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フィカスアルテシマという観葉植物をご存じでしょうか?フィカスアルテシマは、緑の葉っぱに黄色い斑が入っているのが特徴的で、東南アジアが原産となるゴムの木の仲間です。最近ではおしゃれなカフェやレストランなどでインテリアとして利用されていることがあり、とても人気のある観葉植物のひとつと言えます。 さて、フィカスアルテシマを含め、ゴムの木というのは成長がとても早く、普通に育てていても剪定が定期的に必要になる植物なのです。ただ、剪定といっても正しい方法がわからなければ、失敗してしまうおそれだってあります。 そこで、今回の記事では、「フィカスアルテシマの剪定」について解説していきたいと思います。最後まで読んでいただければ、どうして剪定が必要になってくるのかわかると思いますので、ぜひご覧ください!
そもそもフィカス・アルテシマとはどんな植物?
そもそも、フィカスアルテシマとはいったいどういう植物なのかわからない方もいるでしょう。まずは、フィカスアルテシマについて解説していきたいと思います。ゴムの木の一種で東南アジアが原産地
フィカスアルテシマは東南アジアが原産地となるゴムの木の仲間です。原産地では自生するゴムの木の中でも背が高く成長する植物なのです。グリーンのきれいな葉っぱがインテリアとして適しており、観葉植物として育てる方が多いです。黄色い斑のある明るいグリーンの葉が特徴的
フィカスアルテシマの特徴として、明るめなグリーンの葉っぱに黄色い斑があるのが特徴的で、種類で言えばよく出回っています。そのため、インテリアとしても人気があり、カフェなどでもよく見かけることが多いでしょう。比較的育てやすいので、観葉植物として強い人気がある
ゴムの木の中でもフィカスアルテシマは育てやすいとされています。そのため、栽培初心者の方でも安心して育てられ、初めて観葉植物を育てる人におすすめです。そのフィカスアルテシマの剪定の仕方について次から解説していきましょう。フィカス・アルテシマに剪定は必要!
そんなゴムの木の一種であるフィカスアルテシマには、剪定が必要となってきます。そもそもなぜ剪定が必要なのかを解説していきましょう。フィカス・アルテシマに剪定は必要
フィカスアルテシマを含むゴムの木は成長が早いため、「剪定が必要」になります。成長が早いということは、葉っぱや枝が伸びすぎてしまうからですね。フィカス・アルテシマを剪定しないとどうなるのか
フィカスアルテシマを剪定しないとどうなるのか。葉っぱや枝が伸び放題になるのはもちろんですが、剪定しておかないと樹形が崩れてしまい、景観が悪くなってしまいます。それに、栄養が必要となる若い芽が育たず、株が弱る可能性もありますので、剪定は必要という結論になるわけです。いつ剪定する?フィカス・アルテシマの剪定時期
さて、そんなフィカスアルテシマを剪定するのに適した時期というのはあります。その時期について解説していきましょう。フィカス・アルテシマは4~10月の暖かい時期に剪定する
フィカスアルテシマを含むゴムの木の剪定時期は「4~10月」の暖かい時期にするのがおすすめです。この暖かい時期に剪定を行うのは、枝を切ったときの傷が回復しやすいためです。また、いらない葉っぱや枝を落としておけば、株が健康な状態を保つこともできます。4~10月でも枝葉に勢いのない状態なら剪定をしない
だたし、4~10月の時期になって剪定しようと思っても、枝葉にあまり元気がないような状態ならば剪定をするのは止めておきましょう。あまり元気がないということは、成長期のときにうまく管理ができていなかったことが原因と思われます。枝葉に勢いがないのであれば、剪定する前に成長期の間に成長させることを心がけましょう。気温が低い状態で剪定すると枯れる可能性があるので冬の時期の剪定は注意が必要
また、冬で気温が低い状態で剪定を行うのであれば、少し注意が必要となります。熱帯地域の原産であるためフィカスアルテシマは寒さに弱いのです。そのため、冬に剪定するとその傷口から菌が入り、病気に感染したりします。そうなってしまうと枯れる恐れもありますから、冬の季節に剪定を行うのだけは止めておくほうが無難です。フィカス・アルテシマを剪定するタイミングを解説
それでは、フィカスアルテシマを剪定するタイミングについて解説していきましょう。フィカス・アルテシマの葉が垂れるとき
フィカスアルテシマの葉っぱが垂れているときは、枝葉の量が多くなり重たいので垂れている可能性があります。その状態で放置してしまうと、日光が当たりにくくなり、生育が悪くなることも。そのため、風通しを良くするようなイメージで剪定を行いましょう。フィカス・アルテシマの葉が大きすぎるとき
フィカスアルテシマの葉っぱは大きくなることが多いです。葉っぱが大きすぎると、他の葉っぱに日光がうまく当たらず、こちらも生長を悪くする原因に。ですので、上記と同じイメージをもって剪定してあげるとよいでしょう。フィカス・アルテシマの形を整えたいとき
どのゴムの木の種類でも一緒ですが、フィカスアルテシマの樹形を整えたいときも剪定を行いましょう。成長すればするほど枝葉がたくさん生えてきます。枝葉がたくさん生い茂っていると見た目が悪いように見えるので、生い茂ってきたと感じてきたら、剪定を行いましょう。どこを切る?フィカス・アルテシマの剪定で切る場所と残す場所
さて、ゴムの木であるフィカスアルテシマは剪定をすることが大事であることはわかっていただけたと思います。では、剪定をするといっても、フィカスアルテシマのどこを切り、どこを残せばよいのかを解説していきたいと思います。基本的には好きな場所を切れば大丈夫
どこを剪定すればよいのか、実はフィカスアルテシマに関しては好きな場所からカットしても大丈夫です。基本的には枝葉を間引くように剪定するようにします。不要になっている葉っぱや枝を切りおとし、樹形を整えたり、日光や風通しを良くするようにしましょう。また、カットした枝は挿し木として利用できます。葉の付け根の5mm〜1cm上で切ると良い
さて、基本的に好きなように枝葉を剪定していきますが、切るときの注意点として、葉っぱの付け根から5mm~1cm上から切り落とすようにしましょう。フィカスアルテシマは、葉っぱの付け根から少し上に新芽が出てくる特徴があります。また、剪定するときにどこの葉っぱを残すかによって樹形のコントロールがある程度できますので、葉っぱは1~2枚ほど残し、要らない葉っぱは落としましょう。車枝や下り枝など見栄えや生育を阻害する枝は切り落とす
ゴムの木の車枝や下り枝など、一か所からたくさん分かれた枝や下向きに生えてきた枝を放置してしまうと、見栄えが悪くなってしまったり、生育に悪影響が出てきてしまいます。もしこのような枝が生えてきたら、切り落とすほうがよいでしょう。切り落とすことによって樹形が整えることもできますし、風通しがよくなり、病気になりにくくなったりとメリットが多いですよ。また、枝は挿し木として利用すれば、新しくフィカスアルテシマを育てることも可能です。フィカス・アルテシマの剪定に必要な道具と手順
ここまでは剪定の仕方について解説してきました。続いては、フィカスアルテシマの剪定に必要な道具と手順について解説していきたいと思います。ゴムの木の剪定に必要な道具
まず、ゴムの木の剪定に必要な道具を紹介します。近くのホームセンターなどで購入できるものばかりですので、揃えやすいでしょう。①剪定バサミ
剪定バサミは、葉っぱや枝など細かい場所をカットして切り落とすのに便利な道具です。ゴムの木に使う剪定バサミは鋭利なものが重要で、切り口をきれいに切り落とすことができるので傷口のダメージを少なくすることができます。②切り口から出てくる汁に手が触れないようにするための手袋
フィカスアルテシマ含め、ゴムの木は枝を切り落としたら白い液状の汁が出てくるのですが、これに素手で触れてしまうと皮膚がかぶれる恐れがあります。もしゴムアレルギー持ちの方が触れてしまうととても危険なことになる可能性がありますので、厚手の手袋を着用するようにしましょう。樹液がついてしまったらしっかりと水で洗い落としましょう。③切った枝をまとめる新聞紙
剪定した枝葉をまとめて回収できるように新聞紙を利用すると、後片付けが楽になります。剪定する前に下に敷いておき、剪定後はそのまま包んで回収・処分までがサッとできるようになるのでおすすめですよ。④ティッシュペーパーなど樹液をふけるもの
剪定した後の枝葉の切り口から樹液がにじみ出ることがあります。放置しておくと触れてしまう恐れがありますので、吸水できるようにティッシュペーパーや布を用意しておきます。切り口に押し当てて樹液をふき取れるようにしておきます。フィカス・アルテシマの剪定の手順
続いて、フィカスアルテシマの剪定の手順について解説していきましょう。①剪定後のフィカス・アルテシマの樹形を想像する
まず、剪定する前に剪定した後のフィカスアルテシマの樹形を想像しておきましょう。どのような形に整えたいのか、どのように成長させたいのかをイメージしておけば、最初のカットがしやすくなるでしょう。②傷んだ枝や徒長し伸びすぎている枝、枯れた葉などを切り落とす
イメージがある程度固まったら、次に傷んでいる枝や徒長(間延び)している枝、枯れた葉っぱを切り落とします。勢いよく伸びている枝から切り落としていくと、その後の樹形の調節がしやすいため、わかりやすい部分から切り落としていきます。③節が残るように剪定する
切り落としていく際、節が残るように剪定をしてあげましょう。カットした部分から新芽が出てくるため、節は残して剪定するよう心掛けましょう。④想像した剪定の姿を思い描きその形に近づける
そして、イメージした樹形の姿を思い描きながら剪定をしていきましょう。イメージしながらの剪定はバランスよくなりづらいことが多いですが、一回のみならず、何回も剪定を繰り返せば、だんだんイメージ通りのバランスよい樹形にすることもできるようになるでしょう。フィカス・アルテシマを剪定する際の注意点
剪定に必要な道具、手順について説明をしてきました。続いては、フィカスアルテシマを剪定する際の注意点について解説していきましょう。安全に作業するためにどのような注意をすればよいかわかるかと思いますよ。切り口から出る白い液が肌に触れないようにする
まず、フィカスアルテシマを含むゴムの木の切り口から出てくる白い樹液が皮膚などに触れないようにすることです。この白い樹液に触れると皮膚がかぶれたりする恐れがあります。非常に危険ですから、肌に触れないように手袋を着用したり、剪定するときは長袖・長ズボンを着用するように対策をしてから作業しましょう。失敗におびえず思い切って剪定する
初めて剪定するときは、どこから切ればいいのか、本当に切ってもいいのか迷うことも多いかと思います。しかし、しっかりと対策さえしておけば、失敗におびえることはないでしょう。それに、ゴムの木は比較的丈夫な植物でもあるので、剪定に関しては思い切って切り落としても大丈夫でしょう。雨の日は避けて晴れの日に行う
剪定作業は晴れの日に行うことが望ましいです。雨の日に行うと、切り口が湿気を含み、病気など感染病のリスクが高まります。剪定日和の晴れの日に行うようにし、切り口がすぐに乾燥するような環境で行いましょう。剪定したその後のフィカス・アルテシマの手入れ法
次に、剪定した後のフィカスアルテシマのお手入れ方法について解説していきましょう。風通しの良く日光がよくあたる場所に置く
剪定した後は、風通しがよく日当たりのよい場所で管理します。適した環境に置いておくことで、新しい葉っぱや茎が健康的に成長することができますよ。鉢植えに植え、室内で育てている場合は、直射日光が当たらないように、レースのカーテンなどで日当たりを押さえてあげるとよいでしょう。また、室内はエアコンの風にも注意が必要です。風が葉っぱに当たると乾燥し、枯れてしまうことがあります。 また、日光に当てているのに葉っぱが黄色くなってきたり、落ちていたりしたら肥料で生長を助けてあげましょう。ただし、肥料のあげすぎは肥料やけを起こすので、成長期の春から秋、液体肥料を10日から半月に1回与えましょう。土の表面が乾いたら水やりを行う
剪定後のフィカスアルテシマには水やりをしてあげる必要があります。土の表面が乾燥していたら水やりをする目安となります。このとき、あげすぎなくてもよいので適量をあげるようにします。また、水はけの良い土で栽培し、根腐れなどを起こさないように予防することも重要ですよ。冬になると成長が落ち着いてくるので、水を与えすぎると常に土が湿り続け、根腐れの原因となります。冬は水やりの頻度を少なくし、土の表面が乾いて2~3日後くらいで十分です。真夏の暑い時期は朝や夕方など涼しい時間帯に水やりを行う
水やりを行う際、特に暑い季節の場合は水やりのタイミングを考えてあげる必要があります。真夏の暑い日に水やりをする際、日中の直射日光が当たる時間は避け、早朝もしくは夕方の涼しい時間帯に水やりを行ってあげるると、過度なストレスを与えることがなく、水分補給ができます。1~2年に1度5月~7月に植え替えを行う
ゴムの木であるフィカスアルテシマは、成長がとても早いため、鉢植えで育てているのでしたら、1~2年に一回植え替えを行う必要があります。成長しているのに小さい鉢のままでいると、根詰まりをおこし、水を吸水できなくなります。そのため、一回り大きな鉢に植え替えるようにしてください。植え替えに適した時期は、成長期でもある5~7月がおすすめです。 植え替えをする目安として- 前回の植え替えから2年経つ
- 葉っぱが落ちてきた・枯れてきた
- 鉢底から根っこが出ている
- 鉢土から根が見える
- 水をあげても、すぐに水が底から流れてこない