皆様は蔦(ツタ)を知っていますか?蔦(ツタ)は植物の中でも非常に長く伸びる植物で、よくお家やビルなどの建物の外壁をつたって生えている、おしゃれな建物を見かけることもあるでしょう。 そんなお家やビルなどの外壁をつたって生えている蔦(ツタ)は、
おしゃれな景観にすることのできるメリットがある一方で、伸びすぎてしまうと除去や撤去が大変になってしまうことや、業者が手入れをしないと完全に綺麗に元に戻すことができないといった問題のデメリットが発生することもあります。 そこでこの記事では、そういったメリットもデメリットもある植物の蔦(ツタ)はそもそも家の壁に這わすべきではないのか、またツタの家紋にはどんな意味やルーツ・由来があるのかについて、以下の流れで解説していきます。
- そもそも蔦(ツタ)がどんな植物なのかを解説
- なぜ家の壁にツタを生やしていけないのかの理由を解説
- 家の壁にツタを生やすメリットを解説
- ツタの除草方法について解説
- ツタの家紋にはどんな意味やルーツ・由来があるのかを解説
- ツタの家紋を愛用した武将・有名人をご紹介
- 【まとめ】ツタを家の壁に這わせすのはNG!?理由や家紋に纏わるルーツを紹介
最後までご覧いただくことで、あなたの住宅に蔦(ツタ)を生やすことが良いのか悪いのか、またそもそも必要なのか不要なのかが分かるきっかけになりますよ。また蔦(ツタ)の家紋にはどんな意味や由来があるのかといった知識も身につけられるでしょう!ぜひ最後までお付き合いください。
そもそも蔦(ツタ)ってどんな植物?
それではここからは、まずそもそも蔦(ツタ)がどんな植物なのかを解説していきます。まだ蔦(ツタ)がどんな植物なのかをあまり詳しく知らないという方に向けて、どんな特徴や花言葉、また風水を持っているのかなどをお話ししていきます。
空き家の外壁に這っている植物
蔦(ツタ)は、ツル植物であるという特性から特に建物の外壁に這って成長することがよく知られています。一般的には茎や巻きひげを使って登るため、外観を覆い尽くすような美しい緑のカーテンを作ります。またツタは非常に繁殖力が強く、最適な環境では急速に成長し、素早く緑を美しく増やすことができます。しかし、建物の外壁や周辺の構造物に這いついてしまうと、その除去や撤去が大変になることもあり、適切な管理が必要です。
ツタの基本情報
蔦(ツタ)はブドウ科ツタ属に属する植物で日本では北海道南部〜九州に広く分布されています。開花時期は夏頃で、黄緑色の小さな花を咲かせます。それに、ツタは季節ごとに様々な表情を見せ、春には緑、秋には赤や黄色に紅葉するなど、その姿は美しさと変化に富んでいます。 ただしその繁殖力から、自宅以外の近隣の住宅や屋根などまで浸食してしまうこともあるため、早め早めに手入れ作業が重要になってくるので、管理には注意をしながら栽培することが重要です。
科・属名 |
ブドウ科ツタ属 |
原産地 |
北海道南部,九州など |
開花時期 |
6月~7月 |
花の色 |
黄緑色 |
別名 |
ナツヅタ(夏蔦) |
ツタの花言葉:「永遠の愛」「結婚」
ツタは花言葉として
「永遠の愛」と「結婚」があります。この花言葉は、ツタが強靭でしっかりとした結びつきを持ち、成長する姿勢が長く続くことに由来しているのではないかと考えられています。
ツタの風水:ツタを這わせると陰の気が強まるため良くないとされている
風水の観点からは、ツタを這わせることは避けられる傾向にあります。ツタは這い上がることで建物や物に陰の気をもたらし、陰のエネルギーが強まるとされていて、これにより邪気の増加や悪いエネルギーの滞留を引き起こす可能性があるとされ、風水では控える傾向があります。
なぜ家の壁にツタを生やしていけない?その理由は?
つづいては、なぜ家の壁にツタを生やしていけないと言われるのか、またその理由は一体何なのかを解説していきます。上記してあるとおり、ツタはメリットもデメリットもある植物であることは変わりないのですが、そのデメリットが具体的にどんなものかを知っていないと納得できないという方もいるかもしれません。そこでここからはなぜ家の壁にツタを生やしていけないと言われるのかを明確にしていきます。
外壁が痛む
まず一つ目に、「
外壁が痛む」というデメリットがあります。蔦は成長するにつれて外壁に気根を伸ばし絡みつき、外観の変化だけでなく、その内側にある外壁の劣化を引き起こす可能性があります。蔦の気根がくっついた場所は塗装がはがれやすくなり、建物の外観が損なわれることがあります。
吸盤の跡が残る
二つ目に、「
吸盤の跡が残る」というデメリットがあります。ツタは吸盤のおかげで張り付くことができるので非常に強力です。これにより、吸盤が外れた後には跡が残り、外壁の美観が損なわれることがあります。吸盤跡の修復やメンテナンスには費用がかかるので、気軽に蔦を導入していいと思えない方が多いのも納得です。
除去にお金がかかる
三つ目に、「
除去にお金がかかる」というデメリットがあります。蔦を取り除く作業は非常に手間がかかり、また、専門業者に依頼する場合は除去費用が発生します。手入れを怠ると、取り除く作業がより複雑になり、その分コストも高くなるというデメリットも大きです。
夏に大量の虫が発生する
四つ目に、「
夏に大量の虫が発生する」というデメリットがあります。ツタが茂ると、その中には虫が住み着くことがあります。特に夏になると、これらの害虫が大量発生する可能性があり、家の中などの室内にも影響を及ぼすことがあります。
近隣トラブルの原因になる
五つ目に、「
近隣トラブルの原因になる」というデメリットがあります。ツタが隣の家の中に進入すると、隣近所とのトラブルの原因となり非常に厄介です。特に先ほどもいった害虫被害は近隣の家の室内にまで影響することもあるので、注意が必要です。
成長しすぎて家の中に侵入してくる
六つ目に、「
成長しすぎて家の中に侵入してくる」というデメリットがあります。知っている方もいるかもしれませんが、放置された家や空き家などは、普通に蔦が建物の中に侵入することがあります。伸びる場所さえあれば成長する上に、家の中に侵入すると、建物内部に被害を与え、対処も難しくなります。
家の壁にツタを生やす利点は?
家が痛むこと、また塗装が剥がれるといったメンテナンスが必要であるという問題がある一方で、屋根やお家の外壁にツタを生やしている方がいることも事実です。そこでここからは、デメリットだけではなくメリットの部分にも目を向けてお話をしていきます。良い効果を期待できることもあるので、そのことをお話ししていきます。
外観をおしゃれに装飾できる
まず一つ目に、「
外観をおしゃれに装飾できる」というメリットがあります。蔦特有の緑の葉っぱや、季節ごとに変化する色彩的な変化は本当に美しいことに変わりはありません。そういった植物としての魅力で、建物の外観を飾り立てることができるというメリットがあります。
夏の強い日差しを遮る
二つ目に、「
夏の強い日差しを遮る」というメリットがあります。蔦が外壁に絡みつくことで、夏の暑い日差しを和らげる効果が期待できます。これにより、室内の温度上昇を抑え、エアコンの使用を減少させることができ、省エネ効果も期待できるでしょう。
冬はツタによる断熱効果がある
三つ目に、「
冬はツタによる断熱効果がある」というメリットがあります。蔦は冬季でも葉が散らない掃除が不要な品種もあります。それが屋根や外壁を覆うことで、一定程度の断熱効果が期待できます。
自然環境に優しい
四つ目に、「
自然環境に優しい」というメリットがあります。住まいである家の周りを植物で覆うということは、微量かもしれませんがマンションやビルしかないような空間と比べ、空気が清潔であるでしょう。自然を作り出せるというメリットもあります。
ツタの除草方法
続いては、ツタの除草方法を解説していきます。メリットもデメリットもお話ししてきましたが、結局はツタをきちんと管理し、デメリットも理解していればそこまでの問題ではないでしょう。そこで、ここからは初心者さんでもできる、ツタの除草方法を解説していきます。
手作業での除草方法
まずは手作業の除草方法を解説していきます。
鎌や枝切りバサミでツタを切る
ツタを手作業での除草するのであれば、鎌や枝切りバサミでツタを切るのが良いでしょう。そこまで大掛かりなことはやらずに、手で作業を行っても苦でない場所を鎌や枝切りバサミを使用して刈っていきましょう。
手作業で行う上でのポイント・注意点
手作業で行う上でのポイントは、無理をしないことです。無理をしても結局「実は除草剤を使えば何倍も早く終わった」となってしまうこともあるので、手作業でしかできない場所などに集中しましょう。また注意点は怪我をしないことです。高所は梯子を使用するなどして作業をすることを推奨しますが、落下しないように注意してください。
除草剤での除草
次は除草剤での除草方法を解説していきます。
除草剤には液体タイプと顆粒タイプの2種類ある
除草剤には2種類のタイプがあり、液体タイプと顆粒タイプがあります。2種類のタイプは適切なシチュエーションによって分けて使用することが重要です。
除草剤を使う上でのポイント・注意点
液体タイプは表面に生えている雑草を枯らしますが、顆粒タイプは根っこから枯らします。そういった違いで今どちらが必要なのかを区別して使用することがポイントです。また薬剤なので素手で触らないようにしましょう。
ツタの家紋にはどんな意味やルーツ・由来がある?
続いては話を少し変えて、ツタの家紋にはどんな意味やルーツ・由来があるのかという歴史的なお話をしていきます。ツタは古くから日本で知られている植物なので、ツタの家紋があるという歴史もあります。それがどんなルーツや由来があるのか、またどんな歴史家をお話ししていきます。
蔦紋は平安時代から文様として伝わり、戦国時代には家紋として登場した
蔦紋は平安時代から文様として伝わり、戦国時代には家紋として登場したと言われています。蔦紋が広く日本中に知れ渡ったのは、有名な将軍徳川吉宗が用いたからという説が有力です。
生命力の強い縁起の良い植物として家紋に採用された
この蔦の家紋は非常に生命力の強い縁起の良い植物の象徴として家紋に採用されたと言われており、実際に今でもこの繁殖力の強さがあってこそ、おしゃれな景観になってくれていますよね。
蔦紋は使用家が多く、十大家紋の一つに数えられている
そういった背景を持っていることから、蔦紋は使用家が多く、
十大家紋の一つに数えられています。十大家紋はよく使用された家紋のことを言います。それほど蔦の家紋有名ということです。
蔦紋を使用している有名な苗字の紹介
それではお次は蔦紋を使用している有名な苗字の紹介していきます。
赤島
一つ目は「赤島」です。赤島という苗字は全国的に少なく、約300人前後と言われているほど珍しい苗字です。
奥村
二つ目は「奥村」です。奥村はかなり多い苗字で、約103,000人ほどいるそう。この奥村という苗字も蔦紋を使用していることで知られています。
神尾
三つ目は「神尾」です。神尾も有名な苗字です。関東・東北エリアに広く分布している傾向があります。
赤井
四つ目は「赤井」です。赤井は関西エリアに非常に多い苗字とされており、特に大阪、京都、神戸付近に多い名前です。
大沢
五つ目は「大沢」です。大沢は埼玉県や群馬県に多い苗字で、全国的に78,900人とそれなりに多い名前です。
ツタの家紋のシールを紹介
続いては、ツタの家紋のシールを紹介していきます。
蔦 金
蔦の葉っぱの家紋のシールです。55mmと大きめサイズなので非常に印象強く、スマホなどに貼ってみるのがおすすめ。シールですが家紋だけが残る使用なので、おしゃれな印象もあります。
商品名 |
家紋 蒔絵シール 家紋ステッカー「蔦 金」55mm |
価格 |
¥756
|
送料 |
¥250 |
特長 |
貼り付けかんたん、他に類を見ない質感と輝き、抜群の耐久性と粘着力 |
丸に蔦
丸に蔦の家紋が印刷されているシールです。一般的なシールはフラットな見た目をしていますが、こちらは立体感があるので他の商品と差別化を図れるというメリットがあります。
商品名 |
一般家紋蒔絵シール 09.丸に蔦/GD |
価格 |
¥498
|
送料 |
¥250 |
特長 |
シールとは思えない立体感のある見た目 |
丸に中陰蔦
丸に中陰蔦の家紋シールです。やや小さめの3cm x 3cmのサイズですが、4枚セットでコストパフォーマンスが高いです。また他のシールにはあるきらきら感を抑えた艶消しタイプなので、マットなシールを求めている方にはおすすめです。
商品名 |
家紋シール 0685_丸に中陰蔦 3cm x 3cm 4枚セット 角型 金紋 |
価格 |
¥980
|
送料 |
無料 |
特長 |
艶消しタイプの家紋シール |
ツタの家紋を愛用した武将・有名人
最後は、ツタの家紋を愛用した武将・有名人をご紹介します。
藤堂高虎
藤堂高虎(とうどうたかとら)は、戦国時代から江戸時代初期にかけての武将の大名です。また外様大名でありながら徳川家康の側近として幕閣にも匹敵する実力を持っていたと言われる将軍でもあったと言われています。
松永久秀
松永久秀(まつながひさひで)は、戦国時代・安土桃山時代の武将で大和国の戦国大名として知られています。室町幕府との折衝などで活躍したと言われています。
徳川吉宗
徳川吉宗(とくがわよしむね)は、江戸幕府の第8代将軍です。江戸幕府の中興の祖とも呼ばれていた程に有名な人物で、和歌山県和歌山市には徳川吉宗の騎乗像があります。
東郷平八郎
東郷平八郎(とうごうへいはちろう)は日本の海軍軍人です。1900年代前半を活躍した人物で、日清戦争では「浪速」艦長として、また日露戦争では連合艦隊司令長官として指揮を執り日本海海戦での完勝により国内外で英雄視された過去もあります。
谷崎潤一郎
谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう)は日本の小説家で、明治末期から昭和中期まで執筆活動をされた人物です。女性愛やマゾヒズムなどのスキャンダラスな文脈で語られることの多い人物です。
【まとめ】ツタを家の壁に這わせすのはNG!?理由や家紋に纏わるルーツを紹介
いかがだったでしょうか?ツタを家の壁に這わすことのメリットデメリット、また後半には家紋に纏わるルーツをご紹介してきましたが、蔦に関する情報がより多面的に理解できるようになれたのではないでしょうか! 今回の記事のポイントは以下になります。
- 蔦(ツタ)は、ツル植物であるという特性から特に建物の外壁に這って成長する植物
- ツタの花言葉は「永遠の愛」「結婚」
- ツタのデメリットは、「外壁が痛むこと」「成長しすぎて家の中に侵入してくる」などがあり、気軽に取り入れると大変である
- メリットは、「外観をおしゃれに装飾できる」「夏の強い日差しを遮ること」であり、手入れや管理を怠らず、デメリットを理解していれば大きな問題ではない
- 手作業で除草する場合は薬剤では駆除できない部分を中心に除草し、怪我をしないことが重要
- 除草剤での除草は液体タイプと顆粒タイプの使い分けが重要なのと、薬剤なので素手で触らないこと
- 蔦紋は平安時代から文様として伝わり、戦国時代には家紋として登場した歴史がある
- 赤島、奥村、神尾、赤井、大沢などの苗字は蔦紋を使用している有名な苗字
- 藤堂高虎や松永久秀などは日本でも有名な家紋を愛用した有名人
ぜひこの記事を参考に、メリットデメリットを考慮したあなただけの蔦の楽しみ方に挑戦してみてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。