スノードロップの育て方を紹介!球根の選び方からお手入れ方法まで

スノードロップの育て方を紹介!球根の選び方からお手入れ方法まで
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目次

可愛らしい花を咲かせるスノードロップ。春の訪れを教えてくれる球根植物です。可愛らしい花を一度見ると、「育て方を知りたい」と思うことでしょう。スノードロップの育て方について気になりませんか。 そこでこちらの記事では
  • スノードロップはどんな植物なのか
  • スノードロップの育て方における置き場所・水やり・肥料
  • スノードロップの育て方における増やし方
  • スノードロップの育て方における花後の管理
について解説しています。 この記事を読んでいただければ、スノードロップの育て方について知識が身に付きます。スノードロップを育てるときに管理方法や育て方について詳しくなるでしょう。最後にスノードロップのお手入れについて紹介しているので、ぜひご覧ください。

そもそもスノードロップってどんな植物なの?

スノードロップと聞くと、小さくてかわいいベル型の花をイメージする方が多いと思います。ただし、詳しくどんな植物か知っている方は少ないでしょう。スノードロップについて解説します。

ヨーロッパや西アジアを原産とするヒガンバナ科ガランサス属の植物

スノードロップはヨーロッパや西アジアを原産とするヒガンバナ科ガランサス属の植物です。日本で一般的にスノードロップの名前で親しまれているのは、英名「ジャイアント・スノードロップ」と呼ばれるガランサス・エルウェシー(Galanthus elwesii)になります。そのほか、英名「コモン・スノードロップ」として、ヨーロッパでは有名なガランサス・ニパリス(Galanthus nivalis)をはじめ、15種類ほどが園芸品種として存在しています。ヨーロッパでは、ガランサス・エルウェシー(Galanthus elwesii)ではなく、ガランサス・ニパリス(Galanthus nivalis)を中心に栽培されており、日本のスノードロップ栽培と異なるようです。

雫のような下向きの白い花を咲かせる

スノードロップは、雫のような下向きの白い花を咲かせる球根植物です。可憐な草姿に白い下向きの花を1輪咲かせ、春を告げる花として親しまれています。スノードロップには、「希望」「慰め」「切ない恋」の花言葉が名付けられています。花言葉は旧約聖書に由来しており、アダムとイブとも関係しているそうです。

スノードロップの育て方のポイント①置き場所

スノードロップの育て方における置き場所について紹介します。

基本的に日当たりと風通しの良い場所で育てる

スノードロップは、基本的に日当たりと風通しの良い場所で育てることが重要です。暗すぎる場所では、花が咲かなくなるので注意してください。また、風通しが悪いと病害虫が発生しやすくなります。育てる場所には気を付けましょう。

地植えの場合

スノードロップの地植えでの育て方ポイントは、以下の通りです。
  1. 落葉樹の下など
  2. 日よけを作るとよい
  3. 極端な乾燥と高温を避けるためマルチングするのも◎

落葉樹の下など

スノードロップを地植えする場合は、落葉樹の下に植えるのがおすすめです。落葉樹の下であれば、冬は日差しが降り注ぎ、休眠期の夏は日陰になるためです。

日よけを作るとよい

スノードロップを地植えで育てるためには、日よけを作るとよいです。落葉樹の下であれば、自然と茂った葉が日よけの役割を担ってくれます。しかし、落葉樹の下でない場所に地植えする場合は、年中日差しに当たるかもしれません。日当たりの良い場所を好む植物ですが、休眠期の夏に日差しを受けて地温が高くなると、土の中の球根がやられてしまう可能性があります。そのため、夏の時期は日よけを作る方法での育て方をすると育てやすいでしょう。

極端な乾燥と高温を避けるためマルチングするのも◎

地植えでは極端な乾燥と高温を避けるためマルチングするのもアリです。落葉樹の下であれば、落ち葉が自然とマルチングの役目を担います。しかし、落葉樹の下に植えない場合は、日差しが当たり続けると土が乾燥しやすかったり高温になったりする可能性が高いです。マルチング方法として敷き藁や腐葉土を地植えしたスノードロップの周りに敷いておくと育てやすくなるでしょう。

鉢植えの場合

スノードロップの鉢植えでの育て方ポイントは以下の通りです。
  1. 植え付け~発芽までは半日陰がよい
  2. 夏の日差しが強い時期は半日陰~日陰に移す
  3. 大雨や強風の際は軒下に移動する

植え付け~発芽までは半日陰がよい

スノードロップの鉢植えは、植え付け~発芽までは半日陰での管理がおすすめです。スノードロップの球根を鉢に植えた後は、半日陰の場所で管理して土が乾いたら水やりするくらいで育てます。発芽して葉が出てきたら日当たりの居場所に移動してください。苗ではなく球根の場合は、葉っぱは出ていないので、光合成はしません。そのため、日当たりの良い環境においても、土が乾きやすくなるだけです。発芽するまでは半日陰で管理した方が育てやすいでしょう。

夏の日差しが強い時期は半日陰~日陰に移す

夏の日差しが強い時期は半日陰~日陰に移します。スノードロップは夏の間は、休眠中です。この期間に、夏の強い日差しに当たると、鉢が暖められて球根が腐ったり蒸れたりするので注意してください。夏の時期は、涼しい半日陰~日陰で管理しましょう。

大雨や強風の際は軒下に移動する

スノードロップの鉢植えは、大雨や強風の際は軒下に移動させてください。鉢植えが雨に打たれ続けると根腐れや球根腐れにつながります。強風は土を極端に乾燥させるので気を付けてください。また、春の強風では、せっかくの花が傷んでしまうため、注意しましょう。大雨や強風の際は、季節にかかわらず被害の少ない軒下や室内に移動させておくと安心です。

スノードロップの育て方のポイント②水やり

スノードロップの育て方における水やりのポイントを見ていきましょう。

地植えの場合:植え付け直後以外は基本的に降雨に任せる

地植えの場合は、スノードロップの植え付け直後以外は基本的に降雨に任せて問題ありません。夏も休眠で活動しないので、特別水やりは必要ないです。そのため、一度植えつけて根付けば、基本的に水やりは必要ないでしょう。

鉢植えの場合

鉢植えのスノードロップの育て方における水やりポイントは以下の3つです。
  1. 土の表面が乾いたらたっぷりと
  2. 夏の休眠期は水やりを控えめに
  3. 花後は徐々に水を減らす

土の表面が乾いたらたっぷりと

スノードロップの鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりしてください。鉢植えは地植えと比べて土が乾燥しやすいので、こまめに水やりしましょう。

夏の休眠期は水やりを控えめに

夏の休眠期は水やりを控えめにしてください。夏の高温期に、水やりしすぎると球根が腐る可能性があります。涼しい日陰で乾燥気味に管理しましょう。

花後は徐々に水を減らす

スノードロップの花後は徐々に水を減らしてください。花が終わると、休眠期の準備に入ります。葉が枯れ始めてきたら、水を減らして管理しましょう。

スノードロップの育て方のポイント③土

スノードロップの育て方における土のポイントについて解説します。

水はけのよい土を好む

スノードロップは水はけの良い土を好みます。球根植物なので、水はけが悪いと根腐れしやすいためです。鉢植え・地植えともに、水はけの良い土で育ててください。

地植えの場合:腐葉土や軽石などを加えて水はけをよくする

地植えの場合は、腐葉土や軽石の小粒を土に混ぜて、水はけを良くしてください。粘土質の土の場合は、園芸用土の土も混ぜながらの土壌改良が必要です。地面の土を軽く握って、土塊が崩れるくらいを目安に水はけを良くしていきましょう。

鉢植えの場合

スノードロップの鉢植えの育て方における土のポイントは以下の3つです。
  1. 球根用や草花用の培養土で育てられる
  2. 赤玉土7:腐葉土3の配合土など
  3. 軽石なども混ぜ込むとよい

球根用や草花用の培養土で育てられる

スノードロップは球根用や草花用の培養土でも育てられます。ただし、水はけの良い土を選びましょう。メーカーによって、市販の培養土は水はけが大きく異なります。水持ちがよすぎると、球根が腐る可能性があるので気を付けてください。

赤玉土7:腐葉土3の配合土など

もしオリジナルで用土を作る場合は、赤玉土7:腐葉土3の配合土などがおすすめです。この配合土を基本として、腐葉土や軽石の小粒を入れると、さらに水はけが改善できるでしょう。

軽石なども混ぜ込むとよい

市販の培養土やオリジナル用土に軽石や腐葉土を入れて改良するのもアリです。特に、水持ちがよすぎる市販の培養土には、軽石の小粒を1割程度混ぜるだけでも、水はけが改善されます。スノードロップが育ちやすい土を作ってください。

スノードロップの育て方のポイント④肥料

スノードロップの育て方における肥料のポイントを見ていきましょう。

適切な量やタイミングで与えるのが重要

肥料は適切な量やタイミングで与えるのが重要です。肥料の与えすぎや休眠期の施肥は球根を傷める可能性が高いので注意してください。肥料は有機肥料や化成肥料のどちらでも問題ないですが、化成肥料ばかりだと土が硬くなりやすいので、注意してください。

球根専用肥料がおすすめ

スノードロップには球根専用肥料がおすすめです。球根専用肥料にも様々な種類がありますが、球根や根の栄養素であるカリが多い肥料が良いでしょう。カリをしっかりと与えて球根を育てることで、美しい花が咲きます。

開花中は肥料を与えない

スノードロップの開花中には肥料を与えないでください。開花中に肥料を与えても、花には栄養は回らず葉ばかり茂ります。また、花が終われば、すぐに休眠期なので、長く肥料効果があると生育に悪影響を及ぼすかもしれません。

元肥:緩効性肥料を施す

スノードロップの元肥には緩効性肥料を施します。緩効性肥料とは、長期間ゆっくりと効く肥料のことで、多くが粒状の形になっています。その粒状肥料を土にませて置き、スノードロップの球根や苗を植えましょう。

追肥

スノードロップの追肥を地植えと鉢植えに分けて紹介します。

地植えの場合:植えっぱなしの場合のみ秋に緩効性化成肥料を施す

地植えの場合は、スノードロップは植えっぱなしになると思います。植えっぱなしの場合は、新芽が出始める秋に緩効性肥料を土の上からまいたり、周囲の土に混ぜたりしてください。それだけで追肥は十分です。

鉢植えの場合:花後に緩効性肥料か速効性の液体肥料を施す

鉢植えの場合は、スノードロップの花後に緩効性肥料か速効性の液体肥料を与えます。花後はすぐに休眠期が来るので、休眠期が来るまでの短い期間で肥料を効かせる必要があります。そのため、速効性の液体肥料を施した方が効果的と言えるでしょう。

スノードロップの植え替え・植え付け

スノードロップの育て方における植え替え・植え付けについて解説します。

植え付けの適期:9月~10月

スノードロップの植え付け適期は9月~10月です。真夏は避けて、涼しくなり始めたタイミングで植えることがポイント。残暑が厳しい場合は、少し遅らせて植えても良いくらいです。

植え付け

スノードロップの植え付けについて詳しく解説します。

球根の選び方

球根はなるべく大きく重いものを選んでください。球根が小さくて軽いものは、植えても新芽が出なかったり花が咲かなかったりします。

苗の選び方

苗の選び方は、病害虫の被害がなく葉がしっかりしているものを選びましょう。葉の色が薄かったり株元がグラグラしているものは、植えつけても生育がよくなりません。苗から育てる場合は、より良い苗を植える付けることが非常に重要です。

株間は5㎝程度あける

スノードロップを植え付けるときの株間は5㎝程度あけてください。密植しすぎると風通しが悪くなり病害虫が発生しやすくなります。とはいえ、離し過ぎると、寂しい感じになってしまうので、スノードロップの場合は、5㎝間隔で植えるとちょうどよいです。鉢植えの場合は、5号鉢に6~7球程度になります。

植え付けの手順

植え付けの手順は以下の通りです。
  1. 球根がちょうど埋まる程度の穴を掘る
  2. 株間を5㎝程度取りながら植える
  3. 土を被せる
  4. 植え込み後はしっかりと水やりをする
苗の場合も、基本的には同様です。植え付けの時に元肥として緩効性肥料を混ぜ込んでおくと元気に育つでしょう。

植えっぱなしで育てられるため植え替えはしなくてもよい

スノードロップは基本的に植えっぱなしで育てられるため、地植えの場合は植え替えはしなくても大丈夫です。鉢植えの場合は、土の量が限られているため、2年に一回ほど植え替えをした方が良いでしょう。鉢植えで植えっぱなしにしておくと土が硬くなったり肥料分がなくなったりするので、注意してください。

スノードロップの増やし方

スノードロップの育て方における増やし方を紹介します。

分球

スノードロップは分球で増やすことができます。そのポイントは以下の通りです。

分球は2~3年に1回が目安

スノードロップの分球は2~3年に1回が目安です。球根の周りに小さな球根が新しく生まれて次第に大きくなっていきます。2~3年すると、子どもの球根は十分に大きくなるので、掘り上げて分けてあげましょう。そのままにしておくと、密集して新芽が出てくるので風通しが悪く生育に悪影響を及ぼします。また、花も咲きくくなるので、分球してください。

分球の時期:花後の休眠期

分球の時期は、花後の休眠期です。つまり8~9月。花が咲いているときや生育しているときに、分球すると、球根を傷める可能性が高いので、注意してください。

分球のしかた

分球の仕方は以下の通りです。
  1. 休眠期の8~9月にスノードロップを掘り上げる
  2. 土を綺麗に落とす
  3. 子供の球根を手で取り外す
  4. 取り外した球根を植えなおす
植えなおした球根は気温が涼しくなる秋以降に新芽が出てくるので、しっかり育ててください。

種まき:タネから育てるのは時間がかかる

スノードロップは種まきでも増やすことができます。しかし、種から育てるのは時間が掛かります。種事態も手に入れるのは難しく、自然に受粉しても収穫しにくいです。分球で増やした方が簡単に早く増やすことができます。

スノードロップのお手入れ

スノードロップの育て方におけるお手入れについて解説します。

花後の管理

スノードロップの花後の管理は以下の2点です。
  1. 花がら摘み
  2. 球根の掘り上げ
それぞれの作業を解説します。

花がら摘み

スノードロップの花が終わったら、花がら摘みをしましょう。花がらを付けたままでは、種を付ける可能性があります。種ができると、栄養が偏り株が弱るので注意してください。球根を育てたい場合は、花がらは摘み取ります。また、花がらが濡れるとカビが生えることがあるため、注意してください。

球根の掘り上げ

スノードロップの花後は、球根の掘り上げをします。地植えの場合は、植えっぱなしで問題ありません。鉢植えの場合は、花後に葉も枯れて地上部がすべてなくなったら球根を掘り上げるとよいでしょう。鉢植えに植えっぱなしで、涼しい場所に置いていても問題ないですが、球根を掘り出した方が、蒸れもなく腐りにくいので安心です。

夏越し

スノードロップの夏越しについて見ていきましょう。

花が枯れた後も葉や茎をカットせずに水をやる

スノードロップの花が枯れた後も葉や茎をカットせずに水をやってください。花が終わった直後は、まだ葉や茎は生きていて元気です。葉や茎が光合成をして作った栄養は、球根にため込まれます。そのため、花が終わったからと言って、水やりをやめないようにしてください。

葉が黄変したら水やりを控える

スノードロップの葉が黄変したら水やりを控えてください。気温が高くなるにつれて、葉が黄変します。葉が黄変しだしたら、枯れる前兆なので、水やりをストップしましょう。

水やりは涼しい時間帯に

スノードロップを掘り上げずに土に植えっぱなしの場合は、水やりは涼しい時間帯にしてください。暑い夏の高温時に水やりすると、土の中で球根が腐ってしまいます。気温が低い早朝や夜に水やりをした方が安心です。

鉢植えは涼しい日陰に移し、地植えはマルチングをする

鉢植えは涼しい日陰に移し、地植えはマルチングをしましょう。掘り上げない場合は、球根が暑さで弱ったり蒸れで腐ったりしないようにすることが重要です。そのためには、鉢植えは涼しい日陰でかんりして、地植えは強い膝いsで地面が暖められないようにマルチングしておくとよいでしょう。

病害虫

スノードロップの病害虫を解説します。

灰色カビ病

スノードロップは灰色かび病の病気被害を受けることがあります。灰色かび病とは、文字通り灰色のカビが生える病気です。特に開花後の花柄をそのままにしておくと発生しやすいです。湿度が高い梅雨時期に、落ちた花がらから灰色のカビが生えます。葉や茎についた花がらから発生した場合、カビはスノードロップに悪影響を及ぼします。根元が腐り、球根までも腐る恐れがあるので注意してください。

花がらの処理で予防する

灰色かび病は花がらを処理することで予防します。また、水やりの時に、花に水が掛からないように根元に水やりするようにするとよいでしょう。花がらをこまめに取っておくことが重要ですが、花に水が掛からないように管理しておくこともポイントになります。

【まとめ】スノードロップの育て方を紹介!球根の選び方からお手入れ方法まで

ここまでスノードロップの育て方について解説してきましたがいかがですか。 この記事のポイントは
  • スノードロップはヒガンバナ科ガランサス属の球根植物で、雫のような下向きの可愛らしい花を咲かせる
  • スノードロップの育て方は、「置き場所:日当たりと風通しの良い場所」「水やり:鉢植えは土が乾いたら水やりで、地植えは水やり不要」「肥料:開花中は与えず、開花前と開花後に液肥や緩効性肥料を与える」が重要
  • スノードロップの育て方における増やし方は「分球」
  • スノードロップの育て方における花後の管理は、「花がら摘み」「球根の掘り上げ」
です。 スノードロップの育て方について詳しく知ることができたのではないでしょうか。この記事を参考に、スノードロップを育ててみてはいかがでしょうか。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENにはほかにもたくさんの記事を用意しておりますので、ぜひご覧ください。