桜と梅の違いとは?花びらの見た目から開花時期まで徹底解説

桜と梅の違いとは?花びらの見た目から開花時期まで徹底解説
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目次

春の花木として、日本人になじみ深い「桜」「梅」「桃」「杏」。これらの花の違いをご人事でしょうか。いずれも似た花のようで特徴は異なります。桜や梅、桃、杏の違いについて気になりませんか。今回は4つの花木の違いについて詳しく紹介します。 そこでこちらの記事では
  • 桜・梅・桃・杏の花言葉
  • 桜・梅・桃・杏の花の香りの違い
  • 桜・梅・桃・杏の花びらの違い
  • 桜・梅・桃・杏の枝の違い
について解説しています。 この記事を読んでいただければ、桜・梅・桃・杏の違いについて知識が身に付きます。お花見をするときに花の違いについて気付くことができるでしょう。最後には各花木の名所を紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

春を象徴する花は?それぞれの違いについて

日本の春はたくさんの花が咲きます。人によっては、春の季節を象徴する花に違いがあることでしょう。ここでは、春の花としてもよく上げられる4種類の花木の違いについて解説します。

多くの人が、まずは「桜」を春の花として思い浮かべるのではないでしょうか。桜は日本人になじみ深い花の1つです。

バラ科サクラ属の落葉広葉樹

桜は、バラ科サクラ属の落葉広葉樹に分類されます。広い意味では、美しいバラの仲間であることに驚く方も多いかもしれません。「落葉広葉樹」とは、冬に葉を落として、春に広い葉を出す樹木という意味です。桜の葉をよく見ると、確かに葉が幅広く特徴的な形をしています。

桜の花言葉

桜の花言葉は、「精神美」「優美な女性」「純潔」です。花言葉「精神美」は、桜が日本の国花であること、そして桜の美しさを反映することを願って名付けられています。「優美な女性」「純潔」は桜の花の美しさが由来です。

桜よりも、早い時期に咲く梅も春の花のイメージがあります。早春に咲く梅は、地域や環境によっては雪が降る中咲くため、非常に幻想的な印象を残します。

バラ科サクラ属の落葉高木樹

梅は、バラ科サクラ属の落葉高木樹です。梅もサクラ属に分類されることに驚く方も多いかもしれません。花の形や色に違いはありますが、どことなく似ている点もあります。梅は落葉高木樹に分類され、冬に葉を落として樹高は6m程度まで成長する樹木です。

梅の花言葉

梅の花言葉は、「上品」「高潔」「忍耐」「忠実」です。花言葉の由来は、梅の花はまだ寒さの厳しい2月~3月に凛と咲き誇る姿とされています。雪が降る中、美しい梅の花が咲いている姿は、まさに高潔と言える風景です。

桃の花も、春に花を咲かせる花木です。女性ら強い可愛らしさを持つ桃の花を春の花と感じている方も多いと思います。

バラ科モモ属の落葉中高木

桃は、バラ科モモ属の落葉中高木。品種によりますが、桃の木は、樹高が2~4mほどしか成長しません。梅よりもやや低いので、中高木という分類になっています。

桃の花言葉

桃の花言葉は、「チャーミング」「気立ての良さ」「私はあなたのとりこ」「天下無敵」です。花言葉「チャーミング」「気立ての良さ」は「私はあなたのとりこ」は、桃が古代から女性のシンボルとして例えられたことに由来します。また、「天下無敵」の花言葉は、桃は邪気を払い、不老不死の霊薬であると信じられてきたことが由来です。

桃に似ている実を付ける杏も、春の花として挙げられます。花は桜と梅の中間のような花で、間違えられることも多くあります。

バラ科サクラ属の落葉性低小高木

杏はバラ科サクラ属の落葉性低小高木とも言われています。品種によりますが、2~6mほどの樹高に成長し、樹高差があるのが特徴です。

杏の花言葉

杏の花言葉は、「臆病な愛」「乙女のはにかみ」「疑い」「疑惑」。花言葉「乙女のはにかみ」は、桜よりも一足早く、はにかむように花を咲かせる姿が由来です。

これら4種は似ている見た目をしている

桜や梅、桃、杏の花は、それぞれ特徴がありますが、似ている見た目をしています。いずれもバラ科の花木なので、花の作りが一緒であるためです。

いくつか見分け方や違いがある

いずれもバラ科の花木だからと言っても、まったく同じではありません。いくつか見分け方や違いがあります。花の形に注目すると見分けやすいです。花びらが丸ければ「梅」、花びらの先が割れていれば「桜」、花びらの先が尖っていれば「桃」、花の萼(がく)が反っていれば「杏」と見分けられます。

桜・梅・桃・杏の開花時期はいつ?

桜・梅・桃・杏の開花時期についてそれぞれ解説します。

桜の開花時期

桜の開花時期は、以下の通りです。
  1. 3月中旬~5月上旬
  2. 暖かい地域から開花が始まる

3月中旬〜5月上旬

桜の開花時期は、3月中旬~5月上旬です。一般的な桜の開花時期はソメイヨシノが基準となっており、春が安定して暖かくなるタイミングで花芽が咲き始めます。品種によって開花時期のずれはありますが、ほとんどが3月~5月に咲きます。

暖かい地域から開花が始まる

桜は暖かい地域から順番に開花が始まる花木です。そのため、桜前線という言葉もあります。桜前線は沖縄のソメイヨシノ開花をはじめ、順番に北上して最後には北海道のソメイヨシノが咲く形です。最近では環境変化によって、都市部の桜が先に咲き始めることがありますが、ほとんどは南から順に桜が咲いてきます。

梅の開花時期

梅の開花時期については以下の通りです。
  1. 1月下旬~4月下旬
  2. 品種によっては12月に咲くものも

1月下旬〜4月下旬

梅は、冬の終わり頃から早春にかけて咲きます。時期で言うと、1月下旬~4月下旬です。地域によっては、雪が積もった状態でも花が咲くので、非常に幻想的な風景を楽しむこともできるでしょう。寒い季節に花芽がつくので、1輪1輪の花の寿命は長いのも特徴です。

品種によっては12月に咲くものも

梅の品種によっては12月に咲くものもあります。年明け前ですが、梅は縁起の良い花としても愛されているので、正月に飾る花として利用されるものは12月頃から花が咲く品種があります。

桃の開花時期

桃の開花時期は以下の通りです。
  1. 3月中旬~4月下旬
  2. 桜より早く開花することが多い

3月中旬〜4月下旬

桃の開花時期は3月~4月下旬です。開花時期はやや短いですが、非常に美しく可愛らしい花を咲かせるのが特徴です。

桜より早く開花することが多い

桃の花は、桜より早く開花することが多いです。桜の開花時期と被っていますが、桜は気温が数日間安定しないと咲きにくいですが、桃は気温が低くてもある一定以上であれば咲きます。そのため、桜より早く開花することが多いです。

杏の開花時期

杏の開花時期は以下の通りです。

3月下旬~4月上旬頃

杏の開花時期は3月下旬~4月上旬頃です。杏は桜と桃が咲き始めた少し後から開花し始めます。

杏の実の旬は6月中旬~7月中旬頃

杏の実の旬は6月中旬~7月中旬頃です。杏は桃に似ていますが、実が小さい分、桃よりも早くに収穫が可能です。品種によって違いはありますが、桃の旬は7月~8月頃になります。

桜・梅・桃・杏の香りの違い

植物の花には開花時に香りを持つものが多くあります。花木も同様ですが、桜・梅・桃・杏の花に香りがあるのか気になりませんか。また、花の香りに違いがあるのか見ていきましょう。

それぞれ微妙に異なる香りをもつ

桜・梅・桃・杏はすべて同じバラ科樹木で花姿も似ていますが、それぞれ微妙に異なる香りを持っています

桜の香りの特徴

桜の香りの特徴は以下の2点です。
  1. 杏仁豆腐、バラ、桜葉漬にたとえられる甘い香り
  2. 桜の香りはとても弱い

杏仁豆腐、バラ、桜葉漬にたとえられる甘い香り

桜は、杏仁豆腐、バラ、桜葉漬にたとえられる甘い香りがします。桜はバラ科植物であるので、バラの花のような香りを持つことは自然で、杏仁豆腐のような甘い香りが特徴的です。この香りは、「クマリン」と呼ばれる物資が関係しています。桜の花びらや葉を塩漬けにすることで、桜が持つ糖分が塩と反応してクマリンの香りが強く出ます。

桜の香りはとても弱い

桜の香りはとても弱いです。そのため、桜の香りと言われてもすぐに思い浮かばないのではないでしょうか。しかし、花や葉を塩漬けにすることで香りが強く出てきます。香りの主成分クマリンには鎮静作用・リラックス作用・睡眠促進効果があります。

梅の香りの特徴

梅の香りの特徴は以下の2点です。
  1. 梅は強い香りを持つ
  2. ジャスミンやイランイラン、クチナシに似た香り

梅は強い香りをもつ

梅は強い香りを持っています。桜に比べ、はっきりと香りを想像できるのではないでしょうか。梅の香りはフローラルな華やかで甘い香りが特徴です。梅の良い香りは「馥郁(ふくいく)たる梅の香り」とも表現される言葉があるほど、梅は強い香りを持っています。

ジャスミンやイランイラン、クチナシに似た香り

ジャスミンやイランイラン、クチナシに似た香りです。香水としても人気の花の香りに似ています。梅の上品な花姿から、甘い香りが漂うため、庭木や花木としてご家庭に植えるのもおすすめです。

桃の香りの特徴

桃の香りの特徴は以下の2点です。
  1. 香りはあまり強くない
  2. 葉からも甘い香りがする

香りはあまり強くない

桃は桜と同様に、香りはあまり強くありません。桃の果実からは非常に甘い香りがしますが、花そのものの香りは少ないです。しかし、桃の香りには、気持ちの高ぶりをやわらげるアロマ効果があります。そのため、香水としても利用されることがあるので、リラックスしたい方は桃のフレグランスがおすすめです。

葉からも甘い香りがする

桃は花や果実から以外に、葉からも甘い香りがします。この性質は、桜や梅、杏にはない性質です。桃を育てている方は、葉の香りもチェックしてみてください。

杏の香りの特徴

杏の香りの特徴は以下の2点です。
  1. 甘酸っぱい香り
  2. 花にはそこまで強い香りはない

甘酸っぱい香り

杏には甘酸っぱい香りがあります。杏はアプリコットとして果実でも人気の果物です。杏の果実は酸味が強いので、花にも酸味のある香りが香るのでしょう。

花にはそこまで強い香りはない

杏の花は甘酸っぱい香りをしていますが、梅のようにそこまで強い香りではありません。甘酸っぱい香りが漂うことはなく、自ら香りを確認しに行かなければ気づかない程度です。

似ている花の見分け方

桜・梅・桃・杏の似ている花の見分け方を見ていきましょう。

花弁の形

桜・梅・桃・杏の花弁の形には違いがあります。それぞれの違いを解説します。

桜:先端に切れ込みが入る

桜は、花弁の先端に切れ込みが入ります。ハート型のような形をイメージしてもらうとわかりやすいです。

梅:先端が丸い

梅は、花弁の先端が丸いのが特徴です。そのため、梅の花は全体的に丸く優しい雰囲気があります。

桃:先端がとがっている

桃は、花弁の先端が尖っています。そのため、やや長細い楕円形をしているのが特徴です。

杏:梅に似た丸い形で、花が咲くと萼が反り返る

杏は、梅に似た丸い形をしており、花が咲くと萼が反り返ります。花弁だけで見ると、梅に似ているので判別しにくいので注意してください。梅と杏に迷ったら花弁の根元の額が反りかえっているかどうか確認してみましょう。

枝の質感

桜・梅・桃・杏の違いは花弁だけではありません。枝の質感も微妙に違います。その違いをイラストで解説します。

桜:幹肌が赤茶色で、花柄が長い

桜は幹肌が赤茶色で、花柄が長いです。桜の幹肌はやや赤茶色をしており、横縞が入ってツルツルした質感を持っています。老木になると、ゴツゴツとして黒っぽくなってきますが、若いうちは美しい幹肌です。また、花を付ける花柄が長いのも特徴。幹肌に悩んだら、花柄を見てみましょう。

梅:幹肌は黒ずんでいて、花柄がほぼない

梅は、幹肌が黒ずんでいて、花柄がほぼないのが特徴です。花が付く若い枝はツルツルしていますが、太い幹はゴツゴツしてくるのが梅の特徴。さらに、梅の花は、枝から直接咲いているように見えるほど、花柄が短いです。そのため、枝に花が直接ついているように見えます。

桃:幹肌は白っぽく、花柄が短い

桃は、幹肌が白っぽく、花柄が短いです。シルバーグレーのように見える幹は桜のようにツルツルした印象で、美しさがあります。花柄は桜ほど長く、梅ほど短くありません。

杏:樹皮に縦方向の模様

杏は、桜や梅、桃に比べて樹皮に不揃いの縦方向の模様が入ります。杏以外は、横向きの模様が入るのに対して、杏は縦方向の模様が入るので、判別はしやすいでしょう。

春を象徴する花のそれぞれの名所を紹介

桜・梅・桃・杏の花や幹の違いが判ると、実際に花を見てみたくなりませんか。春を象徴する花のそれぞれの名所を紹介します。

桜の名所

桜の名所は、日本各地にあります。ここでは、厳選した以下の3か所を紹介します。
  1. 北海道:松前公園
  2. 東京都:目黒川桜並木
  3. 奈良県:吉野山
それぞれ見ていきましょう。

北海道:松前公園

桜の名所として、北海道の松前公園は有名です。松前公園の桜は種類が多いことで知られ、現在では約250種類1万本の桜を見ることができます。その約8割は、八重咲き品種で、色や形の異なる桜がさまざま咲き誇ります。「日本さくら名所100選」にも選ばれているので、春に北海道の松前町を訪れる機会があれば、ぜひ寄ってみるとよいでしょう。

東京都:目黒川桜並木

東京都の目黒川桜並木も有名な桜スポットです。大橋~下目黒にかけて、約4㎞にわたり桜並木が続きます。桜の品種はソメイヨシノで3月下旬~4月上旬にかけて咲き誇ります。テレビなどでもよく初会されることもあって、全国で1番人気のある桜並木です。また、目黒川沿いには、お店も立ち並んでいるのでお花見と一緒にショッピングも楽しめる点が人気の秘密かもしれません。

奈良県:吉野山

奈良県の吉野山は、全国的に桜の名所として名高い場所です。4月上旬から中旬にかけて3万本とも言われるシロヤマサクラが咲き誇ります。シロヤマサクラの特徴は、白い清楚な花です。そのため、ピンク色の桜とはまた違った桜を楽しめるでしょう。

梅の名所

梅の名所は、日本各地にあります。ここでは、厳選した以下の2か所を紹介します。
  1. 三重県:鈴鹿の森庭園
  2. 茨城県:偕楽園
それぞれ見ていきましょう。

三重県:鈴鹿の森庭園

梅の名所として、有名なのは三重県の鈴鹿の森庭園です。鈴鹿の森庭園は、日本の伝統的文化であるしだれ梅の仕立て技術の存続と普及を目的とする研究栽培農園。毎年2月~3月頃の開花時期に合わせて、一般公開しています。

茨城県:偕楽園

茨城県の偕楽園は江戸時代に徳川斉昭によって創建されたもので、梅の公園として有名です。偕楽園では、約100品種、3000本の梅を楽しむことができます。「水戸の梅まつり」として、毎年2月中旬~3月下旬頃に梅の開花を楽しめます。

桃の名所

桃の名所は、日本各地にあります。ここでは、厳選した以下の2か所を紹介します。
  1. 山梨県:新府桃源郷
  2. 和歌山県:紀の川沿い桃源郷
それぞれ見ていきましょう。

山梨県:新府桃源郷

山梨県韮崎市中田町に約60haと広大な面積を誇る「新府桃源郷」は、桃の名所です。四方には霊峰富士をはじめ、八ヶ岳、茅ヶ岳などの山が見渡せます。4月上旬~中旬頃は、あたり一面をピンク色の桃の花が楽しめます。

和歌山県:紀の川沿い桃源郷

和歌山県の紀の川沿い桃源郷も桃の名所として有名です。紀の川沿いの桃源郷は、かおり風景100選にも選ばれています。見渡す限りが桃の花で、「ひと目十万本」と言われています。また、桃源郷で栽培される桃は、「あら川の桃」ブランドとしても有名です。

桜・梅・桃の3つを同時に楽しめる場所も

桜・梅・桃の3つの花木はそれぞれ名所が分かれていることが多いですが、実は3つの花木を一度に楽しめる場所もあることをご存じでしょうか。
  1. 福島県:三春町
  2. 北海道:札幌市

福島県:三春町

福島県の三春町は、その土地の気候の影響で、梅・桃・桜が一度に咲き揃います。一度に春を代表する花が咲くことから「三春町」となったそうです。三春町には、日本の三大桜の1つである三春滝桜があります。三春滝桜を見て梅や桃の花も一緒に見られるのは非常に貴重な体験になるでしょう。

北海道:札幌市

北海道の札幌市に限らず、北国では寒さが厳しいこともあって、春に暖かくなると春の花は一斉に咲き誇ります。そのため、本来であれば時期がずれて咲く、桜・梅・桃も同時に咲きます。札幌市では円山公園や隣接している神宮境内で、桜・梅・桃の開花を同時に見ることができるので、お花見をしてみるとよいでしょう。

杏の名所

桜や梅、桃に比べると、杏の名所を思い浮かばないかもしれません。しかし、日本には杏の名所は複数あります。今回は、その中から、6か所紹介します。
  1. 長野県:倉科・森地区
  2. 長野県:尼厳山、奇妙山
  3. 東京都:都立公園
  4. 大阪府:鶴見区緑地公園
  5. 広島県:田尻町
  6. 福岡:勝浦

長野県:倉科・森地区

長野県の倉科・森地区は、日本一の杏の里と呼ばれています。歴史は古く、江戸時代から有名だったとされ、山間の斜面に広がる杏が一斉に咲く姿は圧巻です。開花に合わせて、「アンズ祭り」も開催されています。

長野県:尼巌山、奇妙山

長野県には、区r品・森地区以外にも杏の名所があります。尼厳山や奇妙山の南山麗一面は、杏の花が咲き誇る場所です。南アルプスを見ながらの杏の花は非常に美しく、名所として有名です。

東京都:都立公園

東京都の都立公園も杏の名所と呼ばれています。都立公園にはさまざまな植物が植えられていますが、杏はアンズ林として、一か所に固めて植えられています。そのため、一斉に杏の花が咲く姿は見事です。

大阪府:鶴見区緑地公園

大阪府の鶴見区緑地公園も杏の名所です。1990年の国際花と緑の博覧会開催後の跡地に整備されたのが、鶴見区緑地公園になります。自然豊かな環境を整えており、杏の花も楽しめることから名所として有名です。

広島県:田尻町

広島県田尻町は、古くから杏の栽培が盛んな地域です。現在では約3000本の杏が植えられているとされています。町おこし活動にも利用されており、杏の開花時期3月中旬頃は、「あんず祭り」を開催して町を活動的に盛り上げています。

福岡県:勝浦

福岡県勝浦は、玄界灘を一望できる杏の里です。3月中旬に、里の斜面一面を覆うように約2500本の杏が咲きます。開花時期に合わせて「あんず祭り」も行っているので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

【まとめ】桜と梅の違いとは?花びらの見た目から開花時期まで徹底解説

ここまで桜・梅・桃・杏の違いについて解説してきましたがいかがですか。 この記事のポイントは
  • 桜の花言葉は「精神美」「優美な女性」「純潔」、梅の花言葉は「上品」「高潔」「忍耐」「忠実」、桃の花言葉は「チャーミング」「気立ての良さ」「私はあなたのとりこ」「天下無敵」、杏の花言葉は「臆病な愛」「乙女のはにかみ」「疑い」「疑惑」
  • 桜は「杏仁豆腐のような甘い香り」、梅は「ジャスミンのような甘くて強い香り」、桃は「馥は少ないが甘い香り」、杏は「甘酸っぱい香り」
  • 花びらが丸ければ「梅」、花びらの先が割れていれば「桜」、花びらの先が尖っていれば「桃」、花の萼(がく)が反っていれば「杏」
  • 桜は「幹肌が赤茶色で花柄が長い」、梅は「幹肌が黒ずんでいて、花柄がほぼない」、桃は「幹肌が白っぽく、花柄が短い」、杏は「幹に不揃いの縦模様が入る」
です。 桜・梅・桃・杏の違いについて詳しく知ることができたのではないでしょうか。この記事を参考に、お花見で花についてよく見てはいかがでしょうか。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENにはほかにもたくさんの記事を用意しておりますので、ぜひご覧ください。