アンスリウムの育て方|基本情報から花を咲かせるコツまで解説

アンスリウムの育て方
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目次

真っ赤でハート型をした見た目の可愛らしいアンスリウムは、単体でも花束でも絵になる人気の観葉植物です。実は、アンスリウムの赤い部分は仏炎苞(ぶつえんほう)といい、花芽を保護する葉の一種で、珍しい観葉植物でもあったりしますよ。 今回は、そんな人気のあるアンスリウムの育て方を、初めから詳しく知りたい初心者の方から、「より詳しく知って勉強したい!」と言う上級者の方に向けて、以下の流れでお話ししていきます!
  • アンスリウムはどんな観葉植物なの?
  • アンスリウムの育て方のポイント①よく育つ置き場所はどこなの?
  • アンスリウムの育て方のポイント②よく育つ水やりの方法はなに?
  • アンスリウムの育て方のポイント③よく育つ肥料はなに?
  • アンスリウムの植え替えについて解説
  • アンスリウムの剪定について解説
  • アンスリウムの増やし方について解説
  • アンスリウムによくあるトラブルと対処方法
  • まとめ
最後までご覧いただけることで、今日からでも簡単にアンスリウムをよりすくすくと育てることができますよ!ぜひ最後までお付き合い下さい!

アンスリウムはどんな観葉植物なの?

アンスリウムはどんな観葉植物なの?
さて、ご存知の方もいるかと思いますが、まずは簡単にアンスリウムはどんな観葉植物なのかおさらいがてらお話していこうと思います。特徴的で興味深い観葉植物ですので、長く付き合っていける観葉植物でもありますよ!

アンスリウムの基本情報

アンスリウムはサトイモ科の植物で、品種によりアンスリウム属やベニウチワ属に属する観葉植物です。また、原産地は西インド諸島や熱帯アメリカとなっており温暖な気候を好む観葉植物です。
植物名 アンスリウム(アンスリューム)
学名 Anthurium
科名/属名 サトイモ科/アンスリウム属・ベニウチワ属
原産地 西インド諸島・熱帯アメリカ

アンスリウムの特徴

アンスリウムの魅力は、やはり何と言っても緑色の葉っぱと赤色の組み合わせのコントラストが目を引くカラーリングでしょう。アンスリウムの人気の大きな理由はその色合いで、特に観葉植物の中でも赤色が入る種類は多くありませんので非常に人気が高いです。

赤い部分は花ではなく仏炎苞(ぶつえんほう)

実は、アンスリウムの赤い部分は花ではなく仏炎苞といい、花芽を保護する葉の一種なのですね。それに、アンスリウムの中央には、仏炎苞から突き出した肉穂花序(にくすいかじょ)と呼ばれる軸のような部分もあり、その周辺に小さなお花が開花します。アンスリウムは花よりも仏炎苞(ぶつえんほう)を鑑賞する観葉植物でもありますよ。

赤色だけでなくピンクや白色もある

アンスリウムは赤色だけでなく、品種によってピンク色や白色などさまざまな色の花を咲かせます。それぞれの色が発色が良いため、インテリア性も高く観葉植物の中でも人気が高い品種となっています。

ハート型の葉っぱが可愛らしい

アンスリウムは仏炎苞の特徴だけでなく、葉っぱもハート型でとても可愛らしいです。葉っぱの色も艶があり置くだけで、部屋を彩ってくれます。ハート型の葉っぱは風水的にも効果がよく風水的観念からも人気が高いです。

花の寿命は約1ヶ月

特徴的なアンスリウムの花ですが、寿命は約1ヶ月です。複数個咲かせるため実際には1ヶ月以上の間、花を楽しむことができます。

初心者が育てるには難易度が少し高い

アンスリウムを上手に育てるには、少しだけ注意が必要なので初心者の方には難しいことも。と言うのも、水はけのよい土を使うことに加えて直射日光を当てないことが、アンスリウムを育てる上で大切になってくるからです。 自然界の中では、アンスリウムは大きな木の上で育つ着生植物であるとされ、木漏れ日が注ぐような環境で育ちます。そのため、観葉植物用の土などでは水分吸収しすぎて根腐れが起きやすく、強い直射日光が当たると葉焼けを起こします。葉焼けは枯れる原因でもありますので、アンスリウムを育てる際は直射日光を避けて、木漏れ日が当たる程度の明るい日陰に置きましょう。室内であれば、明るめの薄いカーテン越しの場所に置くといいでしょう。

アンスリウムの花言葉

さて、基本的なアンスリウムの情報が分かったところで、お次はアンスリウムの花言葉について一緒に見ていきましょう!アンスリウムはハート型の見た目をしていることから、恋に関する花言葉がありますよ。欧米では、恋人たちを祝うお花として贈る習慣もあるようです。

【煩悩】

1つ目の花言葉は「煩悩」です。煩悩と聞くとどこかどこかネガティブに聞こえるかもしれませんがそうではなく、「日々思い煩うほどに恋をしている」、「恋の真っ只中」、「真っ最中に夢中になる」、と言う意味合いがあるのではと想像させるのが、アンスリウムの「煩悩」と言う花言葉です。恋の開花を期待する方にはおすすめです。

【恋にもだえる心】

2つ目の花言葉は「恋にもだえる心」です。「煩悩」と同様に、恋をしてしまっている状態の方、毎日その恋した人のことを考えてしまう...と言う日人にはピッタリの花言葉ですね。下でも紹介する風水効果も併せてご覧いただけるとより納得していただけるでしょう!

アンスリウムの風水効果

上記でお話しした花言葉に加えて、実は風水効果も魅力の1つであるアンスリウム。ここからは、アンスリウムにはどんな風水があるのかお話ししていきます!主に2つの風水が期待できると言われているものを代表してご紹介していきますので、あなたが期待したい風水がありましたらぜひご覧ください。

【恋愛運】

ハート型の葉を持つ観葉植物は、風水的にいうと恋愛運に効果を発揮してくれると言います。また、アンスリウムは多くの種類の色がある観葉植物とされますが、特にピンクや赤は、恋愛運の効果が高いとされ人気です。また、風水において方角も非常に重要な要素とされ、恋愛運には西が効果的と言われています。そのため、「恋愛運が上がる観葉植物を探している!」と言う方には赤色かピンク色のアンスリウムがおすすめですよ!

【結婚運】

お次は結婚運です。アンスリウムは恋愛運のみならず、結婚運を上げたいという方にもおすすめも観葉植物です。風水効果は恋愛運同様ですが、置く方角は東南が効果的とされていますしかしここで、注意していただきたのが日当たりです。アンスリウムは直射日光に弱い観葉植物であり、特に恋愛運に効果的である西の方角は、西日に当たらないよう、レースカーテンを付ける等で工夫し、葉焼けを起こして枯れてしまわないようにしましょう。

アンスリウムの育て方のポイント①:置き場所

アンスリウムの育て方のポイント①:置き場所
ここまでは、「アンスリウムってどんな観葉植物なの?」、「アンスリウムの花言葉や風水ってなに?」という初心者の方の初めの疑問がなくなるようなお話しだったのではないでしょうか! ここからは、アンスリウムを実際に育てていく上での「育て方のポイント」を、3つに絞って丁寧に解説していこうと思います。アンスリウムは育て方に工夫のいる観葉植物でもあるので、初心者の方から上級者の方まで参考になるようなお話しですのでご覧ください。

アンスリウムを室内で育てる場合

まずはアンスリウムを育てる上で重要な置き場所について解説していきます。置き場所は「お気に入りの場所ならどこでもいいでしょ!」と言う方ももしかしたらいるかもしれないので、アンスリウムがよく育つ置き場所をここではお話ししていきます。

明るい半日陰に置くと良い

先ほども少しお話ししましたが、アンスリウムは半日陰に置くことで最もすくすくとよく育ちます。自然界の中では、アンスリウムは大きな木の上で育つ着生植物であるとされ、木漏れ日が注ぐような日陰の環境でのみよく育ちますそのため、本来の自然の在り方に立ちかえるとアンスリウムはそれほど多くの日光を必要としない、耐陰性の高い観葉植物であることがお分かりかと思います。 そのため、ご自宅などでアンスリウムを育てていく場合は、必ず室内でも室外でも、明るい半日陰に置くことで枯れる心配もなくなり、ぐんぐんと成長すること間違いありません!

直射日光にはとても弱い観葉植物ばので注意

また、木漏れ日しか当たらないような場所でも育つアンスリウムは、耐陰性が強いため、逆に日光に当たりすぎてしまうことを好みません。そのため直射日光は要注意。室内で育てるのであれば、西日やお昼の日光には注意し、薄いカーテンの側で明るい日陰の環境と整えるようにしてあげましょう。

アンスリウムを屋外で育てる場合

お次はアンスリウムを屋外で育てる場合の最適な置き場所をみていきましょう。アンスリウムは寒い温度に耐える耐寒性が低いので、屋外で育てる場合は以下のことを参考にしてください。

木や建物の木陰に置くと良い

室内でも屋外でも、重要なポイントは半日陰程度の置き場所であることは変わりません。木や建物の木陰に置くことで、直射日光や西陽が遮られ、またいい感じの日陰であればよく育ちます。

冬の時期は室内に入れること

また、熱帯アメリカが原産であることから、日本の冬のような寒い環境を好みません。そのため、冬になったら室内の温度管理が簡単なリビングなどにおいてあげることで、暖かな空間で成長することができるでしょう。

アンスリウムの育て方のポイント②:水やり

アンスリウムの育て方のポイント①:置き場所
アンスリウムを上手に育てるためには、置き場所に工夫がいることをお話ししました。お次のポイントは、「水やり」についてです。「普段からなんとなくで水やりしています」と言う方も案外多いのではないでしょうか?ここでは、季節によって水やりの管理を変えることがよく育つ秘訣であると言うことをお話ししていきますよ!

春・秋の時期の水やり

春と秋にかけての暖かな時期は、土が乾いたのを確認してから水を与えるようにしてください。アンスリウムは本来、地面に根を下ろさずに、大きな樹木の上で育つ着生植物です。そのため、そこまで多くの水分を必要としなくても育つこともあり、春と秋にかけての暖かな時期は、土が乾いたのを確認してから水を与えるようにしましょう。

夏の時期の水やり

また、夏の時期はアンスリウムもよく水を吸収して成長する期間でもあるので、夏は土の表面が乾燥したらたっぷりの水を与えるようにしてください。しかし注意が必要なこともあり、特に夏場はイメージとしてたくさん水を与えて良さそうに感じますが、気温が高温の中で水を与えると、土の中が蒸されて根がサウナ状態になりダメージを与えてしまうことにつながります。

冬の時期の水やり

最後は冬の時期の水やりです。冬はアンスリウムは休眠期に入ることや、また雨や雪、曇りが続くことからも成長がストップします。そのため、水をほぼ与えない状態でも大丈夫です。ただし、晴れた日が続く場合などは、土の表面が乾いたのを確認して数日経ったくらいで水を与えるのが良いでしょう。与えすぎると根腐れにより枯れてしまうので注意が必要です。

アンスリウムの育て方のポイント③:肥料

アンスリウムの育て方のポイント③:肥料
最後の育て方のポイントは肥料についてです。アンスリウムの肥料は、適切な時期に与えることが大切です。肥料の重要性や、与える時期について詳しくご紹介します。

アンスリウムの生育には肥料は必須!

まずご存知のない方もいらっしゃったかもしれませんが、アンスリウムの生育には肥料は必須です。アンスリウムはここまでお話を聞いてお分かりかと思いますが、丈夫な観葉植物と比べるとやはり劣ってしまうと言うのが事実。肥料というのはそんなアンスリウムの性質を理解した上で、アンスリウムがよく育つための「サポート役」を担う重要なものなのです。

アンスリウムに肥料を与える時期:生長期の春〜秋頃

アンスリウムの生育期は春~秋頃に当たります。そのため、この時期に適切に肥料を与えることでアンスリウムはすくすくとよく育つわけです。反対に冬の式は、アンスリウムの生育が止まる時期でもありますので、肥料は与える必要はありませんよ。

液体肥料を1週間〜10日に1回の頻度で

アンスリウムの肥料の中で最も簡単かつ人気があるのは液体肥料でしょう。液体肥料は1週間〜10日に1回の頻度でよく、高頻度で管理する必要がないので初心者の方でも安心ですね。

【成長したらすること】アンスリウムの植え替えについて

【成長したらすること】アンスリウムの植え替えについて
ここまでで、アンスリウムを育てる上で重要なポイントがしっかりとお分かりいただけたかと思います。ここからは、実際にアンスリウムが成長してきた際にするべきことを2つをお話ししていきます。

植え替えのタイミング:植え付けてから2年が目安

まずは植え替えです。植え替えをすることで、アンスリウムが大きくなりすぎてしまうことを防ぎ、またしっかりと伸びた根が鉢の中を窮屈にしてしまい根腐れの原因になってしまわないようにする意味でも植え替えは肝心です。植え替え時期は植え付けてから2年が目安です。

アンスリウムの植え替えに必要なもの

はじめに植え替えに必要なものを紹介していきます。
  • ひと回り大きな鉢
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • 緩効性肥料
  • 観葉植物用の土壌

アンスリウムの植え替えをする方法

アンスリウムの植え替えは非常に簡単ですので、一緒にステップを確認していきましょう!
  1. 鉢に鉢底ネット敷く。
  2. 約2㎝~3㎝の高さまで鉢底石を入れる。
  3. 観葉植物用の用土と緩効性の肥料を混ぜる
  4. ③で混ぜた土壌を鉢の1/4まで入れる。
  5. アンスリウムの株を植える。
  6. 鉢の上部2㎝〜3㎝まで土を入れる。この際、鉢と根の隙間にもしっかり土を入れる。
  7. 鉢底から水が流れ出るまで水やりをし、明るい日陰に置いて栽培する。

苔玉から鉢植えに植え替える場合

アンスリウムは苔玉でも育てることができます。小さい株の時は苔玉に植え替えてインテリア性を高くして飾るのもお勧めです。アンスリウムの株が大きくなったら鉢植えに変えてあげる必要があります。その手順を紹介します。
  1. 苔玉の糸を解く
  2. 根っこのついている苔を剥がす
  3. 根っこに付着している苔を全て洗い流す
  4. 綺麗になった株を通常通り植え替えをする

【成長したらすること】アンスリウムの剪定について

【成長したらすること】アンスリウムの剪定について
2つ目は剪定についてです。剪定とは簡単にいうと、伸びすぎた部分をカットしてスッキリさせることです。お部屋で言えばお掃除のようなものですので、定期的にやるというのがおすすめ。

剪定時期:生育期の5月〜10月

それでは剪定の時期についてですが、剪定の時期は5月〜10月の生育期です。生育期はよく育つ時期ですので、葉や花をカットしても負担が少なく安心して行えます。しかし、休眠期の冬に剪定してしまうと、切った箇所の負担に耐えられすかれてしまうこともあるので、時期には注意が必要です。

古くなった花や葉を定期的に剪定すると良い

先ほどもお話ししたように、定期的に剪定することが望ましく、伸び切ってしまった状態を放置していたり、また枯れたままにしているなどは成長に悪影響ですのでお勧めできません。定期的に行うために、よく観察するようにしましょう。

剪定の際にはゴム手袋をつけよう

アンスリウムはサトイモ科の植物であり、サトイモ科の樹液には人体にあまり良くない成分を含んでいます。直接皮膚に触れると、体質により炎症を起こし痒みやかぶれといった症状が出ることがあります。触れてしまった場合は、流水で樹液をよく洗い流しましょう。

アンスリウムの増やし方

アンスリウムの増やし方
さて、ここからはアンスリウムの増やし方についても言及していきます。大きくなったアンスリウムを植え替えしたり剪定したりしてもいいのですが、お勧めはやはり増やすこと。新たにアンスリウムを育てる楽しみにもなりますし、お部屋やお庭、ベランダなどに観葉植物の緑が増えていく感覚も、増やすことでしか味わえない楽しみですよ。その増やし方の方法について代表的なもの2つをみていきましょう。

株分け

まず1つ目は株分けです。アンスリウムは子株を付けて生長するため、株分けをして増やすのが一般的です。特にむずかしいことはなく、先ほどご紹介した植え替えの手順の中で、株を二つに分け、新しい鉢に植え替えるだけで株分けができます。簡単な増やし方ですのでぜひお勧め。

挿し木

2つ目は挿し木です。挿し木はよく茎が伸びすぎてしまった場合などにおすすめの方法です。やり方としては、茎を約10㎝~15㎝の長さで切り、バーミキュライトなどに挿して水をやるだけで育ちます。新しい葉が出てきたら、アンスリウムの植え替えの手順と同じ方法で栽培すレバ簡単に増やすことができますよ。

アンスリウムによくあるトラブルと対処方法

アンスリウムによくあるトラブルと対処方法
最後はアンスリウムを育てる上でよくありがちなトラブルとその対処法について解説していきます。このことを事前に知っていることで、実際に何かトラブルが起きてしまった時の行動が明確に変わってきますよ!ぜひ参考にしてくださいね!

アンスリウムの花が咲かない

アンスリウムのトラブルとしてよくあるのが「アンスリウムの花が咲かない」と言ったトラブルです。ここでは、なぜ花が咲かないのか原因を解説しさらに対策も紹介していきます。

肥料が少なく栄養が足りていない可能性が高い

アンスリウムの花が咲かない原因として、可能性が高いのもとして栄養が足りていないことが考えられます。アンスリウムの花と間違えられやすい仏炎苞を咲かせるには、十分な栄養を必要とします。他の可能性としては、日光不足や水の過不足が考えられます。

使用量を参考にして、肥料を適量与える

肥料を与えていても株のサイズにあった栄養分を与えられていないこともあります。市販の肥料の使用量に沿って適量を与えましょう。少ないからといって、すぐに多量与えると肥料やけの原因になります。

通常は赤い花(葉っぱ)が変色して枯れる

「アンスリウムが突然変色して枯れてしまった...」という症状が発生した方必見、なぜ枯れてしまったのか解説していきます。

根腐れが主な原因

その症状が発生した主な原因は「根腐れ」である可能性が高いです。根腐れの多くは水の与え過ぎです。アンスリウムはそれほど頻繁な水やりを必要としないので、あまり早い頻度で水を与えると、土の中が常に湿った状態になります。その結果根が窒息し、根腐れにつながります。

日頃の水やりを見直す

そのため、対策としては日頃の水やりを意識することで葉の変色を予防できます。水やりは土が乾燥してからにし、与えすぎないようにしましょう。

アンスリウムが葉っぱばかりになる

アンスリウムが葉っぱばかりになり鮮やかな仏炎苞が目立たないトラブルもよくある問題です。アンスリウムの最大の特徴である仏炎苞を目立たせるために葉っぱばかりになっては困りますよね。その原因と対策を解説していきます。

根詰まりを起こしていることが原因

アンスリウムが葉っぱばかりになる主な原因として考えられるのが根詰まりです。成長し、株が大きくなると鉢の中で根っこが詰まった状態になります。そのような状態になると、花芽は出にくくなり葉っぱばかりになります。

株分けや植え替えをして鉢に余裕を持たせる

葉っぱばかりになったら大きくなった株を株分けや植え替えをして、鉢に余裕を持たせましょう。根っこが伸びるために十分なスペースを確保することで、通常の成長速度に戻り葉っぱばかりではなくなるでしょう

アンスリウムの葉っぱが白色になる

「アンスリウムの葉が白色になってしまった...」という症状が発生した方必見、なぜ白くなったのか解説していきます。

実は、白色になる品種もある

その症状が発生した主な原因は「害虫による侵食」で病気になっている可能性が高いです。ハダニは葉の裏から養分を吸い取り、無数の白い斑点をつけます。水に弱いので、毎日、霧吹きで葉に水をかけると予防できますが、白くなってしまった場合はハダニによる病気かもしれないと思って状態をよくすることに目を向けましょう。しかし、実は元々白色になる品種もあるため、そこは見分けが必要です。

白くなった=枯れたではない

また、白くなったからといって枯れているわけではありません。害虫が原因であると断定できれば、霧吹きで葉水をし、応急処置をすることで状態をよくすることができます。しっかりと見極めることが肝心です。

アンスリウムの人気のある品種一覧

アンスリウムの人気のある品種一覧
ここではアンスリウムの数ある品種の中でも代表的なアンスリウム・アンドレアナムやアンスリウム・クラリネルビウムだけでなく「アンスリウムの王様」と呼ばれる人気品種まで紹介していきます。品種により葉っぱや仏炎苞の色や形が異なるため、お気に入りの品種を見つけはいかがでしょうか。

アンスリウム・アンドレアナム

アンスリウムと言ったら一番代表的な品種は、アンスリウム・アンドレアナムです。アンスリウムでイメージされやすい深い赤色の仏炎苞を生やすのが特徴です。女性にも人気が高く贈り物にも適しています。

アンスリウム・フーケリー

アンスリウム・フーケリーは、ギザギザの葉っぱが特徴的なアンスリウムの品種です。フーケリーは、流通量が少なく手に入れることは難しいので見つけた際にはぜひ手に取ってみてくださいね。

アンスリウム・リリー

アンスリウム・リリーは、ピンク色の仏炎苞を生やす可愛らしいアンスリウムの品種です。リリーも流通量は少ないため、園芸店などの店舗ではなくオンラインショップで探すことをお勧めします。

アンスリウム・ワロクアナーム

アンスリウム・ワロクアナームは、他のアンスリウムの品種に比べて細長い葉っぱを生やします。また、葉っぱの中央に入る葉脈は白色となっており特徴的な見た目となっています。ワロクアナームは、シャープでスタイリッシュなアンスリウムを求めている方にお似合いの品種です。

アンスリウム・クリスタナム

アンスリウム・クリスタナムもワロクアーナムと同様に、葉脈に特徴があります。クリスタナムの方が、濃い白色やシルバーのようなはっきりとした美しい葉脈です。インテリアとして存在感を出してくれる品種です。

アンスリウム・ベイチー

アンスリウム・ベイチーは他の品種に比べて、葉っぱのサイズが非常に大きくアンスリウムの王様と呼ばれています。流通量も少なく希少な品種なので、価格はとても高くなっています。インパクトのあるアンスリウムを育てたい方にはベイチーがお勧めです。

アンスリウム・クラリネルビウム

アンスリウム・クラリネルビウムは、シンプルな緑色の葉っぱを生やす品種です。アンスリウムの特徴である赤色の仏炎苞を生やしませんが、葉っぱにある白い葉脈が美しく人気の高い品種です。

アンスリウム・スカンデンス(原種系のアンスリウム)

アンスリウム・スカンデンスは原種系のアンスリウムです。別名では「ノボリウチワ」と呼ばれています。白や薄青色の真珠型の果実を生らすが特徴で他の品種とは大きく異なります。また、スカンデンスの特徴は他にもあり、ハート型ではなく小さく細長い葉っぱを生やします。

アンスリウム・グラシレ(原種系のアンスリウム)

アンスリウム・グラシレも原種系のレアなアンスリウムです。細長い繊細な葉っぱを生やし、気根をダイナミックに成長させます。伸び伸びと成長させることでグラシレの特徴が際立ってきます。

アンスリウムの育て方|基本情報から花を咲かせるコツまで解説のまとめ

いかがだったでしょうか?ここまでのお話で、アンスリウムがどんな観葉植物であるか、またどんなふうに育てると、アンスリウムはよく育つのかなど、今までご存じのなかった方には目から鱗のお話しだったのではないでしょうか! 今回の記事のポイントをまとめると、
  • アンスリウムは熱帯アメリカを原産とするサトイモ科の観葉植物で、花のように見えるのは仏炎苞(ぶつえんほう)という花を保護する葉のことを言う。
  • アンスリウムは日光や水をそこまで必要としない観葉植物である。
  • アンスリウムはハート型の葉をしているため、恋愛運や結婚運といった風水効果を持つ。
  • 花言葉は「煩悩」と「恋にもだえる心」。
  • アンスリウムは植え替えや挿し木をすることで簡単に増やすことができる
  • 害虫に注意するために、葉水を心がける。
になります。 今回の記事で得た情報を参考に、アンスリウムを今日からでもきちんと育てることができますね!アンスリウムはさまざまな品種があるので、お好きなアンスリウムをお探しになるのも楽しいでしょう! 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。