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ライスフラワーは米粒のような蕾がつく植物で、どちらかというと咲いた姿より蕾の姿の方が好まれており、切り花やドライフラワーとして多く使われています。ライスフラワーは特徴的な見た目から人気も高く「これから育ててみたい」という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。 ただ、ライスフラワーは適切な育て方をしないと上手く成長しなかったり、枯れてしまうことがあります。 そこで今回は、
- ライスフラワーってどんな植物?
- ライスフラワーの育て方
- ライスフラワーの植え替え方法
- ライスフラワーの剪定方法
- ライスフラワーを挿し木で増やす方法
ライスフラワーってどんな植物?
ここからは、ライスフラワーの基本情報について説明していきます。適切な育て方を知るうえでも、まずは基礎知識として身に付けておきましょう。ライスフラワーの基本情報
ライスフラワーは植物名で、学名をOzothamnus diosmifoliusといいます。耐寒性や耐暑性は普通ですが、寒さにそこまで強いというわけではありません。また、乾燥を好み高温多湿を苦手としているため、日本の気候にはあまりマッチしていません。 そのため、梅雨や夏の時期は雨が当たらない半日陰の風通りが良い場所で管理しましょう。冬は屋外でも越冬できますが、寒冷地の場合は室内の明るい場所に移動させて管理するのがおすすめです。植物名 | ライスフラワー |
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学名 | Ozothamnus diosmifolius |
草丈 | 30~300cm |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 普通 |
米粒のような蕾がつくオーストラリア東北部原産の常緑低木
ライスフラワーは米粒のような蕾がつくオーストラリア東北部原産の常緑低木です。一般的に乾燥地域に生息しており、岩だらけの場所や草地などに低木が立っていることが多いです。蕾が米粒に似ていることからライスフラワーという名がついた
蕾が米粒に似ていることからライスフラワーという名がつきました。園芸目的で栽培されることが一般的で、花壇や庭園の装飾でよく見ることができます。 ライスフラワーは緑色の小さな葉と、白やピンクの花を持つことが一般的で、花は小さく集まって咲きます。切り花やドライフラワーとして人気の植物
ライスフラワーは白やピンクの切り花やドライフラワーとしても使われ、様々な楽しみ方ができる植物として知られています。育て方もそこまで難しくはないため、園芸初心者の方にも人気がある植物となっています。ライスフラワーの育て方【植え付け】
まず、ライスフラワーの育て方として「植え付け」について説明していきます。植え付けはいつでも行えるというわけではなく、適切な季節と手順があります。植え付け適期は春
ライスフラワーを植え付けする適切な季節は春です。地植えをする場合は、夏に半日陰になるような風通しの良い場所に植え付けていきます。ライスフラワーの植え付け手順
ライスフラワーの植え付け手順は以下の通りです。- 土壌の排水が良く根腐れが起きにくい場所を選びましょう
- 植物の根が広がる程度の穴を掘ります
- 掘り起こした土壌に堆肥や有機肥料を混ぜます
- ライスフラワーを根が広がるようにセットします
- 植えた直後にたっぷりと水を与えます
ライスフラワーの育て方【用土】
次にライスフラワーの育て方として「用土」について説明していきます。栄養分の含まれた用土で育てることによって、ライスフラワーを健康的に生長させることができます。水はけと通気性のいい土を好む
ライスフラワーは水はけと通気性のいい土を好みます。水はけや通気性が悪いと根腐れの原因となってしまうので十分に注意しましょう。市販の草花用培養土で問題なく育つ
市販の草花用培養土で問題なく育つため、初心者の方でも適切な育て方をすれば十分に生長させることができます。草花用培養土はホームセンターやインターネットショップで購入できます。ライスフラワーの育て方【置き場所】
次にライスフラワーの育て方として「置き場所」の説明をします。場所によっては枯れてしまったり病気になってしまう可能性が上がってしまうため、ライスフラワーを育てやすい場所を把握しておきましょう。日当たりと水はけの良い場所に置く
ライスフラワーは日当たりと水はけの良い場所に置きましょう。日光は光合成をするために必要であり、過剰な水分を貯めこまないようにすることで根が腐るのを防ぎます。 そのため、頻繁に日陰になってしまうような場所に置いてしまっていたら、なるべく日当たりが良い場所に移動させましょう。夏は半日陰で風通しの良い場所に置く
夏は半日陰で風通りの良い場所に置きましょう。強烈な夏の日差しは植物にストレスを与えて、葉焼けを起こしてしまう原因にもなります。半日陰の環境で育てることによって、午後の強い日差しからライスフラワーを守って、健康的に生長させることができます。高温多湿に弱いので注意する
ライスフラワーは高温多湿に弱いので注意しましょう。高温多湿な環境での育て方をした場合、根腐れやカビの発生が起きやすくなります。また、高温多湿な環境では害虫や病気が繁殖しやすくなるという問題もあります。長雨に打たれないようにする
ライスフラワーが長雨に打たれないよう注意が必要です。長雨に打たれ続けると根腐れや病害虫が発生する要因となります。また、長時間の激しい雨は花や蕾を落下させてしまうことがあり、日照不足のため成長が停滞してしまうことも懸念されます。冬は寒風や霜が当たると枯れるので注意する
冬は寒風や霜が当たると枯れてしまうので注意しましょう。風よけを設置したり、保温措置をすることでドライフラワーを保護することができます。ライスフラワーの育て方【水やり】
次にライスフラワーの育て方として「水やり」について説明していきます。適切な水やりは植物が健康的に成長して、病気や枯れを防ぐためにとても重要です。ただ、過剰な水やりは逆効果の場合もあるため、適切な水量とタイミングで与えましょう。鉢植えの場合
ここからは、鉢植えの育て方をする場合に水やりをする方法を説明します。鉢植えは地植えと比べると、より細やかな管理が必要となります。土の表面が乾燥したらたっぷり水をあげる
土の表面が乾燥したらたっぷり水を与えましょう。鉢植えの場合は、水の量は土壌容量と鉢の大きさによって変わり、一般的には水が鉢底から流れ出るまで与えると、根が十分に水を吸収することができます。 ただ、やはりやりすぎは良くないので、適切な量の水を与えるよう心がけましょう。土が乾いていない日は水やりをしなくても大丈夫
土が乾いていない日は水やりをしなくても大丈夫です。そのため、夏季は水分の蒸発が速くなるため、より頻繁に水を与える必要があります。過湿を嫌うので水のあげすぎには注意する
ライスフラワーは過湿を嫌うため、水のあげすぎには注意しましょう。適切な水量での育て方をすることが健康的な生長のポイントです。地植えの場合
ここからは、地植えの育て方をする場合の水やりについて説明していきます。基本的に水やりをしなくても元気に育つ
地植えの場合、基本的に水やりをしなくても元気に育ちます。ただ、定期的な観察は行いましょう。乾燥した日が続いたときなどは水をたっぷりあげる
乾燥した日が続いたときなどは水をたっぷり与えましょう。水をたっぷり与えた後はしばらく様子を見ましょう。ライスフラワーの育て方【肥料】
次にライスフラワーの育て方として「肥料」について説明していきます。
たくさんの肥料をあげる必要はない
たくさんの肥料をあげる必要はありません。ライスフラワーが育つために適量の肥料を与えましょう。春と秋に少量の発酵油かすなどを置き肥する
春と秋に少量の発酵油かすなどを置き肥します。液体肥料であれば即効性のものを月に1、2回与えましょう。肥料の施しすぎは逆効果なので注意する
ライスフラワーはあまり肥料を必要としないという特徴があります。そのため、肥料の施しすぎは逆効果なので注意しましょう。ライスフラワーの育て方【病害虫】
最後のライスフラワーの育て方として「病害虫」について説明していきます。病害虫にかかることによって根腐れや枯れてしまう要因となります。ライスフラワーは特に病害虫の問題はない
ライスフラワーは特に病害虫の問題はありません。ただ、害虫が付く可能性がゼロではないため「葉の裏側に虫がいないかどうか」「萎れていないかどうか」などはチェックしておきましょう。受け皿に水を溜めないなど清潔を保たせよう
受け皿に水を溜めないなど清潔を保たせましょう。清潔な育て方をすることによって、ライスフラワーは問題なく生長していきます。ライスフラワーの植え替え方法
ここからは、ライスフラワーの植え替え方法について説明していきます。植え替えをすることによって、栄養分や酸素の入った土壌にすることができ、ライスフラワーの成長促進をサポートすることができます。ライスフラワーは花後に植え替えを行う
ライスフラワーの植え替えは開花後に行いましょう。ライスフラワーの開花時期は3月~5月となっているため、その後に行うのが適切です。一回り大きな鉢に新しい土を使って植え替える
一回り大きな鉢に新しい土を使って植え替えましょう。一回り大きな鉢にすることで、根が自由に伸びるスペースができ、より水分と栄養分の吸収を向上させることができます。 また、大きな鉢にすることでより多くの水分を保持できたり、安定性を向上できるというメリットもあります。ライスフラワーの植え替え手順
ライスフラワーの植え替え手順は以下の通りです。- 新しい鉢と土を準備します
- ライスフラワーを古い鉢から根に注意して取り外します
- 古い根や枯れた部分を取り除きます
- 新しい鉢に植え替えます
- 植え替えた後は軽く水を与えます
地植えの場合は植え替える必要はない
地植えの場合は植え替える必要はありません。ただ、放置していていいというわけではないので、定期的に問題ないかチェックを行いましょう。ライスフラワーの剪定方法
ここからは、ライスフラワーの剪定方法について説明していきます。剪定をすることによって、ライスフラワーの成長や形状を調整して、健康促進のサポートをすることができます。ライスフラワーは花がおわったら切り戻しの強剪定を行う
ライスフラワーは花がおわったら切り戻しの強剪定を行いましょう。切り戻しが遅れてしまった場合、下葉が枯れて見栄えが悪くなってしまったり、樹形が崩れてしまう可能性があります。全体の半分くらいの高さまで切り戻す
全体の半分くらいの高さまで切り戻します。具体的には、樹高の半分くらいの高さの緑の葉がついている位置で切り戻しをすることで風通しを良くしていきます。 見栄えと風通しを良くすることで、必要な箇所に栄養を行き渡らせ、病害虫を防ぐことができます。ライスフラワーの剪定手順
ライスフラワーの剪定手順は以下の通りです。- 剪定鋏(はさみ)といった必要な道具を用意する
- 剪定する部位を選ぶ
- 正しい角度で剪定を行う
- 剪定後のお手入れを行う
ライスフラワーを挿し木で増やす方法
ここからは、ライスフラワーを挿し木で増やす方法について説明します。挿し木は新しい植物を購入するよりも経済的であり、親植物を適切な育て方で生長させることが出来ている場合、同じように生長させることができます。 また、挿し木は種を使わないので環境への負担を減らすことができ、元々育てていたライスフラワーを増やしていくので、より愛着を持って育てていくことができます。挿し木の適期は5月から6月または9月
挿し木の適期は5月から6月または9月となります。5月から6月または9月のタイミングで挿し木をすることでライスフラワーを増やしやすくできます。挿し木は比較的簡単に行うことができ、特別な技能や道具が無くても大丈夫です。 また、挿し木は親植物から取られた健康的な枝や葉を使用するため成長が比較的早く、適切な育て方をすることで、短期間で生長させることができます。茎の先端を6cmくらいに切り、十分に水あげしてから挿し木する
挿し木をする場合、茎の先端を6cmくらいに切って、十分に水あげしてから挿し木します。茎の先端を6cmほどとすることで、よりライスフラワーが増えやすくなります。ライスフラワーの挿し木手順
ライスフラワーの挿し木手順は以下の通りです。- 適切な枝や葉を剪定します
- 挿し木を挿すための鉢やプラントポットを用意します
- 挿し木にする場合の切り方を決めます
- 挿し木の植え付けを行います
- 挿し木の周囲の土壌が乾燥しないよう水を与えます
- 根が発生したら植え替えをします
【まとめ】ライスフラワーの育て方を紹介!お手入れ方法から切り戻しの仕方まで
ここまで、ライスフラワーの育て方やお手入れの方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか? この記事のポイントは、- ライスフラワーは米粒のような蕾がつき、園芸などで利用される
- ライスフラワーの育て方のポイントは「用土」「置き場所」「水やり」「肥料」「病害虫となる
- ライスフラワーの植え替えは花後に行う
- ライスフラワーの剪定は花が終わったら切り戻しの強剪定をする
- ライスフラワーは挿し木で増やすことができる