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トケイソウは花の形が時計の文字盤のようになっており、特徴的な造形美が人気の熱帯植物です。その品種は様々なものがあり、花を楽しむ種類やパッションフルーツのように果実として利用できる種類もあります。
このように様々な用途で楽しめるトケイソウですが、適切な育て方をしないと健康的に生長せずに枯れてしまう可能性があります。
そこで今回は、
- トケイソウ(時計草)ってどんな植物なの?
- トケイソウの育て方のポイント
- トケイソウの植え替えのポイント
- トケイソウの手入れのポイント
- トケイソウをプランターで育てる時のポイント
トケイソウ(時計草)ってどんな植物なの?
ここからは、トケイソウ(時計草)がどのような植物なのか、基本的な情報を説明していきます。「栽培する前に概要を知っておきたい」という方は是非参考にしていただけたらと思います。アメリカ大陸の熱帯地域原産のつる植物
トケイソウはアメリカ大陸の熱帯地域原産のつる植物です。つる植物は約500種ほどあると言われており、更に園芸品種として掛け合わせたものもあるため、非常にたくさんの品種があるということになります。5月~10月に様々な色の花を咲かせる
トケイソウは5月~10月に様々な色の花を咲かせます。白や紫、ピンクや赤、黄色など、品種によって色が変わるため、ご自身の好きな色のトケイソウを選ぶことをおすすめします。時計草と言われるのは花の形が時計に似ているから
時計草と言われるのは花の形が時計に似ているからです。大きな3つの雄しべが時計のように並んでいて、非常にユニークな形となっています。一部の種類はパッションフルーツのように実ができる
トケイソウの一部の種類はパッションフルーツのように果実ができます。パッションフルーツは南国の果物として有名で、知っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。トケイソウの花言葉は「信仰」「信心」「聖なる愛」
トケイソウの花言葉は「信仰」「信心」「聖なる愛」とされています。このように信仰に関係する花言葉が付けられている理由は、雄しべが十字架にかけられたキリスト、雌しべが後光、各5枚ずつの花びらと萼が10人の使徒に見えることに由来しています。トケイソウには情熱や熱意を育てる風水効果がある
トケイソウには情熱や熱意を育てる風水効果があります。部屋に置いておくことによってヒーリングのエネルギーを取り入れてくれるため、涼しさと癒しをもたらしてくれます。 こういった風水効果を考えながらトケイソウを生育をするのも楽しみ方の一つといえるでしょう。トケイソウの育て方のポイント①:置き場所
ここからは、トケイソウの育て方のポイントについて説明していきます。まず最初の育て方のポイントとなるのが「置き場所」です。 トケイソウを適切な場所に置かないと、適切な光量が受けられなかったり、水分や栄養が不十分になってしまう可能性があります。そうなると枯れてしまうこともあるので、置き場所には十分に気を付ける必要があるでしょう。日当たりと風通しの良い場所で育てよう
トケイソウは日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。トケイソウを日当たりの良い場所で育てることで光合成が促進され、十分なエネルギーを生成することができます。 また、風通しの良い場所で植物を育てることで二酸化炭素の供給が改善され、湿度も下がることによって病害虫の発生を予防できます。 日当たりと風通しの良い場所での育て方をすることによって、トケイソウを健康的に生長させることができるでしょう。寒さに弱いので暖かい場所で育てよう
トケイソウは寒さに弱いので暖かい場所で育てましょう。暖かい場所で育てることによって土壌も温かくなり、根の発育が活発になります。 また、暖かい場所で育てることによって病害虫に対する抵抗力が向上し、花の形成を促進しやすくなるのもポイントです。そのため、寒い時期は室内で育てることを検討して、可能であれば日当たりや風通しの良い室内で育てましょう。冬はガラス越しの日光の当たる室内で管理しよう
トケイソウは耐寒性があまりないため、冬はガラス越しの日光の当たる室内で管理しましょう。日光のあたる室内で管理することによって凍結による損傷を防止し、日光不足も補完できます。 冬の冷たい風や乾燥からも保護できるため、室内で耐寒性のないトケイソウを育てることのメリットは大きいです。また、室内の方が経過観察もしやすいため、労力も少なくなるでしょう。トケイソウの育て方のポイント②:水やり
次のトケイソウの育て方のポイントは「水やり」です。ただ、水やりをしすぎると過剰な水分が土壌中の酸素を減少させて根が酸素不足になったり、湿度の上昇により根腐れや病気を起こしてしまうこともあります。 そのため、水やりは適切な量を適切なタイミングで与えることが重要になります。適切な量を適切なタイミングで与えることによって、病害虫にかかったり枯れてしまう可能性を下げることができるでしょう。花全体ではなく株元を狙って水やりをしよう
水やりは花全体ではなく株元を狙って行いましょう。トケイソウの根は土壌中に広がっているため、株元に水を与えることで、水分が直接根に届きやすくなります。 こうすることで効率的に根が水分を吸収でき、より迅速な成長が期待できます。花全体に水やりをしても根に届いていないことがあるので注意しましょう。鉢植えの場合は土が乾いたらたっぷりと水をやる
鉢植えでの育て方をする場合は、土が乾いたらたっぷりと水をやりましょう。鉢植えの場合は地植えと比較して水分が早く無くなりやすいため、乾いた場合は鉢の底部から水が出るまで水分を与えましょう。 鉢には通気口や排水ホールがあるため、たっぷりと水を与えても過剰な水分は排水されるようになっているので安心です。地植えの場合は根が張ったら水やりは不要
地植えでの育て方の場合、根が張ったら水やりは不要です。ただ、降水量が不足している場合や、長い期間雨が降らない状態が続く場合は追加の水分が必要になることもあるため、定期的に観察はしておきましょう。トケイソウの育て方のポイント③:土
次のトケイソウの育て方のポイントは「土」です。良い土壌でトケイソウを育てることで十分な栄養素を吸収させることができるので、成長をサポートすることができます。 土壌が悪いと植物に十分な栄養を与えられなかったり、湿度が高くなることによる根腐れなどの要因となってしまうため十分に注意しましょう。水はけの良い土を好む
トケイソウは水はけの良い土を好みます。水はけの良い土は通気性があるため、酸素が土中に十分に供給されます。そのため、根系が十分な酸素を吸収することができ健康的に成長していきます。 水はけが悪い土壌の場合は酸素不足となってしまい、根の発育を妨げて根腐れなどの問題を引き起こす可能性があります。草花用の市販の培養土でも十分に育つ
トケイソウは草花用の市販の培養土でも十分に育ちます。こういった培養土はホームセンターや園芸専門店、ネットショップで手軽に入手することができます。 ネットショップで培養土を購入する場合、不明点があればメッセージを送って聞くようにすると良いでしょう。 初心者の方で「トケイソウの用土をどうすればいいのか分からない」という方は、まずは市販の培養土での育て方を検討してみましょう。トケイソウの育て方のポイント④:肥料
最後のトケイソウの育て方のポイントは「肥料」です。適切に肥料を与えることによって必要な栄養素を供給することができ、健康的な成長をサポートすることが可能です。 ただ、肥料を与えすぎると土壌中に塩分が蓄積されて、根の吸収が阻害されてしまう可能性があります。塩分濃度が高まると葉の先端や縁が焼けるように枯れる「肥料焼け」を起こしてしまうこともあるので十分な注意が必要です。トケイソウを育てるなら肥料は与えた方がいい
トケイソウを育てるなら肥料は与えた方が良いでしょう。トケイソウのために特別に設計された肥料も市販されているため、初心者の方はこういったものを活用するのもおすすめです。 肥料は水を与えた後に与えると、根が栄養を吸収しやすくなるので効果が高くなります。ただ、肥料によって様々な効能や与え方があるので、肥料の使用方法を確認しておくことが重要です。4月~10月の生育期に月に一回程度緩効性肥料を与える
トケイソウには4月~10月の生育期に月に一回程度緩効性肥料を与えましょう。緩効性肥料は植物に対してゆっくりと栄養分を供給する特殊な種類の肥料で、これを与えることで必要な栄養素を徐々に吸収させることができます。 すぐに栄養が必要な場合は液肥を使用しましょう。液肥は水に溶かして使用する形態の肥料のことで、水に溶解しやすいため植物の根から迅速に栄養を吸収させることができます。 液肥は植物の成長や栄養の必要に合わせて効果的に調整できるので、多くの方に広く使用されています。トケイソウの植え替えのポイント
ここからは、トケイソウの植え替えのポイントについて解説していきます。植え替えはいつでも行っていいわけではなく、適切なタイミングで行うことが重要です。 頻繁に植え替えをするとストレスにより枯れてしまう可能性もあるので注意しましょう。鉢植えの場合は植え替えが必須!
鉢植えでの育て方をする場合は植え替えが必須となります。鉢植えでは植物の根は限られた空間内で成長するため、時間とともに根が鉢の中で絡まりあったり、限られた空間に収まり切れなくなることがあります。 また、鉢植えの土壌は時間とともに劣化するので、栄養分が枯渇したり土壌の圧縮が起こります。少し大きい鉢に植え替えをすることによって新鮮で栄養豊富な土壌となり、根の成長も促すことができます。1~2年に一度、4月~6月に植え替えをする
1~2年に一度、4月~6月に植え替えを行いましょう。4月~6月は開花期で成長シーズンの始まりとなり、成長が活発化するため新しい鉢への根付きが良くなります。 また、開花期である春に植え替えをすることで過冬中に受けたストレスを軽減して、新しい成長シーズンにむけて植物を健康な状態に戻すことができます。植え付けをする場合も同様で、この時期に植え付けをすることで健康的に成長していく可能性を高められます。地植えの場合は植え替えは必要ない
地植えでの育て方をする場合は、植え替えの必要はありません。地植えでは成長に伴う根の制約を心配する必要がないため、そのまま成長させていくことができます。 ただ、地植えの場合であっても土壌は時間とともに劣化する可能性があるため、定期的に観察してトケイソウに栄養分の枯渇が見られるようなら植え替えを検討しましょう。トケイソウの手入れのポイント
ここからは、トケイソウの手入れのポイントについて説明していきます。トケイソウを適切に手入れしなかった場合、成長が進んで形状が乱れてしまうことがあります。 また、手入れをしないと枯れた葉や枝が残り、害虫や病原体の巣となることも考えられるため、定期的な手入れは欠かさず行うことが重要となります。最低でも1~2週間に1回程度、誘引をおこなう
最低でも1~2週間に1回程度、誘引をおこないましょう。誘引とは、植物を特定の形状や方向に成長させるために、支柱や枠、ワイヤーなどを使用して植物を誘導することを指します。 誘引は植物の成長パターンを管理して、美しい形状を促進するために行われていて、庭園や農園で支柱がよく使用されています。植物を上に成長させることによるスペースの有効活用や、葉を均等に陽光を受けるように配置することで日当たりや風通しを良くする効果も見込めます。成長期の5月~9月は切り戻し剪定を怠らない
成長期の5月~9月は切り戻し剪定を怠らないようにしましょう。成長期に剪定を行わないことによって、トケイソウの成長が不規則になり、望ましくない形状や構造になる可能性があります。 また、成長期に適切な剪定が行われないことによって、葉や枝が密集して空気循環を妨げることがあります。これにより湿度が上がって害虫や病気の発生を促進してしまうことがあるので十分に気を付けましょう。トケイソウをプランターで育てる時のポイント
ここからは、トケイソウをプランターで育てる時のポイントについて説明していきます。プランターとは植物を育てるための容器や箱のことを指しており、庭園やバルコニー、テラスなどでの栽培によく活用されています。トケイソウはプランターで育てる方法もある!
トケイソウはプランターで育てる方法もあります。トケイソウをプランターで育てることによって自由に配置を変えることができ、日光の当たり具合や景観の変化に対応しやすくなっています。 また、プランターはスペースを有効に利用でき、垂直なプランターや吊るしプランターを使用することで、縦方向にもスペースを有効利用できます。直径30cm以上のプランターに対して1株だけ植える
直径30cm以上のプランターに対して1株だけ植えましょう。一つのプランターに多くの株を植えることによってエネルギーが分散してしまい、根詰まりによる根腐れの要因ともなってしまいます。基本的な育て方は通常通り
プランターでの育て方であっても、基本的な育て方は通常通りとなります。そのため、ここまでご説明してきた育て方や注意点を確認することで問題なく育てていくことができるでしょう。【まとめ】トケイソウの育て方!お手入れのポイントやプランターの栽培方法まで
ここまで、トケイソウの育て方や植え替えのポイント、手入れのポイントについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか? この記事のポイントは、- トケイソウ(時計草)は花の形が時計に似ており風水効果もある
- トケイソウの育て方のポイントは「置き場所」「水やり」「土」「肥料」となる
- トケイソウは適切な時期での植え替えが必須となる
- トケイソウは誘引や切り戻し剪定をすることで手入れをすることが重要
- トケイソウはプランターで育てることもできる