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太陽の光を浴びることで花を咲かせるオキザリス。曇りや雨の日には花を閉じるという面白い特徴をもっている植物です。丈夫で育てやすいことからも人気のオキザリスですが、繁殖力が強いオキザリスだからこそ気をつけなければならない育て方のポイントもあります。 この記事では、
ここでは、オキザリスという植物の特徴について解説します。上手にオキザリスを育てるためには、オキザリスという植物の特徴を知っておくことが大切です。
ここでは、オキザリスの育て方のうち「置き場所」について解説します。「置き場所」は植物の生育環境を決める大切なポイントですから、オキザリスの好む環境を知っておきましょう。
ここでは、オキザリスの育て方のうち「水やり」について解説します。水は与えすぎても、少なすぎても上手に育ちませんから、品種によって異なるオキザリスの休眠期を把握して、時期によって水やりを変えることがことがポイントです。
ここでは、オキザリスの育て方のうち「土作り」について解説します。植物を栽培するためにはその植物に合った「土作り」を行うことが大切ですが、オキザリスがよく育つ良い土とはどんな土なのでしょうか。
ここでは、オキザリスの育て方のうち「肥料」について解説します。オキザリスには、どのような目的で肥料を使ったら良いのでしょうか。
ここでは、オキザリスの休眠後の手入れについて解説します。休眠期には休眠期に合わせた手入れが必要となりますが、どんな手入れをしたらよいのでしょうか。
ここでは、オキザリスに多い病害虫と対処法について解説します。よくある病害虫の被害と対処法を知っておくことによって、病害虫が発生したときにスムーズに対処することができます。
ここでは、オキザリスの植え替えのポイントについて解説します。植え替えの手順にしたがって植え替え作業を進めれば、簡単にオキザリスを植え替えることができます。
ここでは、オキザリスの増やし方について解説します。繁殖力のとても強い植物ですから、増やし方を知っていれば簡単にオキザリスを増やすことができます。
ここでは、オキザリスの地植えについて解説します。「球根性のオキザリスを地植えしてはいけない」というのは本当なのでしょうか。
ここでは、オキザリスの人気品種一覧について解説します。日本には30種類ほどのオキザリスが存在しますが、人気のある品種とはどんな種類なのでしょうか。
- オキザリスという植物を知る
- オキザリスを上手に育てるコツ(①置き場所、②水やり、③土作り、④肥料)
- 休眠後のオキザリスの手入れとは
- オキザリスにも病害虫の被害はある?
- 植え替えのタイミングと手順
- オキザリスを増やすには
- 危険なオキザリスの地植え
- 人気のあるオキザリスの品種とは
オキザリスとはどんな植物?

日本には30種類ほどのオキザリスが存在する
オキザリスは、南アフリカや中南米を原産とする球根性の植物です。育てやすく、愛らしい花をたくさん咲かせるオキザリスは「ハミカタバミ」とも呼ばれ日本でも昔から親しまれています。日本には30種類ほどのオキザリスが存在していますが、品種により花の色や開花時期などに違いがあります。日が当たると開花し、雨天や曇天時は花を閉じる
可愛らしい花を咲かせるオキザリスですが、太陽の光を浴びることで花を開くという性質をもっています。たくさんの愛らしい花は、日が当たると開花し、雨天や曇天時は花を閉じます。朝日とともに花が開き、夜には葉を閉じるなど1日の中でも変化を楽しむことができる植物です。白、黄色、紫など花の色は多岐にわたる
オキザリスは花色が豊富ですから、好みの色を選ぶ楽しみがあります。白、黄色、紫、ピンク、オレンジなど多くの花の色があり、なかには複数の色が混じった品種もあります。例えば、「シンデレラムーン」という品種は白い花のフチに鮮やかな赤色が入ります。開花時期も様々
オキザリスの開花時期は、品種によって様々です。春咲き、夏咲き、秋咲き、冬咲きなど品種によって開花時期が変わりますから、いつの季節でもオキザリスの花を楽しむことができます。特に、花が少なくなる冬の季節に花を咲かせる品種が人気があります。耐寒性があり初心者でも育てやすい
オキザリスは耐寒性がありますから、品種にもよりますが屋外でも冬越しできる植物です。病害虫の被害を受けにくくとても丈夫ですから、初心者でも簡単に育てることができます。また、繁殖力が非常に強いことも特徴で球根を分球させてどんどん増えていきます。オキザリスは育てやすく増やしやすい植物ですから、初心者の方にもおすすめです。オキザリスの育て方①:置き場所

日当たりの良い場所で管理
太陽の光を浴びることで花を咲かせるオキザリスは日当たりの良い場所で管理することが基本です。開花するときに日光を必要としますから、日当たりの悪い場所で管理していると昼間になっても花が咲かないことがあります。真夏の日差しが強い時は室内や半日陰で管理
日当たりの良い場所を好むオキザリスですが、夏の直射日光に当てすぎると弱ってしまうことがあります。真夏の日差しが強いときには、直射日光を避けて室内や半日陰で管理するとよいでしょう。強い西日が当たる場所も避けた方がよい場所です。オキザリスの育て方②:水やり

土の表面が乾いてから水やり
オキザリスへの水やりは、土の表面が乾いてから水を与えることが基本です。休眠期を除いて基本どおり土の表面が乾いたらたっぷりと水やりするようにしましょう。ただし、休眠時には水やりを変えて水やりを控えめにします。休眠時に水を与えすぎると「根腐れ」の原因になります。夏の休眠時:水やりを控える
オキザリスには様々な品種があり、夏に休眠する種類や冬に休眠する種類があります。休眠時には水やりを控えめにすることがポイントですが、夏に休眠する種類には休眠時の水やりは控えましょう。冬の休眠時:1カ月に1~2回ほど
冬に休眠する種類には、土が乾いてからしばらく経って1カ月に1〜2回ほど水やりします。休眠時に水を与えすぎると「根腐れ」の原因になりますから、控えめに水を与えるようにしましょう。オキザリスの育て方③:土作り

水はけの良い土を好む
オキザリスは、水はけの良い土を好む植物です。水はけの悪い土を使って育てると「根腐れ」の原因になりますから、水はけの良い土を使って育てましょう。配合する場合は赤玉土7:腐葉土3がおすすめ
オキザリスの好む「水はけの良い土」を自分で配合する場合には、赤玉土7:腐葉土3での配合がおすすめです。手軽に「水はけの良い土」を手に入れるなら、市販されている草花用の培養土でも構いません。オキザリスの育て方④:肥料

肥料無しでも育てることが可能
オキザリスはとても生命力が強い植物です。休眠時だけではなく成長する時期でもあまり肥料を必要としませんから、肥料なしでも育てることができます。花数を増やしたい場合は液体肥料をあたえる
肥料なしで育てることのできるオキザリスですが、肥料を与えた方が良いケースもあります。適切に肥料を与えることによって花数を増やすことができますから、花数を増やしたい場合は肥料を与えましょう。肥料は即効性の高い液体肥料がおすすめです。オキザリスの休眠後の手入れ

開花後に株を枯らし休眠期に入る
オキザリスには開花時期の異なる様々な品種がありますが、開花時期の後に休眠期があります。愛らしい花を咲かせたオキザリスは開花時期を終えると株を枯らして、休眠期に入ります。水やりの回数を控えめにする
休眠期にはオキザリスは水分をあまり必要としませんから、水を与えすぎると「根腐れ」の原因となります。オキザリスの休眠後は、水やりの回数や量を控えめにすることが大切です。冬の寒さや過湿には気を付ける
オキザリスは耐寒性があり寒さに強い植物です。ただし、すべての品種が寒さに強いわけではありませんから、品種によっては冬は霜が降りる前に室内に取り込むとよいでしょう。また、冬の過湿は「根腐れ」を起こしやすいですから、水の与えすぎなど冬の過湿にも気をつけましょう。球根は植えたままで問題ない
球根は掘り上げて保存することもできますが、植えたままでも問題ありません。球根を掘り上げる場合には掘り上げの手間や保存の手間がかかりますが、球根を植えたままにすれば掘り上げや保存の手間がかかりません。日当たりも必要ない
「日当たりの良い場所」を好むオキザリスですが、休眠期には日光を必要としません。日当たりの良い場所に置く必要はありませんから、日陰に置いて管理することもできます。オキザリスに多い病害虫と対処法

オキザリスは病害虫の被害を受けにくい
オキザリスは丈夫で育てやすいことで知られていますが、病害虫の被害を受けにくい植物です。あまり病害虫のことを気にせずに育てることができます。アカダニが発生することがある
病害虫の被害を受けにくいオキザリスですが、葉っぱの裏などにアカダニが発生することがあります。アカダニを葉っぱから吸汁して生育に悪影響を与えます。放っておくと被害が広がって、オキザリスを枯らしてしまうことがあります。アカダニを見つけたら、すぐに水をかけて洗い流して駆除しましょう。オキザリスの植え替えのポイント

根詰まりをふせぐため2~3年に1回植え替えをする
オキザリスを長く育てるためには、定期的な植え替えを行うことが効果的です。根詰まりを防ぐために、2〜3年に1回植え替えを行いましょう。植え替えに合わせて「株分け」を行って、オキザリスを増やすのもおすすめです。オキザリスの植え替え方法
オキザリスの植え替え方法は、次の手順で行います。- 新しい鉢の鉢底穴に鉢底ネットを被せる
- 鉢底ネットの上から鉢底石を底一面に敷く
- 新しい鉢に土を入れるが、最初は鉢の高さの1/3まで入れる
- 古い鉢からオキザリスを引き出す
- オキザリスの土を落とす
- 新しい鉢の真ん中にオキザリスを置いて、残りの土を入れる
- 最後にたっぷりと水やりをする
オキザリスの増やし方

分球で増やすことができる
繁殖力の強いオキザリスは、特別なことをしなくても球根が分球して増えていきます。鉢植えの場合にはスペースが限られていますから、分球して増えると「根詰まり」を起こしてしまうことがあります。植え替えなどのタイミングで株分けするとよいでしょう。品種によっては種まきや挿し芽でも可能
オキザリスは品種によっては、種まきや挿し芽でも増やすことができます。繁殖力の強いオキザリスですが、中には分球で増えにくい品種もあります。分球で増えにくい品種は、種まきや挿し芽で増やしてみてはいかがでしょうか。球根性のオキザリスは地植えしちゃダメってホント?

繫殖力が非常に強い
オキザリスは繁殖力が非常に強い植物です。特別なことをしなくても、球根が分球してどんどん増えていきます。鉢植えの場合にはスペースに限りがありますから横に広がることはありませんが、地植えの場合には横に向かって広がっていくことができます。気づくと地表一面がオキザリスで埋まっていることもありますから注意が必要です。球根性のオキザリスは他の植物を枯らしてしまう可能性
球根性のオキザリスは繁殖力が強く放っておくと、みっしりと隙間なく繁殖します。元から植えられていた他の植物の生育環境が悪くなるため、他の植物が枯れてしまうこともあります。オキザリスの人気品種一覧

レグネニー
とても丈夫で育てやすいだけではなく、四季咲き性が高くどの季節でも花を楽しめることから人気の品種です。愛らしいピンクの小さな花と紫色の葉っぱという組み合わせが定番ですが、白い花や緑色の葉っぱの種類もあります。桃の輝き
「桃の輝き」という名前のとおり、輝くような桃色の花が美しい品種です。秋から冬にかけて花を咲かせる種類ですから、花の少ない冬の時期に明るいピンク色の花がずっと咲き続けます。寒さにもとても強い品種です。オックスローズ
「オックスローズ」は名前に「ローズ」とあるとおり、バラのように花びらが重なって咲く美しい花に特徴があります。普通のオキザリスは暗くなると花を閉じますが「オックスローズ」は夜でも花を閉じないため、夜でも花を楽しむことができます。寒さに強く、花の少ない時期にずっと咲き続けてくれる品種です。シンデレラムーン
「シンデレラムーン」も「オックスローズ」と同様に花びらが重なって咲く八重咲きで、冬の時期に花を咲かせ続けます。花の色に特徴があり赤と白の複数の色が混じった珍しい品種です。白い花の縁に赤が入っており、可愛らしくも華やかさのある美しい花です。【まとめ】オキザリスの育て方を紹介!球根の管理のしかたから人気の品種まで
ここまで、オキザリスを上手に育てるためのポイントから、植え替えの方法や増やし方、地植えの危険性、人気のある品種まで解説してきましたがいかがだったでしょうか。 この記事のポイントは、- オキザリスは耐寒性が強く初心者でも簡単に育てられる。日本では30種類ほどの品種があり、花の色や開花時期は様々。日が当たると開花し雨天や曇天時は花を閉じる
- オキザリスは日の当たる場所で管理する。ただし、夏の時期は真夏の直射日光は避けて室内や半日陰で管理することがコツ
- オキザリスには土の表面が乾いてから水やりすることが基本。ただし、休眠時には水やりを控えることが大切
- オキザリスは水はけのよい土で育てるとよい。土を自分で配合する場合には、赤玉土7:腐葉土3での配合がおすすめ
- オキザリスは肥料を与えなくても育つ。花数を増やしたいときには液体肥料を使うとよい
- 休眠後のオキザリスには「根腐れ」をふせぐため水やりを控えることが大切。球根はそのままにしておいても問題ない。休眠時は日光を必要としないため、日光が当たらない場所で管理してもよい
- オキザリスは病害虫の被害を受けにくい。アカダニは発生することがあるため、見つけたらすぐに駆除する
- 「根詰まり」をふせぐため2〜3年に1回植え替えを行うとよい
- オキザリスは球根が自然と分球するため間単に増やすことができる。品種によっては種まきや挿し芽でも増やすことができる
- オキザリスは繁殖力が非常に強いため、地植えすると地表一面に広がって他の植物を枯らしてしまう恐れがある
- 人気のあるオキザリスの品種には「レグネニー」「桃の輝き」「オックスローズ」「シンデレラムーン」などがある