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ユニークな見た目が、他の植物にはないであろう魅力を感じさせてくれるウツボカズラという植物をご存知でしょうか。ウツボカズラは見た目が個性的なだけでなく、育てていくと奥深いおもしろさを感じさせてくれる植物なのです。そんなウツボカズラを元気に成長させてあげるためには育て方のポイントがいくつかあります。 そこでこの記事では、
- ウツボカズラ(ネペンテス)とはどんな植物?
- ウツボカズラの育て方①置き場所
- ウツボカズラの育て方②水やり
- ウツボカズラの育て方③土づくり
- ウツボカズラの育て方④肥料
- ウツボカズラの剪定のポイント
- ウツボカズラの植え替えについて解説
- ウツボカズラの増やし方をご紹介
- ウツボカズラの袋が枯れる原因は?
- ウツボカズラのおすすめの栽培環境とは
ウツボカズラ(ネペンテス)とはどんな植物?
育て方をご紹介する前に、まずはウツボカズラがどのような植物なのかをご紹介していきます。ウツボカズラはネペンテスとも呼ばれる、大きな袋が目を惹く個性的な植物です。常緑性のつる植物なので、つるや茎を伸ばして絡みつくようにして成長していきます。学名「ネペンテス」食虫植物の一種
「ネペンテス」というのはウツボカズラの学名で、食虫植物としてもよく知られています。ウツボカズラはインドネシアやシンガポールなどの熱帯地域で自生していて、日本では夏場によく販売されているのを見ることがあるのではないでしょうか。食虫植物なので、大きな袋に虫を捕らえて食べてしまうおもしろい植物なのです。ツボのような見た目が特徴
ウツボカズラは、大きめのツボのような特徴的な袋が目を惹きつけます。夏休みの自由研究などの花材として、ホームセンターなどでも見たことがある方もいるかもしれませんね。このツボのような袋には落とし穴式に虫を捕虫する役割があり、雨が入りすぎないようにちゃんとふたのような葉もついているのです。ツボの中には虫を消化する液体が入っています。栄養のない土地でも育つことのできるウツボカズラのおもしろい工夫を感じさせてくれますね。ローランド種とハイランド種が存在する
全世界で150種類が存在すると言われているウツボカズラ。その中でも日本で流通している品種は、ローランド種とハイランド種に大別されます。ローランド種は園芸店やホームセンターで販売されていますが、ハイランド種は少し珍しく食虫植物専門店でしかお目にかかれない品種です。ローランド種は原産地でも比較的に低地で自生していますが、ハイランド種は高地にしか生育していません。日本の環境に合っているのはローランド種なので、初めてウツボカズラを育てるという方はローランド種を選びましょう。 ローランド種の中でも日本で多く流通している種類が、「ベントラータ」と「レッドアラタ」です。いずれの品種も比較的に育てやすいので、初心者の方におすすめですよ。ベントラータとレッドアラタの次によく見かけるのが、ローランド種の「グラシリス」です。こちらの品種は黄緑の珍しい色合いの袋をつける特徴があります。グラシリスもまた、初心者に向いた品種です。いくつもの品種を比較してから購入してみたいという方は、食虫植物専門店などをのぞいてみてはいかがでしょうか。高温多湿の環境を好む
ウツボカズラは高温多湿の環境を好みますので、室内で育てている場合も霧吹きなどで定期的に湿らせてあげましょう。乾燥に当たりすぎると枯れてしまうこともありますので、なるべく多湿の環境を作り上げてあげるのが育て方のポイントです。特に冬場は乾燥して低温に陥りやすいので、温室などで管理しましょう。観葉植物としても人気
ウツボカズラは袋がつり下がる姿が観賞用にも好まれる観葉植物です。品種によって小さいサイズから10m以上になる品種までありますので、お気に入りを見つけて様々な場所で楽しんでみてはいかがでしょうか。観葉植物としてお部屋だけでなく、オフィスなどに取り入れるとおしゃれで良いですね。ウツボカズラの育て方①:置き場所
ウツボカズラの育て方の一番目のポイントとして、置き場所についてご紹介します。高温多湿の環境を好むウツボカズラは、どのような場所で管理するのが適しているのでしょうか。暖かく日当たりの良い場所で管理
ウツボカズラは、暖かく日当たりの良い場所で管理するのが適しています。春から秋にかけての生育期にはたっぷりと日差しが当たる場所で育ててあげましょう。日当たりが悪くなると魅力的な捕虫袋が小さめになってしまいますので注意しましょう。葉ばかりが大きくなって新しく出てくる捕虫袋が小さいという時は、より日当たりの良い場所に移動します。真夏の直射日光は避ける
太陽の光が大好きなウツボカズラですが、真夏の直射日光には弱く緑色の葉や袋が傷んでしまうことがあります。そのため、気温が30度以上に上がるようになってきたら半日陰の場所に移動させてあげましょう。半日だけ光が当たるような東向きの場所や、軒下、木陰などが真夏の置き場所として適しています。風通しの良いベランダや窓辺などにウツボカズラを吊るして管理するのがおすすめです。15℃以上の環境をキープ
温かい場所を好むウツボカズラは冬場でも15℃以上になるように温度を調整して管理してあげましょう。ウツボカズラの適正温度は15℃~30℃なので、真夏は半日陰で、真冬は暖かい場所でとメリハリのついた育て方を心がけます。冬は室内で管理する
熱帯地域が原産のウツボカズラは、日本においての冬越しが難しい植物だと考えられています。冬場は寒さが当たらないようにお部屋の中や温室などで育ててあげると、上手に冬越しをすることができますよ。また、後ほどご紹介するようなウツボカズラが好む環境を冬場は意識して作り上げるようにしてあげましょう。ウツボカズラの育て方②:水やり
ウツボカズラの育て方の二番目のポイントとして水やりの方法を解説していきます。多湿を好むウツボカズラですが、土の中の水分が過剰になってしまうと根腐れを引き起こしてしまうことがあるので注意しましょう。土の表面が乾いてから水やり
ウツボカズラは基本的に、土の表面が乾いてから水やりを行います。定期的に土の状態を確認して、乾いてパラパラとするようでしたら水やりのタイミングだと考えて良いでしょう。多湿を好むので、水やりと同時に霧吹きで葉水をかけて湿度を保ってあげるのが管理のコツです。春夏は鉢底から溢れるくらい水を与える
春から夏にかけては、土の表面が乾いたら鉢底からあふれるくらいたっぷりと水やりを行います。真夏は、鉢皿に残った水は捨てておくと根の蒸れを防ぐことができますよ。秋になったら少し、頻度や容量を減らして冬に向けて控えめな水分管理を心がけていきましょう。冬は控えめに
冬場のウツボカズラの水やりは控えめに行います。休眠期に当たる冬場に水やりが多すぎると根が呼吸できずに根腐れを引き起こしてしまいますので、土が乾いてから数日空けて水やりを行うようにしましょう。根も呼吸していますので、土が常に湿った状態でいると酸素を吸収できないのです。また、冬場は乾燥しやすいので、霧吹きでの葉水は忘れずに行いましょう。ウツボカズラの育て方③:土作り
ウツボカズラの育て方の三番目のポイントとして、土づくりについてご紹介します。食虫植物という特殊な特徴をもつウツボカズラは、どのような用土で育てたら良いのでしょうか。初心者には水苔がおすすめ
ウツボカズラを育てる場合の用土は水苔が適しています。水苔にはほとんど肥料成分がないので心配になるかもしれませんが、もともと栄養分がほとんどない環境で育つように変化したウツボカズラは根も小さく光合成と捕虫によって生育することができます。土の中に栄養分が豊富だと、逆に捕虫袋が小さくなってしまうという報告もありますので初心者はまず、水苔で育ててみましょう。鹿沼土もおすすめ
水苔は水分によってカビなどが発生して傷みやすいので、定期的な植え替えを必要とします。そのため、鹿沼土などの粒の粗い用土で育てるのもおすすめです。鹿沼土は水はけが良く肥料成分が少ないので、排水性も良くウツボカズラの生育に適しています。ウツボカズラの育て方④:肥料
ウツボカズラの育て方の四番目のポイントとして、肥料の与え方をご紹介します。栄養分の少ない土で育つことのできるウツボカズラに、肥料は必要なのでしょうか。肥料は基本必要ない
ウツボカズラには基本的に肥料は必要ありません。栄養分を肥料でまかなってしまうと、肝心の捕虫袋が育たなくなってしまう例もあるのです。特に、ウツボカズラをワンシーズンだけ育てる時は肥料を与えないようにしましょう。肥料を与える場合は植え付け時に緩効性肥料を
ウツボカズラの葉の色や成長が悪いな、と感じたら多少の肥料を与えて様子を見てみましょう。与える肥料は生育期の植え付け時に緩効性の肥料を施します。水苔などに植えて肥料を与えにくい時は、液肥などでも大丈夫です。冬場や暑い夏場の肥料は根が傷んでしまう原因になりますので、与えないようにしましょう。ウツボカズラの剪定のポイント
ウツボカズラはつるを伸ばして成長していく植物ですが、元気に成長させるために定期的な剪定が欠かせません。また、傷んだ葉や袋をつけたままにすると見栄えも良くないので剪定とともにカットしておきましょう。剪定によって風通しを良くすることで、病気や害虫の対策にもなります。傷んだり伸びすぎた枝葉をカットする
ウツボカズラはつるや枝が伸びすぎてしまうと、捕虫袋がつきにくいと言われています。傷んだり変色した枝葉、伸びすぎたツルを中心にカットしていきましょう。特徴的な捕虫袋も環境によっては傷むことがあるので、思い切って剪定することをおすすめします。伸びきって新しい袋がつかなくなってしまった時は、根元から数センチを残してカットしましょう。生育期であれば切った場所から新しい枝葉が伸びて、捕虫袋もつくはずです。5月~10月が適期
ウツボカズラの剪定の適期は5月~10月です。生育期に剪定を行うことで、カットした場所から新しい枝葉が伸びやすくなります。5月~10月の中でも温度が30℃以上に上がる真夏はウツボカズラにストレスがかかりやすいので、剪定などの作業は避けるようにしましょう。ウツボカズラの植え替えのポイント
ウツボカズラは根の伸長がゆっくりな植物ですが、用土として用いる水苔が傷みやすいので定期的に植え替えを行う必要があります。この項目ではウツボカズラの育て方として、植え替えのポイントをご紹介しましょう。水苔の場合は年に1回程度
水苔でウツボカズラを育てている時は年に一度、植え替えを行うようにしましょう。水苔は過湿によってカビや傷みなどのトラブルが発生しやすいので、何年もウツボカズラを育てている時は必ず毎年植え替えを行います。鹿沼土の場合は2~3年に1回
水はけの良い鹿沼土でウツボカズラを育てている時は、2年~3年に一度の目安で植え替えを行いましょう。用土も劣化していきますので、植え替えの度に新しい用土を補充してあげるのがポイントです。鹿沼土のほうが水苔より傷みにくいので、植え替えの間隔は長くて大丈夫ですよ。成長期の5月~6月が適期
植え替えの適期は、成長期の5月~6月です。生育期の春に植え替えを行うことで、その後の根付きが良くなります。冬越しが終わって新しい根や葉が出てくる時期になったら、植え替えを検討しましょう。植え替えのやり方
では、ウツボカズラをどのように植え替えしていくのか手順をご紹介します。- 古い鉢からウツボカズラを抜き取ります。
- 水苔で栽培している時は根に絡んだ古い水苔を丁寧に取り除くとともに、傷んだ根をカットしましょう。鹿沼土で沿当てている時は古い土を振るい落としてから、変色した根をカットします。
- 水苔で栽培する時は、鉢底に安定させるために鉢底石を入れましょう。鹿沼土は排水性が高いのでそのまま鉢の半分くらいを目安に入れます。
- きれいに整理した根に水を吸収させた水苔を優しく巻き付けて鉢に入れましょう。
- 季節に合った水やりを行うとともに、葉水で湿度を保って管理します。
ウツボカズラの増やし方
続きまして、ウツボカズラの増やし方を解説していきます。ウツボカズラは「挿し木」と「取り木」で増やすことが可能な植物です。種まきをして発芽を待つ方法もありますが、ウツボカズラは発芽率が悪いのであまりおすすめできません。挿し木や取り木で増やすことができる
ウツボカズラの伸びた茎をカットして、新しい土に挿して発根を待つのが「挿し木」です。「取り木」はウツボカズラの生きた茎に切り込みを入れて水苔を巻き付けることで、その場所からの発根を待つ方法です。それぞれにメリットとデメリットがありますので、あとの項目で詳しく解説していきます。5月~8月が適期
ウツボカズラを増やすための作業を行うのに適した時期は、生育期の5月~8月です。あまり温度が上がりすぎた真夏に入ってしまうと、ウツボカズラにストレスが掛かりやすくなってしまいますので梅雨に入る前に終わらせるのが理想だと言えるでしょう。挿し木での増やし方
「挿し木」での増やし方は、初心者でも取り入れやすく作業も単純だというメリットがあります。挿し木の手順について簡単に説明していきましょう。- 葉を数枚残して斜めにカットしたウツボカズラの枝の下葉を取り除いたら数時間、水に浸けて吸水させましょう。
- 大きい葉がついているときは半分くらいにカットして、葉からの蒸散を防ぎます。
- 水揚げしたウツボカズラの挿し穂の切り口に、発根促進剤を塗布すると発根率が上がります。
- 湿らせた水苔を鉢にしっかり目に入れて、挿し穂を挿して発根を待ちます。
- 乾燥しないように気を付けながら半日陰の場所で管理しましょう。
取り木での増やし方
「取り木」の増やし方は、少し上級者向けですが本体の株のまま発根を待つことができるので成功率が高いメリットがあります。取り木の作業で発根しなかったときも、挿し穂としてその部分を利用できるので、柔軟に対応しましょう。- ウツボカズラの葉の少し上にある潜芽という部分からの発根を待ちますので、葉を切り取って潜芽がわかりやすい状態にします。
- 潜芽の下の部分に斜めに切り込みを入れます。切り落とさないように注意しましょう。
- 切れ込みに十分、吸水させた水苔を挟んで茎にぐるっと巻きつけます。
- 水苔が落ちないようにビニールやサランラップを巻き付けて保護します。
- ビニールの上から麻ひもなどで縛り付けておきましょう。
- 水苔が乾いたら上部から吸水させます。
- 数か月で発根したら、完全にカットして鉢植えに植え替えましょう。
ウツボカズラの袋が枯れる原因は?
ウツボカズラの育て方でよくある質問として、袋が枯れてしまうというトラブルが挙げられます。特徴的なウツボカズラの袋が枯れてしまうと、せっかくの楽しみがなくなってしまいますね。この項目では、ウツボカズラの袋が枯れる原因と対策について解説していきます。気温と湿度の変化が原因となりやすい
ウツボカズラは高温多湿の環境を好む植物ですので、気温の差や湿度の変化が捕虫袋に大きな影響を及ぼします。秋口になって気温が下がってくると袋が枯れてしまうことがあるため、基本的には15℃前後を保つような温度管理が必要です。室内で育てている場合も、乾燥によって湿度の差が出てきてしまいますので注意してあげましょう。枯れたウツボカズラの袋は切る
枯れてしまったウツボカズラの袋は、基本的にはカットして処分することをおすすめします。枯れた袋をつけたままにしていても、復活する可能性は低いですし他の部分に日光が当たる妨げにもなってしまうのです。また、ウツボカズラの捕虫袋の寿命は数か月と言われています。冬場になると捕虫する虫もいなくなってしまいますので、枯れた袋は切り取っておくようにしましょう。枯れた袋をそのままにすると病気や害虫の温床になってしまう可能性もあるのです。ウツボカズラのおすすめの栽培環境
最後に、ウツボカズラのおすすめの栽培環境についてご紹介します。熱帯地方の食虫植物という特殊な生態をもつウツボカズラは、日本の気候に合わせるためにどんな環境で育てるのかが最も重要になってくるのです。鉢で育てる
基本的にウツボカズラは日本の気候では地植えには向かないので、鉢で栽培するのがベストです。鉢栽培であれば、冬から春にかけては暖かい場所で移動させることも可能ですし真夏の遮光も簡単に行えます。ウツボカズラにぴったりな栽培環境を見つけやすいので、初めてウツボカズラを育てる方は移動できる鉢で栽培するようにしましょう。水槽で育てる
水槽での育て方は難しそうに聞こえますが、コンパクトな温室として食虫植物に最適な環境を作り出せるメリットがあります。水槽で植物を育てるのはアクアリウムをイメージする方が多いかもしれませんが、高い湿度を好む植物を単純に水槽の中で育てることも可能なのです。冬場の湿度管理が難しくて、どうしても食虫植物を枯らしてしまうという方は水槽栽培を試してみてはいかがでしょうか。水槽用のライトも様々なものが販売されていますので、植物に合った光を照射してくれるライトを選ぶとより良いですね。温室で育てる
温室では、熱帯地方が原産の多くの植物を栽培することができるという大きなメリットがあります。温度管理や湿度管理をたやすく行うことができる温室栽培は、ウツボカズラを含む複数の植物を冬場も元気に育てることができるのです。最近では簡単に設置できるビニール温室もホームセンターなどで販売されていますので、お家に取り入れてみても良いのではないでしょうか。【まとめ】ウツボカズラの育て方を徹底解説!成長後のケアからトラブルの対処法まで
いかがでしたか。 個性的でユニークな食虫植物、ウツボカズラの育て方についてご紹介させていただきました。ウツボカズラの育て方の最大のポイントは冬場の温度と湿度をいかにコントロールするかにあります。水槽栽培や温室でしたら、環境をウツボカズラに合ったものに作り上げることができますので本格的にウツボカズラを栽培したい方は検討してみてはいかがでしょうか。 この記事のポイントは以下の通りです。- ウツボカズラ(ネペンテス)は熱帯地方に自生するつる植物で、袋に虫を捕食して栄養分をまかなうことができる
- ウツボカズラの育て方①置き場所は日当たりの良く暖かい場所
- ウツボカズラの育て方②水やりは土の表面が乾いたら与え、葉水で湿度を保つ
- ウツボカズラの育て方③用土は水苔か鹿沼土がおすすめ
- ウツボカズラの育て方④肥料はほとんど必要としない
- ウツボカズラを生育期に剪定することで新しい芽や葉を伸ばすことができる
- ウツボカズラの植え替えは水苔の場合は毎年、鹿沼土であれば数年に一度行う
- ウツボカズラの増やし方は挿し木と取り木がある
- ウツボカズラの袋が枯れる原因は温度・湿度の変化によって影響を受ける
- ウツボカズラのおすすめの栽培環境として、鉢栽培、水槽栽培、温室栽培が挙げられる