ハイドロカルチャーはカビが生えやすい?対処法やカビさせないケアを徹底解説

ハイドロカルチャーはカビが生えやすい?対処法やカビさせないケアを徹底解説
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インテリアとしても人気のあるハイドロカルチャー。初めての観葉植物の育成が、ハイドロカルチャーの方も多いのではないでしょうか。ハイドロカルチャーは、土での育成に比べ清潔なこともあり、室内での観葉植物の育成に適しています。そんなハイドロカルチャーですが、注意しなければならないことがあります。それは「カビ」です。普段あまり意識しないと思いますが、実はとても重要なことなのです。 そこで今回は、ハイドロカルチャーのカビについて解説します。 この記事を読めば
  • ハイドロカルチャーにカビは生えるのか
  • カビが生えた時の対処方法
  • カビの予防方法
  • カビの見分け方
が分かりますよ。植物とカビはなかなか結び付かないですが、重要なポイントでもあります。当記事を読んでぜひ、ハイドロカルチャーカビのカビについて学んでみてください。

ハイドロカルチャーにカビって生えますか?

そもそもハイドロカルチャーに、カビは生えるのでしょうか?ここでは、ハイドロカルチャーにカビが生えるのか解説します。また、ハイドロカルチャーを知らない方・これから挑戦する方にも分かりやすく解説するのでぜひ、読んでみてください。

結論:ハイドロカルチャーの観葉植物にもカビは生えます

結論から言うと、ハイドロカルチャーにカビは生えます。詳しくは後述しますが、ハイドロカルチャーは土で栽培する方法と比べると、カビが生えやすいと言えます。とはいえ、適切な管理方法でハイドロカルチャーを管理すれば、カビは抑えられます。カビが発生する場合は、管理方法を見直す必要があると言えるでしょう。 当記事でぜひ、管理方法を学んでみてください。

ケアが簡単で人気があるハイドロカルチャー栽培

ハイドロカルチャーという栽培方法を、ご存じでしょうか?ハイドロカルチャーは、人工の土と水だけでできる栽培方法です。管理方法も簡単で、土特有の臭いもないので室内での育成に、向いている栽培方法です。室内で清潔に観葉植物を育成したい場合は、ハイドロカルチャーはとても良い選択肢と言えます。

カビが生えたらきちんと対処しないと枯れる

「カビが生えてるけど大丈夫かな」と思う人も多いでしょう。ですが、カビが生えてしまうと観葉植物は枯れてしまう原因になります。カビは種類も多いので、厄介な存在です。そのため、適切な対処をしなければなりません。

ハイドロカルチャーにカビが生えた時の対処法を徹底解説

ここまで、ハイドロカルチャーではカビが発生するのかを、解説しました。ハイドロカルチャー栽培でも、カビが発生することが分かったと思います。ここからは、ハイドロカルチャーにカビが生えた時の対処法を解説します。カビの発生を防ぐ方法も解説するので、カビの発生に困っている人ぜひ、参考にしてください。

どうしてハイドロカルチャーにカビが生えるのか

ハイドロカルチャーにカビが生える原因は、以下の3つの理由があります。
  • 水の与えすぎ
  • 風通しが悪い
  • 日当たりが悪い
上記の理由があります。どちらの理由もカビが発生し易いいだけでなく、観葉植物を育成環境としてもよくありません。カビの発生を防ぐためにも、管理方法を見直してみるのも良いでしょう。 順番に解説します。

①水の与えすぎで過湿状態になってしまうから

水の与えすぎで、過湿状態になりカビが発生します。なぜなら、カビは湿度が高いと発生しやすくなるからです。ハイドロカルチャーで使用する鉢は、鉢底に穴がありません。つまり、鉢内には常に水がある状態になります。そのため、水を与えすぎることで、過湿状態になりカビが発生やすい条件が揃ってしまいます。 水を与えすぎると、カビが発生するので注意してください。

②風通しが悪く、湿気がたまりやすくなるから

風通しが悪く湿気が溜まりやすいことで、カビが発生しやすくなります。風通しが悪くなる理由はいくつかありますが、
  • 置き場所の風通しが悪い
  • 観葉植物が茂り過ぎている
などの原因があります。対策としては、定期的な剪定をおこない通気性の確保や、置く場所の変更で風通しを改善できます。 風通しが悪いと湿気が溜まりやすく、カビが発生しやすいので注意が必要です。

③日あたりが悪いところで育てているから

日当たりが悪い場所で育てていると、カビが生えやすいです。日光カビを死滅させる効果や、過度な湿気状態を防ぐ効果があります。直射日光はハイドロカルチャーによくないので、レースカーテン越しに柔らかい日光を当てると良いでしょう。

【処置】ハイドロカルチャーにカビが生えた時の対処法

ここでは、ハイドロカルチャーにカビが生えた時の対処方法を解説します。カビが生えた時の対処方法は、以下の方法です。
  1. カビの生えた部分を水洗いする
  2. 鉢の中身を全て替える
  3. アルコール消毒をする
上記の方法で対処します。カビが生えてしまうと、観葉植物が枯れる原因になります。「少しくらい放置してもいいかな」と思い放置してしまうと、あっという間にカビが増殖してしまいます。カビを見つけたら、すぐに対処してください。 順番に解説します。

①カビが生えた根っこや葉をしっかり水洗いする

根っこや葉にカビが生えた場合は、しっかり水洗いしてください。カビはハイドロカルチャーにだけでなく、観葉植物にも広がります。そのため、外見上植物にカビが発生していない場合でも、根っこにカビが発生している場合があります。ハイドロカルチャーにカビが生えた場合は、1度解体して、水洗いをおこなってください。

②鉢の中身を全て入れ替える

ハイドロカルチャーにカビが生えた場合は、鉢の中身を全て入れ替えてください。カビは増殖しやすく、目で見えない小さなカビからも、どんどん増えていきます。そのため、万全な対処をするならすべて取り換えた方が良いでしょう。

③アルコール使って消毒を行う

アルコールを使って消毒するを行うのも、1つの方法です。アルコールでの消毒は、カビに対して非常に有効な方法です。植物への影響もなく、100均などでも入手が可能なのでお手軽な方法と言えます。ただし、影響がないからと、やり過ぎには注意してください。アルコールを吸収し、何らかの影響ができる可能性もないとは言えません。

ハイドロカルチャーにカビを発生させない育て方

ここでは、ハイドロカルチャーにカビを発生させない育て方を解説します。カビの発生を防ぐ育て方は、以下の通りです。
  • 日当たりと風通しが良い場所に置く
  • 水やりは水分計を見る
  • ハイドロカルチャー用の肥料を使う
上記の方法で、カビの発生を防ぎながら育成ができます。 ハイドロカルチャーにカビが発生すると、1度解体したりする場合もあり非常に手間です。難しいポイントはないので、初心者の方でもすぐに実践できます。 順番に解説します。

【日当たり】【風通し】が良好な置き場所に置く

ハイドロカルチャーは【日当たり】と【風通し】が良い場所に置きましょう。適度な日当たりと風通しは、ハイドロカルチャー内が、極端な湿気状態になるのを防いでくれます。また、植物を育てる基本にもなるので置き場所は、拘ったほうが良いでしょう。ただし、直射日光はハイドロカルチャーの劣化にもつながるので、レースカーテン越しに日光を当てるなどして対応しましょう。

水やりは水位計を見ながら

水やりは、水位計を見ながらおこないましょう。ハイドロカルチャーでは、水やりは非常に重要です。なぜなら、ハイドロカルチャーには鉢底穴がないからです。そのため、水を多く与えすぎると根腐れやカビの発生につながります。透明な容器なら水分計は不要です。しかし、非透明な容器でハイドロカルチャーをおこなっている場合は、水の量が分かりません。このような場合水位計があれば、水を与えすぎずに済みます。 非透明の容器を使っている場合は、水位計を見ながら水を与えましょう。

肥料はハイドロカルチャー専用のものを使う

肥料は、ハイドロカルチャー専用のものを使いましょう。ハイドロカルチャー用の肥料を使えば、肥料濃度を間違えずに済むからです。「肥料濃度が高いと問題があるの?」と思う方いるでしょう。肥料濃度が高いと「葉焼け」を起こし枯れる原因になります。また、余計な肥料はカビの栄養にもなってしまいます。 そのため、肥料はハイドロカルチャー用の肥料を使いましょう。

【予防編】植え込み材のカビ対策には竹酢液を使う

カビの対策には「竹酢液」が有効なことをご存じでしょうか?ここでは、カビ対策に有効な竹酢液について解説します。観葉植物歴短い方は「竹酢液ってなに?」と思う方も多いと思います。竹酢液の使い方も分かりやすく紹介するので初心者の方もぜひ、参考にしてください。

竹酢液は孟宗竹の竹炭からとれる

竹酢液は、孟宗竹の竹炭から取れる液体です。竹が炭化するときに出るガスを集めて、冷却させたものが竹酢液です。木酢液の一つでもあります。殺菌や消臭効果があるとされカビの防止にもなり、ハイドロカルチャーにも使われることがあります。

ハイドロカルチャーへの竹酢液の使い方

ハイドロカルチャーへの竹酢液の使い方は、初心者でも簡単におこなえます。竹酢液の説明書に書いてある通り希釈し、植物にスプレーするだけです。希釈した竹酢液は、霧吹きに入れるのがおすすめです。簡単にカビの防止をできるので、余裕があれば竹酢液を使うと良いでしょう。

【予防編】水やり方法を植え込み材で変えることでカビ防止につながる

植え込み材を変えることで、カビ防止にもつながります。 植え込み材は以下の2種類があります。
  • 腰水タイプ
  • 保水タイプ
タイプごとに特徴や水やりの方法も違うので、適切な方法で管理することで、カビの発生を抑えられます。ハイドロカルチャー初心者の人はぜひ、植え込み材からどちらを選ぶか決めてみてください。 順番に説明します。

腰水タイプの植え込み材

腰水タイプの植え込み材は、多孔質なのが特徴です。粘土を高温で焼成した植え込み材です。容器の底に、少量の水を維持しながら管理します。

腰水タイプの植え込み材の種類

腰水タイプの植え込み材は、以下のものがあります。
  • レカトン(ハイドロボールなど)
  • 木炭
  • ゼラオライト
  • ネオコール
などが、腰水タイプの植え込み材です。レカトンは、見たことが無い人が多いと思います。レカトンは、正式名所で商品名ではありません。商品名は「ハイドロボール」や「ハイドロコーン」という名前で販売されています。

腰水タイプの水やり方法

腰水タイプの水のやり方は、容器の1/5~1/4程度水を入れます。毎日の水やりは必要なく、容器の水がなくなった2日~3日後に、最初と同じように水を与えてください。透明な容器を使っている場合は、目視で確認できるのでおすすめです。

保水タイプの植え込み材

保水タイプの植え込み材の特徴は、非常に高い吸水性と保水性です。植え込み材自体が水を含むため、腰水タイプと同じやり方で水を与えると、根腐れやカビの原因になるので注意が必要です。

保水タイプの植え込み材の種類

保水タイプの植え込み材は、セラミスグラニューとエコ・スギバイオの2種類があります。セラミスグラニューは、ドイツのヴェスターヴェルド産の粘土を燃焼し作られる植え込み材です。ハイドロカルチャーに植え込む際は、植物についている土をしっかり落とさなくはなりませんが、セラミスグラニューでは、その必要がありません。また、エコスギバイオは、特殊な形をした杉のチップです。天然の抗菌作用を持つので、カビにも強くなるのは嬉しいですね。どちらの植え込み材も、水洗いし乾燥させれば、再利用できます。

保水タイプの水やり方法

保水タイプの水のやり方の基本は、乾いたら水を与えるです。腰水タイプと同じように、容器の底に水が溜まるほど与えるのは、水の与えすぎです。その場合は、容器を傾けて水を流してください。土で栽培する方法に、近い水やりの方法で育てられるでしょう。

【豆知識】白いものがすべてカビとは限らない

ハイドロカルチャーを立ち上げてしばらく経つと、土が白っぽくなる場合があります。しかし、白いものがすべてカビとは限らないことはご存じでしょうか。カビでない場合もあるので、しっかりとした見極めが必要になります。初心者の方でも分かりやすく解説するのでぜひ、参考にしてください。

ハイドロボール表面が白い原因

ハイドロボールの表面が白い理由は、2つあります。
  • 水垢やミネラル分が付着しているだけ
  • カビが発生
上記の理由があります。詳しくは、後述しますが水垢やミネラル分が付いている場合は、特に問題ありません。ただし、カビだった場合は対処しなければ観葉植物に被害が出てしまいます。そのため、カビかどうかの見極めは、とても重要と言えます。 順番に見ていきましょう。

単純に水垢が堆積している

単純に白い場合は、水垢やミネラル分がハイドロボールの表面に蓄積していると考えられます。この現象は、私たちの生活の中でもあらわれるもので、観葉植物にとっても無害です。気になる場合は、水洗いをして綺麗にすれば大丈夫です。

ぽわぽわしたものはカビの可能性がある

単純に白いだけでなく、ぽわぽわしている場合は、カビの可能性があります。ぽわぽわと抽象的ですが、例を挙げると
  • タンポポの綿毛
  • 綿あめ
上記のような白いものが発生したら、カビだと疑ってください。このまま放置すると、どんどん増えてしまいます。適切な処置をして、水やりの方法や環境を見直しましょう。

ハイドロカルチャーは1年に1回は洗浄・乾燥が必要

ハイドロカルチャーは1年に1回は洗浄や感想が必要です。なぜなら、植物は生長するために根から老廃物を出すからです。老廃物は植物の生長を妨げる効果やバクテリアの繁殖につながります。洗浄や乾燥のタイミングは「根が張りすぎ」「植物の元気がない」などがポイントです。 観葉植物のためにも1年に1回は洗浄・乾燥をおこないましょう。

ハイドロカルチャーのカビに関してよくある質問

ここでは、ハイドロカルチャーのカビに関するよくある質問への回答を紹介します。今回用意した質問は
  • カビが生えたら植え替えるべき?
  • 土栽培と水耕栽培どっちがカビが生えやすい?
  • 木酢液と竹酢液は同じもの?
  • これは緑色のカビですか?
上記の質問を用意しました。観葉植物を新しく始める人は、土栽培と水耕栽培で悩んでいる方もいると思います。どちらもメリット・デメリットがありますが、カビの生えやすさも考慮してみてはどうでしょうか?また、竹酢液と似た名前の「木酢液」というものがありますが、同じものなのか気になりますよね。他にも気になる質問を見つけたならぜひ、読んでみてください。 順番に解説します。

Q. カビが生えたら別の鉢に植え替えをした方がいいですか?

A,植え替えした方が確実です。 カビは、目に見えないほど小さなものが発生している可能性があります。小さなカビを見逃してしまうと、そのカビから増殖していきます。そのため、別の鉢植え替えてリセットした方が確実です。

Q. 土栽培と水耕栽培はどちらがカビが生える可能性が低いですか?

A,土栽培の方がカビが生えにくいです カビが生える条件は、さまざまですが大きな要因として多湿であることが挙げられます。水耕栽培と比べ多湿になりにくい、土栽培の方がカビが発生しにくいと言えるでしょう。

Q. 木酢液というのがありましたが、これも竹酢液と同じようなものですか?

A,ほぼ同じようなものと言えます。 木酢液は広葉樹から、竹酢液は竹からできている違いはありますが、効果はどちらも同じものです。含有量に違いがありますが、ほぼ同じものと言えるでしょう。

Q. ハイドロカルチャーで育てているガジュマルに緑色のカビらしきものがありました。これってカビですか?

A,緑色の物はカビではなくコケです。 ガジュマルに害を与える存在ではないため、放置しても大丈夫です。気になる方は、濡れティッシュなどで傷つけないように拭き取れば大丈夫ですよ。

ハイドロカルチャーはカビが生えやすい?対処法やカビさせないケアを徹底解説のまとめ

ここまで、ハイドロカルチャーのカビについて解説しました。 当記事のポイントは
  • ハイドロカルチャーにカビ生える
  • カビが生えたら適切な処置をしないと植物が枯れる
  • カビを発生させないためには、置き場所や水の与え方が大切
  • カビ対策には竹酢液はが有効
  • 白くてぽわぽわしたものがカビ
です。ハイドロカルチャーは日頃のお手入れも少なく、室内でも清潔に育てられます。ですが、土栽培と比べるとカビが生えやすという欠点があります。しかし、当記事を読んだ読者様なら問題ないでしょう。ぜひ、自分の好きな観葉植物でハイドロカルチャーを楽しんでください。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。