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皆様はアリウムという植物をご存知でしょうか?アリウムは長めの茎にボールのような花を咲かせる非常に興味深い見た目をしている植物で、特に鑑賞するには最適な植物です。
そんな見た目が特徴的なアリウムはお家でも栽培することができます。しかしながら特殊な品種の植物のため、基本的な育て方を知らないと枯らしてしまうこともあります。
今回の記事では、アリウムの育て方を知りたい方や、アリウムの中からお気に入りの品種を見つけて栽培してみたいという方に向けて、以下の流れで「失敗しないアリウムの育て方」を解説していきます。
- そもそもアリウムはどんな植物なのかを解説
- アリウムの育て方のポイント①:置き場所について解説
- アリウムの育て方のポイント②:水やりについて解説
- アリウムの育て方のポイント③:土について解説
- アリウムの育て方のポイント④:肥料について解説
- 植え替え・植え付けについて解説
- アリウムを増やす方法について解説
- アリウムのお手入れ方法をご紹介
- アリウムの人気の品種をご紹介
- アリウムの育て方のまとめ
そもそもアリウムってどんな植物なの?
それではまずは、そもそもアリウムはどんな植物なのかを解説していきます。中央アジアを原産とするユリ科アリウム属の耐寒性球根植物
アリウムは中央アジアを原産とするユリ科アリウム属の耐寒性球根植物で、私たちが普段食べているネギやニンニクの仲間でもあります。長い茎の先にボールのような変わった形の花を咲かせる
アリウムは長い茎の先にボールのような変わった形の花を咲かせる特徴的な見た目をしている植物で、切り花としても非常に人気があります。大球性と小球性のものがある
アリウムは大球性と小球性のものがあります。その品種は非常に多く、アリウムは約300種類以上も存在していると言われています。アリウムの育て方のポイント①置き場所
続いてはこの記事の本題でもある、アリウムの育て方のポイントを解説していきます。一つ目のアリウムの育て方のポイントは、「置き場所」になります。どこで生育することがアリウムに適しているのかをお話ししていきます。地植えで育てるのがおすすめ
アリウムは地植えで生育すると非常によく育ちます。日光がよく当たると花期に開花する花の調子も良くなります。水はけ・風通しがよく日当たりの良い場所で管理する
またアリウムは水はけ・風通しがよく日当たりの良い場所で生育すると特徴的な美しい花の花付きもよくなります。できる限り日当たりの確保できる場所で栽培するようにしましょう。アリウムの育て方のポイント②水やり
続いてのアリウムの育て方のポイントは、「水やり」になります。どんな水やりの方法が適しているのかを解説していきます。土の表面が乾いていたらたっぷりと
アリウムの水やりは土の表面が乾いていたらたっぷりと行い、水切れを起こさないように定期的に管理することが重要です。球根の植え付け直後は特に水切れに注意する
アリウムは球根植物であり、特に球根の植え付け直後は普段以上に水切れに注意しながら水やりをする必要があります。地植えの場合:冬は降雨に任せてもよい
地植えのアリウムの場合は、主に春から秋までの時期は土壌が乾燥を続けているのであれば水やりをしてあげましょう。冬場は休眠期に入り水の吸収量が減るため、降雨に任せても大丈夫です。アリウムの育て方のポイント③土
続いてのアリウムの育て方のポイントは、「土」になります。どんな土を好むのか、地植えと鉢植えで異なる用土の違いを解説していきます。水はけがよく腐植質に富んだ土壌を好む
結論からお伝えすると、アリウムは水はけがよく腐植質に富んだ土壌を好みます。赤玉土6:腐葉土2:川砂(日向土でも)2の配合土など
自分で土を配合する場合は、赤玉土6:腐葉土2:川砂(日向土でも)2の配合土がおすすめで、水はけと有機質の天然の栄養分を含んだ用土を意識しましょう。水はけが悪い場合は腐葉土や堆肥を多めに混ぜる
上記に配合で土壌改良をしてみてもなお水はけが悪い場合は、腐葉土や堆肥を多めに混ぜることで土に水が滞るのを防ぐことができます。苦土石灰を混ぜ込んで酸度を調整するとよい
またアリウムは酸性の土壌を嫌うので、酸度を調整することで土壌を改良することもできます。特に苦土石灰を混ぜ込むことで土壌の酸度を抑えることができます。地植えの場合の下準備
次に地植えの場合の下準備を解説します。土を深く掘り起こし、石や古い根などを取り除く
アリウムを地植えする場合は、成長する草丈を想定して、深さのある土壌にする必要があります。まずは土を深く掘り起こし、石や古い根などを取り除いてから地植えを始めてください。土を日光消毒する
地植えをする前に土を日光消毒することで、植え付け後に病気や害虫が付着することを減らすことができます。鉢植えの場合は市販の培養土が便利
地植えでは土壌の改良を積極的にする必要がありますが、鉢植えの場合は市販の培養土が便利なのでおすすめです。ホームセンターやAmazonなどで販売されているものを使用しましょう。アリウムの育て方のポイント④肥料
最後のアリウムの育て方のポイントは、「肥料」になります。肥料の種類で異なる肥料の施し方について解説していきます。大球性種の場合は多くの肥料を与える
アリウムの大球性種には、その大きさに合わせて多めの肥料を与えることで、成長がよりしやすくなります。元肥:緩効性化成肥料を土に混ぜ込む
元肥は植え替えや植え付け時に土壌にあらかじめ混ぜておく肥料のことを言い、アリウムには長期間にわたって効く緩効性化成肥料を土に混ぜ込むことがおすすめです。追肥
追肥は植え付け後、定期的に肥料を与えることを言います。3月頃に緩効性肥料か液肥を追肥する
追肥では、主に3月頃に緩効性肥料か液肥を追肥するようにしましょう。肥料は与えすぎると肥料焼けを起こし、根っこが悪くなるので注意しましょう。葉の色が薄くなったら液肥を施す
肥料を与えるタイミングは、葉の色が薄くなったら即効性のある液肥を施しましょう。アリウムの植え替え・植え付け
続いては、アリウムの植え替え・植え付けについて、基本的なやり方を解説していきます。植え付け
まずはアリウムの植え付けを解説します。苗の選び方
アリウムの苗は害虫などの被害のない、艶のある健康的な苗を選びましょう。植木鉢は通気性のよい素焼きタイプがおすすめ
植え付け時におすすめの鉢は植木鉢で、その植木鉢は特に通気性のよい素焼きタイプがおすすめです。植え付けのしかた
- 苗ポットから優しくアリウムを引き抜きます。
- ギガンチュームのような品種であれば成長することを考慮し深め(10㎝程度)に植え付けます。
- 用土で固定をします。植え付け直後は特に水切れに注意して、適宜水やりをしながら安定するまで管理します。
植え替え
次はアリウムの植え替えを解説します。アリウムは連作障害を起こすため植え替えが必要
アリウムは連作障害を起こすため植え替えが必要です。連作障害は同じ場所に植え付け続けると花付きが悪くなる障害のため、植え替えが必要になります。植え替えのタイミング
植え替えのタイミングは3年ごとに植え替えましょう。大型のギガンチュームのような品種であれば、梅雨が終わって葉っぱが枯れたら球根を掘り起こし植え替えをしましょう。植え替えのしかた
- 優しくアリウムを引き抜き土壌から出します。
- 一回り大きな鉢を用意し、水はけの良い用土を1/3程度入れましょう。
- アリウムを植えて、残った用土で固めて水やりをしましょう。
アリウムの増やし方
続いてはアリウムの増やし方を解説していきます。分球
アリウムは分球で増やすことができます。分球の適期と分球の手順について解説していきます。分球の適期
アリウムの分球の適期は10月から11月ごろの、植え替えと同様の時期にすると健康被害も少なく分球ができます。分球の手順
- 球根をスコップなどで掘り出します。
- 祖球から子球を分けていく際、傷つけないよう丁寧に行います。
- 子球が乾燥すると発芽率が下がるため、早めに植え付けてください。
種まき
次は種まきの方法を解説していきます。種まきは開花までに時間がかかる
種まきは開花までに時間がかかり、種まき後5年ほどで発芽します。かなりの年月がかかるため、分球で増やすのがおすすめです。種まきの手順
- 花後に種を収穫します。
- 育苗ポットに小粒の赤玉土などを入れ、種をまきます。
- 水切れを起こさないように水やりをしながら管理しましょう。
アリウムのお手入れ
続いてはアリウムのお手入れについて解説していきます。この記事でもご紹介した基本的な育て方を実践したアリウムは、きちんと健康に育ちます。しかしお手入れをしないとその美しさも継続できません。ここからは美しいアリウムを保つために必要なお手入れを解説していきます。開花後の管理
まずは開花後の管理をご紹介します。花色が変わったら花がら摘みをする
アリウムは花期である春の終わり、主に夏以降は、花色が変わったら花がら摘みをしてあげてください。花がらを積むことで、アリウムの景観と健康を保つことができます。花がら摘みのしかた
- 花がらを見つけましょう。
- 花がらの花首から数㎝下をバッサリと剪定してください。
- 花がらは放置せず、処分をしてください。
夏越し
続いては夏越しの方法を解説していきます。アリウムは夏の暑さに弱い
アリウムは寒さに強い分暑さには弱い性質があり、夏をうまく超えるためには以下の対策をする必要があります。葉が黄色く変色したら球根を掘り上げて保管する
アリウムを夏越しさせるためには、葉が黄色く変色したら球根を掘り上げ、湿度のない場所で管理し、9月から10月ごろにまた植え付けてください。冬越し
続いては冬越しの方法を解説していきます。耐寒性が強いため防寒対策は必要なし
アリウムは耐寒性が強いため、基本的に防寒対策は必要ありません。地面が凍る場合は腐葉土やワラを被せる
しかしながら、地面が凍る場合は腐葉土やワラを被せることで防寒することなく冬越しをすることができます。病害虫
最後はどんな特徴を持った病害虫がいるのか、またその対処法を解説していきます。アブラムシ
アリウムにはアブラムシが発生しやすいく、アブラムシは食害中のため放置しておくと糞をして、それが影響して葉っぱなどが黒ずむことがあります。対処法は見つけ次第葉っぱを拭き取り、処分してください。日頃から風通しの良い場所で管理してください。ウイルス病
アブラムシなどの害虫が媒介してウイルス病になることもあります。特に新芽に影響が及ぼさせやすいので、アブラムシの駆除同様、日頃のケアや見つけ次第葉っぱを清潔に保つようにしましょう。アリウムの人気の品種を紹介
最後はアリウムの人気の品種を紹介していきます。アリウムは非常に品種が多い植物ですが、ここでは特に人気のある品種をご紹介します。園芸好きな方はぜひお気に入りの品種を見つけてみてくださいね。ロゼウム
まずはロゼウムです。ロゼウムは薄いピンクカラーの花が特徴的です。花茎が長いため、切花に適しているアリウムになります。丹頂
続いては丹頂です。丹頂は楕円形に見える花を咲かせることが特徴的です。松ぼっくりのような見た目をしており、パープルの色合いがなんとも美しく、花茎が長いので切花にも最適です。ミレニアム
続いてはミレニアムです。ミレニアムは明るい紫色をしているアリウムで、花火がパッと開いたような見た目をしています。夏に咲く品種なので、耐暑性があります。モーリー
続いてはモーリーです。モーリーはアリウムの中でも小型のアリウムになります。通常のアリウムと比べ、球体ではない見た目も面白いですよ。コワニー
続いてはコワニーです。コワニーは真っ白い見た目のアリウムで、コワニーはラテン語の「ニンニク」に由来すると言われているユーモアのある美しい植物です。ギガンチウム
続いてはギガンチウムです。ギガンチウムはアリウムの中でも有名な品種で、大型種になります。園芸好きも初心者さにもおすすめなのはこのギガンチウムになります。カメレオン
続いてはカメレオンです。カメレオンは草丈が低めのコンパクトなアリウムです。耐寒性が強いので、植えっぱなしでも栽培が可能な丈夫な品種です。カエルレウム
続いてはカエルレウムです。カエルレウムはブルーカラーが美しいアリウムになります。球体型なので、代表的な形のアリウムでありながら、カラーで特別感を出したい方にはおすすめです。サマービューティー
続いてはサマービューティーです。サマービューティーは名前の通り、夏頃に綺麗な淡色のピンクの花を咲かせるアリウムです。ブルーパフューム
続いてはブルーパフュームです。ブルーパフュームも名前と同じように青色の見た目をしているやや球体のアリウムです。フラワーアレンジに最適な見た目で、切り花にも最適です。パープルセンセーション
続いてはパープルセンセーションです。パープルセンセーションはまさに美しいパープルカラーの球体のアリウムで、そこまで大きく育たないので、植え付け時には深さがそこまでなくても庭植えができます。夏越しも冬越しもしやすい品種になります。オレオフィルム
続いてはオレオフィルムです。オレオフィルムは桃色の花を持ち、草丈が約10~20cmとコンパクトなので花壇でも鉢植えでも栽培ができます。メデューサズヘアー
続いてはメデューサズヘアーです。メデューサズヘアーは通常のパープルカラーにややくすみががった色が特徴的なアリウムです。最近できた品種なので、流通量が少なく見つけたら買ってみるのがおすすめです。グローブマスター
続いてはグローブマスターです。グローブマスターはギガンチウムなどの大型種と比較しても大きいアリウムになります。くすみがかった紫色が非常におしゃれで、花壇などのアクセントになる品種としておすすめです。サマードラマー
続いてはサマードラマーです。サマードラマーは紫の花色が美しい品種のアリウムです。蕾の頃にタマネギのような見た目になる面白い品種で、最大で2mをも超える大きな草丈も魅力的です。シクラム
最後はシクラムです。シクラムは薄いピンク色のアリウムです。アリウムでは珍しく鐘状の花を咲かせます。地中海と黒海が原産で、夏頃に休眠します。【まとめ】アリウムの育て方を徹底解説!成長後のお手入れから人気品種まで
いかがだったでしょうか?アリウムの育て方からお手入れの方法、人気品種までこの記事一つで育て方に関する情報をご理解いただけたのではないでしょうか! 今回の記事のポイントは以下になります。- アリウムは中央アジアを原産とするユリ科アリウム属の耐寒性球根植物で、長い茎の先にボールのような変わった形の花を咲かせる
- アリウムの育て方のポイント①置き場所は、「地植えで育て、水はけ・風通しがよく日当たりの良い場所で管理すること」
- アリウムの育て方のポイント②水やりは、「土の表面が乾いていたらたっぷりと行い、球根の植え付け直後は特に水切れに注意すること」
- アリウムの育て方のポイント③土は、「水はけがよく腐植質に富んだ土壌を好み、鉢植えの場合は市販の培養土でもよく育つ」
- アリウムの育て方のポイント④肥料は、「大球性種の場合は多くの肥料を与え、元肥には緩効性化成肥料を、追肥には3月頃に緩効性肥料か液肥を与えること」
- 植木鉢は通気性のよい素焼きタイプがおすすめ
- アリウムは連作障害を起こすため植え替えが必要
- 分球と種まきで増やせるが、種まきは時間がかかりすぎるので分球がおすすめ
- アリウムは夏の暑さに弱いため、葉が黄色く変色したら球根を掘り上げて保管すること
- アリウムの人気の品種はギガンチウムやカエルレウムなどがある