潔に保って育てていきましょう。

水栽培やハイドロカルチャー で枯れた時の対処法

次に水栽培やハイドロカルチャーで枯れた場合の対処法について解説いたします。他の観葉植物の水栽培やハイドロカルチャーでの対処法も同じなため、水栽培やハイドロカルチャーで枯れそうな場合は参考にしてみてください。

①:必ず週に1回は水を交換する

水栽培は土で育てるよりも酸素量が少なくなるため、必ず週に1回は水替えを行いましょう。特に夏場は水温が高くなり酸素の溶け込む量が少なくなりやすいため、より定期的に水替えを行ってください。また水位は根の半分から3分の2が浸かる程度がベストになります。少なくとも根元から3cmは空気に触れるようにしてください。

②:肥料の濃度は適量を守る

肥料の与えすぎは枯れる原因にもなります。肥料を与えすぎると栄養を吸収しすぎてパンクするように枯れてしまいます。必ず既定の濃度を守り適量を与えましょう。

③:根腐れ防止剤を入れる

オリヅルランの水栽培は根腐れが起こりやすくなります。気温が高くなればなるほど水が腐りやすくなったりするため、週に1回の水替えと同じタイミングで根腐れ防止剤を入れましょう。

オリヅルランの水栽培やハイドロカルチャーでの管理のポイント

最後にオリヅルランの水栽培やハイドロカルチャーで管理する場合のポイントについて解説いたします。基本的に鉢で育てる場合とあまり変わりません。

直射日光を避けて明るい日陰で管理する

直射日光は葉焼けの原因となるため、強い日差しが当たらないような場所で管理しましょう。室内で管理するのであれば窓際のレースカーテン越しに日光が当たるような場所がおすすめです。屋外で管理するのであれば明るい日陰で管理するか、遮光ネットを使い日光を遮って管理しましょう。

冬の冷え込む朝晩は窓辺から少し離す

冬の冷え込む朝晩は窓辺の近くに置いていると気温が下がりやすくなるため、窓辺から少し離して管理してください。時折気温をチェックして下がりすぎていたら暖かい場所へ移動させましょう。

週に1回の水の交換を徹底する

水栽培を行う場合は土で育てるよりも根からの酸素を吸収しにくくなり、週に1回は水の交換が必要になります。水の温度が上がると水の中の酸素量が少なくなるため夏場は特に注意が必要です。週に1回の水交換をするようにして、水が濁ってきたらすぐに好感しましょう。

生育期の春から秋までは月に2回ほど液体肥料を与える

水栽培では土からの栄養は取れないため定期的に液体肥料が必要です。固形の肥料は水を汚してしまったり微生物が分解するまで時間がかかりうまく吸収できないため、固形の肥料より液体の肥料を与えましょう。生育期の春から秋にかけて月に2回ほど水交換のタイミングで液体肥料を与えてください。

オリヅルランが枯れる原因とは?対処法から未然に防ぐケアまで解説!のまとめ

いかがでしたでしょうか。今回はオリヅルランの枯れる原因について解説してきました。 今回の記事のポイントは以下の通りです。
  • 細長い葉っぱが放射状に茂り、ランナーという細い茎の先端に子株をはやす植物
  • 寒さや直射日光、水分不足、根詰まり、根腐れ、害虫病などが原因
  • 管理方法を振り返り原因に合わせた対処を早めに行う
  • できるだけ暖かい明るい日陰で育てて、土の表面が乾いてからたっぷりと水を与える
  • 日当たりがよく風通しの良い場所で、水は土の表面が乾いてからたっぷりと与え、肥料は生育期に与えて、植え替えも1年から2年の頻度で行う
オリヅルランはお手入れ方法や管理方法がしっかりしていれば、誰でも簡単に育てることが可能です。この記事を読んでオリヅルランに興味が出てきたら、ぜひ購入して育ててみてください。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。