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"まるで花束のようにこんもりと茂るほどに咲くペチュニアは、夏の花壇の女王と呼ばれるほどガーデナーから大人気のあるの花です。誰もが公園や知人のお庭などで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。 できることなら自分もペチュニアの育て方をマスターし、素敵なお庭にしたい!と思いますよね。しかしペチュニアの育て方は難しいと聞いたことがあり、買おうか悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は
- ペチュニアはどのような植物なのか。
- 置き場所はどこが良いか。
- 丈夫に育つ水やりの方法と土の選び方。
- ペチュニアに肥料は必要なのか。
- ペチュニアは冬越しができるのか。
- 病気や虫の対策方法。
- 種まきの方法と注意点。
- ペチュニアの苗の選び方。
- ペチュニアの楽しみ方と人気の種類。
ペチュニアとはどんな植物?
まずはじめに、可愛らしくこんもりと咲くペチュニアはどのような植物なのかをお話していきます。様々な種類や色を持つガーデニングに人気の草花
ペチュニアはたくさんの色の品種があることはご存じの方も多いと思いますが、実は種類も様々なものがあります。見た目はもちろんですが育てやすさやも種類によって違うので、購入前にどの種類がご自身と合っているかをじっくりと考えたほうがいいでしょう。4月~11月にかけて花を咲かす
ペチュニアは4月~11月に花を咲かせます。しかし4月~11月の間に、一輪の花がずっと咲き続けるわけではありません。一つの株に沢山の花がついているため、この時期に枯れたり咲いたりを続けていきます。ペチュニアの人気種は「サフィニア」
ペチュニアはどの種類も人気がありますが、その中でも特に人気を集めているのが「サフィニア」です。サフィニアは「ペチュニアは育て方が難しい。」といわれたポイントを改善した種類のペチュニアなので、ガーデニング初心者の方でも育てやすいでしょう。ペチュニアの育て方のポイント①:置き場所
次にペチュニアの置き場所についてを解説していきます。ペチュニアは少し弱い品種なため、置き場所がとくに重要なるのでしっかりチェックしていってくださいね。日当たりと風通しの良い場所で管理
ペチュニアを置く場所は、日当たりと風通しの良い場所を選ぶのが最適です。ペチュニアは雨や湿気に弱いため風通しが悪い場所に置くと、元気がなくなってしまう可能性が高いので注意しましょう。梅雨の時期は蒸れに気を付ける
ペチュニアは蒸れることで弱ってしまいます。そのため梅雨の時期にはとくに注意が必要です。雨の当たらない場所に置くようにし、晴れ間が見えた際には充分に日光浴をさせてあげましょう。 このように梅雨の時期などによりペチュニアを移動させることができる方が良いため、プランターや花壇や鉢植えで育てるのがおすすめです。ペチュニアの育て方のポイント②:水やり
育て方のポイントとしてペチュニアの水やりの方法も、気を付けることがあります。気を付けなければ枯れてしまう可能性があるので、しっかりとチェックしていってくださいね。土の表面が乾いたらたっぷりと水やり
ペチュニアは水を好む植物のため、土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。鉢植えやプランターなどで育てている場合は、底から水が出てくるぐらいまであげるといいでしょう。特に夏は水を切らさないように
ペチュニアの水やりは、特に夏場はしっかりと行いましょう。とくにプランターや鉢で育てている場合は、水やりをしてもすぐに蒸発してしまうため、頻繁に上げることが大切です。花に水がかからないように
ペチュニアは湿気に弱いため、花が濡れてしまうと病気になる可能性があります。そのため、水やりの際には花に水がかからないように注意してください。株元に水を与えることで、花に当たらず水やりをすることができます。ペチュニアの育て方のポイント③:土選び
次のペチュニアの育て方のポイントとして、土選びについて解説していきます。草花用の培養土がおすすめ
ペチュニアの土には花草用の培養土がおすすめです。培養土にはもともと肥料をブレンドしてあるため、使用することでペチュニアが丈夫に長持ちするでしょう。肥料を自分でブレンドするのが苦手な方や、ガーデニング初心者の方におすすめです。水捌けの良い用土が適している
ペチュニアは湿気に弱いため、水捌けの良い土を選ぶことがおすすめです。水捌けの良い土にすることで、根腐れを防ぐことができます。ペチュニアの育て方のポイント④:肥料
次のペチュニアの育て方のポイントでは、効果的な肥料の与え方について説明していきます。たくさんの花を咲かせるために肥料は必須
ペチュニアに肥料を与えないと、開花しないケースがほどんどです。たくさんの花を咲かせるために肥料は必ず与え、不足しないように注意しましょう。植え付け時に元肥を施す
ペチュニアを植え付ける際に元肥を施すようにしましょう。肥料は赤玉土小粒・腐葉土・ピートモスを6・2・2の割合で混ぜたものが最適です。また【土選び】でご紹介した草花用の培陽土やペチュニア専用の用土は、もともと肥料が入っていておすすめなのでぜひチェックしてみてください。植え付けから約2週間で追肥の液肥を与える
ペチュニアを植え付けた約2週間後に、追肥の液肥を与えることがおすすめです。その後も開花期の間は、様子を見ながら2週間に1度、液肥を与えることでより丈夫に育ちます。ペチュニアの生育期には、肥料不足に気を付けることがとても重要です。ペチュニアの冬越しのポイント
ペチュニアの冬越のポイントについて解説していきます。ペチュニアを育て方が難しいと考えている方が多い理由に「冬越し」の難しさが関係しているといえるでしょう。
寒さに強くないため種類によっては冬越しができない
ペチュニアは寒さに強くないため、基本的に冬越しができない種類が多いです。11月の肌寒くなってくる時期に、しだいにペチュニアは枯れてくるでしょう。日本では一年草として扱われている
本来ペチュニアは多年草のため、生育適温の環境なら育て方を工夫することで冬越しをすることが可能です。しかし冬の気温が低い日本では、ペチュニアを室外で冬越しさせることは難しく、一年草として扱われています。ペチュニアに多い病害虫と対策
ペチュニアに多い病害虫と対策について解説していきます。ペチュニアを元気に育てるために、毎日の病害虫の管理と対策は欠かさせません。うどんこ病
ペチュニアの葉がまるで粉をまぶしたかのように白くなってくると、うどんこ病の可能性が高いです。悪化してくると葉全体が真っ白になり、茎や果実などすべてが真っ白になるため注意しましょう。 うどんこ病はとくに5月~6月、9月~10月に発生しやすいといわれています。乾燥すると発生しやすい病気のため、水やりをしっかりと行うことで予防できます。 うどんこ病にかかってしまった際には、白くなった部分をすぐに切り排除しましょう。また重曹を薄めたものを、霧吹きで吹きかけると治癒することができます。灰色かび病
灰色かび病は、葉や茎からかびが発生する病気です。雨が続くと発生しやすいため、梅雨の時期には特に注意しましょう。日当たりが良く風通しの良い場所に置くことで予防することができます。 梅雨の時期は毎日管理し、かびが発生していないかを確認することが一番の予防になります。かびを見つけた際にはすぐに摘み取り、念のため付近の葉も摘み取りましょう。アブラムシ
アブラムシは3月~5月の秋に発生します。新芽・茎・葉にひっつき吸汁をし、植物全体を弱らせてしまうため、見つけた際にはすぐに駆除しましょう。ホームセンターなどに売っているアブラムシに効く殺虫剤で簡単に駆除することができます。ナメクジ
ナメクジは悪さをするイメージが少ないかもしれませんが、植物全体を食べてしまうことがあります。また大量発生する事も少なくありません。ナメクジは雨が好きなので、雨上がりにはペチュニアをチェックし、発生していた場合にはすべて排除しましょう。ペチュニアを美しく保つ剪定の方法
これまではペチュニアの育て方を説明していきましたが、次はペチュニアを美しく保つ剪定の方法についてお話していきます。育て方だけでなく、せっかくなら可愛らしい見た目にもこだわりたいですよね。摘心で多くの花を咲かせよう
ペチュニアは枝の先端に花が付くため、外側にしか花が付きません。そのため株元の葉っぱがなくなり、さみしい見た目になってしまいます。ペチュニアを摘心することで、さらに株を大きくすることが可能になります。豪華な見た目にしたい方はぜひ摘心にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。切り戻しで見た目を整えよう
ペチュニアをこんもりと育てるためには切り戻しが必須です。切り戻しをすることでたくさんの花を楽しむことができるのはもちろん、綺麗な形になり見た目がより美しくなります。ぜひ思い切って、バッサリと切ってみてください。ペチュニアの植え付けのポイント①:苗選び
ペチュニア育て方をマスターしたところで、次に植え付けのポイントの苗選びについて解説していきます。3月頃から苗が流通する
ペチュニアの苗は、3月の春ごろから流通し始めます。園芸店やホームセンターでは、この時期から出回り始めるところが多いです。ただしお店によってはまだ売っていない可能性があるため、足を運ぶ前に一度お店に電話で聞いてみるのもいいでしょう。葉の色が鮮やかでつぼみがたくさんついているものが良い
ペチュニアの苗を選ぶ際には、葉の色があざやかでつぼみがたくさんついているものを選びましょう。葉っぱの色があざやかでつぼみが多いペチュニアは元気な証拠です。そのため正しい育て方をすることで、丈夫で綺麗な花を咲かすこと間違いありません。茎がしっかりしていないものは選ばない
茎がしっかりしていない苗は、丈夫に育たず栽培することが難しいでしょう。そのため茎がしっかりしているものを選ぶ方が丈夫に育ち、栽培しやすいためおすすめです。ペチュニアの植え付けのポイント②:種まき
次にペチュニアの種まきの方法について解説していきます。育て方ももちろん大切ですが、種まきからしっかりと行うことが重要です。約25℃が発芽に適している気温
ペチュニアの種まきは、4~5月の25℃くらいの時期に行うのが最適です。3月あたりに種まきをする方がいますが、6月~7月に比べて、生育が難しくなるので注意してください。3月あたりに種まきをした際には、室内で保温しながら育てるようにしましょう。種まきのやり方
種まきのやり方について説明します。- ポットに水捌けの良い土または種まき用の土を9割程度入れる。
- タネを入れる前に、土にしっかりと水を含ませておく。
- タネを紙の上にのせて円を描くように均等にまく。(このときタネが重ならないように注意する。)
- 土は被せず、やさしく霧吹きで水やりをする。
梅雨に入る1カ月前に根付かせると失敗しない
ペチュニアは湿気に弱いため、梅雨に入る前に根付かせることが大切です。そうすることで失敗せず、花を咲かせることができるでしょう。このように育て方の工夫をすることで、ペチュニアを丈夫に育てることができます。ペチュニアの様々な楽しみ方
育て方や栽培の方法を理解したところで、次に楽しみ方について説明していきます。ペチュニアの花を引き立たせる、さまざまな飾り方を紹介していくので、ぜひ参考にしてください。寄せ植え
ペチュニアを寄せ植えすると、ブーケのように可愛らしい雰囲気になるのでとてもおすすめです。他の植物と組み合わせることはもちろん、さまざまな色や品種のペチュニアのみで組み合わせるのも豪華なイメージになり、とても目を引く寄せ植えができます。 また野菜と組み合わせることで、コンパニオンプランツをすることができ、お互いの長所と短所を補い合うことも可能です。野菜を育てている方、気になる方はぜひ実践してみてはいかがでしょうか。ハンギング
ペチュニアをハンギングで飾ることで、まるでヨーロッパの家のお庭のような雰囲気になり、ご近所からも目を引くお庭になること間違いありません。またハンギングを使うことで通気性が高まるため、湿気が苦手なペチュニアには最適といえるでしょう。地植え
【ペチュニアの育て方のポイント①】でもお伝えしたように、ペチュニアは雨が原因で枯れてしまう可能性があるため、地植えで育てる事は簡単ではありません。 しかし風通しの良い雨の当たらない場所を選び、しっかりと管理することで可能になります。しっかりと植物同士の感覚をあけて植え付けることで、蒸れや病気・害虫の発生を抑えることができ、地植えの場合でも丈夫なペチュニアを育てることができるでしょう。ペチュニアの人気の種類
ペチュニアはとても人気な植物のため、細かい種類を合わせると世界で300種類以上もあります。その中でも人気なペチュニアの種類を紹介していきます。サフィニア
【ペチュニアとはどんな植物?】でもお話したサフィニアは、ガーデニング初心者の方でも育てやすいため、とても人気があります。 サフィニアの名前の由来は、「サーフ(波)」と「ペチュニア」の二語からきています。由来の通り、草姿が波のように流れるように見える事からこの名付けられました。またハンギングで飾ることで、サフィニアの美しさを際立たせることができるのでおすすめです。サフィニアプチ
サフィニアプチはサフィニアと同じ品種となっており、サフィニアプチの方が花が小さいのが特徴的です。まるで桜のように小さな花々があふれるように咲き、癒されること間違いありません。サフィニアアート
サフィニアアートも同じくサフィニアと同じ品種です。ユニークな模様の花が咲き、個性的な印象を与えます。サフィニアアートは、さまざまな種類があり、「ももいろハート」「江戸しぼり」「いちごシェイク」など、他にもたくさんのものがあります。気になる方はぜひチェックしてみてください。園芸店だと、たくさんの種類が売っていることが多いので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。ペチュニア・湘南ヴェルデ
ペチュニア・湘南ヴェルデは、8重咲きする緑色の花が特徴的です。まるでティッシュをくしゃくしゃと丸めたように咲く湘南ヴェルデの姿はとても印象的で、ガーデナーからとても人気のある種類です。育成が旺盛なペチュニアなので、鉢植えの場合には大きめの鉢を選んだ方がいいでしょう。ペチュニア・花衣
ペチュニア・花衣は八重咲きで花弁のフチに白い斑が入るのが印象的です。まるで女性が切る豪華な着物のように見えることから花衣と名付けられました。インパクトのある見た目から心を奪われる方が多く、とても人気がある種類となっています。ペチュニア・さくらさくら
ペチュニア・さくらさくらは桜色の花を咲かせ、一重咲きなのが特徴的です。さくらさくらは寒さに強く、上手に育てることで冬越しができることも少なくありません。ペチュニアを冬越しさせてみたい方におすすめの種類です。ペチュニア・カプチーノ
ペチュニア・カプチーノは一重咲きのペチュニアです。花弁は白く中央は茶色いことから、まるで泡立ったカプチーノのように見えることからこの名が付きました。シックで大人っぽい雰囲気があり、個性的な植物が好きな方から人気を集めています。ペチュニアの育て方を紹介!基本情報から苗の選び方や植え付けまでのまとめ
これまで、ペチュニアの育て方や剪定方法、楽しみ方や種類などについて解説いたしましたが、いかがでしたでしょうか。 この記事のポイントは- ペチュニアは育て方が難しい種類が多いが、サフィニアなら初心者の方でも育てやすい。
- ペチュニアは日当たりと風通しの良い場所に置くと良い。
- 水やりは土が乾いたらたっぷりと与える。
- 土は水捌けの良いものを選ぶと良い。
- 肥料は必須で元肥を施し、開花期には2週間に1度液肥を与える。
- ペチュニアは日本では1年草として扱われている。
- 虫や病気などには充分に気を付け、毎日の手入れが必須。
- 摘心、切り戻しを行うことで、さらに豪華なペチュニアになる。
- 苗は葉が鮮やかでつぼみが多く、茎がしっかりしたものを選ぶのがおすすめ。
- 種まきは4~5月に行うのが基本で、梅雨入りには根付かせておくと良い。
- おすすめの飾り方は豊富にあるため、ご自身の好みに合わせやすい。
- ペチュニアは種類がたくさんあり、一つ一つ魅せる表情が異なりガーデナーから人気を集めている。