スイセンの育て方を徹底解説!人気品種や成長後のお手入れ方法まで

スイセンの育て方
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目次

スイセン(水仙)という植物は、ヒガンバナ科で、美しい白いお花と中央の黄色いカラーとのコントラストが鮮やかで人気の品種です。春に綺麗なお花を咲かせることでよく知られており、この時期にはお花屋さんにもよく並んでいます。 しかし、スイセン(水仙)という植物の名前や存在をご存知の方の中でも、正しいスイセン(水仙)の育て方を知らないという方も多いのではないでしょうか?それに、「次の春までには育ててみたい!」という方はなおさらスイセン(水仙)の育て方を知りたいのではと思います。 この記事では、スイセン(水仙)という植物の正しい育て方を解説していくとともに、以下の流れで花が咲かない理由やおすすめの人気の種類のスイセン(水仙)まで徹底解説していきます。
  • そもそもスイセン(水仙)ってどんな植物なのかを解説
  • スイセン(水仙)の育て方のポイント①置き場所を解説
  • スイセン(水仙)の育て方のポイント②水やりを解説
  • スイセン(水仙)の育て方のポイント③土を解説
  • スイセン(水仙)の育て方のポイント④肥料を解説
  • スイセン(水仙)のお手入れの方法や増やし方はどうやってやるの?
  • スイセン(水仙)の花が咲かないのはなぜなのかを解説
  • スイセン(水仙)の人気の種類を7品種をご紹介
  • まとめ
最後までご覧いただくことで、スイセン(水仙)の育て方を知れることはもちろん、花が咲かないなどのトラブルにも冷静に対応できる対処法もご理解いただけるでしょう!ぜひ最後までお付き合いください。

そもそもスイセン(水仙)ってどんな植物なの?

そもそもスイセン(水仙)ってどんな植物なの?
それではまずは、スイセン(水仙)の育て方をお話ししていく前に、そもそもスイセン(水仙)はどんな植物なのかを解説していきます。

地中海沿岸などを原産とするヒガンバナ科スイセン属の球根植物

スイセンは地中海沿岸などを原産とし、ヒガンバナ科スイセン属に属する球根植物です。その名前は「水仙」とも表記され、その美しい花で知られています。

白、黄色、ピンク、緑、オレンジなど色とりどりの花が咲く

スイセンの花は非常に多彩で、白から黄色、緑、ピンク、オレンジといった多彩な色合いがあります。これらの花は、その美しさだけでなく、独特の甘い香りも持っており、お庭や室内で栽培される際にはその香りも楽しめます。

主に冬咲きと春咲きのものが多いが、秋に咲く品種もある

スイセンの花が咲く時期は、品種によって異なります。主に冬に咲く冬咲きの品種と、春に咲く春咲きの品種があり、お庭や室内で四季折々に楽しむことができます。特に春に咲くスイセンは、寒い季節を締めくくり、温かな春の訪れを告げる花として愛されています。

スイセンに似たアヤメ科のヒメヒオウギスイセンという植物がある

また、スイセンに似た別の植物として、アヤメ科に属するヒメヒオウギスイセンも存在します。これらの植物は十分に外見が似ていますが、科属が異なり、微妙な違いがあります。しかし、どちらもヒメヒオウギスイセンも美しい花を咲かせ鉢植えでも地植えでも活躍してくれます。

スイセンの育て方のポイント①置き場所

スイセンの育て方のポイント①置き場所
続いては、この記事のテーマでもある、スイセンの育て方のポイントを解説していきます。一つ目は、スイセンの育て方のポイントの置き場所についてです。スイセンはどこに置くことが望ましいのかをみていきましょう。

地植えでも鉢植えでも育てられる

スイセンは球根植物であるので、地植えや鉢植えの両方で育てることができます。地植えの場合は、よく肥えた排水性の高い土壌を用意し、球根を適切な深さに植え付けます。鉢植えの場合は、適切なサイズの鉢と適切な培養土を選びましょう。

開花期までよく日の当たる場所がよい

スイセンは日当たりをよく好みます。球根を植える場所は、日中に十分な日当たりが確保できる場所が理想的です。十分な日光を受けることで、花芽が形成され、美しい花を楽しむことができます。

開花後は落葉樹の日陰など強い日差しが当たらないところがよい

スイセンは開花後にも葉っぱが成長し、その間にも日光を必要とします。しかし、開花後に強い日差しを浴びると、花が早くしぼんでしまうことがあります。そのため、開花後は部分的な日陰、特に落葉樹の下などの日陰で育てると、花を長く楽しむことができます。

室内で育てるのは難しい

スイセンは基本的には屋外で育てるのが最適です。室内で育てる場合は、日中非常に明るい窓辺が必要であり、温度や湿度の管理が難しいことがあります。そのため、屋外での栽培の方が花が咲く確率も上がります。

スイセンの育て方のポイント②水やり

スイセンの育て方のポイント①置き場所
続いては、スイセンの育て方のポイントの水やりです。水やりは正しい育て方を実践する上で非常に重要なポイントになります。以下のことを参考にして水やりをしてみてください。

地植えの場合は基本的に不要

スイセンは地中や空中から水分を十分に吸収することができます。そのため、地植えのスイセンには特別な水やりは必要ありません。自然に降る雨その年の気候などの状況によっては、水分が不足する場合もあるかもしれませんが、大抵の場合、追加の水やりは必要ありません。

鉢植えの場合は渇いたらたっぷりと

スイセンを鉢植えで育てる場合、土が乾いたら水をたっぷりと与えることが大切です。球根は土から水分を吸収し、花や葉を成長させるのに水が必要です。しかし、水をたっぷりと与えた後は、余分な水が溜まらないように排水が良い鉢を選び、鉢底には穴が空いているものを選びましょう。

スイセンの育て方のポイント③土

スイセンの育て方のポイント③土
続いては、スイセンの育て方のポイントの土です。どのような土を使用することがスイセンには適しているのかは、鉢植えか地植えかによって変わります。それぞれを見ていきましょう。

水はけのよい土が適している

スイセンは基本的に過度な水を好まず、水はけの良い土壌を好みます。水はけの悪い土壌では根腐れのリスクが高まることがあるので、どの植え方を実践するにしても、水はけを考慮した土壌環境を提供しましょう。

地植えの場合:粘土質の場合は腐葉土を混ぜ込む

地植えの場合は、土壌が粘土質である場合、腐葉土を混ぜ込むことで土壌の水はけを改善できます。これにより、過度な水分を溜め込むのを防ぎ、スイセンの健康な成長を促進することができます。

鉢植えの場合

続いては鉢植えについてみていきましょう。

市販の草花用培養土6:腐葉土3:牛ふん堆肥1の配合土がよい

市販の草花用培養土6:腐葉土3:牛ふん堆肥1の配合土がおすすめです。この割合で混ぜた土は、スイセンが必要とする栄養分を十分の供給することができ、水はけも良好になります。

赤玉土7:腐葉土3の配合土などでも

また、赤玉土7:腐葉土3の配合土なども選択肢として考えらることができるので、お好きな方法で栽培することをおすすめします。

スイセンの育て方のポイント④肥料

スイセンの育て方のポイント④肥料
最後のスイセンの育て方のポイントは肥料になります。肥料は以下のようなポイントを押さえた上で与えることがおすすめです。肥料は特に先ほどの育て方のポイント以上に注意が必要で、誤って量を与えすぎると簡単に根腐れを起こしたりといった病気問題になりやすいです。そのため、必ずガイドラインに沿った上で肥料を与えることが重要になります。

窒素過多の肥料は球根が腐りやすくなるため注意

スイセンの場合、窒素過多の肥料を使うと球根が腐りやすくなることがあるので注意が必要です。したがって、窒素分が多すぎない肥料を選ぶことが大切です。

元肥

まずは元肥について解説します。元肥は植え付ける際におすすめです。元肥は球根に必要な栄養分を事前に与えられ、健康な成長をサポートします。有機物を含む元肥を選びましょう。

完熟堆肥、腐葉土、ピートモスなどの有機物

スイセンには有機物系の肥料が適しています。完熟堆肥、腐葉土、ピートモスなどの有機物を土壌に混ぜ込むことで、土壌の保水性や保肥性を向上させ、スイセンの根に栄養を供給できます。

緩効性化成肥料

またそれらの肥料は、緩効性化成肥料であるとより良いでしょう。これらの肥料は長期間にわたって栄養分を供給でき、球根の成長を持続的にサポートすることができます。

追肥

続いては追肥です。スイセンに追肥を与えることで、健康的な成長と美しい花の開花を促すことができます。

発芽後から月に2回を目安に与える

追肥を与えるべき適切な時期は、発芽後から月に2回が目安です。

窒素分が少なくリン酸分が多い液肥を施す

スイセンは花を咲かせるために窒素分が少なく、リン酸分が多い肥料が適しています。この特性を考慮して、窒素分が控えめでリン酸分が豊富な液肥を選びましょう。

お礼肥

最後はお礼肥です。スイセンの花が咲き終わった後にお礼肥を与えることで、次の成長サイクルに備えましょう。

花後に与える

お礼肥は花後に与えるのが適しています。お礼肥を与えることで、花後に元気な球根を育てるのに役立ちます。

カリ分の多い液肥か三要素等量の肥料を与える

花後にはカリ分の多い液肥や、窒素・リン酸・カリウムの三要素が等量含まれる肥料を与えることがおすすめです。

スイセンのお手入れ

スイセンのお手入れ
続いては、スイセンを正しい育て方で育て、きちんと成熟した後にするべきスイセンのお手入れについて解説していきます。スイセンのお手入れは比較的に誰でもすることができますが、それらを放置したりすると病気や感染症の原因になる可能性も高くなるので、できる限りお手入れは日常的に行うのが理想です。

植え替え

まずは植え替えについてです。どのような植え替えが必要なのかを解説していきます。

庭植えは3年~4年ほど植えっぱなしにできる

スイセンは比較的長い間植えっぱなしで育てることができます。とはいえ、長期間上っぱなしで土壌をそのままにしておくと土壌の栄養価が低下することがありますので、3年から4年ごとに植え替えを検討しましょう。

葉が込み合って花立ちが悪くなったら植え替えを行う

スイセンの植え替えは、スイセンの葉が密集し、花立ちが悪くなった場合に植え替えをしましょう。葉が適切な間隔を保つことで花がより美しく咲きます。

植え替えのしかた

鉢植えの場合は葉っぱがある程度枯れて花が落ちた休眠期前の真夏を避けた7月から9月ごろに行います。球根を一度掘り上げて、分球できる場合は分球し、新しい鉢に植え付けます。

花が終わった後の管理

次は、花が終わった後の管理について解説していきます。

花が終わったら花がらを摘む

スイセンの花が終わったら、花がらを摘み取りましょう。これにより、不衛生な環境を清潔にでき、病気や感染症にかかる可能性を減らせます。

葉は完全に枯れるまでは切らない

花が終わった後も、スイセンの葉がまだ緑色をしている場合、葉を剪定しないでください。葉は光合成を行い、栄養を球根に蓄える役割があります。葉が自然に黄色くなり、枯れてから剪定するのが適しています。

病害虫

続いてはよく発生する病気と病害虫についてみていきましょう。

軟腐病

軟腐病の症状は名前の通り組織が柔らかくなってしまう感染病です。主な症状は腐ってしまったり、異臭を放ってしまうと軟腐病の可能性があるでしょう。対処法はハサミなどで患部を切り取るか、殺虫剤をかけることが良いでしょう。

アブラムシ

アブラムシは小さな緑色の害虫で、窒素分の多いアミノ酸系の肥料を与えすぎると発生しやすくなります。そのため、害虫が発生したら窒素分の多いアミノ酸系の肥料を控え、風通しの良い適度に乾燥した環境で栽培することです。

増やし方

最後はスイセンの増やし方をご紹介します。

分球

スイセンは分球で増やすことができます。分球はよく肥えた球根でないとできないので、ひとまず小さいうちは球根を大きくすることに意識を向けて栽培してください。植えっぱなしだけでは大きくならないので、正しい育て方を地道に実践してください。やり方は球根を掘り出し、複数個の小さな球根に分けて植え替えるだけです。

種まき

スイセンには種をつけて大きく増やせる品種も多くあります。反対にラッパスイセンなどは種ができづらいので注意が必要です。そのため、種のできやすい品種を用意し、種を収穫できたら同じ用土に種をまきます。しかし、種が花となって開花するまで3年以上かかるとも言われているので、長期的に栽培して問題のない方はおすすめです。

スイセンの花が咲かないのはなぜ?

スイセンの花が咲かないのはなぜ?
続いては、スイセンの花が咲かないのはなぜなのかについて解説していきます。スイセンは正しい育て方をしていないと花が咲かない場合もあります。そのため、スイセンの花が咲かない場合は育て方を見直す必要があります。原因をそれぞれ見ていきましょう。

花が咲かない原因

まずは花が咲かない時は以下の原因や育て方の問題を見直すとうまくいくことがありますよ。

日光不足

スイセンは十分な日光を必要とします。日光不足の場合、花芽の発育が阻害され、花が咲かないことがあります。適切な日光を確保することが重要です。

栄養不足

適切な栄養素が供給されていない場合、スイセンは花を咲かせるエネルギーを蓄えにくくなります。肥料を与えることで適度に栄養を補給してあげましょう。

水不足・水分過多

過度な乾燥や水分の過剰な供給は、スイセンの花つきに影響を与えます。土が乾いたら水を与え、水を過剰にやりすぎないように注意しましょう。

球根の成長不足

スイセンの球根が小さすぎる場合、花が咲かないことがあります。球根を適切な大きさに成長させるためにこそ、正しい育て方が必要です。

花後すぐに葉を切る

スイセンは花が終わった後も葉が光合成を行い、株を維持しようとします。花が終わったからといってすぐに葉を切ると、株が弱まり、次の花が咲きにくくなってしまいます。葉が完全に黄色くなるまで切らないように注意しましょう。

花を咲かせるためのポイント

そんな、花が咲かない原因を見てきましたが、どうすれば花がうまく咲くのでしょうか。花を咲かせるために必要なポイントについてみて行きましょう。

花が終わったら花茎を切り取る

1つ目は、花が終わったら花茎を切り取ることです。これはスイセンの美しい花を育てるために重要なステップです。花茎はエネルギーを消費し、球根の成長に影響を与えることがあるため、しっかりと切り取りましょう。

葉を残しておく

2つ目は、何度もお話ししている通り、スイセンの葉を残しておくことです。葉は光合成を行い、栄養を蓄える役割があります。花が終わった後も株と光合成のために葉を残してあげましょう。

肥料を与える

3つ目は、スイセンの成長期に必要な栄養を肥料で供給することが大切です。適した時期に肥料を与えることでスイセンの花は咲きやすくなりますが、肥料を与えすぎると根腐れなどの病気の原因になるので注意してください。

スイセンの人気の品種を紹介

スイセンの人気の品種を紹介
最後はスイセンの中でも人気な種類をご紹介して行きます。先ほども少しだけご紹介したラッパスイセン以外にも、人気でおすすめの品種が7つあるので、ご紹介して行きます。

原種スイセン:小型のスイセンで主に白や黄色の花を咲かせる

まずは原種スイセンです。小型で可憐な花を咲かせる原種のスイセンは、主に白や黄色の花が特徴です。そのシンプルな美しさが魅力的で、インテリアとの相性も抜群です。

ペーパーホワイト:白い星のような花を咲かせる

次はペーパーホワイトです。ペーパーホワイトは、名前の通り綺麗な白い花を咲かせ、その形はまるで星のようであることから人気があります。白い色は非常に清潔感があります。その花の形は独特で、園芸家に愛されています。

タリア:原種スイセンの一つで、清楚で上品な花姿

次はタリアです。タリアは原種スイセンの一つで、清楚で上品な花姿が特徴です。パッと開いた真っ白のお花が綺麗で、贈り物にも最適です。

ジョンキル:強く甘い香りをもつ

次はジョンキルです。ジョンキルは、強く甘い香りを持つ品種で、お庭やお部屋に置いても非常に良い芳香を広げます。花の色合いも美しく、華やかさを演出します。

ティタティタ:ミニスイセンの1種で、頭を寄せ合うように花が咲く

次はティタティタです。名前が非常に可愛らしいのが特徴的です。ティタティタはミニスイセンの一種で、頭を寄せ合うように花が咲くのが特徴です。コンパクトなサイズで栽培しやすいです。

ゴールデンベル:ベル状の大きな花と細い葉が特徴

次はゴールデンベルです。ゴールデンベルは、ベル状の大きな花と細い葉が特徴です。その鮮やかな色合いも目を引く美しい花姿をしています。

モノフィラス:原種系のスイセンで純白の花を咲かせる

最後はモノフィラスです。モノフィラスは原種系のスイセンで、純白の花を咲かせます。清楚で美しい花が特徴です。記念日などの贈り物にも適しています。

【まとめ】スイセンの育て方を徹底解説!人気品種や成長後のお手入れ方法まで

いかがだったでしょうか?スイセンという球根植物の育て方は、初めての方は難しく感じたかもしれませんが、上記の育て方を一つずつ丁寧に実践していけば、美しいお花を咲かせることができるでしょう。 今回の記事のポイントは以下になります。
  • スイセンは地中海沿岸などを原産とし、ヒガンバナ科スイセン属に属する球根植物で、白、黄色、ピンク、緑、オレンジなど色とりどりの花が咲く
  • 地植えでも鉢植えでも育てられ、開花期までよく日の当たる場所で育て、開花後は落葉樹の日陰など強い日差しが当たらないところがよい
  • 水やりは地植えの場合は基本的に不要で、鉢植えの場合は渇いたらたっぷりと与える
  • 基本的に水はけのよい土が適している
  • 窒素過多の肥料は球根が腐りやすくなるため注意が必要
  • スイセンは庭植えは3年~4年ほど植えっぱなしでOKだが、以降は土壌の栄養分を考慮して植え替えをする
  • 花が咲かない原因の多くは正しい育て方を実践できていないことであるため、基本的なところを見直すことが重要
  • 原種スイセンやペーパーホワイト、タリアなどが人気でおすすめの品種
ぜひこの記事を参考に、正しい育て方をして、スイセンの花を咲かせてみてくださいね。ご自分でお花を咲かせることができたら、達成感も得られるので、楽しく園芸ができるのでおすすめです。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。