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山菜としても知られいてるイタドリ。最近はイタドリの仲間のオオイタドリの効能が注目され、痛みを取り除き、日常の動きを円滑にしてくれると今話題になっていますね。そんなイタドリですが、どんな花言葉を持つ植物なのか気になりませんか?名前が「イタドリ」というだけに花言葉も「痛みを取る」なのではないかと思われた方もいるかもしれません。健康を祈念して相手にイタドリを贈ろうというならば、なおのことイタドリの花言葉を知っておいた方が良いですよね。 そこで今回は、
- イタドリの花言葉
- イタドリの原産地
- イタドリとはどんな植物か
- イタドリを贈るシーン
そもそも花言葉とは?
イタドリの花言葉は何かという話の前に、そもそも花言葉とは何なのかということについて見ていきましょう。花言葉とは植物のイメージから付けられることが多い
植物には、植物の特に花や実から連想されるイメージに関連付けられた意味を当てられることが多く、これを花言葉と呼んでいます。つまり、花言葉には、初めからこの花はこの意味といった決まりがあったわけではないのです。 花言葉とは何かと悩んだ時には、植物の持つ象徴的な言葉と考えれば良いのです。 ちなみに、日本で初めて花言葉が出てきたのは明治です。明治初期にイギリスから花言葉というものが持ち込まれ、これが日本の中で広まっていったのです。花言葉は、国によっても色々ですが、日本の花言葉はイギリスのものを土台としているので、イギリスで用いられる花言葉とほぼ同じものを使っています。ただし、宗教や民族、地域によっても花言葉の意味は変わってくるケースがあるので、海外の方にお花を贈る場合は相手の国や文化で用いられる花言葉を参考にした方が良いでしょう。花言葉は贈り物の参考にされる
花言葉は様々な花に付けられています。同じ花でも色が違うだけで花言葉の意味も全く違うものだってあります。では、どういう時に花言葉が活用されるのかという話になりますが、例えば、お花を贈る時などには、花言葉はよく参考にされます。 花にも色々あり、祝いの席に相応しいものもあれば、悲しみに寄り添う花もあります。当然花言葉にもポジティブなものとネガティブなものがあるので、相手にお花を贈る時にネガティブな花言葉がいっぱいのものを贈るのはさすがに良いアイディアとは言えません。 元々花言葉は、気持ちや愛を伝える手段として用いられており、特に17世紀のトルコで流行ったと言います。トルコでは直接手紙などで愛を伝えるというのがはしたない行いだったようで、人知れず花に自分の気持ちを込めて贈るのが一般的だったそうです。そこから求愛には花が添えられるようになったとも言われています。 現在は、誤解を避けるためにも直接的な手段で相手に思いを伝えるのが一般的ですが、自分の気持ちを反映してくれる花言葉を持つお花を選び、メッセージとしてみても素敵ですね。イタドリ(虎杖)ってどんな植物なの?
花言葉について見てきましたが、ここからはイタドリ(虎杖)についてみていきましょう。日本が原産地であるタデ科の植物
イタドリ(虎杖)は、タデ科ソバカズラ属の多年草で、本邦各地の日当たりの良い山野や道端、荒れ地に群生しています。元々の原産は東アジアだったのですが、現在では日本、台湾、朝鮮半島。中国に分布しており、繁殖しています。 繁殖力旺盛ということもあり、ヨーロッパでは帰化して強害草になってしまっています。寒さにも強く、滅多なことで枯れないことから外来種問題にも発展しているようで、特にイギリスはイタドリ問題が深刻化していると言います。シーボルトによってイタドリが持ち込まれたイギリスでは、イタドリの天敵がいなかったことから爆発的な繁殖を見せるようになりました。あまりに成長が強いとコンクリートの壁もぶち抜かれてしまうそうです。 イギリスでこれほどまでに人々を困らせているイタドリですが、不思議と日本ではイタドリ問題が出ません。これにはイタドリの天敵の存在が大きく関わっています。実は、イタドリにはイタドリマダラジラミという天敵がおり、イタドリの汁を吸い取っているのです。そのため、繁殖力旺盛なイタドリの繁殖力が多少そがれ、イタドリ問題にまで発展することがないそうなのです。7〜10月の時期に白色の花を咲かす
イタドリには花が付きます。成長すると小さな白い花を付けるようになりますが、イタドリの仲間のベニイタドリ(名月草)はピンク色がかった小花を付け、より可愛らしい雰囲気になります。 花が見られるのは初夏から秋にかけての7月から10月頃です。ミツバチも蜜を求めてイタドリによってくるのですが、イタドリの花は甘い香りがします。日本では道端に無造作にイタドリが生えていることも少なくありません。もし、イタドリに花が付いていたら、ぜひ近くに行って匂いを嗅ぎ、甘い香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。「ゴンパチ」「スカンポ」などの別名で呼ばれることも
イタドリは漢字で書くと「痛取」もしくは「虎杖」です。「痛取」でイタドリと読むのは納得できても「虎杖」でイタドリと読むのはどうもしっくりこないという人も多いのではないでしょうか。 「虎杖」というのは、イタドリの生薬名である「虎杖根(コジョウコン)」からきています。これは、イタドリの太い茎の節には赤い斑紋があるのですが、虎の尾の斑紋にもよく似ているということから「虎」が当てられ、さらにイタドリの太い茎は良い杖の材料になるということから「杖」が当てられ、「虎杖」となったのです。 ちなみに、イタドリの学術名はPolygonum cuspidatum と言います。イタドリの学名を調べていると他にも色々出てくるのですが、属する科によって学術名も異なってきます。今回ご紹介しているのはタデ科のものになるので、Polygonum cuspidatumが正式な学名になります。この他にもソバカズラ科のものはFallopia japonica 、イタドリ科のものはReynoutria japonica がそれぞれ学名として用いられています。『呪術廻戦』の主人公の名としても有名である
『鬼滅の刃』に続きブームを巻き起こした『呪術廻戦』ですが、その主人公虎杖悠仁の名と植物のイタドリに何か関係があるのかと思った方もいるのではないでしょうか。実は、主要キャラクターである虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇、全員植物に関する名が当てられているのです。そのため、『呪術廻戦』ファンの間では彼ら3人のことを植物トリオなどと呼ぶことがあるのです。虎杖という名が付けられたのは、恐らく植物のイタドリの持つ花言葉が関係しているのではないかと考えられています。特に虎杖悠仁の持つ凄まじいパワーと普段の温厚そうな様のギャップは「見かけによらず…」という印象があり、イタドリの持つ「見かけによらない」という花言葉にドンピシャだったりするのです。イタドリにはどんな種類の花言葉があるの?
ここまでイタドリとはどういう植物なのかということについて見てきました。ここからは本題のイタドリの花言葉について解説していきます。イタドリには2種類の花言葉がある
イタドリの花言葉には2つあり、「回復」と「見かけによらない」になります。【回復】
イタドリは、名前のところでも少しお話しましたが、「痛み取り」から「痛取(イタドリ)」に変化しました。イタドリは元々出血や痛みを緩和もしくは阻止するために用いられていた薬草なのです。特にイタドリの若葉のパワーは凄く、葉をもんで傷に付けると痛みがスーッと引いていくと言います。それと同時に出血を止める成分も出るため、止血としても使うことができるのです。まさに、「回復」を早め、手伝ってくれる植物だということが良く分かります。【見かけによらない】
イタドリのもう一つの花言葉が「見かけによらない」です。これは、イタドリの実の姿に由来しています。イタドリは元々雌雄異株で、結実すると雌花が翼を持つ果実になります。翼にくるまれた実の姿は花のように美しく、一見実だということが分からないぐらいです。イタドリの花は見た目と違って、じつは実なんだ!という意外性にちなみ、「見かけによらない」という花言葉が付けられということです。色別の花言葉はない
イタドリは白色以外の花を持ちません。そのため、色別の花言葉ありません。 先に、イタドリの仲間のベニイタドリ(名月草)の話をしましたが、ベニイタドリの花言葉もイタドリのものに準じており、「回復」、「見かけによらない」が当てられています。怖い意味がある?イタドリの花言葉の由来を知ろう
イタドリの花言葉について見てきましたが、ここではより深く花言葉を理解すべく、花言葉の由来などについて見ていきます。怖い意味合いはない
イタドリの花言葉には怖い意味合いは一切ありません。「見かけによらない」というのも油断ならないというニュアンスのものではなく、どちらかというと意外性に富んでいるといったニュアンスだと考えて良いでしょう。薬草として用いられる効能があることに由来
イタドリは薬草でもあります。若葉をもんで痛み止めや止血剤として用いることはもちろん、イタドリの根(虎杖根)を乾燥させれば生薬としても用いることができるのです。虎杖根の生薬は利尿作用を促進させることから膀胱の調子を整える効果が期待できます。毒素を排出する作用も促進されるので、身体全体の回復にも繋がるというわけです。種が風で繁殖されやすい構造をしていることに由来
イタドリの花は白い小さなものが枝を賑わせているだけで、お世辞にも華やかなものとは言い難いです。しかし、イタドリの実は別です。翼を持つ実は第二の花のようにも見え、白い小花よりもうんと華やかさがあります。 なぜ実が翼を持っているのかというと、より遠くに子孫を繫栄させるためなのです。風に乗りやすい構造の翼を持っていれば、より遠い場所に着種することが可能であり、繁殖させやすいのです。イタドリは花だけみていると慎ましやかさを感じますが、子孫繁栄を狙った実の姿は意外性に富んだものだと言え、まさに「見かけによらない!」といった印象を持ちます。10月5日の誕生花
イタドリは10月5日の誕生花でもあります。10月5日というと、気候にもよりもますが、イタドリの小さな白い花を最後に目にできる、そんな時期に被ります。夏場の疲れから体が徐々に回復に向かっている頃でもあるでしょう。イタドリは「回復」が花言葉だけに、蔑ろにしがちな健康に目を向けられるようになるかもしれませんね。イタドリの花言葉にあった贈り物のシーン
ここまでイタドリの花言葉について詳しく見てきましたが、ここではその花言葉を活用したプレゼントシーンについてご説明していきます。心を癒してくれる人への贈り物に
自分にとって心の癒しとなってくれる人に、いつもの御礼と感謝の気持ちを込めてイタドリを贈ってみましょう。癒し上手な人こそ己の癒しをぞんざいにしがちです。イタドリを贈ることで、「しっかり休んで回復してね」というメッセージを伝えることができますよ。見かけによらず意外性のある人への贈り物に
イタドリの花言葉にちなんで、意外性のある人にイタドリをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。「見かけによらずそんなところもあって素敵だよ!」というメッセージをイタドリに込めて贈れば粋な贈り物になることでしょう。誕生花がイタドリである人へのプレゼントにも
誕生花を誕生日の人に贈るというのはなかなかオシャレなプレゼントになります。イタドリは10月5日の誕生花なので、10月5日生まれの友人、家族がいるという方はぜひイタドリを誕生日プレゼントとして贈ってみましょう。イタドリは険しい環境でも問題なく育つので、お世話がしにくいということもありません。園芸、ガーデニング初心者でも手を出しやすいので、プレゼントとして贈っても迷惑がられるということはまずありません。イタドリの贈り物の体験談
最後に、イタドリの花言葉の意味を込めたイタドリの贈り物の体験談をご紹介します。実際にイタドリを贈り物として贈ったという方の体験談になるので、イタドリをプレゼントしようかなと考えている方はぜひ参考にしてみて下さい。いつも癒してくれる恋人への花束に
最初に、いつも癒しのパワーをくれる恋人にイタドリをプレゼントされたという方のエピソードを2つご紹介します。仕事漬けで荒んでいた自分にいつも優しくしてくれていた彼女。先日のデートでイタドリをプレゼントしました。僕の場合は、「君の癒しのおかげで回復したよ!ありがとう!」というメッセージを伝えたかったのでイタドリにしました。彼女は「珍しいお花のブーケ!」と喜んでくれました。
いつもは自分が癒しをもらう側だから逆に彼女に癒しを贈りたいという気持ちが込められていて素敵です。「回復」というイタドリの花言葉をちょっと婉曲的に、でも効果的に用いているあたりはちょっと真似したくなりますね。
あまり仰々しい花が好きではない彼女に何か花束をプレゼントしたいと思っていました。たまたま店先で見つけたのがイタドリでした。イタドリのことはまったく分からなかったのですが、店員さんが教えてくれた花言葉「回復」というのに惹かれ、購入しました。実は彼女は花粉症もちなのですが花粉にやられ寝込んでいたのです。「早く回復してね!」の意味も込めて贈りました。
こちらは「回復」という花言葉をダイレクトに用いたギフトです。いわゆるバラなどの華やかな花を用いずイタドリだけで作った花束というのも花粉症で苦しむ彼女を配慮した選択と言え、好感度が高いですね。
見かけによらず花が好きな友人へのプレゼントに
次に、見かけとは裏腹にお花が大好きという友人にプレゼントされた方のエピソードを2つご紹介します。私には柔道部で頑張っている友人がいます。女の子ですが体格が良く、ちょっと強面なところがカッコイイんです。その彼女が部を引退するということで花束を贈りました。バラも好きだけれど野草はもっと好きという花好きな彼女のために、イタドリを買い付けに走りました。めちゃめちゃ喜んでもらえたので良かったです!
花束をプレゼントする時の選択肢に「イタドリ」が入っている人というのはどれほどいるでしょうか。見かけとは違って野草が好きという友人なら、イタドリの素朴さにも惹かれることでしょう。「見かけによらない」とい花言葉にも通じるところがあり、粋な贈り物ですね。
普段とても地味な恰好でいる友人と植物園に遊びに行った時、驚くほど植物に詳しく、花が大好きなのだということを知りました。そのギャップがあまりにも印象的だったせいか、彼女の誕生日の日にイタドリを買ってプレゼントしてしまいました。「意外性の塊ってことかな?」と彼女は喜んでくれました。
イタドリをもらって「意外性の塊ってことかな?」と返せるこのご友人も、イタドリのことを花言葉も含めてよく知っていたことが分かりますね。イタドリなど植物に詳しい人にイタドリをプレゼントすれば期待以上の反応がもたらされ、話題性も富み、面白いかもしれません。
『呪術廻戦』が好きな友人への贈り物に
最後に『呪術廻戦』が好きな友達にイタドリをプレゼントされた方のエピソードを2つご紹介します。『呪術廻戦』が好きな友人の誕生日。推しの虎杖くんの名前に掛けて、イタドリという名の花でブーケを作ってもらいました。彼女は最初それがなんの花か分からなかったようですが、「イタドリっていう花だよ」と教えてあげると一気に理解したようでした。そしてとても喜んでくれました!
『呪術廻戦』が好きだという友人に、主人公の名前の由来にもなっている植物を贈るというのはなかなか粋なプレゼントだと言えるのではないでしょうか。実際に見たことがないイタドリでも『呪術廻戦』を通じて植物のイタドリについても知るというのは貴重な経験にもなるでしょう。
『呪術廻戦』が大好きな友人の誕生日。植物トリオそれぞれの植物を用いてブーケを作ってもらいました。その時店員さんに、「もしかして『呪術廻戦』のファンですか?」と聞かれ、びっくりしました!店員さんも大ファンだったようで、ラッピングしてもらっている間中『呪術廻戦』の話で盛り上がりました。友人も直物トリオブーケだと喜んでくれました!
『呪術廻戦』ファンの間ではイタドリギフトがひそかに流行っているという話もあるぐらい、主人公の虎杖君と植物のイタドリを掛けて楽しんでいる人は多いようです。イタドリだけではなく、ノバラも含めたトリオブーケをお願いしたいと考えているのであれば、それらの花が置いてあるお店をまず探さなくてはいけないでしょう。ちょっと珍しい植物ばかりなので、時期を逃すと見つからないかもしれません。 ちなみに、イタドリの花が見られるのは7月から10月にかけての時期だけです。イタドリの花をプレゼントしたいのであれば、7月から10月の間の時期を狙いましょう。
【まとめ】イタドリの花言葉とは?花言葉の由来や贈り物のシーンを紹介!
イタドリの花言葉についてみてきましたが、いかがでしたでしょうか。「イタドリ」と言えば『呪術廻戦』の虎杖だという人もいれば、山菜だという人もいるでしょう。本記事を読んで、改めてイタドリの凄さを知ったという人もいたかもしれませんね。今一度イタドリについておさらいしてみると、- 花言葉とは花のイメージにそって付けられたもの
- イタドリの花言葉とは「回復」と「見かけによらない」
- イタドリの花は白い小花
- イタドリの実は翼があり、一見花のように見える
- イタドリは10月5日の誕生花