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皆さんはウッドチップをガーデニングに活用していますか?ウッドチップは様々なメリットがある園芸資材です。しかし、メリットだけでなくデメリットもあるため使う場合にはよく知っておかなければいけません。 特にげーでにんぐ初心者の方の場合、ウッドチップがそもそもどのようなものなのか分からないという方も多いのではないでしょうか。 今回は、
- そもそもウッドチップとはどのような園芸資材なのか
- ウッドチップが持つメリットとデメリット
- ウッドチップの正しい使い方、ウッドチップを使ったお庭・ドッグランの作り方
ウッドチップとは何?
それでは、まずはウッドチップがどのようなものなのかについて解説いたします。一度ウッドチップについて基本的な知識を確認しておきましょう。木そのものを細かくチップ状にしたもので、ヒノキや桜、杉などが原材料
ウッドチップとは名前の通り木材を細かく砕いてチップ状にしたものを指します。ウッドチップに使われる材料はヒノキや桜、杉がメジャーで、そのほかにもヒバやその他の広葉樹が原材料として使用されています。販売されているものはチップの細かさや樹種によって種類が複数あるため特徴をそれぞれ知ることが大切です。 一般的に針葉樹から作られたウッドチップは軽く柔らかいため、様々な用途でよく使用されています。また、材料によって含まれる香り成分(精油)が異なり、ウッドチップが持つ香りも異なります。 なお、似た名前のものにバークチップというものがあります。こちらは樹皮のみを使用したチップとなっており、木材すべてを使用したウッドチップよりも固く耐久性があり、サイズも大きいことが特徴となっています。樹皮を使用したバークチップは化粧砂のように観葉植物の根元にまいたり、ガーデン用ではない処理を行ったものはバーク堆肥として用土に混ぜ込んで使用されることがあります。主に庭の雑草対策として、土に直射日光が当たらないように庭にまいて使う
ウッドチップはガーデニング資材として使う場合、主にお庭の雑草対策として使用されることが多いです。ウッドチップを庭に撒くことでマルチングの効果と同様土に直射日光が当たらなくなり、雑草が生えにくくなります。また、犬を飼っている場合ドッグランを作る際にも使用することがあります。ウッドチップを庭にまくメリットやデメリットを解説
ウッドチップに関する基本的なことを確認したところで、ウッドチップを庭にまくメリットとデメリットについて解説いたします。お庭の状況などに応じてウッドチップを使用するかどうかを考えてみてくださいね。ウッドチップを庭にまくメリット
ウッドチップを庭にまくことでいくつかのメリットがあります。今回は特に代表的なメリットについて5つのメリットを解説いたします。ウッドチップを使用することでお庭での困りごとを解決することができるかもしれません。雑草が生えにくくなる
ウッドチップを庭にまくメリットの1つは、お庭の雑草が生えにくくなるという点です。先ほど解説したように、ウッドチップを庭にまくことで土に当たる直射日光が遮られ雑草が発芽しにくくなる、発芽しても生育が緩やかになるという効果があります。加えて生育が緩やかになることで抜くのに大変な大きな雑草になる前に除草作業を行いやすくなり、綺麗なお庭を維持しやすくなるでしょう。 また、小さなお子様が家にいる方や、ペットを飼育しているなどの理由によって農薬などを使用したくないという方におすすめです。ガーデン用の除草剤は通常の使用であれば人体に影響が少ないものの、不安と感じる方は薬剤を使用しなくても雑草が生えにくくなるウッドチップやマルチングシートを活用してみてくださいね。庭をおしゃれにする
ウッドチップは庭にまくことで見た目をおしゃれにすることができます。自然な質感がウッドチップは、北欧風のお庭やナチュラル系のお庭にピッタリでしょう。庭前面にしかなくても、アプローチの一部やシンボルツリーの根元だけでもお庭の雰囲気を大きくおしゃれに変えることができますよ。土の温度変化を緩和させる
ウッドチップを庭にまくことで土の温度変化を緩和させる効果もあります。特に球根や宿根草を育てている場合、ウッドチップを庭にまくことでより植物が過ごしやすい環境を作ることができるため生育期の生育をサポートすることができるでしょう。寒さ対策だけでなく、直射日光によって土の温度が上がるのを防ぐこともできるため暑さ対策にもおすすめです。泥はねを防止する
雨水などによって地面の泥がはねて植物の葉っぱに付着すると、そこから黒点病をはじめとする様々な病気にかかることがしばしばあります。マルチングの要領でウッドチップを植物の根元にまくことで泥はねによる病気の感染を防ぐことができます。特にバラや野菜など泥はねによる病気にかかりやすい植物を育てている場合にはウッドチップを株元に使用すると大きな効果があります。また、泥などによって植物が汚れることを防ぎ、美しく保つこともできますよ。消臭・殺菌効果がある
ウッドチップは天然の香料である精油が含まれています。特に杉やヒバ、ヒノキのウッドチップは香りが良く消臭・殺菌効果に優れています。犬が糞尿をしても大丈夫
ウッドチップには精油が含まれているため消臭・殺菌効果があります。それによって犬が糞尿をしたとしても匂いが気になりにくく、一部のウッドチップを処分するだけで清潔に保つことができます。マーキングの効果も薄まるため犬が糞尿を繰り返すことも少なくなるでしょう。ドッグランやトイレとしても効果的
そのため、ドッグランやトイレにもウッドチップは使用することができます。ドッグランやトイレに糞尿を残しておくと、犬が糞尿をすると踏みつけてしまうなどして身体を汚してしまうことがあります。しかし、ウッドチップを速やかに取り除くことによって犬が身体を汚すことを防ぐこともできます。ウッドチップを庭にまくデメリットと注意点
ウッドチップにはメリットだけでなくデメリットもあります。ウッドチップを庭にまくデメリットについて、今回は代表的なものを5つご紹介いたします。ウッドチップを施工した後に後悔しないためにもしっかり確認しましょう。虫が増えやすい
ウッドチップを庭にまくデメリットの1つに、虫が増えやすいというものがあります。ウッドチップはプラスチック製のマルチングシートとは異なり天然のものです。そのため自然に優しく虫の住処として適切という側面もあります。 虫があまり得意でないという方はウッドチップではなく化粧砂や砂利を使用した方が良いかもしれませんね。定期的な補充・メンテナンスが必要
ウッドチップは砂利などに比べると軽く、雨風などによって流されてしまうことがあります。特に、小さいサイズのウッドチップになるほど飛ばされやすくなってしまいます。また、犬の糞尿を片付ける際にウッドチップを取り除くことで徐々に量が減っていきます。そのためウッドチップを使用する場合、定期的な補充やウッドチップを入れ変えるなどのメンテナンスが必要となります。カビが生えやすい
ウッドチップは木材を使用した園芸資材です。そのため、落ち葉と同様微生物によって分解され土に還ります。自然のサイクルではあるものの、気分的に良くないと感じる場合はカビの生えた部分を取り除くなどのメンテナンスを行ったり、ウッドチップ以外の資材を検討したりすると良いでしょう。シロアリの餌になる可能性がある
木材を食べるシロアリがウッドチップを餌にしてしまうことがあります。シロアリは家に甚大な被害を及ぼすため見つけた際には早めの対処が必要となります。シロアリが発生するのはほとんどの場合、格安で販売された質の悪いウッドチップや素人が作ったウッドチップを使用したことが原因のため、信頼できるメーカーによって作られたウッドチップを選ぶと良いでしょう。自然発火して火災を巻き起こす可能性がある
通常の使用であればほとんど起こらないものの、稀に自然発火によってウッドチップから火災が起こる場合があります。特に乾燥した日には火が広がりやすいため注意が必要です。もちろん、お庭でのたばこやバーベキューも火災の原因になるため注意する必要があります。庭にまくウッドチップはどれくらいの量が必要?
庭にウッドチップをまく場合、どれくらいの量が必要になるのでしょうか。ウッドチップは補充やメンテナンスが必要となるため買いすぎても困ることは少ないものの、あまりに量が多いと持て余してしまいます。また、価格もある程度知っておかなければ予算オーバーしてしまうかもしれません。ここでは利用方法に応じたウッドチップの必要量について解説いたします。ウッドチップの必要量を正しく計算しよう
ウッドチップの必要量は使用目的によって変化します。ウッドチップの必要量を求める場合はウッドチップをまく厚みとウッドチップを使う面積を調べ、それを掛け合わせて計算します。例えば、3cmのウッドチップを10m×10mの面積にまきたいと考えている場合0.03m×1m×1mで0.03立方メートル。よって必要なウッドチップは30リットルとなります。 価格も必要量を求めることで計算することができるため、施工前に必ず必要なウッドチップの量を確認しておくようにしましょう。①ウッドチップの厚みを決める
ウッドチップの厚みは使用目的で変化します。主なウッドチップの利用目的である雑草対策、ドッグランへの仕様、泥はね防止などのガーデニングでの使用は以下の厚みが必要となります。雑草対策は10センチ前後
雑草対策にウッドチップを使用する場合は10cm前後の厚みが必要となります。薄すぎると地面に光が入り込んでしまい雑草防止効果が無くなってしまうためしっかりと厚めにまくようにしましょう。ドッグランは10センチ前後
ドッグランへウッドチップを使用する場合も同様に10cm前後の厚みが良いでしょう。厚みが足りないとクッションの役割を果たせずに意味がありません。また、ウッドチップの中には肉球への配慮がされたものが販売されているためドッグラン用に使用する場合はそのような商品を選ぶと良いでしょう。ガーデニングには3-5㎝前後
泥はね防止、寒さや暑さ対策などのガーデニングにおけるウッドチップの使用の場合は薄めに3~5cm前後で十分でしょう。寒さ対策の場合は少し厚めに、それ以外の用途の場合は薄めでも結構です。②必要な体積を計算する
厚みが分かったらウッドチップをまく面積をおおよそで十分なので調べましょう。定規では曲線の面積を調べにくいため、巻尺などがあるとより便利です。その面積と厚みを掛け合わせた結果が必要なウッドチップの量となります。なお、ウッドチップはリットル単位で販売されることが多いためリットルに単位を変換するようにしましょう。ウッドチップを使った庭やドッグランの作り方
ここでは庭にウッドチップをまく方法やドッグランの作り方をご紹介します。ウッドチップを使用する前には準備することがいくつかあるため、使いたいと思っている方は手順をしっかり確認しておきましょう。時間も簡単なDIYと同じ程度しかかからないためチャレンジしてみてくださいね。①雑草を抜く
まずはウッドチップを施工する部分に生えている雑草をすべて抜きましょう。雑草が残っていると見た目が悪いだけでなく、ウッドチップの隙間から雑草が生えてしまいます。雑草が宿根草だったの場合は特に初めに取り除いておくことが重要です。また、ウッドチップを平らに撒くこともできないためしっかりと抜き取るようにしましょう。 時間がない方はあらかじめ除草剤を使用しておくと雑草を抜き取りやすくなりますよ。②地面を平らにする
続いて、地面を平らにしましょう。地面に傾斜があると雨水などによってウッドチップが流れやすくなります。また、水が溜まりやすい場所ができることでカビや虫の発生が増える場合があります。メンテナンスの頻度も多くなるためできる限り施工する地面を平らにしましょう。③上記の量のウッドチップを敷く
先ほど解説した方法でウッドチップの量を調べ、ウッドチップを敷きましょう。使用しない余ったウッドチップはメンテナンスの時に使用する場合があるため、全て使い切らずに残しておくことをおすすめします。また、できる限りムラができないようにまくと後で作業が楽になります。④ウッドチップを平らにし、足で踏みならす
ウッドチップを平らにし、足で歩き回って踏みならしましょう。踏みならすことでウッドチップが綺麗に敷き詰められ、歩きやすくなります。また風や雨で飛ばされにくくなるため忘れずに行いましょう。⑤全体に水をまき、ウッドチップをなじませる
最後に全体に水を撒いてよりウッドチップをなじませましょう。その後は、必要に応じて時々ウッドチップを取り換えるなどのメンテナンスを行いながら綺麗な状態を維持しましょう。特にドッグランとしてウッドチップを使用した場合は、衛生的な観点から通常よrもよりこまめなメンテナンスが必要となります。ウッドチップを庭に使用するメリットとデメリットを紹介!のまとめ
今回はウッドチップとはどのようなものなのかや、ウッドチップのメリットやデメリットについて解説いたしました。ウッドチップをガーデニングで使用する際のポイントなどを知ることはできましたか? この記事のポイントは、- ウッドチップは杉やヒノキ、桜などの木材を細かく砕いてチップ状にしたもの
- バークチップとは異なり用土に混ぜ込んだりといった使用はしない
- ウッドチップは庭をおしゃれにするだけでなく寒さ・暑さ対策などにも使用できる
- ウッドチップを使用するとカビや虫が発生し、メンテナンスが必要となる場合がある