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ルドベキアは黒くて丸い花芯がチャームポイントとなっており、様々な品種があることから多くの方に親しまれています。また、ルドベキアは乾燥に強く比較的丈夫で栽培しやすいことから初心者の方にもおすすめです。
ただ、基本的にはそこまで手間がかからないものの、適切な育て方をしないと成長しづらかったり枯れてしまうことがあります。
そこで今回は、
- そもそもルドベキアってどんな植物なの?
- ルドベキアの育て方のポイント
- ルドベキアの植え替え・植え付け
- ルドベキアの増やし方
- ルドベキアのお手入れ
- ルドベキアの人気の品種を紹介
そもそもルドベキアってどんな植物なの?
ここからは、ルドベキアとはどのような植物なのか基本情報を説明していきます。「まずはルドベキアの基本情報を知りたい」という方はご参考にしていただけたらと思います。北アメリカを原産とするキク科ルドベキア属の植物
ルドベキアは北アメリカを原産とするキク科ルドベキア属の植物です。ルドベキアには園芸品種として栽培されているものもありますが、繁殖力が強いことから特定外来生物に指定されている品種もあります。種類によって一年草のものと多年草(宿根草)のものがある
ルドベキアは種類によって一年草のものと多年草(宿根草)のものがあります。一年草は生涯が一年間で完結する植物のタイプ、多年草は複数の年にわたって生涯が続く植物のタイプを指します。開花時期は6月下旬~晩秋
ルドベキアの開花時期は6月下旬~晩秋です。他の植物と比べると開花時期がとても長いのが特徴です。黄色や赤茶、オレンジなど様々な花色の花を咲かせる
ルドベキアは黄色や赤茶、オレンジなど様々な花色の花を咲かせます。日本には明治時代に渡来してきたといわれており、様々な品種が存在します。ルドベキアの育て方のポイント①置き場所
まず、ルドベキアの育て方のポイントとして「置き場所」があります。植物を適切な場所に置くことは健康と成長にとって重要となります。日当たりと風通しのいい場所で管理する
ルドベキアは日当たりと風通しのいい場所で管理しましょう。日当たりと風通りのいい場所で育てることによって、光合成を促進したり病害虫を防ぐことができます。秋まきしたものは冬の防寒対策をしっかりと
秋まきしたものは冬の防寒対策をしっかりとしておきましょう。ルドベキアは決して寒さに強くないため、対策を立てておくことが必要となります。ルドベキアの育て方のポイント②水やり
次のルドベキアの育て方のポイントは「水やり」です。適切な方法とタイミングで水やりをすることによって健康的な成長をサポートすることが可能です。地植えの場合:水やりは基本的に不要
地植えの場合は水やりは基本的に不要です。ただ、放置するのではなく、水切れが顕著な場合は適宜水やりを行いましょう。鉢植えの場合
地植えの場合と鉢植えの場合では水やりのタイミングが異なります。ここからは、鉢植えでの育て方をする際のポイントを説明します。土が乾いたらたっぷりと
土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。鉢植えは水切れを起こしやすいため、基本的には毎日水やりを行います。夏は朝夕に2回与えるとよい
夏は水切れを起こしやすいため、水は朝夕2回与えるのがおすすめです。夏は特に乾燥に気を付けましょう。越冬する宿根草の品種は冬の水やりを控えめに
越冬する宿根草の品種は冬の水やりを控えめにしましょう。宿根草の品種は一般的に冬季に休眠状態に入るため、水は控えめにしなければなりません。ルドベキアの育て方のポイント③土
次のルドベキアの育て方のポイントは「土」です。適切な土を選ぶことでより成長を促進させることができます。水はけ、水持ちがよく肥沃な土を好む
ルドベキアは、水はけ、水持ちがよく肥沃な土を好みます。そのため、有機質の土壌を作って栄養分を十分に供給できるようにしましょう。地植えの場合:水はけの悪い場所では盛り土をしたり腐葉土を混ぜ込む
地植えの場合、水はけの悪い場所では盛り土をしたり腐葉土を混ぜ込みましょう。腐葉土は排水性が高く植物の成長に適しています。鉢植えの場合
ここからは、鉢植えの場合の土を選択するポイントを説明していきます。草花用培養土で育てられる
鉢植えの場合、草花用培養土で育てることができます。草花用培養土はホームセンターや園芸店で購入可能です。赤玉土5:腐葉土3:酸度調整済みピートモス2の配合土
赤玉土5:腐葉土3:酸度調整済みピートモス2の配合土がおすすめです。この配合土を使うことによってルドベキアの生育に最適な土壌を作ることができます。元肥としてリン酸分の多い緩効性化成肥料を施す
元肥としてリン酸分の多い緩効性化成肥料を施しましょう。緩効性化成肥料を使うことによって、植物に必要な栄養分を長期間にわたって供給することが可能です。ルドベキアの育て方のポイント④肥料
最後のルドベキアの育て方のポイントは「肥料」です。肥料を与えることによって植物の生育に必要な栄養分を供給し、成長をサポートすることができます。地植えの場合
ここからは、地植えをする場合の肥料の与え方について説明していきます。基本的に肥料は不要
地植えでの育て方をする場合、基本的に肥料は不要です。過剰に肥料を与えると植物に悪影響を与えることもあるため注意しましょう。元気がないときに緩効性肥料を施す
植物に元気がないときは緩効性化成肥料を施します。肥料を与え、定期的に様子を見るようにしましょう。鉢植えの場合
次は鉢植えでの育て方をする場合、肥料はどのようにするのか説明していきます。4月~10月に緩効性化成肥料を施す
4月~10月に緩効性化成肥料を施しましょう。4月~10月に緩効性化成肥料を施すことによって、十分な栄養を与えていきます。花茎が上がった頃~開花が終わるまで液肥を与えるとよい
花茎が上がった頃から開花が終わるまでは液肥を与えましょう。液肥とは水に溶かして使うことができる肥料で、植物に直接栄養分を供給することができます。宿根草の場合:新芽が出る前に緩効性肥料を与える
宿根草の場合は、新芽が出る前に緩効性化成肥料を与えましょう。こうすることによって、より新芽にエネルギーを行き渡らせることができます。ルドベキアの植え替え・植え付け
ここからは、ルドベキアの適切な育て方をする際に重要な、植え替え・植え付け方法について説明します。植え付け・植え替えの適期:4月~5月
植え付け・植え替えの適期は4月~5月となります。開花する前の4月~5月に植え付け・植え替えを行うことで、ルドベキアに大きなストレスを与えるのを防ぐことができます。種からの場合:ポットの底まで根が回ったら植え付ける
ルドベキアを種から育てる場合、ポットの底まで根が回ったら植え付けます。ある程度根を育ててから植え付けることで、より新しい環境に定着しやすくなります。開花済みの株を購入した場合:すぐに植え付ける
開花済みの株を購入した場合はすぐに植え付けましょう。この場合はすでに成長しているので問題はありません。植え付けのしかた
ここからは、地植えもしくは鉢植えの場合の植え付けのしかたについて説明していきます。地植えの場合
地植えでの育て方をする場合、腐葉土などを混ぜて作った土壌に大きな穴を掘り、土がついたまま植え付けをしましょう。その際は苗ポットより一回り大きな穴を掘るのがポイントです。鉢植えの場合
鉢植えでの育て方をする場合、苗ポットより大きな鉢を用意します。鉢にネットを敷いて軽石を入れた後に用土をいれていきます。それからルドベキアの苗を置いて用土を足しましょう。植え替えのしかた
ここからは、植え替えのしかたについて説明していきます。一年草の品種は冬越しできないため処分する
一年草の品種は冬越しできないため処分しましょう。それは一年草は1年で発芽から開花、結実までのサイクルを終えるためです。地植えの場合
年内に枯れてしまう一年草のルドベキアであれば植え替えの必要はありません。また、多年草であっても地植えでの育て方をする場合は植え替え不要です。鉢植えの場合
鉢植えの場合は1年に1回の目安で植え替えを行いましょう。植え替え時期は休眠期にあたる10月~11月や芽が成長する3月~4月が適期です。同時に株分けをするとよい
ルドベキアは同時に株分けをするのがおすすめです。ルドベキアは株を広げて成長する傾向があるため、株分けをすることで十分なスペースと栄養が確保されて、より健康的に生長させることができます。ルドベキアの増やし方
ここからは、ルドベキアの増やし方について説明していきます。種まき
まず、種まきでルドベキアを増やしていく方法について説明していきます。種まきの適期:3月、9~10月
種まきの適期は3月および9月~10月となります。適切な時期に種まきをすることによって、タネを良好な環境で発芽させることができます。種まきのしかた
種まきをする際は、タネを適切な深さに埋めて水を十分に与えるのがポイントです。また、日当たりの良い場所に植えておきましょう。株分け
ここからは、株分けでのルドベキアの増やし方について説明していきます。宿根草は株分けで増やすことができる
宿根草は株分けで増やすことができます。宿根草の地下茎や根の部分を分けて新しい株を育てます。株分けの適期:4月~5月
株分けの適期は4月~5月です。この時期は成長が穏やかな時期に当たるため、株分け後にしっかりと根付かせることが可能です。株分けのしかた
株分けは株を分割することで行います。根や茎を切り分け、新しい場所に植えて育てていきます。ルドベキアのお手入れ
ここからは、ルドベキアのお手入れ方法について説明していきます。剪定
ルドベキアの剪定は主に花茎切りと切り戻しがあります。花茎切り
ルドベキアの花が萎れてきたら枯れた花を摘み取ります。このようにすることによって、新しい花にエネルギーを集中させることができます。切り戻し
切り戻しとは、伸びすぎた枝などを切り取ることで植物の形を整えることを指します。それだけでなく、不要な枝を減らした分、他の部分に栄養を与えることができます。冬越し
ここからは、ルドベキアの冬越しの方法を説明していきます。一年草:冬越しができない
一年草は冬越しができません。そのため、枯れた植物は片付けるようにしましょう。宿根草:花が枯れても株は生きており、春からまた成長する
宿根草は花が枯れても株は生きており、春からまた成長します。株周辺にマルチングを行う
冬は株周辺にマルチングを行いましょう。こうすることで植物を防寒することが可能です。病害虫
ここからは、いくつかの注意すべき病害虫について説明していきます。うどんこ病
うどんこ病は植物の葉などに白い粉状のカビが広がる真菌性の病気です。この病気を見つけた場合は速やかに農薬を使用するなどの防除措置を取りましょう。クモトリバエ
クモトリバエは植物に寄生する微小なダニ類です。植物の細胞液を吸って生きているため、感染を発見した場合はすぐに対処しましょう。アブラムシ
アブラムシは小さな昆虫で、植物に取りついて栄養を摂取します。アブラムシを見つけたら水で洗い流したり、殺虫剤を使用しましょう。ルドベキアの人気の品種を紹介
ここからは、ルドベキアの人気の品種について紹介していきます。タカオ:ルドベキアの代表的な品種
タカオはルドベキアの代表的な品種です。タカオは夏から秋に無数の黄色い花を咲かせる多年草です。キャラメルミックス:ややくすんだ色合いの美しい花を咲かせる
キャラメルミックスは、ややくすんだ色合いの美しい花を咲かせます。キャラメルミックスは花色に個体差があるのが魅力となっています。プレーリーサン:濃い黄色と薄黄色の大輪の花を咲かせる
プレーリーサンは、濃い黄色と薄黄色の大輪の花を咲かせます。プレーリーサンは高さとボリュームがあり花壇などにもよく映えるのが特徴です。アーバンサファリ:草丈が高くアースカラーの美しい花を咲かせる
アーバンサファリは、草丈が高くアースカラーの美しい花を咲かせます。アーバンサファリは耐暑性に優れており、造形美から花壇や寄せ植えにおすすめの品種です。サハラ:アンティークな花色
サハラはアンティークな花色が特徴で夏から秋にかけて長く花を咲かせます。サハラは宿根草で翌年も株が残る品種となっています。マキシマ:光沢感のある青みグレーの葉
マキシマは光沢感のある青みグレーの葉を持つ品種です。マキシマは夏の間に黄色い花が咲き続け、草丈は2m前後に伸びます。チェリーブランデー:珍しいえんじ色の品種
チェリーブランデーは、珍しいえんじ色の品種です。チェリーブランデーは花付きが良く、次々に花を咲かせるのが特徴となっています。リトルヘンリー:筒状の面白い形の花を咲かせる
リトルヘンリーは筒状の面白い形の花を咲かせます。リトルヘンリーはコンパクトなので、小スペースでの育て方ができるのが特徴です。トト:幅広の花びらの大きな花を咲かせる
トトは幅広の花びらの大きな花を咲かせます。トトは鉢植えや地植えなど、どのような育て方でも丈夫に育つので初心者の方にもおすすめの品種です。タイガーアイ:鮮やかなゴールデンイエローで丈夫な品種
タイガーアイは、鮮やかなゴールデンイエローで丈夫な品種です。タイガーアイは秋遅くまで咲き続けるのが特徴です。ルビールビー:長く花を咲かせる珍しい八重咲き品種
ルビールビーは長く花を咲かせる珍しい八重咲き品種です。ルビールビーは花の色幅が魅力の品種となっています。グリーンウィザード:変わった姿の花を咲かせる
グリーンウィザードは変わった姿の花を咲かせます。グリーンウィザードは黒褐色の花芯が目立つ個性的な品種となっています。トトゴールド:わい性の和性品種でたくさん花が咲く
トトゴールドは、わい性の和性品種でたくさん花が咲きます。トトゴールドは暑さに強いのが特徴となっています。フォレストグリーン:緑がかった黄色の花
フォレストグリーンは緑がかった黄色の花を咲かせます。フォレストグリーンは花弁が立体的で陰影のある花姿が特徴です。アマリロゴールド:大輪で鮮やかな花
アマリロゴールドは大輪で鮮やかな花を咲かせます。アマリロゴールドの草丈は30~35cmほどでコンパクトになっています。オータムカラーズ:紅葉のようなシックな色の花
オータムカラーズは紅葉のようなシックな色の花を咲かせます。オータムカラーズは様々な土壌で育てることが可能です。【まとめ】ルドベキアの育て方を紹介!宿根草の冬越し方法から人気の品種まで
ここまで、ルドベキアの育て方や植え替え・植え付けをはじめとしたお手入れ方法、人気の品種について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか? この記事のポイントは、- ルドベキアには様々な品種があり、様々な花色の花を咲かせる
- ルドベキアの育て方のポイントは「置き場所」「水やり」「土」「肥料」となる
- ルドベキアの植え替え・植え付けには適切な時期とタイミングがある
- ルドベキアは種まきや株分けによって増やすことができる
- ルドベキアのお手入れをする際のポイントとして「剪定」「冬越し」「病害虫」がある
- ルドベキアには様々な人気品種がある