ガジュマルにハダニが付いたらどうする?対処法や寄せ付けない方法を徹底解説

ガジュマルにハダニが付いたらどうする?対処法や寄せ付けない方法を徹底解説
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皆さんは、ガジュマルを育てたことはありますか?ガジュマルは、とても神聖な木として、沖縄地方では古くから大切に守り育てられて来ました。 そんな人気の高いガジュマルですが、ガジュマルを育てていると葉の裏に白いものが付いているといった症状に出くわす場合があります。この白いものはそのままにしておいても大丈夫なのかと心配になってしまう方も多いと思います。 そこで、この記事では
  • ガジュマルの葉が白い原因について
  • ハダニにより起こるガジュマルの被害
  • ガジュマルにハダニが付いた場合の駆除の方法
  • ハダニが発生する原因

などについて、ご紹介していきたいと思います。 この記事を読み進めながら、ガジュマルの葉の裏に付いている白いものは一体何なのか、そして、その症状に対抗するためには、どのような方法があるのかなどについて、理解を深めてくださいね。

関連記事:ガジュマルの育て方|基本情報から苗の選び方まで徹底解説!

葉の裏が白いガジュマルは何が原因ですか?

ガジュマルの葉の表を見ていても何ら変化がないのに、裏返すと白くなっていて、ビックリするという経験をしたことはありませんか?この現象は一体どういうことなのか、どうしたら復活させられるのか、詳しく見ていきましょう。

ハダニによる被害の可能性があります

実は、ガジュマルの葉の裏が白いという現象は、ハダニという害虫が発生している可能性が高いです。ハダニは、葉っぱの裏や茎から植物の栄養を吸い取ってしまう、いわゆる「吸汁害虫」であるため、そのまま放置してしまうと、ガジュマルの生育に良くない影響を与えるため、適切な対処を取る必要があります。

ハダニは植物の汁を吸う害虫

ハダニは、「ダニ」の一種で、「クモ」の仲間に分類されます。また、とてつもなく強い繁殖力を持ち、植物の汁を吸うことで生きています。 ハダニに吸汁されると、吸われた跡が白い小さな斑点になって残り、これを見て私たちは驚き慌てるというパターンです。

ハダニの駆除法や寄せ付けないケア方法を徹底解説

では、実際にハダニの駆除法や、ハダニを寄せ付けないケア方法には、どのような物があるのでしょう?順調に復活させられるよう、具体的に見ていきましょう。 ハダニを寄せ付けないためには、こまめにガジュマルに水をかけることがとても有効です。室内でガジュマルを育てている場合は、強めのシャワーをガジュマル全体にかけることで、卵や成虫もろとも流してしまうことが出来ます。

ハダニによっておこるガジュマルの症状

ハダニ被害を受けたガジュマルは、一体どのような症状を引き起こすのでしょう?症状別に詳しく見ていきましょう。

ガジュマルの葉の両面に白い斑点が付く

ハダニは、ガジュマルの葉っぱの両面、特に裏側に寄生して、無数の白い斑点やかすり傷のような状態を引き起こします。この状態を放置しておくと、どんどん被害が拡大し、葉全体が白くなっていってしまいます。 ハダニを適切に対処することで、ガジュマルの元気を取り戻せますし、順調に成長することにも繋がるため、常日頃からガジュマルにハダニが付いていないかのチェックを行うことは、とても大切です。

ガジュマルの葉の色が薄くなって茶色く変色する

ガジュマルが病気にかかることはマレですが、ハダニにより被害を受け、弱っているときには「黒星病」という病気にかかることがあります。 黒星病は、「カビ」を原因とする病気のため、早期発見が大切になります。この黒星病を併発することで、ガジュマルの葉の色が薄くなり茶色く変色してしまいます。

ガジュマルに付いたハダニの駆除法

それでは、ガジュマルに付いたハダニは、一体どのような方法で駆除すれば良いのでしょう?駆除方法について、順にご紹介します。

①葉水を行う

葉水を行うことで、ハダニを駆除できるのみならず、他の害虫も寄せ付けない効果があります。葉水は、ガジュマルの葉の表や裏に万遍なく水をかけ、しっかり濡らすことが大切です。 ハダニはとても小さな害虫のため、ガジュマルの葉のどこに潜んでいるかわからないため注意が必要です。中途半端な濡らし方をしていては、しっかりハダニを退治することが出来ず、復活から遠のいてしまいます。そのため、ガジュマル自体がしっかり濡れてしまうくらい、水をかけることをオススメします。

②牛乳や木酢液を撒く

牛乳や木酢液を水で薄めて撒く方法も、ハダニ退治にとても効果的です。牛乳を使った場合、牛乳が乾燥した時、ハダニが窒息するため、潜んでいるハダニを退治するのに、とても有効です。ただし、牛乳独特の臭いが残る可能性が高いため、ガジュマルをしっかり水で洗い流す必要があります。 木酢液を使った場合は、ハダニを駆除できるのみならず、土壌改良やガジュマルの生育面にもとても良い効果を発揮してくれるため人気の高い駆除方法です。ハダニ予防と併せて、栄養剤として日ごろから使用することで、ハダニを寄せ付けない環境づくりもできます。

③殺虫剤をスプレーする

オルトランDX」「ベニカXスプレー」「マラソン」などの薬剤を使用することで、ハダニを退治することもできます。この方法は、既にハダニが大量発生しており、一刻も早くガジュマルを救い出す必要がある時に効果的です。 殺虫剤は即効性があるため、一気にハダニを退治することが出来ますが、同じ薬剤だけを何度も繰り返し使っていると、その薬剤に耐性を持ったハダニが発生してしまうことになるため、必ず複数の殺虫剤とローテーションで使うことをオススメします。

④テープで貼り付けて取り除く

ガジュマルに付いたハダニが数匹程度の時に使える方法です。ハダニを見つけたら、テープを貼り付け、一匹ずつハダニを退治してください。 この方法では、目に見えるハダニは駆除できたとしても、見えないところに潜んでいるハダニは見逃してしまうことになるため、必ずガジュマルにハダニが付いた初期段階の時点で行うか、もしくはこの方法と葉水などの方法を併用して、念入りにチェックし、駆除できるように心がけることが、とても大切です。

【知識】そもそもガジュマルにハダニが発生する原因

では、なぜガジュマルにハダニが発生してしまうのでしょうか?ハダニが発生する原因について、見ていきましょう。

①ハダニが風に乗ってガジュマルに飛来する

ハダニは、成虫でも0.5㎜ほどしかない害虫です。そのため、雑草などに付いているハダニが、風に飛ばされ、衣類やバッグなどに付着し、室内に入って来しまった結果、ガジュマルに住み着いたなんて言うことも良くあります。 とはいえ、とても小さなハダニのため、目視で確認するのも大変なレベルのため、室内に入り込む以前に、確実に発生源を絶ってしまうことは不可能です。ハダニは、発生後に適切な対処を行うことで、ガジュマルの健康を損なうことは避けられますので、先ほどご紹介した対処法を徹底するように心がけてください。

②冬場の室内などの高温で乾燥した環境で育てている

ハダニは、20℃~30℃で、乾燥している環境を好みます。つまり、梅雨明けから夏の時期および冬場に暖房で部屋を暖かくしている環境下で、元気に増えていきます。 ハダニの好む環境を知らず知らずのうちに作ってしまうことで、冬場でもガジュマルにハダニが付いてしまう場合もあるため、冬だからといって油断せずに、ガジュマルの様子をこまめに観察するようにしてください。

③風通しが悪いところで育てている

ハダニは、風通しが悪く、葉が密集している所も好きです。環境的には風通しが良い場所でも、ガジュマルの葉が密集していては、ガジュマル自体の風通しは良くありません。そのため、葉が茂ってきたら、こまめな剪定を行うことが大切です。 剪定を行い、風通しを良くすることで、ガジュマルが復活し、葉っぱも元気を取り戻してくれますし、ハダニ被害からも免れるという、一石二鳥の効果があります。

【テクニック】簡単にできるガジュマルのハダニ対策

ガジュマルにハダニが付く前に、簡単に、そしてお手軽に出来る対策はあるのでしょうか?では、どのような対策で対応すると具体的に効果があるのか、一緒に見ていきましょう。

葉っぱの表と裏に葉水をこまめに行う

ハダニは、水が大の苦手であるため、ガジュマルの葉の表と裏に葉水をこまめに行うことで、ハダニ対策を行うことが出来ます。ベランダや浴室でシャワーをかけて洗い流す方法も、とても有効です。

葉のホコリを拭き取るようにする

葉に付いたホコリをこまめに取り除くことで、清潔な環境でガジュマルを育てることが出来ます。ハダニは、ホコリを住処として増えていくことも良くあるので、ホコリを取り除くことは、ハダニ対策の第一歩です。

風通しのいいところでガジュマルを育てる

ハダニなどの害虫を防ぐためには、必ず風通しのいいところでガジュマルを育てるようにしてください。 環境的には、風通しが良くても、ガジュマルの葉が茂っている状態では風通しが良くないため、必ず葉の剪定を行い、ガジュマル自体の風通しが良くなるような対応を心がけるようにしてください。

【豆知識】葉水はハダニ対策以外にも効果があった!

ハダニ対策として有効の「葉水」ですが、実はハダニ対策以外にも効果があります。実際にはどのような点で効果があるのか、順に見ていきましょう。

もちろんハダニ以外の害虫や病気を予防することができる

葉水」を行うことで、ハダニのみならず、カイガラムシやアブラムシなどの害虫を予防することが可能です。どの害虫も、基本的に水が苦手であるため、霧吹きでこまめに葉水を行うことで、ガジュマルに害虫が近寄りにくくなるとともに、万が一害虫がガジュマルに付着していても、すぐに増大するというリスクを避けられます。 基本的には、どの観葉植物も葉水を行うことで、害虫や病気を予防できますが、常に水を多く与えてしまうと、根腐れなどの別の病気にかかってしまうこともあるので、乾燥させる時間も必要であるということは覚えておいてください。

葉や茎が乾燥してくれることを防いでくれる

葉や茎が乾燥すると、ハダニが好んで寄ってくるため、葉水を行うことで水に弱いハダニなどの害虫を寄せ付けない環境づくりができます。 ガジュマルは特に乾燥に弱い観葉植物であるため、葉水を葉や茎、幹にたっぷり与えることで、ガジュマルに潤いを与えることが可能です。

ガジュマルの成長を促進させる

葉水を行うことで、ガジュマルにたっぷりの水分および栄養が行き渡り、生き生きとした株を育てることが出来ます。 株が生き生きするということは、自ずとガジュマルの成長を促進させることにつながるので、ガジュマルにとっても「葉水」はとても有難く、肥料を入れなくても元気に生き生き成長させることができる方法です。

ガジュマルについたハダニ駆除におすすめの薬剤

ガジュマルに付いたハダニを駆除するのに、オススメな薬剤の種類についてご紹介していきます。それぞれの特徴を知り、ベストな種類の薬剤を適材適所で使うようにしてくださいね。

住友化学園芸 殺虫剤 MY PLANTS 虫からやさしく守るミスト250ml

葉や枝、茎などに付着している害虫を退治するのにとても効果のあるスプレー式の殺虫剤です。作用の異なる二つの成分が配合されており、素早く害虫を退治してくれます。即効成分の他、浸透移行性の成分が入っているため、葉の裏のみならず、植物の隅々まで行き渡るため、隠れた害虫にも効果があります。
商品名 MY PLANTS 虫から優しく守るミスト
価格 760円(税込み)
有効成分 フェンプロパトリン/クトチアニジン
特徴 2つの異なる有効成分で、害虫を素早く退治します。

住友化学園芸 殺虫殺菌剤 ベニカXファインスプレー 1000ml

害虫をノックダウン効果で素早く退治し、アブラムシには忌避作用もあります。浸透移行性の殺菌成分で、害虫由来の病気の予防や治療に高い効果があります。植物への展着性が良く、安定して効果が見込める、とても優れた殺虫殺菌剤です。ミツバチに影響があるため、注意して使用する必要があります。
商品名 ベニカxファインスプレー 1000㎖
価格 806円(税込み)
有効成分 ペルメトリン/ミクロブタニル
特徴 スプレー剤で、害虫と病気を同時に防除できます。

住友化学園芸 殺虫剤 オルトランDX粒剤 200g

アブラムシやハダニなどの吸汁性害虫、ヨトウムシやアオムシなどの食害性害虫に効果がある、浸透移行性殺虫剤です。散粒容器入りのため、手を汚すことなく、手軽に使用でき、ばらまくだけで、広範囲の害虫に対し、効果が持続する殺虫剤です。
商品名 オルトランDX粒剤
価格 796円(税込み)
有効成分 アセフェート
特徴 広範囲の園芸害虫の防除に適しています。

住友化学園芸 殺虫殺菌剤 GFモストップジンRスプレー 900ml

草花や野菜の害虫と病気を同時に防除します。害虫には接触および持続効果があり、病気には予防と治療の効果があります。特に、ハダニ退治に効果があります。ただし、撒きムラの出ないように、均一に散布するようにしてください。そのまま散布できるように調整してありますので、希釈せず散布してください。
商品名 モストップジンRスプレー 900㎖
価格 1109円(税込み)
有効成分 アセタミプリド/フェンプロパトリン/チオファネートメチル
特徴 アブラムシやハダニ退治に有効

ハダニがついたガジュマルに関してよくある質問

ハダニが付いてしまったガジュマルに関するよくある質問にお答えするコーナーです。ガジュマルについて、更に詳しくなり、ガジュマルがどのような窮地に陥っても、復活させられるようになりましょう。

Q. ハイドロカルチャーのガジュマルの根元に白いものがありました。これはハダニですか?カビですか?

A,ハイドロカルチャーのガジュマルの根元に、白くフワフワしたものが付いている場合は、「カビ」です。 ハイドロボールがずっとジメジメしている証拠であるため、柔らかい日差しの入る、明るい場所に置く時間を増やし、ハイドロカルチャーごと日光浴を程よくさせるようにしてください。カビは特に問題ありませんが、気になるようでしたら、ハイドロカルチャーごと新しいものに交換し、新たに肥料を投入することで、ガジュマルの成長を促進させることが出来ます。

Q. ハダニ被害があった部分が多いので、丸坊主で剪定しました。どのくらいで復活しますか?

A,時期を間違えなければ、1週間ほどでほんの少し新芽が出てきます。 ガジュマルの剪定を行っても良い春から夏にかけての時期に、剪定を行い、丸坊主にした場合は、1週間ほどで小さな新芽が出てきます。そして、丸坊主にしてから10日が経った頃、新芽が切り口のいろいろな所から出てくるようになったら、一安心です。

Q. ハダニにはクエン酸が効果があると聞きましたが、本当ですか?

A,はい。ハダニにはクエン酸が効果的です。 ハダニのいる部分に直接吹きかけることで、ハダニを窒息死させることが出来ます。クエン酸スプレーの作り方は、粉上のクエン酸を500㎖のペットボトルの半分くらいまで入れ、水を入れて一杯にしたら、しっかり溶かしたら完成です。

ガジュマルにハダニが付いたらどうする?対処法や寄せ付けない方法を徹底解説のまとめ

この記事では、ガジュマルにハダニが付いた場合、どのような対処方法があるかについて、主に解説してきましたが、いかがでしたか?
  • ガジュマルの葉の裏が白くなっている場合は、ハダニの被害にあっていることが多い
  • ハダニは、植物の栄養分を吸う害虫である
  • ハダニは、ガジュマルの葉に白い斑点を付ける
  • ハダニは水に弱いため、「葉水」を行うことがとても有効な駆除方法である
  • ガジュマルを風通し良く育てることで、ハダニを防ぐことが出来る
  • ハダニ被害が拡大しているときは、薬剤を使って速攻で撃退する必要がある
ということが、この記事を読んで理解いただけたと思います。これらのポイントを押さえ、ガジュマルからハダニが見つかった場合も、数が少ないうちに速やかに対処することで、更なるハダニ被害を防ぐことが可能です。 最後まで読んでいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENでは、他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、併せてご覧ください。