カラーの育て方を徹底解説!人気品種や成長後のお手入れ方法まで紹介

カラーの育て方
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目次

皆様はカラーという植物を知っていますか?カラーはサトイモ科の植物で、美しい鮮やかな色の花を咲かせ、切り花として贈り物やプレゼントに人気があります。 とは言ったものの、カラーという植物はそこまでメジャーな植物ではないため、まだカラーという植物を聞いたことがない方や、そもそもどんな植物なのかをご存知ない方もいるかもしれません。 そのため、今回の記事ではカラーの育て方をベースに、基本的なカラーの特徴や育て方のポイント、カラーの花が咲かないのはなぜなのかも含め、以下の流れで解説をしていきます。
  • そもそもカラーってどんな植物なのかを解説
  • カラーの育て方のポイント①置き場所を解説
  • カラーの育て方のポイント②水やりを解説
  • カラーの育て方のポイント③土を解説
  • カラーの育て方のポイント④肥料を解説
  • カラーのお手入れの方法や増やし方はどうやってやるの?
  • カラーの花が咲かないのはなぜなのかを解説
  • カラーの人気の種類を5品種をご紹介
  • まとめ
最後までご覧いただくことで、カラーの育て方のポイントが項目ごとにしっかりと理解でき、最後にはお気に入りのカラーを育ててみたい方に向けたおすすめの品種を5つ知ることもできますよ!ぜひ最後までお付き合いください。

そもそもカラーってどんな植物なの?

そもそもカラーってどんな植物なの?
それではまずは、カラーの育て方をお話しする前に、そもそもカラーはどんな植物なのかをまだご存知ない方に向けて、カラーとは何なのかについてお話しをしていきます。

アフリカを原産とするサトイモ科オランダカイウ属の多年草

カラーはアフリカを原産とした、サトイモ科オランダカイウ属の多年草です。日当たりを好むので、主に日光が当たりっぱなしの環境で栽培しましょう。また、サトイモ科には、多くの美しい花を持つ植物が含まれており、カラーもその中でも注目される存在です。しかし、その美しく開花された花は本当の花ではなく、仏炎苞(ぶつえんほう)という葉っぱの一種です。専門的で難しいお話はここでは避けますが、要は花のように見える葉っぱが美しい植物と言えるでしょう。

湿地型と畑地型の2つのタイプに分かれる

カラーは湿地型と畑地型の2つの主要なタイプに分かれます。湿地性に高い湿地タイプのカラーは水辺や湿地で見られ、湿気の多い環境を好みます。一方、畑地性の高い畑地タイプのカラーは土壌がより乾燥している場所に生育します。栽培する際は、購入前に湿地性が高いのか畑地性が高いのかを確認しておく必要があります。

日本での育て方は少し難しいといわれる

またカラーは、そもそも日本での育て方は少し難しいといわれています。アフリカが原産であることから、冬の寒い地域での雪や霜に弱いため、冬季には室内に取り込むか、特別に保護する必要があります。また、カラーは湿度の高い環境を好むため、水やりと湿度管理にも注意が必要です。

カラーの育て方のポイント①置き場所

カラーの育て方のポイント①置き場所
それではこの記事の本題であるカラーの育て方のポイントの置き場所について解説していきます。カラーは基本的には丈夫な植物なので、以下のような基礎的ことを守っていれば健康に栽培することができます。

日当たりの良い場所を好む

カラーは日当たりの良い場所を好む植物です。よく日が当たる場所で育てることで、お花が美しく開花します。ほどほどな直射日光なら大丈夫ですが、過激に当たりすぎると葉焼けを起こしやすくなります。

夏場の高温多湿の時期は涼しい半日陰で管理する

夏季には高温多湿の環境が好ましいですが、極端な暑さには弱い傾向があります。そのため、夏場にはカラーを涼しい半日陰に移動させることがおすすめです。これにより、お花や葉が元気を保ちます。

室内で育てる場合は直射日光を避けた明るい窓辺で管理する

またカラーを室内で育てる場合、直射日光を避けた明るい窓辺が最適です。窓辺に置くことで、間接光を受けることができ、カラーが美しく育ちます。ただし、室内での管理では湿度管理にも注意が必要です。

カラーの育て方のポイント②水やり

カラーの育て方のポイント②水やり
続いては、カラーの育て方のポイントの水やりについて解説していきます。湿地性と畑地性によって異なる水やりの方法が重要になってきます。

湿地性の場合

まずは湿地性の場合についてみていきましょう。

湿った土を好む

湿地性の高いカラーは湿った土を好む特徴があります。そのため、比較的水やりをしすぎてしまっても神経質になる必要はありません。

秋冬の休眠期にも控えめに水を与える

秋冬の休眠期の時期は基本的には水やりはしなくて良いのが植物の常識ではありますが、湿地性の高いカラーははこの時期も控えめに水をやり続けましょう。

畑地性の場合

次は畑地性の場合を見ていきましょう。

湿った状態が続くのを避ける

畑地性のカラーの場合は、湿った状態が続くのを避けた水やりをする必要があります。水をやりすぎると根腐れの可能性が増えるため、基本的には乾燥状態が続くような配慮が必要です。

秋冬の休眠期には水を与えない

また、湿地性とは反対に秋冬は水を与えなくて大丈夫です。根腐れを引き起こしたくないのであれば、鉢植えの方は室内に移動させること、地植えの方はなるべく雪や霜から保護してあげてください。

カラーの育て方のポイント③土

カラーの育て方のポイント③土
続いては、カラーの育て方のポイントの土について解説していきます。用土は、鉢植えと地植えによって変える必要があります。

鉢植えの場合:市販の草花用培養土で育てられる

カラーを鉢植えで育てる場合、市販の草花用培養土が非常に適しています。これらの培養土は通常、必要な栄養分をバランスよく含んでおり、水はけも良好です。カラーは根系が比較的浅いため、水はけのいい培養土を十分に入れた鉢が適しています。

地植えの場合:腐葉土や元肥などを混ぜ込む

カラーを庭の地植えで育てる場合、土壌改良が必要です。一般的に、腐葉土や元肥(有機物質を多く含む肥料)を土壌に混ぜ込むことがおすすめです。これにより、土壌の保水力が向上し、根が栄養を吸収しやすくなります。

カラーの育て方のポイント④肥料

カラーの育て方のポイント④肥料
最後は、カラーの育て方のポイントの肥料について解説していきます。

地植えの場合は基本的に必要ない

カラーを地植えで育てる場合、基本的には肥料は必要ありません。多くの場合、自然な土壌中の栄養分で充分に育ちます。ただし、土壌が極端に貧弱な場合や、花が弱々しい場合には、適切な有機物を土壌に混ぜ込むことで、栄養分を補うことができます。

鉢植えの場合:開花前に与える

カラーを鉢植えで育てる場合、特に開花前に追肥を施すことが重要です。開花を促すためには、窒素、リン、カリウムなどの必須栄養素がバランスよく含まれた肥料が適しています。鉢植えのカラーは土壌から栄養を取り込む範囲が限られているため、定期的な液肥の施用が効果的です。

カラーのお手入れ

カラーのお手入れ
続いては、カラーのお手入れについてお話ししていきます。上記でお話ししてきたような正しい育て方を実践していれば、きちんと生育していきます。成長が進んだカラーを管理するにはどうすれば良いのかを、それぞれの項目に分けて解説していきます。

植え付け

まずは植え付けについてです。

苗の植え付けは春に行う

カラーの苗の植え付けは春に行いましょう。成長期のことも踏まえて、ポイントは春に花が咲く前に行うことです。

植え付けのしかた

苗の植え付けはとても簡単です。まず苗を園芸店やホームセンターなどで購入します。加えて園芸店などでは苗の植え付けに適した小さめの鉢などが販売されているので、排水性の高い市販の土屋、先ほどお話しした腐葉土などに植えて、じっくり時間をかけて発根して大きくなるのを待つだけです。

植え替え

次は植え替えについてです。

鉢植えの植え替えのタイミング:2年~3年に1回

カラーの植え替えのタイミングは2年~3年に1回になります。成長もゆっくりなので、比較的長めの期間に1回で問題ありません。

植え替えの時期:春の開花前

また、これは先ほどの植え付けと同様に、春の開花前に植え替えるのがピッタリです。

植え替えのしかた

植え替えも簡単で、根の大きさを考慮した、根詰まりしにくい今の鉢よりも一回り大きな鉢を用意し、それに培養土を入れて植え替えます。排水性を高めるために、軽石や、鉢底ネットを敷くことがポイントです。

増やし方

続いては増やし方について解説していきます。

球根の分球で増やすことができる

カラーは球根植物で、球根を分けることによって増やすことができます。分球は通常、春または秋に行います。まず、カラーが休眠していない時期を選ぶことがポイントです。

分球のしかた

球根を優しく掘り出し、手で球根を分けることができる大きさの塊に分けます。各分球には少なくとも1つ以上の芽があることを確認し、新しい場所に植えます。球根は浅く植え、土を軽く押さえて水を与えます。新しい場所は、日当たりがよく、よく水を通す土壌が必要です。

冬越し

最後のお手入れは冬越しについてです。冬越しの方法は以下になります。

雨の当たらないところで越冬させる

カラーは適度に涼しい環境も好みますが、冬越しにおいては雨や霜から保護することが重要です。雨の当たらない場所、例えば屋根の下や庇の下にカラーを置くことで、雨水や霜から守ることができます。

マルチングで防寒をする

冷たい寒冷地域では、カラーの株元にマルチング(保温材)を施すことが役立ちます。マルチングは土の表面に枯れた葉や木くずを敷くことで、根を凍りから保護し、寒さから守ります。

北海道などの寒冷地では掘り起こして保管する

北海道などの寒冷地域では、冬季になるとカラーの球根を掘り起こし、室内に保管することが一般的です。球根は土を取り除き、乾燥した場所で保管します。春になると球根を再び植え戻すことができます。

カラーの花が咲かないのはなぜ?

カラーの花が咲かないのはなぜ?
続いては、カラーの花が咲かないといったお悩みについて、なぜ花が咲かないのかについて解説をしていきます。

花が咲かない原因

カラーの花が咲かないという病気の症状は、以下のような原因が考えられます。それに合わせて、この病気を解決するために必要な対処法についても解説していきます。

日光不足

カラーは十分な日光を必要とします。日陰で育てると花芽の生育が妨げられ、花が咲かないことがあります。カラーを栽培する場所を選ぶ際には、日光をよく受ける場所を選びましょう。

水不足・水やりの過多

適切な水やりも重要です。土が乾燥しすぎている場合や、逆に過剰に水を与えると、根がダメージを受け、花が咲かなくなることもあります。土の表面が乾いたら、適度に水を与えましょう。また、湿地性と畑地性かによって水やりの頻度や量も変わってくるので注意してください。

栄養不足・栄養過多

また、カラーには適切な栄養も必要です。栄養不足の場合、花が十分に育たず、また栄養過多の場合も株全体の発育が妨げられることがあります。バランスの取れた肥料を使用し、肥料のガイドラインの指示に従って栄養を供給してあげましょう。

環境

最後は環境です。カラーの成長環境がカラーにとって適切でない場合、花が咲かないことがあります。先ほどもお話しした通り、北海道などの寒冷地域では冬季に球根を掘り上げて保管する必要があります。また、湿度や風通しも考慮しなければなりません。

対処法

続いては、先ほどの花が咲かない原因4つがきてしまった時にするべき対処法について、解説をしていきます。どのような対処をするときちんと花が咲いてくれるのかがわかれば、生育も随分と楽になるでしょう。

置き場所を工夫する

カラーは十分な日光を必要とします。日光不足が花が咲かない原因の一つであるため、カラーを育てる場所をよく考えましょう。置き場所は基本的に置きっぱなしになるからこそ、植物への注意や配慮がより重要になってきます。できるだけ日光を多く受ける場所に置き、日中の直射日光を避けるように工夫しましょう。

花後にすぐに葉を切らない

カラーの花が咲いた後、葉を切り取らないようにしましょう。花が終わった後も葉は光合成を行い、球根に栄養を蓄えるために重要です。葉を早くに切り取ると、花が咲かなくなる可能性があります。

咲き終わった花がらを摘む

カラーの花が咲き終わったら、花がらを摘み取りましょう。これにより、新しい花芽の発育を促すことができます。花がらを放置すると、エネルギーが種子形成に向かってしまい、次の花のつぼみが育たなくなります。

カラーの人気の種類を紹介

カラーの人気の種類を紹介
最後は、カラーの人気の種類をご紹介して終わりにしようと思います。この記事をご覧の方の中には、お気に入りのカラーを探したいという方もいるかと思います。そんな方に向けて、おすすめの人気カラーを5つご紹介していきます。

フローズンクイーン:透き通るような白斑入りの葉と紫の花が特徴

まずはフローズンクイーンです。フローズンクイーンは、透き通るような白斑入りの葉と紫の花が特徴的なカラーです。その美しい葉と花は庭や花壇に魅力的な要素を加えます。特に葉の模様が美しいです。

ヒペリカム・トリカラー:緑の葉に白とピンクの斑入りの品種

次はヒペリカム・トリカラーです。ヒペリカム・トリカラーは、緑の葉に白とピンクの斑入りがある品種です。斑入りの葉が魅力的で、花も非常に可愛らしいです。庭のアクセントにおすすめ。

ピカソ:紫色とクリーム色の花が特徴的

次はピカソです。ピカソは、紫色とクリーム色の花が特徴的なカラーの品種です。花の色合いが美しく、珍しい色なので地植えでも鉢植えでも目を引く存在になります。

エチオピア:小ぶりでカラフルな花色が特徴的

次はエチオピアです。エチオピアは花の小さなサイズが魅力的な品種で、多彩な花色が楽しめます。カラフルな見た目は、切り花にしても良いでしょう。

オデッサ:個性的な色合いの品種

最後はオデッサです。オデッサは、個性的な色合いの品種で、カラフルな花が魅力です。凛とした特徴的な見た目や、エレガントな色合いをしていることから、目上の方の贈り物にしても問題ない美しいカラーです。

【まとめ】カラーの育て方を徹底解説!人気品種や成長後のお手入れ方法まで紹介

いかがだったでしょうか?カラーの育て方から、最後にはおすすめの人気種類のカラーまで知ることができ、すぐにお気に入りのカラーを育ててみたくなったのではないでしょうか? 今回の記事のポイントは以下になります。
  • カラーはアフリカを原産とした、サトイモ科オランダカイウ属の多年草で、湿地型と畑地型の2つのタイプに分かれる
  • カラーは冬場に弱いため、正しい育て方を実践しても、比較的日本では栽培が難しいと言われている
  • カラーの育て方のポイントの置き場所は、日当たりの良い場所で夏場の高温多湿の時期は涼しい半日陰で管理すること
  • カラーの育て方のポイントの水やりは、湿地型と畑地型によって分けられ、湿地性の場合は湿った土で栽培し、畑地性の場合は乾燥気味に育てること
  • カラーの育て方のポイントの土は、鉢植えの場合は市販の草花用培養土で育て、地植えの場合は腐葉土や元肥などを混ぜ込むこと
  • カラーの育て方のポイントの肥料は、地植えの場合は基本的にいらないが、鉢植えの場合は開花前に与えること
  • カラーの植え替えのタイミングは2年~3年に1回で、植え替えの時期は春の開花前にする
  • カラーの花が咲かない理由の多くは、日光不足や水不足か水やりの過多や栄養不足
  • 対処法は置き場所を工夫し、咲き終わった花がらを摘むこと
  • カラーの人気の種類は、フローズンクイーン・ヒペリカム・トリカラー・ピカソなどがある
ぜひこの記事を参考に、カラーを正しい育て方で健康的に楽しみながら栽培してみてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。