バラの剪定方法を徹底解説!適した時期から失敗しないコツまで

バラの剪定方法を徹底解説!適した時期から失敗しないコツまで
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目次

皆様はバラ(ローズ)を剪定したことがありますか?そもそも、「バラを育てたことすらないよ」という方も多いかと思います。しかし、この記事を参考にすれば、まだバラを育てたことがない方も今育てている方も、バラを実際に生育する際に絶対に必要な剪定のポイントやコツについて詳しくなることができますよ。 今回の記事の流れは以下になります。
  • そもそもバラの剪定の目的ってなに?
  • バラの剪定のポイントを解説
  • バラを剪定する時期を説明
  • バラの剪定の方法をご紹介
  • バラの剪定で失敗しないためのコツとは?
  • バラの剪定についてのよくある質問を一挙にまとめました
最後までご覧いただくことで、バラを剪定することで得られるメリットを知ることができ、実際に「素敵なバラを育ててみたいな」という気持ちになること間違いなしです!では、最後までご覧ください。

バラの剪定の目的とは?

それではまずは、バラの剪定の目的とは何かを解説していきます。そもそもバラは元は一季咲きでしたが、時代と共に性質が変化し、四季咲きのバラになりました。そのため、四季という一年を通して剪定をしてあげないといけないというのが、そもそものお話でもあります。これを踏まえて、ここでは5つのバラの剪定の目的をお話ししていきます。それでは一つずつ見ていきましょう。

バラは剪定することによりたくさんの花を咲かせられる

まず、バラは生長を促進するために、定期的な剪定が必要です。適切な剪定を行うことで、エネルギーが無駄に消費されず、花芽の発生が促進されます。これにより、たくさんの花を咲かせることができます。

姿を整える

剪定は、姿を整える目的もあります。剪定はバラの外観を整える重要な手段でもあるため、適切な剪定によって、バラの形を美しく整えることができます。不必要な枝や葉を枝をコントロールし、美しいシルエットを作り出すことが大切です。

丈夫に育て、きれいな花を咲かせる

バラは丈夫に育て、きれいな花を咲かせるためにも剪定が必要です。過密な枝や弱い枝を取り除くことで、株全体のエネルギーが集中し、より丈夫な生長を促します。それに、肥料もあると、よりきれいな花を咲かせることが可能になります。

病気や害虫の被害を予防する

また剪定は病気や害虫の被害を予防する効果もあります。株全体の風通しを良くすることで湿度を下げ、病原菌の繁殖を防ぐことができます。また、先ほど同様肥料を適度に使用することで元気なバラに生育でき、より病害虫の予防をすることができます。

バラを剪定しないとどうなる?

ここまではバラを剪定する大切な目的をご紹介してきました。しかし、バラは剪定しないとどうなるのでしょうか?ここからは、バラを剪定しないとどうなるのか、起こってしまいやすい3つのことを解説していきます。

枯れた枝や古い枝をそのままにすると新しい芽がつきづらい

バラを剪定しないと、枯れた枝や古い枝が残ってしまい、新しい芽がうまく生えにくくなります。剪定を行うことで、健康な成長を促し、美しい花を楽しむことができます。枝の適切な切り取りは、植物の成長サイクルをサポートも担っています。

つるや葉が絡み合い、風通しが悪くなると病害虫の被害を受けやすくなる

また、バラのつるや葉が絡み合い、風通しが悪くなると、病害虫の被害を受けやすくなります。剪定によって、過密な状態を改善し、風通しを良くすることができ、これにより湿度が下がり、病気や害虫のリスクが減少します。

枝が好き勝手に伸びて目の届かない場所に花が咲いてしまうことも

バラの枝が好き勝手に伸びて目の届かない場所に花が咲いてしまうと、花を楽しむことが難しくなります。剪定を行うことで、バラの形を整え、花がより目立つようになります。また、花の咲く場所をコントロールすることで、庭や空間により美しさを演出することも可能です。

バラの剪定を行う前のポイント

続いては、バラの剪定を行う前のポイントについて解説していきます。実はポイントは3つしかないので、初心者の方でも簡単に覚えることができるでしょう。それでは一つずつ見ていきましょう。

剪定の数日前から乾燥気味にする

バラの剪定を行う際は、事前に数日間、バラを乾燥気味に保つことが重要です。枝の内部の水分を減らすことで、剪定がしやすくなり、また乾燥させることでバラへの負担を軽減することもできます。

剪定する枝の選び方

健康な成長を促すためには、適切な枝を選択して剪定することがポイントです。

大きく太い枝は残し、細い枝や弱い枝、枯れた枝を選ぶ

太くて健康な枝は残し、細い枝や弱い枝、枯れた枝を剪定対象とします。この方法を覚えておけば、いざ剪定をするとなっても、慌てずに剪定することができます。

2~3年経っても伸びない枝は根元から切る

また、2〜3年経っても伸びない枝は根元から切ってOKです。この2〜3年経っても伸びない枝を放置しておくと他の花芽や枝の成長が悪くなってしまうので、カットして大丈夫です。

枝を切る位置

また、剪定する、枝を切る位置はどこがいいのでしょうか?

切り口の芯が茶色い弱った枝は、茶色い部分を5㎜位残して切る

切り口の芯が茶色い弱った枝は、茶色い部分を5㎜位残して切るようにしましょう。これを覚えておくことで、無駄に切りすぎたりしてしまうことが減ります。

外向きの芽の上5mm~1cm位を水平または斜めに切る

また、外向きの芽の上5mm~1cm位を水平または斜めに切るようにしましょう。こと時、よく切れるハサミで切らないと、うまく斜めにカットすることができず困ってしまうので、必ず清潔で切れ味の良いハサミを使ってください。

バラを剪定する時期はいつ?

続いては、バラを剪定する時期について解説していきます。バラを剪定する時期はいつなのでしょうか?実は結論を言えば、バラは夏と冬のどちらの時期でも剪定をすることができます

休眠期のバラは剪定のダメージを受けにくい

バラは夏と冬のどちらの時期でも剪定をすることができるとは言ったものの、特に冬の休眠期に行う剪定では、バラは剪定のダメージを受けにくいです。もし切り過ぎてしまっても、また翌年には勝手に生えてくるので安心してください。 要するに、植物の休眠期は動物の冬眠と同じで冬を乗り切るために栄養を多く貯蓄しているので、冬に剪定してもバラは剪定のダメージを受けにくいという訳です。

枯れ葉・枯れ枝は時期にかかわらず見つけたら取り除く

また、枯れ葉・枯れ枝は時期にかかわらず見つけたら取り除くようにしてください。時期を気にせずに見つけ次第取り除くというのがポイントです。

咲がら切り

次は咲がら切りについて解説していきます。咲がらというのは、咲き終わったバラの花のことを言います。この咲きがらをカットすることで、次に咲く綺麗な花を待つ準備をすることができます。

四季咲きのバラの場合は5月頃一番花が咲き終わる

まず、四季咲きのバラの場合は5月頃一番花が咲き終わるので、5月頃に咲がら切りを行います。そうると、また夏から秋ごろにかけて咲くバラの花の妨げにならないです。

花がら摘みと切り戻しを行うことで二番花がつきやすくなる

また、同時に花がら摘みと切り戻しを行うことで二番花がつきやすくなります。こうしたちょっとした工夫をしてあげることで、次のバラの花がつきやすくなるので、やっておくことに損はないでしょう。

夏の剪定

それでは、バラの夏の剪定をまずは解説していきます。夏に行う剪定は、秋頃に咲くバラの花のために行います。

9月上旬頃行う

夏の剪定は9月上旬に行うようにしましょう。9月上旬に行うのは、夏に咲き乱れたバラを整える目的があります。

秋にきれいな花を咲かせるために行う

また、秋に咲くバラをより綺麗に咲かせるためにも行います。剪定して1ヶ月〜1ヶ月半で開花してくるので、遅くとも9月上旬までに剪定を行うことで綺麗なバラを期待することができるでしょう。

冬の剪定

次は、冬の剪定について解説していきます。冬は先ほどもお話ししたように、特に冬の休眠期に行う剪定では、バラは剪定のダメージを受けにくい季節です。

2~3月に行う

バラの冬の剪定は、2〜3月に行うようにしましょう。バラはこの寒い時期までに多くの栄養を溜め込んでいるので、バラへの負担が少なく剪定を行うことができます。この時、特に四季咲き大輪は細めの枝葉できる限り切っておくことで、次の時期の四季咲き大輪が咲きやすくなります。

春に花をたくさん咲かせるために行う

また。冬の寒い時期に剪定を行うのは、春に花をたくさん咲かせるためでもあります。春に多くの花を咲かせたい人は、ぜひこの時期に剪定を行なってください。

バラの剪定の方法を紹介

続いては、バラの剪定の方法を紹介していきます。ここからはバラの剪定をする際に用意するもの・バラの基本的な剪定の仕方・バラの剪定は種類ごとにやり方が異なるという3つのポイントを解説していきます。

用意するもの

まずバラを剪定する際に用意するべきものを解説していきます。

消毒した切れ味のいい剪定ハサミ

まず、消毒した切れ味のいい剪定ハサミを用意しましょう。剪定はこれがないと始まりません。消毒した清潔なハサミでないと、切断部分から菌が入ってしまうこともあります。

皮などの手袋

次に皮などの手袋を用意しましょう。バラには棘があるので、その棘が刺さっても痛くないように皮などの手袋をはめて作業をすると安心です。

のこぎり(太い枝の剪定用)

次にのこぎりを用意しましょう。バラは細いイメージがありますが、中には太い枝もあるため、太い枝の剪定用にのこぎりがあると便利です。

バラの基本的な剪定の仕方

次はバラの基本的な剪定の仕方について解説していきます。

咲がら切り

まず咲がら切りがあります。咲がら切りには先ほどもお話ししたように、開花し終わった花を切り取って、今の株を害虫や病気から守り、また次の花を咲かせやすくするための目的があります

夏の剪定

季節によっても剪定の仕方は変わります。夏の剪定は9月上旬に行い、咲がら・花・蕾を中心に剪定していきます。秋にまた生えてくるので、全体を2/3ほどの高さで丸くなるように整えていきます。

冬の剪定

また冬の剪定は、2〜3月に行います。枯れてしまったものや弱っているもは全て根本から切り取ってOK。年数の経った大きめな枝は高めの位置で剪定し、基本的には全体を1/3〜2/3ほどの高さで切るようにしましょう。

バラの剪定は種類ごとにやり方が異なる

最後はバラの剪定は種類ごとにやり方が異なるというお話しをしていきます。ここまで正直な話「バラの剪定って難しそう」と思われた方も多いかもしれませんが、バラの剪定は種類ごとに仕方が変わるので、少なくともこの記事では「自分が育てているバラの品種の剪定の仕方」だけを覚えることができたらOKです。

四季咲きのバラ

それではまずは四季咲きのバラの剪定です。四季咲きのバラで有名なのはフロリバンダがあります。四季咲きのバラの剪定は、今までお話ししてきた「基本的な剪定のやり方」を真似していただけたら問題なく剪定ができます。特にフロリバンダは数年に一回、冬に強めに切り戻しをすると、シュート(新しく伸びた太い枝)が出て株がげんきになることもあるのが特徴です。

つるバラ

次はつるバラです。つるバラにおいて大事な剪定のポイントは、「枝を間引くこと」です。「枝を間引くこと」で風通しが良くなることや、次の花が咲きやすくなるというメリットがあります。つるバラの剪定では古い枝や枯れたものを「枝を間引くこと」が重要です。

ミニバラ

最後はミニバラです。ミニバラは木立性のバラで、鉢植えとしても人気があります。ミニバラは、ここまでご紹介してきた程の剪定をしなくても大丈夫なバラです。初めてバラを育てる場合は、ミニバラを鉢植えから始めるのがおすすめ。ミニバラは形を整える程度、枯れた枝をとる程度でOKです。

バラの剪定で失敗しないためのコツ

バラの剪定において、失敗はなるべく次に咲く花のためにもしたくないですよね。ここからは、バラの剪定で失敗しないためのコツについてお話ししていきます。

元気な株にのみ剪定を行う

まず大前提に、剪定は元気な株にのみに行うようにしましょう。夏の剪定も冬の剪定も、どちらも基本的に元気な株であることが条件で、そうでない株に剪定をすると萎れてしまうこともあるので注意が必要です。

新しい株は強い剪定をしない

それに加えて新しい株にも強い剪定をしないようにしましょう。強い剪定をすると、先ほど同様に元気がなくなってしまうので、大前提にこうした基本的な条件があることを覚えておきましょう。

病気予防のため剪定した枝の切り口にツギロウを塗る

また、剪定後には、病気予防のため剪定した枝の切り口にツギロウを塗るようにしましょう。バラの寿命は健康を気にして管理すれば5年から長くて数十年の寿命があるので、こうした病気予防を普段から行うことが長生きのコツです。切り過ぎてしまったとしても、剪定後にはツギロウを塗って、切り口を守ればまた元に戻ります。

剪定後は日当たりのよい場所に置く

剪定後は日当たりのよい場所に置くことがおすすめです。剪定後は切断面を癒してまた成長するために、普段よりも多くのエネルギーを吸収したくなります。そのため日当たりのよい場所に置木、土が乾燥しないように適度に水やりをしてください。

バラの剪定についてのよくある質問

最後はバラの剪定についてのよくある質問について答えていきます。非常によくあるお悩みや質問でもあるので、ぜひ参考にしてみてください。

Q,バラの冬剪定は切り過ぎてはいけない?

A,休眠期のバラは剪定しても傷みにくいので思い切りが肝心! 冬の剪定はバラは栄養がたくさん貯蔵された状態なので、それ以外の季節の剪定と同様に繊細な作業を必要としないので、思い切って剪定をしてみてください。初めての方は冬から剪定を始めるのも良いですよ。

Q,バラが木質化してしまったら?

A,木質化して硬くなった枝は都合のいい高さに切る バラが一応樹木であるため、木質化してしまうのが一般的です。しかし木質化したまま成長しすぎると背が高くなりすぎてしまうので、木質化して硬くなった枝は都合のいい高さに切るという対策で剪定してみてください。

Q,バラのげんこつ剪定とは?

A,すべての枝を根元から切り落とす強剪定のこと バラのげんこつ剪定というのは、すべての枝を根元から切り落とす強剪定のことを言います。枝を根元から切り落とされたバラは、まるでげんこつのように見えることからこのように呼ばれています。げんこつ剪定を行うのは必ず栄養を多く蓄えている休眠期に行い、特に1月ごろに行うのがベストです。

Q,つるバラの一種「カクテル」はどのように剪定する?

A,夏、冬に剪定を行い、春先に咲いた花の枝はすべて切らずに数本残す バラにも多くの品種がありますが、その中でもつるバラの一種「カクテル」は、剪定時期は、8月~9月上旬、12月~2月とされています。春先に咲いた花の枝はすべて切らずに数本残し、反対に枯れた蕾や枯れたつるは根元から切り取って大丈夫です。

Q,「ピエールドゥロンサール」の剪定はいつ?

A,夏と冬の2回に分けて行い、剪定後に誘引をする 「ピエールドゥロンサール」という美しいバラの剪定は、夏には夏までに咲いた花たちの咲がらを摘む目的があり、冬は翌年に咲く花のために準備をする目的があるため2回剪定をします。フェンスやトレリスにつるを巻き付けて結んであげる誘引をしましょう。

バラの剪定方法を徹底解説!適した時期から失敗しないコツまでのまとめ

いかがだったでしょうか?バラの剪定という少し専門的なお話をしましたが、今自分が育てているバラやローズの品種がどんな剪定の仕方をすれば良いのかがわかれば、そこまで難しく考えなくても剪定ができるということがお分かりいただけたかと思います。 この記事のポイントは多くはなりますが以下になります。
  • バラの剪定の目的は、「バラは剪定することによりたくさんの花を咲かせられる」・「丈夫に育て、きれいな花を咲かせる」などの目的がある
  • バラを剪定しないと、新しい芽がつきづらく、病害虫の被害を受けやすくなる
  • バラの剪定を行う前のポイントは、「剪定の数日前から乾燥気味にすること」・「2〜3年経っても伸びない枝は根元から切ること」である
  • バラを剪定する時期はいつかというと、基本的には夏の剪定は9月上旬まで、冬の剪定は2〜3月に行う
  • バラの剪定は種類ごとにやり方が異なり、特に四季咲きのバラのフロリバンダは数年に一回、冬に強い切り戻しをすると、シュート(新しく伸びた太い枝)が出て株が元気になることもある
  • ミニバラは木立性のバラで、鉢植えとしても人気があり、神経質な剪定を必要としないため、初めてバラを育てる場合にもおすすめ
  • バラの剪定で失敗しないためのコツは、「元気な株にのみ剪定を行うこと」・「剪定後は日当たりのよい場所に置いて土が乾燥しないように適度に水やりをすること」
  • つるバラの一種「カクテル」の剪定時期は、8月~9月上旬、12月~2月
  • 「ピエールドゥロンサール」の剪定は、夏と冬の2回に分けて行い、剪定後に誘引をする
ぜひこの記事を参考に、お手持ちのバラを元気に育てて毎年綺麗な花を咲かせるために必要な、剪定の知識を活かしてみてくださいね! 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。