ネモフィラの種取りの時期や方法を紹介!保存から種まきの仕方まで

ネモフィラの種取りの時期や方法を紹介!保存から種まきの仕方まで
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目次

青い花が美しいネモフィラ。地植えや鉢植え、プランターなど様々なガーデニングで活躍します。そんなネモフィラの種取りについて気になりませんか。種取りがうまくできれば、翌年も美しいネモフィラを楽しむことができます。 そこでこちらの記事では
  • ネモフィラはどんな花なのか
  • ネモフィラの種取りの時期
  • ネモフィラの種取りの方法
  • ネモフィラの種取り後の保存方法
  • ネモフィラの種取り後の種まき方法
について解説しています。 この記事を読んでいただければ、ネモフィラの種取りについて知識が身に付きます。ネモフィラを育てるときに、種取りについて詳しくなるでしょう。最後にはネモフィラの品種について紹介しているので、ぜひご覧ください。

そもそもネモフィラってどんな植物なの?

そもそもネモフィラってどんな植物なの?
ネモフィラと聞いてどんな植物か思い浮かべられるでしょうか。ネモフィラを観光資源としている地域も多いので、ご存じの方も多いかもしれません。ここでは、ネモフィラがどんな植物か解説します。

北アメリカが原産のムラサキ科ネモフィラ属の一年草

ネモフィラは北アメリカが原産のムラサキ科ネモフィラ属の一年草です。和名は瑠璃唐草(ルリカラクサ)。草丈は10~20㎝で低く、カーペット状に広がります。鉢やコンテナ、地植えに向いており、満開の姿は非常に美しく人気の植物です。球根植物と思われることもありますが、球根ではありません。

種類によってさまざまな色の可憐な花を咲かせる

ネモフィラは種類によってさまざまな色の可憐な花を咲かせます。青色のネモフィラが有名ですが、青色でも薄い色~濃い色までさまざま。青のほかには、白花や黒に近い紫色の花もあります。さらに、ファイブスポットと呼ばれる青いブロッチが花に入る品種もあります。

初心者の方にもおすすめ

ネモフィラは初心者にもおすすめの花です。その理由は、以下の3点にあります。
  1. 乾燥や寒さに強く丈夫
  2. 栽培キットも販売されている
  3. 自分で種取りをして増やすことができる

乾燥や寒さに強く丈夫

ネモフィラは乾燥や寒さに強く丈夫です。初心者でも育てやすいでしょう。水のやりすぎには気を付けなければいけませんが、水を少しやり忘れた程度では、すぐに測れないので安心して育てられます。また、寒さにも強いので、屋外で春に向けて育てやすいです。ただし、霜雪が強い場合は、あまり当てないようにした方が良いでしょう。

栽培キットも販売されている

ネモフィラは栽培キットも販売されています。初めて植物を育てる方は、園芸用品の必要ない栽培キットから始めるとよいかもしれません。育て方を丁寧に解説した説明書や道具などが付いているので、きっと育てやすいと思います。栽培方法は非常に簡単で、支柱などの園芸用品もあまり必要ないです。草丈はあまり伸びないので、支柱で支えるなども必要ありません。

自分で種取りをして増やすことができる

ネモフィラは一年草なので、開花後に種を付けやすい植物です。自然にこぼれた種でも増やせますが、自分で種取りして増やすとよいでしょう。的確な時期に自分で種取して、種まきすれば、より簡単に美しいネモフィラを増やすことができます。

ネモフィラの種ができるのはどこ?

ネモフィラの種ができるのはどこ?
ネモフィラの種がどこにできるかご存じでしょうか。ネモフィラの種の場所がわかれば、種取りがしやすくなるでしょう。

咲き終わった花の子房(実)のなかにある

ネモフィラの種は咲き終わった花の子房(実)の中にあります。その子房が成熟すると、中にある種も成熟して収穫時期を迎える仕組みです。子房ができたばかりでは、種が成熟していないため、種まきしても芽が出てくることはないので注意してください。

枯れた花を摘み取ってしまうと種ができない

ネモフィラの枯れた花を摘み取ってしまうと種ができません。枯れた花を付け根から取り除くと、子房ごと取り除いてしまうためです。花弁だけを取り除くのであれば問題ないですが、枯れたからと言って花ごと摘み取ってしまうと種は採れなくなってしまいます。種を取りたい場合は、枯れた花はそのままにしておくとよいでしょう。

ネモフィラの種取りの時期とタイミング

ネモフィラの種取りの時期とタイミング
ネモフィラの種取りの時期とタイミングを見ていきましょう。

種が作られる時期:5月下旬ごろ

ネモフィラの種が作られる時期は5月下旬頃です。花が咲き終わる時期になります。

成熟した種を採る

ネモフィラの成熟した種を採るには以下の3点に注意しましょう。

緑色の実からとったタネは発芽しない可能性が高い

緑色の実からとったタネは発芽しない可能性が高いです。緑色の子房(実)は、まだ成熟していないためです。中の種も成熟しておらず、タネの色も薄いので注意してください。種まきしても、芽が出てくることはほとんどないでしょう。

枯れて乾いた実からタネを採るとよい

枯れて乾いた実からタネを採るとよいです。成熟した実は、弾力がなくパリパリと皮が薄くなっています。また、実の中の種がうっすら透けて見える状態になっていれば問題ありません。

実が完全に開ききる前に採取する

実が完全に開ききる前に採取しましょう。成熟が進むと、実は裂果して割れます。割れると、中の種ははじけ飛ぶように飛んで行ってしまうので、見つけることが困難になるでしょう。そのため、実が乾いてパリパリになって中の種が透けるくらいの時に採取するのがおすすめです。

緑色の実を早く茶色にする裏技

緑色の実を早く茶色にする裏技があります。その裏技について解説します。

ネモフィラの茎を倒して日光に当てる

緑色の実を早く茶色にしたい時は、ネモフィラの茎を倒して日光に当ててください。茎を倒すことで、日光が見に当たり、早く乾燥して茶色くなりやすいです。種を早めに収穫したい方は、ぜひ試してみてください。

実を収穫したら紙の上に置いて乾燥させる

実を収穫したら紙の上に置いて乾燥させましょう。収穫した種の乾燥は非常に重要です。そのままにしておくと、種の余分な水分でカビが生える可能性があるためです。キッチンペーパーや新聞紙の上に置いて、数日間風通しの良い日陰で乾燥させてください。

ネモフィラの種取りのしかた

ネモフィラの種取りのしかた
ネモフィラの種取りの仕方を見ていきましょう。

種取りの詳しいやり方

種取りの詳しいやり方は以下の手順です。
  1. 実ごととってティッシュの上などで分解
  2. 実を指で崩して種を採取
それぞれ見ていきましょう。

実ごととってティッシュの上などで分解するとよい

ネモフィラの実ごと茎から取り除いて、ティッシュの上などで分解するとよいです。この時に、強くつぶしたり種をこぼしたりしないようにしましょう。強くつぶすと種までつぶしかねないので注意します。小さな種はこぼれやすく見つけにくいです。また、風にも飛ばされやすいので、風の影響がない場所で行ってください。

実を指で崩して種を採取する

実を指で崩して種を採取するとよいでしょう。指で優しく崩せば、種は飛び散ることは少ないです。飛び散ってもすぐに見つけられるように、白い紙の上で作業すると、良いかもしれません。取り出した種は実と分けて集めてください。

その他の種の入手方法

ネモフィラの種は、育てているネモフィラから採取するだけではなく、別の方法でも簡単に手に入ります。

園芸店・専門店

もっとも簡単なのは、園芸店・専門店で手に入れることです。ネモフィラは人気の花なので、園芸店や専門店であれば、種は手に入りやすいでしょう。ただし、ネモフィラは秋まきの種なので、種は8~9月頃に販売されます。花が咲き誇る春には、種は手に入れにくいので注意してください。寒冷地では春まきも可能なので、一部の寒冷地では春に種が手に入ることもあるでしょう。

通販

通販での注文も園芸店や専門店同様に手に入りやすいです。さらに、珍しい品種の種を手に入れやすいメリットもあります。ただし、通販の注文では発送料があるため、通常より価格が高くなる点はデメリットと言えるでしょう。また、通販サイトによっては、発送料の違いや届ける時間帯、届けるのにかかる時間、種の質が悪いこともあるので、その点は評価や口コミなどを注意してみておくと安心できます。国華園などの有名な通販サイトから購入すると安心です。国華園以外にもサカタのタネやタキイ種苗などの種苗会社の通販を利用するとよいかもしれません。 また、メルカリやヤフオクなどの個人出品しているサイトでも購入することが可能ですが、個人出品の種は、金額が高いわりに質が悪いことも多いので注意してください。また、配送に時間が掛かったり、配送に使用する箱や方法が雑なこともあります。

ホームセンター

ホームセンターでもネモフィラの種は手に入れやすいです。ただし、専門店や園芸店、通販ほど種類や数は少ないでしょう。8~9月にホームセンターの園芸コーナーにある種販売を確認してください。多くの場合、人気の青色のネモフィラの種が販売されていると思います。ネモフィラの葉は野菜にも見えますが野菜ではないので、野菜タネコーナーを探してもありませんので気を付けてください。

ネモフィラの種の保存のしかた

ネモフィラの種の保存のしかた

 

ネモフィラの種の保存の仕方について解説します。

カビが生えないよう湿気に気を付ける

ネモフィラの種を収穫したらカビが生えないように湿気に気を付けてください。種を収穫したばかりのタイミングで密閉保存すると、種に含まれている水分でカビが生えてしまうことがあります。

採取した種を乾燥させる

種取りで採取した種を乾燥させることが重要です。そのままにしておく保存すると、種の余分な水分でカビが生える可能性があるためです。キッチンペーパーや新聞紙の上に置いて、数日間風通しの良い日陰で乾燥させてください。

タッパーに紙袋ごと入れて冷蔵庫で保管する

種取り後に乾燥させた種は、タッパーに紙袋ごと入れて冷蔵庫で保管してください。

高温や日光を嫌うため冷暗所で保管する

ネモフィラの種は、高温や日光を嫌うため冷暗所で保管することが重要です。高温や日光が当たる場所で保管しておくと、いざ種を撒いても芽が出てこないことがほとんどなので気を付けます。

冷蔵庫の中の「冷蔵室」がおすすめ

ネモフィラの種は冷蔵庫の中の「冷蔵室」がおすすめです。種は一定の低温に当たり続けることで、種まきした時に発芽しやすくなる性質があります。冷凍室では種が凍ってしまうので冷凍室には置かずに冷蔵室に置いてください。

種まきの時期まで涼しい場所で保存する

種取りは5~6月に行い、種まきは9~10月です。つまり、涼しくなる9月までは、冷蔵庫の中など涼しい場所で保存しておく必要があります。夏の期間に種に直射日光や高温を経験させないように注意して管理してください。

ネモフィラの種のまきかた

ネモフィラの種のまきかた
ネモフィラの種のまきかたを解説します。

種まきの時期

種まきの時期は「秋」「春」の2回。基本的には秋まきが一般的です。寒冷地の場合は、春に種まきすることもできます。例えば、2020年の春以降に採取した種だとすると、「2020年秋と2021年の春にまき時期になりますよ」ということです。

秋まき

ネモフィラの種まきは、通常9月下旬~10月上旬の秋まき。発芽適温は18~20℃です。発芽日数は10日ほどですが、茎葉が折れやすく、移植しにくいので、小さなポットやセルトレーに直まきして苗を育てるとよいでしょう。

春まき

寒冷地の場合は、春まきが可能です。春まきの場合は、3~4月に種まきします。種まき方法や発芽温度は秋まきの時と同様です。移植しにくいので、あらかじめ大きめのポットやセルトレーに直まきして育てましょう。

種まきの手順

種まきの手順を解説します。

直まきが簡単でおすすめ

ネモフィラは直まきが簡単でおすすめです。ネモフィラの苗は移植が難しく、傷みやすいので、花壇やプランター、大きめの鉢に直接種を撒いて、そのまま育てるとよいでしょう。種まき後に軽く土を被せて、しっかり水やりしておくと10日ほどで発芽して育ち始めます。種まき時は土に肥料を混ぜ込むと発芽率が下がるので、気を付けてください。発芽するまでは、肥料は与えません。

発芽までは光に当てないようにする

直まきした後は、発芽まで光に当てないようにしてください。ネモフィラの種は嫌光性(けんこうせい)と呼ばれる、光を嫌う種です。つまり、種まき後に光に当たると発芽が抑制され続けて、いつまでたっても発芽しません。種に光が当たらないように、軽く土を被せて、発芽するまで日陰で管理しましょう。

寒冷地では室内でまく

寒冷地では室内で種まきしましょう。寒冷地では、霜雪が強いので、屋外では種が凍結する危険があります。秋まきでも、春まきでも室内で種まきして苗を育てておくと安心して育てることが可能です。

こぼれ種からも発芽する

ネモフィラは種取りしなくても、自然に割れた子房からこぼれた種が、暖かくなった春に芽吹くことが多い植物です。こぼれ種から発芽するので、一度ネモフィラが根付くと同じ場所からネモフィラが毎年咲き続けることもあります。

ネモフィラの人気の品種を紹介

ネモフィラの人気の品種を紹介
最後にネモフィラの人気の品種について紹介します。

インシグニス

インシグニスは、ネモフィラ・インシグニスブルーのことを指します。目に染みるような空色が美しいネモフィラです。草丈が低いので、花壇の最前面や小道の脇、プランターにおすすめです。カーペット状に広がる姿は非常に美しく、人気のある品種です。

プラチナスカイ

プラチナスカイは、シルバーリーフのネモフィラです。花はインシグニスブルーと同様ですが、葉が真っ白なので、花が咲いていない期間もカラーリーフとして楽しめます。カラーリーフとしても楽しみたい方はプラチナスカイを育てるとよいでしょう。

ペニーブラック

ペニーブラックは、黒色に近い紫色の花を咲かせるネモフィラです。花は白い縁取りがあるので、紫と白のコントラストが非常に美しいのが特徴。個性的なネモフィラなので、花壇や寄せ植えなどで活躍します。

【まとめ】ネモフィラの種取りの時期や方法を紹介!保存から種まきの仕方まで

ここまでネモフィラの種取りについて解説してきましたがいかがですか。 この記事のポイントは
  • ネモフィラは北アメリカ原産のムラサキ科ネモフィラ属の一年草で美しい花を咲かせる
  • ネモフィラの種取り時期は5月下旬の開花期が終わった後
  • ネモフィラの種取り方法は、成熟した実をとってティッシュの上などで指で優しく崩して種を採る
  • 種取りをして、種を実から出した後は、カビが生えないように乾燥させて、冷蔵庫に保管する
  • 保管した種は9月下旬~10月上旬の秋、または3月~4月の春に大きめの鉢やプランター、花壇に直播して直射日光に当てないように管理して種まきする
です。 ネモフィラの種取りについて詳しく知ることができたのではないでしょうか。この記事を参考に、ネモフィラの種取りや種まきを楽しんでください。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENにはほかにもたくさんの記事を用意しておりますので、ぜひご覧ください。