コキアの育て方|失敗しないポイントや長生きさせるコツを紹介

コキアの育て方
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目次

皆様はコキアという植物を知っていますか?コキアはふんわりとした見た目をしている植物で、大きな丘などに整備されて生えているのを見ると、本当に息を呑む美しさを持つ素晴らしい植物です。 ある意味観葉植物と言っても過言ではないほど美しさを兼ね備えているそんなコキアですが、実はご自宅でも簡単に栽培することができるということをご存知でしょうか? 今回の記事は、「これから美しいコキアを育ててみたい!」という方に向けて、コキアの育て方を以下の流れで解説していこうと思います。
  • そもそもコキアはどんな植物なのかを解説
  • コキアの育て方「置き場所」を解説
  • コキアの育て方「水やり」を解説
  • コキアの育て方「肥料」を解説
  • コキアを種から栽培する方法とは?
  • コキアの植え付けのやり方ご紹介
  • コキアの植え替えのやり方ご紹介
  • コキアの育て方で注意するべきこととは?
  • 主なコキアの種類をご紹介
  • まとめ
最後までご覧いただくことで、コキアで十分健康的に育てられるほどの知識をこの記事だけで手に入れることができ、またコキアの育て方で注意するべきこととその対処法までも知ることができますよ!ぜひ最後までお付き合いください。

コキアとはどんな植物?

コキアとはどんな植物?
それではコキアの育て方を解説する前に、そもそもコキアはどんな植物なのか、またその特徴や基本情報とはなんなのかについてみていきましょう。

コキアの基本情報

それではコキアの基本情報を解説していきます。コキアはアカザ科ホウキギ属の一年草です。一年草なので枯れるとまた新しい芽が生えてくる植物になります。 また実はコキアは食すこともでき、山のキャビアと言われる「とんぶり」という食べ物にもなります。「とんぶり」はコキアの熟した種を加工したもので、長野県では特産品としても有名なのは非常に興味深いですよね。 またコキアはそのふんわりした見た目から、古くから「ほうき」に似ていると言われ、別名で「ほうき草、ホウキギ」などと呼ばれています。美しい見た目はもちろんこと、中国や南アジア、アフリカなどの暖かな環境が原産地であるため、耐寒性は比較的弱めであることも特徴です。北海道などの寒冷地でも栽培は可能ですが、時期によって水やりなどは変わってきます。
植物名 コキア
学名 Kochia scoparia
草丈 1m前後
耐寒性 弱い
耐暑性 強い

秋の紅葉が美しい観葉植物

コキアは秋になると、その葉が美しい紅葉色に変わります。この季節になると、その美しい赤やオレンジの紅葉カラーが目を引き、花壇や室内のインテリアにも観葉植物としてアクセントや魅力を加えます。

葉がふんわりと丸く茂る

コキアは何と言っても丸く茂葉っぱを持つその見た目。葉はふんわりとした質感で、丸くなるその姿は見ていて癒されること間違いありません。

様々な色の変化を楽しめる

8月ごろまで綺麗な緑色のコキアが秋になると徐々に赤く色づいていくその色の変化も、一年を通して生育される方のみ楽しめる特権とも言えるでしょう。

本州から北海道まで幅広く生息している

また、コキアは日本では本州から北海道まで幅広く生息していることもあり、比較的園芸店やホームセンターなどでも目にしやすいでしょう。お店や時期(特に冬場)によってはもちろん取り揃えていない場合もあるので、そちらもあらかじめ知っておくといいでしょう。

コキアの育て方【置き場所】

コキアの育て方【置き場所】
それではこの記事の本題であるコキアの育て方について解説していきます。まずはコキアの育て方の中でも長期的な成長に影響を及ぼしやすい「置き場所」について、ポイントをチェックしていきましょう。

生命力が強く花壇やプランターなど様々な場所に植えられる

コキアは生命力が強いため、庭の花壇やプランター、室内の鉢植えなど、さまざまな場所に植えることができます。そのため、インテリアのアクセントにも活用できる場合もあるので、積極的に楽しむことがおすすめの提案になります。

よく日の当たる場所に置く

特に置き場所として適しているのが日当たりの良い場所です。日当たりをきちんと確保した場所だと、より葉が美しく発色し、紅葉も長く楽しめるでしょう。

室内でもできるだけ風当たりの良い窓際に置く

また、鉢植えなどで室内で生育する場合でも、できる限り風通しの良い場所に置くことがおすすめです。特に窓際に置くと、コキアは元気に育ちます。窓から十分な光が入る場所もいいでしょう。

水はけの良い土に植える

コキアは水はけの良い土壌を好みます。土が湿り気を保ちすぎないよう、水はけの良い土に植え替えましょう。鉢植えの場合鉢底石や軽石などを敷いてあげることが重要です。

冬越しの対策は特に必要ない

耐寒性は弱めですが、一年草であるため冬の特別な対策は必要ありません。極端な寒冷地域では置き場所を変えたり水やりの頻度を減らすなど、状態に合わせて臨機応変な対応が必要な場合もあるかもしれません。

コキアの育て方【水やり】

コキアの育て方【水やり】
続いてのコキアの育て方は「水やり」になります。水やりは鉢植えか地植えかによってポイントが異なりますので、しっかりとみていきましょう。

鉢植えの場合

まずは鉢植えの場合を見ていきましょう。

土の表面が乾いたら水をあげる

土の表面が乾燥したら、適度に水を与えましょう。指を土の表面に差し込んでみて、数センチほど深さが乾いている場合に水を与えるのが良いでしょう。与えすぎると根腐れなどの病気になりやすくなるので適切な量を探しながら水やりをしてください。

鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり水をあげる

水やり時は、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えます。この際、水はけの良い鉢を使用することが大切です。水をためこまないように注意しましょう。

地植えの場合

次は地植えの場合を見ていきます。

根付いてからは基本的に水やりの必要はない

コキアが根付いて成長し始めると、基本的に水やりの必要はありません。自然の雨水で十分水切れすることなく賄えるでしょう。

夏の乾燥が続く日に少しだけ水を与える

ただし、夏の乾燥が続く日には、少しだけ人為的に水を与えることも重要です

コキアの育て方【肥料】

コキアの育て方【肥料】
続いてのコキアの育て方は「肥料」になります。肥料はそもそも必要なのかまだご存知のない方は、ぜひ以下の情報を参考にしてみてください。

基本的に肥料はなくても元気に育つ

コキアは、基本的には肥料を与えなくても元気に育つ丈夫な植物です。自然な成長サイクルで育つため、肥料はあまり必要ありません。ただし、健康状況や個人で希望するサイズに大きく成長させたい場合に、肥料を与えるのがいいでしょう。

大株に育てたい場合は6月から7月に数回肥料を与える

上記のように、大きなサイズに育てたい場合は、具体的には6月から7月に数回肥料を与えることがおすすめです。真夏の8月は肥料を与えないようにしましょう。

コキアを種から育てる方法

コキアを種から育てる方法
コキアの育て方において、どのようなポイントが重要だったかご理解いただけたでしょうか?ここからは、コキアを種から育てる育て方を解説していきます。種からの育て方は比較的苗からのものよりも時間がかかることが特徴的ではありますが、楽しめる期間が長いので嬉しいという方にはおすすめできる育て方になります。

コキアの発芽温度は15℃以上

コキアの種は15℃以上の温度で発芽しやすくなります。コキを発芽させたい場合は温かい季節に育てることが大切になります。

4月から6月の間に種をまく

コキアは15℃以上の温度で発芽しやすくなるので、目安の時期は4月から6月の間に種をまくことがポイントになります。この時期にまくことは発芽率を高めることでもありますが、長くコキアを鑑賞できるといういいメリットにもなりますよ。

園芸店で売られているセルトレイに種まき用の土で植える

植える際は、園芸店で売られているセルトレイに種まき用の土で植えましょう。これにより、種子が適切に発芽しやすくなります。

しばらくしたら9cmポットに植え替える

種まき後、しばらくしたら9cmポットに植え替えることがおすすめです。頻繁な移植を嫌う植物なので、なるべく大きく成長するまでは、やや大きめのポットで成長させてあげましょう。

10~15cmまで育ったら庭や鉢に植え替える

最後、コキアの苗が十分に成長し約10~15cmの高さになったら一回り大きめの鉢に植え替えましょう。鉢のサイズに合わせてどんどんコキアは大ききなっていきます。

コキアの植え付け方法

コキアの植え付け方法
続いては、コキアを植え付ける方法を解説していきます。苗をポットで購入してからはすぐに植え付けをしたいと思う方も多いでしょう。なるべく傷つけないようにするために必要な植え付けのコツについてお話ししていきます。

コキアの苗を買ってきたらすぐに植え付ける

まず植え付けをしたい場合、特にコキアの苗を買ってきた場合などはすぐに植え付けるようにしましょう。

株間は30cm以上離す

コキアは一つの株でも大きなりやすい植物なので、株の間隔は30cm以上離して植え付けるようにすることがコツになります。近すぎると窮屈になり、根腐れなどの病気にもなりやすくなります。

コキアの植え付け手順

  1. ポットより大きめの鉢を用意し、鉢底にネットと軽石などを敷き排水性を高めます。
  2. 直根性の根を持つので、垂直に植え付けることがポイントです。傷つけないよう丁寧に行います。

根付くまでたっぷり水をあげる

植え付け後は日当たりの良い場所で管理し、水切れを起こさないように根が安定するまでしっかりと水を与えてください。水は優しく丁寧に与えることで、根の定着を早めることができます。

コキアの植え替え方法

コキアの植え替え方法
続いてはコキアの植え替え方法について解説していきます。植え替えも植え付けと似通っている箇所もあるため、比較的やりやすいでしょう。

コキアは直根性で移植を嫌うので頻繁な植え替えは控える

コキアは直根性の植物で、移植を嫌います。したがって、植え替えは必要最低限にとどめることが重要になります。通常、植え替えは根詰まりを感じない限りしなくてOKです。

根をいじらないように慎重に植え替えをする

植え替えをする場合は、コキアの根をできるだけ傷つけないように慎重に行います。根をいじり過ぎないように注意しましょう。

コキアの植え替え手順

  1. コキアを植え替える前に、新しい鉢やプランター、植え付け場所(庭など)を整備します。地植えでも鉢植えでも、排水性の高い土を用意します。
  2. コキアを古い鉢から丁寧に取り出します。根をできるだけ傷つけないように、慎重に行いましょう。
  3. 新しい鉢に土を入れ、コキアを植え付けます。鉢植えの場合は根が広がるスペースを確保するため、新しい鉢は古い鉢よりも一回り大きめを選びます。
  4. 植え替え後、軽く水を与え、しっかりと水分を吸収させて完成です。

コキアの育て方で注意するべきこと

コキアの育て方で注意するべきこと
続いては、コキアの育て方で特に注意するべきことをお話ししていきます。以下のようなことしてしまうと、トラブルの元となってしまうので、しないようにするための予習だと思ってご覧ください。

大きくなりすぎることがあり管理の届かない所に植えてはいけない

コキアは成長が早く、大きくなりすぎることがあります。そのため、管理の行き届かない場所や他の植物と隣接する場所に植えないよう注意しましょう。庭や花壇での配置には適切なスペースを確保しましょう。

鉢のサイズが小さすぎると根詰まりの原因になるので注意する

特に鉢植えの場合、コキアは根が広がるりやすいため、小さすぎる鉢では根詰まりの原因となります。鉢のサイズを適切に選びましょう。

葉にかかるように水やりをすると蒸れて枯れるので注意する

コキアの葉に水をかけると、蒸れてしまうことがあります。水やりは根元から行い、葉に水がかからないように気をつけましょう。葉っぱが邪魔な場合は、水やりをしやすいように剪定をすることもおすすめです。

受け皿にたまった水はこまめに捨てる

また、水やり後、受け皿にたまった水はこまめに捨てましょう。コキアのみならず、多くの植物は、水の溜まった受け皿を放置しておくと根腐れの原因になります。また、湿度が高すぎる環境を作ってしまと、多湿が好きな害虫が寄ってくる場合があります。害虫の影響で、枯れてしまったりする二次被害も拡大してしまうので、必ず受け皿にたまった水はこまめに捨てることをお勧めしています。

肥料を与えすぎると徒長するので注意する

過剰な肥料はコキアを徒長させる可能性があります。肥料は指示に従って適切な量を与えましょう。見栄えが悪い場合は、剪定をすることも検討しましょう。

枯れた後にほったらかしにしても新芽は出てこない

コキアが枯れた場合、放置せずに早めに摘んであげましょう。枯れた部分を切り取り、適切な管理を行うことで次の新芽が出やすくなります。

主なコキアの種類

主なコキアの種類
最後は、主なコキアの種類をご紹介していきます。一般的に世の中に流通している品種と、ダイアモンドダストと呼ばれている美しい品種のコキアをご紹介します。

トリコフィラ:主に流通する一般的なコキア

主に流通する一般的なコキアは、トリコフィラという品種になります。トリコフィラはこの記事でご紹介しているコキアの特徴を全て兼ね備えており、特に秋になると赤く色づく葉っぱは何より美しいと評判です。

マイレアナ・セディフォリア:ダイアモンドダストと呼ばれ白く美しい葉を持つ

マイレアナ・セディフォリアは、ダイアモンドダストと呼ばれ白く美しい葉を持つコキアになります。まさにこのコキアは白く美しいクリスマスツリーのようで、冬の季節にこの上なくぴったりのコキアになります。これほどまでに美しい植物はなかなか見当たらないと言っても過言ではないでしょう。もしマイレアナ・セディフォリアをゲットする機会があれば、ぜひ手に取って栽培してみることをお勧めします。

フラワーデザイナーが解説!コキアの育て方のコツ

フラワーデザイナー長岡孝樹
コキアは日当たりの良い場所を好む植物です。成長するためには十分な日光が必要で、直射日光の当たる場所においてあげましょう。日当たりが良い場所で育てることで、健康に成長し、秋には美しい紅葉を楽しむことができます。日陰や半日陰でも育ちますが、光が不足すると形が崩れたり、色が薄くなったりすることがあります。
フラワーデザイナー長岡孝樹
クリスマスローズは健康に育ち、その美しい花を長く楽しむことができます。コキアは種まきで簡単に増やすことができます。種まきは春に行い、地温が15℃以上になる時期に植えましょう。種を撒いた後は、薄く土をかぶせ、適度な湿度を保つようにします。発芽後は間引きを行うと、健康な苗が育ちます。

コキアの育て方|失敗しないポイントや長生きさせるコツを紹介のまとめ

いかがだったでしょうか?コキアの育て方から、コキアの育て方の中で注意するべきポイントもしっかりとご理解いただけたのではないでしょうか? 今回の記事のポイントは以下になります。
  • コキアはアカザ科ホウキギ属の一年草で、山のキャビアと言われる「とんぶり」という食べ物にもなる奥が深い植物
  • 葉がふんわりと丸く茂り、紅葉が美しい観葉植物でもある
  • コキアの育て方のポイント「置き場所」は、よく日の当たる場所に置き、水はけの良い土に植えること
  • コキアの育て方のポイントの「水やり」は、鉢植えは乾いたら水を与え、地植えは基本必要としないこと
  • コキアの育て方のポイントの「肥料」は、基本的には必要はないが、大きくしたいときに限り、6月から7月に数回肥料を与えること
  • コキアを種から育てたい場合は、4月から6月の間に種をまき、室温か外気温を15℃以上にすること
  • コキアは直根性で移植を嫌うので、頻繁な植え替えは控えること
  • コキアの育て方で特に注意するべきことは、大きくなりすぎることがあるので、鉢のサイズを間違えないこと
  • マイレアナ・セディフォリアは、ダイアモンドダストと呼ばれ白く美しい葉を持つコキアの中でもトップクラスの美しさを持つ
ぜひこの記事の育て方を参考に、美しいコキアを栽培してみることにチャレンジしてみてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。