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皆さんは観葉植物を育てたり、お部屋に飾ったりしたことはありますか?植物は生活に彩りを与えてくれるグリーンインテリアとしても人気が高くなっています。 植物の中には肉厚な葉っぱが特徴的な多肉植物という種類があります。今回紹介するアガベ・チタノタは多肉植物の一種。 「アガベ・チタノタを育てたいけど、どんな植物?」「アガベ・チタノタの品種や育て方が知りたい!」という方に向けて以下の内容をまとめました!
- アガベ・チタノタとはどんな植物か
- アガベ・チタノタの人気品種
- アガベ・チタノタの育て方
- アガベ・チタノタの入手場所
- アガベ・チタノタの実生について
アガベ・チタノタとはどんな植物?
アガベ・チタノタについて知りたいという方に向けて基本情報と特徴についてまとめました。アガベ・チタノタの基本データ
アガベ・チタノタはメキシコの乾燥地帯に自生しています。そのため暑さにも強く、他の植物と比較して丈夫な植物です。外見的特徴としては鋸葉(のこは)とも呼ばれるギザギザした葉。他の植物の鋸葉よりもさらに切込みが深いことで有名です。株の直径は30~60cm、高さは最大60cmと中程度の大きさまで育ちます。正式名称 | Agave titanota |
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英名 | Rancho Tambor Agave |
科/属 | キジカクシ科(クサスギカズラ科)・/リュウゼツラン属 |
原産地 | メキシコ |
アガベ・チタノタの中でも様々な種類が存在
アガベ属だけでも300種類以上あり、アガベ・チタノタには複数の種類に分かれています。同じチタノタでも微妙に色や特徴が異なっているので、ぜひ自分のお気に入りのチタノタを探してみてください。本記事では人気のチタノタを紹介しているのでそちらも参考にしてみてくださいね。チタノタはアガベの品種ごとの人気ランキングでもトップ
チタノタはギザギザした鋸葉がワイルドで魅力的とアガベ属の人気ランキングでもダントツのトップです。育てる楽しみもありますが、お部屋のグリーンインテリアとしてオシャレに飾ることができるのも人気の理由の1つかと思います。耐寒性や耐暑性があり初心者でも育てやすい
チタノタの適正温度は22℃~32℃と暑さにとても強い植物です。耐寒温度も5℃と、ある程度の寒さにも耐えることができるので、比較的極度な温度には強い植物なので、チタノタは初心者にもおすすめな植物ですよ。アガベ・チタノタの人気種類を紹介
どんなアガベ・チタノタを購入しようか悩んでいませんか?ここではチタノタ選びに迷っている方に向けてアガベ・チタノタの人気種類を3つ紹介していこうと思います。アガベ・チタノタ ”ホワイトアイス”
ホワイトアイスはブルーグリーン色で先端には鋭いトゲが伸びています。全体的に上品かつスタイリッシュな雰囲気を持っているホワイトアイスは、お部屋に飾るインテリアとしても非常に高い人気を誇っています。アガベ・チタノタ ”ブラック&ブルー”
ブラック&ブルーは名前の通り葉が青色、葉の縁が黒色とオシャレな色使いになっています。別名「ブルーボール」とも呼ばれ、ボール状に葉っぱをつけていくので全体的に可愛い球状に育ってくれます。ブラック&ブルーは暗めの色がベースなので、高級感のある雰囲気をもっていますよ。アガベ・チタノタ ”ブルー”
チタノタ・ブルーは外見的特徴は通常のチタノタとほぼ変わりませんが、鋸葉の切込みが少し深め。色に関して青緑の葉っぱを付けます。成長速度が早く、葉の展開も早いので、育つのが待ちきれないという方はチタノタ・ブルーを検討してみてはいかがでしょうか?アガベ・チタノタとオテロイは何が違う?
アガベ・チタノタとアガベ・オテロイは見た目が非常に酷似しており、見分けがつかないことで有名です。チタノタとオテロイの違いについて解説していこうと思います。2019年にアガベ・チタノタとアガベ・オテロイに分けられた
昔からチタノタとオテロイは見た目がほぼ同じなので同種として扱われてきました。しかし、2019年に完全に別種として登録されることになり、チタノタとオテロイに分けられることになりました。チタノタとオテロイ 違いは植物の特徴に見られる
チタノタとオテロイは外見的特徴で判別可能です。チタノタの見た目は長くて、黒や青色の深い色の葉が多く、トゲが小さいです。対してオテロイの葉は短い青白の葉っぱで、トゲが大きいことが特徴です。アガベ・チタノタ=ランチョタンバー系を指す
アガベ・チタノタは英名でランチョタンバーとも呼ばれています。ランチョタンバー系とオデロイ系のチタノタで外見的な特徴が異なります。ランチョタンバー系は通称「ブルー」と呼ばれることも
ランチョタンバー系のチタノタは青色のものが多く、通称で「ブルー」とも呼ばれています。深みのある色のチタノタが欲しい方はランチョタンバー系で探すのも良いかと思います。ブルー特徴
ブルーの特徴は先ほども述べましたが青色の葉っぱのチタノタが多いです。オデロイに比べてトゲが弱いことも特徴の1つですよ。チタノタ(ランチョタンバー系)の品種
先ほど解説したチタノタ(ランチョタンバー系)の品種をいくつか紹介しますね。チタノタブルー
チタノタブルーは青白の葉っぱが特徴的なチタノタ。ランチョタンバー系というのもあって先細の葉でトゲも弱く、全体的に優しい見た目のチタノタですよ。ブラック&ブルー
ブラック&ブルーは葉が青色、縁が黒色となっています。別名「ブルーボール」とも呼ばれ、丸く球状に育つので可愛い印象を与えてくれます。暗い色をもつ、ブラック&ブルーはシックなお部屋にピッタリのインテリアですよ。ホワイトアイス
ホワイトアイスはランチョタンバー系のチタノタですが、先端には鋭いトゲを持っています。色はブルーグリーンでスタイリッシュな雰囲気を持っており、インテリアに飾るとお部屋の印象がグッと変わること間違いなしです。オテロイ=旧FO-076を指す
オテロイは2019年に学名登録されるまでは「FO-076」と呼ばれていました。チタノタの元祖と言われている品種
オテロイはチタノタの元祖とも呼ばれている品種で、チタノタと言えば昔からコレというイメージを持っています。見た目は非常にトゲトゲしておりワイルドなことが特徴です。オテロイの特徴
オテロイは幅広の短い葉っぱを付け、トゲが非常に強く、深い青や黒色であるものが多いです。鋸葉の切込みが深いため、非常に荒々しい見た目になっています。オテロイの品種
チタノタ(オテロイ系)の品種のおすすめをいくつか紹介していきますね。ナンバーワン
ナンバーワンは東京農大名誉教授であった近藤典生博士が選抜したチタノタであり、日本のチタノタの元祖とも言われています。深緑のでギザギザした切込みの深い葉が特徴的で、見た目が似ている偽物をナンバーワンとして販売する人もいるので注意しましょう。白鯨
白鯨(ハクゲイ)は幅広の短い葉に豪快の鋸葉が特徴的なチタノタです。葉の色は青色で、縁が白色の鋸葉になっており、アガベの中でもトップクラスのワイルドな見た目から白鯨は多くの人気を集めています。レッドキャットウィーズル
レッドキャットウィーズル(通称:赤猫)は非常に細かい鋸葉を付け、成長すると葉がうねって見た目が豪快なチタノタになります。レッドキャットウィーズルという名前は日光を十分当てて育てると赤く育つことが由来と言われています。また、鋸葉が大きく育った株を「ゴリ猫」と呼ばれることもあるそうです。姫厳竜(ドワーフ)
姫厳竜(ドワーフ)は幅広で明るい緑色の葉っぱを付けます。全体的に丸く、肉厚な葉っぱで縁がキレイに白くなっており、見た目が整ったチタノタです。姫厳竜(ドワーフ)は育て方次第で、まとまりのある球状に育てることができ、オシャレな見た目になりますよ。 「厳竜」と「姫厳竜」の2種類ありますが、比較的に小さい個体が「姫厳竜」、通常個体が「厳竜」区別されています。オテロイとチタノタブルーは実生株や小さい段階で見分けはほとんどつかない
オテロイとチタノタブルーは実生株や小さい段階では見た目による特徴がほとんど現れないため、区別することが難しいです。お店で小さい株を買うときは、店員も間違えて販売している可能性もあるので注意してくださいね。アガベ・チタノタの育て方
ここからはアガベ・チタノタの育て方について解説していきます。チタノタをこれから育てようと考えている方はぜひ参考に見ていってください。置き場所:日当たり・風通しの良い場所に置く
まず始めに置き場所について。チタノタのベストな置き場所は日当たり・風通しのいい場所です。これらに当てはまらない場所に置いてしまうと元気に育たなくなります。その理由について解説していきますね。日照不足は徒長の原因になる
日照不足になった植物はチタノタに限らず「徒長」という状態になりやすくなります。「徒長」とは日光を求めて細長く伸びてしまった状態のことをいいます。徒長は日照不足が原因で起こってしまうので、チタノタを日当たりの良い場所に置くように心がけましょう。真夏の直射日光には注意
先ほどは日当たりの良い場所に置くように勧めましたが、真夏の直射日光に当ててしまうと「葉焼け」を起こしてしまう可能性があるので注意してください。葉焼けを起こすと葉っぱが茶色く変色し、その部分は光合成ができなくなるのでチタノタの健康状態に影響してしまいます。真夏日は明るい日陰で管理してください。室内で育てる場合はサーキュレーターを使うのがおすすめ
室内で育てる場合は、風通しのいい場所を確保することが難しいです。そんな時はサーキューレーターを設置するのがおすすめです。サーキュレーターを使えば、風のない室内にも風通しを作ることができますよ。雨ざらしは避けた方が良い
屋外で育てる場合は雨更紙になる場所は避けてください。雨水が鉢に溜まって鉢内が高湿度になってしまい、「根腐れ」を引き起こす恐れがあります。根腐れになった植物は基本的に枯れてしまいますので、根腐れを起こすことのないように注意しましょう。冬は5℃を下回るようになったら、室内で管理する
チタノタの耐寒温度は5℃です。5℃を下回る季節になったら、室内で管理してあげましょう。室内で育てる時は窓際などの明るい場所で、エアコンなどの風が当たらないような置き場所を意識してください。水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと与える
続いて水やりについて説明していきます。水やりは季節によって異なるので、不安な方はぜひ参考に見ていってください。夏は朝夕の涼しい時間に与えるようにする
暑い時期の真夏の水やりは朝夕の涼しい時間帯に水やりをしましょう。暑い日中に水やりをしてしまうと、鉢内が蒸し風呂状態になってしまい「根腐れ」の原因になってしまいます。冬は土の表面が乾いてから数日後の昼間に与えるようにする
休眠期の冬は成長せず、現状維持の水分しか必要としません。土の表面が乾いてから数日後の昼間に与えるようにしてください。水のやりすぎは根腐れの原因になるので注意
水をやりすぎると、チタノタが吸収しきれず鉢内に水が残った状態が続いてしまいます。結果として鉢内の湿度があがり、根が腐る「根腐れ」を引き起こして枯れてしまいますので注意してください。肥料:春と秋の生育時期に与える
肥料を与える場合は春と秋の生育期に分量を守って与えるようにしてください。生育時期に液肥や活力剤を月に2回ほどを与える
生育期に与える肥料は即効性の高い液肥や活力剤を月に2回のペースで与えましょう。それ以上与えてしまうと栄養過多になってしまうので注意してください。植え替えの時に元肥を混ぜるのも効果的
植え替えついでに、用土に元肥として肥料を混ぜるのも効果的です。元肥として混ぜる場合は、ゆっくりと効果が得られる緩効性の肥料がおすすめです。成長が鈍化する夏と冬は与えないようにする
休眠期である夏と冬の時期に肥料は与えないようにしてください。成長しないため、養分をそれほど必要としていません。そのような状態に肥料を与えてしまうと栄養過多になってしまい「肥料焼け」を起こして枯れてしまいます。植え替え:定期的に行うようにする
チタノタの植え替えも重要な作業の1つです。定期的に行わなければ枯れてしまうので、ぜひご覧になってください。1〜3年に1回は植え替えを行う
植え替え間隔の目安としては1~3年程度です。遅くとも3年に1回は植え替えをしなければ、鉢内が根っこで満たされる「根詰まり」を引き起こして最終的に枯れてしまうでしょう。適期:3月〜5月ごろ
植え替えはチタノタにストレスを与えてしまうため、回復力の高い時期の3月~5月が適期です。間違っても体力の無い休眠期の夏や冬に行わないように注意しましょう。土は必ず水はけの良い土使う
多肉植物であるチタノタは水はけの良い土を好みます。ホームセンターや園芸店などには多肉植物用の土が販売されており、多肉植物用の土は水はけも十分な物なので迷ったらそちらを用意しましょう。チタノタの通称ブルー育て方とオテロイの育て方に違いはほとんどない
チタノタ・ブルーとチタノタ・オテロイの育て方に違いはありません。先ほど紹介した育て方であれば、ほとんどのチタノタを育てることができますので参考にしてくださいね。アガベ・チタノタはどこで買える?値段は?
アガベ・チタノタを購入したいけど、どこで買うのがいいの?と疑問に思う方もいるかと思います。ここではチタノタの入手先について解説していきますね。ホームセンターや園芸店、ネット通販で手軽に買える
チタノタはホームセンターの園芸コーナーや園芸店、ネット通販でも手軽に購入することができます。自身の環境に合わせて、購入しやすい手段で入手してください。最近ではヤフオクやメルカリなどでも入手可能!
最近ではヤフオクやメルカリなどのオークションサイトでも植物が販売されています。個人での出品なので商品の質にはムラがあるものの、その分高品質のチタノタを安く入手できるチャンスもあるので、ぜひ探してみてください。値段は他の多肉植物より高い傾向にある
チタノタの相場は小さい株でも約2,000円と他の多肉植物と比較して高めの傾向にあります。レアな交配種などは1万を超えるものもあるのが現状です。アガベ・チタノタはなぜ高い?
「アガベ・チタノタはなぜ高いの?」「他のアガベ属と比較してなぜ高い?」と疑問に思う方もいるかと思います。その理由について解説していきます。アガベの中で最も人気な種類だから
アガベ・チタノタはアガベ属の植物の中でも最も人気の品種です。見た目や色合いも良く、インテリアとしてお部屋に飾っている方も多くいるようです。成長速度がゆっくりだから
アガベ・チタノタは成長速度が遅く、高さも最大で60cmとそこまで大きくなりません。そのため、置き場所の移動も手軽にできますし、コンパクトな大きさなので置き場所にも困りません。輸入コストがかかるから
アガベ・チタノタは外国の品種です。日本でも少し生産はされていますが、外国から輸入しているものが多く輸入コストがかかってしまい、その分のコストも料金に加算されています。アガベ・チタノタの実生に挑戦!
アガベ・チタノタの実生にチャレンジしたい方のために実生についてまとめました。そもそも実生とは…
実生とは種子や小さい実生苗から育てること言います。ほぼ一から育てるこの方法は手間がかかり、難易度も高い育て方になります。ネットの種子販売で種を入手するのが一般的
実生に使う種子は園芸店やネット通販で入手することができます。実生にチャレンジしたい方は種子もしくは実生苗を購入しましょう。アガベ・チタノタの実生で注意すること
アガベ・チタノタの実生で注意しなければならないことがいくつかあります。参考に見ていってください。大きくするためには時間を有する
種子や実生苗から大きく育てるにはかなりの時間を有します。種子から直径10cm程度の苗まで育つのに1年ほどかかってしまうので、立派な株になるのは2~3年ほどかかるかと思います。発芽しないリスクも高い
実生の管理は非常に繊細で難しく、失敗して発芽しないケースも存在します。チタノタに限らず植物の実生は大変なので、チャレンジする前によく考えてくださいね。実生を成功させるためのポイント
実生を成功させるためのポイントをいくつか紹介します。①:20℃を超える環境で行う
アガベの発芽適温は20~25℃です。なるべく発芽適温を保ちながら管理していきましょう。②:偽物に気を付ける
極端に値段が安い種子を買うと、偽物だったりします。買う商品やお店の評価、値段に気を付けながら購入しましょう。③:鮮度が重要
古い種子は発芽率が低下する傾向にあります。種子の鮮度も気にしながら探してみてください。準備するもの
- 種子
- 種を植える鉢
- 鉢を浸ける容器
- 名前や植えた日付を書くラベル
- 種まき用の土
- 殺菌剤(オーソサイド)
- 殺菌剤を溶かすペットボトル
- 消毒用のお湯
アガベ・チタノタの実生の方法
- 植える日付や種子の名前をラベルに記入する
- 種を植える鉢を良く洗っておく
- 約800倍に希釈した殺菌剤(オーソサイド)を作る
- 用意した用土を鉢に入れ、熱湯も通して消毒し、腰水は鉢が1~1.5cm程度浸かるくらいにする
- 熱湯消毒が終わったら希釈した殺菌剤(オーソサイド)を注ぐ
- 5,6時間後、土が冷えたのを確認し、種をまいて半日蔭に置いたら完了
【まとめ】アガベ・チタノタを紹介!人気品種から基本のケア方法まで徹底解説
ここまでアガベ・チタノタについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?アガベ・チタノタは耐暑性・耐寒性にすぐれ、初心者でも育てやすい植物です。ここまでの内容をまとめると以下の通り。- アガベ・チタノタは切込みが深い鋸葉が特徴
- アガベ・チタノタの大きさは最大で高さ60cm程度
- アガベ・チタノタは22~32℃が適温、耐寒温度は5℃
- アガベ・チタノタには大きくランチョタンバー系とオテロイ系に分かれる
- アガベ・チタノタの生育期は春と秋
- アガベ・チタノタの実生は難易度が高い