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ネモフィラは小さくて可愛い花が魅力の植物。有名どころは東京都足立区にある都立舎人公園はネモフィラを群生させており、SNSに投稿された写真は多数の『いいね!』がついています。 栽培難易度も低く、植物の栽培が初めての方でも十分育てることが可能です。SNSでも人気の高いネモフィラを栽培したい方も多いでしょう。ネモフィラは育て方が簡単なので、育て方自体は調べればすぐに出てきます。しかし、増やし方になるといくつも候補があり迷ってしまうことも。 そこで、今回はネモフィラの増やし方のひとつである『こぼれ種』について解説します。この記事を読べば以下のことが分かりますよ。
- ネモフィラはこぼれ種で増やせるのか
- こぼれ種で増やしたネモフィラの冬越し方法
- こぼれ種で増やしたネモフィラの特徴
- 肥料の有無
そもそもネモフィラってどんな植物なの?
ネモフィラのこぼれ種について解説する前に、そもそもネモフィラがどのような植物なのかご存じですか?外見や育て方を知っている方は多いですが、原産地や特徴まで知っている方は多くありません。ネモフィラについて詳しなれば、上手にネモフィラを育てることができますよ。詳しく見ていきましょう。北アメリカが原産のムラサキ科ネモフィラ属の一年草
ネモフィラは北アメリカが原産のムラサキ科ネモフィラ属の一年草です。草丈は20cm程度で大きくならないので、場所を取りません。一年草なので、成長が早いのも特徴です。成長が早いので、育てる過程も楽しみな植物ですよ。 一年草なので毎年ネモフィラを楽しみたい方は、自力で増やす必要があります。そもそも「一年草ってなに?」と思う方もいるでしょう。一年草とは一年で植物のサイクル完結する植物を指します。具体的には今年の1/1から始めたとして- 発芽
- 花が咲く
- 枯れて種ができる
種類によってさまざまな色の可憐な花を咲かせる
ネモフィラは種類によって、さまざまな色の可憐な花を咲かせます。代表的な色は薄青紫色の花弁に中心部が白色のネモフィラですが、黒に近い紫色の花弁の縁に白色が入る品種などが存在します。そのため、まず、自分好みのネモフィラを見つけることから始めましょう・初心者の方にもおすすめ
ネモフィラは丈夫な植物なので、初心者の方でも十分栽培可能です。暑さに弱いという弱点がありますが、逆にとらえればそれ以外の弱点はないともいえます。可憐な花であるネモフィラを花壇などでぜひ、初めてくださいね。ネモフィラはこぼれ種で増える!
ネモフィラはは一年草なので自力で増やす必要があります。自力で増やすとなると「難しそう」と感じり方も多いでしょう。しかし、ネモフィラはこぼれ種で簡単に増やすことができます。くわしくかいせつしますね。そもそもこぼれ種とは?
こぼれ種とは所謂、自然に増やす方法です。「どういうこと?」と思う方も多いでしょう。もっと簡単に説明すると、種を採取しないで自然に落ちた種のことを『こぼれ種』と呼びます。自然界で種子を作る植物が増える原理と同じで、勝手に増えるのがこぼれ種と覚えておくとよいでしょう。こぼれ種での増やし方
こぼれ種について理解できたら、こぼれ種でネモフィラの増やし方を見ていきましょう。とても簡単に増やせる方法なので、初心者でも大丈夫ですよ。詳しく解説しますね。花が終わった後に数株だけ花がら摘みをせずに残す
こぼれ種でネモフィラを増やす場合は、数株だけ花がらを摘みをせず、そのまま残していきましょう。花がらを摘みとってしまうと種を作ることができません。そのため、増やしたいネモフィラの数を考えて、花がらを摘みをおこなってくださいね。放置しておいたらこぼれ種が発芽する
基本的にネモフィラを放置していれば、こぼれ種が発芽します。放置しているだけでいいので、手間もかからず簡単ですね。種まきをおこなう必要がないので負担がかからないですよ。初心者でも十分増やせる方法なのでぜひ、チャレンジしてくださいね。北海道などの寒冷地でもこぼれ種で増やせるという情報が
ネモフィラは北海道の寒冷地でもこぼれ種で増やせるという情報があります。ネモフィラは耐寒性が高いため、寒冷地でもこぼれ種で増やせるようです。ですが、あくまでも『情報』なので、寒冷地にお住まいでネモフィラを増やしたい方は、こぼれ種以外でも増やせる準備をしておくのが最良でしょう。その他の種の入手方法
ネモフィラはこぼれ種以外でも入手する方法があります。基本的にこぼれ種で簡単に増やせますが、読者の中には「ネモフィラをタネから始めたい!」「違う品種のネモフィラのタネが欲しい!」という方も多いでしょう。どのような入手があるのか見ていきましょう。種取り
種取りは種がこぼれる前に採取するの方法です。こぼれ種のように不規則に種から発芽させるのが嫌な場合は、種取をおこなっても良いでしょう。また、花壇など植える場所を移動させたい場合にも有効な方法ですよ。園芸店・専門店
園芸店・専門店はもちろん、ネモフィラの種を購入できますよ。専門店ならタネの鮮度もよく、発芽率も問題ないといえるでしょう。また、珍しい品種が置いてある可能性もあります。そのため、園芸店・専門店でネモフィラの種を購入するのは良い選択肢といえるでしょう。ただし、種から育てたネモフィラはパッケージと同じように育つとは限りません。同じに育たなくても、返品は不可能なので、覚えておいてください。通販
通販でネモフィラの種は購入可能です。大手ECサイトであるAmazonや楽天市場などでもネモフィラの種は扱っていますよ。また、大手ECサイトでは園芸店や専門店が出店している場合も多いです。そのため「近くに園芸店や専門店がないけど植物専門のお店で購入した!」という場合は、通販の利用がおすすめですよ。ホームセンター
どこにでもある、ホームセンターでもネモフィラの種は購入できますよ。ただし、ホームセンターはその地域の需要によって品揃えが変わってきます。なので、欲しい品種が売ってない場合もあります。 また、時期によっては種を販売していないこともあります。そのため、場合によってはホームセンターをめぐる必要があるでしょう。どうしても自力で購入したい場合は、ホームセンターでの購入を検討してみてくださいね。こぼれ種で育てる際の注意点
こぼれ種で育てる際にはいくつかの注意点があります。しかし、育て方の問題ではなくネモフィラの自体の問題なので、より難しいともいえます。詳しく見ていきましょう。花屋などで買った花より見た目が劣ることが多い
こぼれ種で育ったネモフィラは、花屋で購入するネモフィラより見た目が劣る場合が多いです。詳しくは後述しますが、この現象はネモフィラ自体の問題です。そのため、難しい問題だとえます。こぼれ種に限らず種まきで栽培する際は、必ず覚えておきましょう。親株と違う色の花が咲くこともある
こぼれ種でネモフィラを栽培すると、親株と違う色の花が咲くことがあります。「品種が交ったかな?」と思いがちですが、実はそうで交雑以外にも理由があります。詳しく解説しますね。種からだと親と違う特徴のものが出ることが多い
ネモフィラに限らず種から栽培した場合、親と違う特徴が出ることが多いです。詳しく解説すると話が脱線するで簡単に説明しますが、もともと持っていた遺伝子が表に出た結果、親株と違う色の花が咲くと覚えておけば問題ありません。小学生の頃に学んだメンデルの法則を学んでみると面白いですよ。メンデルの法則は植物に限らず、生き物全般に当てはまるので、覚えておくと新種作成などに役立ちますよ。 また、種をショップで購入した場合「パッケージと同じ花が咲かない!」はただの悪質クレームになります。返品対象にはならないので、注意してくださいね。挿し芽だと親株の性質を引き継ぐ
種で栽培した場合は、親株の特性を引き継ぎにくいですが、挿し芽で栽培した場合は性質を引き継ぎます。なぜ、引き継ぐかというと簡単に説明すれば元々は、体の一部だったの部分を分けただけだからです。そのため、遺伝子的には何も変わっておらず、親株と同じ姿になるわけですね。 こぼれ種増やすのも色んな表現が出てきて面白いですが、同じ表現を増やしたい方は挿し芽で増やすのがおすすめですよ。ネモフィラのこぼれ種からの育て方
では、こぼれ種からネモフィラを育てる方法を解説します。特別難しい管理方法などはないので、誰でも簡単にネモフィラを増やすことができますよ。ぜひ、チャレンジしてくださいね。発芽後の管理
最初にネモフィラの種が発芽した後の管理方法を解説します。発芽後は上手におこなえないと、ネモフィラを上手に増やすことができませんよ。上手にネモフィラを増やしたいならぜひ、参考にしてくださいね。水やりは地面が乾いたら与えるくらいで控えめに
発芽後の水やりは、地面が乾燥したら与える程度で大丈夫です。基本的に控え目にお水を与えてくださいね。与えすぎはNGですよ。発芽したらたっぷり日光を浴びさせる
ネモフィラが発芽したら、たっぷりと日光を浴びせます。ネモフィラがは日光が大好きな植物です。そのため、発芽後はたっぷりと日光を浴びさせてあげましょう。元気なネモフィラに育ちますよ。間引きをするとよい
こぼれ種でネモフィラを栽培している場合、過密になる場合が多いので、適度に間引きするのがおすすめです。過密での栽培は、育生速度にも影響を及ぼすので適度に間引きをおこないましょう。少しかわいそうですが、無事にネモフィラを栽培するためには必要なのでぜひ、おこなってくださいね。 もし、どうしても間引きしたくない場合は移植も視野に入れましょう。ただし、その分プランターなどで場所を取るので、移植するかはお住まいと相談してくださいね。基本的にお手入れしなくても冬越しは可能
植物の鬼門は日本独特の気候である『四季』です。特に気になるのが、多くの植物が休眠期間に入る冬です。ネモフィラを栽培するのに重要なポイントなので確認してくださいね。暖かい室内には入れない
ネモフィラの冬越しは、暖かい室内に入れないようにしましょう。基本的にネモフィラは寒さに強い植物です。そのため、室内に取り込む必要はありません。室内に取り込む必要がないので、衛生面にも優れていますね。寒風などで葉が変色する可能性も
寒さに強いネモフィラですが、寒風が原因で葉っぱが変色する可能性があります。そのため、可能なら藁を被せたり雪の下に入れるなどにして、防寒対策をするのがおすすめですよ。簡単な防寒でいいのでぜひ、おこなってくださいね。雪の下に入ると防寒ができる
雪の降る地域にお住まいの方は、雪の下にネモフィラを入れることで防寒が可能です。雪の下は意外と暖かいので寒風対策に最適ですよ。雪がない地域は何かしらの風を遮るものを被せてみると無事に冬越しできますよ。凍結や霜には当てないように注意
寒さに強いネモフィラですが凍結や霜は厳しいです。そのため、北海道などの寒い地域でネモフィラを栽培する場合は注意が必要です。凍結や霜が起きそうなら、防寒対策をおこなってくださいね。2月~5月ごろに開花する
ネモフィラの開花時期は2~5月ごろと開花時期に幅があります。開花時期にどのようなお世話が必要なのか詳しく解説しますね。水やりは乾燥した日が続く時のみでも育つ
ネモフィラの水やりは、乾燥した日が何日も続く場合にお水を与えます。それだけで、ネモフィラは十分育つので、あまり水やりに神経質になる必要はありませんよ。肥料もほぼ必要ない
植物の中には肥料を必要とする植物も多いですが、ネモフィラは肥料をほぼ必要としていません。そのため、金銭的な負担も少ないので、お財布に優しい植物といえますね。こぼれ種で育つネモフィラの人気の品種を紹介
最後に、こぼれ種で栽培できるネモフィラの人気品種を紹介します。「どうせ育てるなら人気品種がいい!」という方も多いので、どのような品種が人気なのか確認してみましょう。インシグニス
インシグニスは、ネモフィラの代表的な品種です。メンジェシー種といわれる品種で、流通量も多く簡単に入手することができます。お花の中心が白色で、それ以外の花の部分は薄いブルー色が綺麗な品種です。入手頻度が低いので、初心者の方でも失敗を恐れずにネモフィラの栽培を楽しむことができますよ。淡い色の青が綺麗なインシグニスなのでぜひ、チャレンジしてくださいね。プラチナスカイ
プラチナスカイはプラチナ色の葉っぱと、濃いブルー色のお花が特徴のネモフィラです。プラチナスカイの最大の特徴は名前にもある、葉っぱの色でしょう。イメージ的にはシロタエギクみたいな葉っぱの色をしています。葉の色と花の色の対比が綺麗なので、深い青色が好きな方はプラチナスカイがおすすめですよ。ペニーブラック
ペニーブラックは黒に近い紫色の花を咲かせるネモフィラです。非常に濃い紫色の花弁で、花弁の縁が白くインパクトのある品種といえます。人によっては怖いと思うような色をしているので、1度現物を見るのがおすすめです。他のネモフィラにはない特徴なので、変わった品種が育てたい方はペニーブラックがおすすめですよ。スノーストーム
スノーストームは白色の花弁にゴマ状の黒い斑がつくネモフィラです。斑サイズは小さく一見すると「ゴミがついてるのかな?」思うほど小さな斑です。そのため、派手な斑入りの品種を探している方は物足りない品種といえます。ですが、白と黒のコントラストが綺麗な品種なので、スノーストームをチェックしてみてくださいね。【まとめ】ネモフィラはこぼれ種で増える?発芽後の管理から人気の品種まで
本記事ではネモフィラのこぼれ種について解説しました。こぼれ種とは、できた種を放置して自然に近い状態で増やす方法でしたね。また、ネモフィラをこぼれ種で増やすと親株とは似ていないネモフィラが生まれる可能性が高いので、親株と同じ柄が欲しいなら株分けで増やすのが最適でしたね。 本記事のポイントは以下の通りです。- ネモフィラはこぼれ種で増やせる
- ネモフィラの冬越しは特別なことをする必要はない
- こぼれ種で増やすと親株と似た模様は出にくい
- 肥料はほぼ必要ない