ネメシアの育て方を徹底解説!成長後のお手入れ方法や人気品種まで紹介

ネメシアの育て方
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目次

バイカラーの花が印象的なネメシアは、おしゃれなガーデニングに適した植物です。プランターや鉢植えにもぴったりなネメシアですが、育て方のポイントを覚えていないとシーズン中に枯らしてしまう可能性もあるかもしれません。せっかく植えたネメシアを元気に育てて、たくさんの花を楽しむためにも、育て方のポイントを知っておいてはいかがでしょうか。 そこでこの記事では、
  • ネメシアとはどんな植物?
  • ネメシアの育て方①置き場所
  • ネメシアの育て方②水やり
  • ネメシアの育て方③土づくり
  • ネメシアの育て方④肥料
  • ネメシアによく発生する病害虫と対処方法
  • ネメシアのお手入れ①剪定
  • ネメシアのお手入れ②花がら摘み
  • ネメシアの植え付け・植え替え
  • ネメシアの増やし方
  • ネメシアのおすすめ品種をご紹介
以上のポイントを中心にご紹介していきます。 二つの花色が一緒に咲き誇るネメシアは見た目もおしゃれで、寄せ植えにもぴったりな植物です。育て方も難しくなく、日々のちょっとしたお手入れでたくさんの花をつけるのもネメシアの魅力のひとつでしょう。記事の最後では、人気の品種もご紹介していますのでガーデニングにネメシアを取り入れてみてはいかがでしょうか。

ネメシアとはどんな植物?

ネメシアとはどんな植物?
まずは、ネメシアがどんな植物なのかをご紹介します。春から初夏のガーデニング植物として人気のネメシアにはどんな特徴があるのでしょうか。

様々な色や形を楽しめる植物

ネメシアは単色の紫やピンクの花だけでなく、ピンクと黄色、紫と黄色など様々な色の取り合わせを楽しむことのできるガーデニング花材です。ひとつひとつの花は小さいのですが、まとまって咲くので圧倒的なボリュームを感じさせてくれます。全体の草丈は30㎝ほどなので、いくつかの品種を組み合わせて栽培するのもおすすめですよ。

一年草のものと宿根草ものがある

ゴマノハグサ科ネメシア属に分類されるネメシアは、南アフリカが原産の植物で日本では一年草と宿根草が流通しています。全世界で50種ほどが確認されていますが、日本では園芸品種として数種類が販売されているのです。以前までは一年草のネメシアしか手に入れることはできませんでしたが、品種改良によって宿根草のネメシアも簡単に購入することができるようになりました。

耐寒性はあるが暑さには弱い

ネメシアは耐寒性があり、3℃くらいまででしたら地植えや屋外でも育てることができます。一方で、耐暑性は高くないので夏越しが難しく一年草ではそのまま種をつけて枯れてしまうのです。宿根草のネメシアは夏越しがしやすいように品種改良されていますが、夏場は特に手をかけて剪定などを行い風通しなどをよくしてあげるように心がけましょう。

ネメシアの育て方①:置き場所

ネメシアの育て方①:置き場所
ネメシアの基本的な特徴や生態がわかったところで、育て方について解説していきましょう。育て方の一番目として、置き場所についてご紹介していきます。ネメシアは地植えでも育てることはできますが、管理場所を変えることのできる鉢植えが特におすすめです。

日当たりの良い場所で管理

ネメシアは太陽の光を好むので、日当たりの良い場所で管理するようにしましょう。日当たりが良くないと、茎が徒長しやすくあまり花をつけることのない貧弱な苗になってしまうことがあります。室内でネメシアを育てている時は、昼間の明るい時間帯になるべく日に当ててあげるのがおすすめです。また、冬場の霜や寒風に当たると枯れてしまうので、寒い時期は室内に取り入れた上で暖かい日差しが降り注ぐような場所で育ててあげましょう。

高温多湿の夏は風通しの良い場所へ移動させる

太陽の光が大好きなネメシアですが、耐暑性は低いので高温多湿の環境になってしまうと弱ることがあります。梅雨から真夏にかけての高温多湿の時期は、風通しの良い軒下などに移動させてあげるようにしましょう。雨などによって花が傷むこともありますので、なるべく当たらない場所で管理します。

ネメシアの育て方②:水やり

ネメシアの育て方②:水やり
ネメシアの育て方の二番目のポイントとして、水やりの方法をご紹介します。多湿の状況を嫌うネメシアですが、どのような水やりを行えば元気に育ってくれるのでしょうか。

鉢植えの場合:土の表面が乾いてから水やり

ネメシアを鉢植えで育てている場合は、土の表面がしっかりと乾いてから水やりを行いましょう。春から秋にかけての乾きやすい暖かい時期は、朝と夕方に土の乾き具合をチェックして水やりをします。ただし、梅雨の時期と真夏は高温多湿になりやすいので涼しい時間帯に水やりを行いましょう。また、蒸れを防ぐために暑い時期の水やりは根元にそっとかけてあげるような方法で行います。冬場は根腐れが発生しやすいので土の表面が乾いてから、数日空けて水やりを行うのがポイントです。

地植えの場合:基本的には不要

ネメシアを地植えで育てている時は基本的には水やりを行う必要はありません。根をしっかり張っているので、土の深い場所から吸水することができるのです。ただし、何日も降雨がなかったときや乾燥が続いたら意識的に水やりをしてあげましょう。冬場は休眠期に当たるので、宿根草のネメシアを育てている時も水やりの必要はありません。

ネメシアの育て方③:土作り

ネメシアの育て方③:土作り
ネメシアの育て方の三番目として土づくりについて解説していきます。ネメシアは多湿の状況に弱いので、用土もなるべく排水性の高いものを選んであげるようにしましょう。

水はけの良い土が適している

ネメシアは水はけの良い土が適していますので、鉢植えの用土を選ぶ時は排水性の高い草花培養土などが適してます。一般的な園芸用土で大丈夫ですので、ネメシアの苗を購入する時にホームセンターなどであわせて買っておくのがおすすめです。地植えにするときは、水はけを良くするために腐葉土などを混ぜ込んだ土を作っておきましょう。

配合する場合は赤玉土5:腐葉土3:ピートモス2がおすすめ

ネメシアの用土を自分で用土を配合する時は、赤玉土を多めにして排水性を上げるとともに腐葉土やピートモスなどで栄養バランスを整えましょう。赤玉土5:腐葉土3:ピートモス2が理想的な配合比率です。用土を配合した後や、地植えの土を作ったあとはしばらく日数を空けて土がなじんでからネメシアの植え付けを行うとより、根張りがよくなります。

ネメシアの育て方④:肥料

ネメシアの育て方④:肥料
ネメシアの育て方の四番目のポイントとして、肥料の与え方についてご紹介します。一年草として育てることの多いネメシアは、基本的にはたくさんの肥料成分を必要としない植物だと覚えておきましょう。

開花時には緩効性肥料を1カ月に1回ほど与える

ネメシアの開花時期である春の4月~6月に、緩効性の肥料を一か月に一回ほどの目安で与えましょう。緩効性の肥料は土に元肥として混ぜ込んでおいても良いですし、鉢植えの土の表面に株元から少し離して置き肥をしても大丈夫です。暑い時期に入ったら、置き肥は一旦どかしておくと肥料焼けせずにすみます。

夏越し後は液肥を1~2週間に1回ほど

開花時期の春に緩効性肥料を与えた後は、夏場は肥料を与えずに育てます。温度が高い時期に肥料分を与えてしまうと、栄養分が強すぎて弱ってしまう可能性があるからです。夏越しの後の9月ごろになったら、液肥を1~2週間に一回くらいの目安で与えましょう。特に鉢植えは用土が限られていますので、栄養分が流出しやすい環境です。定期的な液肥を与えることで、葉や茎をたくさん茂らせてあげるようにしましょう。

ネメシアに多い病害虫と対処法

ネメシアに多い病害虫と対処法
基本的な育て方をご紹介したところで、ネメシアに多い病害虫とその対処方法についてご紹介します。特に注意したい病気と害虫について解説していきますので、兆候が見られたら早めに対処するようにしましょう。

灰色かび病

灰色かび病は、多湿によって繁殖しやすいカビの病気です。20℃~30℃の温度下で葉や茎、花などに褐色の斑点と灰色のカビが発生します。そのままにすると株の全体が弱って枯れてしまうので、灰色かび病を見つけた時は殺菌剤をスプレーするとともに感染した葉や花をカットして対処しましょう。灰色かび病を予防するために、風通しを良くすることを心がけます。花がらや枯れた葉を積極的に摘むことで、灰色かび病の対策となりますよ。

アブラムシ

アブラムシは花や葉のつけ根に群生して発生しやすい害虫です。見た目が不快なだけでなく、吸汁することによって株を弱らせてしまうので見つけたらすぐに排除するようにしましょう。直接、そぎ落としたり水をかけて落とす、薬剤を散布するなどの対処方法があります。また、自然に優しい木酢液なども販売されていますのでお子様やペットがいる方は検討してみてはいかがでしょうか。

ネメシアの日々の手入れ①:剪定

ネメシアの日々の手入れ①:剪定
次に、ネメシアの日々のお手入れ方法として剪定の作業についてご紹介します。ネメシアは夏の暑さに弱い植物ですので、剪定によって株をコンパクトにして休ませてあげると良いでしょう。

花が咲き終わったら切り戻しをする

春から初夏にかけての開花時期が終わった後、6月くらいに切り戻し剪定を行いましょう。株の全体が2分の1~3分の1のサイズになるように心がけながら、清潔なハサミでカットしていきます。花がすべて終わってしまった茎を選んでカットすると良いでしょう。一通りの花が終わった梅雨の前に、一旦、株の全体を剪定してコンパクトにしておくのがおすすめなのです。蒸れる時期の前に、剪定によって風通しを良くすることで病気の予防にもなりますよ。

切り戻しにより新芽が芽吹く

切り戻し剪定をすることによって、夏場の暑い時期に株を休ませることができるとともに新芽が秋に芽吹きやすくなります。暑い時期にはどうしても花が付きにくくなるので、花を咲かせずに休ませておくのが目的です。すっきりとカットすることによって、新芽を促し秋の時期にまた、たくさんの花を咲かせてくれるはずですよ。茎のサイズを短くする切り戻し剪定だけでなく、混みあった場所を選んでカットする透かし剪定も取り入れてみましょう。

ネメシアの日々の手入れ②:花がら摘み

ネメシアの日々の手入れ②:花がら摘み
ネメシアの日々のお手入れの二番目のポイントとして、花がら摘みの作業についてご紹介します。花がら摘みは難しくないので、水やりの際に気づいたらこまめに摘んであげるように心がけましょう。

咲き終わった花を摘む

花がら摘みの方法は単純で、咲き終わった花をその都度カットすることです。ピンチなどの小さなハサミを使っても良いですし、手や爪でカットしても良いでしょう。咲き終わった花をこまめに摘むことで、株の老化を防ぎ次に花をつけるように促すことができるのです。たくさんの花を咲かせたい時は、定期的に花がらを摘んであげましょう。

風通しが良くなり病気を防げる

花がら摘みをすることで風通しが良くなるので、病気の蔓延を防ぐことができます。花数を増やすことができるだけでなく、病害虫の予防にもなりますので積極的に花がらを摘んであげましょう。花がらだけでなく、枯れた葉や変色した部分などもカットすることで株の周りをキレイにしてあげるのがポイントです。

ネメシアの植え付け・植え替えのポイント

ネメシアの植え付け・植え替えのポイント
続きまして、ネメシアの苗を購入した後にどのような植えつけを行えばよいのかについて解説します。また、宿根のネメシアを鉢植えで育てている時は元気に成長させるために数年に一度は植え替えを行うようにしましょう。

春と秋が適期

ネメシアの植え付けや植え替えを行う適期は、春と秋が適しています。この時期はネメシアの生育期に当たりますので、植えつけなどの負担がかかる作業を行ってもその後の回復が良いのです。休眠期の冬場と、暑さでストレスがかかっている夏場は植え付けや植え替えの作業を行わないようにしましょう。

一回り大きい鉢に植え付ける

宿根ネメシアを鉢植えで育てている時は、根詰まりを防ぐために2年~3年に一度くらいの目安で植え替えを行いましょう。一回り大きめの鉢を用意した後に、新しい土に植え替えを行います。排水性を高めるために、鉢底にはネットや鉢底石を入れておきましょう。鉢からネメシアを取り出した後に、古い根や傷んだ根はカットしておくことをおすすめします。植え替えの後はたっぷりと水を与えて、根を活着してあげましょう。

ネメシアの増やし方

ネメシアの増やし方
ネメシアの育て方のポイントをご紹介したところで、増やし方について解説していきましょう。ネメシアは色々な方法で増やすことができる植物なのです。この項目ではネメシアの増やし方として、「種まき」と「挿し木」についてご紹介します。

種まき

種まきは、9月~10月に種を採取して播種することで複数の苗を作ることのできるメリットがあります。育苗トレーに種まき用土を入れた後に、種をまいて発芽を待ちましょう。種まきはたくさんの苗を作ることができるだけでなく、もとの株に負担をかけることがないので花を楽しみながら来シーズンの準備もすることができるのです。10月に種を播種した育苗トレーは、底穴から吸水させて乾燥させないように半日かげの場所で管理しましょう。寒冷地にお住いの場合は、種を保存して3月~4月になってから種まきをするのがおすすめです。

挿し木

挿し木は元の株と同じ苗を作ることができる増やし方ですので、気に入った花色のネメシアを見つけたら試してみたいですね。春から秋が挿し木の作業を行う適期です。2~3節を残したネメシアの茎を斜めにカットしたら、1時間ほど吸水させておきましょう。挿し木専用土に割りばしなどで穴をあけたら、ネメシアの挿し穂をそっと入れて半日かげの場所で管理しましょう。底穴から吸水させて乾燥を防ぐとともに、直射日光には当てないようにして発根を待ちます。

ネメシアの人気園芸品種一覧

ネメシアの人気園芸品種一覧
最後に、ネメシアの人気が高い園芸品種についてご紹介します。たくさんの花色があるネメシアですが、年々、新しい品種が生み出されているのも大きな魅力でしょう。

ピンクレモネード

「ピンクレモネード」は宿根ネメシアの一品種で、淡い紫と黄色の花弁が儚さを感じさせてくれます。ピンクレモネードの魅力のひとつはその芳香にあるのではないでしょうか。甘くほのかな香りは、庭植えにしても鉢植えにしても存在感を発揮してくれます。また、宿根性なので春だけではなく切り戻しによって新芽を促せば秋もたくさんの花を楽しむことができるのも人気の理由でしょう。

メーテル

薄いピンク、黄色、白という淡い色合いの花弁をもつ「メーテル」は近年、品種改良によって生み出された新しい品種です。甘い香りが楽しめるとともに、宿根性なので毎年、花を咲かせてくれるのも嬉しいですね。メーテルの主張しすぎない色合いは、寄せ植えやハンギングにして他の植物と合わせてもそれぞれの魅力を引き立ててくれるでしょう。

ネシア

メーカーから発売されている「ネシア」には様々な色合いがあり、選ぶのも楽しい品種です。ネシアの最大の特徴はコンパクトな花姿と丈夫な性質にあります。小さくともたくさんの花をつけるネシアシリーズは一株だけでも存在感を発揮してくれます。コンパクトでありながら丈夫なので鉢植えとして育てやすく、ガーデニング初心者にもおすすめの品種でしょう。ネシアは耐寒性のある宿根草なので、通年を通して花を楽しむことができます。

レモンスカッシュ

まぶしいほどの黄色と白の花弁が目立つ「レモンスカッシュ」は、春から秋にかけてのガーデニングにはぴったりの品種です。爽やかな色合いと甘い芳香が人気の品種で、コンパクトに育つのが魅力のひとつでしょう。レモンスカッシュは他のネメシアよりも強い香りを放つと言われていますので、香りを楽しみたい方にぴったりの品種です。

チョコバナナ

「チョコバナナ」という可愛らしい名前をもつこの品種は、センスの高い深い紫色と黄色の花弁をもつ目立つ特徴をもっています。アンバランスでありながら目立つ色合いの花弁は目を惹きつけ、まるで二つの花が混ざって咲いているようにも見えるのです。枝分かれをしやすい品種である「チョコバナナ」は株が小さくても、たくさんの花をつけるメリットもあります。

【まとめ】ネメシアの育て方を徹底解説!成長後のお手入れ方法や人気品種まで紹介

いかがだったでしょうか。 魅力的なガーデニング花材であるネメシアについてご紹介させていただきました。ネメシアは一年草と宿根草があり、それぞれに特徴がありますがどちらも比較的に育て方も簡単で初心者に向いた植物です。様々な色合いがあるのもネメシアの魅力で、香りの強弱によって品種を選ぶのも楽しいですね。 この記事のポイントは以下の通りです。
  • ネメシアは一年草と宿根性があり、耐寒性は高いが暑さには弱い特性がある
  • ネメシアの育て方①置き場所は日当たりと風通しの良い場所が適している
  • ネメシアの育て方②水やりは株の根元に土が乾いたらそっと行う
  • ネメシアの育て方③用土は排水性の高いものを選ぶ
  • ネメシアの育て方④肥料は開花時期に緩効性肥料を、夏越しの後に液肥を与える
  • ネメシアには灰色かび病とアブラムシが発生しやすいので、薬剤と風通しの良さで対処する
  • ネメシアのお手入れ①剪定は梅雨の前までに半分くらいのサイズになるように大胆にカットする
  • ネメシアのお手入れ②花がら摘みは花が咲き終わったらその都度、行う
  • ネメシアの植え替えは数年に一度、株が成長してきたら生育期に行う
  • ネメシアの増やし方には「種まき」と「挿し木」がある
ネメシアの栽培のポイントは、高温多湿にならないように注意することです。蒸れやすいので水やりでは根元にかけたり、暑い時間帯を避けたりといった育て方の工夫を心がけましょう。品種や色合いが多く選ぶのも楽しいネメシアは、お庭のガーデニングをさらに魅力的なものにしてくれるはずですよ。 最後まで記事を読んでいただいてありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。