目次
花畑といえば夏のラベンダー畑が有名な北海道。大自然に囲まれた北海道には、季節ごとの花を咲かせる魅力的な花畑がたくさんあります。ネモフィラの花畑もそのひとつ。美瑛町にある「四季彩の丘」をはじめ北海道各地でネモフィラ畑を楽しむことができます。 この記事では、
- ネモフィラという植物の特徴
- 大自然の中で楽しむ北海道のネモフィラ畑
- 北海道のネモフィラの名所①:展望花壇 四季彩の丘
- 北海道のネモフィラの名所②:サッポロさとらんど
- ネモフィラを北海道で育てるときに気を付けるべきポイント
ネモフィラとはどのような植物?
最初に、ネモフィラという植物について解説します。ネモフィラという植物の特徴を知ることで、より深くネミフィラ畑を楽しむことができますよ。北アメリカが原産の青い花が代表的な一年草
ネモフィラは、北アメリカを原産とする一年草です。青い花が代表的ですが、品種によっては白色や紫色などの花を咲かせるものもあります。「すばらしい青色」という意味をもつインシグニスブルーという品種が有名です。一面がスカイブルーに染まるネモフィラ畑の印象が強いネモフィラですが、園芸・ガーデニングとして花壇やプランターなどで育てることもできます。ネモフィラの基本情報
ネモフィラはムラサキ科ネモフィラ属の一年草で、草丈は10cmから20cmほどです。本州では4月から5月に花をさかせますが、冷涼な気候の北海道では6月から8月が開花時期です。暑さには弱い性質があり、花を咲かせた後に気温が上がってくると枯れてしまいます。ネモフィラは種から簡単に育てることができ、通常は秋の季節に種をまきます。北海道のように冷涼な気候の地域では春になってから種をまくことがあります。科・属名 | ムラサキ科/ネモフィラ属 |
---|---|
原産地 | 北アメリカ |
開花時期 | 4月から5月(本州)、6月から8月(北海道) |
花の色 | 青、白、紫など |
別名 | 瑠璃唐草、赤ちゃんの青い瞳(baby blue eyes) |
ネモフィラの花言葉は、可憐・清々しい心・どこでも成功など
ネモフィラには「可憐」「清々しい心」「どこでも成功」などの花言葉があります。小さく愛らしい花をたくさん咲かせるネモフィラの花姿は清々しく可憐な雰囲気ですから、「可憐」や「清々しい心」という花言葉のイメージにぴったりです。「どこでも成功」という花言葉は原産地の北アメリカ以外でも人気が高いことに由来します。「どこでも成功」という花言葉をもつネモフィラですが、徒長して倒れやすいなどのためお庭やプランターで栽培するのはやや難易度が高くどこでも簡単に育つわけではありません。北海道ではネモフィラが有名
北海道には富良野のラベンダー畑など有名な花畑がたくさんあります。実は、北海道はネモフィラの花畑でも有名です。北海道ではネモフィラの基本的な開花時期より長く7~8月まで楽しめる
4月から5月にかけて花を咲かせる春の花という印象の強いネモフィラ。気候が冷涼な北海道では開花時期が遅く、6月から8月まで長くネモフィラの花を楽しむことができます。初夏から真夏にかけて見頃を迎えるため、夏の観光スポットとして人気があります。ただし、毎年少しずつ開花状況は変わりますから、おでかけ前に公式HPやSNSなどで開花状況を確認してからネモフィラの名所を訪れると安心です。施設によっては随時イベントが開催されていることがありますから、イベントの有無を確認するためにも事前に公式HPを確認するのがおすすめです。イベントやアトラクションによっては予約が必要なこともありますから、おでかけ前にしっかりと予約することがポイントです。北海道のネモフィラの名所や正しい育て方を紹介
この記事では、北海道のネモフィラの名所として次の2つのスポットをご紹介します。- 展望花壇 四季彩の丘(美瑛町)
- サッポロさとらんど(札幌市)
北海道のネモフィラの名所:「展望花壇 四季彩の丘」
最初にご紹介するのは「展望花壇 四季彩の丘」です。北海道の花の名所として全国的にも知名度が高い花畑ですが、夏に入るとネモフィラを楽しむことができます。「展望花壇 四季彩の丘」は北海道中央の美瑛町に位置する
「展望花壇 四季彩の丘」は、北海道の中央に位置する美瑛町にあります。グリーシーズン・ウィンターシーズン通して営業しており入場料は季節による
「展望花壇 四季彩の丘」の営業は、グリーンシーズン(4月下旬から10月下旬)とウインターシーズン(12月初旬から4月初旬)に分かれます。グリーンシーズンには北海道らしい広大な花畑が広がります。ウインターシーズンには広大な敷地を活かして、スノーラフティングやスノーモービル、そり遊びなどのスノーアクティビティを楽しむことができます。13ヘクタールの花畑にネモフィラの他四季折々の花が咲く
グリーンシーズンには13ヘクタールの広大な花畑にネモフィラのほか四季折々の花が咲き誇ります。北海道の花畑といえば広大な花畑がパッチワーク柄に染まる風景をイメージしますが、まさにイメージどおりの風景が広がります。絶好のフォトスポットですから、花畑を背景にぜひ写真に収めたいところです。写真を見返すと楽しい思い出が蘇りますから、納得できる写真を撮りましょう。旅行に添乗員が同行している場合は、添乗員に撮影をお願いしてもいいですね。美瑛町では、例年6から7月ごろにネモフィラが花盛りを迎える
北海道は面積が広いため、地域によってネモフィラの開花時期が変わります。北海道の中央にある美瑛町では、例年6月から7月ごろにネモフィラが花盛りを迎えます。ネモフィラを目当てとして「展望花壇 四季彩の丘」を訪れるときには、見頃になる6月から7月頃におでかけするとよいでしょう。四季彩の丘では、ノロッコ号やカート、バギーに乗って園内をめぐることもできる
四季彩の丘ではもちろん徒歩で散策することもできますが、乗り物に乗って園内をめぐるのもおすすめです。ノロッコ号など四季彩の丘ならではの経験はきっと忘れられない思い出になることでしょう。ノロッコ号:15分で花畑を一周できる
ノロッコ号は、のんびりと15分かけて花畑を一周します。ノロッコ号は別名「トラクターバス」といい、トラクターが車体を牽引します。トタクターに引かれて園内を移動する様子は北海道らしく牧歌的です。発着は売店やレストランのすぐそばから発着します。カート:自分で運転して園内を自由に走ることができる
自分で運転して園内をめぐりたい方には、カートがおすすめです。15分間カートが貸し切りになり、園内を自由に走ることができます。4人乗りですから、同行者と一緒に楽しい時を過ごすことも。バギー:花畑を横目に専用コースを1周できる
バギーを走らせることもできます。約1kmの専用のコースが用意されており、専用コースを走ることになります。一人乗りと二人乗りがあります。
北海道のネモフィラの名所:「サッポロさとらんど」
次に、ご紹介するのは「サッポロさとらんど」です。札幌市の農業体験交流施設で様々な農業体験ができる施設ですが、ネモフィラの名所としても有名です。「サッポロさとらんど」は県庁所在地札幌市に位置する
「サッポロさとらんど」は北海道庁が所在する札幌市に位置する農業体験交流施設です。総面積74.3ヘクタールという広大な敷地をもちます。乗り物以外の入場料は年中無料
サッポロさとらんどの入場料は年中無料ですから、ネモフィラが見頃を迎える時期でも無料で可憐な花を楽しむことができます。ただし、乗り物などのアトラクションには有料のものがあります。グリーンシーズンには四季折々の花が300種類程度咲いている
サッポロさとらんどでは、グリーンシーズンには四季折々の花を楽しむことができます。宿根草ガーデン、ハーブガーデン、ヒースガーデンにわかれているさとらんどガーデンでは、宿根草、ハーブ、ヒースなど300種類ほどの花が可憐な姿で咲きます。また、さとらんどガーデン以外にもラベンダーの丘など花が咲いているスポットがたくさんあります。札幌市では、例年6月下旬から7月下旬がネモフィラの見頃
札幌市では、例年6月下旬から7月下旬にネモフィラが見頃を迎えます。ただし、年によって見頃のピークは大きく前後しますから、訪れる前にSNSなどで開花状況を確認してから訪れると安心です。サッポロさとらんどではラベンダーの丘に咲くネモフィラが有名ですが、ラベンダーの丘以外の場所でもネモフィラを楽しめるスポットが何ヶ所かあります。とても広いさとらんどの園内には、食堂や放牧場、乗り物等アトラクションも多い
札幌ドーム14個分の広さを誇るサッポロさとらんどの園内では、たくさんの楽しみ方があります。北海道産の農産物を使った食堂や売店のほか、様々な体験ができる牧場、乗り物等のアトラクションもあります。北海道産農産物を使った食堂や売店が複数ある
さとらんどでは、北海道産の農産物を使った食堂や売店が複数あります。地元産の農産物にこだわったスープカレーのほか、豚丼やソフトクリームなどのメニューもあります。牧場では、馬車や乗馬、動物へのえさやりも体験できる
ふれあい牧場で、動物を身近に感じられる様々な体験メニューがあります。ひづめの音に癒されながら馬車に乗る、スタッフが引く馬に乗馬する、やぎや羊にえさやりするなど、さとらんどならではの体験ができます。SLバスやレンタサイクル、アスレチック遊具など子供も大人も楽しめる
子供も大人も楽しめる乗り物や遊具も充実しています。広い敷地を一周するSLバスや散策に適したレンタサイクル、木製のアスレチック遊具、ユニークな形のおもしろ自転車、ふわふわドームなどがあり、子どもも大人も一日中でも遊べるスポットです。
北海道でのネモフィラの育て方で気を付けるポイント
ここでは、北海道でのネモフィラの育て方で気を付けるべきポイントについて解説します。本州とは違い冷涼な気候の北海道ならではの育て方がありますから、ここで解説するポイントに気をつけてネモフィラを育てましょう。寒さが厳しい北海道では、種まきの時期が春になる為越冬する必要がない
北海道では、本州とは種まきの時期が変わります。本州では寒冷地を除いて秋に種まきして越冬します。しかし、寒さが厳しい北海道では秋に種まきして越冬する必要はなく、春になってから種まきすることができます。ネモフィラは、自ら種を落とすこぼれ種で繁殖するが寒冷地では春に種がまかれる
ネモフィラは繁殖力の高い植物ですから、本州であれば自ら種を落とすこぼれ種で繁殖します。また、春に花を咲かせるために秋頃に種をまいて増やすこともあります。しかし、北海道のような寒冷地ではこぼれ種ではなく、春に種をまいて花を咲かせる方法が一般的です。種まきの際は、桜の開花時期を目安に春にまこう
北海道で春にネモフィラの種をまくときには、種まきの時期に目安があります。北海道でも地域やその年の気象条件などによって種まきに適した時期は変わりますが、桜の開花時期を目安に種まきを行うと良いでしょう。恵庭市では、例年6月から7月頃がネモフィラの見頃
冷涼な気候の北海道では、本州よりもネモフィラの開花時期が遅れます。本州では4月から5月に見頃を迎えますが、北海道では例年6月から7月頃がネモフィラの見頃です。地域にもよりますが、8月まで長くネモフィラの花を楽しめるのも北海道の特徴です。春の種まきは梅雨がある為、湿気に注意する必要がある
一般的に、春の種まきは梅雨の時期の湿気に注意する必要があります。北海道ではいわゆる梅雨はありませんが、ぐずついた天気が続く時期ですから湿気には注意を払いましょう。水やりや肥料やりは根腐れに注意して行う
湿気の多い時期は、根腐れが発生しやすい時期です。多湿な環境を避けるために、水の与え過ぎには気をつけましょう。根腐れを防止するためには、水はけの良い土を使用して育てることも大切です。また、ネモフィラはもともと倒れやすい性質をもちますが、肥料の与えすぎると徒長してより倒れやすくなりますので注意が必要です。湿度管理を怠ると葉や花びらが褐色に枯れ、カビが生える灰色カビ病になることも
ネモフィラがかかりやすい病気に灰色カビ病があります。カビが生えて葉っぱや花びらが褐色に枯れる場合は、灰色カビ病です。カビが原因の病気ですから多湿な環境で発生しやすく、日当たりや風通しの良い場所で管理することが予防になります。【2024年】北海道のネモフィラの名所3選!青い花畑を楽しもうのまとめ
ここまで、北海道のネモフィラの名所として「展望花壇 四季彩の丘」「サッポロさとらんど」をご紹介したほか、モフィラという植物の特徴や北海道で育てるときに気を付けるべきポイントなども解説してきましたがいかがだったでしょうか。 この記事のポイントは、- ネモフィラは北アメリカを原産とする一年草で、青い花が代表的。花壇やプランターでも育てることができるが、一面が青で染まるネモフィラ畑が観光スポットとして人気
- ネモフィラは本州では4〜5月に開花するが、冷涼な気候の北海道では6月から8月にかけて長くネモフィラの花を楽しむことができる
- 美瑛町にある「展望花壇 四季彩の丘」では、13ヘクタールの花畑にネモフィラなど四季折々の花が咲く。北海道らしく広大な花畑がパッチワーク柄に染まる景色が美しい。のろっこ号やカート、バギーに乗って園内をめぐるのも楽しい
- 札幌市にある農業体験交流施設「サッポロさとらんど」は、様々な農業体験が楽しめるほか花の名所としても知られる。ラベンダーの丘のネモフィラが有名だが他にもネモフィラを楽しめるスポットが何ヶ所かある。各種体験ができるふれあい牧場のほか、サイクリングやアスレチック遊具などがあり大人も子どもも楽しめる
- ネモフィラを北海道で育てるときに気を付けるべきポイントは、①春に種まきして育てる、②桜の開花時期を目安に種まきを行う、③種まき後は根腐れや灰色カビ病が発生する恐れがあるため湿気に注意する