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赤い実が可愛いソヨゴ。庭木として人気の高いソヨゴですが、詳しい育て方を知っている方は少ないのではないでしょうか。ソヨゴは新築祝いや記念樹にもおすすめです。
ソヨゴの育て方について知りたいと思いませんか。ソヨゴの置き場所や水やりなどの育て方を詳しく知ると、より楽しくソヨゴを育てたり増やしたりするなどできるでしょう。
そこでこちらの記事では
- ソヨゴの育て方ポイント:置き場所
- ソヨゴの育て方ポイント:水やり
- ソヨゴの育て方ポイント:肥料
- ソヨゴの剪定
- ソヨゴの増やし方
ソヨゴってどんな観葉植物なの?
庭木として人気のソヨゴ。観葉植物として室内で育てたい方は多いかもしれません。そんなソヨゴの特徴や花言葉について解説します。ソヨゴの特徴
ソヨゴの特徴は以下の3つです。- 日本、台湾、中国が原産の常緑広葉樹
- 滑らかな樹皮と赤い果実が特徴的
- シンボルツリーのに和議として人気
日本、台湾、中国が原産の常緑広葉樹
ソヨゴは日本・台湾・中国が原産のモチノキ科モチノキ属の常緑広葉樹です。日本では、関東以西に自生しています。樹木の中では、あまり根を張らず乾燥した場所でも育つ性質です。なめらかな樹皮と赤い果実が特徴的
ソヨゴはなめらかな樹皮と赤い果実が特徴的な植物。果実には、3㎝程の柄があるので、見た目は小さなサクランボのような雰囲気を持っています。ソヨゴは雌雄異株なので、すべてのソヨゴに赤い果実が付くわけではありません。また、近くに雄株のソヨゴがないと、結実ができないので気を付けてください。シンボルツリーの庭木として人気
ソヨゴはシンボルツリーの庭木として人気です。なめらかな樹皮と爽やかな葉、可愛らしい赤い実が楽しめるため、関東以西のご家庭の庭にはソヨゴがよく利用されています。また、ソヨゴの葉は密生するので、目隠しにも有用です。屋外からの視線が気になる場所にソヨゴを目隠しとして植えるとよいかもしれません。ソヨゴの花言葉は【先見の明】
ソヨゴの花言葉は「先見の明」です。「先見の明」の意味は、何事かが起こる前に、それを見抜く見識のこと。ソヨゴの厚みのある丈夫な葉は、乾燥気味のやせた土地でも育つのに適していることから花言葉が名付けられています。ソヨゴに風水的な問題はなく、方角も不問
ソヨゴに風水的な問題はなく、方角も不問とされています。そのため、ソヨゴを庭木として植える場合に風水を気にする必要はありません。ただし、日当たりの悪い場所では生育が悪いので、植える場所は日当たりのよい方角の場所に植えてあげるとよいでしょう。ソヨゴの育て方のポイント①:置き場所
ソヨゴの育て方について紹介します。育て方についてはさまざまなポイントがあります。そして、置き場所はソヨゴが育つのに重要です。置き場所について見ていきましょう。ソヨゴは大きく成長するため地植えして庭木にするのがおすすめ
ソヨゴは大きく成長するため、地植えしてに庭木にするのがおすすめです。ソヨゴは3~10mほど大きくなる樹木なので、鉢植えで育て続けることは難しいでしょう。もし鉢植えで育てる場合は、剪定を細かく行い、盆栽のように育てる必要があります。手間をかけずに育てたい場合は、庭木として育てましょう。強い西日による葉焼けに注意!
ソヨゴは強い西日による葉焼けに注意が必要です。葉が分厚いソヨゴですが、夏場の西日では葉焼けする可能性があります。西日が当たりやすい西側には植えないように気を付けてください。大きく成長している場合は耐性がありますが、小さな苗では、そのまま枯れる可能性があります。そのため、強い西日や日差しには注意してください。耐陰性があるので日向から明るい日陰で育てられる
ソヨゴは耐陰性があるので、日向から明るい日陰で育てることができます。常に暗い日陰や、日差しが全く差し込まない場所では、生育が難しいので注意してください。地植えの場合は強風による倒木に注意!
ソヨゴは根が浅い植物です。そのため、地植えの場合は強風による倒木に注意してください。3~10mほどの樹高になるので、大きいほど強風の影響を植えやすいです。台風などで倒れないように、支えをしておくと安心です。ソヨゴの育て方のポイント②:水やり
ソヨゴの育て方で重要な水やりのポイントについて解説します。鉢植えの水やりのポイント:土の表面が乾いたらたっぷりと
ソヨゴを鉢植えで育てる場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりしてください。鉢植えは、鉢の大きさや気温によって土が乾きやすい環境です。さらに、根が浅いので水切れの影響を受けやすい特徴があります。そのため、鉢植えでの育て方は、土が乾いたらたっぷり水やりすることがポイントです。地植えの水やりのポイント
地植えの水やりのポイントは以下の2点です。- 植え付けて2年以上経ち、根が安定している株は水やりが必要ない
- 1週間以上日照りが続く真夏などは朝か夕方に水やりをする
植え付けて2年以上たち、根が安定している株は水やりをしなくてOK
地植えの場合は、ソヨゴを植え付けて2年以上経ち、根が安定している株は水やりしなくてOKです。ただし、2年経っていない場合は、土中で根がしっかり張っていない場合があるので、気を付けてください。2年たつまでは、表面の土が乾いたら、しっかり水やりしておくことが重要です。1週間以上日照りが続く真夏などは朝か夕方に水やりを
1週間以上日照りが続く真夏などは朝か夕方に水やりをします。2年以上育てているソヨゴであっても、真夏に雨が降らない場合は水やりをしてください。朝や夕方の涼しい時間帯に水やりすることがポイントです。気温の高いお昼に水やりすると、根っこが土の中で蒸されて枯れる原因になります。特に鉢植えでは、お昼の水やりは控えてください。ソヨゴの育て方のポイント③:土
ソヨゴの育て方ポイントの土について解説します。水はけがよく有機質の多い土を好む
ソヨゴは水はけがよく有機質の多い土を好みます。水はけが悪い場合は、根腐れしやすいので注意してください。また、有機質が多いことで土に酸素が含まれ、有益な微生物が多く生存できます。中粒の赤玉土と完熟腐葉土か完熟樹皮堆肥を等量に混ぜたものなど
ソヨゴの土は、中粒の赤玉土と完熟腐葉土か完熟樹皮堆肥を等量に混ぜたものがおすすめです。小粒の赤玉土の場合は、粒が崩れて根詰まりの原因になるので気を付けてください。混ぜ込む腐葉土や堆肥は、完熟のものを使用しましょう。未完熟のものは、匂いがきつく混ぜ合わせてから発酵して熱を持つので、根が傷む原因になります。樹皮堆肥としてはバーク堆肥が一般的ですが、栄養素はほとんどないので、土をふかふかにする役割で混ぜ込んでください。ソヨゴの育て方のポイント④:肥料
ソヨゴの育て方のポイントとして、肥料について消化します。地植えの場合
地植えの場合の肥料は以下のポイントに気を付けましょう。- 時期は2月
- 株元の周辺に穴を掘り、寒肥として有機質肥料を埋める
- 植え付けから2年以内で元気がない時は油かすや化成肥料を与える
時期は2月頃
地植えでの育て方では、肥料時期は2月頃に与えます。ソヨゴに限らず樹木は、寒い冬の間に肥料を与えることが重要です。寒い冬に与える肥料のことを寒肥と言います。生育が緩やかな冬に肥料をしっかり与えることで、気温が暖かくなり根が伸びて、スムーズに肥料を吸収することができます。株元の周辺に穴を掘り、寒肥(元肥)として有機質肥料を埋める
寒肥の与え方は、ソヨゴの株元の周辺に穴を掘り、有機質肥料を埋めるようにします。ソヨゴを中心に円を描くように均等に5か所ほど穴を掘るとよいでしょう。その部分に、完熟有機肥料を埋めると効果的です。株元に近すぎると根焼けの原因になるので、伸びた枝葉の真下の地面に植えてください。植え付けから2年以内で元気がないときは油かすや化成肥料を与える
ソヨゴを植え付けてから2年経たずに元気がない場合は、油かすや化成肥料を与えてみるとよいかもしれません。植え付けて肥料をまったく与えてない場合は、肥料を与えるだけで元気になりやすいです。特に油かすは窒素(N)を多く含むので、葉色がよくなったり葉数が増えたりするでしょう。ただし、肥料の与えすぎは、枯れる原因にもなるので、与える量には気を付けてください。鉢植えの場合
鉢植えのソヨゴの肥料について紹介します。時期は3月頃
鉢植えの場合は、肥料は3月頃与えましょう。気温がやわらぎ始めたタイミングがベストです。化成肥料を株元に追肥する
鉢植えのソヨゴには、化成肥料を株元に追肥します。鉢の大きさにもよりますが、なるべく根に当たらないように鉢の縁沿いに追肥することがポイントです。化成肥料は即効性があるものが多いので、与えるとすぐに肥料効果が表れます。【成長したらすること】ソヨゴの植え替えについて
ソヨゴを育てている場合は、植え替えも重要な育て方の1つです。植え替えについて見ていきましょう。最適期は3月から5月上旬
ソヨゴの植え替えの最適期は3月から5月上旬です。3月から5月上旬は、ソヨゴの新芽や根が伸びる時期。この時期であれば、根が少々傷んでもすぐに新しい根が伸びて回復できます。植え穴・鉢土の底に有機質肥料か緩効性化成肥料を入れる
植え替えの場合は、植え穴・鉢土の底に有機質肥料か緩効性化成肥料を入れます。植え替えのタイミングで、肥料を与えると植え替え後の生育がよいでしょう。水はけが悪い所に地植えする場合は盛り土をする
地植えしたソヨゴを植え替えしたり、鉢植えで育てたソヨゴを地植えしたりするかもしれません。もし土の水はけが悪い所に地植えする場合は、盛り土をして水はけの改善をしましょう。根を切る移植では葉の量を1/3~1/2ほど減らしてから行う
根を切って移植する場合は、葉の量を1/3~1/2ほど減らしてから植え替えします。根を切ると水や栄養を吸収できる量が減るので、葉の量もあらかじめえらしておくと負担が少ないためです。日が当たるようになった幹は麻布テープなどで巻き、翌年の秋まで保護
植え替えて環境が変わると、今まで日が当たっていなかった場所に日が当たることがあります。日が当たるようになった幹は麻布テープなどで巻き、翌年の秋まで保護するとよいでしょう。細かな手入れをすることで、ソヨゴが綺麗に育ちます。【成長したらすること】ソヨゴの剪定について
ソヨゴが成長したら、剪定をします。育て方において剪定は重要なポイントです。剪定について見ていきましょう。定期的に行う必要はない
ソヨゴの剪定は定期的に行う必要はありません。伸びて邪魔になったり、葉が混みあってきたときに行います。時期は11月後半~2月頃
剪定の時期は11月後半~2月頃がおすすめです。ソヨゴは通年剪定が可能な植物ですが、11月後半~2月に剪定を行うことで、花や果実も楽しむことができます。樹形を乱すようであれば樹形を整える
剪定は、樹形を整えるように行います。剪定せずに育て続けると樹形が乱れます。そのため、ソヨゴが樹形を乱すようであれば樹形を整えてください。剪定の方法
ソヨゴの剪定方法を見ていきましょう。枝を間引く「枝抜き剪定」
剪定は、枝を間引く「枝抜き剪定」を行います。樹木であるソヨゴは枝が多く出てきます。そのまま育てると、風通しが悪くなるため病害虫発生の原因になるので気を付けてください。切り戻し
切り戻しとは、伸びた枝を切って短くすることを言います。伸びすぎた枝は切り戻して整えてください。枝葉が密集すると虫に気づきにくいため、剪定をする
枝葉が密集すると虫に気づきにくいため、剪定をしましょう。枝葉が茂ると、手入れが行き届かなくなったり風通しが悪くなったりして虫が発生しやすい環境になります。虫を発生させないためにも、ソヨゴの剪定は重要です。強い剪定は枯れる原因となってしまうためNG!
ソヨゴを剪定する場合は、強剪定(強い剪定)に気を付けます。強剪定とは、樹高を下げるために太い枝を切ってしまうことです。本来であれば、剪定を繰り返して大きくしないことが重要。いきなり短くしようと無理な強剪定は枯れる原因になってしまうためNGです。さらにソヨゴを増やす方法
ソヨゴを育てていると、増やし方について気になるかもしれません。ソヨゴを増やす方法を解説します。タネまき
ソヨゴの増やし方に種まきがあります。種まきの仕方を見ていきましょう。①11月~12月頃に完熟した実を採取
11月~12月頃に完熟した赤い実を採取してください。⓶果肉をつぶしながら流水で洗い、タネを取り出す
果肉をつぶしながら流水で洗い、種を取り出します。③湿らせた砂に混ぜ、ビニール袋で密閉して冷蔵庫で保存
種を取りだしたら湿らせた砂に混ぜ込み、ビニール袋で密閉して冷蔵庫で保存しましょう。④翌年3月~4月にタネを取り出し、流水でよく洗ってからまく
翌年3月~4月に種を取り出し、流水でよく洗ってから鉢植えや地植えします。その後、芽が出てきたら水切れがしないように大事に育ててください。接ぎ木
ソヨゴは接ぎ木でも増やすことが可能です。接ぎ木の方法を解説します。①3月下旬~4月上旬に雌株の枝から穂木をとる
3月下旬から4月上旬に雌株の枝から15㎝程の穂木を取ってください。穂木とは、台木に付ける枝のことです。⓶タネから育てた台木に「切り接ぎ」をする
ソヨゴの種から育てた台木に「切り接ぎ」をします。切り接ぎとは、台木にカッターで斜めに切れ込みを入れ、その部分に合うように穂木にも切れ込みを入れてくっつける接ぎ木の仕方です。③ついだ部分はビニールテープを下から巻き上げて固定
接ぎ木した部分はビニールテープをしたから巻き上げてしっかりと固定しましょう。この時に台木と穂木がずれると接ぎ木が成功しないので注意してください。④鉢ごとビニールに入れて密閉し、乾燥を防ぐ
接ぎ木したソヨゴは、鉢ごとビニールに入れて密閉し、乾燥を防ぐことが重要です。⑤実つきをよくするには3年後、同じ木に雄株の枝をつぐ
ソヨゴの実付きをよくするためには、3年後に同じ木に雄株の枝をつぐとよいでしょう。雌株の状態なので、雄株がなければ受粉できず実が付かない可能性があるためです。同じ木に雄株を接ぎ木すると、雌の柄だと奥の枝が混在するため、1本で果実が付くようになります。ソヨゴの植え付け
ソヨゴの育て方では、植え付けも重要なポイントです。植え付けについて解説します。4月~5月が最適期
ソヨゴの植え付けは4月~5月が最適期です。4月~5月は気温が安定しているので、植え付け後の根傷みも少なく育ちやすいでしょう。8月下旬から9月の植え付けも可能
春の4~5月に植え付けができなかった場合は、8月下旬から9月の植え付けも可能です。8月下旬から9月であれば、気温が落ち着き始めるので、このタイミングで植え付けてください。ただし、残暑が厳しく30℃以上の高温が続く場合は、植え替えは控えたほうがよいでしょう。根鉢に麻布がまかれているものはそのまま埋める
苗を購入して植え付ける場合は、ソヨゴの根鉢に麻布がまかれていることがあります。その場合は、麻布は解かずにそのまま植えましょう。麻布を解くと根鉢が崩れる恐れがあります。新しく伸びる根は、麻布越しに伸びるので心配いりません。植え穴に土を戻したら周りの土を幹の根元に集めて水鉢を作る
植え付けの植え穴にソヨゴの苗を植えこんだら、土を戻します。周りの土を幹の根元に集めて水鉢を作りましょう。植え付け後の水やりで、しっかり吸水させるために土で水が溜まるように盛り上げることを水鉢と言います。1ヶ月ほどよく様子を見て、水やりを欠かさないようにする
植え付けてからは、1ヶ月ほどよく様子を見て、水やりを欠かさないようにすることがポイントです。植え付け直後は根が伸びてないので、水切れをさせないように気を付けてください。赤い実を楽しむには雄木と雌木が必要!
ソヨゴの楽しい育て方は、赤い実の鑑賞にあります。しかし、赤い実を楽しむには、雄木と雌木が必要です。購入時に雌木なのか雄木なのかを確認しておく
ソヨゴを購入するときは、雌木なのか雄木なのか確認しておくことが大事です。2本購入して、どちらも雌木または雄木だった場合は、赤い実が付かないので注意してください。実をつけるための方法
ソヨゴに実をつけるための方法は紹介します。雌木の近くに雄木を植える
ソヨゴは雌雄異株なので、実をつけるためには雌木の近くに雄木を植えてください。また、雄木を植えた鉢を近くに置くことも効果的です。雌株に雄株を接ぎ木する
前述していますが、雌株に雄株を接ぎ木するとよいでしょう。雄の穂木から花粉が出て雌の枝の花に受粉するためです。ソヨゴによくあるトラブルと対処方法
ここではソヨゴによくあるトラブルと対処法について紹介します。病気
ソヨゴに主に発生する病気は以下の2つです。- すす病
- 褐斑病
すす病
すす病とは、黒いすすのような粉が枝葉に付く病気です。すす病が広がると、光合成が阻害されて生育が悪くなるので注意してください。主に、カイガラムシが原因で発生するので、カイガラムシを発生させないことが重要です。対処法①:枝葉が密集していたら剪定し、通気性をよくする
カイガラムシは、風通しが悪い場所に発生します。枝葉が密集している場所は剪定して、通気性をよくすることがポイントです。対処法⓶:すす病に侵された部分は早期に取り除く
すす病に侵された部分は早期に取り除くことが大事です。被害が少なければ、早めに剪定で取り除いたり柔らかい布で拭きっとったりしてください。対処法③:周辺部分に殺菌剤を塗布する
すす病は、カイガラムシの排せつ物にカビが生えた状態です。カビが広がらないように周辺部分に殺菌剤を塗布したり散布したりしましょう。褐斑病
褐斑病とは、葉に茶褐色やこげ茶色の斑点ができる病気です。カビによって伝染します。対処法:発病した葉を早々に摘み取る
褐斑病は、病状がひどくなると葉が次々落ちてしまいます。ソヨゴは常緑樹なので、本来は葉が落ちないにも関わらず梅雨時期に葉が落ちる場合は褐斑病の可能性があります。発病した葉を早々に摘み取ることも大事ですが、湿気が溜まらないように剪定したり、殺菌剤を散布したりして下さい。害虫
ソヨゴの主な害虫はカイガラムシです。カイガラムシはすす病を併発させる可能性が高いので、注意してください。カイガラムシ
カイガラムシにはさまざまな種類がおり、姿かたちはさまざまです。貝をかぶっているようなものや粉状のもの、非常に小さく発見が困難なものなど。樹木や植物の樹液を吸汁して植物の生育を阻害します。対処法①:ティッシュや竹べらなどで植物から落とす
カイガラムシは、柔らかいティッシュや竹べらなどで植物から擦り落としてください。カイガラムシの成虫の多くは動くことができないので、落とすだけで十分に対処できます。ただし、成虫は殻をかぶって薬剤が効きにくいので丁寧に擦り落としてください。対処法⓶:6月~7月頃に薬剤をまく
6月~7月頃に薬剤をまくことも効果的です。なぜなら、この時期はカイガラムシは幼虫なので殻をかぶっておらず薬剤が効きやすいためです。ただし、すでにいる成虫には効果は低いでしょう。増やさないためにも6月~7月は薬剤散布を行い、成虫はこそぎ落としてください。ソヨゴの下草におすすめの植物
最後にソヨゴの下草について紹介します。そもそも下草とは?
下草と聞いて、「何のことだろう?」と思う方は多いかもしれません。下草について見ていきましょう。樹木の根元に植える低木や地被植物、宿根草など
下草とは、樹木の根元に植える低木や地被植物、宿根草などのことです。つまり、下草とは常緑樹や落葉樹などの樹木や大型植物の根元を彩る栽培植物の総称と言えます。樹木だけでは物足りない場合にバランスをとるのに役立つ
樹木だけでは物足りない場合にバランスをとるのに役立ちます。お庭にソヨゴだけ植えても、パッとしないときに下草を植えると、お庭全体のバランスがよくなるでしょう。夏の直射日光や西日による地面の乾燥や地温の上昇を防ぐ
下草がなければ、地面に直射日光が当たります。その結果、地面が暖められて、ソヨゴなどの樹木の根が傷む可能性が高いです。しかし、下草を植えることで、夏の直射日光や西日による地面の乾燥や地温の上昇を防ぐことができます。落葉樹の根元に常緑植物を植えると冬枯れの季節も景観が保てる
落葉樹を植えている場合、冬は葉が落ちてもの悲しい雰囲気になりやすいです。しかし、根元に常緑植物を植えると、冬枯れの季節も景観が保てます。樹木栽培では、景観を保つためにも下草を植えてみてはいかがですか。ソヨゴと相性のいい下草
ソヨゴと相性のいい下草は以下の3つです。- ツルニチニチソウ
- タイム
- セダム
ツルニチニチソウ:ソヨゴの株元を覆うように育つ
ツルニチニチソウは、ニチニチソウのような可愛い花が咲くつる植物です。非常に繁殖力が強くぐんぐん増えます。そのため。ソヨゴの株元を覆うように育ち、にぎやかにしてくれるでしょう。タイム:香りがよく、葉の色のきれいな種類が豊富
タイムはハーブとして有名な植物です。実はタイムにはさまざまな種類があります。香りがよく、葉の色の綺麗な種類が豊富なので、ガーデニングにも役立つでしょう。ソヨゴの株元に鮮やかなタイムを植えて爽やかなお庭にすると素敵ですね。セダム:グリーンの絨毯のようにソヨゴの株元を彩る
セダムは多肉植物の一種です。多肉植物の中でも、種類が非常に多く、姿かたちが品種によってさまざま。その中でも、グリーンの絨毯のように広がるセダムがおすすめです。ソヨゴの株元を鮮やかに彩ってくれるでしょう。ソヨゴの育て方を紹介!日々のケア方法から赤い実の楽しみ方までのまとめ
ここまでソヨゴの育て方について解説してきましたがいかがですか。 この記事のポイントは- ソヨゴは耐陰性があるので半日陰から蜷田の場所で育てることができる
- ソヨゴは根が浅い樹木なので植え付け1ヶ月~2年は水切れに注意。春~夏は土が乾く前に水をたっぷり与えることが重要である
- ソヨゴは肥料を与えなくても育つが、与えたほうが葉が美しく育つ。もし与えるなら、2月頃に油粕や緩効性化成肥料をソヨゴの周囲に穴をあけるのように掘って与えると効果的
- ソヨゴの剪定は、11月下旬から2月に、茂り過ぎた枝葉を風通しがよくなるように切るとよい
- ソヨゴの増やし方には「種まき」「接ぎ木」の2つの方法がある