目次
細い緑の茎が様々な方向に伸びていく姿が魅力的なリプサリス。初心者でも育て方が簡単で、ハンギングとして育てる観葉植物として人気を得ていることから近年は園芸店やホームセンターでも見かけるようになりました。 今回は、
- リプサリスの育て方のポイント
- リプサリスの植え方
- リプサリスの剪定方法
- リプサリスの種類
リプサリスってどんな観葉植物なの?
まずはリプサリスはどんな植物なのか、原産や育ち方など詳しく調査してみました。アメリカが原産のサボテン科リプサリス属の植物
リプサリスは元々アメリカの南部から南アフリカが原産のサボテン科リプサリス属の観葉植物です。主に熱帯雨林に生息しており、高温多湿の環境を好んでいます。リプサリスは樹木の幹や枝、岩に着生して生息していることから森のサボテンとも呼ばれています。サボテンの仲間だがトゲがなく垂れるように育つ
リプサリスはサボテンの仲間ではありますが、サボテンに見かけるトゲはなく多肉植物にみられる厚みのあるぷっくりとした茎が特徴です。リプサリスは茎を垂れるように下に育っていく生長を利用してハンギングして楽しめる植物として利用している方が増えています。日陰に強く生長が旺盛で、インテリアグリーンとして人気
リプサリスは本来熱帯雨林の環境で育ってきた植物。木々や岩場に隠れても十分生長ができるほどの耐陰性を持ちあわせているため、日陰でも育てることが可能です。そのため明るい部屋であれば生育旺盛にすくすくと育ってくれるので、インテリアグリーンとして人気の植物の種類です。リプサリスの花言葉
リプサリスの花言葉には以下の4つの意味を持ちあわせています。- 偉大
- 燃える心
- 温かい心
- 枯れない心
偉大
リプサリスを含むサボテン科の植物は、砂漠のように暑く過酷な環境下でも育つことができることから偉大という花言葉がつけられたと言われています。燃える心
リプサリスをはじめとしたサボテン科の植物は、他の植物では育たないような厳しい環境でも燃えるような色の花を咲かせてくれることから燃える心という花言葉がつけられたそうです。温かい心
リプサリスの花言葉のひとつに温かい心という意味があります。友人や親せきへの新築祝いや引っ越し祝いとしても最適なメッセージが込められそうですね。枯れない愛
リプサリスの花言葉は、枯れない愛という意味も込められています。その言葉の通り枯れることのないくらいに生命力が高く生育も旺盛なことから名づけられました。リプサリスの風水効果
リプサリスには60ほどの種類があると言われていますが、サボテンと同様風水の効果があるとされています。しかし、トゲや毛のある種類とトゲや毛のない種類とでは風水的な意味が多少異なってくるようです。それぞれ詳しく解説しますね。柔らかい毛のある品種は邪気払いの効果が期待できる
リプサリスの中でもホリダ・ケレウスクラ(青柳)・ケレウスクラ(フロストシュガー)などの柔らかい毛のある品種は邪気払いの効果が期待できるとされています。特に悪い気が溜まりやすい鬼門の場所やトイレなどの場所に置いておくと悪い気をはねのけてくれるでしょう。毛のない品種は邪気を吸収する
また、リプサリスの中でも毛のない品種のラムローサ・カスッサ・エリプティカ・エワルディア・パラドクサなどは、邪気を吸収してくれます。吸収した悪い気は中に封じ込め良い気が回るようにしてくれますよ。リプサリスの育て方のポイント①:置き場所
リプサリスを育て方にはいくつかのポイントがあります。- リプサリスの育て方のポイント①置き場所
- リプサリスの育て方のポイント②水やり
- リプサリスの育て方のポイント③土
- リプサリスの育て方のポイント④肥料
明るい室内か屋外の半日陰がよい
リプサリスは元々熱帯雨林に生息している植物です。そのためリプサリスは高温多湿を好みます。たくさんの木々に囲まれた環境下で育つので、耐陰性を持ちあわせていますが、多少の日当たりがある方が元気に育ってくれるため、置き場は明るい室内か屋外の半日陰においてあげるのがいいとされています。真夏の直射日光による葉焼けに注意
先述しましたが、熱帯雨林の中で育ってきたリプサリスはたくさんの木々に囲まれて育ってきました。そのため真夏の直射日光には弱い植物です。長時間日光に当て続けるとリプサリスの葉にダメージを追い、葉焼けしてしまう恐れがあります。屋外で育てる場合も真夏と10月以降は室内で育てるとよい
リプサリスを屋外で育てる場合、真夏の直射日光は葉にダメージを追い、葉焼けしてしまう可能性があります、また秋から冬に変わる10月以降の温度の変化にもリプサリスにとっては弱ってしまう可能性も考えられます。気温の差や乾燥には特に気をつけるために室内で育てるのがおすすめです。気温は最低10℃以上をキープする
リプサリスは暑さには強いものの、寒い気温に弱い植物です。品種によっては5℃程度でも耐えられますが、冬の時期は最低10℃以上の温度を管理してあげる必要があります。屋外で育てている場合は寒くなってきたころに室内へと移動させましょう。リプサリスの育て方のポイント②:水やり
リプサリスの育て方について水やりも重要になります。春から夏にかけてはしっかりめ、秋から冬にかけては土が乾ききってから水やりするのがポイントです。こちらも詳しくお伝えしていきますね。サボテン科だが、生育期に土が乾くと生育が悪くなる
リプサリスは、サボテン科の植物。サボテンはあまり水やりをしなくてもいい植物であることはご存知の方もいらっしゃるかと思います。しかし、リプサリスは生育期と言われる4月から9月にかけての期間に土が乾いてしまうと生育が悪くなりうまく育ってくれなくなることがあります。鉢の中央部分までの土が乾いたらたっぷりと水をやる
リプサリスは多肉植物のため、他の観葉植物に比べると保水力を持ちあわせています。そのため毎日の水やりは必要ありませんが、鉢の中央部分まで土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげましょう。水のあげすぎによる根腐れに注意
サボテン科のリプサリスの水やりの目安は土の表面が乾いたタイミングでしたね。しかし、他の観葉植物と同じ頻度で水をあげ続けてしまうとリプサリスにとっては水のあげすぎになってしまう場合も。水をあげすぎると必要以上に水を蓄えてしまい、根腐れの原因になってしてしまうため注意が必要です。鉢の受け皿に溜まった水をこまめに換える
リプサリスの水やりで見落としてしまいやすいのが、水やりの後の鉢の受け皿です。水やりの後に少し時間が経った後に鉢からあふれ出た水が受け皿に溜まっていることがあります。これはリプサリスの鉢にとっては不要な水です。溜まったまま放置しておくと根腐れの原因にもなるので、受け皿に溜まった水はしっかりと捨てておきましょう。冬は水を与えない
リプサリスにとっては冬の寒い時期は休眠期に入り、生長がかなり緩やかになります。根や葉の水の吸水力は弱まるため、冬の時期にたくさんの水をあげてしまうとリプサリスの根に負担がかかり根腐れの原因にもなりかねません。冬場の管理は水を与えず、葉水をこまめに与える程度にしましょう。水不足や水のやりすぎでしわしわになることがある
リプサリスがしわしわになる原因は、水不足または水のやりすぎの場合が考えられます。水不足の原因でしわしわになった際は、多肉植物に水やりを行う際に利用される腰水の方法で水やりを行うといいでしょう。 腰水…水を張った受け皿や容器に直接鉢を浸して鉢底(底面)から給水をさせること また、水のやりすぎが原因でしわしわになった際はそのままにしておくと根腐れする恐れがあります。新しい土に植え替えて新しい根が生えてくるか様子を見ましょう。リプサリスの育て方のポイント③:土
リプサリスを上手く育てるには土にもポイントがあります。こちらも詳しく解説していきますね。水はけのよい土がおすすめ
サボテン科のリプサリスは保水力のある土よりも水はけのいい土を好みます。保水力のある土で育てていると常に湿度の高い状態が続くためリプサリスの根が傷んでしまう恐れがあります。市販の多肉植物用の土で育てられる
リプサリスの土は、水はけのいい赤玉土や鹿沼土などを配合した土を使用することで育てることができますが、基本的に市販用の多肉植物用の土で育てられます。サボテン用の土は水はけがよすぎるためひと手間加える
市販の土の中には、サボテンの土が販売されていることがあります。サボテンの土を使う場合は、水はけがよすぎることがあるので1割ほど腐葉土を入れて保水性をアップさせましょう。また、リプサリスは本来着生植物なので、コルクやヘゴに水苔で着生させることも可能。その場合は、本来育ってきた環境に近づけるために高温多湿の環境下で育てる必要があります。葉水をこまめに与えながら育てることでリプサリスにとって快適な環境を維持することができます。赤玉土(小粒)4:鹿沼土(小粒)4:日向土(小粒)2の配合土もよい
リプサリスの土を実際に自分で配合したい場合は以下の配合量を参考にされてください。 赤玉土(小粒)4:鹿沼土(小粒)4:日向土(小粒)2 排水性や通気性・保水性のバランスがうまくとれた状態を保ってくれますよ。リプサリスの育て方のポイント④:肥料
リプサリスには肥料は必要なのでしょうか?こちらもリプサリスを上手く育てるために重要なポイントを解説していきます。リプサリスは肥料が少なくても十分に育つ
リプサリスは定期的に肥料を与える必要はありません。肥料が少なくても十分に育つことができる植物です。花を咲かせたい、株を茂らせたい場合は追肥をする
リプサリスはその育て方によって花を咲かせたり株分けして増やすこともできます。育てているリプサリスの花を咲かせたい、株を茂らせて株分けして育てたい場合はまずは追肥して生長を促しましょう。生育期中の4~6月、9~10月の間に2カ月に1回置き肥か液肥を与える
肥料を与える際は、リプサリスの生長期となる4月から10月のうち真夏を避けた4~6月、9~10月の2か月に1回のタイミングがおすすめです。肥料は持続性のある置き肥または、即効性のある液肥を水で薄めたものを与えましょう。夏と冬には肥料を与えない
リプサリスにとって夏と冬の時期はそれぞれ根や葉に負担がかかりやすい時期です。その時期に肥料を与えると根腐れや葉やけを起こすことも。夏と冬の時期には肥料を与えないようにしましょう。【成長したらすること】リプサリスの植え替えについて
ぐんぐんと成長したリプサリスは植え替えが必要になってきます。植え替えのタイミングや植え替え方法についてお伝えしていきますね。植え替えのタイミング:1~2年に1回が目安
春夏の生長したリプサリスはそのままにしておくと鉢の中で根詰まりを起こし、十分な水や養分を吸収できずに葉を枯らしてしまう恐れがあります。リプサリスを購入してから1~2年に1回程度を目安にして植え替えしてあげましょう。植え替えの適期:春夏の成長期
リプサリスの植え替えの適期は、生長期と言われる4月から10月頃の春夏がおすすめです。どうしても植え替えの際に根や葉を傷つけてしまうことがあるので回復しやすい時期に植え替えを行いましょう。一回り大きな通気性のいい鉢に植え替える
リプサリスの植え替える際は一回り大きな鉢に植え替えると成長を促進できます。また、リプサリスにとっては通気性も重要。鉢底石を敷き詰めてから土を入れてあげると水はけの良い環境でリプサリスを育ててあげることができますよ。植え替えのしかた
リプサリスの植え替え方法はこちらです。- 適切な鉢を用意する: リプサリスは浅めの鉢が適しています。排水孔のある鉢を選び、植え替え用のポットやコンテナを準備します。
- 土の準備: リプサリスは排水性の良い土が必要です。排水性の良いブレンド土やサボテン用の土を用意します。
- 植え替えの準備: 植え替え用のポットに、新しい土を一部入れます。これにより、リプサリスの根が収まるスペースが確保されます。
- 植え替える: リプサリスの株を取り出します。根や土を傷つけないように注意しながら行います。変色した根は切り取って新しい鉢に植え付け、新しい土で固定します。
- 根付かせる: リプサリスの植え替え後の数日間は、直射日光を避けた明るい場所に置きます。リプサリスの根を新しい土に根付かせましょう。
【成長したらすること】リプサリスの剪定について
伸びきったリプサリスの剪定についてお伝えしていきます。剪定することで見た目が良くなるだけでなく、通気性もアップされるので定期的に行っていきましょう。剪定の適期:4~6月、9~10月
リプサリスの剪定の適期は、生長期と言われる4月から10月のうち真夏を避けた4~6月、9~10月のタイミングがおすすめです。剪定は葉を切り取る際にダメージを受けやすいので回復しやすい時期に行いましょう。花後の花がらや茂りすぎた枝を剪定する
リプサリスの剪定は開花後の花がらや茂りすぎた枝を切っていきます。邪魔になったところから切り取って好みの長さに調整しましょう。リプサリスの増やし方
リプサリスは以下の3つの増やし方が可能です。- 挿し芽
- 種まき
- 株分け
挿し芽
リプサリスの茎には継ぎ目がたくさんあるのが特徴。その性質を活かして新しく増やすことが可能です。リプサリスの挿し芽での増やし方をお伝えしていきます。生育期の4月~6月に行う
リプサリスを挿し芽で増やすには、生育期が始まる4月から6月のタイミングで行いましょう。継ぎ目で取れた茎を使う
リプサリスの茎は継ぎ目によって管理をしている最中でも不意にポロっと取れやすくなっています。その継ぎ目で取れた茎を使って増やしていきます。挿し芽のしかた
- 健康な茎を選ぶ:リプサリスの挿し芽は、健康な茎を選びます。茎は太くてしっかりしており、病気やダメージのないものを選びましょう。
- 乾燥させる: 切り取った茎を数日間、乾燥させます。その間に根が生えてくることがあります。
- 挿し芽を植える: 2週間から1か月程度乾燥させた茎を土に植えます。明るい場所に置き、湿度を保つようにします。水やりは軽く行い、土が乾燥しないように気をつけましょう。
- 成長後の管理: 根が十分に成長したら、挿し芽を新しい鉢に植え替えます。
種まき
リプサリスからとれた種をまいて発芽させて増やすことも可能です。こちらもみていきましょう。生育期の4月~6月に行う
種まきでリプサリスを増やす場合にも、生育期が始まる4月から6月のタイミングで行いましょう。実が熟して落ちてきたら収穫し、取りだした種を春にまく
リプサリスの種まきは、開花して実ができ、熟して落ちてきたものを収穫します。その実を次の春まで保存しておきます。春になったころに取り出した種をまきましょう。種まきのしかた
- 適切な種まき容器を用意する: 栽培しやすい小さなプラスチックの種まきトレイやポットを使用します。容器には穴があることを確認し、排水ができるものを選びましょう。
- 適切な土を準備する: リプサリスの種まきには、軽くて排水性の良いサボテン用の土が適しています。
- 種まき: 準備した土に種をまきます。種は軽く土の上に散らし、覆いすぎないように注意します。
- 水やりと管理: 種をまいた後、水やりを軽く行います。土が湿っている状態を保ちますが、過剰な水やりは避けます。
- 発芽と成長後の管理: 発芽後は、明るい窓際などの場所において十分な日光と適切な水やりを行い、成長を促進します。
株分け
リプサリスは株分けで増やすことも可能です。発芽させる必要のない株分けは手間もかからないため簡単に増やすことができます。生育期の4月~6月に行う
株分けでリプサリスを増やす場合にも、生育期が始まる4月から6月のタイミングで行いましょう。株分けは根が傷みやすいので注意が必要
リプサリスを株分けで増やす場合、直接根を切って分けるため傷みやすいというデメリットがあります。十分に注意しながら作業を行いましょう。株分けのしかた
- 成長した健康な株を選ぶ: 株分けして増やす株を選ぶ際には、健康な株を選びます。株が十分に成長していることを確認しましょう。
- 株を取り外す: 株分けするために、リプサリスの株を慎重に取り外します。
- 株を分割する: 取り外したリプサリスの株を、根や茎に沿って分割します。清潔なはさみを使用し、分割する際には根を傷つけないようにします。
- ほかの鉢に植え替える:切り取ったリプサリスは栽培しやすいほかの鉢に植え替えましょう。
- 成長後の管理: 根が十分に成長したら、通常のリプサリスと同じように管理します。適切な水やり、日当たりなど株が健康に成長できる環境を維持してあげましょう。
リプサリスによくあるトラブルと対処方法
リプサリスによくあるトラブルとその対処法について解説していきます。
病気:かかりやすい病気は特になし
リプサリスには特にかかりやすい病気はありません。しかし、病気にならないからと言って日当たりや水やり、風通しのいい場所などの管理を怠ると弱ってしまいます。日常のお世話は欠かさず行いましょう。害虫
リプサリスにとって害虫は以下の3つです。- ハダニ
- カイガラムシ
- アブラムシ
ハダニの対処法:傷んだ葉をカットし、水や殺虫剤などで防除する
リプサリスにハダニがついていた場合、小さいため1匹残らず落とすのが困難です。そのため傷んだ葉はカットし、日ごろから葉水や殺虫剤を塗布しての防除しておく必要があります。カイガラムシの対処法:幼虫は薬剤で、成虫はブラシなどで引きはがして駆除する
風通しが悪い場所にどこからともなく発生するのがカイガラムシ。リプサリスにもカイガラムシによる被害を受ける可能性があります。幼虫は薬剤で、大きくなった成虫はブラシなどで引きはがして駆除しましょう。アブラムシの対処法:ガムテープなどではがすか、薬剤を散布する
リプサリスについたアブラムシの対処法は、直接アブラムシをガムテープではがすか日ごろから発生しないように薬剤を散布してアブラムシが付きやすくなるのを防ぐ必要があります。リプサリスの冬の育て方
リプサリスは、冬の時期の育て方によって春まで育てることができるのかを左右されます。安心して冬越しができるようにしっかりとポイントをおさえておきましょう。リプサリスは冬の寒さに弱い
リプサリスは本来、熱帯雨林の地域の植物。高温多湿の環境に強く夏場の環境を得意とします。一方で、気温が下がる冬の寒さには弱く、日当たりや温度、湿度の管理がうまく出来ないと枯らしてしまうことになります。冬は室内の窓から離れた場所で管理する
冬の時期のリプサリスは10度以下で元気がなくなってしまいます。室内の窓際は温度変化が激しく外と変わらないくらい気温が下がることもありますので、窓から離れた場所で管理しましょう。暖房が直接当たらない場所で乾燥気味に管理する
リプサリスは、暖房が当たるような環境では急激な乾燥によってリプサリスが枯れてしまう恐れも。リプサリスを置く場所は暖房が直接当たらない場所で乾燥気味に管理しましょう。リプサリスの花の咲かせ方
リプサリスは主に白色の小さな花を咲かせることがあります。品種によって違いはありますが、基本的なリプサリスの花の咲かせ方をお伝えしていきます。リプサリスの開花時期:生育期の4~6月
リプサリスの開花時期は暖かくなり生育期に入る4~6月頃です。この時期が一番生育旺盛で、生長とともにリプサリスの開花を見られる絶好のチャンスになります。花の咲かせ方
リプサリスの花を咲かせるには3つのポイントをおさえておきましょう。- 日当たりのよい環境で適切な水やりを行う
- 適切な生育温度をキープする
- 凛さんの肥料を与える
日当たりのよい環境で適切な水やりを行う
リプサリスは丁寧に育ててあげることで花を咲かせる可能性を広げることができます。リプサリスは耐陰性を持ちあわせているため日陰でも育てることのできる植物であると先述しましたが、花を咲かせるには日当たりや水やりも重要な栄養素。しっかりと光を浴びさせ、適切な水やりを行いましょう。適切な生育温度をキープする
リプサリスは適切な生育温度をキープしてあげることも必要です。もし、適切な生育温度よりも低い気温化で育てていた場合リプサリスは休眠期に入ってしまいせっかくの生長が止まってしまうことになります。リプサリスにとっては10℃以上は気がないと生育しないため、温度管理もしっかり行っておきましょう。リン酸の肥料を与える
リプサリスだけでなく植物のとって花を咲かせるのに重要な栄養素のひとつがリン酸です。リン酸は開花や結実を促進し、発芽や花芽の月を良くしてくれる働きをしてくれます。生育期の4~6月にリン酸を適量与えることで効果が発揮されるでしょう。開花後は色とりどりの実が付く
リプサリスの開花後は白やピンク、黄色などの可愛らしい色の実が付きます。こちらもリプサリスの品種によって違いがありますが、花を楽しんだ後にも色とりどりの実でも楽しむことができますね。リプサリスの種類
リプサリスは約60種類もの種類があるとされており、品種によって形や色も様々です。今回は代表的な品種からなかなか見かけない品種まで16種類を簡単にご紹介していきます。カスッサ:リプサリスの代表的な品種
多方面に茎を伸ばして生長するカスッサはリプサリスの中でも代表的な品種のひとつです。下に垂れながら生長するので、ハンギングバスケットができる観葉植物として人気を得ています。ケレウスクラ(青柳):主茎の先に細かい枝が分かれて生え、白い花を咲かせる
細かい枝が分かれて生え、白い花を咲かせるケレウスクラ。和名では青柳という名がついています。トゲがなく、こんもりとした樹形から柔らかい印象がありますが、繁殖旺盛でどんどん生長してくれます。ホリダ:白く柔らかい毛におおわれる
リプサリスの中でも太めの茎を持つホリダは白く柔らかい毛におおわれているのが特徴の品種です。初心者でも育てるのが簡単ではありますが、流通量が少なくなかなか見ることができない品種です。パラドクサ:茎が鎖のように連なる
茎が鎖のように連なるパラドクサはリプサリスの中でも特に独特な形をした品種です。長さ100センチにまで成長させることのできるパラドクサはハンギングを活かして存在感のあるインテリアグリーンとして活躍してくれるでしょう。エワルディアナ:扁平な葉を上へ伸ばす
他の品種のリプサリスに比べて、茎の継ぎ目がはっきりとしており、扁平な葉を上へ伸ばそうと生長するエワルディアナ。鉢植えとしてもその存在感を発揮してくれます。ラムローサ:肉厚の平べったい葉をつける変わった品種
緑と赤のコントラストがおしゃれなラムローサは肉厚な平べったい葉をつけるリプサリスの中でも変わった品種です。存在感のある樹形をしているのでこせいてきな植物を探している方にピッタリです。エリプティカ:葉のような薄くて柔らかい茎をもつ変わった品種
広い葉っぱに葉のような薄くて柔らかい茎を持つエリプティカはリプサリスの中でも変わった品種のひとつです。通常は緑色の葉っぱですが、日光に当てると新芽は赤茶色に変わるため育て方によって変化を楽しむことができる品種です。ピロカルパ(フロストシュガー):株全体に細かな白綿のようなトゲが密集している
リプサリス・ピロカルパは別名、朝の霧やフロストシュガーとも呼ばれている品種です。ピロカルパは株全体に細かな白綿のようなトゲが密集していることからこの名がついたと言われています。フロストシュガーのフロストとはお菓子に砂糖をまぶしたものの意です。細かなトゲはケガをするような鋭さはありませんのでご安心ください。クルシフォルメ:細い枝を四方に伸ばす
クルシフォルメは細い枝を四方に伸ばしながら生長する品種です。見た目はトゲがあるように見えるクルシフォルメですが生えているのは白い綿毛。存在感もあり個性的なインテリアグリーンとして人気です。ピンクサリー:新芽が淡いピンク色になる
リプサリスの品種の中でもかなり珍しいピンクサリー。その名の通り新芽が淡いピンク色になります。ピンクサリーの生育期は花が咲いたように華やかですが、落ち着いてくるとその色も緑色へと変化する面白い品種です。プリスマティカ:先端が線香花火のように分岐した葉を出す
先端が線香花火のように分岐した葉を出すボリューム感のある品種はプリスマティカです。茎の先には黄白色の花を咲かせるプリスマティカですが、流通量の少なさからなかなか出回る機会が少ない希少な品種として知られています。ヘテロクラダ:細かく分岐した茎がふんわりと茂る
多くのリプサリスの品種の中でも特にボリューム感のあるヘテロクラダ。好みの大きさに仕立てることにより様々なサイズに変更できます。ヘテロクラダの細かく分岐した茎はふんわりと茂るためおしゃれな雰囲気の部屋にしてくれます。カピリフォルミス:円錐状の茎が放射状に広がり、枝分かれが少ない
カピリフォルミスは円錐型の茎が放射線状に広がり、枝分かれが少ない品種です。下に垂れ下がるように伸びるのでハンギンググリーンとして育てたい方にカピリフォルミスはおすすめです。
キルベルギー:茎が細長く少し角ばった形の存在感のある品種
茎が細長く少し角ばった形の存在感がある品種のキルベルギーは個性的な植物を探している方に最適です。キルベルギーは分岐してどんどん伸びていくのでボリュームのあるインテリアグリーンとしても活用できます。クリスパータ:黄緑色の波打つ葉が特徴的
丸っこい形に黄緑色の波打つ葉が特徴的なクリスパータ。クリスパータの和名になっている窓の梅とはその名の通り、春の早い時期に白い小さな花を咲かせてくれる魅力のある品種です。コナカルパ:柱状の茎が珊瑚のように群生している
柱のような茎が珊瑚のように群生して育つコナカルパはリプサリスの中でもサボテン感が強い品種です。リプサリスは下に伸びる品種が多い中、コナカルパは上に伸びる品種なので鉢植えでも十分楽しむことができます。リプサリスの育て方を紹介!特徴から伸びすぎたときのケア方法までのまとめ
今回は、リプサリスの育て方について詳しく解説してきました。 簡単にまとめると、- リプサリスの置き場所:明るい室内か屋外の半日陰に置く
- リプサリスの水やり:土が乾燥しているかによって水やりをする
- リプサリスの土:水はけのいい土を使う(多肉植物用の土がおすすめ)
- リプサリスの肥料:なくてもいいが、花を咲かせたい、増やしたい方は置き肥か液肥をあげる
- リプサリスが生長したら植え替えまたは剪定をしてあげる
- リプサリスは冬の管理に注意すれば育てやすい