タツナミソウの花言葉とは?由来や贈り物のシーン、体験談を徹底紹介

タツナミソウの花言葉とは?由来や贈り物のシーン、体験談を徹底紹介
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目次

紫の小さな花が魅力のタツナミソウ。タツナミソウという名前に聞きなじみはないけれど、よく見かけるお花です。そんなタツナミソウにはどんな花言葉があるのでしょうか。 この記事では
  • タツナミソウについて
  • タツナミソウの花言葉
  • 花言葉の由来
  • おすすめの贈り物シーン
などについて詳しく解説します。 タツナミソウはプレゼントにもおすすめのお花です。本記事を読んでタツナミソウの花言葉について理解を深め、タツナミソウの花言葉で気持ちを伝えてみましょう。ぜひ最後までご覧ください。

タツナミソウ(立浪草)ってどんな植物なの?

タツナミソウとはどんな植物なのでしょうか。同じシソ科の仲間でシソやタイム、バジルなどがあります。シソ科は食べられる植物から食べられない植物まで種類が非常に多く、葉や花の形が似ているものの多い植物ですが、具体的に理解が深まれば贈り物を渡すシーンにも役立つと思います。まずはタツナミソウの特徴について確認してみましょう。

東アジアが原産地であるシソ科の植物

タツナミソウは朝鮮半島や台湾、中国やベトナム、日本など東アジアに分布するシソ科の多年草です。山地に多く自生し、ガーデニングで育てる場合にも肥料がほとんどいりません。学名は、『Scutellaria indica』。葉の形がインド料理の小さな小皿に似ていることから、ラテン語の「Scutella (小皿)」と「indica(インドの)」と名付けられました。日本では、北海道以外の本州、四国、九州に広く分布しており、栽培もとても簡単です。鉢植えでも育てられるため、気軽にかわいらしい姿を見ることが出来ます。

4〜6月の時期にピンクや白、青紫色の花を咲かす

タツナミソウの開花時期は、春から初夏にかけての4~6月。ピンクや白、青紫色の小さな花を咲かせます。一本の茎から小さな花が何本も同じ方向に向かって咲きます。その姿が泡立つ波のように見えるためタツナミソウ(立浪草)と名付けられました。たしかに暖かい春になって開花する時期に青紫色の花が群生する様子を見ていると、波音が聞こえてきそうな気がしますね。

変種が多く存在するため、似た花と見分けづらい

タツナミソウは肥料を必要とせず、耐寒性があり地下茎で広がる強い植物です。グランドカバーフラワーとしても優秀ですが、地下茎で色んな場所へ広がりやすいので庭で栽培する時は鉢植えや囲いをするといいでしょう。 自生しているものも含め、異なる品種と交雑しやすく、変種がとても多く存在しています。そのためしばしば品種の特定が難しい場合も。英名「Japanese skullcap」は、頭にぴったりと密着するふちなしの帽子に似ているから名付けられました。学名にある通り海外でも日常でよく見かけるくらいですから、似た花が非常に多いのも頷けますね。

別名「ヒナノシャクシ(鄙の杓子)」と呼ばれることも

タツナミソウの花の特徴的な形から、別名「ヒナノシャクシ(鄙の杓子)」と呼ばれることもあります。別名の由来は鄙とは動物の子ども、杓子とは木製のスプーンのことです。細長く、花びらの先がスプーンのように広がって開花している様子は、たしかに幼児用スプーンに似ているかもしれませんね。童話などでよく見るような猿やリスなどの小さな前足で持っている様子を想像すると、なんだかかわいらしく思えてきます。

タツナミソウの花言葉とは?花言葉の詳細も解説

それでは実際にタツナミソウの花言葉を解説していきます。花の種類によっては、花言葉がひとつだったり、複数だったり、数も意味合いも全く違ってきます。同じ花の品種で同じ色なのに明るい意味合いと怖い意味合いを同時に持つ花もあるんですよ。 タツナミソウを贈りたいシーンが決まったら、花と一緒に一言カードを添えれば相手にもはっきりと意味が通じて関係がより深まるでしょう。

そもそも花言葉とは?

花言葉とは、植物の花の特徴や葉の形、香りなどから付けられているその植物の象徴的な意味を持つ言葉です。花言葉の発祥は17世紀のトルコだと言われており、文字や言葉では伝えきれない思いを花に持たせて、送っていたそうです。

タツナミソウはネガティブなイメージのある花言葉をもつ

タツナミソウの花言葉には「忘却」「私の命を捧げます」「精神の安定」の3つがあります。明るいハッピーなイメージというより、少しネガティブなイメージの花言葉ですね。しかしネガティブなイメージの言葉でも、悪い意味合いではありませんから安心してください。大切な人やお世話になっている人が悲しみの中にいて励ましたいとき、真剣な告白をしたいときにおすすめです。

【忘却】

忘却」という花言葉は、一見驚かれる方もいらっしゃいますが、実は漢方としての効能からきています。タツナミソウの根を干して粉末状にし、強壮剤として服薬するのです。痛みや苦しみを一時でも和らげるため、忘却という言葉が当てられたのでしょう。効能からくる前向きな花言葉といえますね

【私の命を捧げます】

また「私の命を捧げます」という花言葉は、花の咲く様子に由来しますよ。4月~6月にピンクや白、青紫色の小さな花が、ひとつの茎からすべて同じ方向に咲く様子にはひたむきさを感じてしまいますね。また、漢方としても花や茎、葉、根に至るまで余すところなく使うので、全てを捧げるという言葉が当てられました。実はとても献身的な植物なのです。

【精神の安定】

立浪草の薬効により体調が安定し気分が落ち着く過程から、「精神の安定」という花言葉も生まれました。同じタツナミソウ属のブルー・スカルキャップには、精神安定作用をもたらす効果があるとされています。気分がざわざわしてなんとなく落ち着かない時や、落ち着いた時間を過ごしてほしいカフェやリビングへ、タツナミソウを飾るのも良いでしょう。

英語での花言葉は【Dedicate my life】

英語の花言葉はもっと鮮烈なんですよ。「Dedicate my life」のdedicateとは、相手へ謹んで差し出す、または心から差し出すという意味で使用されます。私の命そのもの、または人生すべてを捧げるなんて伝えられたら、ドキッとしてしまいますね。直接的で印象的な花言葉ですから、真剣なプロポーズや、人生の伴侶へ改めて気持ちを伝える時に向いています

花色別の花言葉はない

よくチューリップやバラ、クレマチスなどは種類や花色別に別々の花言葉があるものですが、タツナミソウに関しては花色別の花言葉はありません。北海道を除く本州から以南では見慣れた植物でありながら、花色はとても豊かで見ていて飽きないものです。先ほどもお伝えしたように、近くに違う品種や花色のシソ科が自生していると自然と交雑してしまうため、花の色がピンクや白、青紫など可憐なグラデーションを楽しめます。ガーデニングでは同じ鉢植えや隣同士で植栽して、自然交雑を楽しむなんて方もいらっしゃいます。

怖い意味はある?タツナミソウの花言葉の由来を知ろう

ここまでご紹介したタツナミソウの花言葉は、少しネガティブなものがありました。しかし本当にネガティブで怖い意味合いだけでしょうか。明るい花言葉だけが良い意味合いではありませんよね。タツナミソウの花言葉の由来を知っておくと、きっとあなたも大切な人へ贈りたくなってきますよ

タツナミソウの花言葉に怖い意味はない

結論から言ってしまえば、タツナミソウの花言葉に怖い意味はありません。忘却や精神の安定といった少しネガティブな花言葉は、現在の苦しい環境から脱して気持ちや体が楽になるということ。今よりも明るい未来が待っています。贈るシーンを選べば、大切な人への真剣なメッセージになるでしょう。

一つの茎に咲く花が全て同じ向きであることに由来

先ほどもお話したように、多年草であるタツナミソウの花は一つの茎から全て同じ方向に咲いています。その姿は浮世絵の有名な波の絵のようです。同じ方向へ向かって浪が立つような花の様子から立浪草と名前がつけられました。小さな花だから見落としがちですが、じっくり見つめれば花ひとつひとつに雄大なイマジネーションが広がるでしょう。

滋養強壮の効果があり、全て使って作られることにも由来

また漢方として滋養強壮の効能も挙げられます。江戸時代に朝鮮半島から伝来したタツナミソウは、薬草として薬草園で育てられ、向天盞、耳挖草、大力草、煙管草、偏向花などとたくさんの名前で呼ばれています。花や茎、葉、根にいたるまで全て捨てることなく干して煎じるので、無駄になるところがない、ひいてはひたむきさや献身的なイメージが連想されますね。

5月22日・7月3日の誕生花

タツナミソウが誕生花の日は、5月22日と7月3日です。5月22日の誕生日の方は、他にもレモンやフクシアの花が誕生花になっており、サイクリングの日にもなっています。心地よい風に吹かれながらサイクリングをしていると、道端にタツナミソウの花を見つけるのではないでしょうか。また7月3日の誕生日の方は、ハスが誕生花になっています。こちらは夏らしいソフトクリームの日にあたります。ソフトクリームを食べながら蓮池を眺める初夏のまぶしい風景が浮かぶ誕生花ですね。

タツナミソウの花言葉にあった贈り物のシーン

献身的な花言葉を持つタツナミソウは、大切な方への贈り物にもおすすめです。このトピックでは、シーンに合わせたプレゼントのポイントをご紹介します。何を贈ろうか、またほかのプレゼントに花を合わせてみたいと悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

【私の命を捧げます】プロポーズする時にピッタリ

歌舞伎通の方はもちろんご存じでしょう。有名な演目の『白波五人男』に登場する日本駄右衛門。駄右衛門は役人に捕らえられてしまうのですが、逃げず命を差し出す代わりに最期の願い事をしました。その彼の着物の柄が立浪柄なのです。 私の命を捧げますという花言葉は、ここから一気に有名になりました。そのため現在でもプロポーズや真剣な告白など、大切に思う人との場面にぴったりでしょう

いつも一緒にいるような人への贈り物に

また精神の安定という花言葉を選んで、いつも一緒にいる人への贈り物にするのも良いでしょう。いつも一緒にいて心も体もリラックスする、精神が安定するなんてとても素敵な関係性ですよね。さらに、忘却という花言葉は忘れたい過去や口外できない秘密などを共有する仲間や友人と贈り合うのに向いています。ただし、あなたが原因の問題で迷惑をかけた相手に贈るのは逆効果。怒りを再燃させてしまうので要注意です。贈るタイミングや相手には気をつけてください。

誕生日の花がタツナミソウである人へのプレゼントに

誕生花がタツナミソウである人へのプレゼントにもおすすめです。タツナミソウだけでブーケにしてもセンスがありますし、他の花と合わせるのも素敵ですね。フラワーショップでは季節の花を品揃えしているところがほとんどですから、5月ならバラやシャクヤクなどと合わせて豪華なブーケに、7月ならヒマワリやマムなどとまとめて爽やかな花束にすれば、季節を感じる素敵なブーケになりますよ。

毒性はないため安心して贈られる

売られている花の中には茎や葉に毒があることもあります。しかしタツナミソウは毒性がありません。アレルギーの心配も少ないので、安心して贈れますね。一緒にいると気分が落ち着くような友人や、恋人、または配偶者へ贈るのに向いています。リビングで一輪挿しにさりげなく飾ったり、人が行き交うカフェで花束として飾って落ち着いた華やかさを演出するのにも向いています。

花言葉の意味を込めたタツナミソウの贈り物の体験談

さて、シーン別の花言葉を踏まえた上で具体的にタツナミソウの贈り物に関する体験談をまとめました。プロポーズや友人への贈り物におすすめといっても、効果的な体験談があると参考にしやすいですね。どんな体験談があるのか、あなたに置き換えながら見ていきましょう。

プロポーズの花束の1種類に選んだ

ひと昔前は男性が女性を引っ張るというフレーズが多かったものですが、現在はお互いがお互いを尊重し合い支え合うことに重点が置かれます。そのため、フレーズもより優しく相手を想う言葉が好まれますよ。プロポーズのため他の花とまとめて花束にする場合、白系や青系で花の色を統一しても美しいですね。緊張でしっかり言えないかもと心配の方にはメッセージカードを添えて渡せば、気持ちが相手にしっかりと伝わるでしょう。
学生時代からお付き合いのある大切なパートナーへ、日頃の感謝を込めてステーショナリーのプレゼントと一緒にタツナミソウを入れた花束を贈りました。ブルーが好きなパートナーはとても喜んでくれて、花言葉の意味合いにも気づいてくれたのがうれしかったです
付き合って1年の彼女とはバイク仲間で知り合いました。ツーリングでよく見かける花をブーケにしてもらいプロポーズして、はにかむ様子とタツナミソウの花がとてもマッチしていて一生の思い出です
こんな風にひたむきに伝えられたら、うれしくなってしまいますね。

よく一緒にいて落ち着く友人のお祝い事に

こども時代から長い付き合いの友人や、大人になってからの友人、ママ友やパパ友、職場での友人など色んな交友関係がありますね。よく一緒にいて落ち着く、大切に思う友人へのお祝い事に花束を添えるのはとても喜ばれるでしょう。お祝いで渡す場合は、贈ったあとにも気を配ってみてください。鉢植えでぽんと渡されるより、ミニブーケやバスケット、スワッグなどアレンジメントで負担なく楽しめる方がより思いやりがこもっています。
前職時代から続いている友人の出産祝いにタツナミソウのフラワーバスケットを贈りました。出産祝いは赤ちゃん用品に目が行きがちですが、友人あてにリラックスグッズと花を贈ったら、とても喜んでくれました
職場の同期の栄転祝いに、お酒と花束を渡しました。友人はとても喜んでくれて、一緒に写真をとってお酒を飲み、後日聞いたら写真を待ち受けにしているそうです
こんな風に喜ばれるなんて、うれしいものです。ぜひ参考にしてみてくださいね。

【まとめ】タツナミソウの花言葉とは?由来や贈り物のシーン、体験談を徹底紹介

この記事では、タツナミソウの花言葉について解説しました。 今回のポイントは
  • タツナミソウの花言葉は、「忘却」「私の命を捧げます」「精神の安定」の3つ
  • タツナミソウの花言葉は一つの茎から同じ方向に花が咲く様子や漢方としての効能に由来している
  • 本州や四国、九州の山地で多く自生しており、白やピンク、青紫色の花を咲かせる
  • 交雑しやすい植物のため、違う花色のタツナミソウを隣同士に植えて交雑する様子を楽しむこともある
  • プロポーズや大切な友人、5月と7月の誕生日の人への贈り物にぴったりな植物
タツナミソウに限らず花を贈るときは贈ったあとのことも考えておく必要があります。プレゼントを贈ったあとも負担なくタツナミソウを楽しめるように、切花やバスケットなどにして思いやりも込めておくといいでしょう。 東京寿園ではタツナミソウ以外の植物の記事もたくさん掲載しております。植物をお探しの際はぜひご活用ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。