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皆さんはお部屋にお花やグリーンを飾っていますか?最近では図書館や市役所など公共の場でも飾られているのを見かけることが多くなってきました。
本記事で紹介するツツジ科のエリカは房状に花を咲かせ、色のバリエーションも多いのでとても人気が高い品種です。
「エリカの育て方が知りたい!」「エリカの育て方は難しい?」と疑問や要望に思っている方に向けて以下の内容をまとめました!
- エリカの基本情報と特徴
- エリカの育て方
- エリカの植え付け・植え替え
- エリカの増やし方
- エリカの葉が落ちる原因
- エリカの人気品種
そもそもエリカってどんな植物なの?
そもそも「エリカってどんな植物?」と疑問に思う方もいるかと思います。まず育て方を紹介する前にエリカの基本情報と特徴について解説していきますね。南アフリカやヨーロッパを原産とするツツジ科エリカ属の植物
エリカはヨーロッパ、南アフリカを原産とするツツジ科エリカ属の植物ですが、ヨーロッパで育つエリカは寒さに強い品種、南アフリカで育つエリカは暑さに強い品種となっており原産地の気候によって耐寒性・耐暑性に差が出ます。日本で主に流通しているエリカの草丈は20cm~1mほどで、開花時期も春・夏・秋・冬と品種別で違うので自分の求めるエリカが見つかりやすいです。 ちなみにエリカの花言葉は「孤独」「寂しさ」と少しネガティブ。ですが白いエリカは大きく変わって「幸せな愛」という花言葉を持ちます。結婚祝いなどのお花としても相性バッチリですね。夏の高温多湿が苦手
育て方の前におさえておかなければならないのはエリカの苦手環境について。エリカは真夏の高温多湿の環境が苦手で、本州の夏は特に暑いため枯れてしまうことがあります。真夏の置き場所は風通しの良い日陰を意識して育てることが大切です。似ている植物・カルーナとの違い
エリカとよく間違われるほど似ているカルーナという植物があります。ここではエリカとカルーナの違いについて解説していきますので、気になる方はぜひ参考に見ていってくださいね。花弁の大きさ
基本的にエリカ属の花ほうが花弁が大きく、カルーナ属の花は花弁が小さいです。しかしカルーナはその分、萼(がく)が大きく色づくので花弁のように見えます。エリカとカルーナはこの点が大きく違うので見分けるときは注目してみてください。葉の形
エリカとカルーナは葉の形も微妙に異なります。カルーナの葉型は小さめの鱗片状の形をしていますが、エリカの葉もう少し大きい杉葉のような形をしています。あまり区別されずに「エリカ」と総称されることも
先ほど見分け方を紹介しましたが、その点以外はほとんど同じ見た目をしているのでお店ではカルーナがエリカとして販売されていることもあります。エリカ、カルーナを間違えずに購入したい方は先ほど挙げた相違点を気にしながら観察してみましょう。ほかにも「エリカ」という多肉植物があるが別物
ベンケイソウ科エケベリア属のエリカという多肉植物もあります。こちらは全く別物なのでネット通販などで購入するときに誤って検索でひっかかかってしまうことがあるので間違えないように注意してくださいね。もちろん多肉植物のエリカも魅力的な観葉植物なので興味のある方は見てみてくださいね。エリカの育て方のポイント①置き場所
それではエリカの育て方について触れていきます。始めに紹介する育て方は置き場所について。最初の置き場所を誤ってしまうとそのままストレスを与えながら育ててしまうことになり、元気にエリカを育てることができなくなります。育て方に不安がある方は参考に見ていってくださいね。日当たりと風通しのよいやせ地を好む
エリカは湿気に弱い植物で日当たりと風通しの良いやせ地を好みます。少し乾燥気味で肥料なども与えないようにしてください。ヨーロッパ産と南アフリカ産で大きく置き場所が異なるのでそれぞれ紹介していきますね。ヨーロッパ原産のものは寒さに強く暑さに弱い
気温が低めのヨーロッパ原産のエリカは耐寒性が-15~-20℃とかなり強い傾向にあります。しかしその分暑さには弱く25℃以上は枯れる可能性があります。特に夏を越すのが大変で多湿高温の環境を避けて育てなければなりません。南アフリカ原産のものは半耐寒性で高温にも耐えられる
暖かい気候の南アフリカの温度は30度近くまで達します。そのため、南アフリカ原産のエリカは耐暑性がとても高く30℃の高温環境でも耐えることができます。また半耐寒性も持ち合わせており、-5℃~0℃程度まで耐えることができますが10℃以下にならないように育てるのが無難です。基本的に鉢植えでの栽培がおすすめ
エリカはヨーロッパ産、南アフリカ産いずれにしても鉢植えで育てるのがオススメです。鉢植えで育てれば夏越し、冬越しの引っ越し作業が簡単になり、枯らさずに育てやすくなるためです。 とはいえ、ケアは大変ですがエリカを地植えで育てることもできるので地植えで育てたい方はチャレンジしてみてくださいね。地植えの場合
エリカを地植えで育てたいと考えている方に向けて要点を解説していきますね。午後の日差しを避ける
日本では西日と言って午後の日差しが厳しくなる傾向にあります。たとえ暑さに強い種類のエリカであっても、強すぎる直射日光はエリカでは耐えることができない可能性があるので午後の日が当たる場所は避けて地植えしましょう。東向きの壁側や落葉樹の影になる場所など
東向きの我部川や落葉樹の影になってしまうような日当たりの悪すぎる部分も地植え場所にはNGです。エリカは湿気が高く日当たりの悪い場所を嫌うので日陰になってしまう場所に植えるのは避けてください。鉢植えの場合
鉢植えで育てる場合の要点・注意点について解説していきますね。梅雨の時期は雨の当たらない場所に
湿気を嫌うエリカは雨が直接当たってしまう場所はNGです。雨の多い梅雨時期は雨が当たらないかつ、風通しの良い場所に置くようにしましょう。鉢内の湿気が高くなりすぎると「根腐れ」を起こしてしまい最終的に枯れてしまう恐れがあります。アフリカ種:冬の寒冷地では軒下や室内に取り込む
アフリカ種のエリカは耐寒温度が0℃程度です。冬にそのまま外で育てていると雪や霜をかぶってしまい、凍って枯れてしまいます。自身の地域が寒冷地の場合は鉢植えの利点を利用して軒下や室内に取り込みましょう。ヨーロッパ種:秋~春は戸外の日当たりの良い場所で管理する
ヨーロッパ種のエリカは耐寒性が非常に高く-15~-20℃程度まで耐えることができ、冬咲きのものが多いです。寒くなる秋~暖かくなる春の間は日当たりの良い場所で管理しながら育てましょう。エリカの育て方のポイント②水やり
続いて次に紹介するエリカの育て方は水やりについて。エリカの育て方において水やりも重要となってきます。地植え・鉢植えで全く異なるのでぜひ参考に見ていってくださいね。エリカは多湿を嫌うため水のやりすぎに注意
エリカは高温多湿を嫌う植物です。水をやりすぎると鉢内の湿気が高い状態が維持され、根腐れの原因になってしまいます。根腐れを起こすと根っこが傷んでそのまま枯れてしまうことがあるのであげる水の量には注意しましょう。地植えの場合:根付いた後は基本的に不要
地植えエリカの育て方として水やりは植え付け後に根付くまでの間のみ。それ以降は必要ありません。地面の地下には常に水が溜まっており、エリカが根付けばそこから水を吸い上げることができるためです。ただし、雨が全く降らない状況が2週間ほど続いた場合は水を少し与えるようにしましょう。鉢植えの場合
鉢植えは定期的な水やりが必要になります。水やりのタイミングと分量について解説していきますね。用土が乾いたらたっぷりと
エリカは湿気を嫌う植物なので小まめな水やりはNGです。用土が完全に乾いたタイミングでたっぷり水をあげるようにしましょう。夏は水やりを控えめにし、涼しい時間帯にする
真夏の暑い時期はエリカの栽培が鈍るので、水の量は少し控えめにしながら育てるようにしてください。また暑い真夏日の日中に水やりをしてしまうと鉢内が蒸し風呂状態になり、湿気を嫌うエリカに悪い環境ができてしまいます。真夏の水やりは早朝か夕方の涼しい時間帯にしておきましょう。冬は気温が高い日中に行う
真夏とは反対に冬時期は早朝や夕方の寒くなる時間帯に水やりしてしまうと凍って枯れてしまうことがあります。冬での水やりは暖かい時間帯にあげるのがコツで日中にあげるのがオススメです。株元の土を狙って水をかける
ガーデニング初心者がよくやってしまいがちなのが土全体にまんべんなく水を与えてしまうやり方。これだと根っこにしっかりと水分が行き届かないことがあり、元気に育たなくなってしまいます。エリカの株元を狙って水をかけてあげることが大切なので意識してみてくださいね。エリカの育て方のポイント③土
続いて紹介する育て方は土選びについて。土での育て方を誤ってしまってもエリカが元気に育たなくなることがあります。ここではエリカに合う土について解説していきますね。水はけがよく肥料分のあまりない弱酸性の土を好む
エリカは多湿を嫌い肥料分が薄いやせた弱酸性の土を好みます。そのため排水性・通気性を意識した弱酸性の土にエリカを植えて、肥料などを土に与えずに育てる方法がベストになります。地植えの場合
エリカを地植えで育てるのに相性のいい土について解説していきます。鹿沼土と軽石、ピートモスを混ぜ込む
エリカの地植えには通気性・排水性がとても大切です。鹿沼土・軽石・ピートモスはいずれも排水性・通気性に優れ、鹿沼土は弱酸性の土です。ここでは上げていませんが赤玉土もオススメの土なのでいずれかを混ぜ込んで土を作ればエリカに合った土を作ることができます。水はけが悪ければ腐葉土や堆肥を混ぜ込む
植える土壌の水はけが悪い場合は腐葉土や堆肥を多めに混ぜ込んでより排水性・通気性を高めておきましょう。加えて植えこみ部分の土を高く盛っておくことでより高い排水効果を持たせることもできるのでオススメです。混ぜ込んだあとに熟成させる
混ぜ込んだ後はすぐに植えるのではなく、日を少しおいて熟成させておくと微生物による分解が進んで肥えた土になります。土壌熟成をしておくことでエリカが元気に育ちやすくなるので植える一週間前に混ぜ込みはしておきましょう。鉢植えの場合
続いてエリカを鉢植えで育てる場合について解説していきます。赤玉土4:鹿沼土4:酸度未調整ピートモス2の配合土など
エリカを鉢植えで育てる場合は赤玉土4:鹿沼土4:酸度未調整ピートモス2の組み合わせがオススメです。この組み合わせは排水性・通気性はもちろん、未調整のピートモスを入れており、酸度が少し高めのエリカに適した配合土です。初心者の方は参考にしてくださいね。鹿沼土7:酸度未調整ピートモス3の配合土でもよい
弱酸性で通気性・排水性の高い鹿沼土と酸性の未調整ピートモスを組み合わせた鹿沼土7:酸度未調整ピートモス3の配合土もオススメです。こちらは先ほど紹介した組み合わせよりも酸性度が高い土でよりやせた土になっています。寒冷地ではピートモスで育てられる
寒冷地で育てる場合はピートモスが多くても育てることができますが、春や夏の暖かい時期ではピートモスを2割以下に減らしておきましょう。ガーデニング初心者は市販の培養土が便利
「土の配合なんてやったことがない!」という初心者の方もいるかと思います。そんなときはホームセンターや園芸店に置いてある市販の培養土でも問題ありません。なるべく水はけの良い弱酸性の土を探してみましょう。エリカの育て方のポイント④肥料
最後に紹介する育て方は肥料について。肥料を使った育て方は注意しなければ最悪枯れてしまうこともあります。ここではエリカの肥料について解説していきます。肥料はあまり必要とせず、多肥を嫌うため与えすぎに注意
エリカはやせた土を好み、多肥を嫌う植物です。そのため肥料はほとんど必要としないため肥料やけを起こしやすいので与えすぎには注意が必要です。春と秋に緩効性化成肥料か有機肥料を与える
エリカの肥料は効果の弱い緩効性の肥料か有機肥料がオススメです。タイミングは栽培の良い春と秋だけで十分です。栽培の弱い夏・冬は避けるようにしましょう。月1回置き肥する方法
緩効性肥料や有機肥料の場合は効果が弱い分長持ちします。月に1回のペースでゆっくり与えるようにしてください。月に数回液肥を与える方法
効果が強い即効性である液肥を与える場合は2週間に1回のペースがおすすめです。液肥は効力が強いので与える分量には注意してください。決められた分量よりも少なめに与える程度がエリカにはちょうどいいです。夏の高温期に肥料が残らないようにする
春に肥料を与える場合夏の高温期に肥料が残らないようにしてください。暑い夏の時期はエリカの生育が鈍り肥料焼けを起こしやすくなっています。そんな時期まで肥料が残ってしまうと肥料焼けを起こす原因となってしまい、最悪枯れてしまうので注意が必要です。エリカの植え替え・植え付け
エリカの育て方も大切ですが、始めの植え付けや順調に育った後の植え替え作業も重要です。それぞれの方法と注意点について解説していきますね。植え付け
始めに紹介するのはエリカの植え付けについて。植え付けの段階で大きなミスをしてしまうとその後の育成にも悪い影響がでてしまいます。不安な方は参考に見ていってくださいね。苗の選び方
苗の葉っぱ全体を見て青々としているものがベストです。どこか乾燥していたり、黄色く変色しているものは元気がない苗なので選ばないようにしてください。植え付けのしかた
エリカの植え付け方法について解説していきます。- 植え付ける鉢を用意する
- 植え付ける鉢に鉢底ネットを敷き、ネットが見えなくなる程度に軽石を敷く
- 用意した土を1/3程度入れる
- エリカの苗を取り出して根鉢をほぐしてから用意した鉢にいれる
- 鉢の縁下3cm程度まで土を入れる
- 水をたっぷりあげて完了
植え替え
エリカがある程度大きく育ってくると植え替え作業も重要になってきます。定期的に植え替えを行わなければ成長して鉢内が窮屈になり、「根詰まり」をおこして最終的に枯れてしまう恐れがあるので注意しましょう。春か秋に行う
植え替えは生育の良い春か秋に行うようにしてください。生育が鈍る夏か冬に植え替えをするとその後に回復しきれずに枯れてしまう恐れがあります。植え替えのしかた
エリカの植え替えについて解説していきます。- 植え付ける鉢を用意する
- 植え付ける鉢に鉢底ネットを敷き、ネットが見えなくなる程度に軽石を敷く
- 用意した土を1/3程度入れる
- エリカを取り出して根鉢をほぐす
- 黒く腐った根っこや根っこが密集した部分は剪定する
- 用意した鉢の中央にエリカを置く
- 鉢の縁下3cm程度まで土を入れる
- 水をたっぷりあげて完了
エリカの挿し木での増やし方
エリカがある程度成長してくると挿し木という方法で増やすことができるようになります。挿し木は簡単な増やし方で初心者にもおすすめなので興味のある方はぜひ参考に見ていってくださいね。挿し木の適期:春か秋
生育の良い時期で挿し木を行うことで成功率が上げることができます。そのため挿し木の適期はエリカの生育が良い春か秋がおすすめです。剪定した枝を使うと効率的
挿し木はエリカの枝を使って増やす方法なので剪定した枝を使って増やすことができます。剪定した枝を無駄なく使うことができるので剪定したときには挿し木を考えてみてくださいね。挿し木の手順
エリカの挿し木の手順を解説します。- 剪定バサミをアルコールや熱湯などで消毒する
- 新芽に近い元気な枝をカットして挿し穂にする
- 切った挿し穂は1~2時間水に浸けておく
- 挿し木用の無菌の土に用意した挿し穂を挿す
- 発根するまで待つ(約2週間)
挿し木のポイント
エリカの挿し木を成功させるポイントがいくつかあるので紹介していきます。土を乾かさない
挿し木の発根には土を乾燥させないことが重要です。挿し木は根っこがないため水を吸い上げる力が弱いため、常に多湿の状態を保たなければ発根確率が低下してしまいます。挿し穂をなるべく動かさない
土に挿した穂は動かさないようにしてください。発根したかどうか確認するときはどうしても動かす必要がありますが、それ以外で動かすのは極力避けましょう。エリカのお手入れ
エリカの育て方も大切ですが日々のお手入れも元気に育てるための重要な作業となってきます。エリカのお手入れ方法について解説していきますね。剪定
エリカは樹形を整えたり、日当たり・風通しを良くするために剪定が必要となってきます。エリカの剪定の方法とポイントについて解説していきます。花後に行う
花前に剪定してしまうと花の数が大幅に減ってしまいます。花後に伸びすぎた枝や密集した枝をカットして日当たりと風通しを良くしましょう。剪定の詳しいやり方
こんもりと茂るタイプのエリカは全体的に2/3程度残して剪定します。枝先に花が咲いたり、枝を伸ばしながら順に花を咲かせるタイプは花が咲き終わったら枝を半分以下に切り戻して剪定しましょう。 それ以外にも密集した枝を風通し良くするために剪定したり、伸びすぎて日当たりを悪くしている枝があった場合も切り戻すようにしましょう。花がら摘みも行う
エリカは花を咲かせた後、花がらを放置しておくと栄養がそのまま吸収され続けるので全体に栄養が行き渡りづらくなりエリカの状態にも影響してきます。花が咲き終わった花がらは見つけ次第剪定していきましょう。病害虫
エリカは病害虫による被害もあります。よく付着する害虫と対策を解説するので参考に見ていってくださいね。アブラムシ
アブラムシは吸汁性の食害虫。植物の茎や葉っぱの汁を吸ってしまうため放置するとエリカの元気がなくなって枯れてしまいます。またアブラムシの排泄物はすす病を誘発してしまうため他の害虫に比べて被害が大きいです。放置すると増殖してしまうため発見次第すぐに対処しましょう。 発見したら払い落とすか園芸用の殺虫剤(農薬)で対処しましょう。カイガラムシ
カイガラムシもアブラムシと同じ吸汁性の害虫です。見た目は白く1~10mm程度の大きさです。こちらも放置すると葉っぱの汁が吸われてしまうので見つけ次第すぐに対処しなければなりません。カイガラムシは5~7月がピークで風に飛ばされて付着します。湿気のある場所を好むので風通しのいい明るい場所に置いておくようにしましょう。エリカの葉が落ちるのはなぜ?対処法も紹介
エリカを育てていると様々なトラブルがあります。ここではエリカの葉が突然落ちるようになってしまった時の原因と対処法について解説します。不安な方はぜひ見ていってくださいね。葉が落ちる原因
葉が落ちる原因を紹介していきます。水不足
1つ目の原因はシンプルな水不足。エリカが多湿環境を嫌うので水を少なめにあげたりしますが、意識しすぎるあまり水不足を起こしてしまうことがあります。鉢の乾燥
こちらも水不足と少し似ているところがありますが、土自体が乾燥しきっている場合です。土が乾燥しすぎているとエリカが枯れてしまう原因になるので注意しましょう。過湿
エリカは多湿を嫌う植物です。水のやりすぎはもちろん風通しや日当たりが悪すぎる場所に置くと加湿環境になってしまい葉っぱが落ちる原因となってしまいます。葉が落ちるときの対処法
先ほどあげた原因の対処法について解説していきます。こまめに土の乾き具合をチェックする
水不足を防ぐには小まめに土の乾き具合がチェックすることが大切です。土を直接触ってみて少し湿っていたら水やりのタイミングではありません。完全に乾いていることを確認してから水やりをしましょう。室温をあげすぎない
室温をあげすぎると水切れが早く土が乾燥しやすくなってしまいます。エリカは耐寒性の高い植物なので室温を下げる分には問題なく、土にも優しいので室温を少し下げるのも有効ですよ。梅雨時期などは雨に当てない
エリカは湿気を嫌う植物です。雨などにあててしまうと鉢内が蒸れてしまうので注意してください。鉢内の湿気が高いと「根腐れ」をおこして根っこが傷んでしまいます。最終的に葉っぱが落ちて枯れてしまうので雨に当てないようにしてください。乾燥している場合は葉水をする
葉っぱが乾燥していたら葉や茎のみに水を与える「葉水」がおすすめです。葉水の方法は簡単で水の霧吹きを全体的に与えるだけです。葉水は毎日やっても水のやりすぎにはならないので余裕がある方は毎日やるのがいいでしょう。エリカを寄せ植えで楽しみましょう
花やグリーンには寄せ植えという1つのプランターに多種の植物を合わせ植えるアートのような植え方があります。エリカも寄せ植えとは相性がいい植物なので解説していきますね。寄せ植えする植物の選び方
寄せ植えにはいくつかコツがあります。寄せ植えのコツについて解説するので参考にしてみてくださいね。開花時期が同じ
寄せ植えをする植物の開花時期を合わせる必要があります。寄せ植えをする植物がそれぞれベストな状態で花を咲かせていなければキレイな寄せ植えを作ることができません。乾燥を好むなど生育環境が似ているものがよい
適正温度や適正湿度など生育環境が似ていれば一緒のプランターで管理しやすいです。なるべく生育環境が近いものを選ぶのもキレイな寄せ植えを作るコツの1つです。背丈が低い花
これも見落としがちですが背丈の低い花も選ぶのも重要です。背丈が高い植物を選んでしまうと周りの植物の日当たり・風通しが悪くなってしまいます。どうしても入れたい場合はうまく配置をずらして植えることで日当たり・風通しを良くすることができますよ。寄せ植えにおすすめの花・観葉植物
寄せ植えにおすすめの花・観葉植物をいくつか紹介していきます。パンジー
1つ目に紹介するのはスミレ科の植物パンジー。開花時期が10月から翌年の5月なので秋~春と長めで寄せ植えの仲間にしやすいです。さらに花色がオレンジ・黄・ピンク・赤・紫・青・白・黒とバリエーションも多いので色豊かな寄せ植えにも向いていますよ。ビオラ
2つ目に紹介するビオラもスミレ科の植物で別名「タフテッドパンジー」と呼ばれるなどパンジーと似た種類になります。ビオラも10月から翌年の5月までが開花時期なので寄せ植えの仲間にしやすく、花色が赤、ピンク、白、黄色、オレンジ、青、紫、黒と豊富なので寄せ植えにオススメですよ。ガーデンシクラメン
ガーデンシクラメンは原種であるシクラメンを寄せ植えに向いた小型に改良した品種です。開花時期は10月から翌年の4月なのでエリカとも相性が良く、花色も赤・ピンク・白と明るい色なので寄せ植えをきれいに飾ってくれますよ。葉牡丹
葉牡丹(はぼたん)はアブラナ科の植物で、白や赤、紫などが交じり合ったグラデーションがとても美しい花です。開花時期は11月から翌年の3月なのでエリカとも相性がよく、色とりどりの花をつけるので寄せ植えにおすすめの花ですよ。エリカの人気の品種を紹介
エリカの人気品種についても紹介していきます。これからエリカを育てようと考えている方はぜひお気に入りの品種をここで見つけてくださいね。スズランエリカ
1つ目に紹介する人気品種はスズランエリカ。スズランエリカは枝先に花を咲かせるタイプのエリカで枝の分岐も多いため白い花をたくさん咲かせてくれる魅力的な品種です。耐寒性が高い品種で開花時期は12月~4月と冬時期に花が咲きます。乾燥・加湿に弱いのでバランスの良い水やりが重要なエリカです。セシリフローラ
2つ目に紹介するエリカの人気品種はセシリフローラ。セシリフローラは見た目が全体的に縦長のサボテンのようで稲穂状に葉をつけ、てっぺんに白い花を咲かせます。開花時期は1~2月で少し短め。1つの株からいくもの穂が伸びるので少し独特な雰囲気を持ちます。ホワイトデライト
次に紹介する品種はホワイトデライト。ホワイトデライトは南アフリカが原産の品種なので暑さに強いですが、寒さはそこまで強くはありません。開花時期は11月から4月と秋から冬にかけて白い花を枝から直接咲かせます。その後白い花から時間をかけてだんだんとピンク色に変わっていくという面白い特徴も持っています。バレリーグリフィス
続いて紹介する品種はバレリーグリフィス。バレリーグリフィスは先ほど紹介したセシリフローラと見た目が似ており、全体的に細く小さくした感じの見た目をしています。1つの株から多数の枝に分岐して小さく細い緑の葉っぱを多数付けます。色は明るい黄緑色でサイズも小さいのでお部屋のインテリアとも相性がいいですよ。クリスマスパレード
次に紹介するエリカの品種はクリスマスパレード。クリスマスパレードは花がベル状の少し変わったエリカです。葉は緑で色は白・ピンク・赤が交じり合っており、縦長に伸びていくのでクリスマスツリーのような印象があります。開花時期は11月~4月と冬時期に咲くのもクリスマス感があっていいですね。メランセラ
続いて紹介する人気品種はメランセラ。メランセラは白・ピンク・紫色の鈴状の花をたくさん咲かせる特徴的な品種です。開花時期は9~12月で高温多湿に弱いエリカです。小さい鉢に植えてコンパクトに育てることもできるので室内に飾ることもできます。また白いエリカは「幸せな愛」という花言葉もあるので結婚祝いのギフトとしてもおすすめですよ。ウィンターファイヤー
次に紹介するエリカはウィンターファイヤー。ウィンターファイヤーは名前の通り真っ赤な筒状の花をたくさん咲かせるエリカです。樹高は150~250cmと少し大きめに育つので、ある程度スペースが必要になりますが大きく成長すれば迫力のあるエリカに育ちます。開花時期は12~2月の冬時期となっています。ファイヤーヒース
続いて紹介する人気品種はファイヤーヒース。ファイヤーヒースは開花時期が1月下旬ごろ。縦に伸びた茎の先に朱色の細長い花房が垂れ下がるように咲く変わったエリカです。他のエリカにはない色合いと咲き方をしており、とてもオシャレなエリカです。耐寒性が高く、耐暑性が低いため夏越しには注意しなければなりません。草丈は25cm程度と小型なのでお部屋にも飾りやすいですよ。プリティレッド
続いて紹介する人気品種はプリティレッド。プリティレッドはジャノメエリカを小さくしたような見た目で白やピンク色の小さい花をたくさん咲かせます。開花時期は11~5月で草丈は1m程度とそこまで大きくならないので室内での育成もできます。ダーレンシス
続いて紹介する人気品種はダーレンシス。ダーレンシスの花は丸くて小さい実のような花をたくさんつける可愛い品種です。色は白かピンクなので女性にも人気が高く、開花時期も11~4月と長めなので長く楽しむことが出来る品種ですよ。ジャノメエリカ
続いて紹介する人気品種はジャノメエリカ。ジャノメエリカは先ほど紹介したダーレンシスと似た見た目をしており、丸い白・ピンク・紫の花をたくさん咲かせます。開花時期は2~4月で大きく育てば最大で2mほどの木に育ちます。名前の由来は「蛇の目エリカ」という花の真ん中に黒い葯が蛇の目に見えることから来てるそうですよ。コロランス
最後に紹介す人気品種はコロランス。コロランスは南アフリカ原産なので暑さに強く、寒さに弱い品種です。枝から直接筒状の白い花を咲かせ、時間の経過と共に先端のほうからピンク色に変わってきます。開花時期は4~5、9~12月で草丈は30~60cm。小型品種なので室内のインテリアにもおすすめです。【まとめ】エリカの育て方を徹底解説!成長後のお手入れ方法から人気品種まで
ここまでエリカの育て方について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?品種によって育てる環境が全く異なることが分かっていただけたかと思います。ここまでの内容をまとめると以下の通り。- エリカには南アフリカ原産とヨーロッパ原産の2種がある
- エリカは高温多湿の環境を嫌う
- エリカの用土は水はけが良くやせた土が良い
- エリカに肥料を与えるなら少なめにする
- エリカは定期的に剪定・植え替えを忘れないようにする
- エリカは挿し木で増やすことができる