目次
星形の可愛らしい花を咲かせるブルースター。半つる性の草姿も魅力的ですよね。ブルースター栽培に興味がある方の中には、「そもそも育て方がわからない」「ブルースターの育て方って難しそう」と考えている方も多いのではないでしょうか。 そこで、本記事では、
- ブルースターの特徴
- ブルースターの植えつけのしかた
- ブルースターの育て方のポイント
- ブルースターの植え替えについて
- ブルースターの増やし方
- ブルースターのお手入れ方法
- ブルースターによくあるトラブル
ブルースターってどんな植物なの?
ブルースターを適切に育てるためには、まず性質や特徴を知っておくことが大切です。ここでは、ブルースターの基本情報および花言葉を見てみましょう。ブルースターの基本情報
まずはブルースターの基本情報について解説します。南米原産のガガイモ科ツィーディア属の多年草
ブルースターはブラジルなど南米を原産地とするガガイモ科ツィーディア属の多年草です。「オキシペタラム」の名で出回ることもあります。また、「ルリトウワタ(瑠璃唐綿)」の和名も持ちますよ。ブルースターは暖地であれば屋外で冬越しできる丈夫な植物です。半つる性の植物で、成長すると背丈は1mほどになります。青い色と星型の花が特徴的
ブルースターは、名前の通り青くて星形の特徴的な花を咲かせます。咲き始めは薄い青色だった花は、徐々に青みが深くなっていき、最終的にはピンク色を帯びるようになります。ブルースターの開花時期は5月~10月です。耐暑性が高いため、初夏から秋まで花が咲き続けます。結婚式のブーケにもよく使われる
青色を結婚式に取り入れると花嫁が幸せになるといわれる「サムシングブルー」にちなんで、ブルースターがウェディングブーケに使われることがあります。さりげなく落ち着いた雰囲気のブルースターは、ブーケの引き立て役として活躍しますよ。ブルースターの花言葉
ブルースターには「信じあう心」「幸福な愛」の2つ花言葉が付けられています。「信じあう心」
1つ目の花言葉は「信じあう心」です。青色が聖母マリアを象徴する色であることや誠実さを表す色であることが由来で付けられました。結婚式のブーケや結婚祝いにぴったりの花言葉ですよね。「幸福な愛」
2つ目の花言葉は「幸福な愛」です。この花言葉は、前項でお伝えした「サムシングブルー」に由来しています。もちろん夫婦間だけでなく、家族や友達へ思いを込めてプレゼントする際にも最適です。欧米では、男の子の誕生祝いとしてブルースターを贈ることがあるんだとか。「幸福な愛」の花言葉を添えてプレゼントすれば、きっと相手も喜んでくれるでしょう。ブルースターの植え付けのしかた
ブルースターの育て方の最初のステップは植え付けです。きれいな花を咲かせるためには、植え付けから丁寧に行う必要があります。ここでは、地植え・鉢植えそれぞれの植え付けのしかたを確認してみましょう。植え付けの適期は4月下旬〜7月上旬
前述の通り、ブルースターは5月~10月に開花時期を迎えるため、植え付けの適期は4月下旬~7月下旬になります。成長が鈍くなる真夏の植え付けは避けましょう。花苗店で入手した苗は早めに植え付ける
苗自体は前項でお伝えした植え付け適期以外の時期にも花苗店などで出回っています。植え付け時期が遅くなってしまわないように、入手したら早めに植え付けましょう。入手し次第植え付けることで、株がしっかり育ってきれいな花を咲かせてくれますよ。地植え
ここでは、地植えの場合の植え付け方法について解説します。土づくりをした場所に苗の根鉢より一回り大きな穴を掘る
苗を植え付ける前に、土づくりを済ませます。土づくりについては後の項で解説しているためそちらを参考にしてみてください。土づくりした場所に、苗の根鉢よりもひと回り大きな穴を掘ります。複数の苗を植える場合は20㎝くらい間隔をあける
苗を複数植えるときには、苗同士の間隔が20cmほど空くように植え付けます。間隔が狭いと、葉が茂ったときに蒸れてしまったり、見栄えが悪くなったりしてしまうため、適度な間隔を保つようにしましょう。根鉢を崩さずに植え付け、たっぷり水を与える
ポットから取り出した苗は、根鉢を崩さないように植え付けましょう。直根性のブルースターは栄養分を吸収する細根が少なく、根鉢を崩してしまうと少ない細根が傷つけられてしまう恐れがあります。そのため、根鉢を崩さず丁寧に植え付けてください。植え付け後はたっぷりと水やりしましょう。鉢植え
次に、鉢植えの場合の植え付け方法について解説します。6~7号の鉢を用意する
ブルースターの苗1つに対して、6~7号の鉢を用意します。6号は直径18cm、7号は直径21cmの植木鉢です。鉢底ネットを敷き、軽石を1~2段分入れてから土を半分くらいまで入れる
土を入れる前に、鉢底ネットと軽石をセットします。軽石は1~2段分を目安に入れましょう。鉢底ネットと軽石を入れることで、通気性・排水性が確保され根腐れを防げます。また、底から害虫が入ってくるのを防ぐ効果もありますよ。鉢底ネット・軽石を入れたら、土を鉢の半分くらいまで入れてください。苗の根鉢を崩さずに置き、鉢の縁から2~3㎝ほどまで土を入れる
地植え同様、ポットから取り出した苗は根鉢を崩さずに植え付けます。土の上に苗を置いたら、土を被せてください。このとき、土から鉢の縁までが2~3cm空くようにしてください。2~3cmのスペースは「ウォータースペース」と呼ばれ、水やりの際に土の上に水が溜まるようにするために設けます。もし土を鉢の縁ギリギリまで入れてしまったら、水やりのときに土も水も外側に流れてしまい、水が土の中まで浸透していきません。必ずウォータースペースは確保しましょう。隙間ができないよう棒でつつきながら土を足していく
根の隙間まで土が入っていくように、割り箸などの棒でつついて土を足していきます。すき間なく土を入れて、株を安定させましょう。鉢底から溢れるくらいたっぷりと水を与える
最後に、鉢底からあふれるほどたっぷりと水やりしてください。植え付け後の水やりには、土を落ち着かせて根と密着させたり、細かい土や雑菌を流したりする役割があります。ブルースターの育て方のポイント①:栽培場所
ブルースターの育て方のポイント1つ目は栽培場所です。適切な場所を選び、花付きの良いブルースターに育てましょう。日当たり・風通しがよく水はけのよい場所で育てる
ブルースターの育成には、日当たり・風通し・水はけの良い場所を選びます。日当たりが悪いと花付きが悪くなってしまいます。また、ブルースターは湿気に弱いため、通気性と排水性をしっかり確保してください。多湿の環境には弱く、風通しがよくないと病気にかかりやすい
前項でお伝えした通り、ブルースターは多湿な環境に弱い植物です。風通しが悪いと病気にかかりやすくなってしまうため、栽培場所を選ぶ際には十分注意してください。耐寒温度は5℃ほどなので冬は防寒対策を
半耐寒性の植物であるブルースターの耐寒温度は5℃程度なので、冬場の防寒対策が欠かせません。鉢植えの場合は、室内の日の当たる場所で管理します。一方、地植えのブルースターにはマルチングを施しましょう。マルチングとは、株もとにワラや腐葉土を被せて防寒する方法です。寒冷地では地植えから鉢植えに移して、室内で管理するのがおすすめです。鉢植えの場合
ここでは、鉢植えの場合の栽培場所選びのポイントを紹介します。雨に当たるとシミになりやすいため長雨の時は軒下に移動させる
ブルースターは雨に当たると花や葉の表面にシミができてしまうことがあります。よって、長雨のときには軒下へ移動させるなど、雨が当たらないように気を付けましょう。冬は日当たりがよく暖かい軒下や室内に取り込むと冬越しできる
冬はなるべく暖かい環境で育てるために、日当たりが良い軒下や室内に移動させてください。栽培場所を工夫すれば、冬越ししやすくなりますよ。地植えの場合
地植えの場合は、特に冬場の栽培場所を工夫する必要があります。霜が降りたり凍結する地域では寒くなる前に鉢に植え替える
霜が降りたり、凍結したりする地域では、本格的に寒くなる前に鉢に植え替えましょう。地植えのまま管理すると、霜や凍結により株が傷んでしまいます。冬越しして暖かい春を迎えたら、再び地植えにしてみてください。寒冷地でなければマルチングを施して保温すると地植えでも冬越しできる
前述の通り、半耐寒性のブルースターは寒冷地でなければ地植えでも冬越し可能です。ただし、マルチングをしてしっかり保温してあげましょう。ブルースターの育て方のポイント②:水やり
ブルースターの育て方のポイント2つ目は水やりです。適切な頻度・量の水やりをすることで、植物は元気に育っていってくれますよ。ここでは、ブルースターの水やりのコツを5つ紹介します。地植えの場合:植え付け後と乾燥が続く時期以外の水やりは必要なし
地植えの場合、基本的に水やりは不要です。ただし、植え付け後は乾燥しがちなため、こまめに水やりしましょう。また、乾燥が続く時期にもたっぷりと水分を与えます。加湿にならないよう注意し、土が乾いたらたっぷり水をやる
前述の通り、ブルースターは多湿が苦手な植物です。湿った状態が続くと枯れてしまうため、「土の表面が乾いてからたっぷりと」を意識して水やりしてください。また、茎葉がだらんと下を向いていたら水が足りていない証拠です。その場合は速やかに水分を与えましょう。株が蒸れないよう、茎葉全体でなく株元の地面に水をかける
水やりのコツは、株もとの地面に水がかかるように行うことです。茎葉全体に水がかかってしまうと、株が蒸れてしまうため注意してくださいね。夏の水やりは朝か夕方の涼しい時間に行う
夏場の水やりは、朝もしくは夕方の涼しい時間帯に行います。理由は、気温の高い昼間だと与えた水の温度が上がり、株が蒸れてしまうためです。株が枯らさないために、タイミングを間違えないようにしましょう。冬の水やりは凍結しないよう気温が上がった昼間に行う
冬は気温が上がった昼間に水やりをしてください。夏のように朝方や夕方の気温が低い時間に水やりすると、凍結してしまう恐れがあります。冬と夏では、水やりのタイミングが逆だと覚えておきましょう。ブルースターの育て方のポイント③:土
ブルースターの育て方のポイント3つ目は土です。植物は水も栄養分も土から吸収します。そのため、質の良い土で育てることが大切です。水はけと通気性がよく、適度な保水性のある土がよい
栽培場所と同じく、ブルースターは水はけと通気性の良い土で管理します。また、水がすぐに乾いてしまわないように、適度な保水性を持たせることも重要です。鉢植えの場合
ここでは、鉢植えのブルースターに適した土について解説します。市販の草花用の培養土で育てられる
鉢植えの場合は、市販の草花用の培養土で育てられます。買ってそのまま使えるため、園芸初心者の方でも手軽に始められますよ。赤玉土(小粒)5:腐葉土4:牛ふん堆肥1の配合土でも
自分で土を配合してもOKです。「赤玉土(小粒)5:腐葉土4:牛ふん堆肥1」の割合で配合土をつくってみましょう。地植えの場合
地植えの場合は土づくりから行います。ここでは、土づくりの方法を紹介します。植え付けの約2週間前に腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込んで耕す
苗を植え付ける2週間ほど前に腐葉土・堆肥・緩効性肥料を混ぜ込んで、よく耕しておきましょう。腐葉土や堆肥には土壌改良の効果があります。また、緩効性肥料を加えておくことで、植え付け直後から成長をサポートできますよ。時間をおくことで土の分解が進んで熟成し、根張りがよくなる
2週間前に土づくりを行うのは、土の分解に時間が必要なためです。腐葉土や堆肥を混ぜ込んでからある程度時間をおくことで土はしっかり熟成します。熟成した土で育てた株は、根がよく張り、元気に育っていってくれますよ。ブルースターの育て方のポイント④:肥料
ブルースターの育て方のポイント4つ目は肥料です。植物のご飯である肥料は、株を十分に成長させ、花付を良くしてくれます。しかし、むやみやたらに与えれば良いわけではありません。施肥の適切なタイミングや量を覚えておきましょう。植え付け時に元肥として緩効性化成肥料を入れる
植え付け時には元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。ただし、鉢植えで使う市販の草花用の培養土は、すでに栄養分が含まれているため元肥が不要です。配合土および地植えの土にの元肥を施しましょう。株がよく育つ5月~10月の成長期に追肥をする
ブルースターの株がよく育つ5月~10月の成長期には、定期的に追肥をします。固形肥料と液肥(液体肥料)では与える頻度が異なるため、よく確認しておきましょう。固形肥料の場合は草花用緩効性化成肥料を2カ月に1回与える
固形肥料を与える場合は、草花用緩効性化成肥料を2ヶ月に1回の頻度で与えます。緩効性肥料はゆっくり長く効いてくれるため、頻繁に与える必要がありません。液肥の場合は8~10日に1回与える
液肥(液体肥料)の場合は、8~10日に1回与えます。固形肥料に比べて、液肥はすぐに効き目があるのが特徴です。1回で与える量は肥料ごとで定められているため、用量をよく守って与えましょう。冬は肥料を与えない
冬場は肥料を与えないようにしてください。冬はブルースターの休眠期にあたり、株の成長が緩やかになります。このタイミングで肥料を与えると肥料焼けを起こし、最悪の場合枯れてしまうので、くれぐれも肥料は生育期のみと覚えておきましょう。【成長したらすること】ブルースターの植え替えについて
多年草であるブルースターは、成長に合わせて定期的に植え替えをします。植え替えによってそのときどきに合った生育環境を整えましょう。植え替えのタイミング:1~2年に1度
鉢植えで育てているブルースターは、1~2年に1度を目安に植え替えましょう。鉢植えは地植えとは異なり、根の成長スペースが限られているため、同じ鉢で育て続けると根が詰まってしまいます。よって、定期的な植え替えが必要になるのです。植え替えの時期:4月下旬~7月上旬
植え替えの適期は4月下旬~7月上旬です。植え付けの適期と同じですね。株へのダメージを抑えるために、温かい時期に済ませましょう。根が傷つきやすいため植え替え時には注意
植え替えは少なからず根に負担がかかってしまう行為です。特に、直根性のブルースターは細毛が傷ついてしまうとその後の成長に大きく影響するため、より慎重に植え替えを行いましょう。水やりを控えて土が乾いた状態で行うと作業しやすい
植え替え前は、株への水やりを控えましょう。土が湿った状態で植え替えようとすると、土の重みで株が抜きづらかったり、根が切れてしまったりします。土が乾燥している方が、ラクに作業を進められますよ。ブルースターの増やし方
ブルースターはわざわざ新しい苗を買わずとも、「種まき」「挿し木」によって株を増やしていけます。すでにブルースターを育てている方は、増やし方も覚えておくと良いでしょう。種まき
ブルースターを増やす方法の1つが種まきです。ここでは、種まきの時期や方法について解説します。発芽から開花まで4~5カ月かかる
種まきで株を増やす場合、発芽から開花まで4~5ヶ月かかります。開花させたい時期から逆算して、早めに種まきをすると良いでしょう。発芽適温は20~25℃
ブルースターの発芽適温は20~25℃です。つまり、温かい時期に行うことが大切になります。4月頃室内や育苗器を利用して種まきするのがおすすめ
ブルースターの種まきは、4月頃に室内もしくは育苗器の中で行うのがおすすめです。育苗器とは、人工的に加温して発芽させる機器を指します。さまざまなタイプの育苗器が販売されているため、予算や用途に合ったものを選びましょう。種まき後は、15~20日ほどで発芽しますよ。移植を嫌うため根が回る前に定植する
前述の通り、ブルースターは直根性のため移植を嫌います。そのため、根が回ってしまう前に花壇や鉢に定植しましょう。草丈が低いうちに摘心を繰り返して枚数を増やすとよい
草丈が低いうちに、摘心を行いましょう。摘心とは苗の先端部分についている目を摘む作業のことです。摘心することでワキ芽が伸びるため、枝数が増えていきます。枝数が増えた方がたくさんの花を楽しめるようになりますよ。こぼれ種でもよく育つ
ブルースターはこぼれ種でも育つほど丈夫な植物です。よって、種まきからでも十分の株を成長させられます。「ちゃんと育つか不安…」という方も、ぜひ1度挑戦してみてください。種をまいた年にあまり花が咲かなくても、冬越しさせれば翌年に立派に咲く
もし種をまいた年にあまり花が咲かなくても心配ありません。しっかり冬越しさせられれば、翌年からは立派に花を咲かせてくれますよ。花数が少ない場合でも、丁寧に育成しましょう。挿し木
ブルースターは挿し木でも増やせます。挿し木とは、株の一部をカットして土に挿し、そこから発根させて増やす方法です。挿し木は成長期の5月~8月が適期
挿し木は生育旺盛になる成長期の間に行います。具体的には5月~8月に行うと良いでしょう。つるを切ったときに出る樹液は有毒でかぶれることもあるので注意
ブルースターのつるをカットすると、切り口から白い樹液を出てきます。この樹液は有毒で、肌に触れるとかぶれてしまう恐れがあるため注意してください。作業するときには手袋をつけて直接触れないようにする
挿し木の作業をするときは手袋を着用して、樹液が直接触れないようにすると良いでしょう。特に肌が敏感な方は、手袋の着用が必須です。つるを10~15㎝の長さで斜めに切り取り、30分~60分水に浸ける
つるを2~3節含むように、10~15cmの長さで斜めに切り取ります。切ったつるは根が付いていないため、乾燥しがちです。よって、30~60分ほど水に浸けて給水させましょう。給水させておくと、乾燥で枯れるのを防げます。切り口から乳液が出てきたら水で洗い流す
つるの切り口から出てくる乳液は、水で洗い流します。もしつるの中に乳液が残っていると、上手く水を吸い上げられなくなり、挿し木に失敗してしまいます。乳液が出てこなくなるまで、よく洗い流しましょう。バーミキュライトなど清潔な用土に挿して土が乾かないように水やりをする
挿し木にはバーミキュライトなどの清潔な用土を使用します。用土はあらかじめ湿らせて起きましょう。土が乾燥していると、挿したときに切り口が傷んでしまう恐れがあります。土に挿した後は、乾燥しないよう水やりを行ってください。日陰で管理し、根が生えたら鉢や地面に植え替える
挿し木後は、日陰で管理してください。日当たりの良い場所だと、葉からの蒸散量が増え、乾燥によって枯れてしまいます。根が生えたら、鉢や花壇に植え替えましょう。ブルースターのお手入れ方法
ブルースター栽培においては基本の育て方の他に、覚えておくべきお手入れがあります。ここでは、3つのお手入れ方法を紹介します。支柱を設置する
ブルースターの草丈が伸びてきたら、支柱を設置して株を支えてあげましょう。茎葉の先に花をつけるため、草丈が伸びると倒れやすい
ブルースターは半つる性の植物で、つる状に伸ばした茎葉の先に花をつけます。草丈が伸びる花の重みで株が倒れてしまうことがあるため、支柱が必要になるのです。早めに支柱を立てて誘引するとよい
株が倒れてしまわないよう、早めに支柱を立てましょう。支柱を立てたら誘引してください。誘引とは、ビニールタイなどで軽く結んで、伸びてほしい方向に導くことを指します。誘引することで、ブルースターは倒れずに、上に伸びていってくれますよ。花がら摘み
花が咲き終わったら、花がら摘みを行いましょう。終わった花は早めに摘み取る
咲き終わった花は、なるべく早めに摘み取ってください。そのままにしておくと、次の花が咲きにくくなってしまいます。放置すると種つくりのために花数が少なくなってしまう
咲き終わっている花を放置すると、ブルースターは次に種つくりを始めます。種つくりにエネルギーを消費してしまうと、次の花を咲かせられなくなり、結果的に花数が少なくなってしまいます。よって、咲き終わりの花は早めに摘み取る必要があるのです。株周りを清潔に保つと病害虫の発生を予防できる
株周りを清潔に保つことは、病害虫の発生予防になります。枯れて地面に落ちてしまった花や葉は、気付いたときに取り除くようにしましょう。切り戻し
切り戻しとは、大胆に株をカットしてしまう剪定方法です。さらなる開花を促したり、草姿を美しく保ったりするために必要になります。8月後半ごろに草姿が乱れていたら一度切り戻しを行う
ブルースターは8月後半頃になると、草姿が乱れてくることがあります。その場合は、思い切って切り戻しを行いましょう。地際から草丈の半分くらいの高さを目安にカットする
切り戻しは、草丈が半分くらいの丈になるようにカットしましょう。このとき、短く切りすぎてしまうと枯れてしまう恐れがあるため注意してください。切り戻しを行うと再び新芽を出して開花することも
切り戻しを行うことで再び新芽が伸び、新しく花が咲くことがあります。より長く花を楽しむためにも、ぜひ切り戻しを行ってみてください。ブルースターによくあるトラブル
ブルースターを育てていると、トラブルが発生することがあります。トラブルが起きても冷静に対処できるようにしておくことが大切です。ここでは、ブルースターによくあるトラブルとその対処法および予防法を紹介します。かかりやすい病気は特になし
ブルースターは基本的に病気にかかる心配はありません。地植え・鉢植えともに安心して育てられますよ。アブラムシ
ブルースターにはアブラムシが付くことがあります。3~4mmのアブラムシは、茎や葉の裏から吸汁して株を弱らせてしまうため、見つけ次第すぐに駆除しましょう。対処法:発生初期に水などで落としたり、薬剤を散布する
アブラムシはあっという間に増えてしまうため、早めの対処が必要です。発生初期であれば歯ブラシや水流で簡単に落とせますが、数が増えてくるとなかなか取り切れないため、その場合は薬剤を散布して駆除しましょう。予防法:植え付け時に粒状薬剤を土に混ぜ込む
アブラムシは植え付け時に粒状薬剤を土に混ぜ込んで予防しましょう。土に混ぜるだけで効果を発揮してくれるため、簡単に予防可能です。コナジラミ
コナジラミもブルースターにつきやすい害虫です。体長は1mm程度ですが、体が白いため見付けやすいでしょう。アブラムシのように吸汁して株を弱らせる他、排泄物によってすす病も引き起こすため、アブラムシ同様、早めに対処してください。対処法:薬剤を散布する
アブラムシと同じく、コナジラミもみるみるうちに繁殖していきます。薬剤を散布して徹底的に駆除しましょう。予防法:雑草や枯れ葉を取り除く
雑草や枯れ葉を取り除くことが、コナジラミの発生予防になります。コナジラミは冬の間に雑草や枯れ葉の卵を産みつけ、春に活動を開始します。よって、株周りをきれいに保っておくことが大切です。ブルースター(オキシペタラム)の育て方!植え付けからケア方法まで紹介のまとめ
ブルースターの育て方について解説してきました。本記事の内容を改めてまとめています。- ブルースターはブラジルなど南米を原産地とするガガイモ科ツィーディア属の多年草
- 5月~10月に青い星形の花を咲かせる
- 苗の植え付けは4月下旬~7月上旬に行う
- ブルースターの育て方のポイント①「栽培場所」:日当たり・風通し・水はけの良い場所を選ぶ
- ブルースターの育て方のポイント②「水やり」:地植えは水やり不要だが、鉢植えは土が乾いてからたっぷりと水やりする
- ブルースターの育て方のポイント③「土」:水はけ・通気性が良く、適度な排水性がある土を使用する
- ブルースターの育て方のポイント④「肥料」:植え付け時に元肥を施し、成長期に追肥する
- 鉢植えのブルースターは1~2年に1度を目安に植え替えを行う
- ブルースターは「種まき」「挿し木」で増やせる
- ブルースターには基本の育て方に加えて、支柱の設置・花がら摘み・切り戻しなどもケアも大切
- ブルースターは病気にかかることはないが、アブラムシやコナジラミが発生する可能性がある