目次
皆さんはカタバミというお花をご存知でしょうか。お花にあまり詳しくない方には聞き馴染みがないかもしれませんが、4月ごろから秋にかけて道端などに咲く姿を誰もが一度は見たことがあると思います。日常でよく見かける機会のあるお花ですから詳しく知ってみたいですよね。 この記事では、
- カタバミがどのような植物か
- カタバミの花言葉
- カタバミと似ている植物
- カタバミを贈る際のポイントと経験談
カタバミってどんな植物なの?
カタバミはどのような植物なのでしょうか。紹介していきます。東アジアが原産地であるカタバミ科の植物
カタバミ(学名Oxalis corniculata)はカタバミ科カタバミ属の多年草で原産地は日本を含む東アジアで和名では片喰とも表記します。また、南アフリカに咲く品種もあります。一言でカタバミといっても色々な種類がありますが、代表的なものはオオキバナカタバミのように黄色い花を咲かせることが特徴で道端や空き地のような場所にもよく自生している雑草です。別名「酢漿」は葉や茎に毒性のシュウ酸を含んでいるため
カタバミは和名で酢漿あるいは酢漿草とも呼ばれることがあります。カタバミは有毒で、シュウ酸という成分を含んでいることがこの別名の由来です。また、酢漿草というのは生薬としての名前で、民間療法において皮膚病などに有効とされていたそうです。他の和名には品種により黄色い色以外も、ピンクや白い花を咲かす
日本でもよく見られる南アフリカ原産のオオキバナカタバミのようにカタバミの花は黄色いものが多いですが、違う色の花びらを持つ品種もあります。例えば、ハナカタバミやイモカタバミはピンク色、フヨウカタバミやミヤマカタバミは白色の花を咲かせます。繁殖力が強いことが特徴であるが、駆除が大変な植物
カタバミは道端のような環境にも多く自生しているように繁殖力・適応力が高く繁殖しやすい植物です。高い生命力ゆえ駆除も難しく、根を完全に取り除かない限りは再び生えてきてしまいます。そのため、芝生を育てるうえでは悩みの種となっています。その生命力から日本では家紋として用いられる
カタバミは高い繁殖力は駆除するうえでの障壁ともなっていますが、繁栄のための縁起物として見られることもあります。例えば、カタバミをかたどった片喰紋は武士の階級で親しまれ有名な戦国武将の家系である長曾我部氏や宇喜多氏の家紋となっています。カタバミにはどんな種類の花言葉があるの?
カタバミにはどのような花言葉があるのでしょうか。紹介していきます。そもそも、花言葉とは?
花言葉は簡単にいうと、「その植物の姿から付けられる言葉」のことを言います。例えば、ハート型の葉っぱをしている植物は愛や恋に関する花言葉があったり、鋭く尖った葉っぱを持つ植物は向上心ややる気などに関する花言葉がつけられることがあります。またその花言葉は、特に贈り物をする際に参考にされることが多いです。カタバミにはポジティブな花言葉がある
カタバミは道端でも生育できる生命力や明るい花の色をもち、花言葉もポジティブで明るいものが多いです。【喜び】
カタバミの花言葉には「喜び」があります。カタバミの花は道端のような良好とはいえない環境でも力強く咲いており、見ていて元気をもらえる姿はこの花言葉にぴったりです。大切な人に喜ばしいことがあったとき贈ってみるのも良いでしょう。【輝く心】
「輝く心」という花言葉はカタバミに含まれる成分が金属製の道具を磨くために用いられていたことに由来します。こういった明るいイメージの花言葉はカタバミにマッチしていますよね。【母の優しさ】
「母の優しさ」というカタバミの花言葉の由来については後述しますが、優しさというワードは小さな花びらをもち、さりげなく咲くカタバミの姿をよく表現していますよね。【あなたと共に】
「あなたと共に」というカタバミの花言葉は、群生して生えている姿や強い生命力からも連想されます。また、カタバミはその葉の形からキリスト教と関連付けてキリストと共に生きるに由来するという説もあります。英語での花言葉
英語圏でのカタバミの花言葉について紹介していきます。【maternal tenderness(母の優しさ)】
日本と同じように、英語圏でも母の優しさという花言葉があります。カタバミの葉は3つに分かれていて、このシャムロックという形が西洋ではキリスト教の三位一体と結び付けられています。この花言葉は聖母であるマリアに由来するとされています。【joy(喜び)】
喜びという花言葉も日本での花言葉と共通しています。この由来は後述しますが「母の優しさ」と同じくキリスト教と関連付けられており、海外におけるキリスト教の重要性がわかりますね。怖い意味はあるの?カタバミの花言葉の由来
カタバミの花言葉には他に怖い意味などがあるのでしょうか。紹介していきます。怖い意味合いはない
カタバミにはさきほど紹介した花言葉以外にも怖い花言葉があるということはなく、ポジティブで明るいイメージのお花として気兼ねなく贈り物に選ぶことができます。復活祭のハレルヤが唱えられる時期に花を咲かせることが【喜び】の由来
カタバミの「喜び」という花言葉の由来はキリストが復活する喜びのこととされており、カタバミの開花しはじめるのは4月頃で、キリスト教の復活祭の時期と重なることからこの花言葉がつけられたという説があります。フランスやスペインでは「ハレルヤ」と呼ばれる
上記のように、カタバミはキリスト教の復活祭の季節に開花します。復活祭では主をほめたたえる言葉として「ハレルヤ」が唱えられるため、フランスやスペインなど西洋ではカタバミはこのハレルヤという名称で呼ばれることがあります。【輝く心】はシュウ酸の力で真鍮や鉄製の道具を磨いていたため
さきほどカタバミの輝く心という花言葉の由来について少し紹介しましたが、詳しく説明していきます。カタバミに含まれるシュウ酸は錆取りとして有用で真鍮の鏡や鉄製の仏具などを磨くのに用いられていました。そのため、カタバミが「輝く」という言葉と結び付けられたという説があります。5月20日の誕生花
カタバミは5月20日の誕生花です。かわいらしい花を咲かせる季節からも5月のイメージにぴったりで、ピンクや白色のカタバミも華やかで人気です。そのため、春の記念日や誕生日の贈り物として喜ばれるでしょう。オキザリスやクローバーといった似た花との違いは?
カタバミの見た目はオキザリスやクローバーといった植物とよく似ています。どのような特徴が異なるのか紹介していきます。葉っぱの形が違うため、クローバーと見分けるのは簡単
まず、カタバミの葉に見られる特徴に注目してみましょう。カタバミ=ハートの形
カタバミの葉っぱはハートの形をしたものが3枚集まっていて裏側には毛が生えており、クローバーの葉よりも小さいです。また、カタバミの葉は緑一色で他に模様などは見られません。クローバー=扇のような形
一方、クローバーの葉っぱは扇のような形をしており、カタバミの葉っぱよりも大きく丸みを帯びています。また、クローバーの葉の中央には白い模様が入っています。咲かせる花でも区別できる
また、同じ雑草であるクローバーとカタバミを見分けるポイントはその花にもあります。カタバミ=小さい黄色い花
主にカタバミの花は黄色く、小さいのが特徴です。花が咲く時期は春から秋ごろで、黄色以外の花を咲かせる品種も一部あります。また、長めの茎と5つの花弁を持っています。クローバー=帽子のような白やピンクの花
クローバーは小さな花が集まって一つの花を作っており、花の色で最もよく見られるのはシロツメクサの白い色で、ふわふわとした形状の花です。品種によってはピンク色のものもあります。カタバミは四葉を生やすことがほとんどない
さらに、クローバーとカタバミはその葉の数によっても見分けることができます。クローバーといえば、幸運の象徴である四葉のクローバーが有名です。しかし、カタバミには四葉が生えることはほとんどなく、ハート形の葉が3枚集まった形をしています。カタバミの園芸種をオキザリスと呼んでいるため一緒
オキザリスはカタバミの別名でありガーデニングや園芸のために作られた品種で、非常に多くの種類が存在し人気があります。花の色や葉の形も様々で、通常のカタバミとは異なり紫やオレンジの花や四葉の葉を持つものもあります。カタバミの花言葉にあった贈り物
こうした花言葉を持つカタバミについて贈る際のポイントを紹介していきます。要注意外来生物に指定されている品種もあるため贈られにくい
カタバミは花言葉もポジティブなものが多く縁起物であるため贈り物に適しています。しかし、カタバミの中でもムラサキカタバミ(学名Oxalis corymbosa)という品種は要注意外来生物に指定されており規制はされていませんが生態系を乱すおそれがあるとされていますのでムラサキカタバミを贈る際は注意が必要です。カタバミの花の形をした箸置きを引っ越し祝いに
上記の理由からカタバミの花や苗を贈りにくいという人には、カタバミの花を模した箸置きがおすすめです。植物でないため手入れに気を遣う必要も無いですし、カタバミのかわいらしい姿は食卓に彩りをもたらしてくれるでしょう。繁殖力が強いことから子孫繁栄を願い結婚祝いに
さきほど紹介したようにカタバミは一族の繁栄を願う武家の家紋として使われてきました。このため、お世話になった人や親しい人に結婚祝いでカタバミを子孫繁栄の意味を込めて贈るときっと喜ばれることでしょう。苗を贈る際は、生命力が強いことを相手に伝える
カタバミは非常に繁殖しやすく、他の植物の成長を邪魔してしまうおそれがあります。そのため、ガーデニング用に苗を贈る際にはカタバミは生命力が強いことをしっかり伝え、育てるうえで注意するようアドバイスする必要があります。
花言葉の意味を込めたカタバミの贈り物の体験談
カタバミの贈り物にまつわる体験談を紹介していきます。カタバミの描かれた茶碗を兄の結婚祝いに
カタバミの苗や花を贈るのが難しい場合に適しているのが茶碗などの食器です。家族の結婚祝いにカタバミの茶碗を贈ったところ、かわいらしく上品な見た目が新郎側だけでなく新婦側にも好評でした。
カタバミは昔から縁起物として親しまれてきただけでなく、その見た目も華やかで優しいイメージを与えることからおめでたいシチュエーションに最適です。
兄の結婚祝いとしてカタバミの茶碗を贈りました。大いに喜ばれましたし、兄の誕生日である5月20日の誕生花であることや子孫繁栄の縁起物であることを伝えたところ、更に気に入ってもらえました。
これからの輝きを期待してカタバミの箸置きを息子の一人暮らし祝いに
茶碗以外にも箸置きはさりげなく食卓に彩りを添えてくれる、贈り物としてすばらしいアイテムです。社会人になる息子にこれからの活躍を願ってカタバミの箸置きを贈りました。贈り物をきっかけに久々に息子とじっくり話すことができ親子の仲も深まった気がします。
カタバミの花言葉である「輝く心」は明るい未来を期待して新しいステージに進む人々の進学祝いや就職祝いにもオススメです。
息子が大学に進学して一人暮らしを始めるということでカタバミの箸置きを贈りました。息子はカタバミの花を知りませんでしたが綺麗で気に入ってくれた様子でした。カタバミには輝く心という花言葉があるようで、息子の未来が希望にあふれるものであってほしいと思います
カタバミの花言葉!由来やクローバーとの見分け方を徹底解説!のまとめ
これまでカタバミについて紹介してきましたがいかがでしょうか。 この記事のポイントは、- カタバミは東アジア原産で、黄色い花を咲かせ葉や茎にシュウ酸を含んでいる。
- カタバミの花言葉には「喜び」や「あなたと共に」などポジティブなものが多い
- カタバミはクローバーと葉や花で区別できる、オキザリスはカタバミの園芸種である。
- カタバミの描かれた食器なども贈り物として最適