ストックの育て方を徹底解説!成長後のお手入れ方法や飾り方まで紹介

ストックの育て方
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目次

春のお花と聞いて皆さんはどのようなお花を思い浮かべますか?チューリップやビオラ、パンジー、ヒヤシンスなど春はたくさんのお花が咲くガーデナーには嬉しい季節ですよね。そのような春のお花の中に、ストックというお花があります。 名前だけは聞いたことがあっても、実際にはストックを育てたことがないということも多いのではないでしょうか。一度はストックを育ててみたいと思っている方もいらっしゃることでしょう。 この記事では、
  • ストックとはどのような植物なのか
  • ストックの基本的な育て方や育て方のコツ・ポイント
  • 育て方以外に確認しておくべきストックに必要なお手入れ
  • ストックのおすすめの飾り方や楽しみ方
について解説いたします。 ストックの育て方を知ることで、きっと上手にストックを育てることができるようになりますよ。ストックを育てたいと思っている方はもちろんのこと、ストックを育てている方にもおすすめの記事です。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

ストックとはどんな植物?

ストックとはどんな植物?
ストックの育て方について解説する前に、ストックについて基本的な情報をご紹介いたします。ストックについて知ることでより愛着を持ってお世話をすることができるようになるうえ、開花期などを知ることができ栽培計画も立てやすくなります。

和名「アラセイトウ」

ストックの和名は「アラセイトウ」です。アラセイトウという和名は茎の質感がポルトガルの布であるラセイタに似ていることからつけられたと言われています。ちなみにストックという名前は「茎」という意味を持つようです。

日本では一年草として扱われる

ストックでは原生地であるヨーロッパの地中海沿岸は多年草です。しかし、暑さに弱く日本の夏を越すことが難しいため一年草として扱われています。種や苗も比較的安価に入手することができるため毎年苗や種を購入しても良いでしょう。

11月~5月が開花時期

ストックの開花期は11月~5月です。とても開花時期が長いためガーデニングをしている方には重宝される植物でもあります。花は11月頃から先始めるものの、もっとも美しい時期は春先~5月の辺りでしょう。たくさんの花が咲き始めるため一気に華やかになります。

一重咲きや八重咲きの花がある

ストックは多くが八重咲きの品種となっています。皆さんが思うストックも八重咲のものではないでしょうか。しかし、ストックには一重咲きの品種もあります。一重咲きの品種もかわいらしく素敵ですよ。花色はサーモンピンクや黄色、白、紫など春らしい色となっています。

ストックの育て方①:置き場所

ストックの育て方①:置き場所
ストックの育て方として一つ目に置き場所について解説いたします。正しい育て方をしていても置き場所が悪いと上手に育たないことがあるため必ず確認しておきましょう。

日当たりと風通しの良い場所で管理

ストックは日当たりの良い場所を好む植物です。また、風通しも良い場所の方が病気も発生しにくく上手に育てることができます。背が高くなる切り花用の品種や花壇、地植えで育てる時には支柱を使うと良いでしょう。

寒さには強くないため冬は鉢植えを室内に

ストックは寒さにはあまり強くありません。そのため冬の間鉢植えやプランターで育てているストックは室内に取り込みましょう。地植えや花壇のストックは藁や腐葉土をかぶせておくことで寒さ対策になります。

ストックの育て方②:水やり

ストックの育て方②:水やり
ストックの育て方として二つ目に解説するのは水やりの方法です。水やりは育て方の中でもコツが必要なものとなっています。しかし、ルールさえ守ることができればほとんど失敗することはありません。水やりの方法を知ることで正しい育て方にグッと近づくことができますよ。

土の表面が乾いてから水やり

ストックは乾燥気味の環境を好む植物です。そのため常に土が湿っているような状態を避ける必要があります。土の表面を確認して、乾いていたら鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと水を与えましょう。また、鉢底皿に水がたまったままにしておくと根腐れを起こす原因になります。必ず鉢底皿の水は捨てるようにしましょう。

気温の低い冬は暖かい昼の時間に水やり

気温の低い冬の間は水やりを行う時間帯にも気を配る必要があります。寒さの和らぐ昼に水を与えることで根へのダメージを減らすことができますよ。反対に夕方に水を与えると土が凍ってしまい根を傷めやすいため避けるようにしましょう。

ストックの育て方③:土作り

ストックの育て方③:土作り
ストックの育て方として三つ目に土づくりについて解説いたします。ストックに適した土を知ることでより元気にストックを育てることができます。反対に、正しい育て方をしていても土が不適切だと上手に育てることはできません。

鉢植えの場合は市販の草花用培養土で育てられる

鉢植えやプランターでストックを育てる時には市販の草花用培養土を使用することができます。肥料などもすでに配合されていることがあるため初心者の方にもおすすめです。phもすでに調整されているものがほとんどのため非常に使用しやすい土と言えるでしょう。

配合する場合は赤玉土7:腐葉土3がおすすめ

土を配合する場合は赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜ込んだものがおすすめです。赤玉土によって水はけを維持しつつ、保水性を腐葉土によって高めたバランスの良い土となります。 また、ストックは酸性土壌よりもアルカリ性土壌を好む傾向があるため赤玉土の代用として鹿沼土などは使用しない方が良いでしょう。また、花壇や地植えで育てる場合は植えつけの一週間前から苦土石灰を混ぜ込んでアルカリ性土壌にしておくことをおすすめします。

ストックの育て方④:肥料

ストックの育て方④:肥料
ストックの育て方として四つ目に肥料の与え方を解説いたします。ストックは花を咲かせる植物です。綺麗な花を楽しむためには基本的な育て方に加えて肥料の与え方についても知る必要があります。

植え付け時に元肥を施す

ストックを植えつける時には緩効性の肥料を土に混ぜ込んでおくことで春先の成長が促進されます。お花も綺麗に咲くようになるためゆっくりと効くタイプの肥料を施すと良いでしょう。花壇など屋外で育てる場合は完熟堆肥もおすすめです。

追肥は基本的には不要

一方、ストックは追肥をあまり必要としません。そのため元肥をしっかりと与えることが大切です。もしも与える場合は開花期の間、水やりの際に薄めの液体肥料を混ぜて与える程度で十分です。

ストックに多い病害虫と対処法

ストックに多い病害虫と対処法
正しい育て方をしていても植物には病害虫が発生してしまうことがあります。特にストックに発生しやすい病害虫とその対処方法について解説いたします。

ストックは比較的病害虫に強い

ストックは比較的病気や害虫が発生しにくいと言われています。しかし、注意するべき病気と害虫について解説いたします。

立ち枯れ病

立ち枯れ病は土の中にいるカビの一種が原因でおこる病気です。古い土を使用したり、過湿環境で栽培したりすることで発生します。乾燥気味に育てたり清潔な土を使うことで予防できます。治すことはできないため立ち枯れ病が発病した株は抜き取って処分しましょう。

アブラムシ

アブラムシは新芽や花芽によく発生し、樹液を吸い取り生育を阻害します。また病気を媒介することもある厄介な害虫です。窒素の多い肥料を与えると良く発生します。そのため、肥料を控えめにすることで予防できます発生した場合牛乳スプレーや殺虫剤を散布しましょう

ストックの日々の手入れ①:花がら摘み

ストックの日々の手入れ①:花がら摘み
ストックには基本的な育て方以外にも日々のお手入れが必要です。その一つである花がら摘みの方法について解説いたします。

花が咲き終わったら花がらを摘む

ストックはたくさんの花を咲かせます。ストックは下から順に花を咲かせるため、基本的には下の花から順番に枯れていきます。咲き終わった花は花がらを摘むことで綺麗な状態を維持することができます。

生育の促進と病気の予防になる

花がら摘みには綺麗な状態を保つ以外にも生育を促進したり、病気の発生を予防したりする効果があります。たくさんのストックを栽培している場合少し大変ではあるものの、花がら摘みを行うことで綺麗にストックを育てることができますよ。 特に春ごろの見ごろの時期は花を多く咲かせるために必須の作業となります。長く美しい花を楽しみたい方は頑張って花がら摘みを行いましょう。

ストックの日々の手入れ②:切り戻し

ストックの日々の手入れ②:切り戻し
ストックは切り戻しを行うことで長く楽しむことができます。基本的な育て方を確認しつつ、こまめなお手入れで長くストックを楽しみましょう。

花が咲き終わったら茎の根元から切り戻す

花が8割程度咲き終わったタイミングで一度茎の根元から切り戻してしまいましょう。花がら摘みも兼ねて行うと良いでしょう。切った茎は見た目も悪く、また病気の原因にもなるため地面に放置することなく別の場所で処分してください。

新しい花を咲かせることができる

切り戻しを行うことで分枝を促すことができます。分枝が起こることでまた新しい花芽ができ、綺麗な花を再び咲かせてくれるようになります

ストックの苗の選び方

ストックの育て方をしって、ストックを育ててみたくなった方はいらっしゃいませんか?そのような方向けに、健康なストックの苗の選び方について解説いたします。この記事を参考にストックの苗を購入してストックの栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。

秋頃から流通が始まる

ストックのポット苗はおおよそ秋ごろから流通が始まります。ビオラやパンジーを植えつける時に近いため園芸店では一緒に並ぶ様子を見ることができます。

蕾がたくさんついているものを選ぶ

ストックの苗を選ぶ時には蕾がたくさんついているものを選ぶと良いでしょう。花が沢山咲くのはもちろんのこと、十分に健康でなければ多くの蕾を付けることはできないため蕾の量は元気かどうかを知るバロメーターでもあります。

葉が黄色い・茎がひょろひょろしたものは選ばない

反対に葉が黄色い苗や茎がひょろひょろしている苗は選ばないようにします。そのような苗は弱っていたり不適切な管理をされた苗のため植えた後に枯れてしまうことがあります。ストックは植えつけた後の根付きがあまり良くないため、できる限り健康な苗を選ぶことがとても大切です。

ストックの種まきのポイント

ストックの種まきのポイント
ストックは種まきによって増やすことができます。多くのストックを育てたいと考えている方や安価にストックを育てたいと考えている方は種まきに挑戦してみましょう。また、種まきをした後の育苗方法についても解説しています。元気な苗を作って美しいストックの花を咲かせましょう。

発芽の適温は約20℃

ストックのタネは約20℃で発芽します。少し涼しくなってきた9月下旬~10月頃のタイミングで種をまくようにすると発芽がそろいやすくおすすめです。早めに花を見たい場合は8月頃にタネを蒔く方法もあります。時期をずらして種をまくことで非常に長い期間花を楽しむこともできますよ。ストックの栽培に慣れてきたら挑戦してみてはいかがでしょうか。 寒冷地の場合は3月~4月の春先にタネを蒔いて7月頃に花を楽しむこともできます。

種まきのやり方

ストックの種まきと育苗の方法は以下の通りです。
  1. 育苗ポットに土を入れ、2~3粒蒔きましょう
  2. たっぷりと水を与え、発芽までは乾燥しないようにします
  3. 発芽後、生育の良いものを残して間引きを行います
  4. 根がポットの底から見えたら一回り大きなポットに一度植え替えを行います
  5. 蕾が見え始めたら定植時期です。根を傷めないように植え付けを行いましょう

ストックの植え付けのポイント

ストックの植え付けのポイント
ストックの植えつけ時にはいくつかのポイントがあります。苗を購入した後や種をまいて定植するときに役に立つ植えつけのポイントについて解説いたします。

9月~11月が適期

ストックは秋ごろから苗が出回ります。それと同じくらいの時期である9月~11月が植え付けの適期です。またストックは植えつけ時期が遅れると根付きが悪くなってしまいます。新鮮な苗を早めに植えつけることが上手に花を咲かせるポイントです。

植え付け時は根を傷つけないように注意

植え付けを行う際には根を傷つけないよう注意しましょう。ストックは直根性の植物です。大根やニンジンの様に一本の太い根を伸ばし、そこから側根を伸ばします。このような植物の場合真ん中の根を傷つけてしまうと枯れてしまうため、ポットから取り出した苗は根をほぐさないようにして優しく取り扱います。

植えつけのやり方

ストックの植え付けは以下の様に行います。
  1. ポットから根を傷めないようにストックを取り出す
  2. 植穴にストックの根を入れ、土を隙間に入れる
  3. たっぷりと水を与える
  4. 根付くまでは乾燥しないように管理する
  5. 根付いた後は育て方を参考に通常通りの管理を行う

ストックのおしゃれな飾り方

ストックのおしゃれな飾り方
最後にストックのおしゃれな飾り方について解説いたします。これらの楽しみ方を知り、ガーデニングでストックを楽しんでみてはいかがでしょうか。

花壇に植えて庭に彩りを

ストックは品種によってさまざまな色の花を咲かせます。そのため花壇など広い場所に植えることでとても華やかなお庭を演出することができますよ。ピンクや白などかわいらしい色合いのものから紫や赤など鮮やかな色まで、好みのストックを育ててみてくださいね。

切り花を花瓶に挿す

ストックは切り花としても楽しむことができるお花です。花をカットして花瓶に挿すことでお家の中でもストックのお花を楽しむことができますよ。蕾の状態からカットしておけばより長く楽しむことができます。

花束にしてプレゼントにも

ストックのお花はとても華やかです。特に八重咲きのストックは花材としても人気が高いため、花束を作ってプレゼントに贈っても良いでしょう。ただし、ストックには甘い香りがあるためお見舞いなどのお花として贈る時には注意が必要です。相手の好みにも気を付けた方が良いでしょう。

【まとめ】ストックの育て方を徹底解説!成長後のお手入れ方法や飾り方まで紹介

今回はストックの育て方やおすすめの飾り方、お手入れの方法について解説いたしました。ストックというお花について知ることはできましたか? この記事のポイントは、
  • ストックは多年草ではあるものの、日本では一年草として扱われている
  • ストックは過湿を嫌い、水はけのよい土を好む
  • ストックは花を咲かせるため日当たりの良い場所を好む
  • ストックは花がら摘みや切り戻しで長く花を楽しむことができる
です。 この記事を参考にしてストックを育ててみてはいかがでしょうか。育て方を確認しておくことでストックはとても育てやすい植物ですよ。種から育てることはもちろんのこと、ポット苗も園芸店では入手することができます。ぜひお庭に取り入れてみてくださいね。 最後になりましたがここまで読んでいただきありがとうございました。東京寿園では園芸植物に関する記事を多く掲載しています。何か困ったことがある時にはぜひほかの記事も読んでみてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。