クラスペディアの育て方を紹介!種まきのしかたから飾り方まで解説

クラスペディアの育て方を紹介!種まきのしかたから飾り方まで解説
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目次

クラスペエディアは、丸っこい花が特徴の観葉植物です。ぱっと見は黄色のネギ坊主のような見た目をしています。可愛らしい花をしているので、クラスペエディアを栽培したい方も多いでしょう。ですが、育て方について知らなければ不安ですよね。 そこで、今回はクラスペエディアの育て方について解説します。本記事を読めば以下のことが分かりますよ。
  • クラスペエディアは多年草?一年草?
  • クラスペエディアの耐暑性と耐寒性
  • クラスペエディアの楽しみ方
上記のことが分かりますよ。クラスペエディアの育成を始めたい方は必読ですよ。

そもそもクラスペディアってどんな植物なの?

最初は、育て方ではなくクラスペディアがどんな植物なのか解説します。育て方を知っている方は多いですが、そもそもどんな植物なのか知っていますか?知らない方はぜひ、読んでみてください。

オーストラリアやニュージーランド原産のキク科クラスペディア属の一年草

クラスペディアはオーストラリアやニュージーランド原産のキク科クラスペディア属の一年草です。日本では一年草として扱われていますが、原産地のオーストラリアやニュージーランドでは多年草として扱われています。扱いの違いは、日本の四季による影響でしょう。 オーストラリアなどの暖かい地域に自生しているため、高温に強いです。また、寒さに弱いと思われがちですが、やや弱い程度の耐寒性を持ちます。 また、育て方の難易度は並程度。簡単とは言い難いので、注意してくださいね。

黄色い球状の花が特徴で、ゴールドスティックやドラムスティックとも呼ばれる

クラスペディアの花は黄色の球状が特徴です。そのため、ゴールドスティックやドラムスティックとも呼ばれています。写真で見比べると分かりますが、先端が丸いドラムスティックに似ています。 そのため、ドラムスティックやゴールデンスティックと呼ばれるようになったのでしょう。

切り花として流通することが多い

クラスペディアは切り花としての流通が多いです。花のインパクトが強いので、切り花に最適なのでしょう。面白いお花なので見つけたら観察してみてくださいね。

クラスペディアの育て方のポイント①置き場所

早速、クラスペディアの育て方を見ていきましょう。最初に紹介する育て方のポイントは置き場所です。詳しく解説しますね。

日当たりと風通しのよい場所を好む

クラスペディアの置き場所は日当たりと風通しの良い場所を好みます。そのため、クラスペディアを購入する前に置き場所の確認をおこないましょう。置き場所は重要なので日当たりなど、必ず確認してくださいね。

雨の当たらない場所がよい

クラスペディアは雨の当たらない場所に置きましょう。クラスペディアは多湿に弱い特徴があります。雨が当たらない場所で管理して多湿の予防をおこないましょう。

冬は霜や寒風を避けた場所に置く

冬は霜や寒風を避けた場所に置きましょう。クラスペディアはオーストラリアやニュージーランドなどの暖かい地域に生息しています。 そのため、高温に強いですが寒さに強い観葉植物とはいえません。クラスペディアを守るためにも、霜や寒風対策をおこないましょう。

宿根草として育てたい場合は真夏の直射日光を避けた場所に

宿根草として育成したいなら、真夏の直射日光を避けた場所に置きましょう。宿根草とは所謂、多年草のことを指します。日本では基本的に一年草扱いのクラスペディアですが、真夏の直射日光を避けることで、多年草として栽培可能になりますよ。

クラスペディアの育て方のポイント②水やり

クラスペディアの育て方のポイント2つ目は水やりです。クラスペディアの育て方の中でも重要度は高いので、しっかりと確認をおこないましょう。

乾燥に強く過湿に弱いため水のやりすぎに注意

クラスペディアは乾燥に強く過湿に弱い特徴があります。そのため、水のやりすぎに注意してください。特に夏場は過湿状態になり易いので、水やりの加減は必須ですよ。

地植えの場合:根付いた後は基本的に不要

地植えや花壇でクラスペディアを育成している場合は、根付いた後の水やりは基本的に不要です。ただし、長期間雨が降ってないなど明らかな水不足の場合は、お水を与えてあげましょう。

鉢植えの場合

鉢植えの場合は、地植えでの育て方と異なり、お水をしっかりと与える必要があります。注意点もあるので、詳しく解説しますね。

土の表面が乾いたらたっぷりと

鉢植えの場合でクラスペディアを育てている場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。基本的な観葉植物と同じなので、間違えることは少ないでしょう。経験が少なく分からない場合は、実際に土を触って乾燥しているかチェックしましょう。

葉に水がかからないようにする

お水を与える際は、葉に水がかからないようにしましょう。葉に水がかかると蒸れの原因になります。そのため、お水を与える際は、根元に水を与えるようにしてくださいね。

クラスペディアの育て方のポイント③土

クラスペディアの育て方のポイント3つ目は土です。土はさまざまな種類があるので、迷う方も多いでしょう。詳しく解説するので、安心してください。

水はけのよい土を好む

クラスペディアは水はけの良い土を好みます。そのため、過度に保水性の高い土を使うの避けましょう。

地植えの場合:園芸用土に腐葉土や鹿沼土を混ぜ込む

地植えの場合は、園芸用土に腐葉土や鹿沼土を混ぜ込みます。何も混ぜ込まないと、保水性が足りません。そのため、腐葉土や鹿沼土を混ぜ込みましょう。

鉢植えの場合

植木鉢での育て方は、地植えとは異なります。とはいえ、難しく考えなくても平気なので、安心してください。

草花用の培養土で育てられる

鉢植えの場合は、草花用の培養土で育成可能です。既に配合済みなので、購入してすぐに使用できますよ。

鉢底石を多めに入れるとよい

鉢植えでの育て方の場合は、鉢底石を多めに入れましょう。基本的に鉢底が埋まる程度に入れますが、やや厚めに入れるのが良いでしょう。

クラスペディアの育て方のポイント④肥料

クラスペディアの育て方のポイントの4つ目は肥料です。肥料は意外に悩むことが多いのでぜひ、参考にしてください。

肥料はほぼ与えなくても育てられる

クラスペディアは肥料をほぼ与えなくても十分に育てられます。そのため、無理に肥料を購入する必要はないので、安心してください。ただ「どうせなら肥料をあげたい!」と思う方は、肥料を与えても大丈夫なので、与えてあげてくださいね。

鉢植えの場合も元肥のみでよい

植木鉢での育て方の場合は、元肥のみで大丈夫です。では、元肥はどのような肥料を与えれば良いのか解説します。

元肥として緩効性肥料を与える

元肥は緩効性肥料を与えます。即効性はありませんが、緩やかに長期間効果があります。『緩効性肥料』と探せば見つかるので、探すのは難しくありませんよ。

追肥する場合は生育期に薄めた液肥を

追肥する場合は生育期に薄めた液肥を与えます。液肥の希釈率は必ず守ってください。濃すぎる肥料は肥料焼けの原因です。最悪枯れるので、注意してください。

真冬は肥料を与えない

真冬は肥料を与える必要はありません。真冬は休眠期間なので、栄養を必要としていません。そのため、肥料を与えるのはやめましょう。肥料を与えると、肥料焼けを起こし枯れることもありますよ。

クラスペディアの植え替え・植え付け

育て方の次はお手入れ系のお世話について解説します。まず、植え替え・植え付けの方法について解説しますね。

植え付け

最初に植え付けの方法を解説します。クラスペディアを購入したら必ず植え付け作業をおこなう必要があるので、分からない方はぜひ、読んでくださいね。

暖かくなってきた時期の晴れの日に植え付けを行う

クラスペディアは暖かくなってきた時期の晴れの日植え付けを行います。クラスペディアは寒さが苦手なので、暖かい日の晴れた日が気温が高くておすすめですよ。

株間は30㎝ほどあける

植え付ける時は株間を30cm程度開けましょう。詰めて植え付けてしまうと、混み合ってしまい過湿の原因にも繋がります。また、開花時期になると広がる性質があるので、花壇などで詰めて植え付けないほうが無難です。

植え付けのしかた

クラスペディアの植え付けは難しくありません。一般的な植え付け方法と同じで、鉢に鉢底石を厚めにいれ鉢底ネットを入れます。その後土を入れて植え付けるだけです。簡単なので、迷うことはないでしょう。

植え替え

植え付けの次は植え替えの方法を解説します。植え替えは植え付けと似ていますが、やや違うポイントもあります。詳しく解説します。

暖かい地域では一年草として扱われる

前提として、クラスペディアは暖かい地域では一年草として扱われます。原産地では多年草と扱われていますが、日本では基本的に一年草です。忘れがちなので、覚えておきましょう。

植え替えの時期:秋~冬の休眠期

クラスペディアの植え替え時期は秋~冬の休眠期間におこないます。休眠期間に植え替えするタイプの観葉植物なので、間違えないようにしてください。

植え替えのしかた

クラスペディアの植え替え方法は、他の観葉植物と変わりません。植え付けと同じ手順で大丈夫です。ただし、植え替え時期は間違えないようにしてくださいね。

クラスペディアの種まきでの増やし方

クラスペディアの種まきでの増やし方を紹介します。種から育てたクラスペディアは愛着がわくのでぜひ、チャレンジしてくださいね。

開花後に種を採取する

クラスペエディアの種は開花後に種を採取します。開花は6~8月に開花するので、種の採取は9月頃になる頃でしょう。

種まきの時期:秋の初めくらい

種まきの時期は秋の初めくらいにおこないます。種の採取が9月頃になると、採取後すぐに種まきをしても良いでしょう。種の採取が早まった場合は、採取日を記入して保存しましょう(例:2020年8/20) また、採取した種は古いものから順に使います。2020年と2021のものなら、2020年の種から使ってくださいね。

種まきのしかた

タネまきのしかたは単純です。土の上にタネを撒いて、土を被せるだけです。簡単にできるので、チャレンジしてくださいね。

クラスペディアのお手入れ

クラスペエディアのお手入れ全般について解説します。育て方も重要ですが、お手入れも欠かしてはなりません。詳しく解説します。

剪定

最初に紹介するのは剪定です。樹木のように大きな剪定はおこないませんが、細かな剪定をおこないます。詳しく見ていきましょう。

花後に茎を切り戻す

クラスペエディアは花後に茎を切り戻します。茎ごと切り戻してしまてしまうので、種を採取したい場合は剪定を見送る必要があるでしょう。

葉が混み合わないよう剪定する

クラスペエディアの剪定は、葉が混み合わないように剪定をおこないます。よく外見を確認して「ここ葉が多いな」と思った所を剪定すればOKですよ。

冬越し

冬越しはクラスペエディアにとって難関です。寒さに弱すぎるわけではないですが、寒さに強いわけではありません。そのため、冬越し対策は必ずおこないましょう。

鉢植えの場合:霜や寒風の当たる場所を避ける

鉢植えの場合は、霜や寒風の当たる場所から移動させましょう。軒下などに移動させれば、霜や寒風から守ることができるでしょう。少なくとも風が良く通る場所は避けるべきです。

地植えの場合:霜よけを行う

地植えの場合は、簡単にで良いので霜よけをおこないます。簡単な方法では、ビニールを被せるのがおすすめです。簡単なので、誰でもおこなえますよ。

病害虫

病害虫についても学んでいきましょう。病害虫は厄介な存在で、気がついたら大繁殖していたケースもあります。病害虫は予防が重要なので、対策できるように詳しく解説しますね。

根腐れ病

根腐れ病は名前の通り、根っこが腐り最終的に枯れてしまう病気です。根っこの病気なので写真などで判断できません。 主な原因は水の与えすぎ・土の水はけの悪さです。クラスペエディアは乾燥に強いので、水やりはほどほどにしましょう。

軟腐病

軟腐病は細菌による腐食が原因で発生する病気です。生命力が高く、3年以上土の中で生存できるといわれています。軟腐病が嫌がる乾燥気味な環境を作るのが予防になります。軟腐病が嫌う環境を整えるのが重症ですよ。

アブラムシ・バッタ

アブラムシ・バッタもよくある害虫です。先述した病害虫と違い、目視で確認できるので確認も簡単です。バッタなら簡単に除去できますが、アブラムシの場合は大量に発生していたら薬剤を使っての駆除がおすすめです。

クラスペディアを切り花やドライフラワーで楽しもう

クラスペエディアといえば切り花やドライフラワーでしょう。ですが「どうやってドライフラワーを作るの?」と疑問に思う方も多いでしょう。ここでは、ドライフラワーや切り花の作成方法を紹介するのでぜひ、参考にしてください。

収穫のしかた

クラスペエディアの収穫は、朝方や夕方などの比較的涼しい時間帯におこないます。時間帯以外に注意点はないので、安心してくださいね。

切り花にする方法

切り花にする方法は、3つの工程に分けておこないます。個別で詳しく解説しますね。

水切りを行う

まず、クラスペエディアの水切りをおこないます。水切りとは茎を水につけた状態で、根本から5cm程度の場所でナナメにカットします。切り戻しをすることで、より長持ちするようになりますよ。

花瓶に生ける

水切りをおこなったら花瓶に生けます。お好きな花瓶やポットに生けて、切り花のクラスペエディアを楽しんでくださいね。

水切りや水換えを行う

3日に1回程度水切りと水替えをおこないます。少なくても3日に1回です。1日1回でも大丈夫ですよ。都合に合わせて、おこなってくださいね。

ドライフラワーにする方法

次に、クラスペエディアをドライフラワーにする方法を解説します。今回紹介する方法は、ハンキング法と花瓶に挿して乾燥させる手法です。簡単にできるのでぜひ、作成してみてくださいね。

ハンギング法

ハンキング法は、クラスペエディアを逆さまに吊るして乾燥させる方法です。麻紐で縛って、クラスペエディアを逆さまに吊るすだけで簡単に作成できますよ。吊るす場所は風通しの良い場所に設置してくださいね。

花瓶に挿して乾燥させる方法

花瓶やポットに挿して乾燥させる方法もあります。花瓶に最大で5cm程度の水を入れ、クラスペエディアを挿すだけでドライフラワーを作れますよ。特別な作業は必要ないので、誰でも簡単にドライフラワーを作成できますよ。

インテリアとして楽しめる

作成したドライフラワーはインテリアとして楽しめますよ。生花でないので、お手入れも不要で簡単に飾ることができますよ。ぜひ、ドライフラワーを楽しんでくださいね。

クラスペディアの人気の品種を紹介

最後にクラスペエディアの人気品種を紹介します。「栽培するなら人気品種がいい!」という方も多いでしょう。ぜひ、参考にしてくださいね。

グロボーサ

グロボーサはクラスペエディア苗として良く出回っている品種です。そのため、普通にクラスペエディアを購入してもグロボーサだったということが多々あります。入手は容易なので、おすすめな品種ですよ。

グラウカ

グラウカはグロボーサより小型の品種です。とても可愛らしい花なので、鑑賞にもってこいの品種です。小さくて可愛いクラスペエディアを探しているなら、グラウカがおすすめですよ。

【まとめ】クラスペディアの育て方を紹介!種まきのしかたから飾り方まで解説

本記事ではクラスペエディアの育て方を解説しました。育て方自体は難しくありませんが、耐寒性にやや難があり栽培難易度は並程度でしたね。ドライフラワーにも適性があり、ハンキング法などで簡単に作成できましたね。本記事のポイントは
  • クラスペエディアは一年草の観葉植物
  • 暑さには強いが寒さには弱い
  • 切り花やドライフラワーとして楽しめる
です。クラスペエディアは丸い花の部分が可愛い観葉植物です。栽培難易度は並程度ですが、本記事を読んだ読者の方なら、育て方は大丈夫のはず。インテリアとしても活躍できる、クラスペエディアの栽培や園芸を楽しんでくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。