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非常に名前が特徴的で可愛らしいニチニチソウ(日日草)。可愛らしいのは名前だけではなく、真っ赤な色のチャーミングなお花を咲かせることでも人気があります。 とはいえ、ニチニチソウ(日日草)という植物をまだご存知ない方もいると思います。特に、「健康的で正しいニチニチソウ(日日草)の育て方」は、名前を知っている方の中でも多くはないのではないでしょうか。 そのため、この記事では「健康的で正しいニチニチソウ(日日草)の育て方」をメインテーマに、ニチニチソウ(日日草)の育て方のポイントや、ニチニチソウのお手入れなども以下の流れで解説していきます。
- そもそもニチニチソウ(日日草)ってどんな植物なのかを解説
- ニチニチソウ(日日草)の育て方のポイント①置き場所を解説
- ニチニチソウ(日日草)の育て方のポイント②水やりを解説
- ニチニチソウ(日日草)の育て方のポイント③土を解説
- ニチニチソウ(日日草)の育て方のポイント④肥料を解説
- ニチニチソウ(日日草)のお手入れの方法や冬越しはどうやってやるの?
- ニチニチソウ(日日草)の葉が丸まるのはなぜ?
- ニチニチソウ(日日草)の人気の種類を5品種をご紹介
- まとめ
そもそもニチニチソウ(日日草)ってどんな植物なの?
それではまずは、そもそもニチニチソウ(日日草)ってどんな植物なのかを解説していきます。マダガスカルなどを原産とするキョウチクトウ科カサランサス属
ニチニチソウは、マダガスカルなどを原産地とするキョウチクトウ科カサランサス属に属する植物です。温暖な環境で自生している植物のため、日本で栽培する場合は日光の確保、日当たりの良い場所で管理する必要のある植物です。本来は多年草だが日本では一年草扱いになる
ニチニチソウは本来多年草の植物ですが、寒冷な日本の気候では一年草として扱われることが一般的です。そのため、本来は多年草の植物は、日本の環境に適応できず冬越しができない場合などは、一年草として、一年で種から成長し、開花をして枯れていくという特性を持っています。枯れた植物からはまた種が収穫できるので、それを種まきすることでまた花壇や鉢植えなどで栽培することができます。開花期間が長く暑さに強いため夏花壇に向いている
また、ニチニチソウは、その名前通りに日々花を咲かせ、開花期間が非常に長いことで知られています。また、原産地由来の高温多湿な気候にも強く、暑い夏に美しい花を楽しむことができるため、夏花壇に適しています。夏花壇とは、冬以外の季節に花を鑑賞できる花壇でのことを言います。
ニチニチソウの育て方のポイント①置き場所
それではこの記事の本題でもある、ニチニチソウの育て方のポイントについて解説していきます。ニチニチソウの育て方のポイントは合計4つあり、まず一つ目の育て方のポイントは置き場所になります。どんな置き場所で栽培するとより成長するのかを、ここからはお話ししていきます。日光を好むため日当たりの良い場所で育てる
ニチニチソウは日光を好む植物です。より良い成長と花付きをよくするために、育てる場所は十分な日当たりを確保した場所を選びましょう。7月~8月は西日を避けて管理する
夏の暑い期間、特に7月から8月にかけて、強い西日が植物に過度なストレスを与えることがあります。ニチニチソウはこの時期、西日を避けるように配置し、遮光ネットなどを使用して過度な日光を遮ることがおすすめです。泥はねを防ぐためプランターや鉢は芝生や段差の上に置く
また、ニチニチソウをプランターや鉢植えで育てる場合、雨や水やり時に土が飛び散ることがあります。これを防ぐため、プランターや鉢を芝生や段差の上に置くと、泥はねを最小限に抑えることができ、清潔で健康的なニチニチソウを栽培することができます。ニチニチソウの育て方のポイント②水やり
続いてのニチニチソウの育て方のポイントは水やりです。水やりも置き場所同様に非常に重要です。特に原産地に似た環境で栽培するとよりよく育ちます。また鉢植えなのか地植えなのかによっても変わるので、そこも一緒に見ていきましょう。加湿にならないよう注意する
結論からお伝えすると、加湿にならないように注意することがポイントになります。温暖で日当たりがいい地域に自生するので、適度な乾燥のある場所の方がよく成長します。加湿な環境で栽培すると、根腐れなどの病気になりやすくなります。地植えの場合:定植時以降は基本的に不要
まずは地植えでの場合を見ていきましょう。ニチニチソウを地植えで育てている場合、成長期以外では基本的に水やりは必要ありません。ただし、植え付け直後の水やりは、植物が根を張るのを助けるために行います。その後、雨水や空気中の水分を利用します。鉢植えの場合
次は鉢植えの場合です。土の表面が乾いてから与える
鉢植えのニチニチソウは、土の表面が乾いたら水を与えるのが良いです。指を土の表面に差し込んで湿度を確認し、土が乾いている場合には適度に水を与えましょう。夏場は朝夕の2回与える
特に夏場は温度や日当たりが高くて強いので、日中に水やりをすると株の健康を損なうことがあります。そのため、日中より気温が下がっている朝夕の2回に分けて与えるようにしましょう。ポットフィートやレンガで蒸れを防ぐのもよい
それに、ポットフィート(鉢の下に置く台座のようなもの)やレンガで蒸れを防ぐのおすすめです。適度な乾燥を確保した環境で育てたい場合、特に水やりの後に、地面と鉢の距離は重要になります。地面との距離が近すぎると、蒸れやすくなるので、ポットフィートやレンガを鉢の下に置き、高さをつけることで群を防ぐことができます。ニチニチソウの育て方のポイント③土
通いてのニチニチソウの育て方のポイントは土になります。どんな土を使用するといいのでしょうか。こちらも地植えか鉢植えかによって変わります。水はけのよい土を好む
結論からお伝えすると、ニチニチソウは水はけの良い土壌を好みます。そのため、地植えでも鉢植えでも共通して水はけのいい土壌を使用することがおすすめです。地植えの場合
まずは地植えに適した土について解説していきます。堆肥と腐葉土を混ぜ込んで耕す
地植えで育てる場合、まず土地を堆肥と腐葉土を混ぜ込んで耕し、土壌の質を向上させましょう。十分な栄養を土壌の中に混ぜ込むことが重要です。有機石灰を入れて酸度を調整するとよい
また、有機石灰を加えて土壌の酸度を調整することがおすすめです。石灰を入れることで酸性を上げることができ、より成長がうまく進みます。土を盛り上げて水が溜まらないようにする
また、土を盛り上げて水が溜まらないようにし、水はけを良くすることが大切です。基本的には水はけをよくすることがポイントであることを覚えておきましょう。鉢植えの場合
続いては鉢植えの場合です。花用の培養土で育てられる
鉢植えに適した培養土を使用することがおすすめです。特に簡単なのは、市販の花用培養土がいいでしょうです。室内で栽培する場合でもこちらの培養土でOKです。赤玉土5:腐葉土3:ピートモス2の配合土などもよい
また、自分で調合する場合には、赤玉土5:腐葉土3:ピートモス2の比率で混ぜた土を使用することもできます。このような土は水はけが良く、根の発育を助けます。ニチニチソウの育て方のポイント④肥料
最後のニチニチソウの育て方のポイントは肥料になります。ここでは、肥料を与える際の注意点について解説していきます。肥料を与える際の注意点
ニチニチソウに肥料を与える際に注意するべきいくつかのポイントを解説していきます。開花期に肥料切れにならないようにする
ニチニチソウは一年の間花を咲かせるため、特に開花時期に肥料が切れないように注意が必要です。肥料切れになると花の品質が低下し、健康にも影響を及ぼす可能性があります。肥料過多になると根が傷むため薄め、少なめを心がける
肥料を過剰に与えると、根に負担がかかり、根が傷つく可能性があります。肥料を与える際には、指示通りに希釈し、少なめにすることが大切です。リン酸分が多すぎると生育が悪くなるため注意
また、リン酸分が過剰に含まれた肥料を与えると、生育が悪化することがあります。肥料の成分を確認し、バランスの取れた肥料を選ぶか、肥料の使用量を調整することが重要です。緩効性化成肥料を元肥として土に混ぜ込む
ニチニチソウは、元気な花を咲かせるために土壌から栄養を摂取します。植えつける際、土に緩効性化成肥料を混ぜ込むことで、植物に必要な栄養分を長期間にわたって供給することができます。これにより、植物は根から十分な栄養を吸収でき、健康的に長期間成長することができます。追肥
生育途中に必要になってくる、追肥について、地植えか鉢植えかによって変わるポイントを解説していきます。地植えの場合:緩効性化成肥料を施す
開花期に入る前、通常は春から初夏にかけて、緩効性化成肥料を散布します。これにより、花芽の形成と成長をサポートし、美しい花を楽しむことができます。鉢植えの場合:薄めの液肥と緩効性化成肥料を併用する
薄めの液体肥料を土の表面が乾いたときに与えます。また、地植えと同様に緩効性化成肥料も利用できます。鉢植えは土の容積が限られているため、定期的な追肥が特に重要です。ニチニチソウのお手入れ
それではニチニチソウの育て方のポイントを踏まえた生育がきちんとできたニチニチソウのお手入れについて解説していきます。項目に分けてそれぞれお話ししていきます。剪定
まずは剪定についてです。草姿が乱れたら定期的に切り戻しをする
剪定は草姿が乱れたら定期的に切り戻しをしましょう。切り戻しは、ニチニチソウの葉っぱや花が鉢や花壇から溢れ出た時に、思い切って植物の周りをカットして葉姿を整えるお手入れを言います。剪定のしかた
- 清潔なハサミを用意します。
- ニチニチソウの葉っぱや花が鉢や花壇から溢れ出ていたら、植物の外側を沿うようにカットしていきましょう。
- カットする際は、株元にちゃんと葉っぱがあるようにすることです。これがないと、新しい葉っぱが成長できず枯れてしまう可能性があります。
- 数十日が経過すると生えてくるので、じっくり待ちましょう。
摘心
続いては摘心(てきしん)です。摘心(てきしん)は、苗の先端を剪定することで、そこから脇芽を生やして開花させる方法を言います。摘心により株を大きくする
摘心をすることで、より株を大きくすることができ、花数も増やすことができます。摘心のしかた
- 摘心したい苗を用意し、剪定ハサミで苗の先端をカットしてあげてください。
- いっときは見た目は寂しく見えるかもしれませんが、2番花や3番花を鑑賞することができます。
- 一定の時間が経過すれば、脇芽からこんもりと植物が生えてくるでしょう。
花後の管理
続いては花が咲き終わった後の管理についてお話ししていきます。花がら摘みをする必要はない
花がら摘みは花がらの種がまた生えてくることを避け、美観を整えるために行いますが、ニチニチソウは勝手に落ちてくれるので、花がら摘みは必要ありません。落ちた花びらはすぐに取り除く
しかし、適度な頻度で落ちた花びらはすぐに取り除くようにしましょう。放置しておくと病気になりやすくなってしまうので、早めの対応がおすすめです。冬越し
次は冬越しです。冬越しはどうやって行うのかを解説していきます。寒さに弱いため一年草として扱われる
ニチニチソウは本来は多年草の植物ですが、日本の寒冷地域では一般的に一年草として扱われます。これは、寒冷地の冬季の霜や雪に弱く、温室などの温かい場所に移植するして越冬させることがいいでしょう。気温が下がったら暖かい室内に入れる
移植が難しい場合などは、暖かい室内に移動することもおすすめです。ニチニチソウは暖かい環境を好むため、室内で越冬させることが初心者さんでもやりやすい方法です。増やし方
最後はニチニチソウの増やし方を解説していきます。どのように増やすのでしょうか?花が終わると種が採取できる
ニチニチソウは花が終わると種が採取できる植物です。この種を収穫して種まきをして育てることもできます。しかし種まきでの増やし方はそれなりに時間がかかるので、ゆっくりと育てたい方にはおすすめです。種まきのしかた
- 種を収穫するか、種を購入して用意しましょう。
- 4月下旬から6月までに種まきをします。発芽に適している温度は22〜25度と言われているため、温度計なども用意するといいでしょう。
- ニチニチソウの根っこは繊細なので、種まきポットなどで発芽させ、その後大きめの鉢に移植するのがおすすめです。
ニチニチソウの葉が丸まるのはなぜ?
続いては、ニチニチソウの葉が丸まるのはなぜなのかについて解説していきます。葉が丸まる原因
なぜ葉が丸まるのか、その原因を4つご紹介していきます。水不足
まずは水不足が考えられます。ニチニチソウは加湿を嫌いますが、だからと言って水分を与えなさすぎると、葉が丸まり、元気を失うことがあります。特に暑い季節や乾燥した気候では、水やりに注意が必要です。根が弱っている
根が十分に成長していない若い植物や、根が傷ついた植物は、水や栄養の吸収が不十分で、葉が丸まることがあります。新しい植物を植え付けた場合や植え替え時にも注意が必要です。植え替え時に根を傷める
植え替え時に根を過度に傷つけると、根が正常に機能せず、葉が丸まることもあります。植え替えを行う際は、注意深く丁寧に行うことが大切です。病気
病気や害虫の感染症も、葉が丸まる原因となります。葉が変色したり、異常に丸まったりする症状が出た場合、植物の健康を損なう可能性があります。病気や害虫の感染症の症状を見つけた場合は、早めの対処が必要です。対処法
上記の原因に対処する方法について解説していきます。土が渇いていたら水やりをする
ニチニチソウは地植えの場合、土の表面が乾いたら適度に水を与えましょう。鉢植えの場合も、土が乾いたらしっかりと水やりを行います。特に暑い季節には水不足にならないように、水分管理に気を配りましょう。丁寧に植え替えを行う
また、植え替えはニチニチソウの健康に影響します。植え替え時に根を傷つけないよう、植物を丁寧に扱いましょう。根を傷つけた場合、水や養分の吸収が阻害され、葉が丸まることがあります。植え替えを行う場合、植物の状態に合わせた手順を遵守しましょう。挿し木を行う
ニチニチソウは挿し木で増やすことができます。元気な葉を持つ親株から健康な枝を選び、挿し木を行うことで、新しい植物を育てることができます。これにより、健康な植物を維持し、葉が丸まるリスクを軽減できます。解決策がわからない場合は相談してみましょう
最後には、解決策がわからない場合は、以下の専門サイトなどに相談してみましょう。おすすめは『みんなの趣味の園芸』などの情報サイトや、育て方の動画を参考にするのもおすすめです。それぞれの特徴などもお話ししていきます。『みんなの趣味の園芸』などの情報サイト
『みんなの趣味の園芸』は植物の専門サイトです。いろいろな植物の情報が記載されているサイトなので、ぜひ初心者さんは参考にするべきでしょう。園芸相談ができる『緑の相談所』
次は園芸相談ができる『緑の相談所』です。緑の相談所は電話やメールにても具体的なお悩みの相談をすることができます。育て方の動画を参考にするのも◎
また、育て方の動画を参考にするのもおすすめです。動画はサイトや記事などの文章の媒体とは異なり、情報が多いので理解もしやすいでしょう。ニチニチソウの人気の品種を紹介
最後はニチニチソウの人気の品種をご紹介していきます。ぜひお気に入りのニチニチソウを見つけてみてくださいね。夏花火:星型の小花が花火のように咲く
まずは夏花火です。夏花火という名前が非常に綺麗で季節を感じます。というのも、見た目が星型の小花が花火のように咲くことが由来しています。フェアリースター:極小輪のかわいい花が咲く人気の品種
次はフェアリースターです。フェアリースターは極小輪のかわいい花が咲く人気の品種です。花壇に植えてもいいですが、コンパクトなので室内の鉢植えがおすすめです。ミニナツ:小輪でかわいらしく、初心者でも育てやすい
次はミニナツです。ミニナツは小輪でかわいらしく、誰でも育てやすいニチニチソウとして人気があります。育て方もシンプルなので、初めてニチニチソウを育てる方にもおすすめです。タイタン:暑さに強く、長く花を楽しめる
次はタイタンです。タイタンは、暑さに強く、長く花を楽しめるニチニチソウとして知られています。カラフルな赤、白、ピンクの色を楽しめるニチニチソウです。miki(ミキ):花びらがカップ咲きになっている
最後はmiki(ミキ)です。miki(ミキ)は、花びらがカップ咲きになっているニチニチソウです。温暖な気候になればなるほど綺麗なカップ咲きになってくるので、夏が楽しみになるでしょう。【まとめ】ニチニチソウの育て方を徹底解説!人気品種や成長後のお手入れ方法まで
いかがだったでしょうか?ニチニチソウの育て方のポイントからお手入れまで、この記事一つで健康なニチニチソウを育てることができることがご理解いただけたのではないでしょうか! 今回の記事のポイントは以下になります。- ニチニチソウは、マダガスカルなどを原産地とするキョウチクトウ科カサランサス属に属する本来多年草の植物だが、寒冷な日本の気候では一年草として扱われる
- ニチニチソウは日光を好むため、置き場所は日当たりの良い場所で育てる
- 加湿にならないようポットフィートやレンガで蒸れを防ぎながら水やりをする
- ニチニチソウは水はけの良い土壌を好む
- 緩効性化成肥料を元肥として土に混ぜ込み、リン酸分が多すぎないようにする
- 冬越しをする際は、冬は温かな室内で越冬させる
- 葉が丸まる原因の多くは、基本的な育て方ができていない場合に起こる対処法は、土が渇いていたら水やりをし、丁寧に植え替えを行うこと
- とはいえ、解決策がわからない場合は『みんなの趣味の園芸』の植物専門サイトなどを参考にするのがおすすめ
- ニチニチソウの人気の品種は、夏花火やフェアリースターなどがある