鉢底石は必要?鉢底石の目的からおすすめの代用品7選!

鉢底石は必要?鉢底石の目的からおすすめの代用品7選!
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目次

ガーデニングする上でよく聞くのが鉢底石ではないでしょうか。鉢植えで植物を育てる場合、排水性や保水力を維持するために必須の園芸資材です。でも鉢底石を使うと見た目以上に植木鉢が重くなったり、それ以外に使い道がなかったりとちょっとお困りごとがでるものです。 そこでこの記事では
  • プランター栽培に欠かせない鉢底石
  • 鉢底石を入れる目的と得られるメリット
  • 鉢底石がなくても身近なもので代用できる?
  • 鉢底石の代用品おすすめ7選
  • 鉢底石の代用品として不向きな身の回りのもの
についてくわしくご紹介します。 プランターに欠かせない鉢底石についてくわしくなり、身近な代用品を知ることでよりプランター栽培にバリエーションが広がることでしょう。 ぜひ最後まで読み進めて、プランター栽培に役立ててくださいね。

プランター栽培に欠かせない鉢底石

プランター栽培に欠かせない鉢底石
そもそも鉢底石ってなぜ使うんでしょう? 理由は様々ありますが、主に地植えで自然に行われる排水性、通気性と保水性を補い、土壌環境を整えるために鉢底石が必要です。その特性やメリットについてくわしくご紹介します。

軽石や黒曜石パーライト等、鉢底に入れて土壌環境を良くする石

鉢底石とは名前の通り、プランターや鉢の底に敷く小石のことです。種類はさまざまですが、主に軽石赤玉土、黒曜石パーライトなどが一般的です。どの材質も多孔質で過剰な水分の排水と通気性を高めますが、それぞれ材質により特徴がありますよ。例えば軽石は軽くて通気性が高く、黒曜石パーライトは重くて排水性が高いのが特徴です。

鉢底石を入れる目的と得られるメリット

鉢底石を入れるメリットは大きく3点挙げられます。言い換えると、鉢底石を入れないと植物へのリスクが高まるため必要不可欠な園芸資材なんです。
  • 排水性を保つ
  • 通気性を保つ
  • 根腐れを防止する

排水性を保つ

一つ目のメリットは、排水性を保つこと。鉢植えやプランター栽培は地植えに比べて用土の量が少なく、自然に行われる水はけがだんだんと悪くなります。水はけが悪ければ根が吸水できず多くの植物は植木鉢の中でしっかり根を伸ばすことができず健康に成長しません。水やりのたびに鉢底石が過剰な水分を排出し、根を健康に保つ役割があります。

通気性を保つ

二つ目のメリットは、通気性を保つことです。特に観葉植物や屋内外での環境では根が程よく乾燥することが大切です。鉢は季節ごとに高温多湿な環境になりがちです。水やりを頻繁にし過ぎて植物を腐らせてしまったなんてお悩みも、よくよく原因を確かめたら、鉢の中の通気性が悪くかったという例があります。 鉢の中でずっと根が水に浸かっている状態は根が酸素を取り込めず窒息している状態のため、植物の特徴に合わせて通気性を高める鉢底石を選びましょう。逆に通気性が高すぎると根が乾燥して枯れてしまうため、注意が必要です。

根腐れを防止する

三つ目のメリットは、根腐れを防止することです。土壌環境の排水性と通気性を適切に管理できるため、ガーデニング初心者にもプロの方にも鉢底石は欠かせません。特に水はけの悪い用土を使用する植物を栽培する際は効果的です。軽石やパーライトの特徴を活かして、植物それぞれに合った土壌環境を維持し、健康な生育にしてください。

鉢底石がなくても身近なもので代用できる?

鉢底石がなくても身近なもので代用できる?
そんな大切な園芸用品の鉢底石を、実は身近なもので代用できる方法があります。生活する上で身近なものを代用する場合のポイントや具体的な例を解説します。

鉢底石は多くのもので代用できる

鉢底石に代用できるものは、身近なものだと発泡スチロールやコルク、ビー玉など。鉢底石がない場合も、鉢の下にすのこを敷いて通気性を確保すれば十分役目を果たしています。また鉢底石をネットに入れると、散らばりにくく、扱いがとてもラクです。コルクやビー玉と水切りネットやミカンネットへ入れてみてください。ネットはどんな素材でも構いませんが、鉢の大きさに見合った適度な大きさのネットを使用するようにしましょう。

空気が通りやすく小石台くらいの大きさで排水性があり、素材自体は保水性があるものは代用品向き

鉢底石の役割は、空気が入り込みやすい小石くらいの大きさで、水をしっかり逃がすこと。つまり同じ役割ができれば多くの身近にあるもので代用できますよ。土の中に隠れますから、見た目をあまり気にしなくていいのもうれしいポイント。先ほど挙げた身近なもので、代用してみましょう。

鉢底石の代用品おすすめ7選

鉢底石の代用品おすすめ7選
身近なものの中で鉢底石の代用品としておすすめアイデアをご紹介します。おすすめアイテムはどれも挑戦しやすい代用品ですから、もし鉢底石が足りない! なんて場合にぜひ試してください。

代用①発泡スチロール

胡蝶蘭をはじめとする洋ランの植え付けに、よく発泡スチロールが利用されることをご存じですか? 発泡スチロールは水苔と絡みやすく、非常に軽くて適度な排水性、通気性を維持してくれるため、代用品に向いています。9号鉢以上の大きな鉢は重くなりがちですから、軽い発泡スチロールで重さを減らすのもおすすめです。 梱包材や食品の入っていた発泡スチロールを小石大に砕いて、ネットへ入れて使いましょう。ネットは専用のものじゃなくてもOK。洗濯用ネットやミカンネットで入れれば、分別の手間も少なく、綺麗に水洗い後よく乾燥させれば再利用できます。

代用②木炭や竹炭

木炭や竹炭を鉢底石に代用するのもおすすめです。冷蔵庫や玄関などに置いていた消臭用の木炭や、バーベキューの残りを砕いて再利用すれば予算削減にもなります。 木炭、竹炭は小さな穴が多く通気性が高いのが特徴です。また中性アルカリ性であるため、酸性に傾きがちな土壌を中和し、鉢内に潜在する菌の繁殖を抑え、植物が健康に生育するよう助けてくれます。ただし、油で汚れてしまっているものは使えません。

代用③ペットボトルの蓋やストローなどのプラスチック類

意外に思うかもしれませんが、ペットボトルの蓋やストローなどのプラスチック類を鉢底石の代用品にすることもあります。特徴は軽くて持ち運びしやすく、水を通すこと。使う場合はきれいに水洗い乾燥させてから、ストローは小石大にカットして使いましょう。 ただし自然に土に還ることがない素材ですから、ペットボトルの蓋もストローも必ずネットへ入れて用土と混ざらないよう注意してください。

代用④バークチップなどのマルチング材

マルチング材としてよく使用されているバークチップやココチップ、ヤシガラなども鉢底石として代用できます。ホームセンターや100均ショップでもよく見かけますね。軽い素材で、通気性もよく土壌環境を適切に保ちます。使い古したものを1㎝くらいにカットして使います。バークチップやウッドチップは木の柔らかい部分を使用しているため耐久性が低く、あまり長持ちしないので、一年草や寄せ植えの鉢へ使用してください。

代用⑤ハイドロボール

観葉植物をガラス鉢へ植える際に人気のアイテム、ハイドロボールを使いますね。さまざまなカラーがあるハイドロボールも、鉢底石の代用品になりますよ。ハイドロボールは焼成加工で表面に小さな穴がたくさん開いていて、軽石のように軽いのが特徴。高温殺菌されて清潔な点も鉢底石向けです。 代用する場合は、新品を使用しても構いませんが水洗いで汚れが落ちないものを再利用してもOK。ただし小粒すぎるハイドロボールではなく、植木鉢の底穴の大きさより大きいものを使用してください。

代用⑥小石や砂利

庭の土壌改良で掘り起こした小石や砂利も、鉢底石として十分使えます。もし小石や砂利がたくさんあるという方は、代用品として試してみましょう。通気性や排水性があるものの、石の大きさがバラバラで排水性にバラツキが出る可能性もあります。できる範囲で小石や砂利の大きさを合わせてください。また、全体の重量が他の代用品に比べて重く、鉢を頻繁に動かす場合には不向きです。一度置き場所を決めたらめったに鉢を動かさないものにおすすめです。

代用⑦粘土鉱物 ゼオライト

粘土鉱物であるゼオライトも鉢底石に代用できます。ゼオライトとは、火山活動で出来た空洞の多い鉱物のこと。構造が同じになるよう人工ゼオライトも多く流通しています。 白い小石で表面に肉眼では見えない空洞がたくさん開いています。土壌の余分な水分を吸着し適切な水分量を保つほかに、イオン効果で土中に潜在する菌の繁殖を抑え、酸性土を中和します。木炭や竹炭と同じく防臭効果があるため、室内栽培やマンションのベランダでガーデニングする方におすすめです。

鉢底石の代用品として不向きな身の回りのもの

鉢底石の代用品として不向きな身の回りのもの
鉢底石の代用品おすすめアイデア7選をご紹介したところで、逆に代用品に向かない身の回りのものを解説します。鉢底石の代用に不向きなものは、保水性が高すぎる、排水性が低いものです。身近にあるものの中でもちょっと気をつけておきたいポイントです。

鉢底を覆うのに適していない アルミホイル

鉢底石がなかったからキッチンにあったアルミホイルを丸めて入れる使い方がありそうですが、実は代用品としてNG。なぜなら鉢底石に必要な適度な通気性と排水性が全くないからです。殺菌に優れているものの、金属というのも土壌の酸性度を変える可能性がありますし、一度吸水したら長時間保水性を維持しますから結果的に根腐れの原因になります。根の健康を考えるなら、アルミホイルは避けたい代用品です。

排水性と通気性が乏しく、根腐れの原因となる スポンジ

同じ理由で、食器を洗うスポンジも鉢底石として使い方には不向きです。スポンジを鉢底石として代用すると、保水性が高く、鉢底はいつも湿度が高くじめじめとした環境になります。多湿な環境は植物の天敵であるナメクジや雑菌が繁殖しやすく、病気の原因になるだけでなく根が腐り植物が枯れてしまいます。 くわえて食器用スポンジは劣化しやすい素材ですから、土の重さに負けてあっという間にぺしゃんこになります。

水を含むと劣化し、排水性がない 段ボール・新聞紙等の紙類

同じくガーデニングの植え替えや剪定で見かける機会の多い、段ボールや新聞紙などの紙類も、実は鉢底石の代用には不向きです。紙類は水を多く含む性質があり、そして水切りができなくて、排水性が全くといっていい程ありません。 すぐに破れたり潰れてしまうなど耐久性も低く、鉢底石として代用しても土壌環境が悪化し、植物がしおれる可能性も高くなります。水切れが悪いということは非常に根腐れを起こしやすい材質ですから、使わない方が安心です。

鉢底石の代用品がいらない場合

鉢底石の代用品がいらない場合
植物の健康な生育に欠かせない鉢底石ですが、実は鉢底石がなくてもいい場合もあります。鉢から土が流れ出る心配がない場合やそもそも用土がない場合なら、代用品も必要ありません。
  • 鉢底石の機能がある培養土を使用する場合
  • 鉢自体に工夫のあるものを使用する場合
  • 鉢やプランターが小さい場合

鉢底石の機能がある培養土を使用する場合

そもそも鉢底石は根腐れや腐敗菌の繁殖を防ぎ、土が流れ出るのを防ぐ役割があります。そのため赤玉土や鹿沼土など、鉢底石の役割と変わりない用土を使用しているなら、鉢底石は必要ありません。

赤玉土

培養土の中で排水性と保水性が高い培養土として有名なのが赤玉土です。関東ローム層にある赤土が原料で、乾燥させてふるいにかけたものが流通しています。土質は赤茶色の粘土質ながら腐葉土より排水性に優れ、無菌、弱酸性であることからあらゆる植物を育てるのに適しています。鉢底石の役割とほぼ変わりない用土であるため、代用品として優れています。 鉢底石として使用する場合は、約12〜20mmくらいの大粒の赤玉土を選びましょう。ただしずっと使い続けると、排水性や通気性が悪くなりますから、定期的に土を入れ替えてください。

鹿沼土

鹿沼土も赤玉土と同様、鉢底石として使用される培養土のひとつです。ベージュ色をした鹿沼土は酸性で硬く、水はけがとても良いことで知られています。水をかけると色が変わり、乾燥すると多少白くなることから水やりのタイミングを計りやすいのもメリットのひとつですね。 鉢底石として使用する場合、約12~20mmの大粒の鹿沼土を用いるようにしてください。赤玉土よりも硬質な培養土ですが、同じ土を使い続けると排水性や保水性が悪くなります。植え替えや鉢増しのタイミングで、同じように土を入れ替えるようにしましょう。

パーライト

パーライトとは、ガラス質の火山岩を高圧で焼成加工した人口用土のことを指します。焼成により、水分が一気に蒸発し空洞ができるのが特徴。数ある園芸用土の中でも最も軽く、高い断熱性や吸水性・吸油性を持つのがパーライトです。種類は黒曜石系と真珠岩系の2種類があり、鉢底石に向いているのは黒曜石系パーライトでしょう。 黒曜石パーライトはビーズのような丸い粒状をしていて内部の空洞にまで水が浸透せず、結果高い排水性と根腐れ防止効果が期待できます。真珠岩系は歪な形をしており、内部の空洞にまで水が浸透しやすく、高い保水性が期待できます。

鉢自体に工夫のあるものを使用する場合

鉢底石の代用品が不要なもう一方の方法は、鉢自体に工夫のあるものを使用する場合です。鉢はプラスチックや陶器などの素材の違いや、鉢の構造の違いにより通気性や排水性が高いものがありますよ。

素焼き鉢

素焼き鉢とは、釉薬をかけずに高温で粘土を焼いて作られた植木鉢のことです。粘土を高温で焼く過程で多孔質になり、鉢が空気を通しやすく蒸れにくい特徴があります。同時に鉢全体から水分が蒸発するため、鉢内の温度が上がりにくく植物にとっては最適な環境を保ちます。 通気性や排水性が非常に高く根腐れの心配が少ないため、素焼き鉢を使用する場合は鉢底石、鉢底石の代用は必要ありません。

スリット鉢

スリット鉢とは、鉢の底から側面に向かって切れ目がある鉢のことです。主に野菜用のプランターやバラ栽培用の細長い鉢に多く使用されています。 通常の鉢が鉢底に数か所穴が開いているところ、スリット鉢は鉢底の穴にくわえて側面にも2カ所から4か所くらい多く排水用の穴が開いています。排水性、通気性に優れているため、こちらの場合も鉢底石がなくても大丈夫。頻繁に水やりせずとも新鮮な空気がスリットから入りますから、根腐れ防止にもなっています。

鉢やプランターが小さい場合

鉢やプランターが3号以下の小さい場合も同様に、鉢底石を入れる必要がありません。鉢底石は鉢の中で3割くらいかさばってしまうため、あまりに小さいに鉢へ無理に鉢底石を入れると逆に通気性が悪くなる原因に。植物は根を伸ばして成長していきますから、土の量は適切に入れることが大切ですよ。多肉植物などの手の平サイズの植物なら、鉢底石や代用品を入れず、そのまま用土を入れてください。

鉢底石は必要?鉢底石の目的からおすすめの代用品7選!のまとめ

最後まで読み進めてみていかがでしたか? 植物栽培にとても大切な鉢底石を身近なもので代用できれば、ガーデニングをさらに気軽に味わうことができるでしょう。 また鉢底石を使わず代用することで園芸資材の削減や予算の節約にもつながりますね。プランター栽培で大切な通気性や排水性を、発泡スチロールやマルチング材で補うアイデアを把握しておけば、自分なりのアイデアにも役立ちます。 この記事のポイントは
  • 鉢底石の代用として、空気が通りやすく小石大くらいの大きさで排水性があり、素材自体は保水性があるもの
  • 向いている代用品は発泡スチロールやペットボトルの蓋、ストローなどのプラスチック
  • バークチップ、ココチップ、ヤシガラなどマルチング材や小石、砂利も向いている
  • 代用品に不向きなのは、アルミホイル、スポンジ、紙類
  • 鉢底石が不要なケース①赤玉土や鹿沼土を使用している場合
  • 鉢底石が不要なケース②スリット鉢や素焼き鉢など鉢に工夫がされている場合
以上のことがわかりました。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。