目次
「フクジュソウ」という植物をご存知でしょうか。漢字で書くと「福寿草」となり、なんだか縁起が良い字が並んでいると思いませんか?。フクジュソウは贈り物としてもとても人気が高い植物なんですよ。そこで今回は、
- フクジュソウとは?基本を知ろう!
- フクジュソウの持つ花言葉とは?怖い?幸せ?
- ギリシャ神話に由来する花言葉って?
- フクジュソウを贈る際のピッタリのシーンとは?
- 実際にフクジュソウを贈った方の実体験
フクジュソウ(福寿草)ってどんな植物なの?
忙しい年末の時期になるとスーパーやお花屋さんで見かける「フクジュソウ」をご存知でしょうか。フクジュソウを漢字で書くと「福寿草」となり、「福」と「寿」と縁起の良い字が並んでいます。文字通り、縁起が良いお祝いにぴったりの植物で縁起物として知られています。園芸店で見かけるのは主に黄色の花のフクジュソウが販売されているのをよく見かけると思います。東アジアが原産地であるキンポウゲ科の植物
日本やシベリア、中国といった東アジアを中心に原産にしているフクジュソウは、学術的にはキンポウゲ科フクジュソウ属に分類される植物です。キンポウゲ科のフクジュソウは日本では北海道から本州の照葉樹林に自生する植物で様々な色の花を咲かせる多年草です。多年草とは、同じ株から翌年以降も花を咲かせる種類の植物のことを指します。早春に開花し、晩春になると葉が枯れる
フクジュソウは梅の花が咲く頃にあわせて蕾ができ2〜5月の早春に一斉に開花します。小さい花が咲きますが、花は10日〜14日程度持つとされています。花が落ちた後の6月頃には葉が枯れて休眠期に入ります。フクジュソウは短いサイクルで開花と枯れをするスタイルの植物になります。黄色の花以外にも赤や白、紫の花色もある
よく見かけるフクジュソウの花は黄色ですが、その他にも赤や白、紫色の花も種類があります。特に紫色は珍しいです。小さな花びらが20枚〜30枚集まった形で花となります。花びらは陽が当たる時間に開花し、日が暮れた時間や夜には花弁が閉じます。暖かい時間に開花することで虫を集め受粉の場として提供しています。属名「アドニス」はギリシャ神話に由来
フクジュソウの学名は「アドニス」と呼ばれ、その学名はギリシャ神話に由来しています。フクジュソウの花言葉には「悲しき思い出」というのがあるのですが、花言葉としては珍しくマイナスなイメージを持っています。花言葉はしばしばギリシャ神話から由来しており、ギリシャ神話に伝わる様々なストーリーが元になっています。ギリシャ神話は多くの神様が登場する伝説です。開花時期から別名「元日草」という名前も
フクジュソウは旧暦の正月に開花することから別名「元旦草(ガンタンソウ)」や「朔日草(ツイタチソウ)」という別名もあります。新しい年を迎える時に咲く花として、季節の訪れを教えてくれる元旦草という別名がつけられており、昔から多くの人に親しまれてきている花として、現在も広く知れ渡っています。フクジュソウにはどんな種類の花言葉があるの?
縁起が良いとされているフクジュソウですが、どんな花言葉があるのでしょうか。多くの植物は前向きな花言葉を持ちますが、フクジュソウには1つ悲しい花言葉もあるんです。幸福だけでなくマイナスな面にも目を向けることがさらなる幸せに繋がるのかもしれません。そもそも花言葉とは?
花言葉とはその植物の生育過程や、花のイメージから付けられた言葉です。元々は17世紀ごろのトルコで「言葉や文字に頼らずに気持ちを伝えたい」という想いから始まった習慣のこと。贈る花に自分の気持ちを託したのですね。言葉に出して伝えるには照れくさいときや、本当の気持ちを伝えるには少し勇気が必要なときでも、花言葉を添えたフラワーギフトならスマートに気持ちを伝えることができますね。フクジュソウにはポジティブなイメージの花言葉がある
フクジュソウには「幸福を招く」「永久の幸福」「悲しき思い出」3つの花言葉があります。気になるのは最後の「悲しき思い出」でしょうか。なにかワケありな花言葉ですが、一体どういった意味があるのでしょうか。【幸福を招く】
「幸福を招く」という花言葉はフクジュソウにピッタリな花言葉です。おめでたい新年の始まりを告げるフクジュソウならではの花言葉です。フクジュソウはお正月を迎えるには欠かせない植物として人気が高く、「福」と「寿」の2文字も幸福を招くイメージを持ちます。【永久の幸福】
「寿」の字でも表されるように、長く幸せになるよう願いが込められたのが「永久の幸福」の花言葉です。新年を迎える時に「今年は色々あったなぁ」とか「新しい年の抱負は…」と、その1年を振り返ったり新しい年に思いを馳せたりと、過去や未来を連想しますよね。そんな新しい幕開けにふさわしい花言葉をもっています。【悲しき思い出】
幸せを司る花言葉を持つ一方、「悲しき思い出」という花言葉も持つのがフクジュソウの特徴です。前述しましたが、悲しき思い出の花言葉はギリシャ神話が由来とされています。過去を振り返る時には楽しい思い出だけでなく、悲しい思い出もあるのが人生ですよね。そんな酸いも甘いも感じさせてくれるのが、フクジュソウの良いところでもあります。英語の花言葉は【sorrowful remembrance(悲しき思い出)】
花言葉って実は日本だけのものではないんです。「Language of flowers」=「花言葉」として海外でも楽しまれている文化なんです。フクジュソウの花言葉である「悲しき思い出」を英語表記すると「sorrowful remembarance」となります。フクジュソウを贈る時にメッセージカードに英語表記の花言葉を添えてあげるのも素敵かもしれません。怖い意味合いはあるの?フクジュソウの花言葉の由来を知ろう
縁起が良いとされているフクジュソウですが、花言葉の由来はどういった意味を持っているのでしょうか。花言葉には怖い由来もある事があります。フクジュソウにはそんな怖い由来はあるのでしょうか。せっかくの綺麗な植物ですので、花言葉の意味を知るとその植物がもっと好きになることができますよ。ここからはフクジュソウの花言葉の由来について迫っていきたいと思います。古くから縁起の良い花として扱われたことに由来
フクジュソウの花言葉の由来は、古くから縁起が良いとされてきたことに由来しています。名前の通り縁起が良いとされており、「幸福を招く」「永久の幸福」という花言葉になっています。旧正月が近づいてくると店頭に並ぶようになり、新たな年を迎える準備で購入されていました。【悲しき思い出】は悲しい神話が由来になっている
幸福を司る花言葉がある一方、「悲しき思い出」にはどんな由来があるのでしょうか。実は、悲しきストーリーを持つギリシャ神話から由来されているんです。ギリシャ神話とは古代ギリシャ民族に伝わった神話や伝説を元に、世界の始まりや神々の物語なんです。ギリシャ神話には様々な神が登場するのですが、今回のフクジュソウにはアフロディーテとアドニスという神が関わってきます。アフロディーテとアドニスのギリシャ神話
これは、愛と美の女神である「アフロディーテ」に愛された人間「アドニス」から取られています。アフロディーテに愛されていたアドニスは狩りの最中に猪に襲われて牙に刺され亡くなってしまいます。アドニスから流れる真っ赤な血から花が咲きます。悲しみにくれるアフロディーテがその花にアドニスと名前を付けたことが由来とされています。1月1日・2月26日・4月6日などの誕生花
誕生花の考え方もギリシャ神話が由来しています。自然界にはそれぞれを司っている神が存在すると考えているローマ人は「時」にも神がいると信じていました。それに合わせて草木や花々には神秘的な力が宿っていると考え、花が咲いた月や日に神からのメッセージがあるとして、誕生花として楽しんでいました。誕生花は複数の日に該当するとされ、今回のテーマであるフクジュソウは「1月1日」「2月26日」「4月6日」の誕生花とされています。1月1日と2月26日の時点では販売されているのを見かけやすいかと思いますが、4月6日の時点では花が落ちてしまうので見つけることは難しくなってくるかもしれません。 特に、3月3日の「桃の節句」や、3月21日頃の「春分の日」には、フクジュソウを飾る習慣があります。フクジュソウの花言葉にあった贈り物のシーン
3日間の誕生花であるフクジュソウは、どんなシーンで贈るとふさわしいのでしょうか。大切な人に贈り物を贈るのはマナーであったりタイミングを考えなければいけません。マナー違反にならないようにして、相手に喜んで頂くためにも、フクジュソウを贈るのにふさわしいシーンをご紹介していきます。福を招くフクジュソウは贈り物にもおすすめです。正月に飾ってもらうために贈る
フクジュソウをプレゼントするタイミングの定番といえば、お正月なんです。おめでたい新年に福を招くとされているフクジュソウはぴったりです。購入するにも、ちょうど出回り始める時期が正月なので、忙しい時期でも見つけやすさも最適です。日本では紅白色はおめでたいとされていますので、赤と白のフクジュソウであれば、シーンにもあったプレゼントとなります。縁起が良いことから年配の方のお祝い事に
縁起の良さがピカイチなフクジュソウはどんなシーンでも喜ばれる贈り物です。特にご年配の方のお祝い事によく使われています。古くからある幸運を招く植物なので、ご年配の方にも認知度が高い植物です。お祝いの飾りであったり、花束として渡すなどアイデア次第で使い道はたくさんあります。ご年配の方の健康と幸運を願って、ぜひフクジュソウをプレゼントしてみて下さい。贈る際には相手の忙しくないタイミングを見計らって送ろう
フクジュソウはお正月にプレゼントすることがおすすめと前述しましたが、気持ちが先走らないように気をつけましょう。プレゼントを贈る行為は、行為だけでなくタイミングも重要です。日本では12月は師走と呼ばれ、非常に忙しい時期とされています。その年の片付けや、新年の準備に忙しいです。急に訪問してプレゼントを渡すのはマナー違反になるので、訪問日程の相談は必ずするようにするのが良いでしょう。花言葉の意味を込めたフクジュソウの贈り物の体験談
贈り物としてとても人気のあるフクジュソウですが、実際に贈った方の体験談をまとめました。贈った時のシチュエーションや、どんな時に贈ると喜んでもらえるのかを感じることができると思います。参考になるポイントもたくさんあると思いますので、ぜひ自分が贈るイメージを膨らませながら読んでみて下さい。正月に両親の家を訪ねる際に贈った
最初にご紹介するのは、お正月にフクジュソウを持って帰省したお話です。実家から出て社会人になり一人暮らしを始めました。仕事や生活にいっぱいいっぱいで、帰省する余裕もなく時間だけが過ぎていきました。やっとのことで仕事と生活にも慣れてきて、時間ができたので、正月に久々に帰省しようと思いましたが、手ぶらだと手持ち無沙汰でなんだか照れくさかったんです。そんな時に花屋にフクジュソウが目に入りました。縁起も良いということで手土産に持っていったら、とても喜んでくれました。それから正月の帰省の定番お土産として毎年購入しています。
久々の帰省はなんだか照れくさいですよね。慣れ親しんだ家でも緊張してしまうかもしれません。そんな時にはフクジュソウの花束を持っていくのもおすすめです。縁起の良い花言葉を持つ手土産を持参して雑談のきっかけにしてみてはいかがでしょうか。 続いても同じく、帰省のタイミングでフクジュソウをお土産として持っていったお話です。
遠方の学校に入学するために家を出た娘が、正月に帰省してくれました。元気にやっているか日々心配していましたが、花の手土産を手に元気に帰ってきました。仕事をして自分で生活するようになって親のありがたみに気づいたそうです。そんな娘は照れながらフクジュソウを手渡してくれました。それから毎年元気に帰省してくれています。
元気な姿を見せることが親孝行でもありますが、親がいるありがたみは実際に一人暮らしをしてみて初めて気づくことでもあります。そんな時に感謝の気持ちをお花に添えてみてはいかがでしょうか。フクジュソウなら幸運を招く花言葉がありプレゼントにはもってこいですね。
祖父の誕生日に長寿を願って
続いては長寿を願って祖父の誕生日に贈った時の体験談をご紹介します。祖父の誕生日に私たちはいつもフクジュソウを贈っていました。祖父はフクジュソウが大好きで、庭にもたくさんのフクジュソウを植えていました。誕生日の日には、私たちはフクジュソウを摘んで、花束にして祖父にプレゼントしました。祖父は、その美しさに目を輝かせ感動してくれました。それから祖父の誕生日には、フクジュソウを贈ることが、私たち家族にとっての大切な伝統になっていました。
フクジュソウはご自身で育てることも可能です。環境を整えることで生育し美しい花を開花させます。フクジュソウが好きな方はたくさんいらっしゃいますし、認知度も高い植物なので、シーンを外すことのない贈り物となります。切り花にしても持ちが良いので、花瓶も一緒に贈るとより良いですね。 続いては、フクジュソウを育てる方に、贈ってみた時の体験談です。
祖父の誕生日にフクジュソウの花を贈ってみました。祖父は長寿で、フクジュソウのように長く生きる秘訣を知っていると言っていました。そんな祖父は、いつも庭にフクジュソウを植え、その花の美しさに心を癒されていました。誕生日の日に私たちはフクジュソウのを持って祖父を訪ねました。その花束を見て祖父は「ありがとう」と笑顔で答えてくれました。フクジュソウは、祖父にとって長寿の象徴であり、私たち家族にとっても、祖父との素晴らしい思い出をつくる特別な花になっていました。
同じフクジュソウを庭に植えて育てている人でも、贈り物としてフクジュソウを貰うことは嬉しいものです。花言葉の長寿を願ってもらえることは、とても嬉しいことですよね。長く元気にいてほしい方へのプレゼントを迷っている方にはフクジュソウをぜひ検討してみて下さい。
素敵な花言葉を添えて
続いてご紹介する体験談は、花言葉を意識して贈った時のお話です。以前、誕生日にフクジュソウを貰ったことがあります。フクジュソウは、長寿や健康を象徴する花言葉があります。私は、フクジュソウの花を見ると、生命力や希望を感じることができます。この花は人生の喜びや悲しみ、そして移り変わる季節の中で、生きることの素晴らしさを教えてくれるように感じます。フクジュソウは、自分自身を見つめ、自分の内側に向き合うことが大切だと教えてくれる花でもあります。この花を見ると、私は自分自身を見つめ直し、心身ともに健やかで、豊かな人生を送ることを願うようになりました。
生命である植物を貰うと、こっちまで元気になる気がしますよね。そんな生命を感じることができるフクジュソウを貰うと、自己を見つめ直すことも可能です。長い人生のあり方を考え、正していくことのきっかけとなることでしょう。 続いては「永久の幸福」という花言葉を意識した時の体験談です。
フクジュソウの花言葉を調べると「永久の幸福」というものがあります。学校でフクジュソウについて調べ感じたことは、人生には様々な出来事がありますが、フクジュソウのように永久の幸福を追い求めることが大切だと思いました。幸福とは一時的なものではなく、永続的に続くものであり、そのためには自分自身や周りの人々との関係性を大切にし、感謝の気持ちを持ち続けることが必要です。フクジュソウの美しい花を見るたびに、永遠に続く幸福を願いたいと思うようになりました。
山あり谷ありの人生ですが、できることなら常に楽しくいたいものですよね。そのためにも感謝の気持ちを持って歩み続けることが必要です。そんな感謝の気持ちを思い出させてくれるフクジュソウは人生の大切なピースの一つとなるでしょう。
【まとめ】フクジュソウの花言葉とは?由来や贈り物のシーン、体験談を徹底紹介
いかがでしたでしょうか。今回この記事でご紹介したフクジュソウの特徴は、- 日本やシベリアといった東アジアが原産の植物
- 黄色が1番よくみられ、その他にも赤、白、紫色がある
- 旧暦の新年にあわせ別名「元旦草」「朔日草」とも呼ばれる
- 花言葉は「幸福を招く」「永久の幸福」「悲しき思い出」
- ギリシャ神話の「アフロディーテ」と「アドニス」から由来している
- フクジュソウを贈るタイミングは正月がおすすめ!
- 贈り物としてもやっぱり人気が高い