鉢植えの金木犀の管理方法!苗木の選び方から植え方まで徹底解説

鉢植えの金木犀の管理方法!苗木の選び方から植え方まで徹底解説
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目次

オレンジ色の小さな花が葉の裏に隠れるように咲き、甘い香りを放つ金木犀(キンモクセイ)。金木犀の香りで秋を感じる方もいるのではないでしょうか?庭園樹や街路樹として広く植栽されている金木犀ですが、鉢植えでも栽培可能なことをご存じでしょうか?そこで今回の記事では
  • 金木犀とはどんな植物?
  • 鉢植えでの金木犀の育て方
  • 金木犀を鉢植えに植え付ける方法は?
  • 金木犀の鉢植えを育てる上でのお悩みと対処法
についてご紹介します。鉢植えで金木犀を栽培してみたい方や、室内やベランダなどで、コンパクトに金木犀を楽しみたい方はぜひご覧ください。

金木犀とはどんな植物?

オレンジ色の小さな花と強い香りが特徴の金木犀。基本情報をくわしくご紹介します。

中国を原産とするモクセイ科モクセイ属の常緑小高木

金木犀(キンモクセイ)は中国原産のモクセイ科モクセイ属の常緑小高木です。モクセイ(ギンモクセイ)の変種とされています。学名は「Osmanthus fragrans var. aurantiacus」。ギリシャ語の「osme(香り)」と「anthos(花)」から来ています。日本には雄株しか入ってこなかったため、実(種)を結びません。金木犀の花言葉は「謙虚」「気高い人」などです。

秋に放つ甘い香りとおしゃれさが人気の植物

金木犀は秋にオレンジ色の小さな花を咲かせ、甘い香りを放ちます。その香りは沈丁花やクチナシと合わせて、日本の三大芳香木のひとつに数えられています。金木犀の香りはリラックス効果や抗不安効果があるといわれており、ストレスを軽減したり、睡眠の質を高める効果が期待できます。秋に放つ甘い香りと、おしゃれな見た目が人気の植物です。

プレゼントなどにもおすすめ

金木犀の鉢植えは、プレゼントとしてもおすすめです。甘く優しい香りを漂わせる金木犀の花は、秋の風物詩として親しまれているため、特別感のあるおしゃれなプレゼントとしてもぴったりです。香りが抑えめのものや、白色や濃いオレンジ色の花を咲かせる品種もあります。お気に入りのひと株になるように、相手の好みやライフスタイルに合わせた品種を選ぶとよいでしょう。

金木犀は鉢植えでも育てることができる

地植えで大きく育ったシンボルツリーとして見かけることが多い金木犀ですが、鉢植えでも育てることもできます。ここからは、金木犀の鉢植えでの育て方をご紹介します。

鉢植えなら地植えより小さく育てることが可能

金木犀を鉢植え栽培にすることで、小さく育てることが可能です。室内やベランダなどで金木犀を楽しみたい方は、ぜひ鉢植えで育ててみてください。

鉢植えでは1.5m~2mほどで育てられる

金木犀は、鉢植えでは1.5m~2mほどで小さく育てることができます。鉢の大きさによって根が広がる範囲が決まるため、適切なサイズの鉢を選ぶとよいでしょう。

地植えでは樹高5mを超える

金木犀は丈夫で成長が早く、旺盛に生長します。そのため、地植えでは樹高が5mを超えるほど生長します。

剪定をしたらベランダや室内でも育てられる

剪定によって枝を切り戻すことで、樹形をコントロールすることができます。鉢植えで適切に剪定などの管理をすることで、ベランダや室内でも育てることができ、好きな場所を金木犀で彩ることができます。

気温や日差しに合わせて移動できる

金木犀の鉢植え栽培は、気温や日差しに合わせて鉢を移動できるメリットがあります。植物の状態に合わせた場所に鉢を置くことができるため、管理しやすくなります。

金木犀の鉢植えへの植え付けの仕方

金木犀の鉢植えへの植え付け方法についてご紹介します。鉢植えで金木犀を育ててみたい方はぜひ参考にしてください。

苗木の選び方

金木犀は種からではなく、苗木から育てることが一般的です。ここからは、金木犀の苗木の選び方などご紹介します。

苗木はホームセンターや園芸店、通販で入手可能

金木犀の苗木は、ホームセンターや園芸店・通販などで購入できます。通販ショップでは、注文時に割引やセールなどを活用することで、ホームセンターや園芸店よりも安価で購入することができるためおすすめです。自宅に届けてくれるため、お持ち帰りの手間が省けます。 通販ショップのひとつであるYahoo!ショッピングでは、登録してYahoo! JAPAN IDを取得することでお得に買い物をすることができます。毎月5日・15日・25日に開催される5のつく日キャンペーンでは、エントリーしてPayPay決済すると、対象ショップで値段が1000円以上50,000円以下の商品が5%オフになります。また、セール期間中は、5%オフクーポンが配布されることがあります。 通販ショップによっては、一定金額以上購入すると配送料が無料になるなどのサービスがあるため、配送料を気にせず買い物を楽しむことができます。一定金額以上の購入で配送料無料になる通販ショップは、Amazonや楽天市場など。Amazonでは、月額600円または年額5900円のプライム会員登録をすると、Amazonが発送する商品に限り、注文価格に関係なく配送料が無料になります。楽天市場では、3980円以上(沖縄や離島へのお届けの場合は9800円以上)の購入で配送料が無料になります。

値段は4000円~くらい

金木犀の苗木の値段は、サイズや品種によって異なります。70㎝程度の樹高のもので、価格4000円〜くらいで販売されています。

サイズは70㎝~80㎝ほどのものが育てやすい

金木犀の苗木のサイズは70㎝〜80㎝ほどのものが枯れにくいためおすすめです。初心者でも育てやすいサイズです。

小さすぎると植え替えの頻度が多く手間がかかる

金木犀の苗木を選ぶとき、小さすぎると植え替えの頻度が多く手間がかかる可能性があります。金木犀は生育が早いため、小さな苗木でもすぐに大きくなります。小さい苗に合わせた鉢では成長速度に間に合わなくなり、何度も植え替えをすることになります。

大きすぎると大きい鉢を用意するなど管理が大変

大きすぎる苗を選ぶと、その分大きい鉢を用意しなければならないため、管理が大変になります。鉢植えでは、天候に合わせて鉢を移動させる必要があるため、大きい鉢では管理に手間がかかる恐れがあります。管理しやすい、ちょうどいい大きさの苗を選びましょう。

鉢植えへの植え替えのしかた

鉢植えへの植え替えのしかたをご紹介します。適した道具を用意してから植え替えを行うとよいでしょう。

①鉢を用意する

金木犀は根張りが強い植物なので、苗木の根の長さよりも一回り大きい鉢を選びましょう。通気性と排水性の良い陶器やテラコッタなどの鉢がおすすめです。鉢の底には排水口が必ず付いているものを選びましょう。

②水はけが悪ければ鉢底石を入れる

鉢底石を入れることで、鉢底の排水口から水が流れやすくなり、根腐れを防ぐことができます。鉢底石は、鉢の底に3〜5cm程度入れます。鉢底石の種類としては、川砂や赤玉土などの軽石系の鉢底石がおすすめです。鉢底石が重石系の素材の場合、鉢の重量が増して移動がしにくくなるため注意しましょう。

③用土を入れる

鉢の底に鉢底石を敷き詰めてから用土を入れます。金木犀の苗木を植え付けるためのおすすめの土は、赤玉土と腐葉土を混ぜた土です。混ぜる割合は、赤玉土7:腐葉土3がベストです。

④金木犀を植え付ける

苗木を鉢に植え付けたら、土をしっかりと詰めてましょう。土がゆるいと、苗木が倒れやすくなります。植え付け後は鉢の底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをしましょう。

鉢植えでの金木犀の育て方

金木犀は丈夫に育つ花木ですが、適切に管理することで花が付きやすくなります。ここからは、鉢植えでの金木犀の育て方を解説します。

置き場所

鉢植えにした金木犀はいろんな場所に置いて楽しみたいですよね。それぞれの場所に適した管理方法をご紹介します。

室内:明るい窓際など光の当たる場所で管理する

金木犀の鉢植えを室内で育てる場合、明るい窓際など光の当たる場所で管理するとよいでしょう。金木犀は日当たりを好む植物です。午前中や夕方の日当たりがよい場所に置いてあげます。直射日光がダイレクトに当たらないよう、レースカーテンなどで遮光してあげると、葉焼けを防ぐことができます。また、乾燥しないよう、エアコンや暖房の風が直接当たるような場所は避けましょう。

ベランダ:半日陰で管理し、強い直射日光や風に注意する

金木犀の鉢植えをベランダに置く場合、半日陰で管理し、直射日光や風に注意しましょう。直射日光は葉焼けを起こす可能性があり、金木犀にとって良くありません。また、強風で鉢が倒れないよう、注意してあげましょう。

庭:木の下や軒下など天候の影響の少ない場所に置く

金木犀は、日当たりのよい場所を好みますが、直射日光に当たると葉焼けを起こすことがあります。また、強い風や雨に当たると、枝や葉が折れたり、落下したりすることがあります。金木犀の鉢植えを庭で育てる場合は、木の下や軒下など天候の影響の少ない場所に置くとよいでしょう。

寒冷地では冬には室内に入れる

金木犀は寒さに弱い花木のため、氷点下になると枯れてしまうことがあります。特に寒冷地では、冬は室内に入れて管理しましょう。室内で冬越しさせる際は、エアコンや暖房の風が直接当たるような場所は避けましょう。適切な管理をすることで、金木犀は寒冷地でも冬越しすることができます。

金木犀を育てるために適した土をご紹介します。性質に合わせた土を選ぶことで、根腐れなどのトラブルを防ぐことができます。

水はけと水持ちのよい土がよい

金木犀の鉢植えには、水はけと水持ちのバランスが取れた土がよいでしょう。金木犀は水はけの良い土を好みますが、水持ちが悪いと乾燥しやすくなり、葉が落ちる・花付きが悪くなる・病害虫の被害に遭うことがあります。

バーク堆肥6:赤玉土4の割合の配合土など

金木犀の鉢植えの土にはバーク堆肥6:赤玉土4の割合の配合土などを使用するとよいでしょう。赤玉土は、水はけをよくする土壌改良材です。バーク堆肥と混ぜることで、水はけと水持ちのバランスを整えることができます。また、赤玉土に腐葉土を混ぜた土もおすすめです。赤玉土7:腐葉土3の割合で配合するとよいでしょう。

水やり

生育をさらに良くするため、適切な水やりをしましょう。水やりの方法とタイミングを解説します。

土が渇いたらたっぷりと水をやる

鉢植えの金木犀は、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをしましょう。夏場は土が乾燥しやすいため、水やりの頻度を増やしてあげます。受け皿に溜まった水は、根腐れの原因になるため、こまめに捨てましょう。

午前の涼しい時間帯に水やりするとよい

金木犀の水やりは、午前の涼しい時間帯に水やりするとよいでしょう。午前中は、日差しが弱く、水分が蒸発しにくいため、水やりに最適な時間帯です。また、午前中に水やりをすることで、植物が日中活動するための水分を十分に吸収することができます。

肥料は与えなくてもよい

金木犀を鉢植えで育てる場合、肥料を与えなくても育ちます。しかし、肥料を与えることで花付きが良くなる場合があるため、状況に合わせて与えるか決めるとよいでしょう。

剪定

金木犀は生長が早いため、剪定で樹形を整えたり、不要な枝や葉を取り除くことで花がつきやすくなります。剪定に適した時期やタイミングをご紹介します。

剪定の時期:10月下旬〜12月上旬か3〜5月下旬

金木犀の鉢植えの剪定は、10月下旬〜12月上旬3〜5月下旬に行うとよいでしょう。10月下旬から12月上旬の剪定は、冬越しをさせるため、ある程度枝を葉っぱを残すようにして軽めに行いましょう。大幅な枝のカットや短く切り詰める「強剪定」は、3月~5月下旬頃に行うとよいでしょう。また、春から夏にかけて剪定を行うと花がつかない恐れがあるため、花を楽しみたい方は剪定時期に注意してください。

真冬の強剪定は避ける

金木犀は生育が早い花木のため、大きくなりすぎた樹木は強剪定をしてをコンパクトにしたり、樹形を整える必要があります。強剪定は太い枝をカットしたり、たくさんの枝や芽を切り落とすため、木にとっては普通の剪定よりも大きな負担となります。真冬に強剪定を行うと木がダメージを受けて枯れるリスクが高くなります。真冬の強剪定は避けましょう。

定期的な植え替え

鉢植えで育てていると、根が生長して鉢の中でいっぱいになってきます。放っておくと根詰まりや根腐れを起こしてしまうため、定期的な植え替えを行ってあげましょう。

植え替えのタイミング:2年に1回

金木犀の植え替えのタイミングは2年に1回です。植え替えをすることで根詰まりを防ぎ、元気な株に育ちます。

植え替えの時期:3〜4月上旬頃

金木犀の植え替えに適した時期は3~4月上旬頃寒い冬が終わって植物が芽吹く時期に植え替えをすることで、新しい芽を出してくれます。

鉢植えで金木犀を育てる際のお悩みと対処法

金木犀の鉢植えを育てる上でのお悩みをいくつかご紹介します。対処法もあわせて解説するため、金木犀の栽培について悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

葉が落ちる・枯れる

金木犀を育てていると、葉が落ちる・枯れるという悩みが出てくるケースがあります。6つの原因と対処法をご紹介します。

水切れが原因

金木犀の葉が落ちたり枯れたりする原因は、水切れの可能性があります。水やりが足りていない場合は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水をあげることを意識しましょう。鉢底から水が流れ出るまで水やりをします。

鉢の中が高温多湿になることが原因

水はけの悪い土や鉢を使用すると鉢の中が高温多湿になり、根腐れを起こしやすくなります。根腐れを起こすと、根から水分や養分が吸収できなくなるため、葉が落ちたり枯れたりする場合があります。水はけの良い土や鉢を使用するようにしましょう。また、鉢底石を入れることによっても、鉢の中の高温多湿を防ぐことができます。

葉焼けが原因

金木犀は日当たりを好む植物ですが、強い日差しを長時間浴びると、葉が焼けて枯れることがあります。直射日光の当たらない場所に置くようにしましょう。また、レースカーテンやブラインドなどで日差しを遮ることも大切です。

肥料不足が原因

金木犀の葉が落ちる・枯れる原因のひとつに、肥料不足が考えられます。肥料をたくさん必要とする植物ではありませんが、葉落ちや枯れる症状が見られる場合は、緩効性肥料を少量施肥し、様子を見てあげましょう。

寒さが原因

金木犀は寒さに弱い植物のため、寒い環境下に置いておくと、葉が落ちる・枯れる原因になります。冬場は室内に取り込み、暖かい場所で管理してあげましょう。

病害虫が原因

金木犀は、カイガラムシ・アザミウマ・アブラムシなどの害虫や、褐斑病(かっぱんびょう)・先葉枯病などの病気にかかりやすい植物です。害虫や病気が付着していないか、定期的に確認するようにしましょう。病害虫が原因で葉が落ちたり枯れたりしている場合、すみやかに対処しましょう。

花が咲かない

金木犀といえば橙黄色の小さな花をたくさん咲かせるイメージですが、開花しないとお悩みの声が上がることもあります。花が咲かない原因と対処法をご紹介します。

強風が原因

鉢植えの金木犀の花が咲かない原因の一つは強風です。強風の中では花芽が乾燥して生育せず、うまく開花しないことがあります。

剪定時期が適切でない

鉢植えの金木犀の花が咲かない原因の一つは、剪定時期が適切でないことです。金木犀は夏に花芽をつけるため、6月以降に剪定を行うと花芽ごと切り落としてしまう恐れがあります。

日当たりが悪い

日当たりが原因で花が咲かない場合もあります。日当たりが悪い場所で育てると花芽がつきにくくなり、花が咲かないことがあります。鉢植えを日当たりの良い場所へ移動させ、日光を十分に確保することが大切です。

木がまだ若い

金木犀は成長するにつれて花付きが良くなります。苗木や幹の直径が1cm程度の若い木は、その年に花が咲かないことがあります。栄養分や水分を十分に与えて、成長を促すとよいでしょう。

大きさを調節したい

金木犀は管理方法によって、大きく旺盛に育てることも、コンパクトに育てることもできます。金木犀の大きさを調整したい場合、どのような作業が必要かご紹介します。

剪定作業が必要

金木犀は剪定によって大きさや樹形を整えることができます。金木犀は生育が早いため、放っておくとどんどん大きくなります。定期的に剪定をして、大きさを調節しましょう。

先端の新芽や混み合った枝を切り落とす

金木犀の鉢植えの大きさを調節したい場合は、先端の新芽や混み合った枝を切り落としていきます。成長の勢いが強い先端の新芽を切り落として樹形を整え、混み合った枝を切り落とすことで風通しを良くし、病害虫発生の防止をしましょう。

鉢植えの金木犀の管理方法!苗木の選び方から植え方まで徹底解説のまとめ

金木犀の鉢植えでの育て方について解説しました。 今回の記事のポイントは
  • 金木犀を鉢植えで育てる場合は苗木から育てる。
  • 金木犀は日当たりと風通しの良い場所を好む。
  • 冬越しをさせたい場合は、金木犀の鉢植えを室内に取り込んで管理するとよい。
  • 根詰まり・根腐れを防ぐため、金木犀の鉢植えは定期的に植え替えを行う。
  • 剪定を行うことで、金木犀の鉢植えは好きな大きさに調整できる。
でした。ぜひあなたのお気に入りの金木犀を育てて、毎日の暮らしに癒しをプラスしてみてはいかがでしょうか。 また、金木犀は取り木を行うことで新しい株を育てることができます。取り木とは、親木から枝を切り取って土に挿し込み、発根させて新しい苗を作る方法です。金木犀の取り木は、比較的簡単に増やすことができるため、新しく金木犀の株を増やしたい方はぜひチャレンジしてみてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。