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青い花が可愛らしいアメリカンブルー。花壇や寄せ植えとしてガーデニングで人気があります。聞いたことがなくても、花を見れば「どこかで見たことがあるかも」と思うかもしれません。人気のアメリカンブルーの育て方について気になりませんか。 そこでこちらの記事では
青い花が人気のアメリカンブルーをご存じでしょうか。ここでは、アメリマンブルーがどんな植物なのか解説します。
アメリカンブルーのことを知ると、育ててみたいと思いませんか。アメリカンブルーの育て方における苗の選び方を解説します。
アメリカンブルーの育て方における植え付けを解説します。
アメリカンブルーの育て方における置き場所について解説します。
アメリカンブルーの育て方における水やりについて解説します。
アメリカンブルーの育て方における肥料について解説します。
アメリカンブルーの育て方における冬越しについて解説します。
アメリカンブルーの育て方における剪定方法について解説します。
アメリカンブルーの育て方における増やし方について解説します。アメリカンブルーの増やし方は挿し木がおすすめです。
- アメリカンブルーはどんな植物なのか
- アメリカンブルーの育て方における置き場所・水やり・肥料
- アメリカンブルーの育て方における冬越し
- アメリカンブルーの剪定方法
アメリカンブルーってどんな植物?

アメリカンブルーの基本情報
アメリカンブルーは、ヒルガオ科の半耐寒性多年草。花は5月~10月に咲きます。半耐寒性ですが、強すぎる雪や霜や寒さに当たると枯れるため、九州南部の暖かい環境でなければ冬越しは難しいです。基本的には1年草と考えるとよいでしょう。アメリカンブルーは横に這いながら、可愛らしい青い花を咲かせるため、ハンギングやグランドカバーとして楽しまれることが多いです。植物名 | アメリカンブルー(エボルブルス) |
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学名 | Evolvulus pilosus |
草丈 | 20~40cm |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | 強い |
本来の名はエボルブルス
アメリカンブルーの本来の名前は、「エボルブルス」。1980年代にはじめて輸入された際に、種名をはじめとする詳しい情報がわからなかったそうです。そのため、エボルブルスの名前でなく、今のアメリカンブルーが名付けられました。アメリカから来たブルーの花という命名が定着してしまった
名前になる種名や属名がわからないため、流通でも呼び名に困ります。そこで、アメリカから来たブルーの花という命名が定着してしまったわけです。現在では、正しい名前である「エボルブルス」の名前も定着しつつあります。アメリカンブルーと同じ植物のことを指すので、間違わないようにしましょう。ヒルガオ科の半耐寒性多年草
アメリカンブルーはヒルガオ科の半耐寒性多年草です。しかし、日本では雪や霜が降る冬があるため、冬越しはやや難しいと考えられます。実際、冬が比較的厳しくない九州南部では冬越しする反面、関東北部では冬越しが難しいです。日本では、基本的に育て方は一年草の生育と一緒と考えましょう。地面を這うようにのびるのが特徴
アメリカンブルーは地面を這うようにのびるのが特徴です。横に横に生育しながら、20㎝~40㎝ほどの背丈になります。ハンギングで吊り下げて、枝垂れさせるように楽しむのもおしゃれです。花壇ではグランドカバーのようにして、青い花を楽しむとよいでしょう。1~3cmのかわいらしい青い花を咲かせる
アメリカンブルーは1~3㎝の可愛らしい青い花を咲かせます。青い花は、花壇や寄せ植えにも人気の花色。涼しげな花色は、見ていて心を穏やかにしてくれるでしょう。白やピンク、紫などの淡い色と合わせるとおしゃれです。アメリカンブルーは青い花を開花させますが、品種によっては白い花を開花させます。白花品種はアメリカンホワイトの名前で販売されています。珍しい色の花でも毒性はない
アメリカンブルーの花は青色と珍しいため、毒性があると怖いなと考える方もいるかもしれません。しかし、珍しい色の花でも毒性はないので安心してください。アメリカンブルーの苗の選び方

茎の太いしっかりした苗を選ぶ
アメリカンブルーの苗は、茎の太いしっかりした苗を選んでください。苗の茎が細いと、植え付けや手入れの時に折れてしまう可能性もあります。まら、茎が太いほど、しっかりと根が張っているので、成長がよいです。ホームセンターや園芸店では、アメリカンブルーは茎の太いものを選びましょう。購入したらすぐに植え替える
アメリカンブルーは、購入したらすぐに植えることがポイントです。購入した後に何日もそのままだと、根詰まりしたり、水不足で枯れたりするかもしれません。アメリカンブルーに限らず、花苗は購入したらすぐに植え替えてください。伸び気味の茎を切り戻して脇芽をうながす
アメリカンブルーは横へ茎を伸ばして育ちます。伸び気味の茎は切り戻して脇芽を促してください。脇芽とは、植物の茎を切ることで、切り口下の節から出てくる新芽です。花苗では、切り戻すと複数の脇芽が出やすいので、枝数が増えて多くの花が咲きやすくなるでしょう。アメリカンブルーの育て方【植え付け】

根が弱く土を崩さないように植え付ける
アメリカンブルーは根が弱いため、用土を崩さないように植え付けてください。ただし、ポットの中でぐるぐると根詰まりしている場合は、軽くほぐしてください。根詰まりしていなければ、優しくそのまま植え付けましょう。株どうしの間隔は30cm以上あける
花壇に地植えする場合は、アメリカンブルーの株同士の間隔は30㎝以上あけましょう。最初はさみしく感じるかもしれませんが、成長するにつれて横へ伸びるので、すぐに広がって美しく花が咲きます。アメリカンブルーの植え付け手順
アメリカンブルーの植え付け手順は以下の通りです。- ポットから優しく根鉢を取り出す
- 鉢や花壇に根鉢が収まる程度の穴を掘る
- 取り出した苗を穴に入れる
- 周りの土を優しく株の周りに寄せる
- たっぷりの水やりをする
アメリカンブルーの育て方【置き場所】

屋外の良く日の当たる場所に置く
アメリカンブルーは日当たりを好む植物です。そのため、屋外の良く日の当たる場所に置いてください。日当たりが悪い場所では、花が咲かない可能性があります。葉も色が悪くなるので注意してください。冬の霜に当たると枯れるので注意する
アメリカンブルーは冬の霜に当たると枯れるので注意します。冬は雪や霜が当たらない軒下や明るい室内に移動させると安心です。ただし、室内では風通しがなくなるので、定期的に暖かい時間帯に屋外に出してあげると管理が簡単です。霜が降りる夜から朝にかけてだけ、室内に入れるのもおすすめです。アメリカンブルーの育て方【水やり】

土の表面が乾燥したらたっぷり水をあげる
土の表面が乾燥したらたっぷり水をあげることが重要です。ただし、地植えの場合は、雨が割らない夏の時期以外は水やりは必要ありません。また、鉢植えの場合は、受け皿に水を溜めていると根腐れするので注意してください。真夏は水切れしないように注意する
真夏は水切れがないように注意します。鉢植えであれば、真夏は朝晩の2回水やりしましょう。鉢底から、たっぷりと水が流れるくらいに水やりしてください。地植えの場合は、ホースシャワーなどで、午前中や夕方以降に与えてください。朝や夕方の涼しい時間帯に水をあげる
真夏は気温が高いので、お昼時間帯に水やりすると根が茹ってしまう可能性があります。必ず、朝や夕方の涼しい時間帯に水やりしましょう。葉の上から株全体が濡れるように水をまく
水やりは葉の上から株全体が濡れるように水を撒いてください。そうすることで、葉についている土埃や害虫を水で流すことができます。特に乾燥した環境を好む害虫であるハダニの予防に効果的です。ハダニはどの植物にも付きやすく、発生すると葉にカスリが出てきます。大発生すると、クモのような糸を巻き付けて枯らしてし舞うので、注意が必要です。ただし、花が咲いている場合は、株の上からたくさんの水やりは控えて株元から与えます。花の中に水が溜まると、花が腐る恐れがあるためです。アメリカンブルーの育て方【肥料】

10日に1回肥料を与えて肥料切れしないようにする
アメリカンブルーには10日に1回肥料を与えて、肥料切れしないようにしてください。花がたくさん咲く植物なので、多くの花を咲かせたい場合は、肥料分が必要です。肥料が少ないと花が咲かないこともあるかもしれません。あげる肥料は液体肥料
アメリカンブルーにあげる肥料は液体肥料です。液体肥料は速効性があるので、与えてすぐに効果が出てきます。液体肥料にはさまざまなメーカーから出ていますので、使用する液体肥料の注意に沿って、適切な薄め方をして与えてください。上手く与えていると花が濃い青色に咲く
液体肥料を上手く与えていると花が濃い青色に咲きます。ただし、青色を濃くしたいから、液体肥料を与えすぎたり希釈を濃く作ったりするとアメリカンブルーが枯れる恐れもあるので注意してください。使用する液体肥料の薄め方や与え方を守ってください。アメリカンブルーの育て方【冬越し】

耐寒性が弱く一般的には一年草として扱われる
アメリカンブルーは半耐寒性ですが、耐寒性が弱く一般的には一年草として扱われます。そのため、九州南部の暖かい地域でなければ、屋外での栽培や冬越しは難しいでしょう。鉢植えの場合は室内に取り込む
鉢植えの場合は、気温が下がり始める秋以降は室内に取り込むと安心です。室内は日当たりの良い窓際に置いてください。ただし、夜は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離れた場所に移動させると管理がしやすいでしょう。地植えの場合は株を鉢に植え替えてから室内で管理する
地植えの場合は、株を鉢に植え替えてから室内で管理するとよいでしょう。秋の暖かいうちに植え替えておき、鉢の環境に慣れさせておくことも重要です。急に植え替えて室内に移動させると、環境が変わりすぎて枯れる恐れがあります。アメリカンブルーの剪定方法

摘心や切り戻しによって枝数を増やさないと花があまり咲かない
アメリカンブルーは摘心(てきしん)や切り戻しによって枝数を増やさないと花があまり咲きません。摘心とは、枝先の新芽を摘むことです。剪定は枝の長さを短くするためですが、摘心は先端だけを摘み取ります。剪定や摘心によって、枝数が増えるため、花数も増えることにつながります。摘心の仕方
アメリカンブルーの摘心の仕方を解説します。タイミングは草丈が5~10cmになったとき
摘心のタイミングは草丈が5~10cmになった時に行いましょう。枝先だけを摘み取るので、伸びすぎた枝を摘心すると、株姿が悪くなりがちです。そのため、草丈が短い5~10㎝の時に摘心すると、バランスよく花数が増えてくれます。摘心の手順
摘心の手順は以下の通りです。- 枝の長さが5~10㎝であるか確認する
- 枝先を指で摘み取る
- 再び伸びてきた脇芽を摘心する
切り戻し剪定の方法
アメリカンブルーの育て方における切り戻し剪定の方法について解説します。花が終わった11月頃が適期
切り戻し剪定は花が終わった11月頃が適期です。一年草として育てている場合は、冬の寒さで枯れるので切り戻し剪定は必要ありません。多年草として、冬越しさせて来年も楽しみたい場合に切り戻します。茎を2分の1程度の長さに切り戻す
アメリカンブルーの茎の2分の1程度の長さに切ってください。長めに切ってしまうと、その切り口部分から脇芽が伸びてしまいます。かといって、短く切りすぎると、気温が下がる冬に枯れこむ恐れがあるので注意しましょう。切り戻し剪定の手順
切り戻し剪定の手順は以下の通りです。- 11月の花終わりに枝の長さを確認する
- 剪定はさみを準備する
- すべての枝を半分に切る
アメリカンブルーを挿し木で増やす方法

挿し木は5~9月が適期
アメリカンブルーの挿し木は5月~9月が適期です。5月~9月は気温が上がっていく季節なので、植物の成長が活発。挿し木して、発根が早く新芽も出やすい時期です。アメリカンブルーは、子株が根元にできる植物ではないので、株分けでは増やすことができません。無理に株分けしないようにしてください。アメリカンブルーの挿し木手順
アメリカンブルーの挿し木の手順は以下の通りです。- 挿し木挿し芽の土を準備する
- 挿し木トレーや植木鉢に土を入れる
- あらかじめ土を湿らせておく
- 土に5~10㎝ほどの深さの穴をあけておく
- アメリカンブルーを10~15㎝ほどの長さで剪定する
- 剪定した枝を挿し穂として、1時間ほど吸水させる
- 吸水させた挿し穂を、土の穴に入れて優しく植える
- 改めて、たっぷり水やりする
- 明るい日陰に置いて、水切れがないように管理する
挿し木後10~14日で発根し根が十分に伸びたら植え替える
挿し木後10~14日で発根して、根が十分に伸びたら植え替えてください。根が伸びているかどうかの確認方法は、「新芽が出てくる」「挿し穂を掴むと抵抗感を感じる」です。ただし、新芽が出ていない状態で、挿し穂を引っ張るとストレすで枯れたり、せっかく出てきた根が切れたりするので注意してください。優しく植え替えて、日当たりの良い場所で栽培管理してください。【まとめ】アメリカンブルーの育て方を徹底解説!成長後のお手入れ方法まで紹介
ここまでアメリカンブルーの育て方について解説してきましたがいかがですか。 この記事のポイントは- アメリカンブルーは半耐寒性多年草であるが、日本では寒い冬を越しにくいので、一年草扱いである
- アメリカンブルーの育て方は、「置き場所:日当たり良い場所」「水やり:水切れがないように育てる」「肥料:生育期5月~10月に10日に一回液肥を与える」が重要
- アメリカンブルーの育て方における冬越しは、気温が下がる秋以降に鉢植えとして明るい室内に移動させる
- アメリカンブルーは草丈5~10㎝になったタイミングで摘心をして、花終わりの11月に切り戻し剪定する