クンシランの育て方を徹底解説!成長後のお手入れ方法やトラブルまで

クンシランの育て方を徹底解説!成長後のお手入れ方法やトラブルまで
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目次

大型の鉢花植物の一つであるクンシラン。春になると、毎年見ごたえのある花を咲かせてくれますよね。そんな立派なクンシランを育てるにはどのような環境、お手入れが必要かご存じでしょうか。クンシランのお世話について、あまりよく知らない、今後育ててみたいという方のために、クンシランの育て方について解説していきたいと思います。 そこでこの記事では
  • クンシラン(君子蘭)ってどんな植物なの?
  • クンシランの育て方のポイント5つとは?
  • クンシランに多い病害虫とその対策法は?
  • クンシランに必要なお手入れとは?
  • クンシランは種から育てられる?
  • クンシランの植え替え方法は?
  • クンシランの株は増やせる?
  • よくあるトラブル「クンシランの花が咲かない原因」とは?
について解説していきます。 この記事を読んでいただければ、クンシランの基本的な育て方はもちろん、その後に発生するお手入れに至るまで、「必要なお世話」がすべてお判りいただけるでしょう。それぞれのお手入れや育て方のポイントを実践することで、春には、見事な花を咲かせてくれるはずです。ぜひ最後までお読みください。

クンシラン(君子蘭)とはどんな植物?

クンシラン(君子蘭)とはどんな植物なのでしょうか?まずは基本情報について説明していきたいと思います。

一年中楽しむことができる多年草

クンシラン(君子蘭)は、南アフリカ原産の多年草で、花が咲いていない時期も楽しむことができる植物です。開花時期は3月~5月、花色は、オレンジ色が主流となっていますが、そのほかに赤色、黄色、白色のクンシランも存在します。中でも黄花クンシランは珍しく、個体差によって、開花した花が、淡い黄色であったり、鮮やかな黄色になります。

ラン科ではなくヒガンバナ科クリビア属の植物

名前に「ラン」とつきますが、ラン科ではなく、ヒガンバナ科クリビア属に属します。草丈は30cm~70cm程度で比較的大型サイズの植物です。

ダルマ系や班入り、黄花などのバリエーション

クンシランには、「高性広葉系」「ダルマ系」「斑入り」と呼ばれる3つの種類があります。それぞれの特徴を以下にまとめました。
  • 高性広葉系:花茎が長い、丈夫
  • ダルマ系:花茎が短い、葉が肉厚、成長が緩やか
  • 斑入り:葉に、白色や淡い黄色の斑が入る
また、クンシランは、オレンジ色の花色が主流ですが、近年では、黄花の花を咲かせる品種もあり、徐々に普及してきています。

人気品種「クリビア・ミニアタ」

日本で流通している多くが、この「クリビア・ミニアタ」(ウケザキクンシラン)となります。花色が豊富であることや、先ほどもご紹介した、ダルマ系や斑入りの品種の他、コンパクトタイプと言われる品種もあるため、大変人気の品種となっています。

半日陰に自生するため強い日差しに弱い

原産地では、半日陰の湿った場所に自生しているため、直射日光は苦手です。強い日差しに当ててしまうと、葉焼けを起こしてしまいます。

クンシランの育て方①:置き場所

クンシランの育て方は5つのポイントがあります。それでは順に説明していきます。 まず1つ目のポイントは、置き場所です。クンシランはどのような栽培環境を好むのでしょうか。

2月~3月は日に当たる室内

クンシランは季節によって適切な置き場所が多少変わります。2月~3月は、日照時間も短く、寒さもまだ残っているため、日当たりの良い室内がおすすめです。

4~5月、11~1月は室内の日陰

4月~5月や、11月~1月になると、日も暖かくなってきます。室内の明るい日陰(半日陰)に移動すると良いでしょう。

6~10月は明るい日陰のある屋外

6月~10月は、日差しも強くなってきますので、屋外の明るい日陰(半日陰)に置きましょう。日当たりが良すぎる場合は、寒冷紗などで遮光してあげても良いでしょう。北海道などの寒冷地は、9月下旬頃には室内に取り込むと良いでしょう。

特に班入り品種の葉焼けに注意

クンシランはもともと、日差しに強くないため、直射日光を避けて管理します。特に斑入りタイプのクンシランは葉焼けを起こしやすため、適度に遮光した場所に置かなければいけません。

クンシランの育て方②:水やり

2つ目のポイントは、水やりです。クンシランの水やりはどのように与えるのが良いのでしょうか。

土の表面が乾いたら水やり

春から秋にかけての、クンシランは、土の表面が乾いたら水やりを行います。クンシランは過湿に弱い性質がありますので、必ず、土表面の乾き具合を見ながら行います。水の与えすぎは根腐れを引き起こします。

鉢底から溢れるくらい水をあげる

水を与える際は、鉢底から溢れるくらいたっぷりとあげましょう。水を与える際は、株元に優しくかけてください。

特に暑い日は午前中に水やりをおこなう

特に暑い日は、午前中の間に水やりを済ませておきましょう。日中の高温で、土が蒸れて根腐れを引き起こしてしまうためです。

花に水がかからないように

クンシランの水やりの際、花や葉には水がかからないように注意しましょう。花や葉の間などに水が溜まっていると、そこから腐ってしまうことがあります。水が溜まっていたら、ふき取ってあげましょう。

クンシランの育て方③:土作り

3つ目のポイントは、土作りです。どのような土が生育環境に適しているのでしょうか。

通気性、保水性、水はけの良い弱酸性の土が適している

クンシランは、通気性保水性水はけの良い土を好みます。さらに、土のphは、弱酸性が好ましいでしょう。クンシランを初めて育てる方や、植物を育てることに慣れていない方は、市販のクンシラン専用の用土がおすすめです。

配合する場合は赤玉土6:腐葉土3:軽石1がおすすめ

ご自身で、土を配合したい方は、赤玉土6:腐葉土3:軽石1の割合がおすすめです。腐葉土が入ることで、水持ちが良くなりますが、入れ過ぎると過湿になりますので、腐葉土の入れ過ぎには注意したいですね。

クンシランの育て方④:肥料

4つ目のポイントは、肥料です。クンシランはどんな頻度で肥料を与えると良いのでしょうか。

4~6月と9月に緩効性肥料を週1回ほど与える

クンシランの肥料は、生育期間が長いため、肥料切れにならないように注意する必要があります。 4月~6月9月には、週1回を目安に緩効性の化成肥料を株元に与えましょう。緩効性肥料の代わりに、油かすと骨粉を固めたものを与えても良いでしょう。 肥料を与える時期をお伝えしましたが、真夏に肥料を与えるのは避けましょう

7~11月に液肥を週1回ほど与える

また、7月~11月に、草花用の液体肥料を与えるのもおすすめです。こちらは、週1回を目安に与えてください。既定の濃度を守って与えるようにしましょう。

クンシランの育て方⑤:冬越し

5つ目のポイントは、冬越しです。どのように冬越しをさせると良いのでしょうか。

耐寒温度は約5℃

クンシランは寒さに弱く、その耐寒温度は約5℃であるといわれています。しかしながら、10℃以下の低温にさらすことで春になると花茎をのばすという特性も持っています。5℃~10℃の低温下で、60日~70日育てられば、翌春は順調に開花することでしょう。

室内に取り込むのが安心

秋は霜が降りる直前まで屋外に置き、冬は暖房の影響を受けない、明るい室内に取り込むのが安心です。北海道や東北地方などの寒冷地で育てている方は、急激に気温が下がることがありますので、クンシランの耐寒温度を下回らないように早めに室内に移動させても良いかもしれません。

クンシランに多い病害虫と対処法

ここからは、クンシランに多い病害虫とその対処法について説明していきたいと思います。どんな病気や害虫に気を付けるべきなのでしょうか。また、どんなこれらの病害虫が発生したら、症状がみられるのでしょうか。

白絹病

クンシランに多い病気は、白絹病(しらきぬびょう)です。この病気はカビを原因とする伝染菌の一つで、5月~9月頃に多く発生します。クンシランの根や茎付近に、クモの糸のような細い糸を網状に張ります。感染が進行すると、株が倒れるように枯れていくといった症状がみられます。 白絹病の菌は、冬の寒さでも土中で越冬し、死滅しないという寒さにも強いカビです。白絹病に感染した場合は、土、株共に処分するしかありません。 また、白絹病のほか、茶色い斑点が葉に現れる炭疽病も要注意です。

ナメクジ

クンシランに付きやすい害虫としては、ナメクジが挙げられます。ナメクジはクンシランの新芽やつぼみ、花などを食害します。ナメクジは普段は土の中に潜んでいます雨上がりにクンシランにナメクジがついていないか、また、植え替えの際、土の中を点検するなどしてナメクジの食害からクンシランを守りましょう。見つけた場合は、市販の忌避剤や薬剤を準備して駆除すると良いでしょう。

クンシランのお手入れのポイント

クンシランには、育て方のポイント5つの他に、必要なお手入れが2つあります。それぞれ詳しく解説していきます。

鉢回し

1つ目は鉢回しです。クンシランは、日光が好きなので、太陽の光に向かって葉や花が咲きます。葉や花が片一方に偏り過ぎると、バランスを崩し鉢が倒れることもあります。そのため、定期的に鉢の向きを変えるようにしましょう。6月から10月頃に行うと良いでしょう。

花茎切り

2つ目は花茎切りです。クンシランの種を収穫しない場合、花が咲き終わったら速やかに手で摘み取りましょう。枯れた花を放っておくと、そちらに栄養が取られてしまい、翌年の花付きが悪くなります。

クンシランの種まきのポイント

クンシランは種から育てることができることはご存じでしょうか。ここからは、クンシランの種まきのポイントや方法について、ご説明していきたいと思います。

クンシランを種から育ててみよう

少し難易度は高まりますが、クンシランは種から育てることができます。市場にはあまりクンシランの種が流通していないので、ご自身が育てているクンシランから採取した種を使用しましょう。 クンシランは、花が咲き終わると、実をつけ、赤く熟していき、種が採取可能となります。しかしながら、クンシランの種は乾燥すると、発芽しにくくなりますので、種をまく直前までそのままにしておきましょう。

最高気温が20℃以上になってきたら種まきの時期

種まきをする時期は、3月~4月頃の最高気温が20℃以上となったタイミングがおすすめです。寒冷地であれば、4月下旬にずれ込むかもしれません。クンシランの種まきは、最高気温を目安にしましょう。

クンシランの種まきのやり方

クンシランの種まきのやり方について説明いたします。
  1. 果実から種を取り出し、水洗いして、果肉と果皮をしっかり落とします。水洗いした種を乾燥させる必要はありません。
  2. 用土(小粒の赤玉土)を鉢に入れ、その用土の上に種を置きます。
  3. 種同士の間隔は5cm以上空けながら、種を置きます。クンシランの種には、茶褐色の斑点(発根部分)があり、この部分が横向きになるように置くと良いでしょう。
  4. 種を置き終わったら、薄く用土を被せます。
  5. 20℃以上の室内で管理し、土が渇いたら、水を与えます。
  6. 葉が出てきたら、半日陰に移動し、葉っぱが2枚になったタイミングで植え替えます。
ちなみに、発芽までは、1ヶ月~2ヶ月程度、花が咲くまでは4年~5年ほどかかると言われています。

クンシランの植え替えのポイント

クンシランに限らず、植物が大きくなってきたらいずれ植え替えという作業が発生します。ここでは、クンシランの植え替えのポイントについて解説していきたいと思います。

鉢底から根が出てきたら植え替えをする

まずは、鉢底を見てみましょう。鉢底から根が飛び出していたら、植え替えのタイミングです。鉢植えの場合、2年〜3年に1度、時期としては、5月〜6月中旬頃または、10月中旬頃までがおすすめです。 植え替えする際は、5日ほど前から水やりを控え、土を乾燥気味にしておくと、根が柔らかくなるので作業がしやすいです。

一回り大きい鉢を使う

植え替えする際は、今植えている鉢よりも一回り大きい鉢を用意するのが基本です。 あまり大きすぎる鉢に植え替えると、根が水を吸収しきれずいつまでも用土が湿ったままになりがちです。根腐れを引き起こす原因にもなりますので、あまり大きすぎるサイズの鉢に植え替えるのは止めましょう。

クンシランの増やし方

また、クンシランは株を増やすことができる植物です。クンシランは、どのような方法で増やすことができるのでしょうか。

クンシランは株分けで増やすことができる

クンシランは、株分けという方法で増やすことができます。クンシランは成長と共に根元に子株ができるので、それを株分けすることになります。株分けの適期は、植え替えと同じ4月~5月頃なので、植え替えのついでに株分けも行ってしまいましょう。

株分けのやり方

株分けの手順についてご説明します。
  1. まずは、株分けする1週間ほど前から、水やりを控えます。
  2. 根元にできた子株を、ナイフやはさみを使って切り離します。子株から出ている根はカットせず、できるだけそのままの状態にしましょう。
  3. 分けた子株をそれぞれ、鉢に植えます。植え方は、植え替えの方法を参考にして下さい。

【よくあるトラブル】クンシランの花が咲かない原因は?

ここからは、よくあるトラブル「クンシランの花が咲かない原因」にフォーカスして4つご紹介したいと思います。ご自身のクンシランに当てはまることはないかぜひ、チェックしてみてください。

10℃以下の環境に当たらなかった

クンシランは、冬の時期も休眠することがありません。一方で、クンシランの花を咲かせるためには、最低気温5℃~10℃くらいの低温で60日~70日育てる必要があります。室内に置いている場合は、暖房をつけない部屋か、玄関付近で管理すると良いでしょう。

日照不足

クンシランは、直射日光が苦手で、葉焼けしやすいことは前述しましたね。一方で、あまりにも日が当たらない場所で管理していると、花芽が付かず花が咲かなくなります。 西日を避け、日差しが強い場合は、遮光をしながら日当たりの良い場所で育ててみましょう。

根詰まり

何年も植え替えをしていない場合、根詰まりを起こしている可能性があります。根詰まりは、クンシランに限らず植物すべての生育状況に悪影響を及ぼします。根が、水や栄養を吸収できなくなったり、花が咲かない原因にもなります。根詰まりが疑われる場合は、植え替えや株分けも行いましょう。

肥料不足

肥料不足によっても花が咲かない場合があります。植物にとって、花を咲かせるためには多くのエネルギーを必要とします。肥料切れを起こしてしまった場合、花を咲かせるための栄養が足りずその年は花を咲かすことができないことがあります。肥料の与え方をおさらいしてみましょう。

【まとめ】クンシランの育て方を徹底解説!成長後のお手入れ方法やトラブルまで紹介

いかがでしたか。クンシランの育て方について解説してきました。 この記事のポイントは
  • クンシラン(君子蘭)は、ヒガンバナ科クリビア属の植物で、ダルマ系や班入り、黄花などのバリエーションがある。
  • クンシランの育て方のポイントは5つ。 「置き場所」「水やり」「土作り」「肥料」「冬越し」
  • クンシランが気を付けたい病害虫は「白絹病」と「ナメクジ」である
  • クンシランのお手入れで欠かせないことは「鉢回し」と「花茎切り」である。
  • クンシランは種から育てることができる。
  • クンシランも定期的に植え替えをする必要がある。
  • クンシランは株分けで増やすことができる。
ということでしたね。 これらを押さえれば日頃のお世話や、時期が来たら行うお手入れなどすべて網羅することができます。クンシランを元気に育てるために、ぜひ何度も読み返し、時期が来たらそれぞれのお手入れを実践してあげてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。