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ユリの花をご存知でしょうか。有名なお花であるのでその名前や姿は多くの人が知っているかと思います。しかし、生態や花言葉などの特徴まで知っている人はあまりいないでしょう。贈り物としても選ばれることの多い花ですので、お世話になった人にプレゼントするならユリについて詳しく知っておきたいですよね。
この記事では、- 花言葉とは何なのか
- ユリの基本情報や特徴
- ユリの日本での花言葉と海外での花言葉
- ユリの色別の花言葉
- ユリをプレゼントするシーンや体験談について
そもそも花言葉とは?
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花言葉とは植物のイメージから付けられることが多い
花言葉は植物に対してシンボルとして与えられるワードのことで19世紀頃のヨーロッパで始まった風習とされており、植物の色や生態などを参考にしてその植物が持つイメージからつけられることが多いです。花言葉は贈り物の参考にされる
花言葉は「愛情」や「快活」など比較的ポジティブなものが多いので、贈られる人のイメージや性格、プレゼントするシーンに適した花言葉を贈り物を選ぶ際に参考にすることも少なくありません。ユリ(百合)ってどんな植物なの?
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日本が原産地であるユリ科の植物
ユリはユリ目ユリ科の球根植物の多年草で、日本が原産地ですが耐寒性が高く、北半球を中心として幅広い気候帯に分布しています。また、里山の草地などに自生しています。大きい花弁が風に吹かれることで揺れる様子から「ユスリ」と呼ばれていたのが変化して現在の「ユリ」という名称になったとされています。5〜8月の時期に白やピンク、黄色、赤い花を咲かす
ユリが花を咲かせる時期は5月から8月で、その特徴としてテッポウユリのように大きな花びらや強い香りがあげられますが小ぶりな花びらを持つ品種もあります。花の色はベーシックな白色の他にも、黄色、オレンジ、ピンク、赤い花から黒色までと非常に多彩になっており、後述する花言葉も豊富です。園芸品種や野生種など多くの種類がある
ユリは全世界で100種類近く存在するとされており非常に種類が多いお花です。日本には15品種が自生しており、そのうち半分は固有のものです。ユリの種類の例としてテッポウユリやヤマユリ、オレンジ色が特徴のオニユリや園芸品種で有名なカサブランカ(オリエンタルハイブリッド)が挙げられます。旧約聖書に登場する美しい花である
ユリは文化的・宗教的にも古くから親しまれており、旧約聖書では創世記においてイヴが流した涙からユリがうまれたり、乙女たちをユリにたとえた詩歌がみられる他にも、ユリは聖母マリアがキリストを懐妊した際の受胎告知における象徴的な植物として扱われてきました。怖い意味はある?ユリの花言葉は?
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怖い意味の花言葉はない
ユリには怖い意味の花言葉はありませんので、贈り物やお祝いにもオススメです。しかし、後述しますが黒いユリの花言葉には不穏なものがありますのでプレゼントの際には注意が必要かもしれません。ユリの花言葉はシンプルなものがほとんど
ユリの花言葉は、「純粋」「無垢」となっております。ユリの花言葉のほとんどはシンプルなものになっており、これらについて詳しく紹介していきます。【純粋】
ユリの花言葉には「純粋」があります。代表的な花の色である白色と大きな花弁を一つだけ咲かせるユリの姿はけがれのない純粋という言葉をイメージさせるのにピッタリですよね。【無垢】
ユリの花言葉には「無垢」というものもあり、こちらも純粋とほとんど同じ意味ですが「無垢」とは「最初からけがれのない状態」とされていて最初の球根のときから純白の花を咲かせることが決まっているユリに適しています。英語での花言葉
日本語だけでなく英語の花言葉についても紹介していきます。【purity(純粋)】
英語での花言葉には「purity(純粋)」があります。日本でも花言葉は「純粋」「無垢」であるので、ユリから想起される純粋や偽りのないというイメージは万国共通であるということがうかがえますね。【refined beauty(洗練された美)】
英語での花言葉には「refined beauty(洗練された美)」もあります。外国で栽培されている品種には日本から持ち帰った球根との交配によって生み出されたものもあるので、そういった経緯が「洗練された」というイメージをもたらしているのかもしれません。ユリは色別にも花言葉がある
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白いユリ
白いユリの花言葉は次の3つになります。【純潔】
白いユリの花言葉には「純潔」があります。純潔は白という色から連想されるワードですが、由来は後述するようにユリが純潔の象徴である聖母マリアに関連する花であることとされています。【威厳】
白いユリの花言葉には「威厳」があります。白いユリは「フルール・ド・リス」とよばれるフランス王家の紋章にも使用されており、フランス国王の威厳から付けられた花言葉であることがわかります。【無邪気】
白いユリの花言葉には「無邪気」があります。無邪気というワードはユリの他の花言葉である「純粋」や「純潔」に通ずるものがあり、ユリが穢れのない物の象徴として親しまれてきたことがわかります。オレンジ色のユリ
オレンジ色のユリの花言葉は次の2つになります。【華麗】
オレンジ色のユリの花言葉には「華麗」があります。由来は不明ですが、オレンジという色は鮮やかで華麗に映ることから付けられた花言葉であることが想像できますよね。【愉快】
オレンジ色のユリの花言葉には「愉快」があります。こちらも詳しい由来は分かっていませんが、オレンジはポップで明るい色ですから見ていて愉快な気持ちになることは間違いありません。紫色・ピンクのユリ【虚栄心】
紫色とピンク色のユリの花言葉は「虚栄心」です。ユリは大きな花弁を持つ目立つ花ですから、ただでさえ目を引く花に派手な色がついている様子が自身を過剰に飾り立てて虚栄心という自身を偽りたい気持ちを連想させたのかもしれません。黄色のユリ【陽気】
黄色いユリの花言葉は「陽気」です。黄色は見る人に楽しさや明るいイメージを与える色であるため納得がいきますよね。しかし、西洋では黄色は不吉な意味を持つことがあるため外国の方にプレゼントする際は注意が必要かもしれません。黒いユリ
黒いユリの花言葉は次の2つになります。【復讐】
黒いユリの花言葉は「復讐」です。少し怖い花言葉ですが、黒色は神秘的な色である反面後ろ向きな印象をもたらすことも少なくありませんから仕方ないかもしれません。復讐という不穏な花言葉をもっているので贈り物にはあまり向いていませんね。【呪い】
黒いユリの花言葉には「呪い」もあります。この花言葉の由来は、後述する武将と側室の逸話に基づくとされています。こちらも不穏なので黒いユリを贈ることは控えたほうが良さそうです。ユリの花言葉の由来を知ろう
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聖母マリアの象徴であることに由来
ユリの「純粋」「無垢」「純潔」といった花言葉には聖母マリアが関係しています。聖母マリアはキリストを処女懐妊するなど神に純粋な乙女であると認められた存在であり、そのようなマリアの象徴であるユリはこれらの花言葉をつけられました。ユリの上品な花姿に由来
ユリの「華麗」や「威厳」といった花言葉はその上品な花姿に由来します。ユリはその華やかな見た目ゆえに古くから親しまれており、先述したようにフランスの紋章である「フルール・ド・リス」にも使用される高貴な花であるためこれらの花言葉がつけられてると考えられます。江戸時代の武将と側室の死に関する悲劇に由来
黒いユリの花言葉は「復讐」や「呪い」のように不穏なものですが、これは江戸時代の武将と側室の逸話に由来します。佐々木成政という武将の側室である早百合が他の武将の子供を身ごもってしまったという無実の罪で殺されてしまった際に「立山に黒百合が咲いたとき一族が滅ぶ」と言ったというお話です。5月19日・6月25日・7月24日・10月11日などの誕生花
ユリは5月19日、6月25日、7月24日、10月11日と多くの誕生日の誕生花となっています。見た目が華やかですし、花言葉もポジティブで明るいものが多いので誕生日プレゼントや贈り物にユリを添えてみるときっと喜ばれるでしょう。ユリの花言葉にあった贈り物のシーン
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純粋さが結婚式に人気である
ユリは「純粋」「純潔」「無垢」といった花言葉のイメージから結婚式のお花として人気があります。ユリの白くて美しい見た目は綺麗なウェディングドレスをまとった女性や結婚式という人生で一度の晴れ舞台にぴったりで、式をより良いものにしてくれることは間違いないでしょう。1本からでも贈られる
ユリは花弁が大きく存在感があり、ヤマユリのようなオレンジ色の「愉快」や黄色の「陽気」などポジティブな花言葉をもつので1本だけでも贈り物としても喜ばれるでしょう。しかし、白いユリを1本だけ贈る意味は「死者に捧げる」であるため注意が必要になります。白いユリは葬式などの供花としてよく使われる
白いユリはお葬式で供花や枕花としてよく用いられますよね。純白で可憐に咲くユリは凛とした佇まいで白を基調としたお葬式の雰囲気にも相応しいお花です。また、ユリは聖母マリアと深く関連しているお花ですからキリスト教の葬儀において備えられるお花でもあります。黒いユリは花言葉のイメージから贈られない
先ほども紹介したように、黒いユリの花言葉は「呪い」「復讐」といった不吉なものであり関連するエピソードも死を連想させるようで縁起の良いものとはいえないので贈り物に向いているとは言えません。花言葉の意味を込めたユリの贈り物の体験談
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友人のウェディングブーケをプレゼントした
結婚式に関連するユリのお花のエピソードを紹介していきます。昨年結婚した友人にウェディングブーケとして白いユリを贈りました。ユリは結婚式のお花としてメジャーですので、友人も綺麗なお花をとても喜んでくれ、「純粋」という花言葉を伝えると「ぴったりだね」と幸せそうにしていました。
ユリは定番のお花なので、お祝いのシーンにも最適ですね。
親戚の結婚式で白色はもちろん、赤いユリやピンク、黄色のユリなど色とりどりの花束を贈りました。白色以外のユリの花は珍しかったらしく非常に驚くとともに嬉しそうにしてくれました。
白色のユリだけでなく、オレンジや紫色などカラフルなものも人気があるのでカラフルな花束はサプライズとしても喜んでくれるでしょう。
純粋で可愛らしい彼女との記念日に
恋人にユリを贈った方の愛が伝わるエピソードを紹介していきます。付き合っている彼女との記念日に白いユリを贈ったところ喜んでくれました。お花屋さんで選ぶ際にも店員さんが「純粋」や「無邪気」といった花言葉を教えてくれて彼女のイメージにぴったりだと思いました。
白いユリの美しい姿はかわいい女性にぴったりの素敵な贈り物になること間違いありません。花を贈る際には店員さんと一緒に選んでみるとお花について丁寧に教えてくれて参考になります。
妻との結婚記念日に黄色いユリを贈ったところ、普段プレゼントをしないので驚かれましたが「嬉しい、ありがとう!」と言ってくれました。黄色いユリの花言葉は「陽気」なので快活な妻によく似合うと思って選びました。
彼女ではなく奥さんにお花を贈ったエピソードです。贈る人のイメージとマッチした花言葉を選ぶことでより特別なプレゼントになると思います。
誕生花がユリである友人の誕生日プレゼントに
誕生花であるユリをプレゼントした体験談を紹介していきます。6月が誕生日である友人に誕生花であり、この時期に見頃でもあるユリの花束をプレゼントしました。友人は自身の誕生花を初めて知ったようで良い話の”タネ”になりました。
誕生日と誕生花の見頃の時期が重ねっていると綺麗なお花を贈ることができるのでより喜ばれるでしょう。
10月が誕生日である祖父にユリをプレゼントに添えて贈りました。花の見頃は過ぎていましたが来年ユリを見に行くことを約束しました。祖父には来年といわずもっと先まで長生きしてほしいと思います。
友人ではなくおじいちゃんにお花を贈ったエピソードです。誕生花はそれだけでなく、プレゼントに添えて贈ってみてもオシャレですね。
【まとめ】ユリの花言葉|由来から色別や怖い意味はあるのかを徹底解説!
この記事ではユリの花言葉や特徴について紹介してきましたが、いかがでしたか。 この記事のポイントは、- ユリは日本が原産の5月から8月に開花するお花です。
- ユリは「純粋」「無垢」の花言葉の他に色別や英語の花言葉が存在する。
- ユリの花言葉の由来には日本だけでなく西洋の逸話が関係している。
- ユリを贈るシチュエーションや体験談の紹介