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ジューンベリーは庭木として、よく植えられている紅葉が綺麗な観葉植物です。果樹としても人気で、食べると甘酸っぱくおいしいですよ。丈夫で育てやすい観葉植物なので、これからジューンベリーを育てたい方も多いでしょう。
しかし、育て方を知らない観葉植物を始めるのは不安ですよね。そこで、今回はジューンベリーの育て方について解説します。この記事を読めば以下のことが分かりますよ。
- ジューンベリーの基本情報
- ブルーベリーとの違い
- ジューンベリーの育て方に適した植え方
そもそもジューンベリーってどんな植物なの?
育て方を確認する前に、そもそもジューンベリーがどのような植物なのか知ることから始めましょう。詳しい生態を知ることで、より楽しく上手にジューンベリーの育成ができるようになりますよ。北アメリカを原産とするバラ科ザイフリボク属の落葉小高木
ジューンベリーは北アメリカを原産とするバラ科材不利僕属の落葉小高木です。品種数は10種類程でそれほど数は多くありません。 名前の通り、6月頃の初夏に実をつける植物です。ベリーと名前がついていますが、イチゴっぽい見た目ではなく、ブルーベリーのような見た目の木のみを付けます。 暑さ・寒さ共に強いので、観葉植物初心者の方でも安心して栽培できますよ。春夏秋冬で花や葉、実、紅葉などを楽しめる
ジューンベリーは春夏秋冬で花や葉・実・紅葉などオールシーズンでさまざまな姿が楽しめます。観葉植物の中には、特定のシーズンのみ楽しめる品種があります。 ですが、ジューンベリーは季節ごとに違う楽しみ方があるので、育てていて楽しいですよ。そのため、園芸にも向いている観葉植物といえるでしょう。果実は食べることが可能
ジューンベリーの果実は食べることができます。赤色の時は食感は硬く、やや酸味が強いです。熟してくると黒と紫を混ぜたような色合いになり、酸味が穏やかになり、優しい味になります。園芸以外の愉しみがあるのも嬉しいですね。ブルーベリーとの違いは?
ジューンベリーはブルーベリーとよく似ています。どのような違いがあるのか、確認してみましょう。開花時期
ブルーベリーとジューンベリーでは開花時期が違います。ブルーベリーの方が開花時期が早く、3月に開花させます。一方でジューンベリーの場合は4月とブルーベリーと比べてやや遅いです。 ですが、果実の収穫時期はどちらも6月から可能になります。虫のつきにくさ
ジューンベリーはブルーベリーと比べると、虫がつきにくいです。観葉植物の育成をしていると、害虫の発生に頭を悩ませることがあります。そのため、ジューンベリーはブルーベリーより虫がつきにくいので、衛生的にも嬉しいポイントですね。耐暑性
耐暑性もジューンベリーとブルーベリーは違います。ジューンベリーの方が耐暑性が高く、育てやすいです。特に、近年は異常気象が多い環境なので、ジューンベリーの方が育成が簡単といえるでしょう。ジューンベリーの育て方のポイント①置き場所
では、ジューンベリーの育て方について見ていきましょう。最初に育て方のポイント①置き場所について解説します。植物は自分で動けないので、置き場所は重要ですよ。日当たりと水はけの良い場所で管理する
ジューンベリーは、日当たりと水はけの良い場所で管理しましょう。多くの観葉植物は、日当たりと水はけの良い場所で管理します。ジューンベリーも例外ではありません。ジューンベリーを購入する前に、置き場所の確認をおこないましょう。大きく育つため地植えに向いている
ジューンベリーは大きく育つので、地植えで育てるのに向いています。草丈が3~5m程度まで大きくなるので、鉢植えでの育成は向いていません。そのため、可能なら地植えで育成を始めましょう。暖地では屋外で冬越しできる
暖地では屋外で冬越しできます。ジューンベリーは耐寒性もある程度高いので、暖かい地域なら問題なく外で冬越しができます。雪や霜が多く降る地域でないなら平気なので、対応できる範囲が広いのも魅力ですね。ジューンベリーの育て方のポイント②水やり
ジューンベリーの育て方のポイント2つ目は 水やりです。水やりは植物の育成の基本です。ですが、育て方や品種によって水やりの方法はさまざまです。では、ジューンベリーの水やりを確認していきましょう。地植えの場合:基本的に不要
地植えで育成している場合は、基本的に水やりは不要です。そのため、手間のかからない育て方といえるでしょう。忙しい方におすすめの育て方といえるでしょう。鉢植えの場合
鉢植えの場合は、地植えでの育て方と全く違います。同じように育てるとあっという間に枯れてしまうので、注意してください。詳しく見ていきましょう。土が渇いたらたっぷりと
鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。土の乾き具合は、実際に土を触って乾燥しているのか確認してくださいね。 土がしっとりしているなら、使いの水やりは必要ないので、注意してください。水の与えすぎは、根腐れに繋がりますよ。夏は特に乾燥に注意する
夏場は特に乾燥しやすいので、注意してください。ジューンベリーは、乾燥に強くないので特に注意が必要です。乾燥していたら、積極的にお水を与えましょう。基本的に土の乾き具合をチェックすればOKですよ。ジューンベリーの育て方のポイント③土
育て方のポイント3つ目は土について解説します。土は地植えと鉢植えで使用するものがし違ってくるので、事前にしっかりと確認しましょう。地植えの場合:腐葉土や完熟堆肥を混ぜ込む
地植えの場合は腐葉土や完熟堆肥を混ぜ込んで使用します。腐葉土や完熟たい肥などのは、ホームセンターでも簡単に購入できるので、入手の手間がかかる必要はありませんよ。鉢植えの場合
鉢植えの場合は、土をしっかり選ぶ必要があります。地植えと違って、乾燥しやすいので土は重要な要素になります。詳しく見ていきましょう。保水力のある土を選ぶ
鉢植えでジューンベリーを育てる場合は、保水力のある土を選ぶ必要があります。鉢植えは乾燥しやすいので、腐葉土などの保水性が高い用土を選ぶ必要があるでしょう。赤玉土5:腐葉土5の配合土にピートモスを加えるなど
自分で配合する場合は赤玉土5:腐葉土5の配合にピートモスを加えるのがおすすめです。ジューンベリーだけでなく、多くの観葉植物に対応しているので、覚えておくとよいでしょう。ジューンベリーの育て方のポイント④肥料
ジューンベリーの育て方のポイント4つ目は肥料について解説します。肥料は必要でない品種と必要な品種に分かれます。ジューンベリーはどうなのか確認してみましょう。施肥の時期:12月~3月
ジューンベリーの施肥は、12~3月におこないます。多くの観葉植物が休眠期の時期に与えるので、忘れないようにしてくださいね。施肥をすれば、沢山の果実を付けてくれるでしょう。有機質肥料を施す
ジューンベリーに与える肥料は、有機肥料を施しましょう。有機肥料は、魚粉類や植物油かす類などの種類があります。肥料を購入する際は、しっかりと確認しましょう。油かすや緩効性化成肥料を施す
油かすや緩効性化成肥料を施しましょう。緩効性の肥料は、効果が長く続くので、頻繁に与える必要がありません。そのため、忙しい方におすすめですよ。鉢植えの場合は株に勢いがなければ緩効性肥料を追肥する
鉢植えの場合は、株に勢いが中れば緩効性肥料を追肥しましょう。株自体に元気がない場合は、栄養素などが足りていない状態です。そのため、緩効性肥料を追肥して栄養を補給してあげましょう。きっと、元気に育ってくれるでしょう。ジューンベリーのお手入れ
ジューンベリーの育て方の次は、お手入れの方法について解説します。水やりなどの育て方以外にも、定期的にお手入れする必要があるので、必ず確認しましょう。植え付け
まず、植え付けについて解説します。植え付けは必ずおこなう必要があるので、ぜひ確認してくださいね。苗木の選び方
まず、健康な苗木を選びましょう。苗木を選ぶポイントは「花芽が多くついていて枝が太くがっしりした苗」を選ぶのがコツです。ヒョロヒョロの苗を選ぶと、正しい育て方をしていても、上手に育たない可能性があります。しっかりと確認し、丈夫な苗を選びましょう。植え付けのしかた
ジューンベリーの植え付けは意外と簡単です。ですが、すぐに植え付けることはできないので、注意してください。 ジューンベリーの植え付け方法は以下の通りです。- 植え付ける2~3週間前に50cm程度の穴を掘る
- 穴を掘った時に出た土に腐葉土や完熟堆肥を混ぜ込む
- 掘った穴に作った土を戻す
- 2~3週間後に苗よりひとまわり大きな穴をあけて苗を植え付ける
- 倒れないように支柱を立てる
植え替え
育て方によっては植え替えが必要になります。植え替えについて詳しく見ていきましょう。鉢植えの場合は2~3年に1回植え替える
鉢植えの場合は2~3年に1回植え替えをおこないましょう。2~3年に1回なので頻度は高くありませんが、増え替えを怠ると成長が止まったり、根腐れを起こす可能性があるので忘れないようにしてくださいね。植え替えのしかた
ジューンベリーの植え替えの方法は、一般的な観葉植物と同じ方法で大丈夫です。一回り大きい鉢に、鉢底石と鉢底ネットを敷いて土を入れて植え替えるだけです。植え替え時期は12~3月が適していますよ。病害虫
病害虫にも注意が必要です。病害虫は外観を損なうだけでなく、ジューンベリーにとって悪い事しかありません。詳しく見ていきましょう。実の鳥害に注意
実の鳥害に注意してください。人間が食べてもおいしい果実ですが、鳥の好物でもあります。実を食べられる被害だけでなく、糞害の被害も出てきます。なにかしら、ネットをかけるなどして、対策をおこないましょう。アブラムシ
ジューンベリーには、アブラムシがつくことがあります。アブラムシは多くの観葉植物に寄生する害虫です。病気に繋がるので、発見次第駆除しましょう。テントウムシを利用して駆除もできますが、薬剤で駆除してしまうのが楽ですよ。テッポウムシ
テッポウムシは、カミキリムシの幼虫のことです。テッポウムシは木の中を食い荒らすので、最悪の場合ジューンベリーの木が枯れてしまう可能性もあります。駆除はやや難しいので、カミキリムシを見つけたらすぐに取り除くようにしましょう。剪定
ジューンベリーは剪定が必要になります。剪定をしないと伸び放題になり、外観を損なうだけでなく、病気や害虫の発生・育成にも支障が出てくるので、必ずおこないましょう。また、自分で剪定するのが難しければ、業者に頼るのも有効ですよ。剪定の時期:休眠期の12月~2月
ジューンベリーの剪定時期は休眠期である12月~2月におこないます。休眠期間に剪定をおこなうので、他の植物と一緒の時期に剪定しないように注意してください。主幹仕立てにする方法
主幹仕立てにする手順は、以下のようにおこないます。- 苗を植え付け後に50~60cm程度に幹の先っぽをカット
- 1年まつ
- 伸ばす枝以外すべて付け根からカット
- 根元から生えるヤゴもすべてカット
- 側枝を1/3ほどカット
株立ち仕立てにする方法
株立ち仕立てする方法は、以下の手順でおこないます。- 生えてくるヤゴを2本程度残し、それ以外は付け根からカット
- 残したヤゴを2/3程度残すように先端をカット
増やし方
ジューンベリーは簡単に増やすことができます。果実を多く楽しみたい方や、多くのジューンベリーを育て方はぜひ、チャレンジしてみてくださいね。挿し木
ジューンベリーは挿し木で簡単に増やせます。適期は剪定などと違い、7月頃におこないます。一般的な挿し木の方法で増やせるので、簡単におこなえますよ。ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。種まき
ジューンベリーは種まきでも増やせます。自宅で取れた木の実の果肉を取り除くことで、保存もできるようになり、適期の11~3月に種を撒けば、増やせるようになります。いちからジューンベリーの栽培を始めたい方は、ぜひチャレンジしてくださいね。ジューンベリーの人気の品種を紹介
最後に、ジューンベリーの人気品種を紹介します。どうせ育成をするなら、人気品種を栽培したい方も多いでしょう。どのような品種があるのか、詳しく見ていきましょう。リージェント:小さく育つ鉢植え向きの品種
リージェントは小さく育つので鉢植え向きの品種です。世界で最も小さいジューンベリーなので、植木鉢で育てるには最も適した品種といえるでしょう。広い庭がなくても、育成できるので「小さいスペースで観葉植物を育てたい!」と思った方に、リージェントとはピッタリの品種ですよ。バレリーナ:病害虫や耐暑性・耐寒性が強い丈夫な品種
バレリーナは病害虫や耐暑性・耐寒性が強い丈夫な品種です。あらゆる面で丈夫なので、観葉植物の育成が初めてな方でも問題なく育成できるでしょう。 ジューンベリーの中でも大きな実を付けますが、元々が小さいのであまり期待しない方がよいでしょう。 丈夫で育てやすい品種を探しているなら、バレリーナがおすすめですよ。ラマルキー:生育が早く強健な品種
ラマルキーは生育が早く強靭な品種です。そのため、どんどん大きくなっていくので、育成していて楽しい品種ですよ。 実を多く付ける品種なので、果実を多く収穫したい方にも向いている品種です。育成を楽しみたいなら、ラマルキーを選ぶのがおすすめですよ。【まとめ】ジューンベリーの育て方を紹介!ブルーベリーとの違いから人気品種まで
本記事では、ジューンベリーの育て方について解説しました。ジューンベリーは日本の気候にマッチしているので、育てやすく初心者向けの観葉植物といえるでしょう。また、実る果実は食べることもできるので、木の実目的で育成するのも面白いですよ。 本記事のポイントは- ジューンベリーは落葉小高木の木の実を付ける観葉植物
- 同じバラ科のブルーベリーよりも暑さや害虫に強い
- 鉢植えよりも地植えでの育成が適している