キンモクセイを挿し木で増やす!成功率を上げる時期やコツを徹底紹介

キンモクセイを挿し木で増やす!成功率を上げる時期やコツを徹底紹介
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目次

キンモクセイは秋ごろに、良い香りの花を咲かせる観葉植物です。花は小さくかわいらしいので、鑑賞するのも楽しいですね。 香りの良いキンモクセイですが、実は無料で増やせることを知っていましたか?そこで、今回はキンモクセイの挿し木について解説します。この記事を読めば、以下のことが分かりますよ
  • キンモクセイとは
  • キンモクセイの挿し木の成功確率
  • 色んな挿し木の増やし方
キンモクセイを挿し木で増やしたいなら、ぜひ読んでみてくださいね。

キンモクセイの基本情報

まずは、キンモクセイの基本情報を紹介します。キンモクセイを見たことがある方は多いでしょう。しかし、詳細を知っている方は少ないです。詳細を知ることができれば、より上手にキンモクセイを育成できますよ。

中国を原産とするモクセイ科モクセイ属の植物

キンモクセイは中国が原産のモクセイ科モクセイ属の植物です。元々はモクセイという植物でしたが、変種となることで、キンモクセイになりました。中国が原産ということもあり、日本でも一年中屋外での育成が可能です。園芸にも向いている観葉植物ですね。なので、育てやすい観葉植物といえるでしょう。

甘い香りが特徴

キンモクセイは甘い香りが特徴です。香りが強く、少し離れている場所でのキンモクセイの香りが漂ってくることがあります。なので、香りを嗅いだことがある方も多いでしょう。

9月~10月に花を咲かせる

キンモクセイは9月~10月に花を開花ます。花は小さく、小さな花がいくつも集まって丸い形を形成します。オレンジ色で可愛らしい花を咲かせます。10月頃に可愛らしい見た目なので花が開花したら、ぜひ見てみてくださいね。

キンモクセイの増やし方

では、キンモクセイの増やし方について見ていきましょう。キンモクセイの増やし方は大きく分けて2つの方法があります。ひとつは聞きなれない方法なので、ぜひ読んでみてください。

挿し木

ひとつめの増やし方は挿し木です。挿し木は観葉植物を増やす代表的な方法なので、ご存じの方も多いでしょう。ですが、知らない方も少なくないので、まずはどのような方法なのか見ていきましょう。

植物の一部を切り取って発根させる増やし方

挿し木は植物の一部を切り取って、発根させる増やし方です。具体的には枝を切り取って発根させます。枝があれば増やせるので、非常に簡単でコストパフォーマンスが良い増やし方といえるでしょう。

初心者でも簡単に増やしやすい

挿し木は初心者でも簡単に増やしやすい方法です。先述しましたが、枝から発根させるだけで簡単に増やせます。詳しくは後述しますが、必要な物も少なく、スペースを取りません。キンモクセイを簡単に増やしたいなら、挿し木がおすすめですよ。

発根期間は1年ほど

挿し木は簡単に増やせる方法ですが、ひとつ難点があります。難点は発根期間が長いこととです。発根期間は1年も必要で、すぐにキンモクセイを増やすことはできないんですね。1年後に発根を確認して初めて増やすのに成功です。なので「キンモクセイを今すぐ増やしたい!」という場合は、あまりお勧めできない方法といえるでしょう。

花がつくまで5年程度かかる

キンモクセイを挿し木で育てた場合、花がつくまでに5年程度かかります。5年もの間、花をつけないので育てがいを感じにくいでしょう。ですが、いざ花が咲けば苦労も報われるものです。ぜひ、花を咲かせくださいね。

取り木

ふたつめに紹介するの増やし方は『取り木』です。聞いたことが無い方も多いのではないでしょうか。では、どのような増やし方なのか見ていきましょう。

幹や枝を傷つけて発根させる増やし方

取り木は幹や枝を傷つけて発根させる増やし方です。増やし方が特殊で、キンモクセイの木にポットを付けて増やしていきます。挿し木と違い、容器を増やすことがないので、スペースに余裕がなくても増やせる方法です。

形のよい枝を取り木する「高取り法」を用いる

キンモクセイを取り木で増やすなら、形の良い枝を取りきする『高取り法』を用いておこないましょう。やり方は簡単で、枝を取り切した後、針金を巻いて水を与えるだけです。挿し木とは違った面白い増やし方ですね。

キンモクセイの挿し木は難しいといわれる

基本的にキンモクセイの挿し木は難しいといわれています。原因は1年にも及ぶ発根期間です。1年間挿し木を健康に管理しなければ発根しません。そのため、キンモクセイの挿し木は難しいといわれているんですね。とはいえ、剪定をおこなえば枝の準備は簡単です。剪定後にチャレンジしてみるのもよいでしょう。

キンモクセイの挿し木を行う時期はいつ?

次に、キンモクセイの挿し木をおこなう時期について見ていきましょう。挿し木に限らず、観葉植物を増やすには適切な時期におこなわなけれなりません。では、どの時期がおすすめなのか見ていきましょう。

土が乾燥しにくく、適度な温度が保てる時期

キンモクセイの挿し木をおこなうなら、土が乾燥しにくく、適度な湿度が保てる時期におこないましょう。具体的には梅雨の時期がおすすめです。梅雨は適度な湿度を保ちやすく、土が乾燥しにくいです。梅雨の時期を目安に挿し木をおこないましょう。

成長期の少し前に行うと挿し穂の発根がよい

成長期の少し前に挿し木をおこなうと、挿し穂の発根がよくなります。キンモクセイの挿し木は難易度が高めです。なので、生長期の少し前に挿し木をおこない、発根する確率を少しでも高めましょう。

5月下旬~7月上旬に行うとよい

キンモクセイの挿し木は5月下旬~7月上旬におこないましょう。この時期は梅雨に当てはまります。適度な湿気を保ちやすく、挿し木をおこなうのに最適な時期です。なので、挿し木をおこなうには5月下旬~7月上旬におこないましょう。

緑枝挿し:新しい枝を使う

緑枝挿しは新しいキンモクセイの枝を使った挿し木です。基本的に緑枝挿しの方が成功率が高いです。例えば、2020年に挿し木するなら、2020年に出た新しい枝を使います。しかし、成功率が高い緑枝挿しでも成功確率は40%程度です。とはいえ、成功確率は環境にもよるので、あくまでも目安として覚えておくとよいでしょう

古枝挿し:前年に伸びた枝を使う

古枝挿しは、昨年に伸びた枝を使います。例えば2020年に古枝挿しで挿し木をするなら、2019年に出た枝を使います。成功率は25%と高くはありません。とはいえ、数を用意できるので、緑枝挿しと合わせて挿し木にチャレンジしましょう。

キンモクセイの挿し木の方法

では、キンモクセイの挿し木の方法を解説します。挿し木に必要な道具からやり方まで解説するので、ぜひ参考にしてください。

用意するもの

まずは挿し木に必要な物を準備しましょう。基本的に家にあるもの多いので、購入することは少ないでしょう。

挿し穂

挿し木をおこなうなら、挿し穂は必須ですね。挿し穂がなければ、そもそも挿し木をおこなえません。詳しくは後述しますが、キンモクセイから挿し木に適している枝を切り取り、挿し穂を作成しましょう。

ハサミ・ナイフ

挿し穂を作成するために、ハサミもしくはナイフを準備してください。用意するハサミやナイフは清潔な物を用意してください。不衛生な物は発根率に影響が出るので避けるようにしましょう。

発根促進剤

発根促進剤を用意してください。発根促進剤は家庭にある方は少ないでしょう。発根促進剤を使って少しでも発根率を上げます。しかし、ホームセンターやネット、園芸店でも購入できるので、購入先に困ることはないでしょう。

用土

用土は一般的な観葉植物用のもので大丈夫です。ですが、高栄養な土は失敗に繋がります。なので、普通の観葉植物用の用土を利用すれば大丈夫です。

割り箸・ピンセット

割り箸もしくはピンセットを用意してください。割り箸なら、ご家庭にある方も多いでしょう。仮になくても100均で購入できるので、購入先に苦労することはありませんね。

ジョウロ

ジョウロも用意しましょう。とはいえ、ジョウロの優先度は高くありません。水を与えれば、なんでもよいといえるでしょう。もし、ご家庭にあれば用意してくださいね

ビニール袋

ビニール袋は乾燥させないために使います。ご家庭にあるもので構いません。ただし、黒色のビニール袋は光を通さないので、利用しないでくださいね。

挿し木のやり方

では、実際の挿し木のやり方を見ていきましょう。キンモクセイの挿し木はやや成功率が低いですが、上手におこなって少しでも成功率を上げましょう。

穂木をとって葉を調整する

最初に挿し穂を作成します。基本的に緑枝挿しがよいでしょう。枝を切り取ったら、葉っぱの枚数を3枚以内にします。その後、葉っぱを半分にカットしてください。

挿し穂の水揚げをする

挿し穂を水揚げしましょう。水揚げの時間は色々言われていますが、2時間程度で十分です。また、水揚げ中に挿し穂を水中で、斜めにカットします。

挿し穂を挿す

挿し穂を指す前に発根促進剤を切り口に塗ります。その後、挿し穂をポットなどに挿します。挿すまえに、割りばしなどを使って、挿しやすくしてあげてくださいね。

適切な管理を行う

キンモクセイの挿し木をおこなったら、適切な管理をして発根を待ちます。土が乾燥しないように頻繁に水やりをしてください。乾燥対策にビニール袋を被せるのも有効ですよ。

植木鉢に植え替える

挿し木から1年が経過し、発根が確認できたら、植木鉢に植え替えます。この時に発根していなければ、失敗なので処分してください。

成功するための挿し木のポイント

先述しましたが、キンモクセイの挿し木は成功率が高くありません。しかし、ポイントを押さえることで、成功率を上げることができますよ。成功率を上げたいならぜひ、読んでみてください。

穂木の採取のコツ

まずは、穂木の採取のコツを見ていきましょう。穂木は挿し木をおこなうのに重要な要素です。穂木の選別は重要なのでぜひ、読んでみてください。

朝、夕方、雨天時に行う

穂木の採取は朝、夕方、雨天におこなうのがベストです。朝や夕方は簡単ですが、雨天の採取はやや難易度が高いです。衛生的にも雨天はあまりお勧めできないです。なので、朝や夕方に穂木の採取をおこないましょう。

若くて花付きのよい株を選ぶ

若くて葉月のよい株を選ぶのがコツのひとつ。やはり、古枝挿しより緑枝挿しの方が成功率が高いです。なので、なるべく先端の新しい枝を採取するようにしましょう。

健康で良い枝を選ぶ

健康で良い枝を選ぶのが重要です。金木犀は発根率が高くありません。少しでも発根率を上げるためにも、健康で良い枝を選ぶべきです。

用土

挿し木を成功させるためには、用土の選び方も重要です。用土を適当に選んでしまうと、挿し木が枯れることも。少しでも成功確率を上げるためにも、読んでみてくださいね。

弱酸性の土を好む

金木犀は弱酸性の土を好みます。とはいえ「弱酸の土ってなに?」「どうやって選べばいいの?」と悩む方も多いです。基本的に用土のパッケージ裏を見れば詳細が書いてあります。もし、迷ったら、普通の観葉植物用の土を利用すれば大丈夫ですよ。

栄養が多い土は発根が遅れたり枯れる場合も

栄養が多い土は発根が遅れたり、枯れる場合もあります。土の栄養素はパッケージ裏に記入されています。パッケージ裏を参考にして用土を購入してみてください。パッケージに肥料が含まれていたら、避けるようにしましょう。また、肥料を与える必要はありませんよ。

挿し木をした後の管理

挿し木を成功させるには挿し木後の管理も重要です。適切な管理ができなければ、挿し木はあっという間にダメになってしまいます。挿し木の管理は季節ごとに違うので、確認してください。

挿し木後~夏の場合:湿度を高く保つ

春~夏にかけては湿度を高く保つようにしましょう。とくに春先はまだ乾燥している場合も多いです。ビニール袋をかぶせるなどして挿し木が乾燥しないような工夫が必要ですよ。

秋の場合:弱い光や外気に当てる

秋の場合は弱い光や外気に当てましょう。秋はまだまだ日差しが強いことが多いです。なので、簾を利用するなどして、光を弱く当てるなどの工夫が必要になるでしょう。

冬の場合:軒下や室内など暖かい場所に置く

冬場は軒下や室内など暖かい場所に置きましょう。キンモクセイは庭先に植えてあることが多いので誤解されがちですが、実は寒さには強くありません。なので、挿し木の植木鉢は室内などの比較的暖かい場所に置いてあげましょう。

挿し木のやり方は動画などを参考にするとよい

ここまで挿し木のやり方を解説してきましたが、文章で見てもなかなか理解しずらいですよね。難しいと思った場合は、Youtubeなどの動画を参考にしてみてください。実際の手順も見れるので、文章で見るより動画の方が圧倒的に分かりやすいですよ。

キンモクセイの挿し木の注意点

ここでは金木犀の挿し木の注意点について解説します。金木犀の挿し木の成功率は高く見積もって50%程度。なので、小さな注意点にも注目して、少しでも成功率を上げましょう。

ハサミやナイフを清潔に保つ

穂木を作成するのに使うハサミやナイフは清潔に保ちましょう。不衛生な道具を使うと、穂木の切り口に雑菌が入り枯れる場合もあります。なので、道具は清潔に保ち、使用する前にアルコールなどで消毒をおこなうと、より良いですよ。

乾燥を避ける

挿し木が乾燥しないように注意してください。乾燥すると挿し木がダメになてしまうからです。特に冬場は乾燥しやすいので、注意が必要といえるでしょう。乾燥を防ぐため、ビニール袋を被せるのが有効ですよ。

穂木を抜いたり触ったりしない

キンモクセイは発根期間が長いです。なので「もう発根したかな?」とつい、挿し木を暴きたくなりますよね。ですが、穂木を抜いたり触れたりしないでください。穂木に刺激を与えると、失敗に繋がってしまいますよ。

キンモクセイの挿し木のいろいろな方法

挿し木をおこなうことで、キンモクセイを無料で増やせます。本記事で紹介している手順で挿し木をおこなえば、挿し木の成功率も上がるでしょう。 ですが、挿し木にはさまざまな種類があり、やり方も変わってきます。ここでは、いろいろな挿し木の方法を見ていきましょう。

ペットボトルを使った方法

実はキンモクセイはペットボトルを鉢植えとして栽培がおこなえます。わざわざ容器を購入する必要もないので、より手軽に栽培にチャレンジできますよ。では、実際の手順を見てみましょう。

①ペットボトルを切る

まずは、ペットボトルを1/3程度の大きさになるようにカットします。手を怪我しないように軍手などをつけて安全にカットしてくださいね。

②用土を入れ、水を与えて湿らせる

次に、カットしたペットボトルに用土入れます。入れる用土はバーミキュライト、ピートモス、赤玉土の順番です。入れる順番は重要なので、必ずバーミキュライト、ピートモス、赤玉土の順に入れてください

③挿し穂を入れる

金木犀の挿し穂を入れます。挿し穂を挿す前に、発根促進剤を塗っておくと、よりよいでしょう。

④直射日光の当たらない場所で管理する

1年間直射日光の当たらない場所で管理します。この時、乾燥しないように注意して管理してください。また、季節ごとに置き場所を変える必要も出てくるでしょう。

⑤ペットボトルの下に根が出たらポットに植え替える

ペットボトルの下から根が出たら、ポットや鉢植えに植え替えましょう。挿し木が成功したら、あとはそれほど難しくありません。5年ぐらい育ててぜひ、花を楽しんでくださいね。

水挿しで発根させる方法

キンモクセイは水挿しで発根させることもできます。ですが、キンモクセイを水挿しで増やしたというのはあまり聞きませんよね。なぜ、水挿しで増やさないのか見ていきましょう。

「水差し」は誤り

よくある誤用ですが『水差し』は誤りです。正しくは『水挿し』です。間違えないようにしましょう。とはいえ、読み方は同じなのです。水差しでも通用するので、あまり難しく考える必要はないでしょう。

水挿しでの発根は難しい

キンモクセイの水挿しでの発根は難しいとされています。水を毎日変える必要があり、挿し穂自体の乾燥を防ぐ必要があるからです。もともと、発根が難しいのも原因のひとつです、 キンモクセイを増やしたいなら、水挿しではなく挿し木でおこないましょう。

小さめに仕立てることで盆栽のように楽しめる

小さめに仕立てて盆栽のように楽しむことも可能です。金木犀は大型になる植物で、3メートルを優に超えます。ですが、小さく仕上げることで、盆栽のようにな楽しめますよ。

キンモクセイを挿し木で増やす!成功率を上げる時期やコツを徹底紹介のまとめ

本記事ではキンモクセイの挿し木について解説しました。キンモクセイを挿し木で増やすのは難しく成功率は50%程度でしたね。ですが、決して増やせないわけではないので、チャレンジしてみてください。 本記事のポイントは
  • キンモクセイは中国原産のモクセイの変種
  • 挿し木で増やすのは難しく成功率は50%程度
  • ペットボトルや水差しでも増やせる
です。キンモクセイは可愛らしい花と匂いが魅力的な観葉植物です。他の観葉植物と同じように挿し木で増やせますが、成功率は半分程度と難易度が高いのも事実。ですが、本記事を読んだ読者なら、成功確率を上げられるでしょう。ぜひ、キンモクセイを増やしてみてください。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。