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お花と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか。チューリップやバラ、ユリなど、お花屋さんや園芸店を訪れると様々なお花を見ることができますよね。お花を自宅で育てていた李プレゼントとして贈ったりしたことがあるという方も多いでしょう。 お花の一つにサギソウというものがあります。このお花はサギが飛んでいるような形の花を咲かせる面白い植物です。もしかしたら、図鑑などで見たことがあるかもしれませんね。 この記事では
- サギソウの基本的な情報
- サギソウの花言葉や誕生花
- サギソウのプレゼント方法
そもそも花言葉とは?
そもそも花言葉とはどのようなものであるのかを知っていますか。はじめに、花言葉がどのようなものであるのかや、どのような場面で使われているのかについて解説いたします。花言葉とは植物からイメージされる言葉
お花をプレゼントする習慣がない方であっても花言葉という言葉は耳にしたことがあるのではないでしょうか。花言葉とは、植物一つ一つにつけられたその植物をイメージする言葉です。花の形や香り、佇まい、樹形など様々な見た目を持つ植物に合わせて花言葉はつけられています。 実は花言葉は日本だけのものではなく、海外では別の花言葉が付けられています。気になるお花を見つけた時には調べてみてくださいね。花言葉は贈り物の参考にされることが多い
日本では花言葉を意識した贈り物を行うことが多いとされています。特に、ネガティブなイメージの花言葉を持つお花をプレゼントすることは避けられています。具体的には母の日の贈り物に黄色いカーネーションは避けられます。これは、黄色いカーネーションが「嫉妬」「侮辱」という悪い意味の花言葉も持つためです。花言葉によって誤解を招くことがあるため、プレゼントを贈る時には意識してみてくださいね。 反対に、花言葉を意識してメッセージを伝えることもできます。プロポーズの時に赤いバラの花束を贈ることが多いのは赤いバラに「愛情」「情熱」という花言葉を持つためとされています。贈り物を渡すときの状況によって花を選んでみても良いでしょう。サギソウ(鷺草)ってどんな植物なの?
今回は、サギソウ(鷺草)について解説いたします。あまり目にする機会が多くない植物であるため、少し詳しく解説いたします。日本や台湾が原産地であるラン科の植物
サギソウは日本や台湾といった東アジアが原産地であるラン科の植物です。学名は「Pecteilis radiata」といい、サギソウ属の植物として知られています。ただし、サギソウ属ではなくミズトンボ属とされることもあります。 また、ラン科ということからサギランという別名も持ちます。日当たりがよく、適度に湿度のある場所を好む植物で、山野草としても育てられます。育てる時には水を切らさないようにし、日当たりの良い場所で育てると良いでしょう。夏の暑さにはあまり強くないため、あまり気温が高くならないように管理すると花を咲かせやすくなります。 夏になると白い花を咲かせ、冬になると葉を枯らし地下部のみで越冬をするという生態を持ちます。切れ込みの入った白い花が特徴的
サギソウは漢字でも鷺草と書くように花が空を飛ぶサギのように見えることから名づけられました。羽のように見える細かな切れ込みは繊細で、とても美しい花として日本ではよく園芸用に栽培されています。準絶滅危惧種に指定されている
サギソウは準絶滅危惧種に指定されている植物でもあります。美しい花を咲かせることからサギソウが自生している保護地域でも無断で採集されてしまいます。また、デリケートなお花であるため開花期に掘り上げられてしまった株は多くの場合枯れてしまうようです。 仮に自生しているサギソウを見かけたときには絶対に手を触れないようにし、観察するだけにとどめておきましょう。植えっぱなしにすると伸びすぎるため定期的な植え替えを
多年草であるサギソウは上手に育てると年々大きくなっていきます。そのため、同じ鉢に植えたままにしていると根がいっぱいになってしまうため定期的に植え替えを行うようにしましょう。他の球根植物とは異なり植え替えの適期は1月~2月の寒い時期となっているためご注意ください。サギソウにはどんな種類の花言葉があるの?
準絶滅危惧種でもあるサギソウにはどのような花言葉があるのでしょうか。繊細で美しいサギソウの花言葉について解説いたします。サギソウには純粋なイメージの花言葉がある
真っ白で綺麗な花を咲かせるサギソウには純粋なイメージの花言葉があります。【無垢】
サギソウの1つ目の花言葉は「無垢」です。真っ白な花びらを持つことから無垢という花言葉が付けられました。【清純】
サギソウの2つ目の花言葉は「清純」です。こちらも真っ白で穢れのない花から清純という花言葉が付けられたのでしょう。【繊細】
サギソウの3つ目の花言葉は「繊細」です。花に細かく入る切れ込みや、鳥が羽ばたいているように見える姿からこの花言葉が付けられました。【神秘的な愛】
サギソウの4つ目の花言葉は「神秘的な愛」です。開花期になるとたくさんの美しい花を咲かせる姿が神秘的であることからこの花言葉が選ばれたのでしょう。【夢でもあなたを思う】
サギソウの5つ目の花言葉は「夢でもあなたを思う」です。沢山のサギが飛んでいるように見える姿は夢の風景のように見えそうですね。海外での花言葉も似た意味合いである
海外でもサギソウには日本と似た意味合いの花言葉が付けられています。ちなみに、海外ではサギソウのことを「White egret flower」というようです。日本語に訳すとシラサギの花という意味となります。色別の花言葉はない
お花によっては花色によって花言葉が変化することがあります。しかし、サギソウは白い花以外を咲かせないため色別の花言葉はありません。怖い意味がある?サギソウの花言葉の由来を知ろう
サギソウの花言葉には少し怖い意味があると言われています。少し怖いサギソウの花言葉の由来について解説します。【夢でもあなたを思う】は、怖い由来を持つ
サギソウの花言葉の一つでもある「夢でもあなたを思う」には、怖いと感じるエピソードがあります。世田谷城に嫁いだ女性の悲劇に由来
世田谷城の城主である吉良頼康という人物には、常盤姫という美しい側室の女性がいました。常盤姫はその美しさから吉良頼康からの愛を受け、それによってほかの側室たちから妬まれてしまいます。そのため、彼女たちによって常盤姫は作り話を流され、ついには常盤姫は世田谷城から追放されてしまいます。最期に彼女は自分の身の潔白を証明するために彼女が飼育していた白鷺に遺書をくくりつけ自害してしまいます。 しかし、その白鷺は吉良頼康へ遺書を届ける間に死んでしまいます。その白鷺の遺体がサギソウになったというお話が「夢でもあなたを思う」という花言葉の由来となっているようです。1968年より世田谷区の区花になっている
上記のお話や、過去にサギソウの大きな自生地が存在していたことから1968年にはサギソウが世田谷区の花に指定されました。世田谷区にお住まいの方はぜひサギソウを育ったり飾ったりしてみてくださいね。【清純】【繊細】優美な花姿に由来
一方、「清純」や「繊細」という花言葉は優美な花やその姿に由来していると言われています。自生地など、たくさんの花が咲き誇っている場所では白鷺が群れを作って飛んでいるように見えるため、花言葉が示すように清純で繊細な景色となります。8月13日・8月21日の誕生花
サギソウは8月13日と8月21日の誕生花でもあります。そのため、8月13日と8月21日が誕生日の人への贈り物にもおすすめですよ。サギソウの花言葉にあった贈り物のシーン
サギソウの花言葉を意識してサギソウをプレゼントしたいと考える方も多いのではないでしょうか。以下ではサギソウの花言葉にあった贈り物のシーンについて解説していきます。純粋無垢である子供の祝い事に
「清純」や「無垢」という花言葉を持つため、お子様へのお祝いのお花としてサギソウは贈られることがあります。サギソウは7月~9月の夏から秋に花を咲かせるため、それらの時期にお子様のお祝い事がある時にはぜひ送ってみてくださいね。お誕生日などに特におすすめです。恋人に愛情を伝えるのに贈る
また、「神秘的な愛」「夢でもあなたを思う」という花言葉はまさに恋人への贈り物にピッタリな花言葉と言えるでしょう。普段なかなか言葉にして伝えるのが難しい、恥ずかしいという方もこの機会に勇気を出してサギソウの贈り物をしてみてはいかがでしょうか。お花と一緒に想いを伝えることで、よりあなたの思いが大切な方に伝わるのではないでしょうか。 贈り物用にお花を選ぶ時にはぜひ店員の方にアドバイスを聞いてみてもいいでしょう。お花のプロであるお花屋さんの店員はきっと的確なアドバイスをしてくれるはずですよ。誕生花がサギソウである人への誕生日プレゼントにも
先ほど解説したように、サギソウは8月13日と8月21日の誕生花となっています。ちょうど誕生日が重なっているという方にはサギソウをプレゼントをすることで喜ばれるかもしれませんね。 花言葉とはことなり、誕生花という概念はあまり有名ではないようです。もしもプレゼントを贈る時にはサギソウが8月13日と8月21日の誕生花であることを伝えることを強くお勧めします。贈る際には相手の邪魔にならないタイミングか気を付ける
お花を贈る時には相手の迷惑になってしまわないか、邪魔になってしまわないかタイミングを見極めることが大切です。引っ越し祝いとしてお花はよく選ばれることがあるものの、引っ越し作業が忙しい時に贈ってしまうと相手の負担となってしまうためご注意くださいね。花言葉の意味を込めたサギソウの贈り物の体験談
下記では、具体的にどのようにサギソウが贈られたのかを紹介していきます。エピソードを交えたものとなっているため贈る時の参考にしてみてくださいね。純粋な孫の誕生日に贈り物として
こちらの方は孫の誕生日に贈り物としてサギソウをプレゼントしたようですね。サギソウを誕生日プレゼントとして贈った方のエピソードをご紹介します。私は小さな孫の誕生日にサギソウを贈りました。まだ小さい子なのであまりよく分かってはいないようでしたが、それでも小さい手で花に触れたりしていて和やかな気持ちになりました。その後家族全員で写真を一緒にとって、もしも孫が大きくなるまで私が生きていたらこの時の話をしたいなあとしみじみ感じました。
先ほど解説したように、サギソウには「無垢」「清純」という花言葉があるためお子様の誕生日のお花としておすすめです。お子様の贈り物としてはおもちゃなどを贈る方も多いものの、あえてお花を贈ってみるのも良いのではないでしょうか。 こちらの方もサギソウをお孫さんの誕生日のプレゼントにしたようです。サギソウは多年草であるため、上手に管理を行うことでお孫さんの成長ととともに年々大きくなっていきますよ。
私の孫が小さい時、サギソウの鉢を一つプレゼントしました。私の娘がガーデニングを趣味にしているためサギソウは毎年花を咲かせ、それを見るたびに孫の誕生日を思い出します。私や娘と同じように孫も花が好きなのか最近ではよく花を小学校で描いているようです。自然が好きな、心優しい子に育ってくれているようです。
子供にとってお花というのは興味の対象にはなりにくいかもしれません。最近では特にインターネットの普及により自然に興味を持つ子供は少なくなってしまいました。しかし、日頃から植物に触れていることでふとした拍子にお花を好きになるかもしれませんね。
なかなか愛情を伝えることができない恋人への贈り物に
続いては、サギソウを恋人へのプレゼントとして贈った方のエピソードをご紹介します。私には付き合って5年の彼女がいます。これだけ長く付き合っていると愛情を伝えるということが少しこそばゆく感じてしまい、なかなか言葉にすることができませんでした。しかし、彼女のことは愛しているので彼女の誕生日にサギソウをプレゼントしてみました。花言葉と美しい花に惹かれて選んだところ、とても喜んでくれました。つい最近婚約を決めたのでこれからも仲良くしていきたいです。
大切な方と長くお付き合いしていると、なかなか思いを言葉にすることも難しくなってしまいますよね。そのようなときにはお花のプレゼントと一緒に想いを伝えてみてはいかがでしょうか。きっと勇気を分けてくれるはずですよ。 こちらの方もサギソウを恋人へのプレゼントとして贈ったようです。
彼女の誕生日がちょうど8月13日ということもあって、いつもとは違ってお花をプレゼントしてみました。彼女はもともと動物は好きでハムスターを飼育していたのですが、サギソウの持つ白鷺のような花がかわいいととても喜んでくれました。誕生花ということも併せて伝えるとさらに喜んでくれたのでとても嬉しかったです。正直お花をプレゼントするということは、敷居が高いように感じていました。しかし、季節がある日本だからこそこういったお花のプレゼントというのは喜ばれるのかもしれないなぁと感じつつもあります。
日本はやはり四季がはっきりしていることから季節ごとに様々なお花が咲くところが良いですよね。昔も今も、お花が贈り物として贈られている理由が分かります。
【まとめ】サギソウの花言葉とは?由来や贈り物のシーン、体験談を徹底紹介!
今回は、サギソウの別名や花言葉、誕生花などについて解説しました。世田谷区の花にもなっているかわいらしいお花をぜひ贈り物にしてみてくださいね。 この記事のポイントは、- サギソウの花言葉は「無垢」「神秘的な愛」などポジティブなものが多い
- サギソウは8月13日、8月21日の誕生花である
- サギソウには少し悲しいエピソードがある