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エキナセアは夏を中心に特徴的な花を咲かせる宿根草で、丈夫で育てやすいことから園芸をする方の間でも人気となっています。また、多くの園芸種も作られていることから「是非育ててみたい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。 ただ、エキナセアは適切な育て方をしないと病害虫の発生などにより枯れてしまったり、上手く生長しない可能性があります。 そこで今回は、
エキナセアという名前はあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、古くから日々の暮らしに役立てられてきた歴史のあるハーブです。ここからは、エキナセアという植物の特徴について説明していきます。
まず、エキナセアの育て方のポイントとして重要なのが「置き場所」です。ここからは、適切な育て方をするためにどのような場所を選定すればいいのか説明していきます。
次にエキナセアの育て方のポイントとして挙げられるのが「水やり」です。水をただあげればいいというわけではなく、適切な育て方をするためにはタイミングが重要です。
次のエキナセアの育て方のポイントは「土」です。適切な育て方をするために土作りはしっかりと行っていきましょう。
最後のエキナセアの育て方のポイントは「肥料」です。肥料を適切に与えることにより、エキナセアの栽培に良い効果をもたらします。
ここからは、エキナセアのお手入れ方法について説明していきます。成長した後にも適切な育て方をしていくことで、健康的に長く楽しむことができます。
エキナセアには様々な品種があり、それぞれに特徴があります。ここからは、エキナセアの主な品種について説明していきます。
エキナセアはハーブティーとしても楽しむことができます。
- そもそもエキナセアとはどんな植物?
- エキナセアの育て方のポイント
- エキナセアのお手入れ方法
- エキナセアの人気の品種
- エキナセアのハーブティーの作り方
そもそもエキナセアってどんな植物なの?

北アメリカが原産のキク科ムラサキバレンギク属の宿根草
エキナセアは、北アメリカが原産のキク科ムラサキバレンギク属の宿根草となります。エキナセアは花が美しい特徴的な植物で、野生種から栽培種まで数多くの種類が存在しています。 エキナセアは一般的に温帯気候で育てられる植物であり、AF(熱帯雨林気候)では生育が難しく、AF気候の場所にはあまり分布していません。品種によって草丈や花色はさまざま
エキナセアは品種によって草丈や花色はさまざまです。市場で一般的に入手しやすいのは「エキナセア・パープレア」や「エキナセア・アングスティフォリア」といった品種ですが、それ以外にも様々な特徴を持った種類があります。ハーブティーやサプリメントにも用いられる
エキナセアは、ハーブティーやサプリメントにも用いられます。特に、エキナセアが持っている免疫力を向上させる働きが注目されています。 具体的には、エキナセアの根や葉、花を乾燥させて、ハーブティーやサプリメントとして利用します。エキナセアの育て方のポイント①置き場所

日当たりと水はけのよい場所を好む
エキナセアは日当たりや水はけのよい場所を好みます。もともと丈夫な植物ですが、こういった場所を選ぶことで健康的に生長させることができます。日光不足だと花が咲きづらい
エキナセアは一般的には日光を好む植物です。そのため、日光不足だと花が咲きづらいので管理する際は注意しましょう。エキナセアの育て方のポイント②水やり

地植えは基本的に必要ない
地植えの場合は、水やりは基本的には必要ありません。土の表面がしっかりと乾いている状態になったら適宜水やりをしましょう。鉢植えの場合
鉢植えの場合は、地植えの場合と水やりの仕方が異なります。適切なタイミングで水やりをしていきましょう。土が渇いたらたっぷりと
土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。ただ、土が湿った状態が続いてしまうと根腐れを起こしやすくなってしまうため、夜などは避けておく方が賢明です。特に蕾から開花の頃は多めに水を与える
特に蕾から開花の頃は多くの水分を必要とするため、多めに水を与えましょう。こうすることで開花の際に美しい花が咲きやすくなります。エキナセアの育て方のポイント③土

水はけのよい土を好む
エキナセアは水はけのよい土を好みます。水はけが悪いと根腐れの原因にもなり、育て方で最も失敗するポイントとなっています。赤玉土4:腐葉土3:鹿沼土3の配合土など
水はけのよい土にするためには「赤玉土4:腐葉土3:鹿沼土3」の配合土とするのがおすすめです。また、市販の草花用培養土を使う場合であれば、パーライトを1割混ぜることによって水はけが良くなります。エキナセアの育て方のポイント④肥料

時期:5月~6月、10月頃
肥料を与える時期は、5月~6月、10月頃が適切です。肥料は与えすぎればいいというわけではないので、タイミングを見て与えるようにしましょう。月に数回化成肥料の置き肥を施す
5月~6月、10月頃には、月に数回化成肥料の置き肥を施しましょう。月に4~5回液肥を施す
また、月に4~5回液肥を施します。与えすぎには注意なので適切な分量を心がけましょう。エキナセアのお手入れ

植え付け
エキナセアを植え付ける際は、地域の気候条件を考慮して行いましょう。気候条件が悪ければエキナセアがしっかりと成長できない可能性が高くなってしまいます。苗を購入して植え付けるのが簡単
苗を購入して植え付けるのが簡単です。エキナセアには様々な種類があるので、好きなものを選びましょう。植え付けの適期:3月~4月
植え付けの適期は3月~4月となります。なるべく日当たりや水はけ、風通しのよい場所を選びましょう。植え付けのしかた
植え付けをしていく手順は以下の通りです。- 植える穴を掘る
- エキナセアの苗を穴に植えて、根鉢を土に埋める
- 苗の周りに土をかけて、軽く押さえつけ密着させる
- 植えた後はたっぷりと水を与える
植え替え
鉢植えの場合は植え替えが必要です。根づまりを起こしやすくなるので、部分的に鉢の底から根が伸びてくるようなら一回り大きな鉢に植え替えましょう。また、プランターで育てる場合も同様の考え方となります。植え替えの時期:4月~5月、10月頃
植え替えの適切な時期は、4月~5月、10月頃です。この時期になったら植え替えを検討しましょう。鉢植えの植え替えのタイミング:1年に1回が目安
鉢植えの植え替えのタイミングは1年に1回が目安となります。頻繁に植え替えをすると株が弱ってしまうためです。プランターの場合も同様です。植え替えのしかた
植え替えをする場合、数株を植えるなら間隔を30cm以上あけて植えましょう。日当たりがよく、風通しのよい環境にすることで病気にかかりづらくなります。エキナセアの増やし方
エキナセアは増やすことが可能です。ここからは、増やし方のポイントについて説明していきます。種まき
種まきのタネは市販されているものでも、自家採取でも構いません。まずは種まき用の土にまいて発芽してから、ビニールポットに1株ずつ植え替え、育ってきたら植え付けをしていきます。株分け
株分けでは掘り上げた株を2~3株に分けていきます。ただ、枯れてしまう可能性があるため、大きくなったもの以外の株分けは避けましょう。種まきの方法はhortiの動画などがわかりやすい
種まきの方法はhortiの動画などがわかりやすいです。hortiの動画ややり方をチェックしつつ、タネまき作業をしていきましょう。病気
エキナセアは適切な育て方をしていないと病気にかかってしまう可能性が高くなります。ここからは、かかる可能性のある主な病気について説明していきます。灰色カビ病
灰色カビ病は、主に菌類のボトリチス属によって引き起こされます。この病気は広く分布しており、カビの発生や変色、腐敗が進行した結果、植物は枯れてしまいます。 灰色カビ病は湿度の高い環境で発生しやすいのが特徴で、病気にかかってしまった部分は治療ができません。そのため、株全体に病気が広がってしまった場合は株ごと処分するしかありません。白絹病
白絹病の主要な病原体はカラミツガビロンスと呼ばれる菌類です。植物の感染部位には白い粒状の胞子嚢が形成されて、植物組織が壊されてしまいます。 白絹病は一度発生すると治療が難しく、他の株にも土を通して広がってしまうため、一帯の株を掘り起こして土を消毒する必要があります。予防法:水はけと風通しを良くする
これらの病気の予防法は、育て方のポイントでもお伝えしたように「水はけと風通しを良くする」ことが重要です。害虫
適切な育て方をするためには害虫にも注意しなければなりません。害虫に関しては早期に発見して対策をすることが大事になってきます。フキノメイガ
フキノメイガは幼虫の際に葉を食害するため、葉の損傷が進行していきます。特に大量発生した場合は、植物の成長に重大な損害を与える可能性があります。 フキノメイガは暖かい気候を好み、年間を通じて生息しているのがやっかいな点といえます。対処法:幼虫を見つけたら早めに駆除する
フキノメイガの対処法ですが、幼虫を見つけたら早めに駆除することが肝要です。そのためには継続的な監視が必要となるため、常に観察は怠らないようにしましょう。冬越し
ここからは、エキナセアが冬越しをする際のポイントについて説明していきます。冬に適切な育て方をすることで、エキナセアを寒冷な冬から守って、春に美しい花を楽しむことができます。冬は地上部が枯れるが根は生きている
エキナセアは基本的には暑さにも寒さにも強い品種です。そのため、冬は地上部は枯れるものの根は生きています。地上部については枯れ茎を地際で切り取って、地面が凍結しているようならバーク堆肥や落ち葉などを厚めに敷いておきましょう。土が凍る気温でなければ屋外で冬越しが可能
土が凍る気温でなければ屋外で冬越しが可能です。ただ、その際も定期的な観察は行いましょう。株元に腐葉土をまくなど防寒対策を行う
冬は株元に腐葉土をまくなどの防寒対策が必要です。東京くらいの冬の気温の場合は、株を切り詰めておくだけでも十分に冬越しをすることができます。春になると株元から新たな葉が出てくるようになります。エキナセアの人気の品種を紹介

グリーンジュエル:花期が長く丈夫な品種
エキナセアのグリーンジュエルは花期が長く丈夫な品種です。、グリーンジュエルは暑さや寒さに強く、ある程度放任していても良く育つのが特徴となっています。グリーンツイスター:鮮やかな花色が魅力
エキナセアのグリーンツイスターは鮮やかな花色が魅力の品種です。グリーンツイスターは切花やドライフラワーとして、また写真を撮って楽しむこともできます。ミルクシェイク:クリーム色の柔らかな花色とふんわりとした姿が特徴
エキナセアのミルクシェイクはクリーム色の柔らかな花色とふんわりとした姿が特徴です。ミルクシェイクは丈夫で育てやすいので、鉢植えでも庭植えでも問題ありません。バージン:直立タイプで草姿がよく花付きもいい
エキナセアのバージンは直立タイプで草姿がよく花付きもいいのが特徴です。バージンは暑さに負けず、たくさん花を咲かせる丈夫な宿根草です。パープレア:傘状になった赤紫色の花が特徴
エキナセアのパープレアは傘状になった赤紫色の花が特徴です。パープレアは薬草としても知られており、ハーブティーとしても一般的に利用されています。パリダ:華奢な花びらが下に垂れる個性的な姿
エキナセアのパリダは華奢な花びらが下に垂れる個性的な姿をしています。パリダはその特徴的な外観から、写真撮影を楽しむ方も多いようです。フラダンサー:パリダよりさらに細長い花弁が特徴
エキナセアのフラダンサーはパリダよりさらに細長い花弁が特徴です。フラダンサーは白っぽい花を咲かせ、まるで踊っているような花姿を楽しむことができます。プレーリーブレイズ:コンパクトに仕上がる品種
エキナセアのプレーリーブレイズはコンパクトに仕上がる品種です。プレーリーブレイズは暑い夏に緑色の花を咲かせ、清涼感を与えてくれます。メローイエロー:丈夫で育てやすく、さまざまな黄色の花を咲かせる
エキナセアのメローイエローは丈夫で育てやすく、さまざまな黄色の花を咲かせるのが特徴です。メローイエローは初めての黄色固定の品種として2017年にドイツで発表されました。パナマレッド:花もちがよく、鮮やかな赤色が特徴
エキナセアのパナマレッドは花もちがよく、鮮やかな赤色が特徴です。また、パナマレッドは暑さや寒さに強く、初心者でも育てやすい宿根草となっています。オレンジパッション:強健で多くのオレンジ色の花を咲かせる
エキナセアのオレンジパッションは強健で多くのオレンジ色の花を咲かせるのが特徴です。オレンジパッションは従来種に比べて花色の変化が少ないです。エキナセアのハーブティーの作り方

エキナセアはお茶としても楽しめる
エキナセアは乾燥した根や葉を使うことでお茶(ハーブティー)として楽しむことができます。ホットティー、アイスティーともに美味しくいただけます。体調不良などに効果あり
エキナセアのお茶は体調不良などに効果があると言われています。ただ、健康状態に合わせて適切な摂取量を守ることが大切になります。ハーブ専門店や通販で入手できる
エキナセアのお茶はハーブ専門店や通販で入手することができます。様々なものがあるので、まずはインターネットなどで確認してみることをおすすめします。お茶の入れ方
お茶を入れる手順は以下の通りです。- お湯を沸騰させる
- エキナセアの乾燥した根や葉をティーバッグに入れる
- お湯が沸騰したら火を止めて、カップに注ぐ
- 5分程度エキナセアを浸す
- 必要に応じてレモンなどで味を調える
【まとめ】エキナセアの育て方を紹介!ハーブティーとして楽しむ方法まで
ここまで、エキナセアの育て方について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか? この記事のポイントは- エキナセアには様々な品種があり、それぞれに魅力的な特徴がある
- エキナセアの育て方のポイントは「置き場所」「水やり」「土」「肥料」となる
- エキナセアの適切な育て方、お手入れ方法を知ることで長く健康を維持できる
- エキナセアはハーブとしても楽しむことができる