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春になり、コートを脱いでも寒くないような時期になると春のお花が次々とお店に並びます。そんな春のお花の中でもスミレは可憐な見た目から人気が高いお花です。贈り物に贈りたいと思う方も多いのではないでしょうか。 しかし、お花によってはネガティブなイメージのある花言葉を持つため、スミレなどのお花を贈る時には花言葉について知っておいた方が良いでしょう。 今回は、
- スミレはどのような植物なのか
- スミレの花言葉や由来
- スミレを使ったおすすめの贈り物
スミレ(菫)ってどんな植物なの?
スミレを品種改良して生まれた植物となっています。ビオラやパンジーと種の付き方などが非常にそっくりということからも仲間であることが分かります。紫だけでなく白や赤、オレンジ、黄などの花色がある
スミレは海外ではVioletと呼ばれ、これは紫に近い色を表しています。しかし、Violetという別名があるものの実は紫色のスミレしかないわけではなく白や赤、オレンジ、黄と非常に多様な花の色を持ちます。パンジーのようにスミレも花色が豊富となっています。花の後方にある距(きょ)が特徴的
スミレの花の後方には距とよばれる細長い器官が存在しており、ここに蜜を溜めています。この蜜を吸いにきた虫によってスミレは花粉を運んでもらうという戦略をとっています。春先に花を咲かせるため虫たちからしても貴重な蜜源となっているようです。蕾が墨壺に似ていることが名前の由来
スミレの名前は蕾の形が墨壺(墨入れ)に似ていたことが由来となっています。墨壺を昔は「すみいれ」と呼んでおり、それが変化して「すみれ」という呼び方になったのではないかと言われているようです。スミレにはどんな種類の花言葉があるの?
スミレにはいくつかの花言葉が存在します。以下ではスミレの花言葉について解説していきます。そもそも花言葉とは?
花言葉とはその植物の生育過程や、花のイメージから付けられた言葉です。元々は17世紀ごろのトルコで「言葉や文字に頼らずに気持ちを伝えたい」という想いから始まった習慣のこと。贈る花に自分の気持ちを託したのですね。言葉に出して伝えるには照れくさいときや、本当の気持ちを伝えるには少し勇気が必要なときでも、花言葉を添えたフラワーギフトならスマートに気持ちを伝えることができますね。スミレには落ち着いたイメージの花言葉がある
可憐な見た目のスミレには、そのイメージにピッタリな落ち着いたイメージの花言葉を多く持ちます。スミレの花言葉は「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」です。これらについて深く解説していきます。贈り物にする時などに参考にしてみてくださいね。【謙虚】
スミレの1つ目の花言葉は「謙虚」です。道の端でひっそりと花を咲かせることの多いスミレの姿を想像することができる花言葉となっています。落ち着いた紫色の花や、頭を下げたような形の花の咲き方からこの花言葉が付いたのではないでしょうか。【誠実】
スミレの2つ目の花言葉は「誠実」です。青色は冷静さや信頼、誠実さをイメージさせます。そのためデザインの世界ではよく企業イメージなどにも取り入れられている色となっています。そのため青みがかったスミレの花には誠実という印象を受けるのではないかと考えられます。【小さな幸せ】
スミレの3つ目の花言葉は「小さな幸せ」です。目を凝らして地面を探していると、こじんまりとしたかわいらしいスミレの花を見つけることがあります。決して目立つことはないものの、見つけることができると少しだけほっこりとするスミレの花は、ささやかで小さな幸せを感じることができるものとなっています。海外での花言葉は様々である
スミレは西洋の一部地域では日本と異なる花言葉を持ちます。西洋におけるスミレの花言葉についても確認してみましょう。英語=【modesty(謙虚)】【faithfulness(誠実)】
英語では日本と同じく「modesty(謙虚)」「faithfulness(誠実)」という花言葉が付けられています。文化が異なる海外でも日本と同じようなイメージを抱くと考えると面白いですね。海外に住む友人にスミレを贈る時にはぜひ英語の意味を添えてみてはいかがでしょうか。日本の花言葉と同じという面白いお話をしてみても良いでしょう。フランス語=【discrète(慎み深い)】
フランス語では「discrète(慎み深い)」という花言葉が付けられています。謙虚さを感じられる花言葉となっているものの、フランス語では日本語に比べてより落ち着いたイメージのある花言葉ですね。ドイツ語=【unschuldig(純真)】【bescheidenheit(謙虚さ)】
ドイツ語では「bescheidenheit(謙虚さ)」という日本と似た意味の花言葉の他に「unschuldig(純真)」という花言葉も持ちます。どこかおしとやかな少女のような佇まいが純真という花言葉となった由来なのではないでしょうか。スミレは色別にも花言葉がある
スミレは色別にも異なる花言葉を持ちます。紫色、白色、黄色、ピンク、青色のスミレについてそれぞれの花言葉を解説していきます。花色の好みでスミレを選ぶほか、花言葉からぴったりなスミレを選んでもよさそうですね。紫色のスミレ
紫色はスミレの代表的な色です。そんな紫色のスミレの花言葉は二つあります。【貞節】
紫色のスミレには「貞節」という花言葉があります。紫という落ち着いた色合いから一途な思いを感じることができそうですね。奥ゆかしいイメージのあるスミレにもぴったりな花言葉となっています。【愛】
また、「愛」という花言葉も持ちます。どちらも恋愛に関係した花言葉となっているためスミレをあしらったアクセサリーなどは贈り物として人気になっています。一文字だけの花言葉となるため、ストレートな思いを感じることができそうです。白いスミレ
白いスミレも紫色のスミレと並んで比較的見かけることの多い色となっています。3種類ある白いスミレの花言葉について解説していきます。【あどけない恋】
白いスミレには「あどけない恋」という花言葉があります。紫色のスミレが少々大人っぽい花言葉であるのに対し無邪気な少女に当てはまりそうな内容の花言葉となっています。【無邪気な恋】
また、白いスミレは「無邪気な恋」という花言葉ももちます。こちらも大人というよりは少女らしい花言葉のように感じられますね。【純潔】
そして、白色のイメージにも似合う「純潔」という花言葉も持ちます。清らかな印象を受ける花言葉となっているため贈り物にもおすすめです。シンプルながらも美しい色でもあるため白いスミレは人気が高いスミレでもあります。黄色いスミレ
比較的珍しい黄色いスミレの花言葉は2つあります。どちらもポジティブな意味の花言葉となっているため確認してみましょう。【田園の幸福】
黄色いスミレには「田園の幸福」という花言葉があります。黄色という明るい色がどこかホッとするような田園風景を呼び起こします。春に道端で黄色いスミレを見かけたときにはこの花言葉が脳裏によぎりそうですね。【つつましい喜び】
また、「つつましい喜び」という花言葉も持ちます。黄色は光を想起させる色となっているため、小さな黄色い花につつましい喜びという花言葉が付けられたのではないでしょうか。前向きなイメージのある花言葉となっているため黄色いスミレをモチーフにした小物も見かけます。ピンクのスミレは【希望】
ピンクのスミレには「希望」という花言葉が付けられています。かわいらしい花の色となっているうえ、花言葉も素敵な内容となっているためアクセサリーのモチーフに選ばれていますよ。繊細な色となっているため綺麗に色が残るように押し花にすることができれば栞を作っても良いでしょう。青いのスミレ
青色のスミレには2種類の花言葉があります。ほかのスミレの色とは異なるイメージの花言葉もあるため確認してみましょう。【用心深さ】
知的なイメージのある青色から想起されたのか、青色のスミレには「用心深さ」という花言葉が付けられています。ほかのスミレの色の花言葉とは異なり、どこか凛とした雰囲気がありますね。大人の女性への贈り物におすすめです。【愛情】
一方、紫色のスミレと似ており「愛情」という花言葉もあります。贈る相手によってスミレの花の色を変えてみてはいかがでしょうか。怖い意味合いはあるの?スミレの花言葉の由来を知ろう
花言葉の中には怖い意味をもつ場合があります。クロユリの「呪い」や黄色いカーネーションの「嫉妬」のようなものが代表例でしょう。そのようなお花を贈り物に贈ると誤解を招くことがあり、人間関係に亀裂が入ってしまう可能性があります。そこで、誤解を防ぐためにスミレの花言葉に怖い意味があるのかどうかを確認しておきましょう。怖い意味合いはない
スミレの花言葉には怖い意味合いはないとされています。先ほど紹介したように「愛情」「純潔」「貞節」など、前向きな意味合いの花言葉を持つため安心してプレゼントにすることができるお花と言えるでしょう。色別の花言葉であっても怖い意味の花言葉はないため何色のスミレを選んでも大丈夫です。道端にひっそりと咲く姿に由来
「謙虚」「小さな幸せ」などといった花言葉は道端でひっそりと花を咲かせる姿に由来していると言われています。大きく目立つ花ではないからこその花言葉という印象を受け、奥ゆかしい花というイメージを受けますね。 また、花の色も紫など落ち着いた色のものが多いためその点も花言葉に由来していると考えられます。16世紀にはスミレが死と関連がある花とされていた
しかし、16世紀にはスミレは死と関連する花とされていました。シェイクスピアの「ハムレット」というイギリス文学において登場人物のセリフに「穢れのない死体からスミレが咲くだろう」というものがあります。1月8日・1月9日・2月21日の誕生花
また、スミレは1月8日、1月9日、2月21日の誕生花とされています。野生のスミレの開花期よりも少々早い誕生花とはなっていますが、スミレの花をあしらった小物などは通年手に入れることができます。また、園芸店では鉢植えのスミレが販売されていることもあるため、プレゼントする相手の誕生日に当てはまる場合はぜひスミレを選んでみてはいかがでしょうか。スミレの花言葉にあった贈り物
スミレの花言葉を踏まえて、おすすめの贈り物について紹介します。贈り物としてスミレを贈りたい方はぜひチェックしてみてくださいね。
切り花としてはなかなか出回らない
残念ながら、スミレは非常に小さな花となっているため切り花としてはなかなか出回りません。そのため花屋さんで切り花のスミレを見つけることは至難の業と言えるでしょう。しかし、鉢植えのスミレであれば稀に販売されているため園芸店などで探してみると良いでしょう。 通常のスミレの他良い香りがするニオイスミレ、八重咲きのスミレなど様々なスミレを見つけることができます。赤やオレンジのスミレなど、野生ではあまり見かけないスミレも販売されているかもしれません。また、日本のスミレが欲しい時には山野草の専門店を探すと良いでしょう。大切なひとへ鉢植えのスミレ
パルマスミレは地中海沿岸~北アフリカを原産とするスミレの一種です。八重咲と呼ばれる華やかな花と、ニオイスミレのように甘いいい香りを放つことが特徴の品種となっています。西洋では香水の原料となるほどの香りとなっているほか、見た目も良いためドライフラワーや押し花の原料にも使われています。日本のスミレとは異なり冬の寒さには弱いため室内で管理しましょう。手作りの押し花を作る
春になって道端に目を向けるとスミレの花を見つけることがあると思います。そのスミレを摘んで押し花を作るのもおすすめの贈り物となります。特別な道具を使う必要もなく、簡単に作ることができるためぜひお試しくださいね。 スミレの開花期は3月~5月となります。雪が解けしばらくしてからの初春から初夏までの間はぜひ道端のスミレを探してみましょう。花言葉の意味を込めたスミレの贈り物の体験談
スミレの花言葉を意識した贈り物についての体験談をご紹介します。スミレの花を贈り物にしたいと考えている方は参考にしてみましょう。押し花を栞にして本好きな友人のプレゼントに
スミレは花の中でも押し花にしやすい花として知られています。そのスミレを押し花にして栞を作った方のエピソードです。春の時期に庭先で摘んだスミレで押し花を作り、栞にして贈りました。お花が好きな友人でもあったので喜んでくれたようです。
押し花は子供の頃に作った方も多いのではないでしょうか。簡単に作ることができる押し花をラミネートすることで手作りの栞を作ることができます。真心を込めて作ることで素敵な贈り物となるでしょう。 また、こちらの方はアイロンを使って押し花を作ったようです。
辞書などで挟む方法は時間がかかるためアイロンで押し花を作ってみました。綺麗に色が残って鮮やかな栞になりました。押し花は電子レンジで作るとたくさんできるようなので、今度試してみたいです。
押し花と言えば本で葉冷めるやり方が一般的ですよね。しかし、電子レンジやアイロンを使うことで時間をかけずにたくさん作ることができます。コツをつかむことで綺麗に作ることもできるためお試しくださいね。
スミレの香りのするリキュールをお酒好きな先輩に
ニオイスミレの香りをリキュールに移したバイオレットリキュールというお酒が販売されています。それを先輩に贈った方のエピソードです。ニオイスミレといういい香りのするスミレの香りをリキュールに移したものが売られていたので誕生日に贈ってみました。珍しいものだったらしく喜んでもらえて良かったです。
スーパーなどではあまり見かけないお酒であるため、お酒が好きな方でも飲んだことがないという方が多いのではないでしょうか。通販などを利用してプレゼントに贈ることをおすすめします。 もう一人、バイオレットリキュールをプレゼントに贈った方のエピソードを紹介します。
バイオレットリキュールというお酒を先輩に贈りました。スミレの香りだけでなく、紫色の美しい色もリキュールに移っているため見るだけでも楽しめるお酒だったと聞きました。
バイオレットリキュールはスミレの甘い香り以外にも、薄紫の色がついているため見た目も楽しむことができます。スミレの花言葉などと添えて伝えることできっとプレゼントとして喜ばれますよ。
スミレの誕生花と同じ誕生日である友人に
誕生花と同じ誕生日である友人にスミレの鉢をプレゼントした方のエピソードです。スミレの誕生花と同じ誕生日の友人に、園芸店で見かけた一鉢のスミレを贈ってみました。しばらくしてからお返しにそのスミレのドライフラワーで作ったハーバリウムをもらいました。
スミレは山野草としては育てやすく、人気の高い植物です。中には八重咲きのスミレなど見た目が華やかなものもあるためガーデニングが好きな方におすすめのプレゼントです。育て方なども一緒に伝えると親切ですね。 また、スミレの形のピアスなどもおすすめのプレゼントです。
2月21日が誕生日の友人にスミレの形をあしらったピアスを贈りました。誕生花らしいことも併せて伝えたところ喜んでもらえたようで嬉しかったです。
小さな花であるスミレは控えめながらもかわいらしく小物によくあしらわれています。アクセサリーなどとして販売されることも多いためぜひプレゼントとして贈ってみてくださいね。
【まとめ】スミレの花言葉!色別の花言葉や由来、贈り物の体験談を徹底紹介!
スミレの花言葉には前向きな意味や、奥ゆかしさを感じられる花言葉があることを紹介いたしました。鉢花以外にも様々な形でスミレの花を贈り物に贈ることができることも併せてご紹介できたと思います。 この記事のポイントは、- スミレの花言葉は「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」
- スミレは花の色によっても花言葉が変わる
- スミレは1月8日、1月9日、2月21日の誕生花