オオデマリの育て方を紹介!挿し木のしかたから人気の品種まで解説

オオデマリの育て方を紹介!挿し木のしかたから人気の品種まで解説
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目次

オオデマリは紫陽花のような花が特徴の観葉植物です。丸くかわいらしい花をしているので、鑑賞にもピッタリです。丸くかわいらしい花に魅力を感じ、これからオオデマリの育成を始めたい方も多いでしょう。 そこで今回は、オオデマリの育て方について解説します。本記事を読めば以下のことが分かりますよ。
  • オオデマリの特徴
  • オオデマリの水やり方法
  • オオデマリの増やし方
育て方以外にも種類や剪定方法も紹介しています。ぜひ、本記事を参考に正しい育て方でオオデマリを育ててくださいね。

オオデマリってどんな植物?

オオデマリの育て方を学ぶ前に、オオデマリがどのような植物なのか学んでみましょう。育て方は調べる方が多いですが、生態について調べる人は多くありません。 生態について学んでいけば、より楽しくオオデマリを栽培できるのでぜひ、学んでみてください。

オオデマリの基本情報

植物名 オオデマリ
学名 Viburnum plicatum var.plicatum
草丈 1~4m程度
耐寒性 強い
耐暑性 強い
オオデマリは落葉低木の植物です。姿が紫陽花に似ているので、観葉植物に詳しくない方は、間違えることも多いです。開花時期は5月~6月頃。 耐寒性・耐暑性が高く、育て方も難しくないので、観葉植物初心者の方でも安心して始められる品種です。花も名前の通り大手毬のように可愛らしく、鑑賞に適した植物といえるでしょう。

初夏に手毬状の花を咲かせる落葉低木

オオデマリは5月~6月頃の初夏に手毬状の花を咲かせる落葉低木の植物です。落葉低木とは3m程度の背丈の樹木で、冬になると葉っぱが枯れ葉が落ちる植物を指します。 冬になると葉が落ちるので、冬の鑑賞性はありません。しかし、初夏には手毬状の花を咲かせるので、夏の間に楽しめる観葉植物といえるでしょう。

ブデマリの花が装飾花に変化したのがオオデマリ

オオデマリはブデマリの花が装飾花に変化した品種です。実物を見ると分かりますが、一見同じような品種には見えません。栽培に必須の知識ではありませんが、覚えておくと役に立つかもしれませんね。

オオデマリはスイカズラ科の植物

オオデマリはスイカズラ科の植物です。先ほど少し触れたブデマリも同じスイカズラ科の植物になります。外見は違いますが、同じスイカズラ科の植物なのは面白いですよね。

名前の似ているコデマリはバラ科でオオデマリとは違う植物

オオデマリとコデマリは名前こそ似ていますが、コデマリはバラ科の植物なので違う植物です。ゴデマリはバラ科でオオデマリはスイカズラ科の植物なので、名前こそ似ていますが属する科が違うので別の植物なんですね。見た目も少し似ているのに、違う植物なのも面白いですね。

庭木としてのほか公園樹としても人気

オオデマリは庭木や公園樹として人気の植物です。オオデマリは耐暑性・耐寒性が高く育てやすいです。そのため、公園などの比較的放置されやすい場所でも問題なく育ちます。お花も丸っこく可愛いのも人気のひとつですね、

成長速度が速いのですぐに楽しむことができる

オオデマリは成長速度が速いので、すぐに楽しむことができます。成長速度が遅い植物は、鑑賞していても変化が少ないので、面白味に賭けますよね。ですが、オオデマリは成長速度が速いので、グングン成長していきます。どんどん大きくなれば、育成していても楽しいですよ。

オオデマリの育て方【植え付け】

では、オオデマリの育て方を解説します。まず【植え付け】について学んでいきましょう。植え付けはオオデマリを購入したら必ずおこなう必要があります。なので、植え付けの方法が分からないならぜひ、参考にしてくださいね。

真冬を除いた落葉期が植え付け適期

オオデマリの植え付けは真冬以外の落葉期に植え付けをおこないます。意外かもしれませんが、オオデマリは葉が茂る夏の時期ではなく、葉が落ちる落葉期におこないます。ただし、真冬の植え付けはオオデマリの負担が大きいので避けてくださいね。

11月~12月前半もしくは2月下旬以降を目安に植え付ける

オオデマリの植え付けは11月~12月前半もしくは2月下旬以降におこないます。植え付けの適期でも解説しましたが、基本的に真冬以外の落葉期におこないます。なので、11月~12月前半もしくは2月下旬以降が目安になります。ただし、2月下旬以降に植え付ける場合は4月頃までが期限になるので、注意してくださいね。

大きく育つので隣の木々との株間は広くとる

オオデマリは大きく育つので、隣に木々がある場合は株間を広く取りましょう。オオデマリは4m程度まで大きくなる観葉植物です。なので、株間を広く取らないと生育の妨げになる可能性があります。オオデマリ以外の植物を植えている場合は、株間に注意して苗木を植え付けしてくださいね。

オオデマリの植え付け手順

オオデマリの植え付け手順は以下の通りです。
  • 苗木を取り出し根鉢より大きく穴をあける
  • 保水性が高い腐葉土・堆肥を入れる
  • 根鉢を入れて植え替える
以上の手順で植え付けをおこないます。難しい手順はありませんが、腐葉土などの保水性が高い用土が必要になるので、忘れずに用意しておきましょう。

植え付け後はぐらつきやすいので注意する

オオデマリは植え替え後はぐらつきやすいです。根がつくまで不安定になるからです。そのため、支柱を立てるなどしてオオデマリを支えてあげましょう。

オオデマリの育て方【用土】

次にオオデマリの育て方【用土】について解説します。用土はさまざまな種類があるので、選ぶ際に迷うことも多いのでぜひ、参考にしてください。

肥沃で保水性のある土を好む

オオデマリは肥沃で保水性のある土を好みます。肥沃とは栄養が豊富な土のことです。 そのため、腐葉土や堆肥などがオオデマリの育成に適しています。腐葉土や堆肥はホームセンターなどでも購入できるので、入手に困ることはないでしょう。

よほど痩せた土でなければ基本的に育つ

オオデマリはよほど痩せた土でなければ基本的に大丈夫です。肥沃のように栄養豊富な土が理想ですが、肥沃でなければ育たたないわけではありません。庭木にしようと庭に植えても、土が痩せている場合は稀なので、あまり深く考える必要はないでしょう。

オオデマリの育て方【置き場所】

次にオオデマリの育て方【置き場所】を解説します。オオデマリに限らず、観葉植物は自身で動けないので、置き場所は重要になります。 適していない置き場所に置いてしまえば、すぐに弱ってしまうでしょう。では、重要なポイントである置き場所について見ていきましょう。

日当たりと水はけの良い場所に置く

オオデマリは日当たりと水はけの良い場所に置きましょう。多くの観葉植物の育て方に共通するポイントです。しかし、重要なポイントなので日当たりと水はけを意識して置いてくださいね。

真夏の西日が当たる場所には置かない

オオデマリは真夏の西日が当たる場所には置かないでください。真夏の西日は強烈なため長時間当たると、葉焼けを起こします。葉焼けはオオデマリがダメージを受けている証拠です。そのため、真夏の強烈な西日が当たる場所には置かないでください。

大きく育つので地植えがおすすめ

オオデマリは大きく育つので地植えがおすすめです。最大で4mほどにまで成長するので、鉢植えでの栽培は適していません。なので、オオデマリを育成するなら地植えで育てましょう。

オオデマリの育て方【水やり】

オオデマリの育て方【水やり】も学んでいきましょう。水やりは観葉植物を育てるの必須の行為です。乾燥している地域に自生しているサボテンですら、水やりは必要になります。 では、オオデマリの水やりについて詳しく見ていきましょう。

根付くまでは土が乾燥したらたっぷり水をあげる

植え付け後の根付くまでの期間は、土が乾燥したらたっぷりと水を上げましょう。土の乾燥具合は実際に手で触れて、乾燥具合を確認してくださいね。もし、乾燥していたらたっぷりと水をあげましょう。

根付いてからは基本的に水やりをする必要はない

オオデマリが根付いてからは、基本的に水やりは必要ありません。根付いてからは自身の根っこで水を問題なく吸収できるので、基本的に水やりは不要になります。基本的に水やりをしなくてもよいので、手入れが楽ですね。

地面が割れるような日照りが続く場合は水やりをする

地面が割れるような日照りが続く場合は水やりをおこないましょう。根付いた後は基本的に水やりの必要はありません。しかし、地面が割れるような日照りが続くと、流石のオオデマリも水分が足りなくなります。なので、オオデマリの地面の確認は定期的におこなってくださいね。

鉢植えの場合は土が乾燥したらたっぷり水をあげる

オオデマリを鉢植えで育成している場合は土が乾燥したらたっぷりと水を上げましょう。鉢植えの場合は土が乾燥しやすいです。そのため、土を触って乾燥していたらたっぷりと水を与えてくださいね。

オオデマリの育て方【肥料】

オオデマリの育て方【肥料】についても解説します。肥料は観葉植物の種類によっては必要ない種類もいます。オオデマリは肥料が必要なのか確認していきましょう。

落葉期の寒肥と花の開花後にお礼肥を施す

オオデマリに肥料与えるタイミングは、落葉期の寒肥と開花後のお礼肥を与えましょう。お礼肥とは、花を咲かせた後などに与える肥料のことです。感覚的には「お花を咲かせてくれてありがとう」的な意味でお礼として肥料与えるイメージです。お礼肥を与えることで、元気なオオデマリを維持できますよ。

緩効性肥料もしくは有機質肥料を与える

オオデマリに与える肥料は、緩効性の肥料や有機質肥料を与えましょう。特に緩効性肥料は効果が長く続きます。落葉期~真冬前まで肥料を与えても、与える期間は2ヶ月程度なので手間もかからないのでおすすめですよ。

オオデマリの育て方【病害虫】

最後にオオデマリの育て方【病害虫】について解説します。病害虫はオオデマリに直接被害が起きます。少しでも「葉っぱが食べられてる?」などの違和感を感じたら、迅速に対応しましょう。

葉が虫食い状態になったらサンゴジュハムシの食害の可能性がある

オオデマリの葉っぱに虫食い状態になったらサンゴジュハムシによる食害の可能性があります。サンゴジュハムシは幼虫・成虫共にオオデマリの葉っぱを食べます。幼虫は白もしくは黒色・成虫は茶色です。もし、食害にあったらサンゴジュハムシの確認をしてみてください。

サンゴジュハムシは3~4月と6~7月に食害を起こす

サンゴジュハムシは3月~4月と6月~7月に食害を起こします。比較的過ごしやすい時期に発生しやすく、厄介な存在です。成虫が食害を起こすと食べられた跡が茶色くなるので、発生を見つけやすいのが特徴です。

見つけたら早めに対処する

サンゴジュハムシを見つけたら早めに対処しましょう。幼虫がついていなければ、成虫を取り除くだけでも大丈夫です。しかし、幼虫がついていたら、手作業ですべてのサンゴジュハムシを排除するのは難しいです。多数のサンゴジュハムシを確認したら、薬剤を散布してまとめて駆除しましょう。

オオデマリの剪定方法

オオデマリは大きく成長するので、放置していると伸び放題になってしまいます。伸び放題になると外観を損ない、病害虫が発生しやすくなることも。 オオデマリを綺麗に育てるためにも、オオデマリの剪定方法を学んでいきましょう。

小さく育てる場合や枯れた枝がある場合に剪定をする

オオデマリを小さく育てたい場合や枯れた枝がある場合は剪定をおこないましょう。オオデマリは4m程に成長する植物です。そのため、小さく育てるには剪定が必要になります。また、枯れた枝は復活することはないので、取り除きましょう。

秋以降の剪定は来年花が咲かない場合があるので注意する

オオデマリを秋以降に剪定すると、花芽を切り取ってしまいます。そのため、来年花が咲かない場合があるので注意してください。せっかくの可愛らしい花を見れないのは残念なので、花芽を切らないためにも、秋以降の剪定は避けたほうが無難といえるでしょう。

オオデマリの剪定手順

オオデマリの剪定は実は簡単です。成長の邪魔になる枝や枯れた枝を切り取るだけです。また、古い枝(3年程度の枝)は花が咲きにくいので剪定対象です。枝の根元から切り取ってください。難しく考えず、邪魔そうな枝を切り取って大丈夫ですよ。

オオデマリを挿し木で増やす方法

オオデマリは挿し木で簡単に増やせます。本記事を参考にオオデマリの育て方を学んで実践すれば、育て方は問題なので順調に育つでしょう。自分で育てたオオデマリを使ってぜひ、オオデマリを増やしてみてくださいね。

挿し木の適期は6~7月

オオデマリの挿し木の適期は6~7月です。暑くなり過ぎないオオデマリにとって過ごしやすい時期なので、オオデマリの挿し木に適した時期です。オオデマリを挿し木するなら6~7月におこないましょう。

オオデマリの挿し木手順

オオデマリの挿し木の手順は以下の通りです。
  • 枝先15cm前後の場所で切り取る
  • 上の部分の葉っぱ以外をすべて取り除く
  • 容器に水を入れてオオデマリの挿し穂を1時間程度いれる
  • 容器に挿し木する
以上の手順で挿し木をおこないます。難しい手順はありませんが、シーズン的に花が咲いているので、花を取り除く必要があります。勿体ないと感じると思います。しかし、挿し木で増やすには邪魔になるので、取り除いてくださいね。 なお、順調に挿し木が育てば、本記事の育て方通り管理すれば問題ありません。

挿し木後は半日陰で乾かさないように管理する

挿し木後は半日陰で乾かさないように管理してください。特に乾燥は挿し木を成功させるのに大敵です。乾燥しないように、水やりを忘れないようにしてくださいね。また、直射日光もよくないので、半日陰で管理しましょう。

オオデマリの種類

オオデマリにはいくつかの種類があります。せっかオオデマリを始めるなら、自分好みのオオデマリを育てたいですよね。育て方も大きく変わらないので、本記事の育て方を実践すれば問題ありません。 ぜひ、自分好みのオオデマリを探す参考にしてください。

ジェミニ

ジェミニは白色だけでなく、薄ピンク色の花を咲かせるオオデマリです。株によって白の花ばかり咲いたり、逆に薄ピンク色の花ばかり咲かせたりします。そのため、株選びが重要な品種といえるでしょう。 色合いは桜の花に近いので、桜の花が好きな人にジェミニはおすすめな品種ですよ。

ステリーレ

ステリーレは白い装飾花のみが集まる品種です。ステリーレは耐陰性があるので、多少日当たりが悪い場所でも問題なく育成できます。 オオデマリは装飾花が特徴ですが、ステリーレは秋に見れる紅葉も綺麗ですよ。秋の紅葉も楽しみたいなら、ステリーレがおすすめですよ。

ビバーナム

ビバーナムは通常のオオデマリとよく似た品種です。花だけで見分けるのは困難です。ですが、葉っぱを確認すると切り込みがあり、柔らかい質感があります。葉っぱの形にまでこだわりたいなら、ビバーナムを育成するのがおすすめです。

メリーミルトン

メリーミルトンは薄ピンク色の装飾花をもつオオデマリです。ジェミニと似ていますが、ジェミニのように白色が混じることは少ないです。そのため、薄ピンクのオオデマリが楽しみたいなら、メリーミルトンがおすすめですよ。

【まとめ】オオデマリの育て方を紹介!挿し木のしかたから人気の品種まで解説

本記事ではオオデマリの育て方について解説しました。オオデマリは鉢植えで栽培は向いておらず、地植えに適した観葉植物でしたね。また、暑さ・寒さ共に耐性が高く育て方も簡単なので、植物育成が初心者の方でも無理なく育てられます。 本記事のポイントは
  • オオデマリの特徴は大手毬のような装飾花
  • 根付いてしまえば基本的に水やりの必要はない
  • 挿し木で問題なく増やせる
です。オオデマリは根付いてしまえば基本的に水やりの必要がないので、お世話の手間がかからない植物です。そのうえ丈夫で、育て方も簡単なので観葉植物初心者にピッタリの植物です。お気に入りのオオデマリを見つけて、楽しく育ててみてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。